ラテ飼育格闘日記(272)

先々週の飼育格闘日記(NO.270)冒頭にも書いたとおり、ラテはお陰様で元気である。事実肉球を傷つけること以外元気であることは間違いないが、実はこの3週間あまりオトーサンたちは大きな心配を抱えて過ごしていたのだった。そしてその間、心配事の様子を見ていたものの状況が変わったので意を決し先週の土曜日に動物病院に行った…。


オトーサンは朝晩の散歩から戻るとラテの四つ足を綺麗に洗い、タオルや場合によってはドライヤーなどで乾かし、身体も拭いた後でブラッシングをしている。そして目脂のチェックや耳掃除なども気がつくとやるわけだが、その過程で身体全体を触り、痛がるところはないか、傷などはないかと気を付けてきた。したがってそのおかげで尻尾を握ろうがお尻から股に手を突っ込もうがラテは怒ったりはしなくなった。

さて3週間ほど前になるだろうか、朝の散歩から戻りいつものようにラテに話しかけながら身体を綺麗にしていた。
「ちょうだい!」というとラテは綺麗にするために前足をオトーサンに差し出す。オトーサンはそんなとき機嫌が良いとダジャレのオンパレードとなる。なに…ラテは聞いても笑わないし他には誰もいないからオトーサンの独壇場である。
「チョウダイ…ちょうだい…そう、ラテ…ちょうだい仁義って歌知ってるか」などと馬鹿なことを言いながら「親の血をひく〜ちょうだい(兄弟)より〜い~も♪」と歌い出したりする(笑)

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※オトーサン、アタシ心配かけてるの...?


ラテはオトーサンがそんなダジャレが多いときは機嫌がよい事を知っているからか笑顔で大人しくしている。
その朝もそんな感じで鼻歌まじりのオトーサンだったが、習慣になっているラテの身体全体を仕上げのつもりで拭きながら触っていたとき大げさでなく心臓がドキッとして指が止まった…。
なぜならラテの腹を触っていたオトーサンの指に明らかに小さなシコリが感じられたからだ。
指での感覚ではシャツのボタン程度の大きさに思われたが、注意して確認してみるとそれはちょうどオッパイのひとつにあるのだ。これはいわゆる乳腺腫というものなのに違いない。何度も確認したが間違いなくその場所にあるのはシコリでありちょっとコリコリした感じなのだ。ただし触ったり押した程度ではラテは痛がる様子はない。

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※ラテの視線の先には何があるのか...


早速インターネットなどで調べて見たが心配は増大するばかりである。なぜなら乳腺腫瘍は、雌のワンコがかかりやすい病気であるとしてもワンコの場合は良性と悪性の比率は50%であり、さらに悪性のうち早期発見時点で臓器などにがん細胞が転移しているものが半数あるという。
ただしラテは我が家に来た生後6ヶ月直前に避妊手術を受けている。ワンコの乳腺腫瘍は女性ホルモンとの関連性が極めて高く、発情前に避妊手術を受ければ悪性の乳腺腫瘍にかかる確率は格段に低くなるという。しかし確率は低くても悪性のものではないという保証があるわけではないし乳腺腫瘍の中には女性ホルモンとは無関係の悪性腫瘍もありうるので安心はできないわけだ。

オトーサンは一瞬で自分の身体が冷たくなっていくような気がしたが、素人判断ながらシコリがまだ小さな事とシコリがクリクリと動き、筋肉などに密着しているようでもないことからまずは落ち着いて少し様子をみようと覚悟した。もし少しでも大きくなるようなら動物病院に飛び込もうと考えた。それに体重も一時より多少増えたように思うし食欲も落ちていないのが多少の気休めだ…。
ともかく覚悟はしたもののもし悪性ならラテに痛い思いをさせることになるし費用も嵩むだろう。そして何よりも最悪は命に即関わってくるに違いない。
その日からオトーサンは毎日折あるごとにラテの患部に触れていたし大げさでなくその度に胸が締め付けられる思いが続いていた。そのオトーサンの心配を増長する第2幕の出来事が1週間ほど前に発覚したのである…。

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※オカーサンのリードさばきに大人しく従っているラテ


散歩から帰り身体を拭いていたとき、これまたいつものように全身チェックをしていたら左後ろ足の膝上あたりの内側に大きめなコロコロとしたシコリを見つけてしまったのである。嗚呼…。
いつ頃出来たものなのかは分からないが、それまで気がつかなかったのが不思議なくらいで出っ張りは小さいものの範囲は約15mmほどで弾力ある感じなのだ。ただしこれまたオトーサンが触った範囲ではラテが痛がる様子はない。

これは様子を見ている段階ではない…ということで日曜日の朝一番にいつもの動物病院に駆け込んだのだった。
この日は予約もせず飛び込みで駆けつけたことでもあり病院に入ったのは一番だったがあらかじめ予約者が3組いたので診療は4番目だった。まあまあそれは仕方がないがその待っている間、嫌に時間が長く感じられること…。
担当医は馴染みの若い医師だが診断後、両方ともシコリりが身体の組織と一体になっていないように思うのでこの段階で最悪のものではないと思うとしながらも、とにかく病理検査をしなければ確実なことがわからないので注射針で患部の組織を抽出し検査することになった。
医師は「発情前に避妊手術をすると悪性の乳腺腫瘍になる確率は1/100に下がるんですよ」と言ってくれるが正式な診断がわかるまでは安心できない。
念のためラテにエリザベスカラーを着け、オトーサンとオカーサン2人がかりでラテを押さえ、そして気を散らす努力をしている間に医師は患部に注射針を刺すことになった。

足の方はシコリりも大き目だし素人考えでもやりやすいと思うものの、腹への注射針は痛そうだし怖い。大きくラテが暴れたりすれば針が深く入ってしまう可能性だって考えられるだろうしとオトーサンは気が気ではないがこればかりはやるっきゃない。
幸いラテはオトーサンに抱えられたまま一言も吠えたり唸ったりせず注射針による組織抽出を無事終えることができた。
医師はその抽出した極少量の成分をプレパラートに付着し見せてくれたが我々にはそこに小さな汚れがあるようにしか見えない…。

問題はその結果だがそれを報告できるのは明日夕刻になるという話しだった。オトーサンは、「あれ明日は定休日ではありませんか?」と確認したところ、担当医は「自分は明日当直で病院にいるし、飼い主さんにとっても結果は1日でも早い方が良いでしょうから」という。実にありがたく良心的な医師である。
丁重にお礼を言ってその日は病院を後にしたが、正直オトーサンはその晩は不安が最高潮だったのか嫌な夢を見まくった(笑)。

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※動物病院の帰りに立ち寄ったケーキ屋さんのテラスにて


翌日の夕方6時過ぎ、ドキドキしながら約束通り病院に電話をした結果…悪性ではなかった!!
いわゆる脂肪腫という類のものらしく5歳程度以上になると症例が多くなるという。そして「ありがとうございました!」とお礼を言った後でオトーサンは忘れずに「これからの対処は?」という質問をした。何か手術でも必要かと考えたからだ。
しかし医師の答えは大きくなり歩行の邪魔になったり別の場所に増えたりしなければ当面そのままで良いとのこと。現時点で痛い思いをさせる必要はないという...。良心的な医師である。ただし栄養過多が引き金になっている可能性があるのでゆっくりで良いからダイエットを続けるようにとのアドバイスだった。
電話を切ったオトーサンはラテを見ながら女房と心から喜び安堵したのは申し上げるまでもない。その後オトーサンはラテを抱きしめ、頬ずりしたがラテの髭が妙に痛かった(笑)。まったくもって...心配させる娘である。

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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員