ラテ飼育格闘日記(239)

相変わらず散歩に出るとラテはオトーサンのいうことを聞かずに座り込みを連発する。これは暑さと湿度といった季節的なことだとこれまでの経験で分かってはいるが腹立たしいことこの上ない。あまりに動きが鈍いので体調でも悪いのかと心配するときもあるほどだが、友達ワンコやお気に入りの女子達に会えば突然活発になるのだから憎らしい。                                                                               
ここのところ日によっては日中34度まで気温が上がったりするようになった。さすがにそうした場合、日差しの強いうちのワンコとの散歩は厳禁である。特にダックスとかコーギーといった短足のワンコや小型犬は一般的に路面とお腹の距離が短いので人間が感じる温度とはまったく違う熱波をうけるわけで冗談ではなく命にかかわる問題だからである。
だから日が落ちてからの散歩が多くなるが、それでも小一時間の間は空も明るいので嬉しいものの少し散歩の時間が延びてしまうと懐中電灯なしで歩くには危なくなってくる。それは昨今の節電のためで公園灯は勿論、街灯の一部までが消えているからだ。

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※前回のラテ直立写真が好評だったので別の角度からの一枚を掲載...。この写真はオトーサンが後ろで支えていない証明にもなる(笑)


行政に期待はしていないが、市役所の人たちも少しは頭を使えよ...と言いたい。電力危機のための節電なら日が落ちてからの時間帯はとっくに電力需要のピークは過ぎているはずだ。それに自動販売機の照明も落としているからある地域は文字通りの真っ暗闇であり、女性一人では歩くのをはばかるような闇の世界があちこちに出来ている。これでは犯罪を増長させてしまうかもしれないし、歩行者や自転車による通行だって危なくて困るではないか。
無論オトーサンは通常強力な小型懐中電灯をいつも携えているから何とかなるものの、それがないとラテ連れのオトーサンでもさすがにその闇を突っ切る勇気はない...。

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※道路に伏せて動かなくなる回数が次第に多くなった


さて、そんなある日の夕方にいつものようにラテと散歩に出た。外に出て見るとまだ空気が生暖かく淀んでいるし非接触赤外線温度計で路面の温度を測ってみると日中日差しを浴びているコンクリートやアスファルトの場所では18時を過ぎてもまだ35度前後の温度があるからラテが嫌がるのも無理はないのかも知れない。
ともかくその日は出だしはまずまず快調だった。しかしラテの好調な歩きっぷりはひとつの出来事でがらりと変わってしまった。
なぜなら急に大粒の天気雨が降り出したのである。オトーサンは急遽バックから三つ折りの折りたたみ傘を取り出して急場をしのごうとしたが、ラテは見事というべき行動を取りだした...。

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※顔なじみの飼い主さんの膝元にすり寄りリラックスするラテ


大粒の雨の十数滴が体に当たった瞬間、踵を返してUターンしたのである。
しばらく歩いた末の判断ではなく、文字通り瞬間的に元来た遊歩道を戻ろうとするのだから面白い。しかしオトーサンはこの雨は天気雨でありごく一時的なものだということを知っているからそのままいつもの公園に向かおうとするがラテはがんとして言うことをきかずリードを強く引く。オトーサンは「まだウンチもしていないのだから行くぞ!」とこれまた強くリードを引くとラテは仕方がないと思ったのか十数歩オトーサンに従い歩いたと思った瞬間、その草むらでしゃがみ込んで小振りのウンチをしたではないか...。オトーサン曰くまさしく「義理ウン」である(笑)。
ラテはオトーサンを見上げて「さあ、これで戻っていいでしょ」とでもいうように挑戦的な目つきをしている。

まあオトーサンとしてもウンチが済んだのなら早めに自宅に戻ることは吝かではない。オトーサンだって好き好んで蒸し風呂のような外を歩きたいわけではないのである。
そう思いつつオトーサンは「しょうがないなあ」と独り言のような文句を言いながらラテがリードを引く方向に従ったのである。
しかしこの娘は一筋縄ではいかない奴なのだ(笑)。数十メートル歩くと案の定雨は止んだのだが、それを知るとラテは自宅へ直進していたのを砂場のある小さな公園へと道草を要求する。オトーサンもまあいいか...と歩き続けると今度は公園上の道路に続く階段を上り始めた。そしてカラスに向かって吠え、猫を発見して驚喜し、草むらをクンクンしながら歩き回っているうち、いつしか駅ビルの方向へと向かっていたのだった。無論そちらにはラテが大好きなコーヒーショップのオープンテラスが待っている(笑)。

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※コーヒーショップのオープンテラス(上)でオトーサンに笑顔を見せるラテ(下)


時間的にはいつもより早かったことでもあり、オトーサンも喉が渇いたしアイスコーヒーでも飲みたいと思ったのが運の尽き、ラテの歩く速度は次第に速くなる。おいおい...出がけのあのもったりした歩きっぷりは何だったのかと思うほどでお店が見える付近になるとギャロップを踏み始め速い速い...。オトーサンもかなりの速度で走り始めることになる。大汗をかきながら。
幸いというかオープンテラスはがら空きだったのでラテを隅につないでオトーサンはお店のカウンターに。
顔を覚えてくれた店員さんが「こんにちは。カプチーノで?」といってくれるがオトーサンは「今日はアイスにしてください」というと「やっぱり...」と笑う。オトーサンも勢いづいて「バニラアイスクリームをトッピングしてください」とお願いする。こんな注文は1年で1,2回しかしないのだが、体が冷たくて甘いものを望んでいる...。

品物をトレーに乗せてラテのいる席に戻り、オトーサンは至福のひとときを味わうが、最近のラテは一昔前のようにオトーサンの飲み物や食べ物を強烈に欲しがることは無くなったのも面白い。無論スプーンに乗せた少量のアイスクリームは喜んで食べるが、次を要求せずテラスに腹ばいになりご休憩モードに入ってしまう。
オトーサンはそのラテのいささか太めのボディが荒い呼吸のために揺れる様を眺めながら、夕闇の迫るオープンテラスで汗を引っ込めたのだった。

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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員