「大塚国際美術館」ひとり旅 (1) 〜プロローグ

Twitterでトブさんが大塚国際美術館へ行かれたことを知りそのレポートをブログで拝見した。それを見て出不精の私がどうしたわけか「行きたい!」と思った。私事ながら子供の頃、最初に夢見た職業は画家だったから(笑)絵を描くことは勿論、絵画や美術類を見るのは大好きだった。事実小学生および中学生時代には板橋区選で絵画と彫刻で特選を得たこともあった。


私はこれまでボストン美術館、メトロポリタン美術館、ニューヨーク近代美術館そしてサンフランシスコ近代美術館などへは短時間ながら足を運ぶことができたし、上野の美術館に魅力的な展示が来れば観に行ったこともある。しかし機会があれば名画の宝庫であるフランスやイタリアの美術館を巡りたいという希望は持ち続けてきたが、気がついたら予算と体力そして時間的な余力のすべてが揃わない歳になってしまった(笑)。
事実海外の美術館巡りは諦めているが、先日Twitterで徳島の鳴門市にある大塚国際美術館の存在を再確認し、行ってみたいという思いが急に膨らんできた。

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※大塚国際美術館 100選 オフィシャルカタログ表紙


しかし大塚国際美術館は例えば上野にある美術館群とはその存在意義がまったく違う。なぜなら大塚国際美術館に欧米の名画が期間限定で貸し出されて展示されている…といった類のものではないからだ。
大塚国際美術館は世界の名画を専門家らが写真に撮り、原寸大で陶器の板(陶板)に焼き付けて展示してある「世界初の陶板名画美術館」であり常設展示数は1,000点もあるという。
こうして紹介するとすぐ「なんだ、レプリカ…複製画なら見る価値はないよ」という声が聞こえてきそうだ…。結論を急がず、まずは少し説明をさせていただきたい。

大塚国際美術館の存在意義の第一は前記したとおり、世界25ヶ国190美術館の名品を複製とは言え、実物大で一同に見れることにある。この原寸大ということに拘った点は突きつめると大変なことになるのだ…。
例えばピカソのゲルニカのようにサイズが馬鹿でかいものを原寸大で見ることが出来るという事だけではなく、例えばシスティーナ礼拝堂に描かれたミケランジェロによる「最後の審判」あるいは天井画の「天地創造」はシスティーナ礼拝堂の内部そのものを原寸大で再現するという快挙となる。
すなわち来場者は壁に掛けられた「最後の審判」や「天地創造」の一部を見るのではなくシスティーナ礼拝堂丸ごとを鑑賞できることになるのだ。そして他にも教会や遺跡の内部および壁画を環境丸ごと再現した展示があり、現地に行ったとしても容易に拝せない展示も多いという。

私は大塚国際美術館という名は知っていたが、徳島県鳴門市とかなり遠方な場所にあること、そして私自身も所詮複製…レプリカだろう…といった単純な印象を持っていたから足を運ぶことなど考えもしなかった。ただし前記したような環境を丸ごと再現した展示があるということも知らなかったのだから何をか況んやである。
何しろ様々な要因を考えるとイタリアやフランスに渡航するのは現在の私には無理である。しかし正直システィーナ礼拝堂にも行ってみたいし多くの名画も鑑賞したいという希望は捨てていない。だからこその大塚国際美術館ではないだろうか…と思った。
そんな事を考えていた2013年6月3日は私の誕生日だったが、女房が突飛でもないことを言い出した。
「一日私が休んでラテ(愛犬)の面倒を見るから一泊で大塚国際美術館へ行ってくれば…。誕生日プレゼントするから」と! 嗚呼…女房が菩薩に見えた一瞬だった(笑)。

ということで2013年6月28日(金曜日)、羽田 8:55発 ANA 281便で1人徳島空港へ向かった。荷物は愛用のボブルビーバッグひとつにMacBook AirをはじめiPhone 5やデジタルカメラ、ガジェット類の充電バッテリーなど旅支度に最低限必要なアイテムを詰め込んだ。

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※持って行くのはこのボブルビーのバックひとつだけだ(羽田国際空港で撮影)


そう…予約した美術館に近い「ルネッサンスリゾートナルト」というホテルは素敵なホテルのようだがネットワークの設備が皆無のようなのでULTRA WiFi 4Gも忘れないようにしなければ…。

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※宿泊は巨大なリゾートホテル「ルネッサンスリゾートナルト」


ところで私が自宅を留守にするのは2009年8月に会社のスタッフだったW嬢の結婚式に参列するため札幌に出向いたとき以来だから実に4年ぶりである。
かつては毎月羽田と千歳空港間を行き来していた私だが、すでに飛行機の乗り方も忘れてしまいそうだ(笑)。
無論徳島空港に降り立つのも初めてだが、徳島県鳴門市国立公園内に立てられている大塚国際美術館は想像を絶する規模なのだ。

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※大塚国際美術館のエントランス(上)と入館半券(下)


大塚国際美術館の開館は平成10年3月21日とのことだが、山をくり抜いて建設されたその規模は地下5階、地上3階で、敷地面積が66,630平方メートル、延べ床面積は29,412平方メートル(8,897坪)と…言われても感覚が掴めないほど大きく、地下3Fから地上2Fまである展示館内を全て鑑賞すると、その距離は4Km程度にも及ぶという規模である。
さて怒濤のようなひとり旅が始まった…。

つづく
 
大塚国際美術館

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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員