ラテ飼育格闘日記(219)

愛犬とのコミュニケーションを図りお互い理解を深めるには一緒に散歩することが一番だという。今回はその散歩に際してあまり注視されていないものの非常に重要なリードの使い方をテーマにお話しをしてみたいと思う。                                                                                                
愛犬との散歩はいろいろと目的が考えられる。まずは「運動をさせるため」ということがあるだろうし排泄をさせるためという飼い主もいるかと思う。
その運動を第一目的と考える人の中には「うちの犬は庭でかけずり回っているから散歩は必要ないのでは?」と思っている方もいるようだ。しかし獣医師の野村潤一郎氏は著書「犬に関する100問100答」で、その考え方は間違いだと指摘している。
自宅の庭はワンコにとって自分の縄張りであり、そこで遊ぶのと他の公園などで遊ぶのはまったく違う意味を持つという。野村先生は「犬に、外の世界を見せるのは非常に重要」という。

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※友達のハリーちゃんと一緒に


散歩は飼い主との共同作業でもあり、ワンコにとって飼い主の後ろ盾で安心して遊び、様々なことを経験し学習する場でもあるのだ。事実散歩はワンコの能力を効率的に伸ばすという。人間同様にワンコも良い意味での刺激を受けることで能力を開眼させるものだといえる。
実際にワンコと日々散歩を実行している方はお分かりだが、1時間ほどの散歩だとしてもその間さまざまな出来事があるものだがその多くは当然ながら飼い主とのやりとりが主となる。
どっちの方向に歩くのか、右か左か、階段を上るのかまっすぐ行くのか、池の向こう側を通るのかこちら側かといった単純な選択からそうした過程で出会う他のワンコとのやりとり、自転車や自動車からワンコを守る安全な歩き方、行き交う人々からの様々な刺激、そして猫や野鳥の類あるいは昆虫やゴミの山との出会い...(笑)。
そうしたあれこれを飼い主のリードさばきや声をかけ、ボディランゲージなどを含め、ワンコと飼い主というひとつのグループミッションを体験していくわけだ。

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※通行人たちの反対側をオトーサンについて歩くラテ


その散歩で一番大切なのは安全を考慮することだがそのためにも飼い主はワンコをつないでいるリードの扱いに十分慣れなければならない。
余談ながら先日ラテと散歩をしているとき、後ろから近づいてきた見知らぬワンコ連れの方から「お宅のワンちゃんはきちんと並んで歩くイイコですね」と声をかけられた。その方は連れの小型犬を飼われたばかりなようでリードをあっちこっちに引っ張られて大変だという。
そして「どのように教えたらいいのでしょうか?」と質問されてしまったのである。

まあ...事は歩きながら数分で話せる話題ではないし、当のオトーサンだって四年間苦労してここまできたのだ(笑)。とはいえ邪険にするわけにもいかず歩きながらひとつふたつポイントをお話しした後「根気強く続けることですよね」と申し上げた。
オトーサンは初めてラテにリードを付けて外に飛び出した日のことを今でも覚えている。
その時はラテも幼かったし一緒に散歩をしたこともないオヤジにリードを引かれるわけで心細かったに違いないが、そんなに反抗するようなこともなかったものの道ばた脇の草むらに突進し、落ち葉が風で動けば飛びつき、石垣の上にトカゲを発見したときには立ち上がってみたりと一瞬もジッとしているときがなかった。

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※ラテも今年の6月で5歳になります...


さて、愛犬との散歩で大切なのは文字通り飼い主がリードを引くと共に散歩する道筋やそれにかかる時間などをコントロールするイニシアティブを取ることだ。
たまたま散歩している方の中には愛犬にリードを引っ張られて犬が行きたい方向ばかり引き回されている場面に出くわすこともあるが、そうした散歩の仕方は飼い主と愛犬との力関係をいたずらに悪くしてしまうものらしい。したがって散歩に出る時間、どこに向かうか、どの道筋を通るか、どんな遊びをするか、そしてどの程度の時間をかけるかなどなどすべてにおいて飼い主側の強い意志に基づいてコントロールする必要がある。

散歩を体験して最初に困ることはやはり愛犬の引きが強く、思うように歩けない...ということかも知れないがまずクリアしなければならないことは愛犬を左側に近づけて(慣れたら右側にも)飼い主の歩調と合わせて歩かせることだ...。
そもそも人間の歩調に合わせゆっくりと歩かなければならないことは犬にとって意外に難しいことらしく初めはなかなか巧くいかないかも知れないが、最初はリードを短く持ち、犬が前に出すぎるあるいは遅れることがあったらリードを「ビン!」と軽く引き、その位置を正す努力をすることだ。そしてもしいうことを聞かない場合は一度「待て」とか「ストップ」と声をかけて立ち止まり、愛犬を飼い主の足元において数十秒待ち、愛犬が大人しくそれに従ってからまた歩き出すということを繰り返す。
要は飼い主のリードに合わせて歩かないとワンコ自身が歩きづらいということを学習させるわけだ。
それからリードを引く際にいわゆる "つなひき" は絶対に止めるべきだ。特に中型犬以上のワンコは力も強く本気で引かれたら女性の力ではコントロールできないこともある...。リードを引くとき、「ぎゅ~」と引き合うのではなく一端リードを少し弛ませた後に素早くそして強く「ビン!」と引く。この方が愛犬は言うことを聞きやすい。
困ったからと言って「こっちよ!」とか「ちゃんと歩いて!」などと言い聞かせても効果はないので、慣れるまでまずは無言でリードを引くことが大切だ。

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※子供たちと仲良く遊ぶラテ。オトーサンはどんな時にもリードは離さない


ラテは中型犬で体重は20キロほどになっているがやはり本気で引いたら女房だと引きずられかねないほど力が強くなっている。それを踏まえ、オトーサンは通常リードを持つ側を投げ縄のようにして手首に縛りつけて歩く。これは間違ってもオトーサンはラテのリードを離さないという決意と安全のためでもある。
力の弱い方だとワンコの引く力に負けて転倒し怪我をするといった可能性もあるから、どなたにもお勧めできる方法ではないが、オトーサンはラテがオトーサンの手からリードを引き離してワンコにしろ人にしろ飛びかかる...などということが絶対にないようにと思っているからである。
やはり幼犬のうちに飼い主の指示に従い、いたずらにリードを強く引くことのないようワンコをトレーニングすることはワンコを飼う上で最も大切なことのひとつに違いない。

そしてこれまた大切な事にリードの長さを瞬時に短くしたり伸ばしたりするできるような持ち方を工夫することだ。
オトーサンは前記したようにリードそのものを手首に縛り付けているが、さらに手元の一端を手のひらと指に綾取りのようにからませ歩いている。
無論広い公園などに入るとリードに5メートルの巻き取り式リードをカラビナを介してつなぐことにしているが、道路を歩いている間は周りの様子に合わせ、安全を第一に、その瞬間瞬間リードを短くしたり伸ばしてやる必要があるわけで、リードの持ち方...扱い方ひとつでも工夫の余地があるものだ。
オトーサンも毎日の散歩の過程で新しい発見をする楽しさを味わっている。

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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員