ラテ飼育格闘日記(208)

せっかく手に入れたのだからとおりに触れて「バウリンガル for iPhone」を取り出しラテの鳴き声を分析しているオトーサンである。「バウリンガル」など使わなくてもラテが考えていることの概略は分かると思っているが、日々少しでもラテの真意に近づきたいと考えてるオトーサンにとってはその参考にしたいのである。


大昔の話しだが、レックス・ハリソン主演のミュージカル映画「ドリトル先生不思議な旅」をレーザーディスクで見たとき、そのおとぎ話のようなストーリーはともかく動物と会話ができるという能力に憧れたことを思い出す。

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※1967年制作、レックス・ハリソン主演の「ドリトル先生不思議な旅」(これは筆者所有のDVD)


映画のようにスズメとかワニはともかく、せめてワンコと会話ができたらと考える人は多いと思うが実際にワンコを飼ってみると意思疎通は簡単ではないものの愛犬が機嫌が良いのか悪いのか、喜んでいるのか怖がっているのか、嬉しいのか寂しいのか...といったことは自然に分かってくるものだ。
特に鳴いたり吠えたりするときはその声の調子や表情、尻尾や耳の動きからどのような気持ちなのかは間違いなく理解できると思っている。しかし...である。

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※はい、いまこの娘は何を考えているのでしょうか?(笑)


正直オトーサンとしては出来ることならその思いの確信というか裏付けが欲しいわけだ。無論「バウリンガル」が100%その答えを導き出してくれるものとは思っていない。ある意味、この種のアイテムを信じ切って生き物と対峙するのは危険だという気持ちも持っているが微妙なときに参考になるのではないか...という期待と共に「バウリンガル」自身の精度を検証するという興味をも満たしてくれると思っている。

個人的には以前猫用の「ミャウリンガル」の使用も含め、この種の翻訳精度は人間側の使い方が適切ならなかなか良い結果がでるのではないかと考えている。しかし別途「待望のiPhone用『バウリンガル』を使ってみて…」で記したように翻訳精度云々を言う前に「バウリンガル for iPhone」は使い勝手が非常によくない。
このことはソフトウェアだけの問題ではなくiPhoneのアプリケーションとして開発されていることからiPhoneの制約に縛られてしまうのである程度は仕方がない...。
もともと2002年に発売された「バウリンガル」はワンコの首に取り付けるワイヤレスマイクと翻訳を担当する本体に別れていた。したがって本体側のスイッチが入っていれば苦もなくリアルタイムにその結果を知ることができた。
しかしiPhoneは申し上げるまでもなく「バウリンガル」の専用機であるわけはなく、それを使うには電源を入れ、アプリケーションを起動し、録音ボタンを押し...といった手順を経る必要があり、そんなことをやっている内にシャッターチャンスならぬバウリンガルチャンスを逃してしまうこともしばしばなのである。
それに先日など猫に異常なほどの愛着を示すラテに一瞬強くリードを引かれて手に持っていたiPhone 4を落としてしまうというアクシデントがあった。幸い装着していたケースならびに液晶保護フィルムのおかげなのか傷が着いたり割れたりしなかったが...リスクも考えなければならない。

数日使い込んだ経験からオトーサンは「バウリンガル for iPhone」をラテとの意思疎通をより図るひとつの参考として使うことを考えているが、実用としてはリアルタイムにiPhoneを取り出してあれこれと図るのは危険だから止めるべきだと思うに至った。
いや「使うな」という意味ではなく「安全な使い方を考えよう」と提案したいのである。
結局一番安全なのは、これはという場面で直接iPhoneを取り出して「バウリンガル for iPhone」を起動するのではなくそのシーンをビデオに収め、後でゆっくり再生しつつその音声を「バウリンガル for iPhone」で翻訳することだという結論に達したのである。勿論事情が許せばiPhoneで動画撮影し、それを後でiPhotoなどで再生するのもありだ...。

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※真っ赤に紅葉したカツラの木の周りには綿菓子のような甘い香りが漂っている


さてラテの思考回路のあれこれを確認ならびに認識するのを楽しみにしているオトーサンだが先日絶好のチャンスが訪れた。
土曜日の朝、女房と共にいつもの公園に散歩に出向いたが、そこの茂みでラテが猫を発見したのである。
何度かラテと猫との関係はご紹介したことがあるが、ラテは猫に対して異常とも思える反応をする。それは嫌悪とか攻撃のためではなく近づきたい、遊びたい、触れ合いたいためである。
最初はオトーサンたちも何故に猫に対してそんな反応をするのか不思議に思っていたが、ラテが幼犬の時代に3ヶ月ほど育ててくれた先に数匹の老描がいたとのことでラテはニャンコが大好きなのである。やはり遊びたい盛りに日々一緒にいたニャンコたちが愛しいのかも知れないが、その実いたずらばかりして猫パンチを喰らっていたらしいのだが...(笑)。

ともかく猫を発見したラテはリードをもの凄い力で引き、その茂みの近くまでオトーサンを連れて行った。オトーサンも何事かを確認するためラテを制御しながら茂みに近づいたとき、危険を察したのかその猫は一本の木によじ登ったのである。
逃げ、去ってくれればそれで終わったのだろうが、高い所とはいえラテが見える場所にニャンコがいるわけで公園ならびに近所の団地いっぱいに響くような大きな声で吠え始めたのである。無論そのトーンを聞けばこの種の出会いは初めてでないから例えば嫌いなワンコに対する吠え方などとはまったく違い、是非是非遊びたいのだという事はわかる...。しかしそれがどの程度...というかどのような感情なのかを知り得るチャンスかと考えリードを引かれながらもiPhone 4を取り出した結果、思いもよらないラテの動きに付いていけずオトーサンは前記したようにiPhone 4を取り落としてしまったのである。

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※木の上に猫を追い込んだラテは遊んで欲しくて激しく吠え立てる!


一番のチャンスを逃してしまったかに思えたが、実は幸いにも女房がそのシーンをデジタルカメラの動画撮影モードで撮っていたのだった。実は映像としてはまったくなっていない出来だったが(笑)ラテの吠え声はステレオマイクで見事に採れていたわけで、オトーサンはその動画データを再生し「バウリンガル for iPhone」で翻訳することを思いついたのだった...。
結果は大げさでなく考えていた以上だった。数分の鳴き声、吠え声を可能な限り「バウリンガル for iPhone」で捕らえてみたが結果は「スキスキダピョーン!♡」「ほんとはなかよくしたいのよ!」そして「もーどんかんなんだからあ」を繰り返すというものだった!

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※「バウリンガル for iPhone」はラテの思いを忠実に翻訳しているように思え


これは凄いと思った...。この結果はオトーサンから見ても見事にその場の雰囲気というかラテの気持ちを表しているように思える。それも単純に「好き!」というのだけでなく「仲良くしたい」とかましてや相手のニャンコに対して「鈍感なんだから...」というつぶやきを翻訳していたとすれば見事というしかない!
無論「バウリンガル」が文字通り正確にラテの思いを翻訳していたかについては検証のしようもないが、その結果は曖昧でなくラテの思いをきちんと伝えているように思う。

ともあれラテは好意で吠えていたとしても当然のことニャンコはその意志が分からず危険を感じて木の上に逃げる。それでもラテは諦めずに吠え続けアプローチを続けるがしまいに焦れてきて声のトーンも変わってくるのだから面白い。
オトーサンはあまりにも激しいラテの吠え声が近隣の迷惑になるのではないかと思い、そしてニャンコが気の毒になったので途中でリードを引き強制的にその場を離れたが、オトーサンがその場に居続けたならラテも吠え続けていたのではないか...。
ともかくApp Storeにおける「バウリンガル for iPhone」のアプリ評価は芳しくないものが多いようだが、もしかしたらワンコの中でもラテは物言いがはっきりしているワンコなのかも知れない(笑)。
したがってオトーサンにとって「バウリンガル for iPhone」は遊びの範疇ではあるものの、ラテの意図...真意をさぐるひとつのツールとしてこれからも参考にしていこうと考えている。
それにしてもだ...「バウリンガル for iPhone」最大の弱点はワンコか声を上げないとその意志が分からない点ではあるまいか(爆)。

バウリンガル for iPhone

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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員