ラテ飼育格闘日記(188)

ラテの日常は他のワンコたちと同じだと思うがほとんどの時間を睡眠に費やしている。本当に熟睡しているのか、あるいは眼は明いて体だけ休ませているのかは分からないが朝晩の散歩と食事そしてオトーサンたちと遊ぶ以外は横になっている。しかし最近ラテにとって新しい居場所が追加されたのである。

 

これまで機会ある毎に記しているが、理由は分からないもののラテはオトーサンと一定の距離を置いて過ごしているように思える。無論散歩時とか室内でのボール遊びといった場合にはオトーサンと精一杯楽しんでいるようだがひとたび落ち着いて対峙すると口元を舐めたり体を触れてきたりといった行動はまずしない。
これが女房はもとより、他の飼い主さんたちには盛んに口元を舐めにいったり抱きついたりするのだからオトーサンは些かむくれているわけだ(笑)。

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※リビングでご機嫌なラテ。隣の椅子に女房がいるからだ


オトーサンとしてはワンコを飼うということは、例えばリビングのソファーで読書しているとき、その足下に愛犬が寄ってきて体を傾けうずくまる...といったことをイメージしていたし望んでいた。しかし我が娘ラテはどういうわけかいたってクールな女で、幼犬時代にもオトーサンが本を持ち出すと読むのを止めろという意味なのか、その本に飛びついて破ってしまうことはあってもオトーサンの傍らにそっと静かにうずくまるということはなかった。ちょっと離れた場所で腹ばいになり、オトーサンの様子を伺うその様は何とも他人行儀に思えるのだ。

どうせ横になるのならオトーサンの側で座ればよいと思うが、それがラテのスタイルとなっているのだから仕方がない。
しかし思えばラテを飼い始めたとき、ひとつの大きな目標は...格好いい言葉でいうなら...”自立させる” ことだった。
ニュアンスは少々違うものの飼い方・育て方といった本にも同様のことが書いてあるケースもあった。
例えば、飼い主が留守でも分離不安などなく1人(一匹)大人しく留守番ができること。また夜は決まった場所でこれまた1人大人しく寝るワンコに育てること...といったことだ。
それに飼い主があまりにかまい過ぎるのはいけないともいうからオトーサンは朝の散歩が終わったら夕方の散歩までの間、昼時にラテにもオヤツをあげる程度で放っておくのが普通となった。無論この日中にオトーサンは仕事をし、場合によっては来客があったり出かけたりするわけだ。

最初の数ヶ月はオトーサンが玄関のドアを開けたりすれば心配になるのか追うように吠えたりもしたが最近では静かなものである(笑)。そして余程のことが無い限りオトーサンを呼ぶために吠えたりもしない良い子に育った...。というよりあまりに1人好きワンコなのでオトーサンが寂しいくらいなのだ。
無論夜寝るときはリビング全域がラテの寝室となる。クレート内はもとより出窓のタタキ、電気マッサージチェア、フローリングの床といった場所をラテは気分と体調そして室温などを考慮して自由に好きな場所で寝ていいことになっている。
これまた病気でもない限り、たまに寝言で吠えたりもするがオトーサンたちを起こしたりすることはまず無いし朝も大変大人しい...。

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※石の上にも30秒(笑)。散歩の途中で...


確かに、どうやらラテは自立したワンコに育ったようだが、これではオトーサンは面白くない(笑)。
あの「いつも足下に愛犬が...」という夢はどうしたのか。オトーサンはラテの寝顔を眺めながらため息をつく...。
ラテがオトーサンに近寄らないならオトーサンがラテに近寄ればよいと思ってたまたまご機嫌伺いをする。最初はラテも気を遣うのだろう...オトーサンの腕に前足を乗せたりもするがすぐに飽きて離れて行く。まったく愛想のない娘である。親の心子知らずである。あんまりである...。

しかし、女房には態度が違う。ラテから積極的に近寄り、口元を舐めたり体をぶつけていくのだから余計オトーサンとしては嫉妬するわけだ(笑)。
どこでどう間違ったのかは分からないが今さらベタベタするワンコに育て直すわけにもいかないだろうし、そもそもが視点を変えるなら実に手のかからないワンコなのだ。それは重々分かってはいるもののラテの素振りを眺めていると寂しくなるオトーサンである。

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※女房のリードで急な坂を駆け下りるラテ


だからというわけではないが、ある日これまでやったことのないことを試してみた。
ラテは前記したように日中のうちは1階のリビングにいるがオトーサンは2階のオフィス代わりにしているコンピュータ室で仕事をしている。そのオトーサンがいる部屋から1階のリビングの様子を小型のワイヤレスビデオカメラでモニターし、いまラテがどの位置でなにをしているかを常に分かるようにしているのだ。無論それはラテの安全のためである。
いま吠えたのが出窓から外に向かったものなのか、室内に向けオトーサンを呼んだのかもこれなら判断できるわけだ。したがっていちいち吠えたからといって階下に様子を見に行く手間もかからないわけで便利にしているが、余計安心して日中はラテを放っておくようになってしまったのかも知れない...。

それを些か反省し午後の2時間ばかりをオトーサンのいる2階の部屋に呼んでみたのであった。
これまでコンピュータ室にラテをほとんど入れないのには訳がある。
ひとつにはラテにとって危険なものが溢れているからだ。通電しているコードやケーブル類も多々あるしラテが飲み込みそうな小さな機械部品も転がっている。それにラテに壊されてはシャレにもならない貴重なアイテムも多いから、どうしてもラテを遠ざけてきたのである。
2つ目はラテの抜け毛がコンピュータやハードディスク類の冷却ファンなどから機器に吸い込まれトラブルを生じることを懸念してのことなのだ。したがってこれまで極々短時間、この部屋に連れてきたことはあっても30分と落ち着いたことはなかったのである。

今回オトーサンが連れてきてみようと思ったのは幼犬時代とは違い、むやみやたらにそこにあるものを囓ったりはしなくなったからだ。
一応オトーサンがリビングにいるラテに「ラテ、おいで!」と手招きすると喜んで2階へとオトーサンの後について軽快に階段を上がってきた。そしてオトーサンは自分の椅子に座り、あらかじめ危ないものは片付け、多少のスペースができた場所にラテを座らせてみた。
冷房が入っている部屋のフローリングは冷たくて気持ちがよいのか ( リビングも冷房を入れているので同じだが )、早速そこに腹ばいになり、しばらくすると完全に横倒しになって目をつむりはじめた...。
しかし正直「こりゃあ、続かないだろうなあ」と思った。飽きっぽいというよりそもそも散歩や遊んでいる時を別にすればオトーサンの側でリラックスするといったことを好まないラテだからである。だから部屋のドアは開けたままにしていつでも自由に階下に降りることができるようにした。

フローリングに寝そべったラテは文字通りオトーサンの足下であり手を伸ばせば撫でることもできる。
そのままオトーサンはモニターに集中し約30分程度作業を続けていたが驚いたことにラテはそのまま寝ているではないか。決して床が冷房で冷たいというだけではないはずだがその日は約2時間、ラテはオトーサンの足下でうずくまっていた。無論オトーサンはキーボードを叩いたり映像を再生するために音を出したりするがラテは気にするようでもなく静かにしている。
味をしめたオトーサンは翌日の午後3時から夕方散歩に出る直前までラテを同じようにコンピュータ室に連れてきたがこれまた嫌がることはなく素直に足下で横になり、時折オトーサンの様子を観察している。
どうやらラテはこの場所が気に入ったようなのだ。

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※コンピュータ室の床に大人しく腹ばいになったラテ


ある休日の朝、オトーサンはまだ布団の中でまどろんでいた。女房が階下のラテを呼んで2階の寝室へ連れてきた。まあまあその喜びようは見ていてこちらが嬉しくなってくるほどでひととき女房と遊んでいたが相変わらずオトーサンの鼻先までは様子を見に来るがチューもしてくれない(笑)。そのうち「カツン...カツン!」という音がするので「何?」と女房に聞くとラテがコンピュータ室のドアを開けたくて叩いているという...。

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※コンピュータ室にあるMac Proの光学ドライブを開け閉めすると何故か顔を輝かすラテ(笑)


ラテに甘い女房がそのドアを開けるとラテは早速室内に入った...。それを布団の中で知ったオトーサンは何か危ないものでも囓ってはまずいと起き出してコンピュータ室を見ると何とラテはいつもの場所に座り込み、口を開けて笑顔でオトーサンの方を見ているではないか。
どうやらラテにとっても、そしてオトーサンにとっても新しい憩いの場所ができたようだ!

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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員