ラテ飼育格闘日記(176)

いつもラテと行く大きな公園の中に立った無粋な立て看板については当コーナーの「ワンコの”ラテ” 飼育格闘日記(158)」にご紹介した。その看板が立ってから早くも四ヶ月となるが我々飼い主はバカバカしいと思いながらも半ば看板の存在をあきらめていた。しかし先日の夕方、どうした風の吹き回しかその看板が無くなっていたのである。

 

その「禁止 犬の放し飼い ノーリード」という立て看板は前日の夕方まで間違いなくあったから、取り去ったのはその日の夜遅くか当日の午前中から昼までの間ということになる。
ともかく最初看板がないことに気がついたとき頭に浮かんだのは誰か個人が壊したのではないか...といことだった。無論看板の好き嫌いは別にして市が公的に設置したものを壊せば器物損壊となり罪になるわけだが、あり得ないことではない(笑)。
その確認の意味も含め看板のあった場所に近づいて確認したが、コンクリートが埋め込んであった部位そのものの根底から取り去られている。これは誰かがいたずらに壊したというレベルではなく正規に取り去ったのだろうと思われる。

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※久しぶりに滑り台でオトーサンと一緒に遊ぶ


まあどうでも良いことだが好奇心旺盛のオトーサンとしては「なぜ今になって取り外したのか」が気になるところであり、是非理由を知りたい。
当該看板が立ったとき、少なからずワンコの飼い主さんたちは苦情を申し入れたはずだが効果はなかったわけだが、それが今更撤去するとはどうしたことなのだろうか...不思議でならない。
もしかしたらこれまた危惧していたことだが公園で球技などしている子供たちがこの看板に接触して怪我でもしたのかもしれないと思ったが、そうした情報は耳に入ってこない。しかしこんなちゃちな看板でもまさか市の職員自身がここに足を運び、当人がコンクリートの地固めをしたりという作業をするわけもないだろうから、出入りの業者に依頼したならそれを立てるのは勿論撤去するにも費用がかかるはずだ。無論それは税金だ...。

Latte176_03.jpg

※あたし...ちょっと疲れちゃった(笑)


当日そこに集まった数人の飼い主さんらと「無くなってよかったねぇ」などと話しながら「明日になるともっと大きなのが立てられたりして...」などと笑い合ったが、とにかく撤去にはそれ相応の理由があるはずだ。
ある方は「(看板を立てた)相応の効果があったからですかねえ」とおっしゃる。確かに我々ワンコ連れとしては眉をひそめる対象だったが、そのアホらしさにこの公園に足を向けなくなった飼い主さんも実際にいたわけで、効果があったといえばあったのだろう。

しかしこの種のものは期間限定であるべきではない(笑)。一定の効果があったから撤去し、またしばらくしてから再度取り付ける...といった類のものではないはずだ。
例えば市が撤去を決断するに値する有力者の鶴の一声があったのかも知れないが、これまた万一そうだとしても褒められた話ではない。
そんなあれこれを考えていたオトーサンにフト思いついたことがある。
そういえばこの地域はその週末の日曜日、市長選挙ならびに市議会議員補欠選挙があったのだ...。
面白いことに(面白くないが)、この選挙運動期間中にはラテと散歩しているところに寄ってきてビラを渡そうとしたり、中には「可愛いねぇ」などとラテに世辞をいう選挙運動員もいるが無論ラテはそうした見え透いた奴らには良く吠える(爆)。

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※オトーサンに背を向けて寝ているラテ


だからオトーサンは一種の選挙対策か?と疑ったが、いくら何でもそんな個人的なことでこんなつまらないことを決めるはずもないと自身で打ち消してみたものの案外当たらずとも遠からずといったことなのかも知れない(笑)。
問題はこの立て看板消滅問題はこのままフェードアウトするのかどうだが、美観のためにも立てるなら公園の入り口などにしてもらいたいものだ。

さて、その公園に行こうとしていたある日曜日の朝、前を歩いていたワンコと飼い主さんの足が止まった...。それと同時にラテの動作が変わったことに気がついたオトーサンだが、最初は前のワンコを意識したからかだと思ったもののどうもそうではなさそうで落ち着かない様子。
ふと見ると我々が歩いている左脇に並んでいる金属製のフェンスの上をハクビシン(白鼻芯)が悠然と歩いているのだ!
大きさは一般的なネコより一回り大きい感じでなによりも太い尻尾が印象的である。
このジャコウネコ科の動物にはこれまで2度遭遇したが、これほど近くに寄ったことはなかった。

Latte176_04.jpg

※ハクビシンを激写!


ラテのリードが一瞬緩んだかと思ったら...何とオトーサンにしがみついてきた(笑)。その20キロもの重いラテを抱きかかえたが、ラテは抱かれたままで盛んに吠え立てる。
オトーサンは一緒にいた女房に「写真巧く撮って!」「激写!」などと叫ぶが女房は怖いらしく足が止まっている。
というわけで何とかその様子がまともに写っていたのはたった一枚だけだったが、どうやらこのエリアが住処のようで数匹いるようだ。
そして桜も葉桜になったこの時期、今年初めて「ホーホケキョ!」の声を聞いた。
間違いなく...春なのだ。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員