ラテ飼育格闘日記(173)

ワンコというのは一般的に飼い主にじゃれつき、飼い主の後を追い、膝に飛び乗り...といったイメージがあるのではないだろうか。しかし愛犬ラテはどうしたことか...このもっともワンコらしいともいえる行為には興味がないようである(笑)。

 

オヤツでも持っていない限りオトーサンがソファーに座っていてもラテがその足下にすり寄るとか、ましてや膝の上に飛び乗ってくるということは残念ながらいまだかってない。
ソファーで読書でもしているとき、その足下にそっと寄り添い、オトーサンと一緒に時を過ごす...といったイメージを持っていた1人として最初はすごく寂しく思ったことは確かだ。
そしてそれはまだオトーサンが信頼されていないからだろうと思っていたがどうもそうではないらしいとすぐに気づいた...。

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※ラテの視線の先には数人の女の子が遊んでいるのである...


オーストリアの動物行動学者でノーベル賞を受賞したコンラート・ローレンツ博士はその著書「人 イヌにあう」でジャッカル系とオオカミ系の犬の違いを論じ、前者は自分の主人として飼い主をとらえるのに対して後者は飼い主をリーダーの位置において見る...という説を唱えている。
それが正しいかどうかオトーサンが結論を出せる訳もないが、ラテはオトーサンに対して絶対的な服従と親愛を示すが子供っぽくまとわりつくことはない。ただしオトーサンと女房への対応は全く違うのも面白い。

女房へは飛びつき、抱きつき口を舐め...といった行為を頻繁にするし、例えば女房が寝ている側でその顔をのぞき込むラテの表情は何とも慈愛に満ちたものである。そして散歩の途中で出会うワンコを連れた飼い主さんや子供たちに対してもお気に入りの人には積極的にチューを迫るラテでもある。
しかしくどいようだがオトーサンに対してラテから近づき積極的に口元を舐めたり抱きついたりすることは滅多にないのだからオトーサンとしては心穏やかではないのである。
なにしろ毎日朝晩の散歩は勿論、食事の用意から体のケアなどのほとんどをオトーサンがやっているわけで、そのオトーサンをないがしろにされてはやはり寂しいではないか(笑)。
たまにオトーサンがラテに「ラテ、来い!」とチューを迫っても目と鼻の先までは近づくものの、どうしたわけかそこで身をよじりそれ以上は近づかないのだ。

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※散歩の帰りに自動販売機で買った水を飲み、そのボトルを咥えて歩くラテ


どうやらラテは前記したコンラート・ローレンツ博士流にいうならオオカミ系のワンコのようであり、飼い主とは深い信頼で結びつくものの自己意識も強くベタベタしない性格だと思われる。
その顕著な例をひとつご紹介すると...ラテは1階のリビングがテリトリーでキッチンとの間には柵があり、キッチン側に来るにはオトーサンたちがその柵を開けてやらなければならない。
そのリビングでラテは床に寝転び、古い電気マッサージチェアや出窓のたたき、あるいはハウス(クレート)に入るなり自由に過ごしている。
その柵が開くのはオトーサンたちがリビングはもとよりキッチンにいる時であり、通常ラテはリビングからは出られないようにしてあるわけだ。そしてオトーサンたちの食事の時やラテとひとときの遊びを楽しむなどの場合に柵は大きく開け、ラテも喜んでキッチン側の絨毯の感触などを楽しみボールを追いかけたり女房のスリッパや靴下を脱がそうとかけずり回る(笑)。

2階にはオトーサンたちの寝室、女房のプライベートの部屋、そしてオトーサンが日常そのほとんどを過ごすパソコンルーム兼書斎があるが、これらの部屋にはラテが口にしたりすれば危ない物が多く通常は立ち入り厳禁のエリアなのだ。だからウィークディの散歩もリビングからキッチンを通って玄関に至るわけですべて1階でラテの用事は済んでしまうしラテも立ち入り禁止されている2階への階段をオトーサンに無断で上ることはない...。
ただし土曜日とか日曜日などの休日...特に朝はいささか違った待遇となる。それは時間的に余裕があるからだがオトーサンが目を覚まして1階のトイレにでも行くと普段ラテは朝でもオトーサンたちを起こすようなことはないのに「ウォン!」と低く吠える。なぜ休日の朝だけオトーサンたちを呼ぶのか...不思議なのだが起床時間がウィークディより一時間ほど遅いそのことでラテは判断しているのかも知れない。

オトーサンはラテのいるリビングへ入り「ラテ、おはよう!」と声をかけて柵を開ける。そしてオトーサンがそのまま2階へあがるとラテは全身に喜びを表して一緒に階段を上ってくるのだ。そして寝室へ飛び込むと必ず女房の枕元に飛びつき、鼻面で布団をめくり女房の顔や口元を舐めたり口を開けたまま女房の顔に押し当てたりする。
そしてその日の気分によるのだろうが、女房の脇に伏せて静かにしていたり、枕元の着替えを咥えて遊んだりもする。
また時々まだ布団から出てこない女房の顔をのぞき込むそのラテの表情はオトーサンから見て何とも言えない慈愛に満ちたものなのが印象的である。何だかラテの方が母親で子供の寝顔でも見ているような気がするほど優しい目つきなのだ。

しかし可笑しいのは隣のオトーサンの布団にはほとんど来ないのである...。
前記したようにオトーサンが1階から連れてくるのではなく、たまたま女房がラテを2階に連れてくるとき、そしてオトーサンがまだ布団に入っているときにはオトーサンの口元を軽くひと舐めするときがあるが、その後は呼んでも身をねじるばかりでこっちへ来ないのだからオトーサンとしては面白くない。ずっと女房の隣で伏せたりあるいは衣類で遊んだりするがオトーサンのところには来ないのだ...。
さらにワンコらしくないというか変なのはこの至福のひとときが意外と短いことだ(笑)。
なぜならどういうわけかラテはオトーサンにしろ女房にしろその側に侍って一緒に眠るということをしないからである。あれだけ喜び息を切らして2階に上ってきたにしては飽きるのが早い...。
ひととき自分の気が済むと和室から出て階段を下り、そそくさと自分のエリアであるリビングに入ってしまうのだから可笑しいではないか...。

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※久しぶりだがオトーサンに抱っこをせがんだラテ


何故なのか...。ワンコは飼い主の足下や膝の上でぬくぬくと一緒に過ごすのが好きだとばかり思っていたがどうやらラテはそうしたワンコではないらしい。
決して我々を嫌っているというのではないし信頼しているものの、ベタベタは好きではないというオオカミ系の血を色濃く持ったワンコなのだろうか。
クールというか「寂しがり屋の1人(匹)好き」というのがラテの性格なのかも知れない。しかしそのラテが散歩の途中、何か怖いことでもあったのかオトーサンに抱っこをせがむときこそオトーサンは自分の出番だと、天にも昇る気持ちで20キロ近い体重のラテを膝をガクガクいわせながらも笑顔で抱き上げるのであった(笑)。

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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員