ラテ飼育格闘日記(170)

ワンコを飼い始めた人が最初に困惑することのひとつにリードさばきがあるように思う。リードはワンコの安全確保と共に行き交う人達の安全のために是非とも必要なものだが大げさにいうならこの散歩におけるリードさばき如何で飼い主とワンコとの絆は短時間で強くなるし、逆にやり方がまずければなかなか制御できないワンコに育ってしまうように思える。

 

ワンコと一緒に生活を始めるとするなら毎日の散歩は欠かせない。その散歩には必ずリードが必要だが、このリードの扱い如何によってワンコとの絆がより強くなったり逆に言うことを利かなくなるワンコになってしまう可能性もある。
我々は「散歩」といえばお気楽に...思うがままに近隣を歩くといったイメージがある。したがって雨なら...あるいは気が向かないならいつ休んでも一向に不自由は感じない。しかしワンコにとっての散歩はそんなどうでもよい行為ではないようだ。
なにしろ獣医の野村潤一郎氏はその著書「犬に関する100問100答」で「通常、犬は食事よりも散歩の方が好きだ」と明言しているほどだ。だから病気でまともに歩けなくても散歩に行きたいというのがワンコという生き物だという。

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※膝の痛いオトーサンの歩調に合わせて歩くラテ


散歩は外の空気にあたってすがすがしいといった程度の行為ではなく、ワンコにとっては飼い主との共同作業であり、ワンコが生きていく上での集大成だということらしい。
それは生活の一部であり、仕事みたいなもので結果本能を満たす大切な行為でもある。
事実愛犬との絆を深め、飼い主の意思をワンコに伝えるためにはまず一緒に散歩に出かけることが一番だという。
オトーサンもラテが我が家に来てしばらくの間は朝昼晩と1日に3回の散歩を欠かさなかった。なぜなら一緒に歩く時、ラテがどのような行動をするのかを知ると同時に特に幼犬時代に何をやってはダメで、どうしたら褒められるかを教えるのに散歩はなによりも好都合だからである。

さて、その散歩に必要なアイテムといえばまずは首輪とリードである。
この首輪とリードはワンコのサイズに合ったものを手に入れる必要があるが、まず首輪は革製のものが一般的だろう。引っ張ると首が絞まるといったものもあるが、きつからず緩からずに調節しなければならない。またオトーサンの経験からファッション性を求めるよりはまずは丈夫なものを選ぶべきだ。
なぜならラテ最初の首輪はスーパーのペットコーナーで見つけたブルーとシルバーのバンドに型抜きした星のアクセントがなかなか美しいという代物だったが、1週間もしないうちに散歩中に切れてしまいオトーサンは心臓が凍る思いをした...。

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※オカーサンにおねだりの姿勢。真剣である...


まだ我が家に慣れていないから行方不明になったとしても我が家に戻ってくるはずもないだろうし、そのまま道路にでも飛び出せば確実に車にはねられるに違いない。
とにかくこのとき、オトーサンは口笛を吹き、リードを高くあげて人目もはばからず「来い!来い!」と大声をかけた。幸いなことにラテは大人しく戻ってきたから良かったものの首輪とリードは文字通り命綱である。
したがって繰り返すが最初はファッション性よりとにかく丈夫で確かなものを手に入れることをお勧めする。そしてリードも同様な注意を必要とするが個人的には革製というよりナイロン製などの方が濡れた場合に乾きやすく軽いからお勧めである。
リードは首輪に付ける金属製のフックがしっかりしているもの、愛犬のサイズに合わせてこれまた丈夫なものが良い。また手に絡める場合にあまり細いやつだと手が痛くなるかも知れないのである程度の幅があった方が持ちやすい。そしてほとんどの製品がそうだとは思うが手元側が輪になっていること、そしてできるなら中間部位にも輪になっている部分がある製品もあるのでそうしたものなら短く保持する場合にも確かなホールドが可能になる。

こうして首輪とリードが揃ったら後、ウンチを拾う準備とペットボトルに水を入れて携帯し早速散歩に出てみよう。
まずはおかしな程、ワンコは貴方の思い通りには歩かないはずだ(笑)。そして前へ前へと先導して飼い主を引っ張り、歩道の脇に頭を突っ込んだりバッチイ箇所を選んで踏み込んだりするに違いない。さらに幼犬時代は特に拾い食いに注意しなければならない。なんでも口に入れるから、タバコの吸い殻、ビニール袋や呑み込めるサイズのプラスチックの欠片などなどを飼い主が先に見つけてワンコが口に入れるのを回避する必要がある。
こうしたとき重要なのがリードの捌き方である。

とにかく散歩の際に重要なのは歩く場合に飼い主がリーダーであることを覚えさせなければならない。ワンコの引くままに歩くのは散歩ではないと肝に銘じておく必要がある。
そして飼い主の向かう方向に逆らったり、危ない場所にリードを引いたり、食べてはいけないものを口にしようとした場合は「ダメ!」と声を出しながらリードを引くわけだがこのとき「ぎゅー」と引っ張るのではなく「パシッ!」「チョン!」といった感じでワンコの首に強い弱いはともかく衝撃を与えるように引くことだ...。もしその瞬間リードがいっぱいに張られていたら一度緩めてから「バシッ!」と引っ張ることが大切。
引っ張りごっこは否定効果が半減するだけでなく幼犬の場合はまだしも成犬になっていく過程で力も強くなり飼い主側の体力に大きな負担がかかる。
それからできるだけ「ダメ!」の前にワンコの名を呼ぶようにしよう...。「ラテ、ダメ!」といった具合に。これは禁止の合図がワンコ自身に送られていることをより明確に知らせるためだ。

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※オカーサンからのオヤツを上手に食べるラテ


リードの先端は手首に巻き簡単に抜けないようにする。そしてリードはピーンと張らず、逆にあまり弛ませずといった注意が必要だが、例えば人差し指と中指に織り込むようにからめておく部分を作っておくと急に緩めなければならない時にも対処が出来る。
飼い主と歩くときワンコは飼い主の左あるいは右につけ、飼い主の歩調で歩くのが原則である。
ワンコが先に出過ぎたら前記の要領でリードを軽く「バシッ!」と引き逆に遅れるようならこれまた「チョン!」と引く。また強くリードを引いた場合は「バシッ!」の後でしばらく立ち止まることをやってみよう。
ともかく飼い主と同調して歩かなければワンコ自身が歩きづらい事を覚えさせるわけだ。ただし常に飼い主の横にピッタリとついていないとダメというのではなく、緩めたリードを引かなければ多少前に出ようが遅れようがあまり神経質になる必要はないと思う。
ワンコの飼育本の中にはワンコを先に歩かせると主導権すなわちリーダーは自分だと思ってしまうから避けること...といった解説が載っているものがあるが、それならソリを引くワンコたちは皆飼い主より偉いと思ってしまうのだろうか(笑)。
また「バシッ!」とリードを引くとき、ワンコに対して声をかけずに視線も合わせず、あたかも「飼い主がやったことではないように無視し「天罰」と思わせよう...」といったアホらしい解説もあるが、くどいようだがワンコは利口な動物であり、首輪にリードが付いてそれを引いているのはいま一緒に歩いている飼い主だと知っているのだからこれまたおかしな話である。

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※「おっ、ラテ久しぶり!」とボーちゃんの強烈なアタックにラテもたじろぐ(笑)


ラテなど散歩に出かけるときオトーサンがリードを持ってリビングに入ると、早くリードを付けてくれと首を下げてオトーサンの足元に寄ってくる。そんなワンコに「リードを引いたのはオトーサンではありません」と偽装する必要がどこにあるのだろうか(笑)。そしてリードを「バシッ!」と引くといったある種の罰を与えると飼い主を怖がったり嫌いになったりするから...という解説も見受けられるが、叱ったくらいで飼い主不審になるほどワンコはバカではない。
人の子供だって母親に叱られ、怒られて真人間になっていくものだしその過程で母親を恨むという子供はいないはずだ。
ただしワンコは人間側の理窟は知る由もないし良い悪いの倫理感を持っているわけでもない。だから飼い主の喜ぶことと嫌うことを教えるというのが基本中の基本だと思うのだ。

そして一番大切なこと、それは根気よく続けることだ。数回十数回ではなく数百回...数千回諦めず続けるつもりで対峙すること。
ある日「あれ、こんなに良い子になっていたっけ?」と気がつくに違いない。
無論ラテもまだまだ教えなければならないことが多い。オトーサンの格闘は続く...。

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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員