ラテ飼育格闘日記(166)

2月2日の朝、前日夕刻からの雪が積もり今年初めてまともな積雪となった。雪景色は暖かい室内から眺めている分には美しいが、路面は滑るし交通機関には影響が出るなどあまりありがたいものではない。しかしラテにとっては素晴らしく嬉しいものらしく、その朝の散歩時はオトーサンが差し出すオヤツに目もくれず雪の感触を楽しんでいた。

 

ワンコにも寒さに強いワンコと弱いワンコがいるようだが、ラテは寒さに強いようでまさしく「犬は喜び 庭駆け回り 猫はこたつで 丸くなる...,」の歌どおり、雪が積もっている場所へ場所へとオトーサンを連れ込む(笑)。
朝の散歩はまだ暗く歩きはじめてしばらくは懐中電灯が不可欠だが、幸い当日の朝は積雪はかなりのものだったものの凍結しなかった。
オトーサンは路面が見える部分を探してなるべく歩きやすさを求めるわけだがラテは逆で、なるべく積もっている場所へ場所へとリードを引く。それに雪の感触が嬉しいのか、あるいは雪がいつもの臭いを消してしまったからなのかは分からないが熱心に積雪に鼻面をつけてクンクンし、いつもの「オヤツ頂戴」という行為を忘れているほど熱中している。

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※積雪の早朝、懐中電灯をつけて歩く。正面には皎々と照る月が...


オトーサンはさすがに素足で歩き回るラテを「冷たくないのか」と心配するがラテは嬉しそうなのだ。そしてまだ誰も足跡を残していないような場所を見つけるとお尻を上げ、頭を伏せる例の「遊ぼう」ポーズをオトーサンにして駆けずり回る...。
しかし積雪の上に真新しいラテの足跡がついていくのを見るのもなかなか楽しいものだ。
本当ならいつもより早く自宅に戻りたいと考えていたオトーサンだが、ラテのあまりにも嬉しそうな姿を見て延長タイムを許してしまった(笑)。

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※雪の感触が嬉しいのか、オトーサンを遊びに誘うラテ


それは良いが、帰ったら四つ足は勿論お腹もビショビショ...。なぜそんなに雪が好きなのかなあ?
そうそう...雪と言えば...というか雪からの連想だが先日レンタルが始まった「HACHI ー 約束の犬」をDVDで観た。
無論あの渋谷駅を舞台にした実話「ハチ公物語」のリメイクでありリチャード・ギア主演のハリウッド映画だ。したがってストーリーの大方はわかってはいるものの愛犬家の1人として理窟でなく号泣してしまう...。だから映画館で観るのを躊躇したのだが、オトーサンの涙顔をラテが不思議そうな顔で眺めていた(笑)。

「HACHI ー 約束の犬」は昨年(2009年)8月8日にロードショーされたもので今年1月27日にDVD&Blue-rayがリリースされ同時にDVDレンタルが開始された。
このリメイク版「ハチ公物語」の舞台は架空の街、米国東海岸ヘッドリッジ駅。その午後5時、駅にはいつも君が待っていた...。
嗚呼、オトーサンはこの「その午後5時、駅にはいつも君が待っていた...」というコピーだけで視界がぼやけてくる(笑)。
ともかく映像が美しい。
大学教授のパーカー・ウィルソン(リチャード・ギア)が旅行から戻って自宅に帰ろうとするとき、迷子になったハチとはじめて会うシーンで早くも涙。
そして雪の降るヘッドリッジ駅で健気にも待ち続けるハチの姿は...なんといってよいのか、犬という生き物がいかに人間を信頼してくれるものかということに心を動かされる。
一般的にはハチを単純に二度と戻ってこない飼い主を待ち続ける可哀想なワンコの姿と見るかも知れない。しかしもしかしたらハチは素晴らしく幸せな一生を過ごしたのかも知れないとも思う。
まずそれほど信頼するそして愛するパートナーと出会ったということはハチ最大の幸せだ。
ハチは待つことが楽しくて嬉しくて仕方がなかったのかも知れない。笑顔のパーカーを待つことが...命の限り待つことこそパーカーに対してハチに出来る友情と信頼の証だったのだ。
とはいえ本映画は決して子供だましの作品ではないし、いたずらに観客を泣かそう泣かそうという絵作りではない。しかし悲しい別れとハチの健気さにどうしても心を揺さぶられてしまう。
それにしても、悪役が登場しない映画というのも実に心地よく良い物だと感じた。

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※大好きなマキちゃんと何を話しているのか(笑)


パーカー・ウィルソンの年齢設定は不明だが、考えてみれば...リチャード・ギアとオトーサンは1歳しか違わない。まあ年齢は別にしてもオトーサンだっていつ急病になるか...事故などで帰らぬ人となる可能性もあるだけに一面雪に覆われた公園で誰か友達ワンコが来ないかとお座りをして待つラテを見ているとハチの映像とダブってくるのだ。
ティッシュで鼻をかんでいたオトーサンを見てそばで遊んでいた馴染みの女の子が「おじさん風邪引いたの?」と気遣ってくれたが、オトーサンが鼻をすすっていたのは寒いからとか風邪をひいたわけではなかったのだ...(笑)。
自宅に戻り、雪でビショビショになっているラテの体を丁寧に拭き、新しいタオルで乾かしているとラテもオトーサンの腕を舐めあげてくれる。
その暖かくザラザラした感触がなんとも心地よい。
汚れたラテの体をきれいにするのは大変なのだが、こうしたいつもの変わりのない毎日こそオトーサンにとってラテと心がつながっていると思える至福のひとときでもある。

拭き掃除が終わり、リビングに行けと指示するとラテはオトーサンの指先をぺろりとしてから大人しくリビングに向かう。
後始末をしながらラテを眺めているとハウスの中やマッサージチェアの上などにあったマットやタオルを口に咥えて床に引きずり落とし、器用にベッドメイキングしてからその上に横になった。

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※床にタオルケットを敷き、ベッドメイキングするラテ


オトーサンはラテのそうした一連の行為を感心しながら眺めつつ、あちらこちらにガタがきているとはいえ毎日散歩できる幸せを感じるのだった。




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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員