ラテ飼育格闘日記(156)

朝晩2回、特別なことがなければ雨であろうと強い風が吹こうとラテとの散歩は欠かせない。春夏秋冬...さまざまな季節をラテと歩き回るわけだがその季節季節により多少の違いはあるものの散歩から戻る頃になればラテの体は泥が跳ね、塵芥が体毛に絡み、露や雨などでビショビショになる。

 

他の飼い主さんたちがどのような処置をされているか...オトーサンは知らないが、ラテを室内で飼うとなればまさか泥だらけのままで上げるわけにはいかない。
泥だらけ...というのは些か大げさかも知れないが季節季節あるいは天候により毛足の長めなラテは散歩から戻ると全身がけっこう汚れている。
雨であればレインコートを着ても頭と顔は勿論、尻尾やお尻は出ているわけだし、歩いたり走ったりする際にレインコートがカバーしていないお腹の後ろ部分などには跳ねがあがって結構汚れるものなのだ。
天気だとしても朝露でビショビショになったり、公園一面に生えている雑草の中には黒いつぶつぶがゴマのように貼りつくものがあったり、あるいは塵芥の細かなものが絡みついていたりとなかなか大変である。無論いわゆる土の汚れも軽いときもあればひどいときもある...。

汚れがひどいとき、理想はそのまま風呂で丸洗いするのが一番なのだがそうなると大事で時間もかかるだけでなく、なによりも水嫌いのラテが大暴れするので日常はいろいろと工夫しなければならなくなる。
ところで汚れで一番気になるのはやはり四つ足である。
なにしろ裸足で歩いているのだから汚れるに決まっているわけで、足元全体はもとより肉球などそのままでは到底家の中には入れられないほど汚れるのが普通である。
ラテが歩く道筋はコンクリートの舗装道路もあるものの、多くは芝生や雑草が生えている土の道である。またこれからの季節は落ち葉も多く、それが腐敗して細かな塵芥となると足元だけでなく全身にお土産として付いてくることが多い。
なにしろラテの尻尾は単純な棒状ではなく何だかアクリルで出来ているほこり取りのようなフサフサ状態なのでゴミや埃がつきやすいのだ(笑)。

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※ラテの尻尾はゴージャスなのだ(笑)


というわけでオトーサンは散歩から戻ってもすぐに休憩はできないのである。
ともかくラテを家に上げるため玄関で全身の拭き掃除をするのが常となっているが、汚れ具合にもよるものの短くて15分、長いと30分近くかかることもある。
まず玄関に専用のマットが置いてあるのでその上にラテを座らせる。ラテも散歩で疲れ通常はそこに前足を投げ出して伏せの姿勢になりオトーサンの準備ができるまで大人しく待っている...。
オトーサンは雑巾を濡らして絞り、早速ラテの肉球から拭き始める。ただし肉球の汚れがひどいときには雑巾だけでは心許ない。そうした場合は洗面器にぬるま湯を入れたものを用意してラテの四つ足を1本ずつ揉み洗いした上で雑巾で拭かないとならない...。
肉球の間に雑巾を押し込んで汚れを取り、肉球自体も丁寧に拭くが総じてラテは大人しくされるがままにしている。しかし前記したようにラテは寝そべったままだから、何だかオトーサンはラテの下僕になったような気もする(笑)。
この雑巾で肉球を拭いているとき、腹ばいになっているラテは「ふう~」と大きなため息をつくことが多い。そのため息は一仕事を終え、満足のため息というよりオトーサンの拭き掃除に耐えなければならないという諦めのため息にも聞こえるのだが...(笑)。
一連の作業は実に厄介なことではあるが反面毎日2回のこの時間は大切なスキンシップの場だと考えている。事実肉球さえ触らせないワンコもいると聞くが、鼻先から尻尾の先まできちんと拭くことができるのはラテとの信頼関係が出来ているからだろう。

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※冬桜が咲き乱れる散歩道(上)だが、早朝はすでに霜がおりはじめる季節となった(下)


ともかく四つ足の肉球を拭いたらラテを座らせて、専用のウェットタオルで頭と顔、胸と腹を丁寧に拭く。さらに同じウェットタオルでお尻回りを拭くがこれらはいわゆる下拭きなのだ。
もう一回別のウェットタオル...時にはより大判で湿り気が多い「シャンプータオル」といった類のペーパーを使い頭と顔は勿論のことボディ全体も毛を逆立てながらなるべく体毛の奥まで濡らして拭く...。
特に腹とお尻はデリケートだが飼い始めの頃、オトーサンがお尻を拭こうとしたとき「ウッ」と唸りオトーサンの腕に歯を当てようとしていたラテだった。オトーサンの手首や腕はしばらくの間細かな傷で大変だったがその程度では動じずに続けたおかけで今があると思っている。無論いまではそんなことはなく静かにしている。ただしオトーサンが些か乱暴に扱ったり爪を立てたりすると「キャン!」と啼いて抗議をするが...。
この間、ラテを座らせたり四つ足で立たせたりとオトーサンが拭きやすい姿勢をとらすが、ラテはすでに手順を熟知しているから声をかけながら指で軽く突く程度で都合の良い姿勢をとるようになっている。

そうして体全体をウェットタオルで拭いた後は乾いたタオルでこれまた丁寧に拭き乾かすことになる。
このタオルによる仕上げは何故かラテは好きなようだ。特に雨のとき、レインコートを着用しても頭は濡れてしまうが、そうしたとき戻ったラテはオトーサンの差し出すタオルに自身から頭を突き入れてくる。
通常はこのタオルによる処置でほとんど全身は乾いた状態になるが強い雨に濡れた場合にはどうしてもドライヤーで乾かす必要が出てくる。
ドライヤーを使うのはこれはこれで大変だ。直接温風を吹き付ければ熱いだろうし、ワンコも一二度懲りるとトラウマになり後が大変だからといろいろと気を使う。だから右手に持ったドライヤーの熱風をオトーサン自身の掌でカバーしながらラテの毛を乾かすと言った少々手の込んだやり方をせざるを得ない。

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※さて、今日は友達ワンコは来るのだろうか...


完全に乾いたところで今度はブラッシングとなる。
通常は樹脂製のブラシで顔から体全体までを毛並みの逆に、そして毛並みに沿ってブラシをかけ整えていく。特にラテが自分の足で掻くことが多い左右の首筋とか両前足の付け根の腹側といった部分も優しくしかし確実にブラッシングをする。
最後はいわゆる点検だ。それは身体全体を触り撫でそして押したりして、痛がるような箇所はないか、毛が抜けたりでき物などがないかをザッとではあるが確認することにしている。
こうした一連の作業で重要なのは前記したようにスキンシップと語りかけだと考えている。
事実オトーサンは体を拭きながらラテに語りかける。
例えば両耳内部が湿っていないかを確認した後にオトーサンはラテの両目を覗き込む。無論にらみ合いをするのではなく彼女の目にゴミや毛などが入っていないかを確認するためだ。しかし一般的にワンコは凝視されるのを好まないという。それはワンコにとっては喧嘩を売られるような意味合いになるようだ。
したがって飼い主だとしても正面切って視線を合わせられるとワンコは怖がることもあるから、そうした時には優しく話をしながら両目を覗き込むオトーサンなのだ。

最後にお座りをさせ、大人しくしていたご褒美に小さなオヤツをあげて拭き掃除は終わりだ。
ラテをリビング向かわせるがオトーサンのミッションはこれで終わったわけではない。続いてこれまでの後始末と散歩中にピックアップしたウンチの処理をし、通常はリビングを中心に掃除機をかけやっとゆっくりできるのだ。
これを通常毎日朝晩2回と続けてきたのだから自分でも大したものだと思う(笑)。単なる義務感だけでは到底続かないだろう。
ラテを拭いているとき、ラテの方からも機嫌がよいといろいろなアクションがある。その第一はラテの笑顔だが、拭いているオトーサンの腕を舐めたり口元を舐めたりされるとデレデレのオトーサンなのだ。

当初は散歩から戻った際の一連のセレモニーがどのような意味合いを持つのか、ラテには分からなかったに違いない。しかしさすがに最近は体を拭かれるのが好きとはいわないまでも自分にとって必要なことだという認識はあるようだ。
まあ、できることなら散歩も軽い汚れで済ませたいところだが、こればかりはオトーサンの意のままにならないのである。
とはいえ辛いとか嫌だということではない。これからの時期、暖かいラテの体を抱くようにしながら綺麗にする過程でオトーサンの体も温まるのである。

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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員