ラテ飼育格闘日記(115)

愛犬と共に生活するとき、いろいろと困惑することがあるが、そのひとつに夜泣き...すなわち夜に吠えたりすることではないだろうか。日中であればどうということもない場合でも近隣が就寝する時間帯に吠えれば飼い主としては気が気ではない。事実そうしたトラブルを抱えている飼い主さんもいらっしゃるかも知れないが、最近ラテは驚くほど良い子なのだ。

 

ラテを飼い始めたとき、一番苦労したのは寝場所の問題だった。物の本によればクレートとよぶハウスで眠るようにトレーニングすべしとあった。
問題はそこで寝るか寝ないか以前に、当初そのハウスにラテはなかなか入らなかったのだ...。
幸い夜泣きは少なかったが、ラテが常駐する場所はリビングであり、日中であれ夜中であれそこにオトーサンが近づけば目敏いワンコは目を覚ましてしまう。実際当時マッサージチェアで寝ていたラテは寝心地はともかく、本当の意味で自分だけの場所を得てはいなかったに違いない。

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※草むらに鼻先を突っ込むラテだが、まだまだ朝の散歩には懐中電灯が欠かせない

 
ハウスの中は動き回るほど広くなく確かに狭いが、ワンコは狭さは苦にならないのだという。それよりそこに入っていれば他のエリアを気にすることなくゆっくり身体を休め、あるいは熟睡することができるはずだ。そう思ってオトーサンはいかにしたらラテが好んでハウスに、それも自発的に入るようになるかを考え続けてきた。しかし「親の心子知らず」ではないがなかなか理窟通り上手く行かない日が続く。
気の短いオトーサンはある日、入りかけたラテのお尻を押して無理矢理ハウスに入れようとしたのがいけなかったのか、それ以後しばらくはハウスに入る兆候さえ見せなかったのである。
そのハウスに入るようになったのはやはり食べ物の力だった(笑)。

とにかく朝夕の主食は勿論、おやつをあげるときには常にハウスに入らないともらえないという学習に徹することになる。無論おやつを見せたからといって進んでハウスに入るのは後のことで最初はおやつをハウスの中に放り投げる...。するとラテはすかさず頭だけハウスに入って後ろ足はハウスの外に踏ん張りながらおやつを咥えるというワザを編み出した(笑)。
これはおやつを食べている間にハウスの扉を閉められないようにという作戦なのだろう。しかし今度はオトーサンも無理矢理押し込むことはまったくやらないでとにかくハウスの中でしか食べ物は出さないということをしばらく続けていくうちに前足だけでなく後ろ足もハウスの中に入れるようになった。

次のステップはオトーサンたちがおやつを見せるとラテは進んでハウスに入るようになっていく。ロックはしていないがドアが閉じているとそのドアを前足で上手に開けて自分から入っていくようになった。こうなると正直いろいろと助かる場合が多い。
後に6時間程度の長い間留守にするときはオシッコが自由にできるようにとリビング内を自由にさせておくこともあるが、やはりオトーサンたちとして安心できるのはハウスに入ってもらうことだからだ。リビングで自由に...となると少なからず出窓に陣取って向こうの遊歩道を行き交うワンコや怪しいオジサンたちに吠えることもあるだろう。そしてなによりもハウスに入ると基本的にラテはよく眠るのである。やはり安心できるのだろう。
だからオトーサンたちがラテをハウスに入れたいと思ったら、お気に入りのおやつをリビングに持ち込みラテに見せて「ハウス!」といえばよい。よほど機嫌の悪いときでない限りラテは素直にハウスに入っていくようになった。

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※相変わらず好奇心は旺盛で、後ろ足だけで立ち上がって上をのぞき込むのは毎度のことだ

 
なんだかんだとここまで2年ほどの時間が必要だったが、実は最近逆にオトーサンたち自身が面白くないほどラテは自分の住み処であるハウスをお気に入りのようなのだ。
その日により、ラテの行動も違うものの例えば朝の散歩から戻り、玄関で身体全身を綺麗にして「良し!」といえばラテはリビングに入っていきそのままハウス内でおやつが出るのを待っているのである。
その後ラテをハウスから出すのはオトーサンが昼飯のときだ。無論オトーサンの食べ物をラテにあげるのではなく、トーストを焼くとかラーメンを作るといった何らかの臭いがリビングに続くキッチンでやるわけでさすがにラテも気になり出たがるからである。そしてオトーサンが食べるのと同時にラテ専用の昼用メニュー(例え煮干しが3匹でも)をあげるようにしている。これで満足とはいかないがなにがしかの納得をするようだ。

その後リビングの出窓のたたきに陣取り、差し込む柔らかな日差しにあたりながらウトウトしたり、マッサージチェアで居眠りをしたり、あるいはまたまたハウスに入ってしまうこともあるが、夕方の散歩までラテの自由時間となる。
この間、オトーサンが2階から度々降りてきて、コーヒーや紅茶を入れたり、煎餅をかじったりする度にラテは頭をもたげてオトーサンを見入る。その表情があまりに可愛いのでついついビスケット(ワンコ用)を差し出してしまったりすることも多いのだが...。
そのラテも夕方の散歩に出かける時間になると五月蠅く騒ぎ出す。といっても「ワンワン」と声高に吠えるのではなく実に繊細なそして多様な鳴き声を発して「早く散歩に行こう」と哀願するのだ。
その声は最初「ウォン...オーン」とワンコらしいが、そのうち「ピィー...ピィー...チチチチチ」とまるで鳥のような声を出す。これは典型的な哀願と甘えなのだが、放っておくとそのうちさも残念だというように「クウーン」と悲しそうな声を出し始める。
オトーサンがやっとリードを持ってリビングに入るとラテは嬉しそうに自分の頭をオトーサンに押しつけて早くリードをつけろと催促する。

こうして夕方の散歩が始まるわけだが、帰宅して身体を拭いた後はまたまた進んでハウスに入ってしまう。
通常はそのままオトーサンたちの夕食時間までハウスで静かに休んでくれるので助かるのだが、あれほど「いかにしたらハウスに入ってくれるか」で苦労したことを忘れるほど最近は贅沢な悩みにとらわれている。

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※夕食後、ラテはハウスに入らず床でウトウトすることもあるが最近では珍しい...


それはラテはこの後自分の夕食を食べ、タイミングがオトーサンたちの夕食と一緒だとひとときおこぼれをいかにしたら貰えるかと画策するが、この辺までだと判断するとソソクサとリビングに行きハウスに入ってしまうのである。
「おい!ラテちゃんよ...それはないだろう!」と思うのだ。これではまったく飼い主として至極つまらないではないか...(笑)。
以前なら夕食が終わった後のひととき、ボールで遊んだり、引っ張りごっこをしたりしてラテと楽しんでいたが、最近は食事が終わると即ハウス行きなのである。それもウィークディには夕食が遅くになりがちであり、午後8時とか9時になった場合はそれもいいだろう。しかしたまたま休日で食事時間が早く、午後6時半頃に終わってもラテはハウスに入ってしまう...。
いくらなんでも寝るのは早いぞとオトーサンは思うのだが、それだけラテはハウスの中が自分の住み処であること、そして安心していられる場所であることに得心しているのだろうし、同時に大人になったというべきなのか...。

なかなかハウスに入らずに苦労し、また良い子過ぎても面白くない...。オトーサンたちも我が儘な生きものである(笑)。

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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員