ラテ飼育格闘日記(108)

ラテはこの12月で推定2歳と6ヶ月になる。しかしワンコの年齢を人間の歳に換算するとどの程度の年齢と考えるべきなのだろうか...。以前にはワンコの1年は人間の7年間に匹敵するという説もあったが、最新の学説によればそんな単純なものではないらしい。


こうした考え方はワンコの平均寿命と我々人間の平均寿命から単純に割り出したように思えるが、まともに考えてみれば単純でないことはすぐにわかる。
何故なら、例えば雌のワンコは1歳にもなれば子供を産むことが出来るから、その成長過程を人間の7歳に当てはめることが適当でないことはご推察のとおりである。

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※オーバーと思うほど表現豊かになってきたラテ


さて、よく言われることだが人間が子供のときに生まれたばかりの子犬が飼われたとしてもワンコの寿命は長くて10数年といわれているから、子供が成人になる頃にはほぼ確実にワンコを見送らなければならなくなる...。
ムツゴロウ動物王国の石川利明著「飼育マニュアルに吠えろ!」(青山出版社刊)によれば、石川氏は「赤飯年齢」を提唱しているという。
これはワンコがある年齢になったら赤飯を炊いてそれを飼い主とワンコがともに食べて祝い、その後はおまけの年齢すなわち余生と考え、感謝の気持ちで見守ろうということだそうである。
したがってこの赤飯年齢+余生年齢がいわゆる寿命となるわけだが、続けて石川氏は犬種ならびに体重別にこの赤飯年齢を考察している。
もともとワンコは一般的に小型犬は寿命が長く、大型犬や特殊な毛とか鼻がつぶれる、あるいは極端に巨大化や矮小化したワンコは寿命が短いという。
勿論人間同様例外もあるわけだし個体差もあるが、一般的に大型犬は10歳程度の寿命であることが多いようだし反対にオオカミ系の風貌を持つワンコや日本犬などは15歳くらいまで生きるのもまれではないらしい。
ラテのような中型のミックス犬で体重が15Kgから40Kgほどなら石川氏は「赤飯年齢」を13歳としている。
だから、繰り返すが人間の7歳の子供がいる家庭に生まれたばかりの子犬がやって来て大の仲良しとなり、共に成長していったとしても残念ながら人間の子供が成人に達する前後に愛犬とは別れなければならない理窟だ...。

無論年齢とは肉体的なことだけでなく精神的なことも含んで考えなければならないが、こうしたことを考える場合の主たるウエイトは肉体的な意味合いが大きくなる。
それはもともと家犬はネオテニー、すなわち性的・肉体的に成熟した個体でありながらその性向は幼児性を保っているわけであり、例え10歳になったからといって人との対峙に大きな変化を生じることは少ないからだ。
「ワンコは永遠の子供」などと言われる所以である。
ともかくスタンレー・コレン著「犬も平気でうそをつく?」によれば、ワンコは1年で人間が16歳までに身につけるような肉体的能力をすべて備え、思考の仕方も人間の10代とおなじ領域にはいるという。
そして2歳になると人間の24歳と同じ段階に到達し、それ以降は1年がだいたい人間の5年という割合でワンコの肉体...すなわち脳と神経組織なども含めて変化していくらしい。ただしスタンレー・コレン氏も前記の石川氏と同様に犬種はもとより大型小型による違いを認めている。

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※ボーダーコリーのボーちゃんと隠れん坊しながら遊ぶラテ


まあ、こうした計算に基づいてラテ現在の年齢を換算すると...26歳ほどになる理窟だ(笑)。
それこそオトーサンは妙齢の女性と毎日対峙しているわけで、楽しいはずだ(爆)。
でも前記したように人間とワンコの肉体的な成長の差があるから、日増しにその年齢差は縮まっていく。
この計算に沿って考えるなら、例えば後10年経ったとして幸いオトーサンもラテも存命だとすると、オトーサンは70歳なのにラテの比較年齢は76歳ほどになりオトーサンを抜いてしまうのだ...(嗚呼)。
オトーサンは自分の娘と思って毎日を過ごしているつもりでも、10年も経つとまるで茶飲み友達の関係になってしまうのかも知れない(笑)。

こうしたことはあくまで理窟のように思えるかも知れないが、実際にワンコと対峙しているとその成長の早さは実感として分かる...。
人間なら誕生してから1歳過ぎたとしてその顔立ちは誕生時と比較してはっきりしてくると同時に身体も目に見えて大きくなるだろうが、ワンコの誕生時から1歳に至る変化と比べれば違いは大変小さいと思わなければならない。
何しろ例えばラブラドールなら誕生数週間で体重4Kgほどの子犬が1年で20Kgを超える場合もあるほど成長が早いのである。
もしそのワンコが盲導犬候補なら、1歳ともなればパピーウォーカーの家から離れ、専門の訓練センターで教育を受けることになるほど精神的にも成長しているのである。ちなみにパピーウォーカーとは盲導犬候補のワンコを預かるボランティアのことである。
人間なら他人の釜の飯を喰う年代というか、昔なら仕事を覚えるために奉公にだされる年齢といったところなのだろうか。

オトーサンは毎日ラテとの生活でその成長ぶりをつぶさに見ているわけだが昨年...すなわち1歳程度のときと現在とで他のワンコたちに対する態度が大きく違うのもこうした意味から考えれば納得できる。
なにしろ我々の感覚ではたった1年しか経過していないが、実年齢は昨年16歳だったラテがいまでは26歳ほどになっている理窟で10歳の差が出ていることになる。だとすれば、その行動や好き嫌い、あるいは考え方に大きな違いが出て当然ではないか!
とにかく今後、人の1年がワンコの5年に相当するなら、人の1ヶ月はワンコにとって5ヶ月過ぎることであり、人の1日はワンコにとって5日に相当する。さらに人の1時間はワンコの5時間...と計算していくまでもなくオトーサンたちとラテはまったく違う時間軸を生きていることになる。
無論ワンコには生死感はないだろうし、オトーサンの子供時代がそうであったように自分の時間は永遠に続くと思っているに違いない。
それに日々接しているとその変化には鈍感にならざるを得ないが、幸い我が家に来てから多くの写真を撮って記録を残しているから以前の姿と現在を比較すると体長とか体重だけでなくその顔立ちもかなり変わっていることを認識せざるを得ない。

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※オトーサンにとってはいつまでも可愛い娘でいて欲しいのだが(笑)


ただしこうした差は感覚的なことだけでなく健康面を考えると大いに注意を要する。
なぜなら我々人間の感覚でワンコの健康診断など数年毎にやればいいだろうと考えたとするなら、ワンコの肉体的な進化から見るとあっという間に10数年が過ぎてしまう理窟になるからだ。
オトーサンはラテの寝顔を見ながらフトこんなことを考えると、愛おしくてたまらなくなり、窓際でうたた寝しているラテの頭に手を伸ばしてしまう...。
嗚呼...せっかく寝ていたラテを起こしてしまった(笑)。

さて今年最後の「ワンコの"ラテ" 飼育格闘日記」となってしまったがラテと迎える3度目の正月を迎えることになる。
なにはともあれ健康で毎日を過ごしていければと願っている...。
皆様もよい新年をお迎え下さい。

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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員