ラテ飼育格闘日記(93)

やっと朝晩は散歩がしやすい季節となった。こんなとき、ラテをノーリードで思い切り遊ばせたいが都条例でノーリードは禁止されている。という以前にラテが事故に見舞われないかと心配でオトーサンは律儀にリードを持ち続けているのだが...。 


毎日散歩にいく公園にはかならずといって良いほど「糞は持ち帰って下さい」と共に「散歩のときは、引き綱をつけて!」といった立て札がある。 
愛犬の糞をきちんと処理して持ち帰るのは当然のマナーだが、公園でワンコのリードを離してはならないというのは愛犬家にとって大変寂しいことだ。 
このワンコとリードの問題をインターネットで調べてみると情報自体はかなり多いものの、正直あまり役に立つ情報がない...。 
単に良いとか悪いといった意見は当然のことながら飛び交っているが、公園でのノーリード(正式にはオフリードというらしい)禁止は条例の曲解という意見から、条例以前にワンコの安全のためにもノーリードは危ないという意見まで様々だ。しかしどうしても最後は感情論というか犬の好き嫌いにまで発展してしまい議論はポイントを外してしまう...。 

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※近隣の公園にもこうした立て札がある。まあ、ワンコの公園内立ち入り禁止になっていないだけマシなのかも...


さて、ラテが遊びに行く公園にもたまたま警察官がやってくる。それは偶然立ち寄ったのではなく「公園にノーリードで犬を遊ばせている」という苦情の通報があるからだという。それもどうやら通報するのは毎々同じ人のようなのだが...(笑)。 
先日、ラテが仲間のワンコたちと駆けずり回っていたとき、警察官が園内に入ってきた。 
その日はこれまで見たこともない小型犬が数匹いて自由気ままにノーリードで遊ばせている。それを見た“通報オジサン”が交番に苦情を入れたらしいが、ラテはリードをオトーサンが持って走り回っているから何の問題もない。 
しかしその日は警官も散々な目にあった...。 
なぜなら、たまたま飼い主さんのところへ走り戻ってくるところだったゴールデン・レトリーバが勢い余ってに警官へ体当たりしただけでなく、ラテも警官を不審者と判断したのか猛烈に吼え立てたのだ(笑)。 
それを見ていた小型犬の飼い主であるニーチャンたちが笑い声を挙げたせいか警官は見るからにムッとした様子...。 
警官は我々の善良なワンコたちには目もくれず、小型犬の飼い主たちに「リードはしてくださいよ」と注意をして不機嫌に立ち去っていった。 

ところでワンコのノーリードを禁止しているという「東京都動物の保護及び管理に関する条例」というものをきちんと認識している飼い主さんはどれほどいるのだろうか...。ここでまずはその第9条をあらためて確認してみた。 

(大の飼い主の遵守事項) 
第9条 犬の飼い主は、次の各号に掲げる前項を遵守しなければならない。 

一 大を逸走させないため、犬をさく、おりその他の囲いの中で飼養し、又は人の生命若しくは身体に危害を加えるおそれのない場所において、固定した物に綱若しくは鎖で碓実につないで飼養すること。ただし、次のイからニまでのいずれかに該当する場合は、この限りでない。 
 イ 警察犬、盲導犬等をその目的のために使用する場合 
 ロ 犬を制御できる者が、人の生命、身体及び財産に対する侵害のおそれのない場所並びに方法で犬を訓練する場合 
 ハ 犬を制御できる者が、犬を綱、鎖等で確実に保持して、移動させ、又は運動させる場合 
 ニ その他逸走又は人の生命、身体及び財産に対する侵害のおそれのない場合で、規則で定めるとき。 

二 犬をその種類、健康状態等に応じて、適正に運動させること。 

三 犬を飼養している旨の標識を、施設等のある土地又は建物の出入口付近の外部から見やすい箇所に掲示しておくこと。 

問題は条文に「人の生命若しくは身体に危害を加えるおそれのない場所において、固定した物に綱若しくは鎖で碓実につないで飼養すること。」とあり、続いて「ただし、次のイからニまでのいずれかに該当する場合は、この限りでない。」とある点だ。 
そして特に“ロ” に「犬を制御できる者が、人の生命、身体及び財産に対する侵害のおそれのない場所並びに方法で犬を訓練する場合」と明記されている箇所が混乱の元であり、これは禁止の例外事項と受け取れる。したがって、「犬を制御できる者が」「人の生命、身体及び財産に対する侵害のおそれのない場所並びに方法」により「犬を訓練する場合」にはノーリードでも良いという理窟になる...? 
しかし残念ながらそれは非現実的な解釈である。なぜなら第一に「犬を制御できる者が」「人の生命、身体及び財産に対する侵害のおそれのない場所並びに方法」といってもそれは自己申告でしかないことだ。 
オトーサン自身がラテを制御できると自負したところでそれを客観的に認めてくれる者はいない。そして第二に「人の生命、身体及び財産に対する侵害のおそれのない場所並びに方法」の「場所」が果たして公園を想定してよいかという疑問がある。無論「方法」だって曖昧だ...。 

ともかくこの条文を盾に公園などでノーリードも可能なのだと主張する人たちもいるようだしオトーサンも、もしそれが許されるなら嬉しいが、あくまで条文をそのまま解釈するならそもそも「犬という動物は人に危害を加えるもの」として考えられており、トラブルを事前に防止するという前提に立って当該条文は作られていると解釈すべきなのだ。 
続いて「固定した物に綱若しくは鎖で碓実につないで飼養すること。」を原則としている点からも公園でノーリードを擁護するのは難しいと思う。 

ではなぜ例外事項として「ロ 犬を制御できる者が、人の生命、身体及び財産に対する侵害のおそれのない場所並びに方法で犬を訓練する場合」といった取り決めがあるのだろうか。それを明確に説明してくれる情報がないのが歯がゆい...。 
「イ 警察犬、盲導犬等をその目的のために使用する場合」のようなケースは当然だとしても、「犬を柵や檻その他の囲いの中で飼養すべし」とまで言っているほどだから、100%ノーリードがだめならそんな例外事項などはじめから無ければ混乱しないではないか...とも思う。 
結局「人の生命、身体及び財産に対する侵害のおそれのない場所並びに方法」とあるが、庭のない都会暮らしなら自宅の室内しかそんな場所はないでしょ! 
さらに「ハ 犬を制御できる者が、犬を綱、鎖等で確実に保持して、移動させ、又は運動させる場合」が例外に含まれていることを考慮すると、結局「犬をさく、おりその他の囲いの中で飼養」し「固定した物に綱若しくは鎖で碓実につないで飼養」しなければならず、移動や運動の時も「犬を綱、鎖等で確実に保持」しなければならないという解釈にならざるを得ない。 

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※それまで遊んでいたガムを保持したままでヨーグルトを食べる欲張りなラテ(笑)


まあ、このサイトをご覧いただくのはワンコを好きな方達だろうから勝手な暴論をはくと、危険犬や病的に攻撃性のある極一部のワンコを除けば犬が人を襲うということはめったに考えられない。そりゃあ、ボールを拾おうとして同時に突っ込んできたワンコにガブッとやられる可能性もあるだろうし、すれ違いざまに幼児などがワンコに手を出すような事があればワンコも驚いて歯を立てることもあるかも知れない。しかしそれは不測の事故であり、ワンコが凶暴のために人に「噛みついた」と考えてはおかしいとオトーサンは思っているのだが...。 
それに、公園で禁止されている野球やゴルフの練習をしている輩の方がよっぽど危ないと思うが、この手の場合に通報者がいないのは公平ではないように思う。やはりワンコが諸悪の根源と思う人が多いのだろうか。 
それに暴論の続きを吐くなら、つくづく昨今はワンコよりも見知らぬ人間の方がよほど危険だと思わざるを得ない(笑)。しかしこうした話を犬嫌いの人たちと何時間論じても話はすれ違うばかりなのは明らかだし、条例でノーリードが禁止されているなら悪法でもそれは守らなければならない。 

そういえば、愛犬家の中にもマナーが悪い輩もいるから困る。糞の後始末をしないケースも多々見受けられるし、公道を2匹のワンコにリードをつけずに連れて回るのもいる。これは小型犬でも迷惑だし万一の場合に2匹も同時に制御できないのは明らかだ。 
当人は「うちの子は大人しいし小型犬だから」と思っているのだろうが、人を噛まなくても近づくだけですくんでしまう犬嫌いもいるわけで、そうした行動は犬嫌いの人たちの声を益々大きくしてしまうことになる。そしてリードをきちんと付けて歩いているラテを挑発する自分のワンコを見てニコニコしているのだからその無神経さには呆れてしまう。 
ワンコならびに飼い主の立場が悪くなるのは犬自身の問題ではなくマナーを守らなかったり、他者の立場を理解しようとしない無神経な飼い主がいるせいでもあるのだ。 

ともかく個人的には...愛犬家の端くれとして行政はもう少しワンコと人の絆を深めるためにも柔軟な対応をして欲しいと思う。 
「走りたければドッグランに行けよ」という人もいるが、近所にドッグランもないし私などは車の運転ができないから連れてもいけない。こうした物言いをすると「そんな奴は犬を飼う資格がない」とくる...。これでは議論にもならない。 
しかし犬を閉じ込めればそれで万事目出度しとするようでは行政の怠慢だし文化もクソもない国家ということになる。 
中には「そもそも犬を飼うなどということは人間の生活にとって不可欠の要素ではないから、そうしたことに行政も時間と金を使うのは無駄だ」と言い切る者もいるようだ。しかし犬嫌いもここまでくると何をか況やである。 
私たち人類は(大きくでたぞ...笑)寒さを防ぐためだけではなくファッションとして衣類をまとうし化粧もする。そして食べ物を料理するのも生き物の中で人間だけだし貨幣を使うのもまたしかりである。 
こうした行動は種の存続には関係ないものの、それらを包括して我々は “文化” と呼んでいるわけだ。
犬や猫を飼い、生活に潤いを与えてくれるこれらペットの存在を端から否定することは文化を否定するに等しい! 

ともかく飼い主は愛犬をきちんと躾をしなければならない義務があるとしても、時間帯を決めて公園をノーリードOKにしてくれないだろうか。 
「公園は犬たちが遊ぶ場ではないし、犬がいると嫌いな人たちが利用できない」と主張する人たちもいるが、近隣の公園を見ているとその利用率は大変少ないように思う。だから、朝早くとか夕刻などの決められた時間帯をノーリードでワンコを遊ばせたり訓練できたりする場所として開放して欲しいと願う。無論そこで愛犬が事故でも起こせば飼い主の責任であることは申し上げるまでもない。 

それに愛犬を連れての散歩や公園での遊びは犬嫌いの人たちから見ればそのすべてを否定したいと思うかも知れないが、こじつけでなく利点もあるのだ。 
それは朝昼晩とワンコ連れで散歩している我々愛犬家は地域の見回り役にもなっており、ある種の犯罪抑止にもなっていると思う。事実オトーサンは警察署から配布された「防犯」の腕章を携えて毎日ラテと歩いている。 
それを見て中には「ご苦労様です」と言って下さる親子連れもいるし、自転車やバイクですれ違う警察官が敬礼をしてくれる場合もある。 
まあ、ただただ腕章をつけて歩いているだけで特別なことをしているわけでもないが、犯罪抑止には常に人の目が届くという事実が大切なのであり、少しでも子供達が事故・事件に巻き込まれないよう注視しているつもりでもある。 

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※ラテ自身は自分の首輪についているリードをどう思っているのだろうか?


ともかく夕闇が迫り、子供は勿論人の姿が見えない公園ならノーリードでも良いではないかと思ってしまうが、実はオトーサンがラテのリードを離さないのはこうした条例を守ろうとする意図ではないのだ(笑)。 
その主旨は多少不自由であったとしてもラテの安全を守れるのはオトーサンしかいないと自負しているからで、道路に飛び出して交通事故に遭う可能性も大だし、目の行き届かない箇所で危険な物を食べることもあるだろう。そして人に対しての危惧ではなくワンコ同士の喧嘩で傷つけたりつけられたりするかも知れないことを心配しての話なのだ。 
事実ラテはノーリードのワンコに噛まれて肉球を割ったこともあった...。 

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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員