ラテ飼育格闘日記(84)

2歳を過ぎたラテはお陰様で元気である。しかしこの梅雨空では公園で仲間と遊べない日も多く少々ストレスが溜まっているのではないかと思う。だからというわけでもないが、この子の嫉妬はなかなかのものなのである。 


飼い犬の多くは飼い主に対し、他のワンコたちがすり寄ってくると来るとすれば嫉妬するに違いない。負けじと飼い主の足元にすり寄ったり、場合によっては相手のワンコを威嚇する場合もあるだろう。 
ラテが公園に集うワンコたちといがみ合うケースのほとんどはオヤツの取り合いとある種の嫉妬からくる行動だ。オヤツの取り合いも考えれば嫉妬の一種なのかも知れないが...。 
例えばオトーサンがオヤツを取り出すとする。その周りにいたワンコはもとよりだが「ガサガサ」とバッグや紙袋などを取り出すそのしぐさや音を敏感に察知し、あっという間に数匹のワンコが集まってくる。その様は幼稚園の先生の回りに集まる園児のようで微笑ましい。しかし他愛もないことだが場合によってはここで争いが起こることもある。 
数匹その場にいるとすればオヤツをあげる順番もなかなかに気を使う。一度食べたワンコがまた並ぶこともあるし、後ろでじっと待っているワンコもいれば自己主張して吠えたり飛びつこうとするワンコもいる。無論ダックスフンドとかチワワような小型犬とゴーデンレトリーバーのような大型犬が一同に介すのだから微笑ましい反面、オヤツの挙げ方を間違えると喧嘩の原因になってしまう。問題はその一群の中にラテもいることだ(笑)。 

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※真剣なラテの表情も愛おしい


どうしても人間側としては礼儀というほどでもないにしろ、他のワンコを優先する行動を取りがちになる。他のワンコに行き渡ってから最後にラテにオヤツをあげることになるのだが、このオトーサンの行動にラテは異議を申し立てることが多い。 
問題は回りのワンコたちとの力関係も大きく左右する。仲の良い...というか遊びにおいても一目置いているコーギー犬のアポロちゃんや大好きなマキちゃん、そして取っ組み合いの遊びを見せるビーグル犬のハリーちゃん達となら先にオヤツを差し出してもラテはまったく文句を言わないが、隣に他のワンコたちがいるとオヤツを取られるという感覚なのだろうか「ガウッ」と威嚇するのである。したがってそこに新参のワンコでもいようものなら猛烈に吠えたりして大変なのだ。 
これはオヤツに限ったことではなくペットボトルの水でも同様である。ラテに水を与えているとき、先のアポロちゃんが相伴にあずかりにくるとラテはアポロに譲って大人しく待っているし、マキちゃんなら一緒に飲む。しかし近くにいた見知らぬあるいは最近会ったばかりのワンコが一緒に水を飲もうとするとこれまた猛烈に威嚇する。 
ワンコの世界もこれでなかなかシビアなのだ。 

嫉妬というか奪い合いの対象はオヤツと水だと書いてきたがもっとも面白いのは人間を対象とした場合だ。外面のよいラテは可愛がってくださる飼い主さんの足元にすり寄り、寝そべったり時にはお腹を出したりする。オトーサンに対してもこんな姿はなかなか見せないのに他のワンコのオカーサンとチューチューしている所を見るとオトーサンの方が妬きたくなってくる(笑)。 
その至福の時に飼い主さんのワンコが戻ってくるとあろう事かラテがその幸せを取られたくないからか、飼い主さんのワンコに対して「ウ~」と歯をむき出したりする。おいおいお前は誰の子だ! 

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※ラテは見かけ以上に重いんです(笑)


面白いといってはなんだが、ラテの嫉妬はオトーサンと女房の関係においてもかなりシビアなものがある。 
通常、ラテはオトーサンに対して総じて愛想が悪いというか自ら近寄ってこない(笑)。膝に乗ってきたり、足元にすり寄ってきたりするケースは残念ながらほとんどないのである。 
オトーサンが居眠りしたりすると口元を舐めたりもするし、散歩の途中で抱っこをせがむこともあるが、オトーサンは怖い存在なのか家の中で進んで抱きつくようなことはほとんどない。仕方がないのでオトーサンがラテにすり寄り「チューしろ!」と迫ったりするがラテはするべきか、しないか...身体をよじって考えた結果その場にひっくり返ったりして誤魔化す(笑)。 
しかし女房に対してはよく尻尾をブルンブルン振って飛びつくし、口元を舐めにいくし、履いている靴下を引っ張ったり着ているものを引っ張ったりとまあまあよく遊ぶ。オトーサンはそれを横目でみながら少し寂しい思いをするのである。 
ただし興味深いのは例えばラテの視線がこちらを向いているとき、オトーサンが女房の肩を抱いたりするとラテは猛烈に飛びついてくる。それも私に対してではなく女房に抗議をするのである。どうやら女房は仲間、ライバルといったポジションにあるようだ。日常一番気にして女房の一挙一動を追いかけているラテだが、いざとなればライバル視するという微妙な間柄のようなのだ。 

先日象徴的なことがあった。女房も前記したようなラテの気持ちをよく知っているから、オトーサンと一緒の時には遊びとしてラテの嫉妬を煽るようなことをする(笑)。例えばオトーサンがラテにオヤツを見せて「お座り、お手!」という。ラテはきびきびした動作でオトーサンの掌に前足を乗せるが、その時女房は面白がって自分もその上に手を乗せる...。その時のラテの慌てようは何とも面白いの一語に尽きる。 
そしてオトーサンが差し出したオヤツを女房が食べる素振りでもすれば、ラテは慌てて女房の口元に自分の歯を当てに行く。無論ワンコに対するように「う~」と唸ったりマズルに皺を寄せ牙をむくようなことは決してしないが、歯が当たっただけでかなり痛い。ともかく女房に対してもライバル意識が旺盛なことがよくわかる。そんなとき、オトーサンはラテが妬いてくれたかと心の中で「ムフフ...」と一人悦に入っているのであった。 

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※女房の口元に飛びつくラテ


なにしろオトーサンたちにとってラテにオヤツをあげながら訓練することはある種の楽しみでもあるわけだが、ラテから見れば食べ物のことであり、本能的には生きるか死ぬかの真剣勝負なのだろう。オヤツを見上げるその目は決して楽しんでいるわけではなく真剣な眼差しなのである。

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主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員