ラテ飼育格闘日記(75)

今年も4月になって保健所と行きつけの動物病院から狂犬病予防注射の通知がきた。昨年も同時期に早々と予防注射と健康診断をやったので、今年も予約を入れ、4月26日(土曜日)にラテを病院に連れて行った。 


今年も狂犬病予防注射の季節となった。昨年は予防注射をすると共にフィラリア検査および健康診断をした。その際、実際問題としては心配することはないだろうとの医者の判断だったが、幼児期に野良犬をやっていたからか(笑)、CPKとALPの値がかなり高くオトーサンたちを心配させた。ともかくワンコの成長は人間の4倍も早く、万一の場合は病気の進行も早いケースもあるので年一回の健康診断は重要なのである。 

土曜日当日、朝の散歩の後で再び家を出て動物病院に向かった。このパターンはこれまでにも数回あったからラテは薄々どこに行くかを感じている様子でリードの引きが強く寄り道も多い(笑)。 
動物病院のドアは抵抗なく入ったものの、一旦中に入ってからラテは少し慌てている(笑)。前日に朝一番の予約を入れたので早速診察室に入り、院長の診断を受けることができた。まず体重の計測と体温を測るが、昨年の同じ時期の体重が11.96Kgで今年が16.82Kgだから、1年で約5Kg増えたことになる。 
体重についてはこれまでにも計り続けてきたし、見るからに大きくそして少し太り気味なのは分かっていた。だから体重の増加にはびっくりしないが、それによる何らかの影響...例えば血糖値やコレステロール値などが高くなっているのではないかと心配していたわけだ...。 
診察室と待合室にいる間、ワンコは勿論だが、猫やウサギなどが次々と来院して病院は大繁盛である。ラテは他のワンコなどが来ると近寄ろうとするので制御が大変だったが、吠えたりもせずにまずまず大人しかった。 

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※朝の公園で仲間のハリー(ビーグル犬)が駈けてくるのを待ち受けるラテ


健康診断は簡単な問診もあるが後ろ足から採血して調べる血液検査である。検査は結果が出るのに数日かかる安価な方法と即検査結果がわかるフルオプションとがあるが昨年同様フルオブションの検査をお願いした。ラテは採血時に暴れることなくワンとも言わなかったが、まず体温は平熱で問題なかった。 
待合室で30分ほど待った後、再び診察室に呼ばれ院長より血液検査結果の説明となったが、何だか自分の人間ドック結果を知るよりずっと緊張した気持ちになる。 
結果だが嬉しいことに昨年問題となっていたCPKとALPの値が完全に正常値に戻っていた。そしてその他の項目に関しても特に問題はないとのことで正直胸をなで下ろした...。 
その後、狂犬病予防注射をしてフィラリアの薬とフロントラインプラスというノミ・ダニ予防薬をもらって病院を後にしたが、ご承知のように予防注射をした後一日は激しい運動は避けるよう医者から注意があった。あと、シャンプーなどもしないようにするわけだが、これらは人間の予防注射時と一緒だ。場合によっては微熱が出たり体調を壊すときもあるから一日はいつも以上に注意をしてあげなければならない。 

昨年はそうでもなかったが、ラテは何となくけだるい感じで大人しくしている。食欲が落ちるということではないので安心していたが、夕方の散歩時間になってもいつものように要求吠えがない。リードを見せてもまったく乗ってこないのだ。 
オトーサンは「ラッキー!」と声を出してラテに頬ずりをした。そして無論夕方の散歩は中止となった。オトーサンが行きたくないのではなくラテが嫌だというのだから、それは尊重しなければなるまい(笑)。 

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※最近は日が長くなったとはいえ、夕方の散歩は帰る頃になるとさすがに薄暗くなってくる


ところで今回の健康診断で心配したのは前記したCPKとALPの値だけではなく体重が大きく増えたことだ。我が家に来た推定6ヶ月のときの体重が9.3Kgだったが、そのとき医者に「足がしっかりしているからこの子はまだまだ大きくなりますよ」と言われただけでなく、胸部分を触るとあばら骨が目立つから、餌を少し多い目にするようにも指導された。しかし昨年9月にはすでに15.34Kgになり、今年の1月には15.9Kgと増え続けたのである。 
公園で会う多くの飼い主さんたちからは「うちの○○は○Kg減りました」といった嬉しそうな声が耳に入る(笑)。やはりどのワンコも体重管理には気苦労されているようで、「○○メーカーの餌は良い」とか「野菜中心の食事に変えた」といった話が飛び交っている。しかしラテは体重管理用の餌に変えてからも増え続け16Kg後半までになった。仲間の多くのワンコたちが減量に成功している中、ラテは一人...いや一匹だけ流行に取り残されたような心境である(笑)。 
オトーサンは「この夏はセパレートの水着は着れないなあ...」と冗談をいいつつ、太り気味なのはともかくそれが内臓疾患やら病気の元になってはいけないと気になっていたわけだ。 

しかしである。そもそもラテは太っているのだろうか? 
ラテは確かに痩せてはいないが、身体を触ると余分な肉がぶよぶよと付いているわけでもないのである。まず肋骨すなわち胸回りがとても太くなったし首も太くなった。第一襟元から尻尾の根元までの長さも1年前と比較にならないくらい大きくなり、測ってみると64cmほどになっている。そしてお尻も大きくなったし足も一段と太くなった。大きくなれば当然体重も増えるだろう...。 
欲目なのだろうが、上から見てもまだウエストのくびれはあるし、横から見るとなかなかのナイスバディである(笑)。だからこの体重あたりをキープする努力をすれば「ま、いいか...」と思っている。何よりも健康診断の結果が問題なかったのは嬉しかった。思わず帰宅してから重いラテを抱っこしてしまったほどだ。 

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※5月3日撮影のラテ。どうです...ナイスバディでしょ(笑)


翌日いつもの公園に出向くと「ラテちゃん健康診断どうだった?」という声をいただいた。 
オトーサンは「お陰様で問題はありませんでした。健康なデブでした!」というと、ひととき笑い声が響いた。ラテは知ってか知らずか、芝生の草を咥えていた頭をこちらに向けた...。笑顔だった。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員