ラテ飼育格闘日記(53)

この12月10日はラテとオトーサンたち家族にとっては特別の日である。それは昨年のこの日にラテが我が家にやってきたからである。その翌日の11日には本連載の第1回目をスタートさせたが早くも一年になる。月並みだが長いようでもあり、かつ短くも感じるが間違いなく戦いの一年だった(笑)。


本「ワンコの”テラ”飼育格闘日記」と名付けた連載の最初の幾編を読むと、自身でも随分と気負っていたことを感じる。何しろワンコが飼いたいからとそれまで26年も住み慣れた街から引越する決断をしたわけだし、ワンコを飼うこと自体が初めての経験だったから、その気負いの大きさも半端ではなかったと思う。しかし期待が大きな反面不安も大きく、正直ラテが我が家に来てからの数日は「これはもしかしたら大変なことをやらかしてしまったのではないか...」と少々怖くなったほどだった。 
とにかくワンコを飼いたい一心だっただけで経験がない。何とか基礎的な知識を得ようとワンコの育児書を何冊も買いあさったが正直その時々に欲しい生きた情報はほとんど得られなかった。 
私が何とかラテと一緒にやっていける自信が付いたのは毎日の散歩でお会いする常連ワンコオーナーさんたちのおかげであった。早い話が皆さんそれぞれ大変な時期があり、いろいろなご苦労をされていることがわかったからだ。 
雑談の中で飼育や教育のこと、健康管理のこと、そして餌のことなどなど先輩のワンコオーナーたちの身体を張った体験をお聞きすることは何よりの生きた教科書であり励みになり、少しずつだが自信もついてきた。覚悟はしていたが、ただ可愛いというだけでワンコは飼えないという事を思い知らされた...。 

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※いつもの散歩道も紅葉真っ盛りである


また励みのひとつとなったのは当サイト読者の方々から想像を超える暖かい励ましのメールをいただいたことだ。その中には数人のドックトレーナーの方もいらしたのには驚いたが(笑)。 
ともかく、当サイトはそのタイトル通りにAppleやMacintoshをテーマに、それらに関わる様々な情報をお届けするのが目的だから、最初「ワンコの”ラテ”飼育格闘日記」は独自サイトを立ち上げようかとも考えた。しかしそれも煩雑だし、どちらかといえば暖かみにかけるであろうコンピュータ関連情報サイトに生き物の話題...それも唐突で好き勝手な話題を定着させるのも面白いかも知れないと考えた...。 
文字通り「喫茶室」と題したカテゴリーの中に置いたわけで、読者の方々の息抜きになってくれたら嬉しいと考えたわけである。幸いこの試みはお陰様にて成功したと思っている。

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※狭い出窓に陣取ってこちらを内外を観察するラテ


当サイトはコメントの入力機能をOFFにしているから良くも悪くも情報は一方通行であるが、たまたまご覧の方々からトピックの内容について感想やら追加情報などをいただくこともある。しかしラテの連載が始まってからはラテに関する100%好意的なメールを沢山いただくことになった。そうした内容を見ていると何だかこの「ワンコの”ラテ”飼育格闘日記」が一番人気であるかのような錯覚を起こすほどだ(笑)。 
例えば当サイトでは今年の7月にささやかながら第2回のプレゼント企画を実施したが、その応募のメールに記していただいたコメントの多くがラテへの励ましであった。何しろ全ご応募総数の4割の方がラテに附言するコメントを書いてくださったのだ。 
まあ、ワンコの話題など天気の話題と同様に当たり障りのないものだろうから、触れやすいのかも知れないがそのいくつかをご紹介しよう。 
「...猫派だったんですが犬もいいなぁ...なんて思ってしまったり」「第1回から追いかけているので、オトーサンならぬ『オニーチャン』状態で拝見させて頂いてます()」といったメールや「まず読むのは『喫茶室ワンコの"ラテ飼育格闘日記』です」「MacTech Lab.の、一番の楽しみは、やはり、『ラテ日記』です」「最近ではラテちゃんの飼育格闘日記のほうがおもしろくて、楽しみにしています」などなど、何やら”軒下を貸して母屋を取られる” といった感じもするが嬉しかった(笑)。 

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※おかげさまでラテの飼育格闘日記も丸一年になった!


ともかくラテを飼い始めて一年経った。その一年で体重は6Kgも増えたし当然ながら身体も大きくなった。それに応じて随分とさまざまな機微も理解できるようになったと思っている。無論散歩ひとつをとっても毎日大変ではあるものの、可愛さも倍増である(笑)。しかし今さらではあるが、このワンコという生き物が何故にこんなにも可愛いのだろうか。 
オトーサンはラテの寝顔を見ながら目尻を下げている...。 

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員