ラテ飼育格闘日記(17)

初めて下痢をしたラテは、翌日の朝になっても調子が戻らない。朝のウンチが普通なら安心できたのだが、相変わらずだった。心配なので朝一番に動物病院に連れて行くことにする。病院へは今年の1月に狂犬病の予防注射以来である。 


朝の散歩途中でも下痢が続いたので取り急ぎ午前9時からオープンする動物病院へ連れて行った。動きそのものは元気で、道々走ったりもする。しかし病院のドアを開けてエントランスに入ろうとすると嫌がる...(笑)。ああ、前回来たことを覚えているらしい。 
ともかく抱きかかえるようにして待合室に入る。そして受付に診察券を提示し、一連の症状をメモしておいたものをお渡しする。メモには症状と共に、この2,3日の食事内容などを記してある。 
言われるままに3番の診察室に入るが、ラテは観念したのかとても大人しい。 

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※公園に行くも仲間が一匹もいないので...寂しい表情をするラテ(上)と、元気にボール遊びに興じるラテ(下)


若い先生が診察室に入り、診断開始。この2,3日の様子などについて聞かれるままにお話しする。その間も待合室には他のワンコやニャンコが出入りしたり、別の診察室からはワンコの吠える声が聞こえるがラテは無言だ(笑)。 
体重を量り、体温を測り、便を検査してもらうが幸い問題はないようだ。結局皮下注射を2本打ち、全身を問診してもらったがその間もラテはワンとも言わない...偉い! 
そのうち先生いわく、まだ痩せ気味だからもう少し食事の量を多くあげてもいいと思うとの話し...。あらら...。 
そして下痢をしても吐くようなことがない限り、食事も普通にしてくださいとのことなのでひとまず安心する。 

「食べ終わった後に食器を舐めますか?」と先生。 
「メチャなめ回します」と私。 
「そうならやはり、もう少し量を増やしてやってください」と言われる。 
勿論量を増やすのはやぶさかではないが、倍食べさせても食べ終わった食器はなめ回すラテだと確信しているのだが...(笑)。 
ともかく、避妊手術をしたこともあり、ホルモンの関係でどうしても太りやすいから過食に注意をしなければと考えていたので、ドッグフードの量を規定量しかあげていなかった。それでもその上に茹でたブロッコリーやパンの切れ端をトッピングしてはいたが...。 

診察も終わったころ、院長先生が私の渡したメモを見ながら診察室に入ってきた。院長先生とは初対面である。 
「パンの切れ端と書いてありますが、パンは止めてください...極たまにあげる程度ならまだしも、常食にしてはまずいですよ」とにこやかに話しかけてくれた。 
「塩分ですか?」 
「そうです。パンって意外に塩分が多いのと、人間とちがって犬は汗をかいて塩分を体外に出すことができないから蓄積すると腎臓をやられますからね...」。 
ということで、即日パンは取りやめて代わりに蒸かしたサツマイモを採用することにする。 

ともかく診察が終わり、病院の受付で3種類の薬を出してもらう。 
ふと、戻してくれた診察券と共に渡された薬袋を見て思わず吹き出しそうになった。 
実は診察券にはオーナー名として"松田純一様"と明記されているが、それと共に"ラテちゃん"とワンコの名も書かれている。それを係の人が誤認したのだろうが、薬の袋には何と...「松田様 純一ちゃん」とあるではないか(爆)。 
まあ「これ違ってますよ!」とクレームを付けるほどの事ではないから、笑いを抑えながらそのまま動物病院を後にした。 

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※散歩コースにある桜並木のひとつ。ほぼ満開だ(2007年3月29日撮影)


さてラテはその後、お陰様で元気すぎるほど元気である。 
今朝も、いつもの散歩コースである桜並木を通るが、季節柄桜は見事に満開。ラテは舞い落ちる桜吹雪を追いかけてはしゃいでいる...。 
そしてラテの食事係でもあるオトーサンは今日もトッピング用のサツマイモを電子レンジで蒸かし、小ロットづつラップで包んで冷蔵庫の冷凍室に備蓄する日々である...。 

【追伸】 
全国のラテファンの方から6通お見舞いのメールをいただきました(笑)。ご心配をいただきあらためてここに御礼申し上げます。お陰様でその後、ラテはいたって元気です! 
しかし...オトーサンはお見舞いをいただきたいくらいボロボロに疲れてます(爆)。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員