ラテ飼育格闘日記(10)

ラテはどうも、人には懐くが犬と会うと吠えることが多い。私のところに来る前は多頭飼育の環境だったと聞いているから、犬との付き合いは慣れているはずなのだが...。


おかげさまでこの「ワンコの"ラテ" 飼育格闘日記」は評判がよい。最初は「Mac関連サイトに犬の話題でもないだろうに...」という人もいたが(笑)、最近ではありがたいことに「楽しみにしています」という類の励ましのメールをいただくことが多くなった。中には「ラテ研究所」にサイト名を変えたら...とアドバイスをしてくれた友人もいる(爆)。 
まあ、ネタが尽きるまで...しばらくはお付き合いいただけたら幸いである。 

さて、公園の梅の花が咲いた...。ラテが我が家に来てからちょうど二ヶ月が過ぎた。短いようで長い二ヶ月だった。その間、ワンコがいなければ到底出向かない場所まで歩き回ったおかげで、毎日の散歩コースもバリエーションが増えた。 
幸い近隣は緑も多く、1キロほど続く遊歩道もあれば、広い公園もいくつかあるから、ワンコの散歩には最適の環境だ。だからだろうが、確かにワンコを連れた人たちも多い。 

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※いつもラテと行く公園の梅の木も、花が咲き誇っている...


これまで、ラテが散歩の途中で行き交うワンコたちと気を許して遊んだケースは少なく 2,3例しかなかった。我が家にくる前の環境は他のワンコと一緒だったと聞いているし、犬との付き合い方を知らないラテではないはず...。 
しかし、犬同士も当然のことながら相性というものがあるらしい。また例えば雄なら良いが雌だとダメ...といった性別で合う合わないワンコもいるとのこと。さらにワンコ自身が犬より人間の方が好きという、犬嫌いのワンコも存在するようだからなかなか難しい(笑)。 
ワンコの挨拶は鼻と鼻をつき合わせたり、お尻の臭いを嗅ぐことから始まる。ワンコの習性を知らない人にとっては奇妙に思えるが、こうした情報収集でワンコ同士の序列がはっきりするという。しかし一方が吠えて暴れたりすれば飼い主同士も困るし、喧嘩になって相手に傷でも負わせては申し訳ないから、最初の接触はリードを強く引き、かなり神経を使う。 

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※お仲間の「くるみ」ちゃんと仲良く遊ぶラテ


そうそう...余談だが、知らないオジサンがワンコに近づいて「おおヨシヨシ、お手...お手ってばあ...」とか、いきなり頭を撫でようとすることが多々ある。ワンコは相手が知らない人だし、警戒して吠える。場合によっては牙をむく。 
飼い主も飼い主で「どうしたのよ!吠えたりして、ダメねぇこの子は」などとワンコを叱る...といったシーンに出会うことがある。 
しかし前回にもご紹介した「野村獣医科V CENTER」の病院長、野村潤一郎氏の著書(「Dr.野村の犬に関する100問100答 Part2」)によれば、これはワンコにとっては当然のことだという。 
人間側の大きな誤解は「犬は相手が人間なら誰の命令でも聞く」と考えている人が多いことだ。だから知らないワンコに、それもいきなり「お手!」とかいう。これは野村先生に言わせれば、面識のないよその家の娘にいきなり「お酌をしろ」といっているようなものだと...(笑)。 
ワンコは、自分の事を飼い主の同族であり、息子であり娘だと思っているのだから、知らない人にいきなり触られることはセクハラ同然なことなのだ。 

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※散歩の途中、植え込みが気になったのか、立ち上がるラテ


話を戻そう...。 
ラテを観察していると、どうも人には興味を持つのだが、他のワンコに対しての表現がヘタなのかも知れないと感じていた。 
そんな折り、私はラテが来てから始めて一晩家を空けることになり、世話を女房に頼んだ。普段、ラテの世話は私の役目なので、慣れない女房はかなりのプレッシャーを感じながら、一番安全であろうコースを選んで散歩に連れて行ったという。 
幸いというか、いつもの時間帯と違った公園で多くの飼い主とそのワンコたちに出会った。 
他のワンコに対峙して吠えるラテを見て、飼い主の一人は「シッポが下がっているから怖がっているのかも知れない」と、その中で一番大人しく、付き合いの良いワンコをラテと会わせてくれたらしい...。ありがたいことである。 
ラテもしばらくすると安心したのか、吠えることもなくシッポも普段通りになり、他のワンコとじゃれ合って遊んだという。 
というわけで、まだまだ完全ではないが、どうやらラテも少しは自信がついたらしい。他のワンコとすれ違うときに余裕が見られるようになってきたし、最近では相性はあるものの、他のワンコと自然に遊ぶこともできるようになってきた。 
しかし、ラテは何とまあ...内弁慶のワンコなのだろうか(笑)。

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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員