究極のデジタル写真エフェクトツール「alpha」の魅力

先に複数の写真を指定形状に埋め尽くす「Contour Collage」や写真でモザイクを作成する「photo mosaic」というソフトウェアなどをご紹介した。それらを精査された方はお気づきだと思うがこれらは皆 cf/x software というメーカーの製品だ。それら同社一連のプロダクトのうちでも最も強力で魅力的な「alpha」というアプリケーションをご紹介する。                                                                                                                 
「alpha」はハイエンドのイメージを扱うフォトグラファーやデザイナーのためのソフトウェアであり、マルチ画像、レイアウト、エフェクト、トランスフォーム、透明度指定、テキスト入力などなど多機能を誇るアプリケーションだ。
私は特にグラフィック系ソフトウェアが好きだからしてこれまで30年余り、文字通り数え切れないほどのソフトウェアを集め、使い、ある時期には自身の会社でオリジナル製品をプロデュースした…。
その多くの時間、経験の中でも正直「これは素晴らしい」と思う製品はそんなに多くはないが、今回ご紹介する「alpha」は多くの方に知らせないでそっと自分だけで使いたい…と思わせる(笑)そんな魅力を持った素晴らしいソフトウェアだ。

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※「alpha」のアプリケーションアイコン


本来個人的には単機能のアプリケーションが好きだ。それは多機能・高機能を誇るソフトウェアの多くは確かに機能は満載だとしてもほとんど必要のない機能が多かったり、あるいは非常に使いにくい仕様になりがちだからでもあった。そもそもこれひとつがあれば万能といったアプリケーションはあり得ないわけで、それなら自分に必要な機能を分かりやすくそして使い易く提供してくれる単機能アプリの方が手っ取り早い。しかしそんな私でも「alpha」のように強力な機能をバランス良く配したお気に入りの製品に遭遇することもあるのだから、ソフトウェアって本当に素晴らしいなあ...と思う。

さてその「alpha」だが多機能故に1, 2回のご紹介で全容をお知らせすることは無理なので数回に分けその魅力に迫ってみたいと考えている。
初回はいきなりではあるが「alpha」に興味を持っていただく目的もあり、写真のコラージュ…それも「alpha」による写真ブレンドの妙をまずはご覧いただくことにしよう。
なお写真を魅力的にブレンドするといえば「PhotosBlender」というアプリを以前ご紹介した。「PhotosBlender」はそれはそれで素晴らしい単機能ツールであるが、しいて欲をいうならレイアウトの自由度がなかった。しかし「alpha」ならマニュアルでもそしてオートでも魅力的なブレンド写真が実現できるのだ。
ちなみにインターフェイスは違うものの「alpha」には別途ご紹介してきた「Contour Collage」や「photo mosaic」の機能も含まれているから、同社にとって「alpha」はフラグシップなのだ。

まずいきなりだが「alpha」で作成した1例を見ていただきたい。これは無論お遊び…ダミーだが、書籍カバーを意図して試作した例である。一見前回の「PhotosBlender」と同様に思えるものの基本機能の違いは大きいし「alpha」ならそれ自身でテキスト入力も可能なのだ。順にご説明しよう…。

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※「alpha」で作成したイメージ。テキスト入力も「alpha」で実行している


あらためて「alpha」は何のためのツールかといえば、「写真をいかにデザインするか」に特化したスーパーデザインツールだといえる。無論RAWデータも扱えるが要は写真を扱い、それをどのように料理するかを日々考えている人たちにとって無くてはならないアプリケーションになると思う。
例えば手元にある複数の写真をならべて呈示したい場合に、よくコンタクトシートといったものを作る。無論昔はアナログで文字通り紙焼きした写真を用紙にならべて貼ったりしたものだが「alpha」なら一瞬で、それもあれこれと試行錯誤ができる余地があるのが嬉しい。

例えば「alpha」の作業エリアにドロップした20枚の写真を「Fill Canvas」アイコンをクリックして表示するダイアログにある「Distribution Method」を「Checkrboard/Contact Sheet」にして「OK」ボタンをクリックすればたちどころに縦横に整理された一枚のシート、ボードが出来上がる。

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※20枚の写真を作業ウィンドウにドロップ(上)し、「Checkrboard/Contact Sheet」を実行例(下)


そして「Use Frame」を指定すれば文字通りフレームで区切られたシート、ボード作成も一瞬だ。勿論縦横の枚数指定も可能だ。


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※前記の「Checkrboard/Contact Sheet」実行時にフレーム指定した例


今度はそのまま「Distribution Method」の設定を「Collage Blended」にして「OK」をクリックすればそれは見事なブレンド写真ができあがる。
前記した書籍カバーのお遊びもこうして作ったものにそのままテキスト入力したものだ。

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※「Distribution Method」の設定はポップアップメニューから選択


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※20枚の写真で「Collage Blended」を実行した例


無論この「Collage Blended」の結果は基本的にランダムであり、その点では「Distribution Method」と同類だが、次回から「alpha」の基本を見ていくように素材となる写真の扱い方に大きな自由度があると同時に複数写真をマニュアルでユーザーが意図した形にブレンドすることも可能なのだ。

なお「alpha」という製品には2種類のバリエーションがあるようだ。価格が安い順に「alpha home (US$89.-)」「alpha (US$229.99-)」となっており「alpha」はMac App Storeによれば現在20,000円の売価だ。無論現在のソフトウェア感覚で20,000円は決して安くはないが、開発元である cf/x がリリースしている「collage」「photo」「mosaic」「photo mosaic」「contour collage」などといったソフトウェアのすべてが「alpha」に集約されているわけで、個人的には決して高いとは思っていない。
今後断片的ではあるがこの「alpha」の魅力をご紹介したいと思うのでご期待いただきたい。

alpha - cf/x

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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員