モーションジェスチャー対応「Leap Motion Controller」ファーストインプレッション

今年の3月にプレオーダーしたモーションジェスチャーを可能にする「Leap Motion Controller」がやっと届いた。正直この種の製品を実用面から期待して購入するほど私も青臭くはないつもりだが、新しいユーザーインターフェース考案の踏み台になればいいなあと考えて手に入れた次第。


我々がコンピュータを操作する…コントロールする場合には相変わらずキーボードやマウスの世話になっている。無論トラックボールとかトラックパッドといった類のものもあるが、それらは皆お釈迦様の掌からは出ていない旧来からのテクノロジーだ。
しかし良し悪し以前に我々の手に馴染んだこれらのポインティングデバイスを超えるものが登場していないのも事実であり、依然として我々はキーボードやマウスの世話になっているのが現状だ。無論音声認識といったテクノロジーも一時とは比べものにならないほど精度が向上してきたが、その実利用はまだまだ狭い範囲のものでしかない。

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※オーダー品はFedxで送られてきた(上)。下はLEAP Motion Controllerのパッケージ


今回手に入れた「Leap Motion Controller」は片手あるいは両手によるジェスチャーをパソコンのユーザーインターフェースとして利用する新しいデバイスである。
USB接続で80mm × 30mm × 12mmほどの大変小型な本体をMacの前…ディスプレイの前に設置するだけで使えるというのが売りだが、実用以前にどれほどの精度があるのか、本当にユーザーインターフェースとしての可能性があるのかを探ってみたいと考えたわけである。

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※「Leap Motion Controller」の同梱品は長短の専用USBケーブルが2本(上)。なおサイズ比較のためのマウスと並べて見た(下)


まずセットアップだが、パッケージには「Leap Motion Controller」本体および長短2本のUSBケーブルしか同梱されていない。利用には指定のウェブサイトにアクセスしてまずはLeap Motionのコントローラー用アプリをダウンロードしインストールする。後はアプリを起動後、画面の指示にしたがい「Leap Motion Controller」を付属のUSBケーブルでMacと接続するだけだ。

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※専用USBケーブルでMacと接続


続いて画面には「AIRSPACE HOME」と呼ぶ「Leap Motion Controller」専用アプリの一覧が表示され、任意のビジュアルをクリックすることでダウンロードおよびインストールが開始される。

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※「AIRSPACE HOME」画面


なおインストー初回は別としてLeap Motionのコントローラー用アプリ「Leap Motion」を起動するとメニューバーにアイコンが追加され、そこから「AIRSPACE HOME」を呼び出したりが可能となる。

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※とメニューバーにLeap Motion Controllerのアイコンがインストールされる


この「AIRSPACE HOME」画面にはその後ユーザーが無償有償を問わず入手する対応アプリが一覧表示されることになる。なおあらかじめ用意されているアプリ以外のものは Airspace Store をクリックし表示するサイトから入手することになる。
ここではまず Orientation という無料アプリを起動してみることをお勧めする…。
なぜならこのアプリでは「Leap Motion Controller」とユーザーの両手の関係がリアルタイムにビジュアルに表示されるからだ。実際の手の動きがどのように「Leap Motion Controller」に反映されるか、どのような動作が認識されやすく反対にどのような動き…位置が認識されにくいのか…などなどの概要を知るには最適のソフトウェアだ。そして手をかざすだけでモニター上のオブジェクトが移動し変化する様はなんだか超能力を持ったような気がして嬉しくなってくる。




※無料アプリ「Orientation」を起動しモーションジェスチャーを試して見た。動画はその一部


しばらく「Leap Motion Controller」の上に両手あるいは片手をかざしているとその凄さと限界が少しずつ分かってくるような気がする。そして「Leap Motion Controller」を活かすにはモーションジェスチャーを十分に活かすことができ、それに最適化したアプリケーションが必要だと痛切に感じる。
「Leap Motion Controller」は現在の所、デベロッパー各社から様々な対応アプリケーションがリリースされているもののそれらを見た範囲ではまだまだキラーアプリは存在しないようにも思える。是非「Leap Motion Controller」の存在無くしては語れない、そしてモーションジェスチャーインターフェースならではのソフトウェアが見てみたい…というか開発してみたい...。

ところで例えば無料アプリとして「Touchless」というソフトウェアがある。これは「Leap Motion Controller」によるジェスチャーでメニューバー操作やデスクトップ操作を行うソフトウェアだ。
このアプリを使ってみれば「Leap Motion Controller」というかモーションジェスチャーによるインターフェースの面白さと難しさが体現できるはずだ。

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※「Touchless」の操作ガイド画面


無論はじめから何でも上手くいくとは限らない。ある程度の慣れと学習を必要とすることは考えておかなければならない。
現在当たり前のように使っているマウスでさえ、その登場当時には笑い話のような実話が多々見聞きされたものだ。

余談ながらいくつかを記すと、マウスをモニター画面に押しつけて操作しようとする人、マウスを移動させ机上の端にくるとどうしてよいかが分からない人(持ち上げて位置を元に戻すことを知らない)、ドラッグがどうしてもできない人、はてにマウスに語りかける人などなどが登場したのだ(笑)。いやはや本当のことである…。
モーションジェスチャーにしてもやってみれば分かるが、ポインタの移動は問題なく出来るにしても、特定の位置にピタッと静止させ、タッチというかクリックの動作を認識させるのはなかなか難しい。したがってまだまだデスクトップのオペレーションをモーションジェスチャーでしようとは思わない。

繰り返すが「Leap Motion Controller」を活かすにはエンターテインメントにしろプレゼンテーションにしろ、モーションジェスチャーを十二分に知り尽くしたユーザーインターフェース構築とそれに最適化した魅力的なアプリケーションが是非是非必要となる。
私が「Leap Motion Controller」を手にした7月23日、偶然にも中国科学院の研究者がマイクロソフトの「Xbox 360 Kinect」を使い、中国語の手話をテキストにリアルタイム変換するシステムを開発したというニュースを見た。リアルタイムにテキスト変換が可能なら、それを瞬時に言葉として出力することもできる理屈で、近々聴覚障害をもつ人と健常者のコミュニケーションが容易になるかも知れない。

「Leap Motion Controller」をしばらく使い込み、新たにお伝えすることがあれば順次ご報告したいと思う。



LEAP MOTION

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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員