3Dプリンター「FLASHFORGE Inventor」ファーストインプレッション

今年3月、初めて「BIQU-Magician」というコンシューマー向け3Dプリンターを手に入れた。右も左も分からなかったことでもあり、自分にとって必要な物なのか、使いこなせるものなのかを検証する意味も含めて組立済みとしては一番安価な製品を選んだ。


それから2カ月間、自分でいうのも恥ずかしいが猛烈に勉強した(笑)。そして40年ほど前に初めて個人用コンピュータを手にした時のような好奇心に包まれ、幾多のトラブルもあったものの3Dプリンターとはどういうものなのか、その可能性と限界も自分なりに理解したつもりである。
結果、今後も積極的に物作りに生かすことは勿論、知的好奇心を満足させてくれるアイテムとして使い続けたいとより本格的な製品を手に入れることにした。

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※大きな荷物が届いた


それが「FLASHFORGE Inventor(インベンター)」という製品である。
サイズは485mm×402mm×344mmと少し大きめの電子レンジといった感じにも見える箱形である。
現在3Dプリンターの種類は多種多様な製品が選べるまでになっているが、様々な情報を自分なりに精査し予算や目的といったものをすり合わせて出した結論がこの製品となった。
実は当初同じメーカーの「FLASHFORGE Dreamer(ドリーマー)」という製品を考えていたもののこれから述べる理由から「FLASHFORGE Inventor」に決めた。

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※ハードウェアセットアップを終了した「FLASHFORGE Inventor」


「Inventor」と「Dreamer」とでは実売価格で約3万円ほど「Inventor」の方が高い。念のためメーカーに電話で問い合わせてみたが、基本的なスペック、すなわち基本的な仕様や精度は同じだと考えてよいとのことだった。
正直いまの私にとって3万円は小さな金額では無い。しかしよほどのことがない限り今後3Dプリンターの買い換えはないだろうとも思い少し無理をした。

「Inventor」と「Dreamer」はモデル名が別だが「Inventor」は「Dreamer」のアップデート版だと考えられる。サイズもほぼ同じだし、本体カラーは違うものの同じデザインだ。
プリントタイプも同じFDM(熱溶解積層法)だしデュアルヘッドでプラットフォームも120℃まで加熱可能なホットプレートを装備し、対応するフィラメントも同様と考えて良いとのメーカーの話しだったし精度も同じだという。
仕様的に違う点を上げるなら「Inventor」は本体内部にカメラを搭載しており、離れた場所からスマートフォンで造形中のプリントの様子が確認できることだ。またプリント中に何らかの操作ミスや停電などで電源が切れた場合でも再起動することによって引き続きプリントを実行できる停電回復機能を持っている点だ。

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※フロントから見て内部はこんな感じ


明らかに違う点はこの2つだがもうひとつ私にとって重要な違いがあった。それはプリントの最大サイズである。
「Dreamer」が横幅225×奥行150×高さ140mm なのに対して「Inventor」は横幅230×奥行150×高さ160mmなのである。
たかが横幅で5mm、高さで2cmの違いだ。それに個人的にはカメラのモニター機能にしても停電回復機能にしても無くてはならないという機能ではなかった。
であるなら安価な「Dreamer」で良いではないかと自分を納得させようとしたが、高さ2cmのプリントサイズの差は無視出来なかった。

それにもうひとつの決め手だが、メーカーサイトの製品紹介ページには明確な情報がなかったもののリリース時期の違いである。
「Dreamer」が2014年3月にリリースされた製品であるのに対して「Inventor」は2017年発売らしい。だとすればスペック的には同じでも(共通部品が多いと思われる)3年の開きはハウジングはもとよりアーキテクチャーというかコンストラクション、ストラクチャーといった細かな点において差がでているのではないかと考えた。
例えばウェブページの記述をそのまま信じれば「Inventor」は本体の仕組みの強度が上がっているようだし目に見える点ではエクストルーダー左右にある2つの冷却ファンのフロント側に「Inventor」はファンガードが付いているものの「Dreamer」にはないようだ。
ということで思い切って「Inventor」に決めた。

おさらいを含めてこの「Inventor」の特長を確認すると、FDM方式であること。BIQU-MagicianはPLAフィラメントしか扱えなかったが「Inventor」ではヒーター付き成形テーブルが備わっているためABS/PLA/HIPS/PVA/PP/PET/TPU/高耐熱性PLAなど多彩な材質のフィラメントを扱える。

そして造形精度が0.05mm~0.3mmと熱溶解積層方式のパーソナル3Dプリンターでは最高クラスであること。またデュアルヘッドを備えているため、2色のフィラメントを混在してプリントできるだけでなく一方に溶解性フィラメントをサポード材とすることでプリント後にサポートを取り除くことが容易になる理屈でもある。

さらに、直感的に操作ができる日本語スライスエンジンFlashPrint(フラッシュプリント)を標準装備していること、日本語対応液晶タッチパネル、日本語マニュアルがあること、そしてSDカードによりパソコンと接続しなくてもスタンドアローンでプリント可能なこと、さらに日本国内アフターサポートと日本国内修理サービスが受けられることが大きい。

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※液晶パネルも日本語で使える


これまで3Dプリンターはまだまだトラブルが多い部類の製品であることを実感してきた。業務用の高価な製品はともかく2, 30万の製品でも完全無欠のものはなく、調整を含めボタンを押したらすべてが自動で完璧な造形モデルが出来上がるといった環境にはなっていなし消耗部品も含まれている。それだけにパソコン以上に日本語によるきちんとしたサポートが大切であることも身にしみた。

またデザイン面を優先するなら他にも魅力的な製品はあり、「FLASHFORGE Inventor」のデザイン面は正直見るべき点はない。しかしフロントのドアは勿論、天板がすっぽりと外せるので内部へのアクセスは容易で掃除もやりやすい。
そして個人的嗜好だが、変に曲線を使ったデザインは好みでないこともあって些か面白味の無いデザインではあるが実用本位を優先したつもり。

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※テストプリントとしてNuAns NEO [Reloaded] のトップカバーと二色プリントをやってみた


さてこれから「FLASHFORGE Inventor」のセットアップをはじめ個別な使い勝手や特長について少しずつご紹介できたらと考えているがセットアップも終わり、初期不良などがないかどうかの確認の意味を含めていくつかのテストプリントをやってみた。
詳細は続編をお楽しみに :-)



3Dプリンター BIQU-Magicianトラブル考

3Dプリンター「BIQU-Magician」が故障した。プリント中にどうしたわけかフィラメントホルダーが「BIQU-Magician」の頭上から落ち、その衝撃でフィラメントは折れ、押出機のユニット一部が破損しただけでなくフィラメントがチューブの途中で詰まった状態になってしまった。嗚呼…


フィラメント(PLA樹脂)は本体購入時に同梱されていたものだし、設定通りに3Dプリンター頭上にセット済みで使っていた。これまで絡んだり取れたりしたことはなかったが運が悪いときにはそんなもので、時間がかかるからとプリントをスタートさせたまま愛犬と散歩に出た留守中の出来事だった…。

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※3Dプリンター BIQU-Magician


戻ってみるとフィラメントのリールごと床に落ちていたという次第。
プリント中は押出機がフィラメントを本体内に引っ張りながらチューブ内に自動で入れていくわけだが、フィラメントのリール内でフィラメントが絡み、引っ張り合うことになったに違いない。

当然プリントは途中で中断されたが問題はそれだけでは済まないことに気がついた。
確認の為に別途簡単なプリントをやってみようとしたが、まずフィラメントが押出機に入らない。もともとフィラメントのセットは慣れないと意外に難しいものだが、それにしても要領は分かったつもりだが入らない。強く押し込んだらチューブに入らず押出機の中に絡んでしまった。

また切れたフィラメントはすでにチューブ途中まで送られていて取り出せないしこのままでは新しいフィラメントを押し込めない。
初めてのトラブルだけにどこから手を付けてよいかが分からなかったから、まずはメーカーのサポートへ日本語で問い合わせてみた。メンテの方法があれば教えて欲しいしダメなら修理をお願いしたいと…。

ありがたいことに数時間後に返事を貰った。返事は確かに日本語ではあったが、肝心なところで何をどうすべきかが通じない。残念だがこれでは返事がないも同然(笑)。
ともかく知る限り、やらねばならないことは明白だ。
押出機というか、そこに繋がっているチューブ内で折れたフィラメントを抜くこと。そして新たにフィラメントをセットすべきことだ。

「BIQU-Magician」の構造というか仕組み自体はシンプルなので仕方なく押出機のフロントカバーを外してより詳しく問題を把握しようと試みた。

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※押出機のフロントカバーを外す


押出機のフロントカバーは前面に4本のネジで止めてあるだけだから簡単に外せる。
ともあれ実際に外して驚いたのは押出機の上部からフィラメントを押し込む際に自動送りのギアとチューブの間を繋ぐ樹脂製の部品が衝撃で欠けていたのだ。

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※押出機に納まっている部品が欠けている


またチューブの素材が乳白色のところ、同梱されていたフィラメントがホワイトだったこともあり、チューブのどの辺までフィラメントが入っているのかがよく分からない。
そうした点をさらにサポートに問い合わせたところ、返事は早いもののやはり肝心なところで意味がわからない。しかしどうやら欠けた部品は特に重要でないためそのままでよいこと、押出機側のチューブを外して手で新しいフイラメントを押し込めということらしい。

なるほどやるべき事は大体分かった。「BIQU-Magician」の温度を200℃程度に熱し押出機側チューブから新たなフィラメントを押し込んで詰まっているホワイトのフィラメントを溶解し、ノズルから押し出せということらしい。
しかしバカバカしいことだが押出機側のチューブを取り外す方法が書いてないのでわからない(笑)。その旨をまたまた問い合わせると回答があったが、その通りにしてもチューブは外せない。
ここで無理して別のトラブルを作っては拙いと面倒ながらもう一度チューブの外し方を問い合わせると、前の回答で書き忘れたことがあると追加情報が。おいおい…。

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※やり方が分かればチューブは簡単に外せた


ともかくチューブは外せたのでどの程度までフィラメントが入るかを分かりやすくと新たに購入しておいたピンクのフィラメントを手で差し込んでみた。これなら乳白色のチューブ内に入ってもどの位置まで入ったかが確認出来る。

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※判別しやすいピンクのフィラメントをチューブに押し込むとここまで入った。ということはこの先に元のフィラメントが残っていることになる


結果、押出機下から約十数センチのところまでホワイトのフィラメントが存在することが分かった。これは引っ張って抜くことができるはずもなく前記したように溶かして押し出すしかない。
ヘッドを熱したままにして無理のないようにかつ確実にピンクのフィラメントを手で押し込んでいく。
どうやらノズルに詰まりはなく少しずつながらホワイトの樹脂がノズルから出てきたが一気にというわけにはいかないので根気よく続けるしかない。

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※ヘッドを熱し手でピンクのフィラメントを少しずつ押し込んでいく


ノズルが装着されているヘッドの構造は分からないが、ピンクのフィラメントがチューブ内一杯になったと思われるところで一端抜くことにした。ヘッドが熱されているためスムーズに抜けた。
ここでチューブを押出機に取り付けてカバーも元に戻し新しいフィラメントをセットしようとするもののチューブまで導いてくれる部品が欠けたため最初はなかなかフィラメント先端がチューブ内に向かわず押出機外へ出てしまう。

何度目かにやっとフィラメントがチューブ内に入ったので押し込むことにするがここでまたまた問題が発生していた。
フィラメントは必要な長さを自動で送り出してくれるが、それは二つのギアの間に挟まれフィラメントが通る形で行われる仕組みだがフィラメント・リールが落ち、フィラメントが折れる衝撃でギアとギアの隙間が必要以上に空いてしまったようでギア同士が絡まずフィラメントを送り出してくれないことが分かった。

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※フィラメントが押出機内二つのギアに挟まれチューブ内に送り出される


理屈はギア間の調節ネジを締めればよいが、機構上時計回りか反時計回りかを問い合わせたがこちらの意図が分からないようでこれまた二度目の質問で反時計回りに回すとギア間が狭くなるとの回答があった。メールの最後には常に「ご不明なところがございましたら、どうぞお問い合わせください。」と親切な一文が添えられているが実際にはなかなか意思の疎通が難しい。
こうなると根気の勝負だ(笑)。
やはり国内メーカー品であれば即交換とか欠損した部品を送って貰ったりが容易だがさすがに中国ともなればそう簡単に修理には応じられないのだろう。対応は至極親切だがなんとかユーザーレベルで問題解決させようとする意図が見えてくる。

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※チューブ内に残っていたフィラメントをすべてノズルから押し出した


結局かなりの時間がかかったが古いフィラメントは手動ですべてノズルから押し出すことに成功したし押出機のギア調整も試行錯誤で何とか問題を解決できた。
こうしたトラブルはできることならあって欲しくないが、結果良ければすべて良しとしようか。それにこれまた結果論だがトラブルのあれこれは私の3Dプリンターに関する知識を豊富にしたことも事実だった。



多機能1ベイNAS/Synology DiskStation DS115j Photo Station奮闘記

多機能1ベイNAS/Synology DiskStation DS115j は快調に動作中。しっかし、これ…多機能で奥が深くて入り口付近で楽しんでいる分にはどうにかなるが、いざ本格的に活用しようとすると正直難しいというよりやはりネットワークの知識が必要になってくる。


多機能1ベイNAS/Synology DiskStation DS115j のセッティングは手順通りに進めて無事に完了しよい状態を保っている。

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※多機能1ベイNAS/Synology DiskStation DS115jの筐体


ブラウザレベルのDisk Station Manager(DSM)によるデスクトップには「パッケージセンター」「コントロールパネル」「File Station」「DSMヘルプ」「Photo Station」そして「Video Station」のアイコンを列べている。

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※Disk Station Manager(DSM)によるデスクトップ例


そもそもSynology DiskStation DS115j に託すことは写真や動画の共有である。日々膨大ともいえる写真を効率よく整理しIDとパスワードを渡した人はもとよりゲストの人たちがどこからでも閲覧できるようにしたいと一昨年からレンタルサーバー上で写真の共有サイトを立ち上げた。
それは撮影日付順にサムネイルが並び、クリックすると当該写真が拡大表示され、必要であればダウンロードもできるという具合だ。無論一部には動画も含んでいる。

しかしアクセスの状況は良いもののいくつかの事情によりこのシステムの先が見えてきた。
それにサイトに写真をアップするには相応の手間も掛かるし、私以外の特定の方、それもホームページ構築云々といった知識がない方にも準管理者権限を与え、写真のアップロードをしてもらおうと考え、今般小規模ではあるがNASの使用に踏み切った。

Synology DiskStation DS115j には写真を扱うものとしては「Moments」と「Photo Station」という二つのパッケージが用意されており、効率よく簡単に写真のライブラリを構築できることになっている。
とはいえ何の予備知識も無くまずは体験してみようと飛び込み「Moments」を試用した上で結果、結局「Photo Station」を使うことにした。

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※「Photo Station」によるアルバム表示例


「Photo Station」の基本は意外と分かりやすい。例えば4月20日撮影の写真を20枚アップしたければ指定したアルバムにアップロードするだけだ。後は「Photo Station」が最適化してくれ、年月日順に整頓し列べてくれる。
これまでやってきたウェブサイトのページ構築ではサムネイルを手動で列べる必要があったから「Photo Station」の方が断然手間が省ける。
理屈としては写真をアップロードするだけで整理された閲覧ができ、拡大表示だけでなくBGM付きスライドショーも可能なのだ。

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※各写真は拡大表示の他、スライドショーも可能


これは便利だと喜んだが、そうそう事は簡単ではなかった。
ひとつの問題は写真のExifに関してだ。
「Photo Station」では閲覧表示順を「壁掛け写真」と「タイムライン」で表示できる。「壁掛け写真」モードでは「撮影日」「作成日」「好み」および順序として「昇順」と「降順」で列べることが出来る。
しかし、好みの問題ではあるだろうが膨大になるであろう数の写真を一覧にして思い出を振り返ったりするとき、縁になるのはやはり撮影日である。
「このイベントは何年の何月何日だった」ということは記録として大切なデータである。
したがってもっぱら表示は年月日が表示する「タイムライン」を選択することにしているが、困ったことにその場合の表示を「撮影順」にしても何らかの編集やコピーを繰り返した写真は正しく並んではくれない。

デジタルカメラで撮った写真にはご承知のようにExif と称して撮影した日時、作成日、カメラの型番、撮影条件などを画像ファイルに添付される仕様となっている。そして問題は、例えば過去に撮影したものを今日Photoshopなどでサイズやファイル容量、あるいは色味などを調整して保存し直したとするとその日付が作成日と記録される。

そのままあるいは保存先からコピーして「Photo Station」にアップすると撮影日順に並ばないばかりか「撮影日不明」としてまとめられたりしてしまう。
したがって撮影順という正確性を期すならこのExifデータをきちんと撮影年月日に編集しておかなければならないことになる。
このExif編集には有料無料のツールが多々あるようだが私は「ImageExifEditor」いうアプリで効率よく作業しているが、写真点数が膨大なのでなかなかに大変である。

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※Exif編集ソフト「ImageExifEdito」の画面


またこうして構築する写真アルバムはスマートフォンからも利用できる。Synology DiskStation DS115j には iOS/Android共に「DS Photo」という専用アプリが無料で用意されている。
面白い?のは写真を閲覧するためとしてはMacの「Photo Station」よりスマートフォン用の「DS Photo」の方が使いやすいことだ。
「Photo Station」ではタイムライン表示にするとブラウザの横幅以外の枚数を閲覧したい場合は一度拡大表示して左右に送って行くかスライドショーにしなければならないが、DS Photoは当該年月日グループの写真を左にスワイプすれば隠れている写真を表示できる。

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※iPhoneにインストールした「DS Photo」で「Photo Station」のアルバムへアクセス


ともあれアップロードする写真の扱いについてはこうして目処が立ったものの、管理者である私はともかく準管理者やパスワード付きで公開する数人の方達が問題なくアクセス出来るかの検証に手間取った。
自宅のMacでPhoto Stationの設定をし、NASへのアクセスや写真表示、時に動画の表示確認をしつつ自分のiPhoneとAndroidスマホでもアクセス出来ることを確認した。
しかし準管理者の方のMacおよびスマホで上手く動かないことが続き、一時は暗礁に乗り上げてしまったかに思えたがやはりというかネットスピードの問題がネックだったようである。

ということでSynology DiskStation DS115j は他のネット関連機器と一緒に無停電電源装置へ接続して運用を開始することにしたが、まだまだ奮闘は続く予感がする(笑)。



多機能1ベイNAS/Synology DiskStation DS115j ファーストインプレッション

多機能1ベイNAS/Synology DiskStation DS115j を設置することにした。一時期PogoplugというNASアダプターを使っていたが、規模はともかく本格的なNASを設置するのは初めてである。内蔵するハードディスクとしてWD HDD 3.5インチ 3TB WD Red NAS用 WD30EFRX 5400rpmを購入してみた。


主な目的としては写真や動画を数人で共有する環境を作りたいと考えたからだ。しかし小規模とはいえ容量的にもそして機能的にも一般的なクラウドでは不満だし、ある意味で自分の手の内にすべてを置いておきたいと考えたからでもある。
そうした手近な目的はあるものの、NASのNASたるあれこれを体現してみようという興味も大きかった。そして多機能でなかなか評判も良いということで本製品を選んだ。

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※多機能1ベイNAS/Synology DiskStation DS115j の外観。なかなか素敵である


Synology DiskStation DS115j は、家庭から小規模オフィスまで活躍するNASキットで3.5/2.5インチドライブ1台の取り付けに対応しており、クラウドソリューションと連携したデータ管理・バックアップ用途での使用が可能。そして多数のネットワークプロトコルをサポートし、Windows、Mac、Linuxなど異なるプラットフォームで迅速かつ効率的なファイル共有を実現できるという。
まずは簡単にスペックを列記してみる。

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※背面のファン下には電源コネクタ、LANポートと二つのUSBポートがある


・クロスプラットフォームでのファイル共有、効率的なバックアップが可能
・Disk Station Manager(DSM)の豊富な専用アプリに対応
・DLNAに対応しメディアサーバーにも最適
・最新のTVストリーミングに対応
・専用アプリでスマートフォンなどでも管理が可能
・簡単にリモートアクセスできるクイックコネクト機能に対応
・3.5/2.5インチドライブ1台の取り付けに対応
・800MHz CPU、256MB DDR3メモリ搭載
・USB 2.0ポートを2基搭載
・エネルギー効率に配慮したエコ設計

こんな感じだが届いたパッケージならびに製品デザインもなかなか魅力的である。そして説明によればセットアップの流れは明瞭だ。
まずは別途用意したハードディスクをSynology DiskStationの内部にセットしネジで固定しケースを閉じてこれまた二箇所のネジでケースの蓋を固定。

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※本体を開けて3.5インチハードディスクドライブを装着する


Synology DiskStationに電源をつなぎ、付属のLANケーブルでルーターのLANポートとSynology DiskStationのLANポートを接続。
そしてSynology DiskStationの電源を入れ、同一のネットワークに接続されているパソコン等で "http://find.synology.com" にアクセスする。
NASを認識できたらNASを動作させるためのソフトウェア Disk Station Manager(DSM)をインストールし画面の指示にしたがってセットアップ…。

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※NASを認識できたのでDisk Station Manager(DSM)をインストール


その通りにやってみたら確かに問題なくセットアップが完了したがログイン時に問題が起きた。一番の問題は何が起こっているのかがわからない点だった(笑)。この種のトラブルは急いては事をし損じる。Synology DiskStationをリセットし始めからひとつひとつのステップを注視しながらセットアップを続けたら今度は問題なくログインができ、取り急ぎやってみたい写真共有アプリのMomentsというアプリを試してみた。

Synology DiskStationは、ブラウザベースのオペレーティングシステム Disk Station Manager(DSM)がキモである。
DSMは直感的に操作ができるユーザーインターフェイスを採用し、柔軟な管理オプションが用意されたSynology NAS専用のオペレーティングシステムである。これはストレージの管理から、データバックアップ、ファイル共有など多くの用途に対応するほか、Synologyパッケージセンターより、個人向けまたはビジネス向けに設計された豊富な専用アプリケーションをインストールすることが可能になっている。

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※Momentsを含む推奨パッケージをインストールする


この場合のネックは申し上げるまでもなくアクセススピードに違いない。
我が研究所のインターネットは時間帯などによって違うものの上々のスピードが出ている環境だ。とはいえ正直スタンドアローン環境下のシステムやアプリと比べれば間怠っこしいと感じる時もあるが、Synology DiskStationが実現してくれる魅力的な世界を鑑みれば、そしてネットベース、ブラウザベースのシステム環境を考えれば上々だと考えている。

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※システムは無事安定動作している


さて、話しを写真共有アプリのMomentsに戻せば、iPhoneおよびAndroidスマホにそれぞれ無料のアプリをインストールし、どこからでも構築した写真ライブラリーが閲覧できダウンロードもできた。無論共有者毎にアクセス権限を設定することが出来るし手間もかからない。

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※写真閲覧パッケージのMomentsによる共有構築も問題なく動作している


まだテスト運用ではあるが、当初の目的は達成できそうで喜んでいる。
とはいえまだSynology DiskStationの入り口でウロチョロしているに過ぎない。パッケージセンターには多分自分には使えない機能、不要だと思えるものも含め多種多様なツールが用意されており、その奥深さを物語っている。
少しずつ前進していきたい…。




3DプリンターBIQU-Magician によるプリントの実際

3DプリンターBIQU-Magician を嬉々として使っている。しかしあらかじめこの3Dプリンターという製品の特性や理屈といったことを知らずしてよい結果を生むことは難しいと思う。データをプリンターに送り、プリント開始のボタンを押せば誰でもいつでも綺麗な造形ができる…わけではないことも事実。


STLファイルとは何なのか、スライサーというソフトとは、そもそもスライスとは何、G-codeデータとは等というソフトウェア的なあれこれは勿論、PLAやABSといったフィラメント樹脂の特性、3Dプリンターの仕組みも知っておきたいしブレードプレート(印刷プラットフォーム)にノズルから抽出される樹脂を確実に定着させるには…といったあれこれも念頭に入れないと現実問題プリントは失敗続きとなるに違いない。

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※筆者の3DプリンターBIQU-Magician設置状況


そうした点を踏まえ、当ブログでは順次3DプリンターBIQU-Magicianによるプリント造形に関しポイントとなる情報を追っていきたいと考えているが、ここでは約7分ほどの小さなモデルのプリントをカットなしで実際に見ていただく過程でBIQU-Magicianの手順の基礎をご紹介したいと動画を用意した。



仔細は動画をご覧いただきたいが、機器構成といったお話しをしておきたい。
写真のとおり3DプリンターBIQU-Magicianは三つの支柱で支えられた縦長のデザインだ。したがって設置面積はとらないのも特長のひとつである。
本来フィラメントと呼ぶワイヤー型の樹脂はリールに巻かれてプリンター本体頭上に横に設置するようになっている。しかし製品付属のフィラメントを使い切って新たに好みのPLAフィラメントを購入しようとしたがほとんどが1Kgの製品でありかつ頭上のフィラメントフォルダーには合わず使えなかった。

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※PLAフィラメントのリール


無論フィラメントフォルダーを取り去ってリールを縦位置に置くスタンドをと考えたが重量がありかつ大きなサイズのフィラメントを頭上に保持するのは恰好が良くないだけでなく本体が揺れやすくなるのではないかと危惧し別途脇にアクリル製のスタンドを購入して設置した。
それに頭上に設置して使っていた際、フィラメントが絡んでいたのかフィラメントが押出機に引かれ、リールごと落下しフィラメントも途中で切断してしまうという事故があった。このこともフィラメント・リールを外側に置こうと考えた原因になった。

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※押出機部位。ここからフイラメントを挿入する


ただしその際にはフィラメントが無理なく押出機に導かれる高さと位置に注視しなければならずご覧のよう形になった。
なおスタンドを支えているのもクリアーな箱形のものを使ったが、これは単なる見栄えを考えたものだ。こうしたクリアーな素材は圧迫感がなくてよいからだ。
またスティック糊は製品同梱のものが無くなったので主成分がPVPの市販製品を使っている。

これらを踏まえて動画をご覧いただければ幸いである。



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プロフィール

appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員