3Dプリンター「FLASHFORGE Inventor」と「FLASHFORGE Dreamer」の違いを再度考察

3Dプリンター選択でなぜ「FLASHFORGE Inventor」を選んだのかについては「3Dプリンター『FLASHFORGE Inventor』ファーストインプレッション」に書いたが、その時期は購入したてでもありいま読むと大切な点が抜けている。為に魅力的な新製品「Adventure3」がリリースされたこの時期ではあるがあえてInventorとDreamerの差を明確にさせておきたい。



FLASHFORGEのウェブサイトはほぼ同じデザインといってよいこの両製品をきちんと比較した紹介になっていないのが大いに悩ましいところである。その要因はサイトをアップした時期がかなり違うからのようだ。
とはいっても私はInventorのユーザーだからしてDreamerの実機は使った事はないが、販売会社のウェブサイトの製品紹介および私自身がFLASHFORGE Japanに問い合わせた内容を加味して両者の違いをあらためて考察してみよう。
まずこの両者は税込み価格で28,080円の価格差がある。

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※「FLASHFORGE Inventor」


「FLASHFORGE Inventor」購入にあたり私は電話でその違いを簡単にお聞きしたわけだが、精度など基本的なスペックは同じだという説明だった。
実はInventorでひとつ気にくわない点があった。それは本体の色使いだ。そのブルーのデザインはInventorという製品の良さを覆い隠してしまっているような安っぽさがあるし一般家庭に置くに似合うカラーではないように思える。
その点Dreamerのグレーとホワイトの組合せはシンプルで好感がもてる。ということで最初は自宅に常設することを考えるならDreamerの方が良いと考えた。
くどいようだが3万円近く安い訳だし…。

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※「FLASHFORGE Inventor」はデュアルヘッドなので二色プリントも可能


正直、全てを理解した上でInventorを選んだとは言えないが、少し高くてもInventorをと無理した一番の要因はプリントサイズがわずかながらInventorの方が大きかったこと、そして調べた範囲ではDreamerが2014年3月にリリースされた製品であるのに対してInventorは2017年発売らしい。
だとすれば部品などは共通だとしても3年の開きはハウジングはもとよりアーキテクチャーというかコンストラクション、ストラクチャーといった細かな点において差がでているのではないかと考えた。
事実ウェブページの記述をそのまま信じればInventorは本体の仕組みの強度が上がっているようだし目に見える点ではエクストルーダー左右にある2つの冷却ファンのフロント側にInventorはファンガードが付いているもののDreamerにはない。

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※デュアルヘッドの利点は二色プリントというより片方に溶解性フイラメントを使い、サポート材とすることで複雑なオブジェのプリントも綺麗な仕上げが期待できる


そうした些細な差が28,080円の価格差を生んでいるのかといえばそれより明確な機能がInventorにはあった。
まずは本体内部にモニターカメラがあり、スマートフォンからプリントの様子を確認することが出来る。またプリント中に何らかの操作ミスや停電などで電源が切れた場合でも再起動することによって引き続きプリントを実行できる停電回復機能を持っている点だが当初これらの機能、特に停電回復機能の重要性には気づかなかった。

いつも身近な場所に設置している関係上Wi-Fiによるリモートカメラ機能などは不要だと思ったし事実確認の段階でカメラユニットが故障してして使えなかった(後日新しい基板ユニットを送っていただき自分で取り替えた)。
ともあれ手元に鎮座したInventorをあれこれと吟味テストしているうち、InventorとDreamerの決定的な違いが分かってきた。それは前記した停電回復機能である。
メーカーの意図は不明だが、この機能は停電時のものだけでなく騒音や利用者の都合で意図的にプリント途中で電源を切っても後にその途中からプリントを再開できることを意味する。

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※プリント再開時に表示するメッセージ


例えば大きな造形をと考えると当然そのプリント時間は十数時間、いや数十時間かかることもあり得る。その間、深夜でもプリントし続けることが可能な環境ならよいが、時に68dBほどの動作音は昼は良いものの夜間一般の集合住宅では回りに迷惑をかけるのは必須のように思える。
そうした場合に一端電源を切って翌朝プリントを再開できるのはある意味、3Dプリンターを本格利用するユーザーにとって不可欠の機能であり、それと比較すればカメラモニター機能など無くても別に困らない。
停電回復機能の詳細については「3Dプリンター『FLASHFORGE Inventor』プリント中断と再開プリントについての覚書」に詳しいので参考にしていただきたい。

というわけで個人的な見解としては停電回復機能(命名が悪い:プリント中断機能とでもするとよいと思う)があるだけで28,080円の価格差は十分意味があると感じているし「FLASHFORGE Inventor」にして良かったと考えている。







3Dプリンター「FLASHFORGE Inventor」プリント中断と再開プリントについての覚書

3Dプリンター「FLASHFORGE Inventor」を嬉々として使っているが、実戦に使おうとすればそれだけ疑問も出てくる。一応日本語のマニュアルもあるしネットには幾多の使用事例が紹介されてはいるもののその大半は概要であり詳細な点に突っ込んだ情報は多くない。


ここのところ「FLASHFORGE Inventor」の本格利用を前提に自分なりに情報を集め、自身で体験してその妙を追いかけているが自分にとって大切な疑問が多々涌いてきた。
「FLASHFORGE Inventor」に限らず3Dプリンターを本格的に活用したい中にはサイズの大きなプリントが必要となってくる場合がある。

「FLASHFORGE Inventor」は最大で横230mm × 奥行150mm × 高さ160mm までの造形が可能である。そうしたサイズに近いモデルのプリント最大の問題は当然ではあるが "時間がかかる" ことだ。
STLファイルをスライサー「FlashPrint」に渡してGコードを出力すると概略のプリント時間やフィラメントの使用量などが表示される。私の場合でもすでに23時間ほどもかかるGコードデータが存在しているがおいそれとプリンターを動かすわけにはいかない。

何故ならそれは稼働音の問題があるからだ。計測してみるとプリンター本体から1メートルほど離れた場所で63dBから69dBほどのいわゆる騒音が計測される。
当の本人にとっては自身でオペレーションしていることでもあり正直苦にもならないが問題は夜間である。
一戸建ての家なら家族から文句が出なければよいのだろうが、マンションなどの集合住宅では夜間この種の音は意外と伝わりやすいと考えている。したがって現時点で22時を越えるプリンター利用は自主的に控えているのが現状なのだ。

しかし申し上げるまでもなく23時間ものプリント時間がかかるとすれば朝早くから初めても就寝時間までには終わらないわけでこれでは事実上12時間とか14時間程度のモデルまでしか利用できないことになる。
こうした場合に役に立つのが一端プリントを休止させ、朝になったらまた続いてプリントを再開する機能である。製品にはそうした機能を謳ったものもある。
では「FLASHFORGE Inventor」はどうなのだろうか…。

メーカーのウェブページやマニュアルによれば「停電回復機能」を謳っている。例えばウェブページには「プリント中に何らかの操作ミスで電源が切れた場合でも再起動することによって続けてプリント実行できます。」とある。
ではこの「停電回復機能」を意図的に起こし、プリント途中で就寝時間になったときに電源をOFFにした場合、後にその続きから問題なくプリントできるのだろうかと疑問を持った。

無論それまでの経験則から言えば一端電源を切ったら再開はできず、電源を再投入すれば最初からやり直しとなる。では停電などの場合と意図的な電源OFFとどう違うのか、私にとって重要なことなのでメーカーに問い合わせしてみた。
私の質問は2点である。

① 意図的にプリント途中で電源をOFFして再度プリントを続ける方法はあるか
② プリントポーズ状態を翌朝まで続けて問題はないか

数度メールの行き来をしたが、結論として② はノズルに若干悪影響が出る恐れがあるので長時間の場合は電源を切った方がよいということだった。
しかし無論闇雲に電源を切ってもプリント再開はできない。ではやり方があるのか…。ありました!

How to resume a print_00

※まずは「設定」から「再開を印刷」をONにする。表示がOFFならONになっている


「FLASHFORGE Inventor」のユーザー諸氏はユーザーガイドの59ページをご参照いただきたい。なお余談だが本マニュアルには最新のファームウェアには適さない記述や明らかな間違いが多々存在する。
PDFデータなどすぐに書き直しができるのだから是非早々に訂正していただきたいと思う。それだけでサポート担当者への問い合わせ頻度が低くなるに違いない。

さて、59ページにジョブ実行にあたり「コピー」という機能についての記述がある。解説によればコピーとは「USBメモリから本体内蔵メモリへプリントファイルをコピーする」とある。
それ自体の意味は分かるが、何の為にそうする必要があるのかについての説明がない。

要は「FLASHFORGE Inventor」の場合、Gコードをプリンターに渡してジョブ(プリント)を行うのに3種の方法があるとされている。
ひとつはSDカード経由の場合、2つ目はUSBケーブルでパソコンと接続して転送の場合、3つ目はWi-Fiでデータを送る場合である。
しかし厳密に言うともうひとつのやり方があるわけで、それが一端プリンター本体のメモリに常駐させる場合である。
確認すると表示が正しければ「FLASHFORGE Inventor」は約15GBほどの内部メモリを持っているようだ。

すでにお気づきかと思うが、プリント途中で電源を意図的に落とした場合も、あるいは停電などで落ちた場合も前記した3種のファイル転送ではプリント再開はできない。
重要なことだが、電源回復機能はON, OFF可能だ。ユーザーガイド71ページあるとおり、事前にこの機能をONにしておかなければならない。
詳しい説明がないだけに、この「再開を印刷」をONとすればそれだけで機能が働くと考えるのが普通だろう。しかし残念ながらそうではない。

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※ジョブを選び真ん中のSDカードアイコンを押し、プリントしたいデータを指定。すると「コピー」ボタンが表示される   

電源が落ちた(落とした)場合、後に再投入してプリントを継続できるのは一端本体メモリにGコードフィルをコピーし、それでプリントさせた場合に限るということになる。しかしくどいようだがマニュアルやウェブページにこの種の記述はなく、停電になったらいつでもプリント再開可能と思って使っているユーザーがいたとするなら(そう考えて当然だが)最悪の事態を招く可能性もあるわけでFLASHFORGE Japanは一連の解説を丁寧に記述すべきであろう。

実際に「コピー」ボタンを押すとファイル容量にもよるが十数秒から数十秒コピーする時間がバーで示される。その後続けてプリント実行すれば馴染みのプリント画面が表示しスタートする。
問題はこの状態で電源を切った場合だ…。果たして上手く再開できるのだろうか。

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※SDカード(USBやWi-Fi接続でも)からデータがプリンター本体のメモリにコピーされる。そしてジョブ(プリント)実行


ともかくプリンターの電源スイッチをプリント途中でOFFにしてみよう。
勿論そのときには単に電源がOFFになるだけだ。問題はしばらくして、あるいは翌朝といった数時間後に電源を投入した場合に何が起きるのだろうか。

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※プリント実行中にプリンタ本体の電源ボタンをOFFにした状態。プリントが中断される


プリンターの電源をONにすると再開の印刷を促す表示が液晶パネルに現れる。

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※プリント再開の確認が表示し「はい」を押すとノズルから垂れているフィラメントを取り去るように指示が出る


無論ここで「はい」を押すと「ノズルから垂れているフィラメントがあれば除去するように」との指示が出て再び「はい」を押せば電源が落ちた直後に続き、正確にプリントを再開してくれる。

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※ヘッドやプラットフォームの温度が指定温度になるとプリントが正確に再開される


ただし「はい」を押したらすぐにエクストルーダーが動き出すわけではない。ヘッドやプラットフォームが指定した温度に上昇する時間が必要だからだ。

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※完了したモデルは再開時の継ぎ目が分からない


一番心配な点としてプリント途中電源をOFFにすることで本体に問題を起こさないかということだが、サポート担当者からは「そういう設計になっているので問題はない」という解答をいただいた。
FLASHFORGE Japanはもっともっとこの素晴らしい機能をアピールすべきでないか。

「FLASHFORGE Inventor」は実用的で使いやすい3Dプリンターであることは間違いないのだから、こうした現実に即した機能を前に押し出すべきだ。
個人的にはこの件の確認と共に誠実にサポートをしてくれたFLASHFORGE Japan担当者に感謝すると共に「FLASHFORGE Inventor」にして良かったと心底思っている。
ともあれこれで安心して長い時間のプリントも可能になった!

密閉型 ワイヤレスヘッドホン Parrot Zik 3 ファーストインプレッション

久しぶりに、本当に久しぶりにヘッドフォンを買い換えた。左右独立型のイヤフォンはいくつか買ってきたがワイヤレスヘッドホンとしてはBOSEのQuietComfortに続けて買ったBeats以来である。期待する機能はノイズキャンセリングだ。音楽を楽しむときには勿論だが、読書するとき、集中するときには必需品だと思っているので…。


数あるヘッドフォンの中から何故 Parrot Zik 3 を選んだのか。デザインが フランス人デザイナー、フィリップ・スタルク氏によるもので評価も高いようだが個人的には正直メチャ惚れするデザインではない。しかしすでにBOSEのQuietComfortやBeatsのヘッドフォンらしいヘッドフォンは飽きたからかも知れない。

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※実際の装着感は見かけよりずっとよい


ともあれBluetoothおよびUSB接続(ハイレゾ対応)で利用できること、曲送りや音量調整等を本体側面をタッチすることで行える点、ヘッドフォンを頭から外すと自動的に音楽がストップすること、そして環境に自動適応する強力なアクティブ・ノイズキャンセラーが優秀だと聞いて決めた。
カラーは "Black Overstitched" だ。
そうそうQi ワイヤレス充電器に対応していることも私には目新しかった。

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※Parrot Zik 3のパッケージ


届いたパッケージは実に今風だ。梱包を開けずに内見を確認することが出来る形態で、パッケージを開けるのはシールを剥がせば簡単だったが、この種のパッケージは破棄するのに手間がかかって嫌いだ(笑)。
それはともかくパッケージにはヘッドフォン本体とユーザーガイド、バッテリー、USBーmicroUSBケーブル、3.5mmステレオミニ・ヘッドホンケーブルそしてポーチが含まれている。

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※同梱品一覧


まずはバッテリーを装着し充電してからiPhoneとBluetoothでペアリングしてみた。無論何の問題もなくペアリングできたが、iOSやAndroidでは無料でダウンロードできる専用アプリがあり、それを使うと適応型ノイズコントロールの有効化、音場設定、周波数のコントロールなどができるそうだが、それは後回し…。まずは素の音を確認しなければならない。

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※まずはバッテリーを装着する


早速頭に装着してみた。思ったより装着感は良いし耳のパッドのサイズも私にはピッタリといった感じで痛くもないし反対に緩くもなく心地よい。
そして一番気にしていたアクティブ・ノイズキャンセラーは素晴らしかった。

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※アクティブ・ノイズキャンセラーは素晴らしい


音楽を聴くときにはまったくといってよいほど周囲の音は聞こえない。それだけ屋外で使うと周りに気を付けなければならないとも思うが、それほどの効果があった。
無論音楽を再生せずとも耳にかけてParrot Zik 3のスイッチを入れると確認音がした刹那静寂が訪れるのは快感だ。
装着感もよいのでそのまま読書でも良いし騒音のある場所や乗り物内では大いに利用価値があるように思える。

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※右ユニット後方に電源スイッチ、オーディオケーブルコネクタ、micro-USBコネクタがある


さて私の具体的な使い方だが、外出時にはiPhoneとペアリングし、iMacの前に陣取る際には付属のmicro-USBケーブルでiMacと繋ぐ。こうするとBluetoothのペアリングもiPhoneだけで済むし、ケーブルで接続した場合は音質もよりよくなる。

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※iMacとはあえてmicro-USBケーブルで接続しより高音質で楽しんでいる


ケーブルを外して iPhoneと共に外に出て電源を入れれば即iPhoneとParrot Zik 3はペアリングしてくれるので面倒もない。勿論 iPhoneと付属の3.5mmステレオミニ・ヘッドホンケーブルで繋げばBluetoothより音質が、特に音像がよりはっきりするように思える。
そして取り急ぎ、好んでよく聞くジャズ、クラシックも低音がなかなかだし高音の抜けもよく艶を感じる。その他ギターやリュート音楽、ボーカルやロックにいたるまでをざっと視聴してみたがBluetoothの場合も音切れはなく難のない素敵な音だと思っている。
これは長い付き合いになりそうだ。


単3・単4充電地、自動充電器「ENEROID」レポート

エコだ、地球環境を考えよう…と神経質になっているつもりはないが、照明のLED化と同時に乾電池をできるだけ充電地にするべく意識してきた結果、消費の多い単3と単4電池はほぼ充電地に置き換わっている。反面当然だが消耗した電池は充電しなければならず、急速充電器などを活用しつつも一度に多くの電池を充電できる環境には至っていなかった。


ということで今般自動充電器「ENEROID」という製品を購入した。その存在は以前から知ってはいたが少々価格が高く思っていたことでもあり最優先アイテムにはならなかった。
この「ENEROID」は単3形と単4形のニッケル水素およびニカド充電地に対応しているが単4は変換アダプターにセットして使う。

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※単3・単4充電地、自動充電器「ENEROID」パッケージ


本体サイズは約92×212×120mmの縦長ボックス型であり、正直デザインに見るべき点は無く(笑)反対に変な存在感を主張しないので邪魔にならないかも知れない…。

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※デザインは縦長の箱といった感じ


利用には本体背面に接続したACアダプターをコンセントに繋ぐが、利用法はいたって簡単である。
それは充電したい電池を上部の電池挿入室に放り込むだけで、ブラスとマイナスの方向を気にする必要もない。そしてフロント中央にある電源ボタンを押すだけだ。

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※充電するべき電地は上部の蓋を開けて入れるがその際、プラスとマイナスの極性を気にする必要はない


その際、単4電池はそのままではダメで単4変換アダプター(4個同梱されている)に入れてから「ENEROID」に入れる必要がある。
そして充電が終わると自動的に下の電池室へ落ちて保存ということになる。

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※充電が終わった電池はこの下のボックスに落ちて保存される


また万一充電地ではなく乾電池を投入した場合、自動で検知し充電をせずに排出してくれるしリフレッシュ充電にも対応している。
なお現在の状況は電源ボタンの色と点灯あるいは点滅により知らせてくれるので確認出来る。
ちなみに取扱説明書によれば、単3充電地の充電時間だが、電池の状況や電池容量により違ってくるわけだが、電池容量950~1000mAhだと約35分~40分、1900~2000mAhなら60分~80分、2400~2500mAhの場合は75分~100分と説明されている。

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※現在の状況は電源ボタンの色と点灯あるいは点滅により知らせてくれる


実際に使ってみると非常に便利であることは間違いない。消耗した充電地は「ENEROID」に放り込めば良いわけで、数量的に余裕を持った充電を心懸ければ慌てることもなく充電していることを気にする必要もない。
ただひとつ欠点というには気の毒だが、気になる点がある。
それは充電が終わった充電地は下の電池室に落ちるとき当然だが「ゴトン」と音がする。日中はどうということもないが寝室に違い場所に「ENEROID」を置くとその音で目が覚めたので玄関に常設することにした。
もう少し安価だと充電地を大量に使う方にはお勧めしたいアイテムである。







3Dプリンター「FLASHFORGE Inventor」セットアップ考

3Dプリンター「FLASHFORGE Inventor」を嬉々として使い始めているが、今回はセットアップに関してお話ししてみようと思う。この製品は組立完成品だが、エクストルーダーとターボファンのダクトそしてフィラメントの取付が必要だ。事前に日本語マニュアルのダウンロードだけでなくYouTubeに動画も載っているので予習しておくと戸惑わないで済む。


「FLASHFORGE Inventor(インベンター)」はPDFの日本語マニュアルがサイトに用意されているが90ページほどのマニュアルでは細かな点は分からないかも知れないし明らかに間違っている部分もある。
3DプリンターはFLASHFORGE Inventorが初めてというユーザーは事前にインターネットで情報を集めて予習しておくことをお勧めする。

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※ハードウェアのセットアップを完了した「FLASHFORGE Inventor」


私自身は丸2か月、BIQU-Magicianという3Dプリンターを使ってきたがさまざまなトラブルに遭遇したおかげで3Dプリンターの基本構造やポイントといったことを理解できたからFLASHFORGE Inventorのセットアップにも迷うことはほとんどなかった。

YouTubeに載っていたダンボールの開封ビデオも大変参考になった。
同梱されているアイテムも大きな物からネジのような小さな物まであるので丁寧に無理をせずに取り出す必要がある。特に注意を要するのがエクストルーダーと一番奥下、プラットフォーム下に押しつぶされるように固定されている二つのフィラメントの取り出しだ。

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※エクストルーダーの取り出し


重いものをバランス良く、そして安全に同梱するための策なのだろうがフィラメントを取り出すにはプラットフォームを手で力を加えて押し上げなければならない。

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※二つのフィラメントはプラットフォームに固定される形で収まっている


そういえば同梱されている2つのフィラメントだが、マニュアルやメーカーのウェブサイトによるとPLAとABSが一本ずつということになっている。しかし入っていたのは両方共にPLAだった。
明らかに間違いだろうが、しばらくABSは使う予定がないのでそのまま利用することにする。

エクストルーダーのX軸上への取付は付属のネジ2本で、そしてターボファンのダクトはネジ1本を使う。後はフィラメントを左右のラウンジトラフに設置し、付属の補助用軸で固定してリールがスムーズに回るように確認。そしてフィラメントをリールの下から奥にあるガイドチューブへ通しエクストルーダーのヘッドフィラメント固定レバーを押しながら引き込み穴に押し込む。

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※フィラメントリールの取付


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※フィラメントをリールの下から奥にあるガイドチューブへ通し、エクストルーダーのヘッドフィラメント固定レバーを押しながら引き込み穴に押し込む。


さらにプラットフォームにビルドシートを貼ることになっていたがあらかじめ貼られていたのでそのまま使うことにする。別途交換用のビルドシートが2枚同梱されていた。
また重要なアイテムとしてブルーのハガキ大ほどの薄い水平出しシートが一枚付いているのでなくさないようにする。最後に本体両サイドに換気用パネルをはめ込み、天板を設置してハードウェアのセットアップは完了した。

なおその他、電源ケーブル、USBケーブル、ユーザーガイドとツールボックスが用意されておりツールボックスにはSDカードや六角レンチやヘラなどのメンテおよび実用上必要な道具が納まっている。

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※同梱品一覧(上)とツールボックスに入っているアイテム類(下)


ということで後は電源を入れ、プリンターが正常に動作するか、初期不良はないかを確認するため実際に簡単なプリントを行った。その予備動作としてデュアルヘッドのフィラメント押し出しを実行し、問題なくノズルが機能していることを確認。

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※ノズルへのフィラメント押し出しをテストする


ところでこのFLASHFORGE Inventorとこれまで使ってきたBIQU-Magicianとは大きな違いがいくつかあり、それらをきちんと把握しておくことが重要に思った。
繰り返すが私自身、思ったよりスムーズにFLASHFORGE Inventorのセットアップができた背景にはBIQU-Magicianで培った3Dプリンターの基本中の基本を身をもって体験したことが大きい。

BIQU-Magicianはデルタ型の縦型でプラットフォームもエクストルーダーもむき出しだがFLASHFORGE Inventorは箱形の中に納められている。
これはBIQU-MagicianがPLAフィラメント専用機であり温度管理が単純であるがために可能な仕様である。対してFLASHFORGE InventorはPLAは勿論だがABSをはじめ多様なフィラメントを使うことが出来る。そのABSの場合を例にすれば溶解温度もPLAより高いしプラットフォームの温度を上げないと積層の一層目の定着が悪かったり、造形物が反ってしまったりする。したがって温度管理がPLAよりシビアであるため箱形の囲いの中できちんとした温度管理が重要となってくる。
事実FLASHFORGE Inventorには庫内温度自動調整センサーが装備されている。

したがってBIQU-Magicianは溶解したフィラメントの第一層目をプラットフォームに定着させるためにPVP仕様のスティック糊を塗ることになっている。対してFLASHFORGE Inventorはプラットフォーム自体の表面温度を120℃までの指定温度にすることができ、あわせてフィラメントの食いつきをよくするビルドシートという特殊なシートを貼ることで一層目の定着を確実なものにしている。

それから水平出しの方法もまったく違う。3Dプリンターの中には自動水平出し機能を持つものもあるがそれらは比較的高価な製品であることやその結果に些か問題がある場合もあり、結局手動で微調整を必要とすることになるケースもあるという。
ただしこの水平出しは正確なプリントを考える上で不可欠なステップであり疎かにすれば必ず失敗すると考えなければならない。

ちなみにBIQU-Magicianは付属のセンサーをノズル先端に取り付け、自動調整ボタンを押すとエクストルーダーが数回プラットフォームに接触し水平出しを行ってくれる。
対してFLASHFORGE Inventorは専用の水平出しシートを使いマニュアルでプラットフォームとノズルとの距離を三箇所計測していく方法だ。なんともアナログ的で面倒に思えるが慣れれば難しくは無いし確実な方法に思えてくる。

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※水平出しの一コマ


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※プラットフォーム下にある三つのネジで水平出しの調整を行う


またフィラメントの交換もFLASHFORGE Inventorの方が容易だ。フィラメントをガイドチューブに通してエクストルーダーに送り込む理屈は同じだが、BIQU-Magicianは押出機とエクストルーダーに距離があることがフィラメント交換やトラブルの際に対処を難しくしている。
対してFLASHFORGE Inventorは大型のエクストルーダー内部に引込機構があり、交換が容易なのもありがたい。

最後にプリントに関することだが、BIQU-MagicianはSDカード経由かUSBケーブルでパソコンと接続する方法が選べる。FLASHFORGE InventorもSDカードとUSBケーブル接続は同じだが加えてWi-Fi接続もサポートしているが私はもっぱら3Dプリンターをスタンドアローンで使う事を望んでいるためSDカードを活用することにしている。
なおFLASHFORGE Inventorのオペレーションはタッチ式のカラー液晶画面により行うが、設定で言語を日本語にすることができるのも気に入っている。

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※操作も日本語で可能


次回は実際にプリントの経過などについてお話ししたい。



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プロフィール

appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員