3Dプリンター BIQU-Magician、モデリングから3Dプリントまでの過程

3Dプリンター BIQU-Magicianは頭の良き刺激にもなっている。幾つになっても新しいことに向き合うのは楽しいし新しい発見に結び付く。さて3Dプリンターは買ったものの果たして使い物になるかどうかが問題。その為にはとにかく基本から忠実にやってみなければならない。


「BIQU-Magician」のパッケージにはSDカードが同梱されており、そこにテストプリント用のデータがあるので本体のセットアップが完了すればパソコンなしでプリントが可能だ。

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※3Dプリンター BIQU-Magician。縦長のデザインは設置スペースをとらない


ところで、基本的なことを抑えておきたい。
一般的に3Dプリンターで作りたい物を3Dソフトでモデリングする際、やり方は一様ではないもののまずはオブジェクトファイルを .stl フォーマットで保存し、それをスライサーソフトでプリント可能なGcodeファイルにする必要がある。

パッケージのSDカードには「BIQU-Magician」に適合調整されたスライサーソフト「Cura for BIQU」が同梱されているのでそれをMacにインストールして使う。
プリントは「BIQU-Magician」をUSBケーブルで接続し、Macから行ってもよいし前記したGcodeファイルをSDカードにコピーすればスタンドアローンでプリントできる。
というわけで今回はスタンドアローンでプリントしてみることにした。

では実際の作業工程に沿って3Dプリントの概略をご説明しよう。
手順としては一般的に以下のようなことになる。

 ・作りたい3Dオブジェクトをモデリングする
 ・モデリングしたデータを .stl フォーマットで保存
 ・STLファイルをスライスソフトでGcodeを生成
 ・生成したGcodeファイルをSDカードにコピー

まずはモデリングだが、単にプリントテストのためならウェブを探せば様々なデータが見つかるだろう。しかしここでは基本に忠実に?無料のモデリングツール TINKERCAD で簡単なオブジェクトを組み合わせて作り .stl フォーマットで保存してみた。その際にはスケールも正確に計っておく。

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※テストとして扱いが容易な TINKERCADでモデリング


続いてその .stlファイルを「BIQU-Magician」同梱のスライスソフト「Cura for BIQU」で読み込み、プリント出力パラメータなどを確認調整した上でGcodeデータとして出力する。なおプリント出力パラメータはマニュアルの6ページの内容に合わせた。

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※3Dのファイルを「Cura for BIQU」で読み込みスライスを実行しGcodeファイルを生成。3Dオブジェクトがトップテーブル上で黄色表示ならスライスが可能な事を示している


ここからはSDカードを「BIQU-Magician」本体にセットしてプリント開始となる。
プリントまでのセットアップだが、まずは電源を入れる。当然フィラメントもセットされているとして話しを進める。
まずは水平出しのキャリブレーションを行う。

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※同梱のフィルム圧力センサーに剥がしたEVAコットンを貼る


製品同梱のフィルム圧力センサーに剥がしたEVAコットンを貼り、ワイヤーを本体から出ているワイヤーに接続し、ドーナツ型のEVAコットンをノズルに取り付ける。ただしノズル温度が50℃を越えている場合は冷やしてからにすること。
同時に印刷プラットホームに付属の円盤シートを接着面を少し湿らせてしっかりと置く。

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※圧力センサーを本体から出ているケーブルに繋ぎ、ノズルに押しつける


そして液晶パネルの「自動調整」ボタンを押せば文字通り自動でキャリブレーションが行われる。
終わったら必ずEVAコットンを外し、ワイヤーも外して保管するが本体側のワイヤーは収納位置に納めておくこと…。

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※液晶パネルの「自動調整」ボタンを押せば水平出しのキャリブレーションが開始され終わればヘッド部が上がる


続いて液晶パネルの「あたため」ボタンを押し「PLA」ボタンを押す。
初期値ではPLAフィラメントの材質に最適な目標温度は200℃となっているが、ノズルの現在温度が目標温度に達するまで待つ。もしフィラメントを強制的にヘッドまで送る必要があれば、液晶パネル「移動」からE軸および "+" を数回押してみる。

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※「あたため」ボタンを押した直後の画面


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※現在の温度が目標値に達した


ノズルから溶解したフィラメントが垂れた場合はノズル先端ではさみなどで切断しておくとよい。

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※フィラメントが溶解してノズルから出てきたらノズル先端で切っておく。ただしノズルは高温になっているので素手で触ってはいけない


後は印刷プラットホームにおいたシート上に同梱のスティック糊を塗る。これは造形物をしっかりとホールドするのに役立つだけでなく、プラットホームから造形物を剥がす際に綺麗に取るためだ。

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※スティック糊を満遍なく塗る


いよいよプリントである。SDカードを「BIQU-Magician」に装着しプリントするが「プリント」ボタンを押し、目的のファイルを選択すればプリントが開始される。

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※SDカードを本体スロットに装着


ちなみに例としてご覧頂いているキーチェーンはサイズが12×75×8mmほどのものだが35分でプリント完了となった。
後はプラットホームからオブジェクトを剥がしてバリを取り去れば完成である。

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※プリント開始直後


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※プリント後にサポート材やバリを取った完成品。後は綺麗に磨く


ただしこれは比較的容易な3Dモデルの場合だ。
別途ネットで見つけたミロのヴィーナスのデータがあったのでダウンロードし挑戦してみた。
高さが13センチほどのオブジェクトだが、3Dプリンターは積層していく距離に等しく時間が掛かる。なにしろ午前10時30分にプリントスタートしたものの終わったのが20時30分頃だった。実に10時間がかかったことになる。
その間、「BIQU-Magician」はトラブルなく動作し続けたが、まずは動作音がかなり気になる。日中は良いが夜間それもマンションなどの集合住宅だと上下に音が響くのではないかと思う。

それと縦に長い造形、例えば今回のミロのヴィーナスのように顔という大変微妙な部位、それも小さな表現部分は場合によっては微妙に揺れる可能性があるしサポート(プリント過程に不可欠な支えのバリ)のコントロールなどにより良い結果にならないこともある。

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※ミロのヴィーナスのプリント終了直後。回りにサポート材が多々ついている【クリックで拡大】


ともかく数回のテストプリントで3Dプリンターを扱う際に重要なノウハウが分かり大変勉強になったが「BIQU-Magician」は面白い…。



3Dプリンター BIQU-Magician との対面

以前から取り組んでみたいと考えていた3Dプリンターをやっと手に入れた。まずは手に負えるものかを試すつもりもあるし、設置面積なども考慮し「BIQU-Magician」というコンシューマー向け製品を選んだ。とはいえスペックを見る限り、最初に取り組む3Dプリンターとしては最適な製品ではないか…。


「3Dプリンター」とは1995年、MITが開発したテクノロジーをZ Corporation社が初めて"3D printing (3DP)"の商標で販売したのが最初だという。
当初この種の造形に “printer” すなわち “印刷機” と呼ぶのに違和感もあったが、金型などから成型するものと違い、ノズル(ヘッド)からインクのように樹脂を出力し、コンピュータ制御で立体成型を実現するものだから確かにプリンターと呼んだ方が適切なのかも知れない。

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※「BIQU-Magician」のパッケージ。直径31cm,高さ48cm、重量9Kgほど


BIQU-Magicianもそうだが、最近の製品ではパソコンと接続しなくてもデータを納めたSDカードを3Dプリンター本体に装着すればスタンドアローンでプリントできる機種が増えているようだ。しかし3Dオブジェクトの造形を考えれば文字通りパソコンによる3Dソフトウェアを使うことは避けられない。
その "3D" や “CG” に魅せられ、私は1987年初めて渡米しSIGGRAPHに参加したり、当時NEC PC-9801用の高価な「Personal LINKS」システムを購入して本格的な三次元グラフィックスに手を染めたことを思い出す。
しかし1989年に起業してからは時間がとれずに3D関連には意識的に手を染めないように自制していたが、手前味噌ながら日本でパソコンによる3Dを極めようとした最初の1人であったことは確かなのだ。

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※1987年に手に入れた「Personal LINKS」。当時パソコン用3Dシステムとしては最高峰の製品だった


Apple II による最初の3Dソフト「Apple WORLD」(1982年)を皮切りにPC-100用の「3Dマスター」(1984年)、「ソリッドマスター」(1985年)等を経て満足できずに前記したPersonal LINKS(1987年)を手に入れCGの祭典SIGGRAPH '87 にまで行くはめとなった。
また日本で3Dソフトとして知られている「Shade」のMac版が登場する際(1990年)、MACLIFE誌編集部の依頼でその評価記事を最初に書いたし望まれて開発元に出向き、要望やらを申し上げたこともあった。
その後もいちいち書くのも面倒なほどMac版の高価な3Dアプリケーションを多々手に入れたものだ…。

というわけで3Dというテクノロジーには興味以上のものを持っているわけで、それを知っている友人らはずっと「なぜ3Dプリンターを買わないのか」と訝しく思っていたようだ。
理由は単純で、ひとつは安価で使いやすくホビーだとしても実用レベルの製品がなかったことに尽きる。また実際使いこなすには相応な時間を費やするであろうことも知っていただけに、おいそれと手を出せなかったのである。

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※本体を作業場所に設置


さて安価な3Dプリンターの中にはユーザーが組立なければならない製品もあるが「BIQU-Magician」は組立完成済みな製品だ。
本体サイズは 220 x 250 x 500mmと縦長なのだが設置面積を取らないのもよい。重さは4kgである。とはいえ完成品であることや付属品も含めたパッケージはかなり大ぶりの円筒形で荷物の総重量重は約9kgもあった。
スペック概要としてだが、最大印刷サイズは Φ100x150mm、2.8インチ・タッチスクリーン装備、32Bitマザーボード、Titan押出機、日本語操作、本語マニュアル付といったところだ。

パッケージを開けてまずは付属品のチェックをする。
日本語マニュアル、250gのフィラメント(白色)、フィラメント用ホルダー、六角レンチ、SDカード、カードリーダー、USBケープル、フィルム熱感センサ、のり、スクレーパー、電源アダプター、遮熱チューブ&ノズル(交換用)だがマニュアルに記してある保証書は同梱されていないがAmazonの評価などを見るとそんなものらしい(笑)。しかし至れり尽くせりといった感じもして好感が持てる。
早速本体を設置することにしたが、組立完成品とはいえ何もせずにそのまま使えるわけではない。

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※付属品一覧


ともあれ、マニュアルが些か可笑しな箇所があるものの日本語である点は有りがたい。
セットアップだが、筒状のパッケージにしっかりと納まっているだけでなく、可動部などは保護と固定のためにラッピングされているのは安心感がある。
本体を作業場所に設置し、フィラメントホルダーを上部に取り付け、そこにフィラメント(1.75mm)をセットする。
ちなみにこの場合のフィラメントとは樹脂を細い紐状にしたものであり、これをヘッド部で溶解しつつヘッドから噴射させる理屈。付属のフィラメントは白色だが様々なカラーのものが別売されている。なおフィラメントの材質はPLA樹脂である。

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※本体にフィラメントを取り付ける


続いてフィラメントの先端を抽出機に押し込む必要があるが、ここが最初の難関かも知れない。
何故ならスルスルと簡単に入っていかないのだ。要領としては糸を針穴に通すごとく、先端を真っ直ぐな位置で斜めに切り落とすこと。そして抽出機右の歯車を静かに回して…というのがポイントか。
もうひとつマニュアルを見てもそして関連のYouTube動画などを参考にしても分からないことがあった。それはフィラメントを抽出機にどれほどの長さを挿入すればよいのかという点だ。

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※フィラメントを抽出機に押し込む。左には電源がある


抽出機はPTFEチューブが繋がっており、フィラメントはその中を通ってノズルまで達することになる理屈だ。3Dプリンタの理屈をよく知らない者にとって疑問となる点ではないだろうか。
結論だがチューブ内に数センチでも入っていればOKのようだ。後は本体のプリント準備の段階でフィラメントをヘッドまで導く手順が待っているからである。

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※液晶パネル表示も日本語に変えられる


とにかく初期不良などがないかどうかの確認だけでもやってみたいので早速なにがしかのテストプリントを行ってみるつもりだ。
さてトラブルなくなにがしかの結果が出せるものなのだろうか…。



iPhone使いの NuAns NEO [Reloaded] 考 - iCloudのメルアド設定困惑記

iPhone使いの NuAns NEO [Reloaded] 、今回はメール設定に関しての覚書のつもりである。NuAns NEO [Reloaded] を十分に使いこなすとなれば当然日常使っているメルアドを送受信可能にしなければならい。したがって私はGmailにGmailで取得したメルアドの他にこれまで使ってきたiCloudのメルアド設定を試みた…。


さて、古いMacユーザーの一人としてアップルのメールアドレスはaaaaa@mac.com および bbbbb@mac.com といった具合に二つ使ってきた。
いつ頃どのようにして取得したかはすでに忘却の彼方だが、アップルもMobileMeなどいま思えば混乱の時期を通ってきたわけで仕様やらも些か変化してきた。

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※NuAns NEO [Reloaded] に日常利用のiCloudメルアド設定ができなければ実用とはならない…


ということで少し調べて見たが、2000年に iToolsが無料サービスとして開始された後、2年後に .Mac(ドットマック)が有料でスタート。そして2008年7月にMobileMeサービスをスタートさせたが不具合が連続。やっと2011年に iCloudサービスが開始され翌年にはMobileMeサービスが終わった。
したがって私のメルアドは .Macが開始された頃の遺産なのだ(笑)。
ともあれ個人的にはaaaaa@mac.comを文字通り個人的な利用とし、もう一方の bbbbb@mac.comをビジネス関連にと使い分けてきたが、現在もこの2種のメルアドは無くてはならないものとなっている。

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※macOSのメールにも歴史があり幾多の仕様変更やサービス変更があった


もう少し詳しく言うとaaaaa@mac.comはいわゆるApple IDとして使っている。したがってiCloudにアクセスしiTunesにアクセスするにもすべてaaaaa@mac.comが基本となってきた。
そのメールアドレスを NuAns NEO [Reloaded] のGmailアプリに新たなアカウントとして設定しようと試みた。当然のことのようにメールアドレスとそのパスワード、そして手動設定として受信メールサーバーのサーバー名やポートを993にする…といった基本の手順を繰り返したがエラーで設定できない。

ここではじめてネットで調べ始めた。するとパスワードはApple IDとして使ってきたパスワードではダメなことが分かった。
要はAndroidといったアップルにとって他社製メールアプリでは2ファクタ認証を設定した後に当該 iCloud メールで使うApp 用パスワードを取得しそれを使う必要があるのだという。
App用パスワードとは、いわゆる “2段階認証” の1つであり、アップルが提供するアプリ以外のアプリからiCloudデータにアクセスする為の専用パスワードということになる。
本来ならこのApp用パスワードそのものにも注目したいところだが、煩雑になるので今回はスルーするがひとつだけ記しておくと、もし2ファクタ認証さえ設定してあれば iPhoneなしにAndroidだけでApp用パスワードの管理をすることができるというが私は試していない…。

ということで、そうであれば従うしかない。Apple IDとしてのメルアドaaaaa@mac.comに2ファクタ認証を設定しApp 用パスワードを生成すると abcd-efgh-ijkl-mnop といったパスワードが明示されるのでそれを間違いなく記録し前記したNuAns NEO [Reloaded]のGmail 新規アカウントに使ったから難なく設定が出来、aaaaa@mac.comの送受信が問題なくできるようになった。

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※Apple IDメルアドのApp用パスワードが生成された例


ここに至るまでも結構時間がかかったのだが、これからが苦労の本番だった(笑)。
理屈はaaaaa@mac.comが出来たようにもうひとつのメルアド bbbbb@mac.comもと考えたが、ネットで調べた範囲ではいわゆるApple IDはひとつだと記されていた。
事実私はiCloudに対して複数IDを使っていないし必要とも考えなかったが、そうであるなら bbbbb@mac.comというメルアドは何なのか(笑)。
忘れかけている記憶を絞り出して思い出したことは使い始めた当時、取得したメールアドレスに対してエイリアスメールを設定できたはずだ。
例えば見知らぬ相手に返事を出す、懸賞に応募するなど極一時的に使うメルアドであればそれを根拠に多々スパムメールなどを送りつけられても破棄することで対処できるからだ。要は使い捨てのメルアドだ。

もしかしたら bbbbb@mac.comはエイリアスメールなのかと再確認すると、確かに私も3つエイリアスメールアドレスを取得していた。というか現在は3つまでしかエイリアスは取得できないことになっている。
ともあれその中に bbbbb@mac.com はなかったからエイリアスではないことになる。
ちなみにもしエイリアスならApp用パスワードも共通かもとGmailの新規アカウント設定時にaaaaa@mac.comで生成したApp用パスワードと同じワードを入力してみたが当然ダメだった。
やれやれ、では bbbbb@mac.com はどういった性格のメルアドなのか…。

あらためて確認すると bbbbb@mac.com はApple IDとして使っているaaaaa@mac.com の iCloud有料ストレージとは別に5GBの無料ストレージを使っていることが分かった。
この辺りでかなり頭が混乱してくる。
そもそも悪戯にApple IDをいじくり回して問題を作っては日常の利用に支障が出る。ここは冷静になって時間を取ってみようと意図的に一週間ばかり頭を冷やした。

こうして文章にすると一から十まで己一人で試行錯誤しているように思われるかも知れないが機会があったときにトリニティ社の星川社長からダイレクトメールでいくつかのヒントをいただくと共にApple Careを利用してアップルのサポートにヘルプを求めた。
しかし最初に電話に出た人はエイリアスメールの存在すら知らなかったのでエキスパートに変わって貰ったが、それからは問題解決云々は別にしても真摯にそして明確なサポートを続けていただいたので感謝している。

結局アップルのサポートに連絡して確証を得たことは、 bbbbb@mac.com もApple IDだったのである。
Apple IDは1つだけという概念があったし事実アップルはApple IDはひとつであることを推奨しているものの複数のApple IDを使っても違反ではないということなのだ。
要は何故こうなったのかが分かればもっとすっきりするが、前記したようにアップルの仕様もこれまで幾たびか変わってきたしきっかけはMac OS Xになってからだから覚えていない。

ともかく bbbbb@mac.com がApple IDだということが分かったもののそのパスワードもはっきりしないのでまずはパスワードを忘れたことにして新たにパスワードを取得した。
そして簡単に説明するなら現在の、すなわちaaaaa@mac.com でサインインしているiCloudに対して一端サインアウトし、その後 bbbbb@mac.com でサインインしてからまずは2ファクタ認証の設定をした上でApp用パワードの生成を行った。
この間2ファクタ認証故の認証番号が別のデバイスすなわち私の場合はiPhoneとの間で行き来することになる。

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※NuAns NEO [Reloaded] にやっとGmailアドレスひとつ、アップルメールアドレス2つの設定ができた


結局その行き掛かり上、iPhoneも一端サインアウトすることになったが、幸い目的の bbbbb@mac.com 用のApp用パスワードは取得できたものの、再び最初のApple IDに変えたらiPhoneのメールアカウントから aaaaa@mac.com および bbbbb@mac.com のメルアド設定が消えているというアクシデントに遭った。
その代わりと言ってはなんだが,目的の NuAns NEO [Reloaded] にはその両者のメルアド設定がやっと完了したのだった。

勿論iPhoneの消えたアカウントは数日後に復帰させることに成功したが…。
ともあれやせ我慢でいうなら、下手な推理小説より今回の探索は興味深いあれこれを多々含んでいたが、何ごとも自分でやってみないことには分からない事をあらためて思い知らされた。



iPhone使いの NuAns NEO [Reloaded] 考 - カメラ機能覚書

このiPhone使いの NuAns NEO [Reloaded] は己の為にまとめているつもりだが、意外にアクセスしてくれる人が多くて喜んでいる。今回はNuAns NEO [Reloaded] のカメラ機能、それも性能云々より使い勝手の方を覚えておきたいとまとめてみた。


スマートフォンにとっていまやカメラ機能はなくてはならないものだ。そしてそのほとんどは十分な満足を持って撮影を楽しめるまでになっているが、そこは単体のカメラではないから分かりにくい点も否めない。ともあれ機能や利点を十分に引き出して楽しむにはまず仕組みを知らなければならない。

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※NuAns NEO [Reloaded]


しかし多くの関連サイトにアクセスしてみたが撮影した写真の画質に関する解説がほとんどであり、意外とNuAns NEO [Reloaded] のカメラアプリが持っているツール類についての記述は少ない。したがって今回はそうした点を重視してお話しを進める。

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※カメラをONにした例。あらかじめグリッド表示にしてある。グリーンの四角は顔認証をONにしているから


iPhoneのカメラ機能が自然に身についてしまった一人ではあるものの、NuAns NEO [Reloaded] のそれが使いにくいと思ったことはほとんどない。
そもそもiPhoneのカメラも決して使いやすいものではないからだ。iPhoneに限らないがあの板きれのようなデバイスの液晶画面を見ながらホームボタンをシャッターとして押すこと自体無理がある。
ということでiPhoneもNuAns NEO [Reloaded] もボリュームボタンがシャッター代わりになるが、その事を知らない方もまだ多いようだ。

さてNuAns NEO [Reloaded] だがカメラ利用の頻度が高いことを考慮してカメラアイコンからアクセスしなくてもいわゆるショートカットというかスリープ状態からも電源ボタンを素早く二度押すとカメラ機能がダイレクトに起動する。
これは確かに便利だが、NuAns NEO [Reloaded] のサイドボタン、特に電源ボタンは押しにくくデザインされている。それは不用意に触って電源が切れては拙いからに他ならないのだろうが、本来の目的以外の使い方を想定するとどうにも使いにくい。

余談ながら電源ボタンとボリュームボタンの下を同時に押し込むと画面のキャプチャが撮れるのだが、手は2本で指は両手で10本なので操作しつつのキャプチャーは実に難しい。こんなとき「キャプチャ!」等と音声で機能が働くと良いのだが…。
それでも馴れで解決する部分も多く、電源ボタンのダブルクリックするタイミングやキャプチャの確実な押し方は次第に身についてきた。

カメラが起動すると液晶画面にフロントカメラからの映像が液晶画面に映るわけだが、まずは上下に表示するアイコンに注目しよう。
ここではひとつひとつすべての解説をするつもりはないが、上部に表示するアイコンは右からフラッシュの設定、効果、フロントとリアカメラの切替、HDRの設定そしてその他の各種設定の歯車アイコンだ。

続けて画面下を見てみよう。
一番左に円形のエリアがあるがこれは直前に撮影した映像のサムネイルだ。これをタップするとその映像に関して効果あるいは明度や彩度の調整などが可能となる。
なお、中央のカメラアイコンは説明不要だと思うがシャッターだ。そして右の白いカメラアイコンは右下に小さな三角形がありポップアップメニューを含むことを示している。
ちなみにここをタップすると下から黒いカメラ、ビデオ、パノラマの各機能を示すアイコンがポップアップされる。
ではパノラマ撮影とビデオ(動画)撮影は分かるとして黒いカメラアイコンは何なんだろうか。

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※右の白いカメラアイコンをタップすると下から黒いカメラ、ビデオ、パノラマの各機能を示すアイコンがポップアップされる


実は先に見た歯車アイコンをタップしたり画面の左端を右にスワイプするとこれまで見た機能以外に多くの設定を可能とするメニューが表示されるが、これにはいわゆる簡易型と詳細型あり、白いカメラアイコンの場合は簡易型メニューを表示し、黒いカメラの場合は詳細型メニュー(Expertモード)が表示される。

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※簡易型メニュー表示の例


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※詳細型メニュー(Expertモード)表示の例


簡易型メニューは画像サイズや画質、グリッド、シャッター音など比較的頻度の高い機能が用意されているが、Expertモードには簡易型機能を含み、さらにホワイトバランス、ISOの選択、AE設定、カウントダウンタイマー、顔認識などなど全18項目が表示される。無論好みでどちらを使っても問題はない。

ではいよいよNuAns NEO [Reloaded] のフロントカメラを対象に向けて撮影してみよう。
ここではあらかじめグリッド表示をONにして使っているが、中央に二重の円が表示し消えそしてまた表示を繰り返す。これがフォーカスエリアだ。したがって画面のタップした位置にフォーカスすなわち焦点が合う。

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※ズーミングすると円形が拡がり中央に倍率が表示


また画面を2本指でピンチアウトすればデジタルズームが働き逆にピンチアウトすれば元に戻る。このとき円の中央に倍率が表示される。
そういえばまだまだ画面上で操作する機能がある。
画面下に半円の表示が出るが、これは手動でピントを合わすための機能だ。そして右脇をタップすると小さく太陽のマークと共に上下のメモリが表示するが、これを上下させることで露出のコントロールが可能となる。

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※手動でピント調節が可能


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※右サイドには露出調整が可能な上下のスライドバーが表示


以上の説明はNuAns NEO [Reloaded] を縦に利用する場合を想定したものだが、無論横にしても機能は同様に働く。
素敵な写真を撮るにはまずNuAns NEO [Reloaded] の持つこうした機能を知り使いこなすことができなければならない理屈だが最後にNuAns NEO [Reloaded] で撮った写真を三点ご紹介して本稿の締めとしよう。

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※遠景でピントが合えばクリアな写真が撮れる。4160 × 3120 を 横サイズを1280ピクセルに縮小【クリックで拡大】


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※手持ち撮影の為いささか手ブレ気味だが目で見たのに近い絵になっている。4160 × 3120 を 横サイズを1280ピクセルに縮小【クリックで拡大】


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※腕時計を接写してみたが質感がよく出ている。4160 × 3120 を 横サイズを1280ピクセルに縮小【クリックで拡大】



サンコー 56LED付きフレキシブルアームルーペ (FLLP563D) はなかなかに便利

自慢ではないが、私は眼のタチがよくない。ド近眼の上に乱視、老眼、飛蚊症が入った上に白内障と緑内障と診断されている。一昨年は左目の白内障手術をしたことでまずまず良好な視力を回復したものの今度は左右の度数が違い過ぎ、眼鏡では矯正できないため特に近いところを見るのに不自由している。


為にそれなりに個人的に工夫もしてきた。 Hazukiという眼鏡の上からも着けられる眼鏡型ルーペを使ったりLED照明付きハンディルーペを活用したりしているがそれぞれ一長一短である。
特に最近は書籍を読んだり資料類を確認するのが辛くなっているのでダイレクトメールで目に付いた「サンコー 56LED付きフレキシブルアームルーペ FLLP563D」(以下フレキシブルアームルーペ)を買ってみた。

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※「サンコー 56LED付きフレキシブルアームルーペ FLLP563D」はデスクスタンドのような形


要は机上などで使うアーム式の照明と同類の仕組みだが、その先端にLED照明が備わった大型ルーペが付いているといった製品である。
現在iMacを設置している机上の左側にはすでにLED照明器具があるので「フレキシブルアームルーペ」は右側にセットアップしてみた。

設置は一般的なクランプをセットした上で「フレキシブルアームルーペ」を差し込むというものなので面倒はない。
ただし写真で見た印象と比較すると実物は全体が随分と大ぶりであったのが誤算といえば誤算か…。逆に言うならかなりしっかりと作られている。

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※取り付けは机上端などに付属のクランプを挟み込み、その穴にスタンドを差し込むという具合


本商品は3つの可動部分で角度調整ができる。そしてセードとアームの境目、デスクと固定するクランプ部分は回転にも対応しているので、好みの位置にセード部分を持ってくることができる。要はデスクの上で用途に合わせたベストな角度調整が簡単に行えるだけでなく両手が空くのがよい。

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※デスクとスタンドとしても十分な明るさだ


また本商品の全長は約800mmあり、文字通り机上のLEDデスクライトとして使えるし、手元の作業を楽にする大型ルーペとして使えるわけだ。
特に直径約130mmのLEDライト付き大型ルーペは手元の書籍や雑誌などを読む際に広範囲を一度に映し出せるのでとても快適だし、倍率が1.75倍ということもあり目とレンズ、レンズと対象物との距離もラフで良いので使いやすい。

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※レンズが大きいので大変見やすい


それからセードの部分は蓋付きになっており、照明として使う場合には閉じておくことができるが、蓋はあくまでレンズ保護のためにあるようだ。無論ルーペーを利用する際には開いて使うことになるが、球面ながら直径130mmのガラスレンズはとても見やすい。そしてLEDはレンズ周りに並んでいるため、光のムラも感じさせない。
なお焦点距離は20cmまで、消費電力は5Wとのことだが、ルーペーとして使わない場合はアームを上げておき、必要になったらセード部位を手元に引き下げれば好みの位置で止まってくれる。
理想を言えばアームをもっと細くして欲しいところだが、私にとって実用性は抜群のように思えるので愛用し続けてみたい。

最後に余談となるが、一点思わず苦笑してしまうことがある。それがセードはレンズカバーを開けないと電源スイッチが操作できない仕様になっている。それは良いが、セードの真ん中は直径13センチのレンズがありセードの形状を上から見ると楕円形だ。

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※セードと蓋はどこかトイレの便座に似ている(笑)


そしてセードの蓋を開けたとき、なにかに似ていると思った…。
それはトイレの便座を開けた姿だった(笑)。





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appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員