J&T 3Dプリンター JT-28-004-Ⅱ 刷新高機能版購入動機

今年の8月以来、J&T 3Dプリンター JT-28-004を愛用してきたが、思うところがあり新たに登場した刷新高機能版 JT-28-004-Ⅱ を手に入れた。これがこれまでのJT-28-004のようにきちんと動作すれば私のFDM方式3Dプリンター本体の投資は終息と考えている(ホントカ)。


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※J&T 3Dプリンター JT-28-004-Ⅱ


ではJT-28-004購入後まだ4ヶ月ほどしか経っていないのに何故 JT-28-004-Ⅱ を手にしたかについて簡単に言い訳…いや、ご説明したい。
具体的な検証レポートは別途お届けしたいと考えているが、買い換えの動機の第一はJT-28-004-Ⅱに「一時停止継続機能」が付いたことだ。

「フィラメント切れ検出機能」も有り難いが私にとってそれだけでは買い換える動機にはならない。しかしまともなというかJT-28-004の最大造型サイズ 310 × 310 × 410mmを生かして…となればどうしてもそのプリント時間は数十時間、数日かかることが多くなる。
しかし一軒家の一人暮らしならともかく、我が家はマンション住まいでもあり夜間のプリントはやはり遠慮せざるを得ない。ということは十数時間を超える造型は事実上出来ないことになる。

ただしそれでは3Dプリンターを十分に使いこなすことはできない…。防音ボックスを自作することも考えたが手間はともかくかなり大がかりになるはずで悩んでいたがJT-28-004-Ⅱの登場で迷いに迷った結果購入することにした次第。
消音ボックスの材料や部品そして一部工具などを揃える事を考えたらJT-28-004-Ⅱを買った方がよいと判断した。
ということでここではJT-28-004とJT-28-004-Ⅱの違いを簡単にご紹介したい。

まず基本的構造や押出ユニットなどの部品はT-28-004と同じであり、筐体サイズは勿論最大造形サイズの 310 * 310 * 410mmも一緒だ。
そして何といってもAmazonでは価格据え置きである点も魅力だ。
反対に見栄えで違う点はフィラメント検出機能がフレーム上部に付いたことからフィラメントスプールをその隣に設置できる仕様になっている。

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※フィラメントスプールをフレーム頭上に設置できる。またフィラメント検出機能が付いた


これは机上面の高さからフィラメント検出ユニットの高さまでフィラメントを引き上げるのは適切ではないという判断に違いないが、組立構造はしっかりしているものの1kgにもなるフィラメントを頭上に乗せることはプリント時の振動でフレームが揺れないかが心配だった。しかし実際に組み立ててみると問題ないことがわかった。
ただし個人的にはeBOXを「ステンレス製ミニ昇降台」で高い位置に配しフィラメント検出ユニットへフィラメントを供給するつもりでいる。

またエクストルーダー全体がカバーで覆われた点も見栄えが格段によくなった。別にこれまで通りステッピングモーターや押出ユニットはもとより配線がむき出しでも利用に関して一向に差し支えがなかったが、カバーのおかげで全体的にシャープな印象となった。

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※エクストルーダー全体が金属製カバーで覆われた


そして一見分かりづらいが、エクストルーダー下部にLED照明が装備され、例えば手暗がりで薄暗くなりがちな室内でもプリントの状態を把握できるのは有り難い。

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※エクストルーダー下部にLED照明が装備された


とはいえ何といってもJT-28-004-Ⅱの見るべき点は「一時停止継続機能」と「レベリング調整補助機能」である。特に「一時停止継続機能」は前記したとおりの理由からこの機能を使えば夜に一時停止にして翌朝プリントを再開することができる。したがって気兼ねなく長時間のプリントも可能になった。

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※一時停止継続機能


ただし今回は深く立ち入らないが「一時停止継続機能」は上位機種の「停電回復機能」といった類のものとは違うことも知っておきたい。
「停電回復機能」は電源そのものをOFFにして(停電で)もその後継続したプリントができる機能だが、ここでいうところの「一時停止継続機能」は電源はONにしたままだ。
それではいわゆるポーズ機能とどこが違うのかと訝しく思う方もいるに違いない。

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※プリント再開メニュー(上)と再開の確認(下)。そのとき、ノズルから垂れているフィラメントがあれば取り除いておくことが大切


JT-28-004にもそのポーズメニューがあるから文字通りの一時停止および再開は可能だ。ただしこれはプリント途中の一時停止であるからしてノズルはポーズした瞬間の積層ポイントで止まる。
なにかの確認といった短時間ならよいだろうが、このポーズ状態で6時間とか8時間放置することは200℃といった高温のノズルが定位置で止まったままになるわけで、そのポイントの積層を溶かしてしまったり、逆にノズルから溶解したフィラメントが垂れて痕を残したりする。

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※一般的なポーズ状態を7時間続けた結果、止めた位置にフィラメントの固まりが出来ていた


また1,2度やってみると6時間置いた後のプリント再開はできたが、長時間放置後の再開は保証していないようで巧くいかないこともあるらしい。

その点JT-28-004-Ⅱの「一時停止継続機能」はプリント中に一時停止するとノズル(Z軸)が停止点より数cm上がり、X軸、Y軸が原点に戻る。したがってノズルは積層している印刷物に接触しないのだ。
そして再開するとノズルが自動的に停止点に戻り、その箇所から引き続きプリントを再開してくれる。

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※「一時停止継続機能」はプリント中に一時停止するとノズル(Z軸)が停止点より数cm上がり、X軸、Y軸が原点に戻るのでノズルは積層している印刷物接触しない


これで完璧な長時間プリントが実現するわけで個人的には飛び上がるほど嬉しい。
しいていえばその一時停止の6時間とか8時間はくどいようだが電源は入ったままだからフルパワーではないものの消費電力がかかってしまうことか…。

その電気料金だが、念のため8時間「一時停止継続機能」を続けるとどの程度かかるのかを確認してみた。
JT-28-004-Ⅱの消費電力がフルパワー時360Wとのことだから、一応1 kWhあたりの電力契約料金を25円として計算すると 360W(消費電力)÷1000×8h(時間)×25円=72円(電気代)という計算になる。
省エネには努力しているつもりだがこの「一時停止継続機能」にしても1ヶ月にせいぜい2,3度あるかどうかといった程度と考えている。だとすれば私にとって電気代には変えられない大きなメリットがあるのだ。

なお「レベリング調整補助機能」についても触れておきたい。何が、どこが "補助" なのかということだが、これまでのJT-28-004ではホットベッドの指定4箇所に手動でノズル位置を合わせ、A4用紙などを使いノズル先端との間隔を調整するという完全なマニュアル操作だった。
しかしJT-28-004 II はコントローラーボックス側の指示で水平出しする位置5箇所(ホットベッドの4隅と中央)へ自動的にノズルが移動してくれるようになった。ただし水平出しは手動でやることになる。
なおホットベッドの高さ調節をしている裏面のねじだが、JT-28-004 II は金属の蝶ネジだったが円形のナットに変わっていた。

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※「レベリング調整補助機能」開始メニュー



JT-28-004-Ⅱは難しくはないものの未組立の製品でもありレベリング調整を別にしてもトラブルなくプリントを続けるには日々相応の調整と整備が必要な製品だと考えている。したがってまったく3Dプリンターを使った事のない方にはお勧めしないが、積層も綺麗だし静音であり、メーカーサポートもしっかりしている。
ただし一般家電とは違い、この手の3Dプリンターは組立てたからすぐに実力を発揮してくれるかといえばなかなかそうは問屋は降ろさない。かなりシビアな調整と検証が必要だがそうした行為そのものまでをも楽しめる方にはコストパフォーマンスに優れた製品である。




J&T 3Dプリンターのノズル詰まりに関する覚書

3Dプリンター、J&T Technology​の/DIYキット(JT-28-004)はすでに実用レベルで活用しているが、ひとつだけ心配なことがあった。それはフィラメント交換時にどういうわけかノズルが詰まってしまい新しいフィラメントを装着できないことだ。これまで二度そうしたトラブルに遭遇したがフィラメント交換は日々行う可能性があるわけで一番の不安材料だった。


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※J&T Technology​の/DIYキット(JT-28-004)のエクストルーダー。ホットエンドブロックにはシリコンカバーを装着している


最初に遭遇した際にはエクストルーダーからノズルユニットを取り出し、ノズルレベルまでを分解してみた。結果ノズルが詰まってたのは勿論、新しいフィラメントが入らなかった原因はホットエンドに繋がっているパイプに2.5mmほどの粒が詰まっていたからだった。
これまで使ってきた二機種の3Dプリンターではノズルの詰まりを経験したことがなったこともあって原因が掴めないでいた…。

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※詰まったノイズユニットを分解(上)とホットエンドブロックに至るパイプ中に詰まりの原因のフィラメント残を発見(下)


結局このときにはノズルユニットをまるごと新品に交換して事なきを得たが、フィラメント交換の度に詰まらせては使い物にならない。とはいえ同機種でこの種のトラブルが多々あればともかく何か私の使い方が問題であろうことは察していた。

例えばFLASHFORGE Inventorという機種は液晶パネルの指示通り、ヘッドが交換温度に達すると「ヘッドのレバーを押してフィラメントを引き抜いてください」といった指示が出る。そのタイミングで指示通りにフィラメントを抜けばよいのであり、逆にフィラメントを装填する際にも指示に従いフィラメントをエクストルーダーのパイプに差し込めば、自動的に引き込んでくれるという手間いらずで安心できるオペレーションなのだ。

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※J&T 3Dプリンターのエクストルーダー(交換用として買った未使用品)


対してJ&T の方はただただヘッドの温度を上げてノズルユニットのレバーを押しながらフィラメントを抜き、装填はその逆というだけであり至極シンプルであるが手順そのものは大して変わらない。なのにどうしてJ&T は詰まるのか…。
ひとつ心当たりがあった。
それはJ&Tのフィラメントを抜くとき、スルッといかずに引っかかる感じがするときがあった。

当時はろくな知識もなく闇雲に使っていた時期でもあり、ひとつひとつ検証し体験勉強するしかなかった。ともかく繰り返すが例え詰まる可能性があるとしてもフィラメントの交換はやらざるを得ない。
その後、交換用のノズルユニットを別途複数購入したおかげで万一また詰まっても取り急ぎ新品と交換すれば続けて使用できる自信はついたので慎重にフィラメント交換を続けた。

そうした中で今更だが大きな勘違いをしていたことが分かった。
それはフィラメントをエクストルーダーに組み込まれている押出しパーツに差し込むわけだが、挿入したフィラメントはスプリングの力で回転するギアに挟まれホットエンドブロックに送られる。しかしレバーを押すとギアから解放されフィラメントはフリー状態になる。

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※J&T 3Dプリンターの押出しユニットの仕組み


したがってフィラメントを抜く際はギアを解放するためにレバーを押すわけだが、押せば押すほどギアから距離を取ると思い込んでいた。確かにそれはそうなのだが、反対に押しすぎるとフィラメントを弯曲させると共にホットエンドブロックに続く通路の根元で曲げを作ることになる。だから押しすぎると逆に引っかかる感じがしたのだ…。

要は少し押せばギアのロックが外れるのにそれ以上深く押すとフィラメントを抜く際に負荷がかかり、温度を高くしていることもあって引き抜くときに先端の一部がちぎれて残留しやすい…というのが詰まりの原因と思われる。
前記したホットエンドブロックに至るパイプの中に固まったフィラメントの粒があったのもそうした理由に違いない。

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※フィラメント交換時に引き抜いた先端を見て詰まりの原因を特定できた。このケースも無理をすれば先端がパイプ中に残ったに違いない


こうした要領が分かったので引き抜く際にレバーの押し具合を意識しつつ、引き抜くときに少しでも抵抗があったときには無理せず逆に押し込んでノズルから溶解して出し、さらに引き抜く動作をするようにした。
その後、数え切れないほどフィラメント交換、それもPLA、TPU、PVAを出し入れしているが今のところトラブルはない。
理屈が分かればどうということもないが、ノズルの詰まりは気が滅入る(笑)。
もし同じ悩みを抱えている方がいらっしゃれば参考にしていただきたい。


Bluetooth完全ワイヤレス左右分離型イヤホン「QCY-T1BK」レポート

3Dプリンターに夢中になってレポート書くのを忘れていたが、先日懲りずに安価なBluetooth完全ワイヤレス左右分離型イヤホンを買った。「QCY-T1BK」という製品だが、これが意外といっては叱られようがこれまで買った同種の製品とは一線を期した優れものだった。


音楽との接し方は人それぞれであり、それこそ自分に合った好きな接し方をすれば良いと思っている。私はと言えばこの種のイヤホンで音楽を聞くときは純粋に音楽を楽しむというよりいわゆる "ながら" の一巻であることがほとんどだ。
じっくりと音楽に没頭したいときは私の場合、スピーカーの前に陣取るかあるいは密閉型ワイヤレスヘッドホン Parrot Zik 3 を使う。

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※「QCY-T1BK」とiPhone


ということで外出時などにワイヤレスイヤホンを使うのはひとつの楽しみではあるもののそれが第一目的という訳ではない。
無論だからといって使い勝手や音質がどうでも良いということではない。それは悪いより良い方がいいに決まっているが、最近は自分の加齢による聴覚の衰えも認めつつ若い頃のような「こうでなくてはならない」といった頑なな思いは持たないようになってきた。
高音も低音も重要だが、どう説明したらよいか…音の艶というか臨場感のある楽しみ方ができればよいと思っている。ということでこの種の製品に数万もの予算はかけなくなった(笑)。

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※「QCY-T1BK」のパッケージ


しかしである。安物買いの銭失いとでもいおうか、Bluetooth完全ワイヤレス左右分離型イヤホンをこれまで3機種買ってみたがどれも音切れがあったり、ペアリングに難があったりと音楽を楽しむことに集中できない製品ばかりだった。
これなら完全ワイヤレスでなくてもいいか…と旧機種を引っ張り出して使っていたがやはり完全ワイヤレスの楽さ加減を体験してしまうとそれに拘りたくなる。
特にこれからの季節は襟首を立てたりマフラーやネックウォーマーをしたりとケーブルがあると面倒なことが多くなる季節でもある。

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※「QCY-T1BK」本体(上)と同梱品(下)


さて「QCY-T1BK」だが、蓋のないケースに左右のイヤホンが収納充電できるタイプの製品だ。ケース本体には380mAhのバッテリーが内蔵され左右のイヤホンが5回充電出来るパワーを持っている。
ちなみに充電は2時間でフル充電し連続音楽再生時間は4時間だというが、きりのよいときにケースに収めておけば外部バッテリーがなくても約一日はイヤホンを使える計算となる。

何といっても気持ちが良いのはBluetooth 5.0対応と相俟ってiPhoneとのペアリングの快適さである。
最初にペアリングを完了させておけば、次からはケースから両耳のイヤホンを取り外せば自動的にペアリングしてくれるし、反対に耳から外してケースに収めればペアリンクが終了し充電モードに入る。

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※ケースから両耳のイヤホンを取り外せば自動的にペアリング完了となる


Hi-Fi 高音質 オーディオシステムはダイナミックな6mm径ドライバーを搭載しSBC + AACのオーディオコーデックに対応。私にとっては十分な臨場感を与えてくれる。またクリアな両耳通話技術も実用的だ。
そして音楽を流している際にも着信があれば右ユニットのボタンをひと押しするだけでBluetooth5.0の高精細なノイズリダクション機能を含め、両耳のクリアで明瞭な通話音質が楽しめる。さらにライフスタイルに合わせ、片耳・両耳の使い分けもでき、単独のモノラルイヤホン2台として2人が各自で楽しむことも可能だ。なおSiriを呼び出すこともできる。

もうひとつ重要な事は装着感だろう。これまた IPX4 防水機能と共にこれまでにない安定した装着感が嬉しい。これまで個人的に左耳のユニットが落ちやすかったのだが「QCY-T1BK」は安心して使えるし装着感もよい。
この種の製品は近年各メーカーがしのぎを削っているが「QCY-T1BK」はお気に入りのイヤホンとなりつつある。
手軽な完全ワイヤレス左右分離型イヤホンをお探しの方にはお勧めである。





ESUN 3Dプリンター用フィラメントボックス「eBOX」レポート

ESUNの3Dプリンター用フィラメントボックス「eBOX」を知ったときの第一印象はそのデザインの妙だった。フィラメント乾燥機としてはすでにPrintDryを使っているし機能面ではまったく問題ない。また複数のフィラメントを乾燥することも、乾燥しながら3Dプリンターにフィラメントを供給することもでき気に入っているが欠点はサイズがかなり大きいことだ。


それに常用している3Dプリンターが2台あり、理想を言えばもうひとつPrintDryが欲しいところだがまったく置き場所がない。
そんなことを考えていたときだったので「eBOX」のスマートさに一目惚れしてすぐに注文した次第。
なお「eBOX」はFDM方式の3Dプリンターで使うフィラメントボックスであり、収納したまま3Dプリンターへ供給できるわけだがただのスプールホルダーではない。

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※eBOXのパッケージと同梱品(下)


さてこのeBOXだが事前にネットで評判を調べて見ようと検索してみたもののレビューの数が思ったより少ないだけでなくその評価も芳しくないものが目立つ。まあ、問題なく使っている方はわざわざネットに書き込まないということなのかも知れないが、そんなネガティブな評価がどこから来るのかも検証してみたい…。

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※フィラメントスプールをセットしたeBOX


まずeBOXの売りの機能としての第一はフィラメントドライ機能、すなわち湿気を帯びたフィラメントを乾燥させる機能だ。
二つ目は装着したフィラメントの残量を本体ケース正面の液晶に重量として表示してくれる機能だ。そして繰り返すがスプールボックスとして常設でき、乾燥剤を入れておけることも含めフィラメントを裸で放置するのと比べて湿度や埃から保護できる設計になっている。

製品サイズは23.9 × 21.5 × 10.4 cmで重量が750 gだが、1kgのフィラメントを収納できるにしてはスマートだしPrintDryより設置スペースが小さくて済むので扱い易い。理想は常用するフィラメントはひとつずつすべてこの「eBOX」に収納して使いたいところだ…。
そのeBOXだが、トップカバーを開けると底にローラーホルダー型のホルダーがありそこにスプールを乗せることになるが、その下にはヒーター回路と奥にはファンが見える。

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※eBOXの内部


ただし扱い易いが "使いやすいかどうか" は意見の分かれるところかも知れない。なぜならオペレーションや設定はすべてフロントにある小さな液晶周りにある電源を含めて4つのボタンで行わなくてはならないことだ。そして付属のマニュアルは英語 & 中国語であり日本語記述がない。
また液晶は小さいことはともかくボタンを押した瞬間のみバックライトが点灯するが使用中は点灯しないので些か見づらい。
それでは簡単に具体的な使い方をご紹介してみよう。まずはセットアップだ。

1)アダプタをAC100-240V~50 / 60Hzの電源に接続し、出力端子をeBox後部のコネクタに差し込む。

2)電源ボタンを押すと自動的に重量がクリアされる。 WOC(重量セッティング)モードに入り、プレート重量の表示単位をグラム、ポンドのいずれかに設定できる。

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※ WOC(重量セッティング)モード


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※グラム表示モード


3)アッパーケース(カバー)を開き、スプールを入れる。その際奥のスペースに乾燥剤を入れることもできる。そしてスプールを入れるとスプール込みのフィラメントの重量が計測表示される。正確を期すならあらかじめスプールの重量を量り手動でフィラメントだけの重さに変更する。なおESUN純正フィラメントの重量はマニュアル巻末に記されている。

4)スプールを入れたらボトムケースとアッパーケースが重なる部位にあるフロントの穴にフィラメントを通してアッパーケースを閉じる。なお付属のチューブおよびバヨネットをここにセットして使うことも可能だが、その際フィラメントを下から出すか上から出すかでバヨネットを上向きにするか下向きにするかを決める。ちなみにそれは3Dプリンターの設置位置に関係するわけでありどちらでもよい。

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※バヨネットを下向きにセットした例


以上でeBOXは重量(残量)を確認しながらスプールホルダーとして利用できることになるし前記したようにボトムケース奥に乾燥剤を入れておけば梅雨時でもない限り封を開けた新品のフィラメントはこのまましばらく安心して使い続けることができるだろう。
ただし湿度が高い場合やすでに湿気を帯びてしまったフィラメントを使う場合はeBOXのドライモードを使って乾燥させる、あるいは乾燥させながら使うことが出来る。

では温度設定モードに話しを進めよう。まずモードボタン(M)を押し、温度設定モードに切り替える。 画面に "TEMP" が表示されるが、表示された数値が底面ヒーターの現在温度だ。 なお温度の単位は摂氏。

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※温度設定モード


この "TEMP" モード時に上ボタン(△)または下ボタン(▽)を押して目標温度を設定する。 画面上の数字が目標温度になるが3秒間経過すると、画面は底板の現在の温度を再表示する。
なおフィラメント乾燥に理想的な温度と必要な加熱時間についてはマニュアル巻末に概要が記してあるが、PLAなら温度は50℃で時間は4時間だ。とはいえフィラメントの量やどれほど湿度を持っているかによって加熱時間は微妙に変える必要があるだろう。

最後に加熱時間設定モードの話しだ。まずボタン(M)を4回押し、加熱時間設定モードに切り替える。 スクリーンに "TIME" と表示された数字が加熱時間だが単位は "時間" である。その値はアップボタン(△)またはダウンボタン(▽)を押して任意に増減できるが、慣れないと難しいのがこの加熱時間設定モードの表示だと思う。
なぜなら繰り返すが表示の単位は "時間" だからして例えば "005.5" の表示の場合なら5時間30分を意味し "5時間5分ではない"。

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※この表示の場合、加熱時間設定は5時間30分を意味する


この辺が分かりづらいのかも知れないが、そもそも電子レンジではあるまいしフィラメントの乾燥に例えば5時間5分といった細かな設定は不要だからして慣れてしまえばどうということはないと思うのだが…。それにPrintDryはタイマー内蔵されていないので例え簡易的だとしてもeBOXに内蔵されているのは有り難い。

また本体のデザインは良いとしてもその作りが安っぽいという感想もあるようだ。事実ボトムケースとアッパーケースの肉厚は薄くお世辞にも丈夫そうには見えない。さらに透明なアッパーケースの材質はアクリルではなくスチロールのようで背面のヒンジ部分は丁寧に扱わないと割れやすいように思える。

それから電源が入っていると温度設定を特にしていなくても時々「カチャ」と音がする。どうやらサーモスタットの動作音のようだがこれまた最初は気になる。
ただし本製品も微妙に改良が続けられているようで例えば底面にある滑り止めのパッドにしてもメーカーのウェブサイトの説明では4隅だけだったが届いた製品には中央にもひとつ追加されている。

ということでeBOXのレポートの概要を記したが、AliExpressでは送料込みで60ドルを切った値段になっているしこの価格ではそうそう高望みしてもeBOXに気の毒だ(笑)。ともあれ一般的にフィラメントは外気に触れたままで使う訳だが、ドライ機能を別にしても密閉度の高いケース内に入れたまま使えるだけでも安心感が違う。
そして実際に使っているが、フイラメントの送り…すなわちスプールは負荷なく回転しスムーズに供給できている。

これから暫くは空気が乾燥する季節だからフィラメントの取扱も梅雨時や夏場と違い、そうそう神経を使わなくてもよいと思うが、FDM方式の3Dプリンターの利用者ならひとつ持っておくと便利・安心といったところか。
なお本製品はAliExpressサイトで購入したが中国深圳から10日で到着した。これまで同サイトで他の商品を購入した際には20日はかかっていたので少々驚いた。
機会を見てもうひとつ購入するつもりだ。


足元の冷えに、人感センサー付ぽかぽか足湯ヒートを買ってみた

我が家には一応エアコンもあれば各種暖房器具もあるが、こと仕事場においては暖房の場合、エアコンや温風ヒーター類は極力使っていない。電気代節約といった話し以前にまず温風が体に当たるのが苦手な事、そして皮膚や目、喉の乾燥が嫌だからだ。


ではどうしているか…。真冬の場合、部屋でも薄手のダウンジャケットを着て電気足温器と電気膝掛けを愛用してきた。このスタイルでこの10年間以上過ごしているが、ちなみに電気足温器と電気膝掛け共に消費電力はそれぞれ40Wと50Wであり、他の電気暖房器具と比べて電気代も僅かだ。

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※人感センサー付ぽかぽか足湯ヒート (CH-T1834 WH)パッケージ


さてその愛用の電気足温器が些か古くなったので新しい製品を買おうと考えたが、たまたま同じように足元を温める足専用の暖房器具が目についたので興味本位で買ってみた。それが「人感センサー付ぽかぽか足湯ヒート」である。
デザインは箱形で前面が空いており、ちょうど “かまくら” のような形だ。したがってヒーターの熱が逃げにくいという。
サイズは幅33 × 奥行き23 × 高さ20.6センチほどで重さは約2kgである。

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※ぽかぽか足湯ヒート本体


消費電力は前記した製品たちと比較すると130Wと些か高いが他の暖房器と比べればかなり経済的である。
使い方は電源を入れた「ぽかぽか足湯ヒート」に足先を突っ込むだけだが、ではマット式足温器とどう違うのか…。
無論お互いに決まった使い方があるわけでもないだろうが、足温器の場合はスリッパを脱いで靴下のままポケットに足を入れる。もしスリッパごと入れても足裏は温かく感じない。

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※正面上部の操作部。右から電源、オフタイマー、センサーON・OFF、送風の各ボタンと人感センサー


その点「ぽかぽか足湯ヒート」の場合はスリッパを履いたままでも温かみは全体を包んでくれるし基本は弱い温風ヒーターなので足先だけでなく足首あたりまで温めてくれる。無論スリッパを脱げばなお暖かい。

またモードとして「足湯モード」と「送風モード」があるが、「足湯モード」はほとんど送風は感じられずじわっと温めてくれる。まさに足湯のように。ただし温度調節はできない。
また「送風モード」にすればその名の通り送風が始まり、暖房の範囲は拡がる感じだ。とはいえ一般的な温風ヒーターの強さは無く、あくまで足先・足元を温めるのが目的なので広い範囲の暖房は当然望めない。
なお足を温めるというと気になるのは臭いではないだろうか。その点も本体内側天井部にある吸気口には活性炭フィルターがあり臭いを軽減してくれる。この活性炭フィルターは消耗品で別途購入可能だ。

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※内側上部に吸気口、正面にヒーター吹き出し口がある


さらにオフタイマーだけでなく人感センターを装備しているので場所を離れれば自動的に運転を停止し、約2メートル内に近づくと電源が入る。またオフタイマーの設定が1時間、2時間、4時間に設定できる。
なお、点灯時自動スイッチオフ機能、何らかの理由で温度が上昇し過ぎた場合はサーモスタットが作動し,自動的に運転が停止されるなど安全面もしっかりしている。

肝心の暖かさだが長時間足先を突っ込んでいたとしても熱く感じるまでには至らない暖かさといえばよいのだろうか。ただし床に置くわけで例えばフローリングに設置した場合、床の温度や室温にも関係してくる。

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※足先を入れる間口は幅約275mmほど


ということで一週間ほど使ってみた感想だが、これまでの足温器と違う点として本製品は基本温風ヒーターなので「足湯モード」時でも多少の音がすることだ。またこれが人によって長所にも短所にもなる点かと思うが、足を入れる幅が約275mmほどで、両足をスリッパのまま入れることが出来るものの、幅に大きな余裕は無く構造上足を入れるのは正面からのみであることなどから融通が効かず堅苦しいと考える方もいるかも知れない。また本体は高さがあるので邪魔に感じる場合もある…。
これから本格的な冬到来となるが、無くてはならないアイテムとなるかどうかはいま暫く足元に置いて試してみたい。





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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員