ラテ飼育格闘日記(524)

12月10日はオトーサンたちにとって特別の日だ。それは2006年のこの日、ラテが我が家にきた日だからである。したがって今年で丸10年になった。茨城県から車で連れてこられたラテは途中で車酔いして吐いたと聞いたが、それでも我が家に入ったときには笑顔を振りまいていた。


10年前のこの日、覚悟と熱い気持ちは持っていたがワンコを飼うことがどういうことなのか正直なにも分かってはいなかった。なにしろ子供のときにはいつも野犬が周りにいたからそれが自然だったものの、物心ついてから残念ながらワンコを飼ったことがなかったからだ。
だからこの日記のタイトルを「ラテ飼育格闘日記」とつけたのは決して大げさではなく、まさしくラテが我が家に来た当日から格闘の毎日が続いたのだ。

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※ラテも10歳が過ぎて落ち着いたもののまだまだ好奇心は旺盛だ


さて先月11月24日にオトーサンは左目の白内障症手術を受けた。その翌日の朝、分厚く大きなガーゼの塊で左目を覆って散歩に出たが途中でラテがお気に入りの小学6年生男子に出会った。登校途中の時間帯だったからだ。
ラテは喜びをストレートに表して男子に飛びつき抱きついていたが、男子はオトーサンの様子に気がつき「どうしたんですか」と聞いてくれたのでオトーサンも簡単に手術をしたことを告げた。

短いひとときだったが去り際にその男子はオトーサンに向かい「お大事に!」といって立ち去った。別に子供をなめているわけではないが小学生の男子にそういわれてオトーサンは嬉しくなった。なかなかそうしたことに気遣いできる年齢ではないと思っていたからだが、逆にラテが好きになる子供たちはさすがに出来た人たちだなあと感心することしきりだった(笑)。

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※まだ初雪が残る朝、大好きな男子に出会えて喜ぶラテ


そういえば目の調子もよかったし天気も良かったのでラテが望むまま、片道40分近くも歩く大きな公園に向かった。そこはラテが我が家に来てから7歳になるまで毎日通っていた場所だったし多くのワンコたちと体をぶつけたり組み合ったり走り回って遊んだ公園だったからいまでも足を向けたくなるらしい。
とはいっても最近は日の入りも早いし、かなり暗い場所もあるからオトーサンとしてはそうそうラテの希望通りにはしてやれないがたまにはいいか...と足を向けた。

ただし風が強い日だったから万一にでも左目にゴミでも入ると困るのでゴーグルのような保護めがねをかけて出かけたが、それでも100%目にゴミが入らないという保証があるわけではない。特に行きは明るかったこともあり風の強い時には左目を瞑り、右目だけで歩くことにした。
そうはいってもその大きな公園に行ったからとて馴染みのワンコや飼い主さんたちと出会える保証はないわけだが、ラテが気の済むようにとともかく風の強い中を歩いた。

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※シンちゃんのオカーサンとお会いするのは1年9ヶ月ぶりだった


とある歩道橋を渡ろうとしたとき「ラテちゃんですよね」と声がかかった。私は少々風を避けたいからと下を向いて歩いていたのか前方からくる人たちを注視していなかったが、後から確認すると胸につけていたウェアラブルカメラは近づいて来たワンコと飼い主さんの姿をきちんと捕らえていた。

それはウェルシュ・コーギーのシンちゃんとその飼い主さんだった。ラテはシンちゃんとはけっこう反目する間柄だったから遊んだことはなかったもののその飼い主さんは大好きで、随分とラテは可愛がっていただいたのである。
戻ってから確認したところ、その飼い主さんと会ったのは実に1年9ヶ月ぶりだったが、ラテはよく覚えていたようで座り込んでくださった飼い主さんの顔を昔のように舐めたり遊びのポーズを繰り返した。

オトーサン的にはこれだけでここまで歩いて来た甲斐があったと思ったもののラテはシンちゃんたちと別れた後も目的の公園に直進した。
しかし明るい内に戻りたいといつもより早めに出てきたこともあるのかその広い公園には文字通り人っ子ひとりいない。仕方がないので公園の周りをゆっくりひと周りし、かつ昔よく子供たちと遊んだ砂場の公園でオトーサンと追いかけごっこして帰路につくことにした。

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※この日もラテはオトーサンとアイコンタンクトが多かった


帰りのパターンはいつも決まっている。途中にある24時間スーパー橫にある自動販売機でペットボトルの水を買ってオトーサンとラテで飲み、そこからまた10分ほど歩いたところにあるベンチで一休みすることだ。その日もいつものとおりにしたがさすがに辺りは薄暗くなってきた。
しかしラテはシンちゃんのオカーサンにお会いしたからか帰りの足取りも重くなかったので助かった。

その後、いつもの砂場の公園に通ったが大好きなファミリーには一度だけお会いできた。相変わらずラテは小学生の女の子が近づくと嬉しさを身体全体で表す。そしてなによりもマズルを近づけるときの表情がなんとも優しくそして真剣な眼差しなのが印象的だ。想像するにラテにとって数日前に会えたとかまたしばらくすれば会えるといったことより、いま現実に好きな人と対面しているこの瞬間が大切で嬉しいということなのだろう。

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※お馴染みのファミリーに会えたが、女の子にマズルを近づけるラテの表情は実によい目付きをしている


またまた数日後、2人の女の子が座り込んでなにかを食べていた。ラテはとにかく小学生低学年とみれば自分も同じ仲間だと思うのか近づいて遊びたい一心で吠える。「こっち見てよ」「遊ぼうよ」ということなのだろう。
幸いひとりの女子が「可愛い」とラテに近づき座り込んでくれたのを幸いに顔を舐め始めたが「わたしワンちゃん大好きなの」と笑顔。それを見ていたもうひとりの女子はオーバーアクションで「あたしはダメ!」という。オトーサンもその表情に笑ってしまったがこればかりは無理強いするわけにもいかない。

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※右側の女の子は手にオヤツを持ったまま「やっぱりあたしダメ」と腰が引けてる(笑)


オトーサンがラテ用のオヤツを取り出すと「わたしもあげたい」というので「お願いします」と渡した。それを見ていたもうひとりの女子が「わたしもやりたい」という。「ワンコ怖いんでしょ」と聞くと「でもやりたい」というので「それではお願いします。噛まないから安心してね」とオトーサンはいいながら「指で摘ままないで掌に乗せてあげると歯が当たらないからね」と説明。「わかった!」と元気よく返事をするが体は一向にラテに近づかない。しばらく手を出したり引いたりしていたが「あたし、やっぱりダメ!」という。
いやはやそのリアクションと表情が可愛くてオトーサンは「ありがとう。またね」といいながらしばらく笑いを抑えることができなかった。


ラテ飼育格闘日記(523)

前回も記したがオトーサンは左目の手術を受けた。白内障が進行したためだが、保護めがねを着けることを厳しくいわれているしこんな時に目にゴミでも入ればまずいことになる。理想は術後一週間程度、土埃や砂埃がたつ場所には近づかないことなのだが、そうもいかないのが辛いところ…。ただしラテは術後にアイコンタクトが多くなった。やはりオトーサンの変化を気にかけているのか…。


ラテは黙して語らないが、朝夕の二度の散歩を心待ちにしているに違いない。オトーサンもそうした散歩が単に排泄の機会を与えるためといっただけにならないよう心がけているつもりだが、ラテが望むようなワンコや人との出会いが都合良く待っているはずもなくここのところラテは些かくさっていた。

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※誰かこないかなあ...


それは天気もよくない日が続いたこともあるが、お馴染みとなったファミリーや他の子供たちともほとんど会えない日々が続いたからだ。雨の日を別にすれば夕方の散歩はルートこそ違えど向かう場所はほとんど一緒だ。ラテのエピソード記憶はたいしたものでどの場所で誰と会ったかなども長い間覚えているらしい。したがってその日に特別な思いがあれば別だがやはり楽しいことがあった場所に足を向ける傾向にある。

ということでここのところ、紆余曲折はあっても必ず立ち寄るのが近所の砂場の公園だ。その場所では小学生の女子たちとの出会いが多々あったしご近所に住む母親と小学生の女の子、そして未就学児童の弟と楽しい思いをしたからか、その方面に足が向いた際には必ず通る場所となった。そういえばファミリーと出会う直前だったか、ラテは一時期その公園を避けるようになったときがある。
それは小さな公園を我が物顔でボールを蹴りながら走り回るサッカー少年・少女たちが多くなったからだ。無論公園は皆のものだからサッカーをやってはならないというつもりはない。ボールひとつあれば楽しめるサッカーは男女を問わずとっつきやすいのだろう。

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※ピークは過ぎたとはいえまだまだ美しい紅葉を見ながらの散歩は実に贅沢だ


しかし広い公園の片隅なら問題ないが小さな公園を数人の子供たち、ときには教えているのだろうか大人も混じって我が物顔で駆けずり回られては危なくて仕方がない。
実はラテだが、随分と昔の話しになるもののサッカーボールを二度当てられてあの大きさのボールが怖くなったらしく近くをボールが通過すると尻尾が下がってしまう。その上に転がっているボールならまだしも構築物の壁などに蹴りを入れ「パーン!」とボールが跳ね返るその音が嫌いなのだ。だからサッカーをやっていると尻込みしがちなのだ。

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※オトーサンは大きなゴーグル(保護めがね)をかけてるからか、この日もラテのアイコンタクトは多かった


とはいえラテにとってその苦手なサッカーをしのぐ楽しい思い出が重なった公園なのだろう、尻尾が下がりつつもその公園を横切る日々が続いた。しかしどうしたことかお馴染みとなったファミリーの姿が数日、一週間、10日と続いて見えない。オトーサンはこの時期だからお子さんか母親が風邪とかインフルエンザにでもかかり外出できないのではないかと心配した。そんなわけだから今日も明日も明後日も…という日が続いたもののラテはサッカーをやっていないときには砂場に腹ばいになりしばし待ちの姿勢を崩さなかった。

オトーサンが左目の手術を終えた4日後、ラテはその公園に入ったがやはり知り合いの子供たちもいなくて数人のサッカー少年たちの占有といったありさまだった。しかしこればかりは仕方がない。オトーサンは「ラテ、そろそろ歩き出そうよ」と声をかけ、公園を後にしようとした瞬間「ラテちゃ~ん」「いま行くから待ってて!」と聞き覚えのある声が聞こえた。ラテは軽く両前足を浮かして声のする方向を探しつつ満面の笑顔になった。

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※聞き覚えのある声が聞こえた瞬間、ラテの表情ががらりと変わった


嬉しいことに、数えてみると15日ぶりにファミリーの姿があった。ラテは最初に公園に入ってきた女の子に飛びつくようにして顔を舐めていたが、その向こうに母親の姿を認めると尻尾をお尻ごと振りながら低い姿勢で母親に向かってかけだした。

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※2週間ぶりにお馴染みの女の子に会えて喜ぶラテ


「ひさしぶり!」と座り込んでくださった母親の膝にラテは乗りながら猛烈に顔を舐め始めた。その後ろをサッカー少年が蹴ったボールが通り過ぎたとき、女の子がボールを追ってきた男の子に「ねぇねぇ、ラテちゃんにボールを近づけないで!」と注意をしてくれた。ありがたい!

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※ファミリーの母親の姿を確認するとお尻ごと尻尾を振って駆け寄った


どうやらファミリーは用事で実家に行っていたという。「インフルエンザでなくてよかった」というオトーサンに向かって女の子は「でも寒かったよ」と笑った。
ラテはまだ母親に嬉々として相対していた。


ラテ飼育格闘日記(522)

オトーサンが左目の白内障手術を受けた。したがって術後すぐは左目は眼帯だし、それが取れてもしばらくはゴミが入ったりしての感染をふせぐために保護めがねをかけなければならず不自由な期間を過ごさなければならない。オトーサンも事前に右目だけで散歩するシミュレーションもやってみたが、車が行き交う場所や暗くなった時間帯は実に危ない。


とはいえこればかりは仕方がないし安全を重視しながら、散歩をしなければならず、しばらくは不自由を強いられることになる。
さて、事あるごとにご紹介しているが、ラテはワンコの友達は極端に少ない。人間の子供たちには積極的に近づき愛想を振りまくが行き交うワンコのほとんどに吠えたり唸ったりするので友達ができない。ただしこれらの行為もいささかランクがあり、好きな人の度合いと同様に苦手なワンコの度合いもいろいろとあるようだ。

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※道行くワンコを見つけた途端に表情が変わる


ひとつ言えることは飼い主同士が親しく挨拶するようになるとラテも安心するのだろうか、次第に穏やかになり時間がかかる場合もあるものの顔を会わしても吠えなくなる場合も多い。「弱い犬ほどよく吠える」という諺があるが、まさしくラテはそんな気がする。相手がよく分からないと余計に不安をつのらせるのかも知れない。

したがって一概には言えないものの、飼い主同士が挨拶も交わさないで通り過ぎるような場合、ラテの吠え方は強くなるようだ。しかし残念ながらすれ違い様に「おはようございます」と挨拶しても反応がない人たちも多いのでこればかりは仕方がない。そうした飼い主同士の反応もラテは敏感に感じているのだろうか。
こうしたワンコたちとは何度すれ違っても平常心にはなれないようで、ラテは反対側の歩道を相手のワンコが歩いていても吠える。まことに困ったちゃんだ。

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※登校途中の女の子2人に声をかけられて喜ぶ


ただし希ではあるが初対面のワンコに「クーン…」と反応する場合がある。無論これは好意を持っている印であり、近づきたいという意思表示である。ともあれ最近になって気がついたが、オトーサンは初対面だとしてもラテは散歩の過程でそのワンコの臭いを嗅ぎ情報収集しているのかも知れない。だからもしかしたら「ああ、貴方なのね。会えて嬉しいわ」といってるのかも知れない。

そんなワンコの代表格に先日出会った。それは一見柴犬のようだが、マズルの白さを考えると若いワンコではないようだ。幾たびかすれ違ったり、反対側の歩道を散歩する姿を見たりしたがラテはそのワンコに限り、まだ距離があるにも関わらず「クーン…」と鼻を鳴らす。とはいえご主人か、男の方がリードを引いていることが多く会釈程度で通り過ぎてしまうのでラテとしてはお近づきのチャンスはなかった。やはりワンコ同士が吠え合うのは飼い主にしても気持ちの良いことではないので面倒は避けたいのだろう。

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※柴犬らしきワンコにラテは「クーン」と鳴いて興味を示した。相手のワンコは前片足を上げているがこれは緊張とか集中のポーズだといわれている


そのワンコにある朝、ばったりと出会った。その日は男性ではなく女性の方がリードを引いていたが、そのワンコの姿を見た瞬間ラテは「クーン、クーン」とどこからこんな可愛い声が出るのだろうと思うほど珍しい声を出した。その声に飼い主さんも立ち止まってくれた。こちらのワンコが攻撃するのではなく好意を見せていることを知っているからだ。
「おはようございます」と型どおりの挨拶をしたが、ラテはその柴犬のお尻の臭いを嗅いでいる。これはワンコにとって相手が何者であるかを知る沢山の情報を得る手段だが、相手のワンコはそれを嫌う場合もあるもののその時は嫌がらずになすがままだった。

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※相手のワンコが嫌がらずに許してくれたのでラテは情報収集を...


その瞬間ラテは「ワン」と乾いた声を出しながらワンコ特有の遊びを誘うポーズを繰り返した。これは「遊ぼうよ」という意味と同時にその後の絡み…例えば体をぶつけ合ったり甘噛みしたりをしても「それは遊びだよ」という意思表示なのだ。したがって無論好意をもっている相手にしかこのポーズはしない。
オトーサンは立ち止まってくださった飼い主さんに「何歳ですか」とお聞きしてみた。前記したように外見からして若いワンコには見えないが歩き方もしっかりしていたからだが「昨年死に損なったけど元気になって15歳です」という。中型犬としても長生きだ。

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※ラテは相手のワンコを気に入ったようで遊びを誘うポーズを繰り返した


「柴ちゃんですよね」とお聞きすると雑種だという。しかし明らかに柴の血が強いように思える。明確な理由は分からないがラテは柴犬とシェルティには好意を示すことが多いのだ。
そんな飼い主同士、話しをしているとラテとそのワンコは鼻面を合わせはじめた。

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※ついに吠えたり唸ったりせずに鼻面を合わせて挨拶ができた


オトーサンが「こいつ(ラテ)はワンコ嫌いなので珍しいんですよ」というと「うちもほとんどの犬を警戒するんだけど相性がいいみたいね」といわれた。ワンコ苦手同士のワンコが鼻面を合わせているのも面白いが、オトーサンとしても人間の友達だけでなくワンコの友達も増えて欲しいと常々考えているので嬉しいひとときだった。

とはいえラテが公園デビューした時代とは違い、公園でワンコ同士が駆けずり回り体をぶつけ合ったりすることができる場所も機会もないのが残念なのだが…。


ラテ飼育格闘日記(521)

この一週間はラテにとって些か面白くない散歩が続いたようだ。それは結構長い時間散歩を続けているにもかかわらず知ってる人たち、子供たちと出会えた機会が少なかったからだ。お馴染みの場所にいき、出入り口の方に向いて座り込み、誰かこないかと動こうともしない姿を見るとオトーサンも辛いが、それでは散歩にならない…。


天気の良い、そして明るい時の散歩は気持ちが良いし紅葉も盛りを過ぎたとはいえドキッとするような美しい場所に出会ったりして楽しみは多い。しかしそれはオトーサン側のことでありラテはほとんど地べたや植え込みの臭いに気を取られているのだからなかなか気持ちが通う瞬間は多くない。
それでもラテが歩きながらオトーサンにアイコンタクトしたときにはなるべくオトーサンも笑顔で答えるようにしている。そうするとラテも笑顔を返してくれるからだ。

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※いい顔してます!


さて先日のことだが、馴染みの公園にいくとこれまたお馴染みとなったファミリーがいらした。その女の子がいつものようにラテに駆け寄ってくれたがオトーサンに「はい、これ…」と小さなものを差し出した。オトーサンはなにかと思い手に取ってみるとラテの顔写真を缶バッチにしたものだった。
「よく出来てるね」と感心して返そうとすると「それラテちゃんにあげる」という。どうやらオトーサンたちのためにわざわざ作ってくれたらしい。

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※ラテの写真で缶バッチを作ってくれた!(上)。その後ラテはいつものとおり母親にべったりだ(下)


早速家に帰ってからラテに着けるハーネスに缶バッチ裏に付いている安全ピンで取り付けてみた。ラテは缶バッチより女の子にかまってもらう方が嬉しいのだろうがオトーサン的にはとても嬉しい。まったくオトーサンは飼い主冥利に尽きるというものだ。

しかしその後ファミリーとも会えないばかりか子供たちとも会えない日が続き、ラテはどこか元気がない。天気がよい日であれば気温も低いからよく歩くのだが、1時間ほど歩いても楽しい出会いや刺激がないのも可哀想だ。しかし普通…一般的なワンコとの散歩なんてそんなものなのだ(笑)。ラテは人一倍人間の子供たちが好きなので余計気になるのかも知れないが。

ということである日の朝、天気も良いのでラテのリードを引くままに久しぶりに1時間ほどの距離を歩くことにした。ラテと言えば、行き交う多くのワンコに「ウ〜」と唸ったり吠え合ったりしてまったく愛想がない。飼い主の立場をもう少し考えて欲しいものだが、向こうからワンコが来るとラテをオトーサンの反対側に位置しリードを短く保持の上でなるべく吠えさせないようにするが、まあまあラテの力の強いこと…。

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※子供たちがいない砂場の公園でオカーサンと駆けっこ


そんなあれこれに注意をしつつ歩くとちょうど朝の通学時間帯だったから小学校正門を過ぎると前方から多くの子供たちが色とりどりのランドセル姿で歩いてくる。中には走ったり歌ったり、そして友達と話したりしながらカラフルな子供たちがオトーサンたちを通り過ぎる。
面白いのはやはりラテだ。子供たちがこちらに駈けてきようものなら自分のところに来るものだと思っているようで尻尾を振り笑顔で待ち受けている。無論子供たちは遊んでいるのでありラテに近づこうとするわけではないから通り過ぎると見るからにがっかりしている(笑)。

数百メートルの間、50人ほどの子供が通過するがラテに近づこうとする子供はいなかった。しかし2人の女の子が笑顔で近づいて来た…。ラテは今度は間違いなくアタシのところに来るんだよねという感じでお尻ごと尻尾を振っている。
2人の女子は「可愛い」といい続いて「触ってもいいですか?」と聞いてくれた。無論オトーサンは「大丈夫ですよ、ありがとう」と答える。

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※登校中の小学生女子2人がラテを撫でてくれた


ラテは差し出された手をペロリと舐めて笑顔だ。そういえば見知らぬ子供たちに声をかけてもらったのは数日ぶりだったから余計嬉しかったに違いない。
無論通学途中だったから時間的には1分とか2分程度だったが、女の子2人に撫でられてラテはうっとりしていた。
「ありがとうございました」「気を付けてね」という挨拶を交わして2人が踵を返すそのとき、ラテはオトーサンにアイコンタクトしてくれた。
その表情は「オトーサン、私の対応って良かったでしょ」とでもいっているように思えた。

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※女子2人が去り際にオトーサンにアイコンタクトして「嬉しいね」と


その直後からどうしたわけか、数人のこどもたちに「おはようございます」と声をかけられた。気分良くオトーサンとラテは1時間を越える散歩のフィナーレを笑顔で過ごすことが出来た。




ラテ飼育格闘日記(520)

木枯らし1号も吹き、本格的な冬の様相をみせてきた。オトーサンは暑さは大の苦手だが、寒さも程度問題だ。しかしラテは益々元気なようで小一時間の散歩後に自宅に向かってもまだ帰りたくないとリードを引く。そんな攻防戦をしながら今日もオトーサンとラテは前に進むのでありました…。


当該日記が一週間に一度更新というサイクルだからか、どうしても一週間単位でラテのあれこれを見る習慣というか癖がついてしまった。
さて、ラテとの散歩は朝夕の二度だが、特に朝はオカーサンの仕事のシフトによって時間帯が異なる。またオカーサンが休みの日だとしても役割分担としてオトーサンだけでラテと散歩に出かけることもあるし、夕方だって天気予報や季節によって散歩に出る時間帯は大きく変わる。

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※さすがにワンコは寒さには強い!


いつもより少し寝坊した朝、朝食をとってから散歩に出るとときに子供たちの登校時間帯に重なる場合もあるし、すでに子供の姿はまったくといって見られないときもある。
一週間という期間は過ぎてしまうと実に短い時間のように思えるが、だからこそ何の刺激もない…ラテにとっては面白いことのない一週間も覚悟しなければならないし天候の関係もあってこればかりはどうしようもない。

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※歩く場所によっては絵巻物のような紅葉が広がっている


しかしラテは分かっていないだろうが、オトーサンとしては少しでもラテに楽しい思いをさせたいと限られた条件の中で「今日はどこに行こうか」を考えている。
雨の日は別にしても前記したように通学の時間帯に出かけることがあれば知っている子供たちに会える可能性のある道を通る。あるいは普段出会う確率が高い子供たちにしても、例えば日曜日や祭日は公園をはじめとして外に出てこないことが経験上多い事も知っている。

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※お馴染みの公園で大好きなファミリーと出会えてご満悦なラテ


いまの時間、あの場所に行けばあの飼い主さんたちに会えるかも知れない、あの道を通って進めばあのワンコたちに会えるかも知れないといったあくまで希望的観測ではあるが、ラテに良い刺激となる散歩がしたいと考えながら歩くコースを決めているつもりだ。
その最初の選択肢はマンションのエントランスを出たとき、右に行くか左に行くかだ。その違いは途中でUターンでもしない限り目的地は完全に違ってしまうから重要な選択となる。

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※通学途中の小学生男子に抱きついて喜びを表す


しかしラテの奴はそうしたオトーサンの思惑より,左右どちらにワンコの臭いが強いか、直前に知ってるワンコが通った方向はどちらかなのか…で右に行くか左に行くかを決めているようだ。
ともかく偶然にラテとオトーサンの思惑が会えば散歩のスタートから仲良く歩き始められるが、判断が違えばラテは左にリードを引きオトーサンは右に行こうとなれば厄介だ。ラテのリードを引く力は本気になると馬鹿にならないからだ。飼い主の飼育・訓練が間違っているといわれればそれまでだが、ラテの都合はラテの喜びであるかも知れずオトーサンは悩むところなのだ。

散歩でラテがなにをやっているのかを観察していると実に多くのことが分かるような気もする。見かけは実に地味でありそのほとんどが地面やら草木あるいは電柱といった構築物の臭いを嗅ぎ回っているだけのように見える。
オトーサンも最初は「そんな下ばかり見て、臭いばかり嗅いでないで頭を上げろ」と思ったがワンコは視覚より嗅覚の生き物なのだ。動体視力もばかにならないもののワンコは私たちが視覚で世界を構築しているのと同じように嗅覚で自分の世界を “見ている” と考えてよいだろう。

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※オカーサンと砂場の公園で駆けっこ!


以前にも書いたが、ラテがあらゆる場所の臭いを嗅いでいる姿は我々にとっては至極退屈に思えるが、ラテにとってはそれこそが自分の世界の情報網の確認であり、いわばツイッターのタイムラインを見ているようなものなのだ。
どんなワンコが行き来しているのか、鋭い嗅覚で何層にも重なったオシッコの臭いをレイヤーとしてひとつずつ認知することができ、そのワンコは前に会ったことがあるのか、見た事もないワンコなのか、オスなのかメスなのか、歳は、性格や病歴までわかるといわれている。

その臭いに自身のオシッコを上書き、すなわちマーキングするのはいわばリツィートなのだ。私はここをいつ通ったよ、今度会ったらよろしくね…。あるいは「おまえより私の方が魅力的だぞ…」といったメッセージをオシッコで書き込んでいるのだ。
例えばラテの場合はそうそう多くはないが、始めて会ったワンコなのに「ウィーン,クーン、クーン」と親愛の態度をみせるときがある。最初はその瞬間、第一印象で好き嫌いを判断するのだと単純に思っていたが、あるときもしかしたらすでにオンライン上でフォロワー同士だったのかも知れないと思うに至った(笑)。

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※公園に入っても知り合いがいないのでラテはふて腐れる(笑)


事実10年の間、ラテの行動を見ているが、友達ワンコや気になるワンコのオシッコ跡ほど上書きする確率が高い。まさしくツイートとリツィートのやり合いである。無論見知らぬ多くのワンコの臭いが散らばっているはずだが、すべての臭いに上書きするのではないことも興味深い。

オトーサンは自分の判断で良かれとあれこれ画策し、思い通りにならないとストレスになったりするが、ラテが本当に望んでいる散歩というのはオトーサンが考えてきたものとは違うのかも知れない。
先週の11月12日、横浜市にあるとある動物病院の里親会でラテと巡り会ってからちょうど10年目に当たるが、いまごろになってオトーサンはそんなことを考えている。


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appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員