ラテ飼育格闘日記(546)

ゴールデンウィークがやっと終わった。そもそもオトーサンのところでは暦通りの休みは意味が無い。その上にこのゴールデンウィーク中にオカーサンとオトーサンが続けて熱を出してしまったから辛い日々が続いた。それにラテにとっても学校が休みのときには子供たちと出会えないし、欲求不満の日々が続いた。


ゴールデンウィーク直前まではラテにとって至福の日々が続いていた。散歩の時間帯や天候にもよるものの子供たちと出会えばそれこそ毎日モミクチャにされた。また登校時間に出会えばお馴染みの子供たちと小学校の校門まで一緒に歩くといった楽しみもある。
そんなときのラテはまるで「アタシについておいで」とでもいうように子供たちの先頭に立ってズンズンと歩く。

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※ご機嫌のラテ


またいつもの公園に入るとお馴染みのファミリーのオカーサンがラテ用のオヤツをわざわざ作って持参してくださった。甘みを抑え、オイルはバージンオイルのオリーブ油を使ったいわゆるクッキー調のもので人間も安心して食べられるが、ラテの引きが強いこと強いこと。
大変気に入ったようでファミリーのオカーサンの前に立ち上がって「チョウダイ」と要求する。
まったくもって幸せなワンコである。

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※ファミリーのオカーサン手作りクッキーに飛びつくラテ


それがゴールデンウィークに入り、いつもの公園に行っても子供たちやファミリーの方々がなぜ来ないのかが分からないラテはひたすら座り込んだり腹ばいになって待ち続けるのだ。
これがオトーサンにとっては辛いことになる。ラテは待てばそのうち、知り合いの子供たちが「ラテちゃ~ん」と呼んで駆けつけてくれると思っているフシがあるからひたすら待つ。オトーサンがリードを引いても四つ脚を踏ん張って強く抵抗するのだ。
ラテと共通な認識を持っているとオトーサンは錯覚しているフシがあるが、一番違うのは時間感覚なのかも知れない。

普段はラテとは意外に意思の疎通が図れていると思っているオトーサンだが、こればかりはどうしようもない。ラテに理屈を説明しても分かるはずもないし聞き分けるはずもない。
それでもオトーサンは「今日は待ってても来ないから帰るよ」といいながらラテを力尽くで地面から引きはがす(笑)。

それでなくても最近は日中の気温も上昇し、ワンコにとっては早くも暑さを感じる季節になっているようで、日陰で風が通る場所に来るとコンクリートの路面に腹ばいになって動かなくなる。確かに涼しくて気持ちがよいのは分かるが、これでは散歩にならないしオトーサンとてそのまま10分も20分も立ち続けているのは実に辛い。

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※そろそろ今年もラテ文鎮化の季節が到来


しかしラテを力で動かそうとするのはなかなかに難しいのだ。
こうしたときには食べ物の威力も効かないことが多い。大好きなオヤツを見せれば立ち上がって言うことを聞くと思われがちだが、ラテにもどちらが大切かという判断基準があるようで、オヤツを見せてもそっぽを向き腹ばいを続ける。
また立ち上がったからとオヤツを食べさせた途端にずる賢い我が娘は速攻でまた伏せてしまい重い文鎮と化す。

こうした攻防戦は普段でもきついというのに微熱が続き、体のあちらこちらがギシギシいっているようなオトーサンはいっそのことラテの隣に腹ばいになってしまおうかと思うほどだ(笑)。
しかしそのようなときでも向こう側の歩道にワンコが通ればすっくと立ち上がって元気に吠え始めるのだからオトーサンは頭にくるわけだ。

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※熱を押しての散歩は辛い...


5月8日の月曜日、今日から学校も通常通りだとオトーサンはラテを通学時間帯より少し早めに散歩に連れ出した。なるべく排泄を済ませてからゆっくりと子供たちと遊ばせたいからからだ。
ここ数日と違い、あちらこちらにランドセルを背負った子供たちの姿が見えるからか、それまでよりラテの意欲が違うようで積極的にリードを引く。

オトーサンの読み通り、早々に排泄が終わったのでゆっくりと通学路の方へと軌道修正だ。と早くもかなりの遠くから「ラテちゃ〜ん。ラテラテ!」と声がして低学年女子3人が笑顔でこちらに走ってくる。
あっというまにラテの廻りには6人もの女子たちが集まって賑やかだ。子供たちにとっても久しぶりの学校だからだろう、「あのね、うちの犬がね」「オカーサンにラテのこと言ったらね」「9日間台湾に行ってたんだよ」「ラテはGW中なにしてたのオジサン」と質問が同時に押し寄せる。

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※久しぶりのモミクチャ(笑)


オトーサンは聖徳太子になったように「ワンコが元気になって良かったね」「オカーサン、なんて言ってたての」「オジサンも台湾行ったことあるよ」「ラテは寂しかったみたいだよ」と次々に短い返事をする。と同時にまたまた質問攻めだ(笑)。
その間、ラテは頭や背中、ときには尻尾を撫でられ、抱きしめられ、チューをしたりと大忙しだが尻尾も下がらずラテも楽しんでいるようだ。
そう言えばオトーサンはまだまだ微熱があったはずだが、その時だけは忘れて一緒に校門までの道のりを楽しんだ。



[小説]未来を垣間見たカリスマ 〜 スティーブ・ジョブズ 第37話 スーザン・ケア

スティーブ・ジョブズは未来のテクノロジーを時代の最前列で考え見つめてきたといわれている。しかしその陰には2016年12月6日、アップル銀座のエントランスから40年前のカリフォルニア、ロス・アルトスにあるスティーブ・ジョブズ家のガレージ前にタイムスリップしたひとりの男の存在があった。
ー 優れたビジョナリーといわれたスティーブ・ジョブズ。その若かりし時代の秘密に迫る!ー
※本編はフィクションです※

■第37話 スーザン・ケア
1993年は私にとって実に心揺れる年となった。1976年の年末、どうしたことかアップル銀座の店頭から40年前にタイムワープし、スティーブ・ジョブズと知り合い一緒に働くことになったが、その時からのメンバーだったビル・フェルナンデス、ロッド・ホルトが退職したことは私の心にぽっかりと大きな穴をあけた。

そういえばランディ・ウィギントンも1981年9月にAppleを離れて自分で会社を興したがすぐにAppleとセミフォーマルな契約をして時折姿を見せていた。したがってフルタイムで創業時からAppleに在籍しているのはダン・コトケしかいなくなった。それは私にとって寂しいことだったし特にロッド・ホルトは友人として多くの時間を共にしてきた男だったからショックだった。彼は退職に際しては多くを語らなかったが上層部との意見が合わず退職を余儀なくされたらしい。
ロッドは別れ際に、
「俺はAppleが嫌いになったわけではないんだ。ただ現役員たちが俺を嫌っただけなんだ。前にも言ったがスティーブにしてもガレージから一緒に働いてきた俺たちはすでに用済みなんだな。変なこといってスマンがトモ、君も十分気をつけてくれよ。また遊びに来るから」
といいながら去って行った。

去る者がいる反面新たに新風を巻き起こす人たちもいた。その筆頭は4月に社長に就任したジョン・スカリーだがこの時期ほとんどスティーブと一緒で私などは話す機会もなかった。
私が興味深く接したのは1月にMacintoshチームの一員となったスーザン・ケアだった。彼女は同じくMacintosh開発チームにいたアンディ・ハーツフェルドの高校時代の友人だったというがそのアンディの勧めでAppleに入社したらしい。
ジジイの私から見ると金髪でふっくらし輝いているその表情は時に幼女のように見えたが、彼女は優秀なデザイナーとしてMacintoshの開発に多大な貢献をすることになる。

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※スーザン・ケアがデザインしたスティーブ・ジョブズのアイコン作品(筆者所有)。現在彼女のサイトからサイン入りのプリントが購入できる。


そういえばその1月、あのビル・アトキンソンがAppleを辞めると言い出して大騒動になった。
1月19日にLisaが発表されたことで多くのメディアが注目し取材合戦となった。原因はAppleは自分(ビル・アトキンソン)の事を評価していないからということだったし事実ビルは怒り心頭だった。
なぜならバイト誌にLisa開発陣のインタビューが載ったがビルは呼ばれてなかった。ラリー・テスラーらマネージャー級の人間たちのインタビューで占められていたが一番貢献したはずの自分は不当に評価されてたという不満だったし怒りだった。
いうまでもなくビル・アトキンソンはLisaとMacintoshのGUIの基盤となるソフトウェア群を書いたのだから一番の功労者であったといえる。慌てたスティーブはビル・アトキンソンをアップル・フェローに遇することでなんとか退職を思い留まらせた。

ある日の午後、ジョアンナ・ホフマンに連れられてスーザン・ケアが私のオフィスに来た。挨拶にきたというよりMacintoshチームのビル・アトキンソンやアンディ・ハーツフェルドそしてピュレル・スミスらに私の噂をあれこれと聞いて興味を持ったらしい。
型どおりの挨拶を交わした後に私は聞いてみた。
「スーザン、と呼ばせてもらうけど、スティーブの第一印象はどう」
スーザン・ケアは隣に座っているジョアンナ・ホフマンの顔色を伺いつつ笑いながら答えた。
「いろいろとアンディから聞いてましたが、噂以上に気むずかしい男ね。だけど私に辛く当たるといった態度はみせないし上手く付き合って行けると思うわ」
「でもまだスーザンはチームに入ったばかりよ。問題はこれからだと思うけど」
ジョアンナはいたずらっぽい視線をスーザンに送った。

「そうね。ただ分かったことはチームの誰もに言われたことだけど、与えられた仕事をやれば済むというものではないのがよく分かったわ。私はデザイナーという立場でチームに誘われたけど、ざっと聞いただけでもあれもこれもと大変みたい」
「そうね。ただしスティーブとの関係で大切な事がひとつあるのよ。それを教えておくわ」
ジョアンナは真顔になりながら私とスーザン両方の顔を見ながら話し始めた。
「トモは私たちと立場が違うから単純に当てはまらないけど、私たちに大切なのはスティーブに言い返すことよ」
「言い返すって」
スーザンは意外だと膝を乗り出した。

ジョアンナは言い含めるようにゆっくりと話した。
「いい、例えばスティーブに強く言われたとするわね。仕事ができないとかセンスが悪い、何だこれはとか、文句はいろいろよね」
私は笑い出したが、ジョアンナはめげずに続けた。
「そんなとき、Appleの会長に叱られたとか貶されたと考え、腐ってしまうのが一番ダメなの」
スーザンは真剣な表情でジョアンナの次の言葉を待った。
「誰しもそんなことを人前で、それをも大声で言われたら気落ちして自信を無くすかもしれないけどスティーブの場合は違うのよ。最悪な対応は泣くことかな。そうなればスティーブの言ったことが正しかったように思われてしまうわ」
私はジョアンナ・ホフマンという女性がAppleの中でスティーブと対等の言い合いができ、ときに言い負かす事が出来るただ一人の女性であることを2016年からタイムスリップしてきた男として知っていたが、本人から具体的に聞くと説得力が違った。

ジョアンナは次第に乗ってきたのか両手のボディランゲージが激しくなり、独特のイントネーションも顕著になった。
「スーザン、覚えておいてね。スティーブから声高に文句を言われたらシュンとして引き下がってはダメなのよ。スティーブの目を強い視線で見返して自分の意見や思いをきちんと言い返すのよ。それも大きな声で廻りにも聞こえるようにいうのが効果的ね。時には『貴方は間違ってる』と言い返すのよ」
一息入れて、
「なぜそうした対応が効果があるのか。いろいろ理由はあるけど分かりやすく言えばスティーブはそうした人間を信頼するからよ」
「分かったわ。そんなことがあったときに咄嗟に対応できるか分からないけど心がけとく」
スーザン・ケアは真剣な表情でジョアンナに頷いていた。

ジョアンナは、
「ごめんなさん、トモ。あなたの話しを聞きたくてスーザンを連れてきたのにあたし喋りすぎたわ」
と誤りつつ、あなたもスーザンになにかアドバイスしてあげてと言った。
私は思いついたことがあったので早速スーザン・ケアに話しかけた。
「いま、どんな仕事をしてるの」
「アンディやビルたちがMacintosh用にOSとかシステムウェアとか、そう私は詳しくないからよく分からないけど開発してるでしょ。私はそれらを象徴する、一目見て『これだ』とわかるアイコンを作るようにいわれてるの。ファインダーに表示する小さなグラフィックたちね」
「そうだったね。32×32ドットの制限があるからなかなか厄介な仕事だよね」
私がそういうとスーザンは、
「トモ、私はけっこう楽しんでいるわ。その制約こそ面白いのよ。だけど私が作ったアイコンを果たしてスティーブが気に入るかどうかがまずは試されるらしいわ。アンディがいうにはね」

私はどう言ったらよいかを考えながらスーザンの可愛らしい顔を間近にしながらいたずらっぽくいった。
「スーザン、君の能力を一度でスティーブに見せつけ、そして気に入るようにする方法があるよ」
スーザンとジョアンナは顔を見合わせながら、
「教えてよ、是非教えて」
と叫んだ。やはり不安だったようだ。

「いいかい、スーザン。君は僕のオフィスを出たらすぐに自分のデスクの前に座るんだ」
スーザンは体を乗り出しながら大きく頷いた。
「それで、まずはMacintoshの電源をいれる」
「分かった。それからどうするの」
「アンディがアイコンエディターを君のために作ってくれたらしいよね。それを立ち上げる…」
二人はなんだか私がふざけているのかと訝しい顔をした。

「やることは一つだよスーザン。スティーブ・ジョブズのアイコンを作るんだ」
私の意図することがわかったのだろうジョアンナの顔がまずばあっと明るくなった。
「なるほど、スティーブは自己顕示欲の強い人よ。自分の顔がアイコンになればきっと喜ぶにちがいないわ。さすがトモだわ」
喜びながらスーザンの手を取った。
スーザン・ケアはそんなことでスティーブの気を引き、自分の能力をアピールできるか不安のようだったが、
「わかった。早速やってみるわ。ありがとう」
と言いながら二人で席を立った。

スーザンは早速スティーブ・ジョブズの肖像をデザインした。当時のアイコンは前記したように32×32ドットの白黒だったから全部で1024ドットという大きな制約があり、物の形を伝えることはなかなか難しかった。しかし誰が見てもジョブズだと分かるそのアイコンを見てジョブズ本人も気に入ったという。
その後、ビル・アトキンソンをはじめスーザンに自分の肖像をアイコン化してもらうことがMacintoshチームのステータスとなったほどだが、ビル・アトキンソンのアイコンは実際にMacPaintのアバウトに使われた。

結果スーザン・ケアはスティーブに気に入られ多くの仕事を残した。
例を挙げれば、Macintosh起動時に表示するハッピーマック、調子が悪い時のサッドマック、システムエラー発生時の爆弾マーク、ゴミ箱、時計アイコンなどはもとよりMacintosh 128KのコントロールパネルやMacPaintのサンプル画の多くも彼女の作品である。さらにCairo Fontをはじめ当時のGenevaやCicagoといったビットマップフォントのデザインを手がけたのもスーザン・ケアだった。

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※かつてApple本社の庭にはスーザン・ケアの作品が立体化され、オブジェとして飾られていた(筆者撮影)


したがって彼女はユーザーが最初に「これがMacだ」と感じるシステム全体のイメージや個性を生み出したデザイナーだといえよう。
スーザンの影響はmacOSの時代になった現在でも決して無縁ではない。その代表的なものは「コマンドアイコン」だ。
Apple純正キーボードの”command”キーにも刻印されている花びらのようなアイコンがそれだが、これもまたスーザン・ケアがジョブズらMacチームの要請に従い国際シンボル辞典にあったスウェーデンの地図に採用されている記号をビットマップ化した結果なのである。

(続く)

【主な参考資料】
・「スティーブ・ジョブズ III」東京電機大学出版局
・「レボリューション・イン・ザ・バレー」オライリージャパン
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社
・「アップル・コンフィデンシャル 2.5J」アスペクト
・「エデンの西(上)」サイマル出版会



ファイルメーカー、新バージョン FileMaker 16 プラットフォームを発表

ファイルメーカー株式会社は5月10日、FileMaker 16 プラットフォームのリリースを発表した。これは、実績あるカスタム App 作成の統合プラットフォームの最新バージョン。


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FileMaker プラットフォームには、ビジネスチームがカスタム App を作成、共有、および実行するために必要なあらゆる機能が含まれているため、モバイル、クラウド、およびオンプレミスで展開するカスタム App の設計と配信をシンプルかつ速く実行できる。
新しいFileMaker 16 プラットフォームに組み込まれているパワフルで洗練された新機能は、チームがビジネス上の課題を迅速かつ簡単に解決するために役立つ。

FileMaker 16 プラットフォームの新機能:

・モビリティ:
 スクリプトを使用したアニメーションとトランジションが追加された。iOSアプリケーションのFileMaker Goでカスタム App を操作する際、視覚的なトランジションを提供することで、よりわかりやすくユーザを誘導する。また、領域監視のスクリプトステップを使って、iPadやiPhoneがiBeaconに近づいたとき自動的にアクションを実行したり、ジオフェンスに入ったとき自動的に位置情報を取得したりができる。

・統合:
 強化された cURL オプションや、あらかじめ定義された JSON 関数を FileMaker Pro で使用でき、他の Web サービスやアプリケーションとのデータ交換が簡単になる。

・開発:
 新しいレイアウトオブジェクトウインドウでは、レイアウト上のすべてのオブジェクトを階層的に表示された一覧で確認できる。 これにより、オブジェクトのセットをグループ解除しなくても、1 つのオブジェクトに対して簡単に変更を加えることができる。

・スケーラビリティ:
 FileMaker WebDirect を使用してアクセスする場合、最大 500 ユーザが同時にカスタム App を使用できるようになり、チーム全体でデータを共有しやすくなった。

・セキュリティ:
 サードパーティの認証プロバイダを使用した OAuth 2.0 によるシンプルな認証情報管理により、カスタム App のセキュリティと安全性が向上す。Amazon、Google、または Microsoft Azure のアカウント認証情報があれば、それを使用して FileMaker ベースのカスタム App にログインできる。

FileMaker 16 プラットフォームの詳細



「大江戸鳥瞰図」で江戸を遊ぶ

本書「大江戸鳥瞰図」は江戸(文久二年・1862年)の町並みを高度6万6000メートル上空から眺めた地図だ。勿論実際にそんなものが残っているはずもなく、誰も見たことがないものだ。これはすべてが手書きで描き起こした前人未踏の鳥瞰図である。


本書は鳥瞰図絵師、立川博章氏が三点透視図法により神奈川中心部を29区に分けて描き起こしたもので、江戸東京博物館館長の竹内誠氏および横浜開港資料館副館長西川武臣氏がそれぞれ専門の立場で監修を行っている。

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※立川博章画「大江戸鳥瞰図」朝日新聞出版刊の表紙


まず、なぜ江戸の地図などを手にしたのかということから説明しなければならない。
それは…年代は100年ほど違うものの、江戸を舞台にした時代小説を書こうと思い立ったからに他ならない。
私が作り出した主人公が活躍する本拠地は江戸小石川村の幕府薬園内に建てられた小石川養生所であるが、現在小石川植物園として知られている一体だから、分かりやすく言えば文京区白山三丁目あたりだ。

また尾張藩江戸藩邸の家老の娘をヒロインとして作り出したが、この藩邸のあった場所は現在防衛省のある場所であり市ヶ谷である。
さらに町火消し「い組」も登場するが、そこは日本橋室町に、そして主人公の音曲の師匠の住居は日本橋富沢町、さらに南町奉行所も登場するがここは現在有楽町朝日マリオンのある場所だった。
という具合に江戸の町と現在の位置を確認し、大まかな歩くルートなどを決めるためには是非とも江戸時代の古地図がいる。
幸い現在の地図と切絵図を比較できる地図も販売されているが、当然のことながら二次元平面でしかなく町並みや名所の感じは浮世絵などを参考にするしかない。

その点、本書「大江戸鳥瞰図」はちょうど江戸の町を航空写真で見ているような感じで捉えることが出来、切絵図では伝わってこないリアルな町並みを感じる事が出来る。そして次ページには鳥瞰図にオーバーラップさせた現在のランドマークと解説が載っている地図もあり、位置関係を比較することも出来る。ただし人物は書き込まれていない。

とはいえ書籍の限界か、特定の場所をと思えばいかにも図のスケールが小さいのが残念だ。せめて拡大縮小ができる画像データをデジタルで提供してもらいたいと思うのは私だけではないと思うのだが…。
また色調を意図的に統一されているようだし、当時の江戸は現在のように建物や構築物にしても高いものがほとんどない。したがって「大江戸鳥瞰図」の縮尺で見ると建物、畑、森林そして川といった単調なイメージに見えるが、これが江戸の町だったということなのだろう。
なお、巻末に「御府内中心部」と「大江戸鳥瞰全図」が裏表に印刷されたものが折りたたんで付属している。

ちなみにあらためて「大江戸鳥瞰図」をはじめいくつかの江戸地図を眺めると武家の町だったのだと認識をあらためざるを得ない。例えば享保年間あたりだと武家屋敷が占める面積は全体の70%弱、寺社地が15%強、町人たちが済む面積はたったの12%強程度だったという。
ともあれ「大江戸鳥瞰図」は立川博章氏の偉業のおかげで私にとって江戸を "感じられる" よい資料のひとつとなっている。





HUION ペンタブレット H610 PROファーストインプレッション

ペンタプレットといえば多くのパソコンユーザーはワコム製の製品を思い浮かべるかも知れない。そのワコム製タプレットの評価を依頼され、まだ試作品の段階でMacとの使い勝手をレポートしたことを思い出す。起業してすぐだったと記憶しているので1990年か。ただしMac用のインターフェースとドライバーの提供を受けたが、まだまだ使い物にならなかった。


そうした縁もありこれまで何機種ワコムのタブレットを使ってきたことか。ただし言いにくいことだが長い間ドライバーとMacOSがコンフリクトを起こす問題に悩まされたこともあって疎遠になるも、またまたワコム製品を買うといったことを繰り返してきたが、現在まで使っていた製品が壊れたのをきっかけに、今般はじめて他社製品のペンタブを買ってみた。
それが「HUION プロフェッショナルペンタブ H610 PRO」である。

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※HUION ペンタブレット H610 PROと専用充電式ペン


これまで知らないメーカーの製品を買うのはやはりリスキーだが、ペンタブとしては安価だったし気軽に手を出してみた次第。それに未知の製品を手にするのは良し悪しを含めて大いに刺激となる。まあ使えなくては元も子もないが(笑)。

さてこのH610 PROだが、サイズは約35.3 × 4.5cmで厚みは曲線部位を含めて1cmほど、そしてアクティブエリアは10 × 6.25インチだ。
解像度(LPI=line per inch):5080、 反応率(RPS=Report Rate Speed):233、そして2048 レベルの筆圧を持っているから、スペック的には十分な製品だ。なお対応システムだがWindows 7, Windows 8, Windows 8.1, Windows 10;Mac OS 10.8.0以降とされているものの、私の利用環境はOS X Yosemite 10.10.5である。
また私は試していないが、左利きの人のための設定や、複数ディスプレイの環境にも対応しているという。

製品の片側には、8個のショートカットキーと ワーキングエリア上部に16個のファンクションキーを使って、ショートカットの定義ができる。また背面には4箇所滑り止めがあり机上に置いても滑らない。

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※ショットカットおよびファンクションキーの設定画面


オペレーションは付属のペンを使うが、このペンは充電式で2時間の充電で400時間利用できるという。なお具合が良いのはケーブルは邪魔だとしても充電中にもペンが使えることだ。そしてペンには2つのボタンがあり通常はマウスの左右ボタン機能を割り振ることになる。また交換用ペン先4本が同梱されている。

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※ペンホルダーと充電式ペン


まず最初にやることだが、タブレットをUSBケーブルでMacに接続する前にドライバーソフトをMacにインストールする。それからタブレットを接続するが、幸いトラブルもなくセットアップができた。
ペン先をタブレット面に乗せるとインジケーターがグリーン色に点灯する。またペンはちょうど紙の上を滑らかにこすれるのような自然な感じで滑る。この辺は好き好きがあると思うが、感触は決して悪くないと思う。なお本体に電源のON・OFFスイッチはない。

勿論、Photoshopをはじめ、多くのグラフィックソフトで使えるわけだが、やはりこうしたペンタブを持てばそれなりのツールがあった方が効果的だ。
ちなみに私はRebelleのアップデート版、Rebello2でH610 PROを使い始めているが、その具他的な相性とか使い勝手は別途まとめてからご紹介したいと思っている。

最後に、パッケージを開けると「ありがとうございます」と日本語で書かれたメッセージカードが置かれ、その中に日本テクニカルサポートセンターのメルアドやスカイプのアドレスが記されているのには好感が持てる。ただし印刷物あるいはCDに含まれているマニュアルは一部日本語解説もあるものの、H610 PRO専用の解説ではない点が煩わしい。しかし実際にH610 PROを使ってみればほとんどマニュアルレスで使えると思う。

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※パッケージを開けると日本語仕様のメッセージカードが乗っていた


まだ一週間程度しか使ってはいないが、トラブルには合っていないし、思っていたよりずっと使いよい製品だった。そして例えばUSBの規格が 1.1 と些か古い部分もあるが実利用には問題ないし、なによりもコストパフォーマンスは最高ではないだろうか。




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プロフィール

appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員