電子レンジのような紫外線消毒器「UVクリーンシステム」レポート

これまで3Dマスクなどの消毒殺菌のためにと小型の紫外線消毒器を使ってきた。それはそれで有意義だったが消毒殺菌したいアイテムは3Dマスクだけではない。私は決して…というのも可笑しいが潔癖症ではないが、新型ウィルスの問題だけでなく消毒したい物は多々ある。


とはいえ個人的に紫外線消毒器を使い始めたのはやはり新型ウィルス防御のためだった。日々マスクは欠かせないが、有り難いことにそのマスクはデータ公開されたものを3Dプリンターで作っているのでフィルターのみ交換すればよい理屈だが、3Dマスク自体やゴム紐も汚れたり汚染の可能性もある。

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※電子レンジかオーブンようなデザインの紫外線消毒器


したがってマスクを使った後は必ず紫外線消毒器に入れて殺菌消毒する習慣がついた。とはいえ自分が使うマスクはともあれ、先のマスク不足の時期に幾多の方々に3Dマスクをプリントして差し上げたが、なにしろ口元に付けるものだから人様に差し上げる前にはきちんと消毒して…とも考えた。

幸いというかかなり以前になるが2015年あたりからそれまで集めてきた歴史的なパソコン周辺機器や古書類などをハンディ式の紫外線消毒棒を使って消毒していた。これなら適切に使えばアイテムを濡らすこともなく傷を付けることもなく紫外線が届く範囲を消毒滅菌できるからだ。
気にしすぎでは…と思われる方もいるかも知れないが、保存状態の良くない歴史的機器類、それもeBayなどから入手し海外から送られてきたものは、時にそのまま手を触れたくないと思う物もあるからだ。やはりどのような環境でどんのような人が使ったのかを分からない物品をそのまま身近に置いておくほど図太い神経でもない(笑)。

ともあれ紫外線消毒棒は使えることは使えるが殺菌中は常に手に持っている必要があるし、アイテムの周りを万編無く照射する必要があるわけで面倒なだけでなく途中注意をしていても手に照射したり光源を直視してしまう危険性がある。
そんなことも頭にあったので3Dマスクを作り出してからはそれが収納できるサイズの箱形紫外線消毒器を手に入れて使ってきたわけだ。

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※これまで愛用してきたUV-Cボックス


しかし贅沢なもので、手持ちの箱形紫外線消毒器は3Dマスクだと1個しか入らない。無論重ねれば話しは別だがそれでは重なった部分に紫外線照射はできず意味が無い。それに古書などの場合は文庫本以外サイズ的に入らない…。

そんな訳で今般以前から目を付けていた電子レンジのようなデザインの紫外線消毒器を手に入れた。この種の機器は美容サロンや理容店などで使う不特定多数の客の肌に当たる器具類の消毒殺菌に使われているらしいが、大変手軽だし安全設計だ。
ドアを開ければ万一紫外線照射中でも消灯してくれるしドアはスモークパネルで覆われており安全なUVカット仕様だという。

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※フロントのドアを開けたところ。庫内はステンレスで覆われ同じく取り外し可能なステンレス製の棚がある


今般手にした製品の庫内寸法は高さ16cm×幅32cm×奥行20cmであり、庫内はステンレス製なので紫外線は反射も含めて棚に置いたアイテムに均等に照射できる理屈だ。
タイマーは10分、20分そして30分に設定できるが、波長が253.7nmというから、いわゆるUV-C(280nm未満の紫外線) ということだ。

もともと太陽光にもこのUV-Cはが含まれているが通常オゾン層で守られているから地表には到達しない。ただしハロン系物質によりオゾンホールが発生すると、地表に到達して生物相に影響が出ることが懸念されていることはご承知の通りである。UV-Cには強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が強いがその特性を活かしたのが紫外線殺菌器ということになる。

では肝心の殺菌効果はどの程度のものなのか…。これは素人の私には信じるしかないが、こちらのウェブサイトには各種の微生物を99.9%殺菌するのに必要な紫外線照射量の一覧が示されている。
一例を挙げれば、チフス菌が4,440、大腸菌が5,400、サルモネラ菌が16,200、黄色ブドウ球菌が9,300、インフルエンザウィルスが3,400、VNNウィルスが100,000と示されている。

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※タイマーは10分、20分、30分の設定が可能。また使用中でもドアを開けると紫外線照射はストップとなる


この値は繰り返すが紫外線照射量(μW・sec/㎝2)を意味し、紫外線を照射されたエネルギーの総量のことで、UV照度(μW/㎝2)と照射時間(sec)の積で示される。
ちなみに本製品の紫外線照度は附属の取り扱い説明書によれば243μW/cm2とある。したがって例えば10分(600秒)の照射で計算するとその紫外線照射量は243×600で145,800の値となり、計算上はほとんどの細菌や微生物を殺菌できる理屈である。
紫外線による消毒はなによりも非破壊というか物品を傷つけずに完全に近い消毒殺菌ができるのが魅力なのだ。なお製品にはきちんとした日本語取扱説明書が附属している。






電熱ネックウォーマー「GRAPHENE Heating Neck Protector」レポート

「背筋が寒い…」と感じる季節になった。まだまだ本格的な寒波到来には時間があるが、そろそろネックウォーマーやマフラーを巻いている女性の姿も目立ち始めた。


私も愛犬の散歩に出る際、寒い時期に来はこれまで主に布製のネックウォーマーを使ってきた。手軽だし途中で外れることもないからだ。しかし些か煩わしいことも事実だし、劇寒の中では少々頼りない場合もあるしそもそも暖かさの調節ができない…。

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※「GRAPHENE Heating Neck Protector」は軽くて大変装着感がよい


ということで先日ひやかし半分にネックウォーマー「GRAPHENE Heating Neck Protector」と言う製品を買ってみた。安価なことでもありあまり期待をしていなかったが実際に外気温8度の朝に使ってみたらとても具合がよろしい…。
この「GRAPHENE Heating Neck Protector」以後略してNeck Protectorと呼ぶが…モバイルバッテリーなどから5Vの電力をUSB供給し本体に組み込まれた発熱膜で首筋を温めるガジェットだ。

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※首に巻き、ベルクロで留めるだけなので簡単装着


あまり期待もせず朝の散歩で外気温8度のとき初めて使ってみた。
要は幅が広く発熱膜が内蔵されている部位を首の後ろに位置するようにして巻くがベルクロで留めるので簡単である。そして専用USBケーブルの先端にはマグネットコネクターなので手探りでも吸い付いてくれる。

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※専用USBケーブルの先端はマグネットコネクターなので簡単接続


そして反対側のUSB-Aタイプのコネクタをモバイルバッテリーに繋ぎ、ケーブルに付いているコントローラーのスイッチを入れればOKだ。
温度はLEDの色で3段階に設定でき、赤が45℃、黄緑が40℃、そして青が38℃だという。そもそもが高強度のTPUに包まれた発熱膜を直に首筋に巻くのでとても温かい。

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※電源のON, OFFおよび温度は3段階に調節可能


なによりもメチャ軽いし首前面の幅は細く裏面はメッシュになっていて大変装着感がよい。なお本体は発熱膜を取り外せば手洗いが可能なので汚れても安心である。

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※発熱部位の裏表


最後になるがAmazonを覗くと同類の製品が多々ある。無論ほとんどは中国製だし安価なことでもあり期待をしていなかったが、少なくとも私が手にしたこのNeck Protectorの本製品はパッケージもしっかりしているし日本語マニュアルも含まれている。そしてなによりも縫製も綺麗だし臭いもなく丁寧な作りであることが伺える。

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※これからの季節にはお勧めである


これから本格的な寒さを向かえるに当たり、まずは首元…襟元を温かくして過ごしたいものである。
しかし冬季にはここ数年電熱ベストや電熱パンツといった製品を使っているが、それらに合わせ電熱ネックウォーマーとなれば、私はすでにモバイルバッテリーで活かされているアンドロイドなのか…と笑うしかない。






8種類の環境音をミックスしリラックス空間を演出できる「Tranquility Sound Machine」とは

たヘンテコな製品に手を出してしまった(笑)。ヘンテコな…とは本当に役に立つものか、使えるものかが未知だったからだが、どうにも性分でこの種の?アイテムには弱いのである。ともあれ「Tranquility Sound Machine」と名付けられたこの製品は8種類の環境音を自分好みにミックスして流すことができるというBluetooth搭載スピーカーなのだ。なお国内の製品名は「おやすみノイズ」と名付けられている…。


「静寂のサウンドマシン」にしても「おやすみノイズ」にしても突っ込み所満載のネーミングだが、本スピーカーは良質の睡眠を誘導する環境音専用スピーカーなのだ。

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※製品パッケージ


製品のコンセプトに「良質な睡眠空間をサポートする癒しの環境音を」とあるものの、幸い私は通常眠りは浅いようだが眠れないということはまずない。ただしそのスペックを見て仕事部屋で使ってみたいなと思わせたのだ…。

「Tranquility Sound Machin(NS2020KH)」は「カフェでの雑音」「風」「焚き火」「雨」「雷」「波」「鳥」そして「牧場」のサウンドを出力することができるだけでなく、これらをミックス…すなわち雨の音に雷の音をミックス等々して出力することができ、それぞれのボリュームを独立でコントロールが可能なのだ。

またBluetooth 4.2を搭載しているのでスマホなどの機器と接続すれば好みの音楽を流すことができる。ただしBluetooth接続のサウンドと環境音を同時に聞くことは出来ない。そして30、60、90分のタイマー付きなので睡眠時の利用に便利だろう。なおイヤフォンジャックも付いており、バッテリーはUSB給電で充電はできない。

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※Tranquility Sound Machinはシンプルな箱形だ


さて落ち着く音は人それぞれだろうし、どのようなシーンかによっても違うはずだ。また私にしても落ち着きたいとき、逆に集中したいときに選ぶ音楽がときに邪魔になる場合もある。逆に雑踏の中にいた方が集中できるときもあるわけで人の心理は興味深い。
ほぼ一日中、Macの前に座っている私だから音楽は勿論、なにがしかのノイズがあった方がリラックスできるときがあり、そんなときには人の声と音楽とがバランス良く聞くことが出来るラジオも友だ…。
いずれにしても音楽よりもある種の環境音の方が集中あるいはリラックスできるように思えるのでこの「NS2020KH」の活かし所が多々あるのではないかと思った訳だ。

「NS2020KH」はサイズが18.5×7.5×7.5cm で重さが400gほどのボックス型だ。そしてフロント側がスピーカーになっており、上面に電源スイッチをはじめ、ボリュームボタンやBluetoothボタンなどが列び、下側に8つの上下にスライドするレバースイッチがこれまた整然と並んでいるというデザインだ。
8つの上下レバーは向かって左側からカフェの雑踏、風の音、焚き火の音、雨音、雷の音、波の音、鳥の鳴き声そして牧場のサウンドのボリュームスイッチになっている。

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※Tranquility Sound Machinの上面操作スイッチ類


要はカフェの雑踏のレバーを上げれば文字通りカフェにいるかのようなリアルなノイズが聞こえ、風の音のレバーを上げれば風の音が鳴るという具合だが「NS2020KH」の面白い所は各サウンドのボリュームを自由に調整できる点だ。したがって例えば牧場の音と同時に鳥の鳴き声を組み合わせることも出来るしさらに風の音を重ねることもできるというわけで、この8つのサウンドを自由に操って好みのBGMを作ることが出来るということになる。
ちなみに附属品はUSB(Type-C)ケーブルとマニュアル(日本語付)だ。

繰り返すがもともと本製品は質の良い眠りを取り入れるため…というのが開発コンセプトのようだが、それだけの用途では勿体ない。私は冒頭でも記したとおりもっぱら仕事中につかうつもりだ。
そういえば一昔前はこの種の音源はCDで売られていた。野鳥の鳴き声は勿論、雨や滝の音などなどを買ってきてそれをカセットテープに編集し好きな音源を好きな順番に流してBGMにしていたものだ。

またNS2020KHはスタンドアローンで楽しむ機器だが、こうした環境音をインターネット接続が前提だがWebで聞くことも出来る。
Noisli というサイトではNS2020KHと同様な音源を同じくミキシングして楽しむことが出来るがフリーでの利用をベースにして、さらに多くの音源を使うためには年間US$120の費用がかかる(月額払いもあり)。

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※WebサイトでもTranquility Sound Machinと同様なコンセプトのNoisli


私はあえて据え置き型を好んだのでNS2020KHを手に入れたが、取っかかりとしてNoisli のサイトを覗いてみるのも良いだろう。






フィラメント防湿ボックス「PolyBox」Edition II ファーストインプレッション

3Dプリンター関連製品を久しぶりに買った。それがフィラメント防湿ボックス「PolyBox」Edition II である。同類の製品としてはすでにeSUNの「eBOX」を所有しているのでそれと比較しながら「PolyBox」の概要をご紹介していきたい。


■「PolyBox」って何だ?
「PolyBox」はその名の通りFDM方式の3Dプリンターで使うフィラメントを湿気から守ろうと専用にデザインされたプロダクトだ。特長としては1Kgのフィラメントなら2巻、300Kgなら1巻をボックス内に収納でき、かつそのまま3Dプリンターに供給できるという代物である。

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※1Kgのフィラメントリールを2巻セット可能な「PolyBox」


この「PolyBox」だが「吸湿防止機能付きのフィラメント保管ボックス」と謳っているとおり、ボックス内に乾燥剤(附属している)を収納するスペースがあり、それにより庫内の湿度を15%程度に保ち、フィラメントの吸湿を防ぐ製品である。
したがって「防湿」は可能だがすでに湿気を含んだフィラメントを乾燥させることにどれほど効果的かは検証してみないことには分からないものの、その効率は乾燥剤の性能に100%依存することになる。

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※本体以外の同梱品


そもそもこれまで1度湿気を含んでしまったフィラメントは熱を加えて乾燥させないと元に戻らないと言われてきた。しかし最近FLASHFORGEブランドで超速攻を謳う「エクストリームZERO」という乾燥剤が発表され、モニター評価では高い評価を得ているようだが、これは使い捨てのようだしコストパフォーマンスも気になるものの是非試してみたい。

一方「eBOX」は「防湿」はもとよりだが「除湿」を目的に設計されたプロダクトだ。「eBOX」は内部にヒーターを持っており、温度とタイマー機能の併用で収納したフィラメントに温風を与えて除湿する仕組みだ。またフィラメントホルダーとして邪魔にならないスペースに乾燥剤を入れておけば当然防湿効果も望める。
ともあれ私のところではさらにフィラメント乾燥機「PrintDry」もあるので万一乾燥不足の場合は少々面倒だがこれを使えばなんとかなる…。しかしフィラメントはなるべく湿気を吸わないような環境を作るのがベターであり、そう言った意味でこの「PolyBox」に期待をしているわけだ。

■「PolyBox」の必要性は除湿だけではない
ところで3Dプリンター用のフィラメントだがこれは思ったより嵩張るし、かといって一種類のフィラメントを完全に使い切るというケースは私の場合はほとんどない。用途や目的により例え同じPLAであってもカラーを変えたり、時にTPUなど他の材質に変えたりもする。問題はその場合、半分使ったフィラメントリール自体が小さくなるわけではないので収納に必要なスペースは使用前とまったく変わらない(笑)。それに比較的湿気に強いとされるPLAにしてもやはり放置していれば湿気を含んでしまいプリント結果が汚くなったり糸引き、ヘッドの目詰まり、途中でフイラメントが折れたりとトラブルの元となるから防湿を考えた保管は重要なのだ。

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※「PolyBox」ベース内部。前後に乾燥剤を入れるスペースがありフィラメントを乗せるベアリング付ロッドを設置できる


私のフィラメント保管だが、ひとつは湿度計がついたドライボックス(二つ)に乾燥剤を入れ、そこに使用途中のフィラメントを保管している。無論湿度計を見ながら乾燥剤は適宜取り替える必要があるが…。
一方、特に重要だと思われるフィラメント数巻はカメラ機材用の防湿庫に空きスペースがあったので活用している。これはカメラなどの機材を湿気から守る専用の防湿庫なので信頼性が高いからだ。

それでもいくつかのフィラメントは収納しきれずジップロックといった簡易密閉袋に入れたりしているが、面倒なのは3Dプリンターのフィラメント交換である。いや、交換そのものはしゅくしゅくとやるだけだから苦にならないが、防湿庫にせよドライボックスにせよそこから目的のフィラメントを取り出し、いままで使っていたフィラメントの残りをまた保管するのが面倒なのだ。
本来なら3Dプリンターのスプールホルダーにセットしたままにしておきたいが、それでは湿気に長時間曝すことになってしまう。
その点、「eBOX」は乾燥剤を入れておくのは当然としても電源を入れ乾燥モードにしておけば防湿・除湿はもとより、フィラメントスプールとしてそのままフィラメントを引き出して3Dプリンターに供給できる。

と言うわけで「eBOX」をもうひとつ揃えれば常時湿気にあまり気を使わずにフィラメントを二種類常駐させておけると考えたが、そんなとき「PolyBox」の存在を知った…。
「PolyBox」は熱風で乾燥させることはできないが性能のよい、例えば前記した「エクストリームZERO」などの乾燥剤をセットしておけば使用頻度の高いフィラメントを1Kgのフィラメントなら2巻セットしたままでいちいち防湿庫などからの出し入れをしなくても交換作業ができると考えた。

■「PolyBox」の実際
それに新し物好きなので同じものよりはと結局「PolyBox」に手を出した…。
「PolyBox」のサイズは315 × 190 × 310mm 、重量は1.15Kgほどだが、実際に机上に置いて見ると大きく感じる。
同梱品だが、ボックスのボディ(下部分)と上のケース部分は勿論、温度・湿度計、ボタン電池、ルーバープラグ6個、乾燥剤100g×2個、フィラメントガイドチューブ、ベアリング8個、ロッド4本そして前後の乾燥剤スペースのカバーである。なお私の場合、ルーバープラグは本体にセット済みだった。

無論ロッドとベアリングはフィラメントリールを3Dプリンターのエクストルーダーの引きに抵抗なくスムーズに回転させるためのものだ。そしてルーバープラグは本体ベースの背面およびカバー上面からフィラメントを引き出す穴に埋め込み、そこにフィラメントガイドチューブを適当な長さに切って差し、内側からフィラメントを差し込んで3Dプリンターに供給することになる。なお使わないときはルーバープラグの穴は密閉できる仕組みを持っている。
また組み込み式の温度・湿度計はデジタルで見やすいが、計測可能な温度範囲は-50℃~70℃、湿度は10%から99%だ。

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※ベースのフロントに温度/湿度計がある


さて実際にこの「PolyBox」を3Dプリンターの脇に設置してみると「eBOX」より上背もあるし大きく感じられるが、常に二種のフィラメントを湿気に曝すこと無く常設しておけるフィラメントスタンドとして重宝しそうだ。また「eBOX」にも言えることだが、メインの3Dプリンター上部にフィラメントをセットするスプールホルダーがあるもののフィラメントリールによってはスプール径やデザインがこのスプールホルダーに入らないものもある。そうした際には何らかの外部のスプールホルダーを必要するので「PolyBox」はなかなかに便利なのだ。

肝心の除湿だが、前記したように電気的な機構を持っているわけではないので繰り返すがその効果は庫内に入れる乾燥剤の能力に依存する。附属の乾燥剤二つをセットして試してみたが6時間ほどの後に17%まで下がり、翌日には12%まで下がった。その後は10%から17%あたりを行き来している…。
ちなみにこの湿度計は最低10%までしか計測できないのでそれ以下になっても表示は10%だ…。
なお別途オーダーした超即効を謳うシリカゲルでは無く塩化マグネシウム/酸化マグネシウムが主成分の強力乾燥剤が届いたら比較してみたい。

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※附属の乾燥剤で内蔵の湿度計の計測限界値である10%まで下がった


ただし乾燥剤が100%効果を上げるためには「PolyBox」が密閉状態にあることが理想だが、本体カバーとベースの間に隙間がないかどうかには気を付ける必要があるし、長時間使わない時にはフィラメントチューブを抜き、ルーバープラグを閉じておくとよいだろう。

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※ケース上面にある三つのルーバープラグ


ルーバープラグといえば「PolyBox」活用時、小さなことだが注意する点がある。それはフィラメントリールが3Dプリンター側で引かれた際に抵抗なくスムーズに回転してフィラメントを供給できなければならないということ…。一応回っているから大丈夫だろうと思っていると、フィラメントの供給不足で造型物がスカスカに…などということもあり得る。

まず「PolyBox」はルーバープラグはケース上部とベース側側面の2箇所にある。「PolyBox」と3Dプリンターのフィラメントフィーダー部位の距離や向き、そして設置位置の高さの違いなどを考慮し上下どちらのルーバー穴を通した方がフィラメントリールがスムーズか、事前に検証しておくとよい。
さらに「PolyBox」内のフィラメントリールの向きも引出しが上側からがスムーズか、あるいは下側から引きだした方がよいかを前記のルーバー位置との関係で確認することをお勧めする。


ということで一週間ばかり使い続けているが防湿およびフィラメントホルダーとして十分信頼できる製品だと思っている。ひとつ問題としては乾燥剤が実際にどれほど持つのか…今後はコストパフォーマンスに関して注視していきたい。




サンコーテクノ 黒球式熱中症指数計ファーストインプレッション

この時期、熱中症が怖い。すでに近隣の散歩コースでも気温38℃まで上がったというからアスファルトからの照り返しなどを考えれば体感温度は40度を遙かに超えることになる。しかし熱中症が怖い…熱中症に注意とは言っても実際の所、自覚症状が出てからでは遅い場合もあるので自身の体感だけで判断してはまずい…。


かくいう私も熱中症になった経験はないので本当の所は分からないが、温度が高いところにいると…というだけが原因ではないようなのが難しい…。

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※サンコーテクノ 黒球式熱中症指数計のパッケージ


熱中症は高温・多湿の環境に長くさらされていると、体温調節が出来なくなってしまい、体温がどんどん上がり、水分や塩分が失われて、立ちくらみや筋肉のひきつれ(こむら返り)が起こったり、異常な高体温になれば多臓器不全(脳、肺、肝臓、腎臓などの多くの臓器が機能しなくなること)となり、最悪は死に至ることもある。
特に私のような高齢者は体温調節機能が低下していたり、暑さや喉の渇きに鈍感になりがちなので熱中症にかかりやすいというし、これは子供でも同じだ。
そして熱中症は屋外だけでなく屋内でもかかるのでこの時期はマジで注意が必要なのだ。

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※サンコーテクノ 黒球式熱中症指数計の表裏


では予防は…といえば一言で言うなら「高温の環境に長い時間いないこと」につきる。そして十分な水分補給が必要になるが水分だけでなく塩分の補給も大切で、これが不足すると四肢や腹筋などにいわゆるこむら返りが起こり痛みをともなった痙攣(腹痛がみられることも)症状が出ることがあるらしい。これを「熱痙攣」という。

その水分補給だが、少量の汗をかく場合は水やお茶による水分補給で十分だが、大量に汗をかくときは、水やお茶だけ飲んでも脱水症状は改善しないという。何故なら汗をかいて水分を失うということは、同時に塩分も失うということで大量に汗をかいた時は、水分と同様、塩分も一緒に補給する必要があるわけだ…。

悪い事に、大量に汗をかいた時に水だけを飲んでいると、体液が薄くなる。すると体はこれ以上体液を薄めないようにするため、のどの渇きが止まるようになってしまい、さらに体液を濃くしようとするために尿として水分を出すため、ますます水分が不足するという悪循環に陥ることになりかねない…。
したがって、大量に汗をかくときは水分と共に塩分の補給が必要になるわけだが、塩分は糖分と一緒に取ると吸収が早まるという。特に、熱中症の場合では疲労していることでもありエネルギーを補う必要もあるので糖分も重要となる。
となれば重症の場合はともかく、汗をかいてきたら単なるお茶や水ではなくスポーツ飲料が良いらしい。

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※下部にある帯びみたいなものはセンサーカバー


私はこれまで熱中症になったことはないと言ったが、これまで腹筋あたりに痙り症状がでることが数度あった。安易に素人が判断すべき事ではないだろうが、そのときは無理な体の動きをしたから…と思っていたけど、もしかしたら「熱痙攣」だったのかも知れない。
足が痙るのも痛くて辛いが、腹部あたりが痙るのは恐怖である…。

無論日中エアコンはフル稼働だが、熱中症は温度だけの問題ではないらしいし自覚したときには遅い(一人暮らしだと)場合もある。
なんとか防ぎたいものだが、そういえば関東甲信地方では、今年7月から10月第4水曜日までを対象とした期間中、翌日又は当日の暑さ指数(WBGT = Wet-Bulb Globe Temperature)が33以上になると予想される場合に、環境省と気象庁が共同で「熱中症警戒アラート(試行)」を発表し、熱中症への警戒を呼びかけている。

ちなみに例えば8月12日の最高暑さ指数(WBGT)は東京で32で最高の「危険」レベル(31以上)に入っている。問題はこの暑さ指数(WBGT)の計算は少々面倒だが、できることならこの時期は最新の暑さ指数(WBGT)に注意し、熱中症対策をとることが重要となる。
ということで些か前置きが長くなったがオトーサンは今般「黒球式熱中症指数計 」なる製品を手に入れた。これは屋外・屋内を問わず手元で暑さ指数(WBGT)が簡単に計れる機器なのだ。

さて、その「黒球式熱中症指数計 」だが前記したように本来暑さ指数(WBGT)の計算は日射の有る無しにより計算式が違うため面倒だが、本機は気温だけで無く汗のかき方に関係する湿度、日射・照り返しなどの輻射熱を取り入れて測定計算してくれる。そして電源が入っていると円形のディスプレイにWBGT、周囲温度、湿度を表示する。

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※朝6時に愛犬と散歩に出たときだが、日陰でも暑さ指数(WBGT)は中位の「警戒」レベルだった


なお計測は、電源オン時から10分間隔で、そのときの熱中症予防指針の状態に合った警告アラームが鳴る機能も搭載している。例えば「危険」の場合は「ピィー」と4秒間連続音が鳴ったあとに2秒休止の繰り返しで約30秒間鳴り続ける。「厳重警戒」の場合は「ピィピィピィ」と約30秒間鳴る。「警戒」の場合は「ピィピィピィピィ」を3回、約3秒間鳴る。「注意」の場合は「ピィピィ」と約1秒間鳴る。
この音量は「大」「小」「無」の3段階で切り替えられるものの、もし「危険」レベルになると音量設定の状態にかかわらず、常に音量「大」で警告アラームが鳴る。

さらに「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」の熱中症予防指針を11段階でディプレイのカラー部位にレベルバー表示するため、アラームと共に文字どおり視覚的にも熱中症予防の指針とすることができる。
ということで、WBGTが21℃未満ならぼぼ安全、21℃以上25℃未満は注意、25℃以上28℃未満は警戒、28℃以上31℃未満は厳重警戒、そして31℃以上は危険であることを意味する。
ちなみにWBGTが31℃以上の危険の場合、高齢者においては安静状態でも熱中症にかかる危険性が大きいことを意味する…。

さて実際に使ってみた感想だが使い方は簡単だ。アラームとディスプレイに注視していれば暑さ指数を把握できる。そして少し驚いたのは私の仕事部屋でテストしていたときだが、エアコンが動作中だし汗もかいていない環境で感覚的にはまずまず過ごしやすいと思っていた場所で最低のレベルとはいえ周囲温度は26.5℃、湿度58.5%でWBGTはすでに「注意」レベルの22.1℃を示していたことだ。
「まだまだ大丈夫」とか「この程度なら…」という自分の感覚がいかにアテにならないかをあらためて知った思いだ。

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※快適だと自負していた部屋でも黒球式熱中症指数計は初期段階ながら「注意」レベルであることを示していた


また精度もJIS B 7922すなわちWBGT指数計のクラス2(20℃ 55%)に準拠した高品質な製品だ。なお販売元はサンコーテクノ(株)だったが製造元は(株)タニタだった。
パッケージには本体の他、カラビナ、吊り下げ用アタッチメント、ネックストラップ、三脚取付用電池蓋、ヘルメット取付用電池蓋および落下防止ストラップが、電池、ミニドライバーが附属品として同梱されていた。

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※パッケージを開いたところ


ただし、暑さ指数を知ったとて極端な場合はともかく我々にはなるべく外出せず、水分取って、室温を下げて…といった程度の事しかできない。いまひとつこの暑さ指数が示す危険性を一般に啓蒙しなければ意味は薄れるとも感じる。とはいえ事は命に関わること故、なんとか工夫してこの猛暑というより激暑を健康で過ごしたいものだ。






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プロフィール

appletechlab

Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中。ゆうMUG会員