iPhone XRとScandyProによる3Dスキャン覚書

そこにある人物やオブジェクトをそのままスキャンし、3Dモデルとして形成すめ3Dスキャンは大変魅力的だがまだまだ技術的な壁や予算面の壁が厚くて高い分野でもある。無論数百万もの予算があれば実際に使い物になるであろう製品やシステムは存在するが一般ユーザーには手も足も出ない。


しかし調べて見ると市場には五万円とか十万円といった価格で入手できる3Dスキャナーも存在する。しかしMacで使えるものはほとんどないが、そんな中で少し前にMacサポートを歌う製品のひとつであるXYZプリンティング社の3Dスキャナーを幸いにも借り受けることができた。
これで大げさだが夢が叶うかと驚喜しあれこれと試行錯誤を続けたがMacの環境で使うソフトウェアに問題があり購入は断念せざるを得なかった。

3Dモデルを3Dプリンターでプリントする…ことはすでに珍しい事ではなくなっているが、そのためにはモデリングをやらなければならない。そしてその為の優秀なソフトウェアも存在するが、人の顔を代表とするような複雑な形状を易々と作り出せる者ばかりではないし、架空のフィギュアならまだしも、そこに実際にいる人物…私自身でも良いし愛犬でも良いが…を瓜二つの正確さでモデリングすることは難しい。しかし3Dスキャナーであればそんな夢のようなことが実現できる理屈なのだ。

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※ScandyProによる3Dスキャン例。画面は各種編集モード


実際に結婚式やらの記念にと新郎新婦の全身をスキャニングして十数センチのフィギュアにしてくれるようなビジネスも存在する。無論そうしたことを実現するためには前記したような高価で場合によっては大がかりなシステムが必要となる。
しかしなんとかそこそこの性能でもよいから使えるシステムはないかと色々と調べてきたが、ここにきてiOS向けのアプリで魅力的な製品が登場してきた。

その大きな要因はiPhone X以降に搭載された「TrueDepthカメラ」による。TrueDepth(トゥルーデプス)カメラとは、Appleが開発しiPhone Xのインカメラにはじめて搭載したカメラシステムの呼び名であり、顔認証システム「Face ID」をはじめ複数の機能に活用されるものだ。

TrueDepthカメラは赤外線カメラ、環境光センサー、ドットプロジェクタ等のユニットを総称した呼び名であり、各種センサーがユーザーの顔の特有の形状を正確に読み取ることで精度の高い顔認証を実現し顔の傾きや表情なども高精度で読み取り可能な先進のテクノロジーだ。
要はこのカメラを3Dスキャナーとして使おうというアプリがいくつか登場した訳である。

それらの中で今回私が選んだのは “ScandyPro” というソフトウェアだ。例えばiPhone XRのインカメラに搭載された7メガピクセルのカメラの場合、解像度設定は実用1MMまで活用できる。
アプリのインストール自体は無料だが、スキャンしたデータの保存など実用とするには内部課金を必要とするが実によくできたアプリケーションだ。
なにしろiPhone X以降のユーザーなら必要な予算はサブスクリプションの僅かなものだけだ。
ただしiPhoneとScandyProをいかに上手に使ったとしても、それだけでモデリングが完成するわけではない。実際には別途パソコンにデータを取り込み、Meshmixerといったアプリを使い、データ修復のプロセスもセットで学ぶことが必要である。

アプリの細かな機能説明はここではやらないが、保存したデータの補正やエフェクト、スキャンしたデータを現実風景に合成して表示させるAR機能、あるいは操作過程の録画保存の機能まである。

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※スキャンしたデータを実写風景に表示させるAR機能もある


ちなみに別途人の顔だけのスキャンに特化したアプリもあり、大変優秀なものだったが課金が高いしカラー情報(カラーマッピング)を保持したデータ保存ができないのでScandyProに落ち着いた次第。
ScandyProなら出力フォーマットもテクスチャーすなわちカラー情報を含んだPLYをサポートの他、PBJ/ STL/ USDZ/ GLB でも保存可能だ。

さてScandyProはとてもよく出来たアプリだが、実際の3Dスキャニングにはいわゆるコツを会得する必要がある。理屈はインカメラを適切な距離で対象物に向け、ゆっくり…丁寧にカメラを回り込ませるように移動するわけだがこれがなかなか旨く行かない。動きが速かったり角度が違ったりとデータ取得が不連続になると画面が赤くフラッシュすると同時にバイブレーションする。このエラーをなるべく少なく、そして素早く回避しつつスキャンニングしなければならない。

ただしいわゆる慣れというかコツを掴めば少しずつ上手になるが一番の問題はスキャニングするのがインカメラだということ。具体的な対策については別途ご紹介するつもりだが、自撮りするならともかく対面のオブジェクトや人物などにカメラを向ければ必然的に液晶が見えなくなる(笑)。液晶画面が見えなければ対象物をきちんとフレーミングして捕らえることが出来なくなる理屈で旨くいくはずはない…。

この自己矛盾の解決する方法はScandyPro自身がサポートしている別のiPhone/iPadでリアルタイム映像をモニター可能にする機能がある。同一Wi-Fi環境下でモニター側を確認しながらメインのiPhoneを対象物に向けることが出来るわけだ。ただしこの方法は当然ながらデバイスが2台必要となる。
また対象に向けるiPhoneの動きを別のiPhone/iPadで確認といえば簡単そうだが、両デバイスの位置関係が離れていると実にやりにくい。

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※ScandyProにはスキャン画像を別のデバイスにモニターさせることができる機能がある


ということで1台のiPhoneでなんとか正確なスキャニングが出来る方法はないかと考えた末に鏡を使うことを思いついた。
TrueDepthカメラに45度の角度で鏡を置けば、iPhoneの先端部位を対象物に向けつつ液晶画面を確認することが出来るというわけだ。

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※自作の「ミラーアダプター」。鏡は安全性と薄さを考慮しステンレス製を使った


早速3DプリンターでiPhoneに取り付ける「ミラーアダプター」を作ってみたが、結果は上々だった。しかしスキャニングしたデータの左右が逆になること、鏡の精度が悪ければスキャニングの結果にも影響が出ること、そしてアダプターの寸法やらをしっかりとしないとiPhoneを傷つけてしまいかねないことなどの問題もある。私はiPhoneにクリアケースを着けたままで装着できるアダプターを作った。

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※iPhone XRに「ミラーアダプター」を装着したところ


「ミラーアダプター」はそれなりの成果を出したが優秀なiPhoneの光学系に鏡を介在させた映像を…という点が気になったし、幸い個人的には買い換え前のiPhone6s Plusを残して置いたため、前記した2台のデバイスを同時に使う手法を考えてみた。
要はiPhone同士の背を合わせる形にセッティングできる器具を用意すれば良い理屈で、それを片手で持てるよう工夫すればiPhone XRのインカメラで捕らえた映像がリアルタイムでその背面のiPhoneにモニターできる。
そしてこれであれば位置関係に混乱を起こさずに操作できることになる。

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※自作の「デュアルiPhoneグリップ」にiPhone XRとモニター用iPhone 6s Plusを取り付けた例


結局手元にあった同じ形のスマホホルダーを2台取り付けるグリップを3Dプリンターで作ってみたらなかなかに便利だったし、正確で緻密なスキャニングができるためスキャン結果にもミスが少なくなったからデータも綺麗に取り込めるようになった。

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※「デュアルiPhoneグリップ」で3Dスキャン実施中


後はいかにスムーズに、対象物を囲むようにスキャンできるかだ。
ちなみに私の目的・目標は人のバストアップまたは頭部をスキャニングし、それをカラー3Dプリンター(まだ持っていないが = 笑)で1/6程度のサイズで再現することだ。そして愛犬の姿もリアルなフィギュアとして残しておきたい…。
以下3つのスキャニング例を動画でご紹介しよう。



※iPhone XRとScandyProによる3Dスキャン_バストアップ例




※愛犬を3Dスキャン




※頭部のみ360度スキャン例


で、使い始めてから一週間ほど経ったがまだまだ理想にはほど遠い結果だが日々少しずつ進歩しているつもりである。
特に人の顔は少し歪めば別人になってしまうし、オリジナルの人物と分からないような結果では意味が無い。それだけ高いハードルだと思っているが急がずノウハウを蓄積していきたい。
結論めくが、3Dスキャンは2D写真撮影より難しいし忍耐と繰り返しの実戦が重要。ただし一旦旨く行けば素晴らしい結果が得られる。なにしろスマホから優れた3Dコンテンツを作成でき、3Dプリンターの活用や3Dデザインプロジェクトをすぐに開始できるのだ。イライラしないで挑戦し続けることが大事。

4年ぶりに新しいiPhoneを購入したが…何故iPhone 11/Proにしなかったのか?

iPhone6s Plusを4年間愛用してきたが、ここに来てさすがにバッテリーがへたってきたし買い換え時だと考え自分なりに熟考した結果最新モデルのiPhone 11はスルーしてiPhone XRにした。


まったくの個人的な嗜好であり、iPhone 11/Proを買われた方たちに喧嘩を売るつもりはないが、iPhone XRにした理由を自分なりまとめてみたい。

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※iPhone XR イエローのパッケージ


ひとつにはiPhone6s Plusと同様に6.1インチディスプレイを欲しかったこと。そしてなによりも私はiPhoneで写真を好んで撮らないユーザーなのでiPhone 11のトリプルあるいはデュアルカメラは現状で優先では無いこと。またApple Care(¥16,800)に加入しておきたかった事も含めトータルコストを10万円以内に納めたかった理由もあった。

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※iPhone XR 128GB イエローとアップル純正クリアケース


そういえばiPhone6s Plusまではずっと最新モデルがリリースされる毎に買い換えていたが、iPhoneの基本性能と基本機能はほぼ成熟し、スマートフォンとしては完成の域に達したように思っているしこの間、個人的にどのようなアプローチをしてきたかを振り返ってもすでに現状でオーバースペックだともいえる。
さらに言うならiPhone 11にしても確かに目に見えないパワーフップは多々しているものの劇的に変化を遂げるようなテクノロジーの目玉がない。目立つのはカメラだけであり、うがった見方をするならiPhone 11/iPhone 11 Proはスマホ機能付き、高機能デジタルカメラのような印象も受ける。

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※この機会にと「Anker PowerWave 10 Dual Pad, Qi ワイヤレス充電器」およびトリニティ社製「Simplism iPhone XR [GLASSICA] 背面ガラスケース(Gorilla Glass) クリア」も手に入れた


まあ正直iPhone 11とも考えたが、すでに手にした方には申し訳ないがあのパステルカラーといったらよいのか、薄ぼんやりしたカラーリングが気に入らなかったので止めた(笑)。それに128GBモデルがないのも選ばなかった理由のひとつ…。
新製品が登場したにもかかわらず、わざわざひとつ前のモデルを選ぶなど天の邪鬼でひねくれ野郎と思われるかも知れないが、これまでの性能アップで一般的なアプリを使うにしてもくどいようだが必要十分だし、写真は犬の散歩時などには光学ズーム18倍のコンパクトカメラを愛用しているし、古い人間だと笑われようが、この滑りやすい板チョコのような形状はどう考えても撮影に集中できない…。

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※まずはシンプルなアップル純正ケース「Cliear Case 」を装着。これならInsta360 GOのLightningコネクタが問題なく挿せるから。


カメラが現在の形に…基本デザインになったのはそれなりに先達たちの工夫と必然的歴史があってのことだと考えている。やはり私には板っぺらのようなカメラは使いづらい。
ともあれiPhoneはライフラインでもあるから常に持ち歩いているわけで、他のカメラがない場合には使うものの超広角は使わないし望遠にしてもiPhoneのそれは私には中途半端だ。

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※早速「Anker PowerWave 10 Dual Pad, Qi ワイヤレス充電器」を使っているが大変具合がよい


ということで繰り返すが買い換えたiPhoneはiPhone XR 128GBモデルでカラーは今回思い切ってイエローを選んだ。後はSIMを入れ替え、データや必要アプリをバックアップから復元すればOK…のはずだ(笑)。
同時にトリニティ社製「Simplism iPhone XR [GLASSICA] 背面ガラスケース(Gorilla Glass) クリア」とアップル純正のシンプルな「Cliear Case 」も購入したし「Anker PowerWave 10 Dual Pad, Qi ワイヤレス充電器」も手に入れた。まあまあ私なりに気合いは入っている…。
そして後2年も経てば、現行とはかなり変わったiPhoneプロダクトが登場するのではないかと期待しているのだが…。



虜になるデザインと打感「AZIO Retro Classic Keyboard」ファーストインプレッション

クラウドファンディングでサポーターとなった「AZIO Retro Classic Keyboard」(以下R.C.K)がやっと…やっと届いた。日々Macの前に座ってキーボードに向かう一人としてはキーボードの相性はとても大切だ。ということで4月3日に支援表明してから約5ヶ月近くなってやっと手元に届いた。


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※「AZIO Retro Classic Keyboard」と附属のパームレスト


本製品についてあれこれ言う前に少々文句を言わせてもらいたい…。
これまでクラウドファンディングと称するものに6度ほど支援表明したが、私の性に合わないのか幻滅することが多かった。それはウェブでの募集時の情報と、プロジェクトが何らかの形で実現したときのギャップがありすぎたり、商品の場合には金を集める際に明記されている納期を大幅に遅れたりと、とにかく詰めが甘い結果が目立つからだ。
まさか、金が集まってしまえばこっちのものということではないだろうが、お金が絡む以上当初の約束はきちんと守ることは勿論、そのために周到な計画と準備が必要なはずた。
ともすれば昨今のクラウドファンディングの中には単に新製品の事前予約販売のような魅力無いものになりつつある…。

まあ、クラウドファンディングのサポーターとなるのは様々なリスクをすべて承知した上でのこと…ということになっている。万一の場合はその企業や組織が倒産という場合だってあり得るからだ。
そうしたリスクを容認した上での出資だからして納期が遅れたぐらいで目くじらを立てるな…という意見もあろうが、プロジェクトの緩さが当たり前になればこうしたサービス自体が信用されなくなり魅力を感じなくなるだろう。

さて「R.C.K」だが、日本語配列に完全対応していることは勿論、天然の木材(メープル)と高級感を演出するメタリックフレームが採用されている。
全体的なデザインの印象としては飽きの来ないシャープなデザインではないだろうか。そしてそのキートップはタイプライターを模した円型であることからレトロ感も満載だ。
そしてテンキーは無い分、意外にコンパクトである。

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※「R.C.K」とApple純正キーボードとの比較


そのパッケージもかなりの拘りを感じる構成だ。箱の蓋を開けるとまずはキーボード本体が現れるが、その下には取扱説明書と保証書が隠れている。

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※一番上の段にはキーボード本体と取説が入っている


次の段にはパームレスト、交換用スタンドやUSB Type-Cケーブルやクリーニングブラシ、保存袋が同梱されている。

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※2段目はこんな感じ


そして最後の段にはWindows用の交換キートップが並んでいる。
なお出荷時はMac向けにセットアップされている。

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※3段目はWindows交換用のキートップが…


ちなみに本体のサイズは327.8 × 143.2 × 42.02 mm、重量は1111gだ。キーはメカニカルスイッチでバックライトが装備されているが輝度も調節可能。そして5,000mAhのバッテリーが内蔵されている。
バッテリーの持ちだが、例えばバックライトオフの状態で、約9か月間使用できるという。またバックライトオンの状態では輝度に応じて約1〜2か月使用できるという。またキーボード操作でバッテリー残量の確認もできる。

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※バックライトの輝度は調節可能


また本製品の特徴のひとつに打鍵音がある。「R.C.K」のタイピング音はタイプ音が好きな者にとってはタイピングの時間がより豊かで楽しいものになるに違いない。
個人的には本物のタイプライターの打鍵音をサンプリングして、小さなスピーカーで出力するくらい徹底しても面白いと思うが…。

ともあれ肝心のキーボードの使いやすさだが、キーのストローク感と共にその角度も大切だ。「R.C.K」には角度調整のためしっかりとしたキーボードスタンドが2種同梱されているのも嬉しい。
なおキースイッチは打鍵感も良いし寿命も通常の約6倍長持ちする特別な設計がなされているという。ただしキーストロークはタイプライターを彷彿とさせる深さと強さを持っているのでパソコンキーボードしか経験の無い方には慣れるまで使いづらいと感じるかも知れない。

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※キートップ部位の拡大。とてもしっかりした作りだ


なおパソコンとの接続だが、附属のUSB Type-CケーブルもしくはBluetoothで使え、Bluetoothの場合は最大3デバイスまでのマルチペアリングを可能にしている。また充電は附属のUSB Type-Cケーブルで行える。

私自身まだ使用期間が短いので微細な評価は出来ないが、Apple標準のキーボードと比べてコントロール系のキー配列が若干誓うこと、キートップが円形で些か小さく感じる事、右サイドのshiftキーが小さいこと等から正直慣れる時間が必要だと思うが全体的な感触はとてもよく満足している。
まあ、冷静に考えれば慣れるまで入力効率が落ちるであろうキーボードをわざわざなんで使いたがるのだろうか…とお考えの方もいるに違いない。

キーボードはいまや事務機でもあり使いやすさ、効率のよいもの、姿勢や体に合った物を選ぶ時代だ。したがってむやみに「R.C.K」をお勧めするつもりはないが反面効率優先故に面白味の無い製品も多くなった。
「キーボードなど純正品でよい」と考える人はそもそも「R.C.K」など見向きもしないだろうが、反対に使用頻度の高いキーボードだからこそデザインを含めて拘りを持った製品を使いたいと考える人もいる。

幸い私は若い頃、12年間貿易会社でタイプライターやテレックスを使っていたのでほぼタッチ・タイピングもできるから違和感もないし3日もすれば実用レベルの入力スピードになった。さらに机上面から約4センチほどキートップ面が高いことも受け入れられた。

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※キーボードを横から見た例。Apple純正キーボードとの比較


最後にひとつだけ余計な事を記しておきたいが、前記したように本製品にはパームレストが同梱されている。しかし「R.C.K」はAppleの標準キーボードのように両指を伸ばし気味にしては正確で早い入力はできない。キーストロークが深いからだが、例えるならピアノの鍵盤に向かうように両手の指をトップに覆い被せる感じにポジショニングすべきだ。だとすれば現実問題として手首や掌を固定するパームレストに頼っては快適な入力派望めない…。
ともあれ純正キーボードの味気なさを見事に補ってくれる「R.C.K」を気に入っている…。
なお、これから活用していく過程で気がついたことがあれば適宜発信していきたい。

ファン内蔵 USB 爽快クッション「Air Flow Seat」を試す

面白いアイテムを見つけたので自虐ネタ覚悟で入手してみたらこれが意外によい代物だった…。それが「ファン内蔵 USB 爽快クッション」だ。一応メッシュの椅子を愛用しているものの一日中その椅子に座っている身としてはこの時期お尻に汗をかくことがある。また背もたれに触れる部分も蒸れて不快になることも…。


ということでこの「ファン内蔵 USB 爽快クッション」は椅子に敷き、USB接続すると前面のファンから空気を取り込み、メッシュ状のマットの内に風を通して背面側に抜けるという代物。また後ろの排出口から空気が抜ける事により背面部まで風が通る。
ファンの電源は本体から出ているUSBケーブルをパソコンやモバイルバッテリーに繋ぐわけだが、ケーブルの途中にファンの強弱切替とOFFスイッチがある。

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※愛用の椅子に敷いた「Air Flow Seat」


サイズは幅400×高さ30×奥行600(mm)で重量は380gでUSBケーブルの長さは130cmだ。また日本語説明書も附属している。
問題の効果だが、思った以上に効果があるので喜んでいる。またファンの音は強にすると若干目立つが弱だと気にならない程度だ。そして体重100kg程度の人まで使うことができるという。

使用上の注意点だが、座ると両足の太ももの間に円形のファンが位置するわけで、何にせよファンの中に水分をはじめ固形物が落ちれば即故障の原因となるに違いなく、座りながらの飲食は避けるかその場合だけスイッチを切って膝にそれこそハンカチでも敷かないとまずいと思う。そして当然ながら足も含めてファンを塞いではいけない。それから洗濯はできない。

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※吸気のファンが丁度両足の間に位置するので塞がないようにする


なおAmazonで見たときにはUSBケーブルに強弱およびOFFスイッチは装備されてなく別売の強弱およびOFFスイッチ付き延長ケーブルが別売となっていたが、届いた製品には前記したように強弱およびOFFスイッチのコントローラー部位が付いていた。仕様がアップデートしたのかも知れない。

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※USBケーブルにはファンの強弱およびOFFスイッチが付いている


正直見た目は決して良くないが、座り心地もその構造や材質上硬質ではあるが悪くない。また多少ひんやりした感覚もあるし確かに効果はあるので愛用している。なお背に抜ける風はファンを強にしてやっと感じられる程度だ。

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※シートの構造はこんな感じ


お尻が蒸れる、汗をかきやすい方にはお勧めである。





初めての3Dペン体験レポート

3DプリンターはFDM式のものを二台常設しいつでも使えるようにしているが、今回初めて「3Dペン」なるものを手にした。無論これで見栄えのする造形を…と考えているわけではなく、一つには3Dプリンターによる造形物の保守に使えるのではないかと考えたこと、そして3Dプリンターはまだ難しいと考える人や子供たちにこの楽しさを伝えてみたいと考えた…。


今回手に入れた「3Dペン」は二種だ。ひとつはXYZプリンティングの「ダヴィンチ3Dペン Cool」という製品。そしてもうひとつは「Homecube 3D STEREO DRAWING PEN」という製品だ(以下「Homecube 3Dペン」)。

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※XYZプリンティングの「ダヴィンチ3Dペン Cool」パッケージ


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※「Homecube 3D STEREO DRAWING PEN」パッケージ


ちなみに「Homecube 3Dペン」は3Dプリンターのフィラメントでも馴染みのある1.75mmのPLAおよびABSが使える。一方の「ダヴィンチ3Dペン Cool」は子供用を意識したのだろう、安全に配慮して約70℃で溶ける専用のPCAフィラメントを使う設計になっている。なにしろPLAではノズルが200℃近い高温になるため、子供に使わせるには火傷の心配がある。

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※「Homecube 3D STEREO DRAWING PEN」本体とシリコンカバー


ただし、私自身は3Dプリンターで主にPLAフィラメントを活用していることでもあり「Homecube 3Dペン」を使ってみるつもりだが、今回はその「Homecube 3Dペン」を例にして遅ればせながら「3Dペン」の可能性を探ってみた。
要はどのようなことができるのか、どう使ったらよいかを正確に伝えられなければ子供たちの関心を得ることはできないだろうから、まずはその魅力を伝えられるように練習だ…。

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※「Homecube 3Dペン」で作った一輪の花。なお花瓶は3Dプリンターで造形したもの


さて3Dプリンターを使っているからして「3Dペン」の構造や理屈についてはよく理解しているつもりだ。メーカーによって多少の機能に違いはあるとしてもフィラメントを引き込み、先端で溶解してノズルから押し出すという点については基本同じである。ただし厳密に言えば3Dプリンターのノズルは一般的に0.4mmとか0.3mmが知られているがこの「3Dペン」は0.7mmだという。
また3Dプリンターはフィラメントの押し出しをソフトウェアでコントロールできるが「3Dペン」は設定した一定速度で押し出すだけだ(速度は4段階の設定可)。

その一定速度で抽出されていくフィラメントは抽出後に当然凝固するわけで、こうした性質を利用し線画を描く要領で物体を形成していくのが一般的な「3Dペン」の使い方となる。
ただし誤解があるかも知れないが、空中に描くことはできようもない。そうした表現が必要な場合はダミーだとしてもどこかに支点・支柱を作る必要がある。
したがって作り方を考えながら「3Dペン」を使うというやり方は現実的ではない。あらかじめ紙に展開図のようなものを描き、それにしたがって…沿って「3Dペン」を動かしていくという方法がよい。

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※3Dペンは3Dプリンターの代用品ではない。目的が違う。上は3Dプリンターで造形した例。下は3Dペンによる作例(一輪挿しは3Dプリンター製)


ということで早速「Homecube 3Dペン」を使ってみよう…。
パッケージを開けると3D本体と先端カバーがまず現れる。カバーは3Dペンの先端(ノズル)保護のためもあるが、200℃前後の高音になるため電源が入っている際に不用意な場所や物の上に置かないよう注意すると共に火傷防止のためにこのカバーを被せておくべきだ。その下のスペースには電源ケーブルやテスト用フィラメント、火傷防止の指サック、シリコンシート、教材用プリントおよびユーザーガイドなど一式が同梱されている。
なおユーザガイドには少々分かりづらいが、一応日本語表記のページも用意されている。

まずは「Homecube 3Dペン」に電源を供給するが、いわゆるスイッチは無い。附属のUSB電源ケーブルのコネクタを本体に差し込み、一方をUSB電源側に接続することで電源が入る。
「Homecube 3Dペン」の電源を入れ待機状態になったらフィラメント選択ボタンでPLAかABSを選ぶ。勿論実際に使用するフィラメントの材質に合わせなければならない。そして使用するフィラメントに適切な温度を設定する。
そしてフィラメント送りボタンを押せばフィラメントは引き込まれノズルから溶けて出てくるが、この間一分ほどかかる…。

ノズルからフィラメントが出てくれば準備OKだが、フィラメント送りボタンを押している間、あるいはダブルクリックするとボタンを放しても連続にフィラメントがでてくるのでペンをなるべく垂直にして描いていく。必要なら抽出スピードの可変もできる。
ボタンを放すかボタンをクリックするとフィラメントは一時停止するが再度押せば再開となる。
実際に使ってみると慣れの問題だとして話しは片付いてしまうかも知れないが、決して簡単とは言えない(笑)。また、最初から最後まで1色のフィラメントを使い切るというやり方ならまだしも、任意のところでフィラメントのカラーを取り替えたいとなれば3Dプリンターと同程度の神経を使わなければならない。

どういうことかといえば、フィラメントの交換時はまず現状のフィラメントの排出から始めることになるが、押し戻しボタンを長押しし、フィラメントをゆっくりと無理をせずに最後まで引き出す。そして新しいフィラメントを挿入して送り出しボタンを押すわけだが、ノズル付近に直前に使っていたフィラメントが若干残っているからそれをすべて排出して新しいフィラメントが出てくるまで待つことになる。

なによりも3Dペンをどのように操ったら目的のオブジェクトが描ける…作れるかだ。
まずトライするのはパッケージに同梱されている制作ガイドなどをなぞることから始めるべきだ。もっと初歩的なペンの使い方を学ぶためには例えばプリンター用紙に簡単な図形をプリントし、その線をなぞる練習をすることをお勧めしたい。まずはなるべく綺麗な線を描けるように練習しよう。それがなにを描くにも基本となる。

このとき、用紙によっては乗せたフィラメントが剥がれにくいことがあれば用紙の上に同梱されているシリコン透明シートをマスキングテープなどで仮止めし、その上からフィラメントで描くと良い。剥がすのが容易になる。
とにかく3Dペンの動かし方や移動速度が適切でないと均等な描写は難しいし、特にストップさせるときには最も神経を使う。何故ならフィラメント送りを止めても垂れや糸引きがあり得るから、綺麗な表現はかなりの熟練を必要とするように思える。
とははいえ、よく3Dペンは使い物にならないといった評価を見聞きするが、3Dペンは3Dプリンターの代用品ではない。3Dペンはあくまでフリーハンドの妙を味わいながら作品作りができるツールであり、3Dプリンターのように精緻なものは作れないと考えるより、3Dプリンターでは作り得ない造形を楽しむことが出来ると考えるべきだ。

例えばメガネを作る場合、その実寸の形を用紙にプリントアウトし、それをなぞり塗りつぶす。こうして出来たフレームとツルをフィラメントを使って接着すれば完成だ。

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※プリンターでメガネの構成部品であるフレームと2本のツルを描いて印刷(上)。その上をなぞって3Dペンで塗りつぶす(下)


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※用紙から剥がしたフレームとツルを同じフィラメントで接着させて完成


また蝶の例も基本は同じだ。まずプリンターで作りたいサイズに蝶のパターンを印刷する。そのパターンを「Homecube 3Dペン」でなぞっていくが、左右の羽に角度を付けたかったこともあり、まるごと一緒に描くのではなく左右の羽とボディにわけて作り、最後にフィラメントで接着させた。
とにかく「あれを作ってみよう」と考えた際、どのような手順でやれば可能かを考えるのも楽しい。

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※「Homecube 3Dペン」で作った蝶


本製品は8歳以上を対象とした製品だが、お子さんが使う際には必ず親御さんか製品の理屈をよく知っている大人の目が届く場所で使わせることをお勧めする。
ユーザーが大人ならともかく、子供にプレゼントしようとお考えの方も多いと思うが、火傷といった怪我への注意だけでくフィラメント交換時などは面倒だろうし無理無茶をすればフィラメントを詰まらせてしまうことにもなりかねない。
すでに3Dプリンターを活用されている方なら仕組みやらの理解はできると思うので、利用のポイントは難しくはないと思うが、何の予備知識も無く3Dペンを手にした場合を想像するとトラブルだらけになるような気がする。

私は子供が喜ぶカラフルな物を作りたいと別途3Dペン向け24色のPLAフイラメントを購入したが、まずはこれまでの3Dプリンター使用で残った様々なフィラメントで十分な練習を試みたいと考えている。

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※3Dペン用の巻きが少ない24色PLAフィラメント


というわけで、「Homecube 3Dペン」は残念ながら低学年の子供に100%安心して手渡すのは躊躇するが、3Dペンは他に類を見ない創造的なツールであることは間違いない。したがって正しく理解し子供に限らず大人の方にも是非とも楽しんでいただきたいものだ。
その子供たちにしても将来本格的な3Dプリンターを使う場合に3Dペンを利用したことは大いにプラスとなるに違いない。

 
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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。ゆうMUG会員