4K 60fps ウェアラブルビデオカメラ「Ordro EP7」特筆すべき点とは?

散歩用カメラとして新しく購入した4K 60fps ウェアラブルビデオカメラ「Ordro EP7」だが、実際に三週間ほど毎日朝夕と使い続けてきたが、スペックからだけでは分からない気がついたあれこれを記してみたい。


そもそもが愛犬との散歩カメラなので、これで大層な動画を撮影してYouTuberになろうと考えているわけではない。愛犬との散歩中をドライプレコーダーのように記録するためのガジェットのつもりだから基本は地面が映っていることがほとんどだ(笑)。

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※ウェアラブルビデオカメラ「Ordro EP7


それでも散歩中の出来事を己の視野に基づき記録してくれるわけで、出会う人たちやワンコたちの記録を豊かにできると考えている。
とはいってもWebカメラとしても使える機能があるしSONYの高感度センサーが搭載されていることもあってその4K画像はなかなかのものだ。
そんな「Ordro EP7」について現時点で気がついたことをご紹介してみようと思う…。

■画質とピントについて
散歩カメラとしてこの「Ordro EP7」は5台目になるが、これまでで一番良い画質だ。色味も自然だし例えば4K 30fps で撮った動画(3840×2160)はもとより写真の最高画質である5200×3900(20MB)は私にとって文句のないものだ。さらに二軸のジンバルの効果で歩きながらの撮影でも揺れが目立たない。
それはともかく確認したかったことはフォーカスだ。これまで使ってきたアクションカメラ類は皆かなりの広角で被写界深度が深くパンフォーカスだった。これらは近距離・中距離でのスナップ撮影を意識して設計されているため、ピント合わせができるカメラと比べると無限遠のピント精度は落ちるものが多かった。

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※通常の使用でフォーカスを考慮する必要はない【クリックで拡大】


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※この例はピントが近景だったからか遠景が少しボケている【クリックで拡大】


対して「Ordro EP7」はオートフォーカス機構を持っている。技術的な詳しいことは不明だが、オートフォーカス故に視野の中央付近の距離に焦点が合う理屈だ。したがって近景にカメラを向けると自然に遠景のピントがぼける。ただし普通の撮影時には気にすることはなく動画として見ている場合にはほとんど気づかないと思うが…。

■ファイル容量と画質との関係
「Ordro EP7」は最大4K画像を60fpsで撮ることが出来る。その他 4K 30fps をはじめ2.7K 30fpsやフルHDの1920×1080画素で60fpsなど全部で7種の動画解像度設定が可能だ。なお写真解像度は5200×3900(20MB)を最高に8種がある。
話しを動画に限定するが、上記のスペックであればやはり4K 60fpsで撮ってみたいし動画を残したい…。但しそのためにはU3規格のmicroSDXCカードが必要だ。

ということで4K 60fpsと4K 30fpsで動画を撮ってみたが、奇妙なことに気がついた。動画のデータは5分毎のクリップとして記録保存される仕組みだが、その5分のデータのファイル容量は4K 60fpsで約3GBだった。
であるなら計算上、一時間の記録は4K 60fpsで約36GBということになる…。私は今回128GBのmicroSDXCカードを購入したので3時間強は連続撮影が可能な理屈となる。
では4K 30fpsなら倍の時間、撮影ができることになる。まあバッテリーの問題を別にしてだが。
で、その4K 30fpsの動画データひとつ(5分)の容量を確認してみたら何と4K 60fpsと同じ3GBだったのだ。

個人的な使い方として私は動画から静止画をキャプチャーすることが多い。写真だといちいちシャッターを押さなければならず、いわゆるシャッターチャンスを逃しやすい。その点動画で撮りっぱなしであれば写ってさえいればその60fpsや30fpsの一枚を活用できる理屈だからだ。
特に動きの激しい被写体の場合は60fpsで撮った方が静止画として取り出せる可能性が拡がるわけだが通常はデータ容量が膨大になるからと30fpsで撮ってきた。それが「Ordro EP7」で余裕をもって60fpsで撮れるなら理想的だと考えたが、さて60fpsでも30fpsでも同じ5分のクリップのファイル容量が3GBだとすれば、60fpsによる撮影はコーデックの圧縮率が30fpsより倍近く高いことになる…。

このことが正しければ、「Ordro EP7」による撮影は4K 60fpsで撮るより4K 30fpsで撮った方が画質が綺麗だということになる。
特に動画で再生する場合はこの違いはあまり気づかないと思うが、前記したようにその一瞬を静止画としてキャプチャーするとなれば違いはある程度目立つのかも知れないと60fpsと30fpsで同じ場面を撮ったシーンを雑に比較して見た。

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※同じ場所を4K 60fps(上)と4K 30fps(下)で比較した例。どちらも画像を200%程度に拡大した【クリックで拡大】


同じといってもまったく同じフレームではないし日にちも天気も時間も違うので厳密なことは言えないが、いくつかの点で比較した限り高画質なのはやはり30fpsで撮った方であった。

■操作系について
「Ordro EP7」の操作ボタンは本体上面にある「Power」「カメラ」「ビデオ」の三つだけだ。この手の小さなデバイスは機能別に別れたそれぞれのボタンを配置するスペースがないこともあってひとつのボタンで数種の機能を有する設計になっていることが多い。
押し方としては大別して二種ある。ひとつは押してすぐ離す方法と長押しする方法だ。しかし電源ボタンを押して電源ONするには3秒間押す必要があるが、SDカードを始めて使う場合のフォーマット時は音声案内に従い5秒押し続ける必要がある。
そして二つ目は撮影に関することだが電源ONの上での待機状態の時に別のボタンを押す…という方法。

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※EP7本体上部にある操作ボタン類


また「Ordro EP7」にはパソコンと接続するモードがあるが、SDカードが装着した本体のまま電源を入れUSBケーブルを接続すると音声案内で「USBメモリーモードかWebカメラモードか」を選べという音声案内が…。このとき、録画ボタンを押すとUSBメモリーモードに入り、撮影ボタンを押すとWebカメラモードになる。
さらに電源が入り待機状態時に再度電源ボタンを短く一度押すことでWI-Fi接続モードに入る。

といった具合にひとつのボタンがいくつもの機能を有することになっているから複雑とまでは言わないものの、咄嗟に操作を間違いなくできるようになるまでは少し時間を有するだろう。
できるなら専用のリモコンを使うとよい。パッケージによっては最初からリモコンが同梱されているケースもあるようだが私は別途AliExpresから購入した。

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※専用リモコンはブレスレット型とペンダント型アダプター附属


あくまで本体が待機状態の場合だが、ビデオ撮影のON・OFFと写真撮影はリモコンで可能になり、直線本体のボタンを操作するより確実だ。

■煩わしいこと
使用する際の煩わしい点についての話しだが、前記した操作のことではない。
「Ordro EP7」はヘッドマウントのフレームを頭の後ろからメガネの逆方向のように耳に掛けて留める。それ自体は設計が良いのか、違和感はないし左右のツルの部位が前後に伸び縮み調節が可能なことでもあり装着感は悪くない。ただし…である。
昨今は外出時にはマスクは欠かせないし私はメガネも使っているわけで、耳にこの三種を違和感なく装着するのはなかなかに煩わしいのである。特に途中でメガネを…あるいはマスクを外したいなどと言う場合は元に戻すのも大変な場合がある。

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※メガネとマスクの併用は正直煩わしい…


さらに散歩時にはキャップを被るが、「Ordro EP7」の前後左右あるいは上下の位置とメガネやキャップの装着の仕方が悪いとキャップのツバの先端やメガネの端が映像に映り込むことがあるので注意する必要がある。

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※EP7の位置関係が悪くキャップのツバやメガネのフレーム端が映り込んだ例


これぱかりは装着しただけでは分からないので出来ればスマホとWi-Fiで接続し、カメラの映像に写り込みがないかを確認するとよい。

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※スマホとWi-Fi接続すれば映像をリアルタイムにモニター可能


■詳細設定の方法
「Ordro EP7」の本体は小型であることもあって撮影に特化しており本体で細かな設定はできない。しかしWi-Fiモードに入りiPhoneなどのスマホに接続(別途無料の「OD Cam」アプリをインストールする必要あり)しホーム画面より歯車のアイコンをタップすれば、動画解像度のカスタマイズ、録音のON・OFF、タイムスタンプのON・OFF、写真解像度のカスタマイズ、メモリカードのフォーマット等々の設定ができる他、「Ordro EP7」のバッテリー残量を知ることが出来る。

■問題点
いまのところ特に強調すべき問題点はないが、ひとつだけ早く改善して欲しい点がある。それはiOSアプリ「OD Cam」の起動画面左上にある歯車アイコン、あるいは前ページに戻る矢印アイコンがシステムの時刻表示などに微妙に重なり非常にタップがし難い。

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※iOS向けアプリの出来がイマイチ…


それから現時点では問題点ではないがひとつ気になることがある。それはバッテリー寿命の問題だ。
「Ordro EP7」本体には1000mAhリチウムポリマーバッテリーが内蔵されているが、例えば4K 30fps で撮り続けてどほどの時間持つかを実際に確認してみないと長時間の撮影には別途モバイルバッテリーとケーブルの携帯が必要になるに違いない。ただし正確な計測はまだ出来ていないが、フル充電されておれば今のところ一時間半は有に撮影可能だと考えているが…。
そして先のことに気を患っても益はないが、「Ordro EP7」内蔵バッテリーは交換が利かない。私の場合は毎日使うことでもあり,バッテリーのへたり加減は気になる所だ。

以上現時点で気になったこと、思いついたことを書き連ねたが「Ordro EP7」そのものは大変気に入っている。引き続き使い勝手の向上および有効活用できるように注視していきたい。




4K 60fps ウェアラブルビデオカメラ「Ordro EP7」ファーストインプレッション

これまで散歩用カメラとして使ってきた安価なアクションカメラに問題が生じた…。愛犬との散歩には必ずコンパクトカメラも持参するが、散歩中録りっぱなしのアクションカメラは通常のシャッターチャンスではとらえられないシーンが録れることがあるし、またドラレコならぬサンポレコとしても身に着けてきた…。


この種のカメラでよく知られているのはGoProがあるものの性能が良いことは分かる。しかしさすがに散歩用のサブカメラとしては予算的に厳しい。今度もこれまでと同じく安価な製品をと考えていたが、Amazonを調べていたら散歩用としてはうってつけなアイテムが見つかった。
それが「Ordro EP7」という4K 60fpsのスペックを持つウェアラブルビデオカメラだった。予算的には少々きつかったがこのカメラは附属のアームでヘッドサイドに装着して使う点が気に入った。

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※専用のヘッドマウントに取り付けたEP7


そもそも愛犬との散歩の記録を録ろうとして最初に(2014年)手に入れたのがパナソニックのHX-A100という、やはりヘッドマウント式のカメラだった…。その後すぐに画質の良いHX-A500に買い換えて使っていたがケーブルで本体とカメラ部が繋がっているのは煩わしく内臓バッテリーがヘタってからは同じ機種は諦めた経緯があった。
したがって「Ordro EP7」が本体のみでの撮影が可能なだけでなくSONY 13MP CMOSセンサーを搭載し、高画質の4K画像をサポートし、最大60fpsのビデオ撮影に対応できると知り飛びついたわけだ。なお重量は76gと軽量である。

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※操作ボタンは本体上面にある三つだけ


このタイプのカメラ最大の利点は常に目で見ている視野で撮れるという点だ。己の顔のちょうど右目横あたりにレンズが位置しているから、私が見ているシーンがほぼ撮れることになる。
このことは言うまでも無く重要で、視野にない意外なシーンが撮れることの面白さはないが、自分が撮りたいと思う視野にカメラを向けるにはそこを見れば良いという自然なアクションが取れる。

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※背面にはUSBケーブルポートとmicroSDXCカードポートがある


これまでのアクションカメラはGoProのようなデザインのため、散歩時に肩に斜めがけしたバッグのベルトに挟んで使っていた。丁度私の胸のあたりになるが、大人の方が隣接して立つと顔が映らなかったり、同然とはいえボディの正面と顔がいつも同じ方向を向いているわけではないため、素敵なシーンを多々逃していた…。

この「Ordro EP7」は本体に1000mAのバッテリーを持っており、それを充電して使うのが基本だが、モバイルバッテリーで充電しながら撮影することもできるので長時間の撮影でも電源切れを心配せずに動けるのも利点のひとつだ。
また実用的なスペックとして二軸防振機能及びオートフォーカス機能を搭載しており、手振れの影響を防止でき、鮮明な画面をスムーズに撮ることができること。そしてIP65レベルの防水能力を持っており雨水とか埃を心配する必要がないし特別な保護カーバもいらないことも天気にかかわらず散歩にでなければならないユーザーとしては嬉しい。
ただし画質や使い勝手についてはスペックだけでは分からず、実際に使ってみなければ分からない。
ということで早速愛犬との散歩で使ってみた…。

まず気になったのはヘッドアームが頭に合うかどうかだった。このアームは挟み具合の調節が出来ない点がいまいちだが、メガネで言うツルの部位が左右共に伸び縮みができ幸い私の頭にはフィットしているし、きつくも緩くもない。ただ私は常時メガネを着けているだけでなく昨今はマスクも手放せないので些か煩わしいがこれは慣れるしかない…。
なお、取扱説明書も日本語で同梱されていたので準備に迷うことは無かった。

早速フル充電の上でテスト撮影してみたが、面白いというか…気に入った点は電源をONにし待機状態にした際、録画ボタンを押すと「ビデオ撮影を開始します」という案内音声がヘッドマウントとカメラ本体の接合部にあるスピーカーから流れ、再度押すと「ビデオ撮影を停止します」と案内音声が出る。この部位が丁度耳の位置にあたるため、自然に音声によるオペレーションの確認ができる。

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※丸い部位がスピーカーになっている


本機はiPhoneなどのスマホをリモコンならびに画像確認しながらも利用可能だが、カメラ単体で使用する場合にボタンは押したが本当に録画開始されたかが不安になるものだ。しかし音声によるオペレーション確認が流れるのは間違いを無くす意味で実に嬉しい。なお購入後に知ったが、別途リモコンも販売されているようだ。
撮影は動画および静止画の撮影が本体上部にあるボタンで可能だが、iOS用またはAndroid用のアプリをインストールすればWi-Fiで「Ordro EP7」と接続でき、映像の確認をしながら録画および撮影が可能となる。

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※専用無料アプリを使えばiPhoneからの操作も可能


さて問題の画質だが、期待以上だった。これまで使ってきたアクションカメラも4Kを謳う製品だったが、試しに「Ordro EP7」を4K 30fpsで撮った映像は色味が自然で非常に綺麗だ。もともと散歩用として考えているカメラだからして多くを期待していなかったが、解像度3840 × 2160ピクセルの絵は5分毎の分割したクリップとして記録されている。そしてひとつのファイル容量は約3GBだった。

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※4K 30fps 解像度3840 × 2160ピクセルの動画から切り出した静止画例(縮小してある)【クリックで拡大】


ともあれこの「Ordro EP7」はWebカメラとしても使えるとのこと。作業中にも両手が空くので様々な活用が考えられるだろう。
私自身まだまだ手慣れていないため、少々ギクシャクした使い方になっているが、ひとつひとつ体験しながらより具体的なレポートをお届けしたいと考えている…。
なお購入の際にはパチモンも出回っているようなのでご注意を!



高精度の文字起こしが優越なAIボイスレコーダー翻訳機 Summit覚書

久しぶりにクラウドファンディングに参加した製品が届けられた。それが「Summit」と名付けられた104言語対応の強力な音声文字変換機能を備え、会話をリアルタイムで翻訳し文字起こしまでしてくれるというAI 翻訳機&ボイスレコーダーである。


正規購入のユーザーとして入手タイミングは遅くは無かったが、メーカーが評価を依頼した方々のテスト動画などがすでにYoouTubeに上がっている。
それらをざっと拝見したが、重々予測は出来たものの評価は様々だ。
確かに本製品の目的は世界104ヶ国の言葉を翻訳する…できるという点にある。そして私見ながらその精度は正確なほど良いに決まっているものの、いくらAI 云々を謳ったとしても文字通りのパーフェクトは今のところ望むべくもない…。しかし結論めくがSummitの翻訳精度は後述する話者側の注意点をカバーできれば十分実用のレベルだと思う。

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※Summitの裏表。背面には800万画素のカメラが搭載されている


さて、本機はまずスピーチをテキスト化し、それを翻訳してくれるわけだが、精度をより高く求めるならソースすなわちスピーチの精度にまずは注視しなければならない。
どういうことかというと、Summitは私が日本語で喋る…いわゆる話し言葉はほぼ問題なくテキスト化してくれる。そしてテキスト化の状態が間違いなければ翻訳もほぼ正確だ。

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※翻訳もほぼリアルタイムでやってくれる


しかし同じ私が喋った話しをYouTubeにアップしたデータで試すと認識率が確実に落ちる。ノイズも含め再生の環境にも影響するだろうが、このことをまず記憶に留めたい。
それから翻訳精度の問題だが、同時翻訳にしてもスマートレーディングにしても10点満点で○点といった評価をよく見かけるが、AIテクノロジーがどうのという前に、生身の同時通訳専門家だって後から原語をきちんと精査すれば決して完璧ではないことを知るべきだ。それほど翻訳というものは本来難しいものだ…。

いや、だからこその機械翻訳だ…という声も聞こえそうだが、私にとっては Summit の精度があれば本当に有り難い!後は使い方次第だ。
そして現実の問題として日本語に限って申し上げても、そもそも話者の日本語が日本語の文法に則した正しい日本語であるかどうかが翻訳結果に大きく反映されることは当然だ。いくらAI搭載といってもだ。それは英語でもフランス語でも一緒で、曖昧なスピーチがより良く翻訳されることはない…。

事実日本語の会話には主語が省かれることも多いし、そもそも我々日常の会話はそうそう分かりやすいものではない。しかし人と相対した会話は同時に表情やボディランゲージにより言葉の意味だけでなくニュアンスを捉えているから通じやすいが、言葉だけの翻訳は一筋縄ではいかない。
余談ながら私の若かりし頃、はじめてパソコンによる日英翻訳システム(テキスト翻訳)が開発されたとして発表された製品は大層な価格だった。そしてその説明会があるというので興味本位で参加したことがある。
しかし思わず笑ってしまったのは、日本語の文章を当該システムで翻訳する前提として、まずその日本語が正しい日本語で解りやすいものになっているかの検証を求められた…。

さて、話しをSummmit に戻すが、Summmit 一番の魅力は文字起こしの機能があることだと思っているので以下はその機能について説明してみたい。
私はこの機能が欲しくてSummitを購入したようなものだが、メーカーはもっともっと本機の機能・能力を分かりやすく解説すべきである。というか、同梱の取説もWebページに載っているより詳しいという取説も本製品の可能性を使えるにはあまりにも不十分である。
これでは手に入れたはよいが埃を被る…ということになりかねない。

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※「スマートレコーディング」によるボイスレコーダーのテキスト化テスト


ともあれこの文字起こしだが、機能により使い方がふたつに別れる。
ひとつは「講演の通訳」や「音声翻訳」で記録された会話はリアルタイムに指定言語に翻訳されテキスト化され、履歴として記録されるだけでなく、後でも喋った話しが録音されているので再生できる。こうしたテキスト化と共に音声による録音がなされるという強みは長時間のスピーチの記録とその文字起こしが可能な「スマートレコーディング」で特に活かされる。ちなみに「スマートレコーディング」はその名の通り指定した言語のボイスレコーダー機能であり翻訳の機能はない…。

こうしてテキスト化されたデータは Summit 内のみの活用だけでなくパソコンやスマホに転送できるため、編集はもとより二次活用ができるわけだが、基本機能として「講演の通訳」や「音声翻訳」による履歴はSummitの「設定」にある「翻訳履歴をエクスポートする」であらかじめ登録したメルアドへ転送される仕組みだ。

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※「設定」の中に「翻訳履歴をエクスポートする」機能がある


対して「スマートレコーディング」で録音したデータは別途Notta という専用ウェブページにユーザー登録し所有のSummitと紐付けをしておく必要があるが、そうするとそのNottaページにSummitの履歴がテキスト化されて表示される。
そのテキストはその場で編集が可能だし、エキスポートもできる。そしてテキストの正確性を正すとき元の音声を確認したい場合が多々あるが、当該ページで音声も再生できる。したがって音声を何度も確認しながらテキストを精査していくことが可能なのだ。さらにこのNottoページそのものでも話し言葉の文字起こしが可能な点も強調しておきたい。

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※Notta ページにテキスト化された一例。スピーチの確認やテキストの編集、エクスポートが可能【クリックで拡大】


ただしこの種の文字起こし機能を本格的に使おうとすると前記した基本機能では些か効率が悪く心許ない。で、文字起こし機能紹介の最後に裏技的なお話しをしておきたい。
これは私自身納得いかなかったことがありメーカーサポートに問い合わせて初めて分かったことだが、パソコンとSummitを同梱のType-C USBケーブルで繋げば前記した一連の「講演の通訳」や「音声翻訳」、「写真翻訳」、「スマートレーディング」で記録した音声データとテキストデータをすべてパソコンにコピーすることができるという話しだった。現時点で取説には一切その手の話しはなかったが…。

ともあれSummitはAndroidシステムなのでWindowsはともかくMacの場合、データをエクスポートするには、別途対応するソフトが必要となる。で、Mac用のアプリだが「Android File Transfer」というのがありそれをインストールすればケーブル一本でテキスト&音声がMacに転送可能になる。実際にやってみると非常に便利なので是非是非ご同輩、お試しあれ…。

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※Android File Transferを使いSummit内の音声ならごにテキストデータをMacで読み込めるよう一覧にした例【クリックで拡大】


今回は主にSummitの文字起こし機能をご紹介したが、Summitは高機能だけでなく多機能…。その全容を容易には説明できないが、興味のある方はここをご参照いただきたい。
一例を挙げれば前記した「同時通訳」の場合、左右完全独立型のBluetoothワイヤレスイヤホンを装着すれば話者互いの耳に装着したひとつのイヤホンで相手言語の翻訳を聞くことも出来るし、印刷物や看板などの言語を附属のカメラで撮影して翻訳する機能もあり、日常のさまざまなシーンで活用可能に違いない。

またボディは4インチのカラー画面搭載でサイズも12 x 6.05 x 1.3 cm、そして重さも164 gと携帯しやすいしその作りも安っぽくなく好感が持てる。なお、文字起こしは1年間無料だが、1年以後は1ヶ月の利用料金は7.99ドルかかることも承知しておきたい。
Summitはこの種の製品としてはいささか高価な方だが、それだけの価値は十分にあると思うのだが…。





電子レンジのような紫外線消毒器「UVクリーンシステム」レポート

これまで3Dマスクなどの消毒殺菌のためにと小型の紫外線消毒器を使ってきた。それはそれで有意義だったが消毒殺菌したいアイテムは3Dマスクだけではない。私は決して…というのも可笑しいが潔癖症ではないが、新型ウィルスの問題だけでなく消毒したい物は多々ある。


とはいえ個人的に紫外線消毒器を使い始めたのはやはり新型ウィルス防御のためだった。日々マスクは欠かせないが、有り難いことにそのマスクはデータ公開されたものを3Dプリンターで作っているのでフィルターのみ交換すればよい理屈だが、3Dマスク自体やゴム紐も汚れたり汚染の可能性もある。

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※電子レンジかオーブンようなデザインの紫外線消毒器


したがってマスクを使った後は必ず紫外線消毒器に入れて殺菌消毒する習慣がついた。とはいえ自分が使うマスクはともあれ、先のマスク不足の時期に幾多の方々に3Dマスクをプリントして差し上げたが、なにしろ口元に付けるものだから人様に差し上げる前にはきちんと消毒して…とも考えた。

幸いというかかなり以前になるが2015年あたりからそれまで集めてきた歴史的なパソコン周辺機器や古書類などをハンディ式の紫外線消毒棒を使って消毒していた。これなら適切に使えばアイテムを濡らすこともなく傷を付けることもなく紫外線が届く範囲を消毒滅菌できるからだ。
気にしすぎでは…と思われる方もいるかも知れないが、保存状態の良くない歴史的機器類、それもeBayなどから入手し海外から送られてきたものは、時にそのまま手を触れたくないと思う物もあるからだ。やはりどのような環境でどんのような人が使ったのかを分からない物品をそのまま身近に置いておくほど図太い神経でもない(笑)。

ともあれ紫外線消毒棒は使えることは使えるが殺菌中は常に手に持っている必要があるし、アイテムの周りを万編無く照射する必要があるわけで面倒なだけでなく途中注意をしていても手に照射したり光源を直視してしまう危険性がある。
そんなことも頭にあったので3Dマスクを作り出してからはそれが収納できるサイズの箱形紫外線消毒器を手に入れて使ってきたわけだ。

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※これまで愛用してきたUV-Cボックス


しかし贅沢なもので、手持ちの箱形紫外線消毒器は3Dマスクだと1個しか入らない。無論重ねれば話しは別だがそれでは重なった部分に紫外線照射はできず意味が無い。それに古書などの場合は文庫本以外サイズ的に入らない…。

そんな訳で今般以前から目を付けていた電子レンジのようなデザインの紫外線消毒器を手に入れた。この種の機器は美容サロンや理容店などで使う不特定多数の客の肌に当たる器具類の消毒殺菌に使われているらしいが、大変手軽だし安全設計だ。
ドアを開ければ万一紫外線照射中でも消灯してくれるしドアはスモークパネルで覆われており安全なUVカット仕様だという。

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※フロントのドアを開けたところ。庫内はステンレスで覆われ同じく取り外し可能なステンレス製の棚がある


今般手にした製品の庫内寸法は高さ16cm×幅32cm×奥行20cmであり、庫内はステンレス製なので紫外線は反射も含めて棚に置いたアイテムに均等に照射できる理屈だ。
タイマーは10分、20分そして30分に設定できるが、波長が253.7nmというから、いわゆるUV-C(280nm未満の紫外線) ということだ。

もともと太陽光にもこのUV-Cはが含まれているが通常オゾン層で守られているから地表には到達しない。ただしハロン系物質によりオゾンホールが発生すると、地表に到達して生物相に影響が出ることが懸念されていることはご承知の通りである。UV-Cには強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が強いがその特性を活かしたのが紫外線殺菌器ということになる。

では肝心の殺菌効果はどの程度のものなのか…。これは素人の私には信じるしかないが、こちらのウェブサイトには各種の微生物を99.9%殺菌するのに必要な紫外線照射量の一覧が示されている。
一例を挙げれば、チフス菌が4,440、大腸菌が5,400、サルモネラ菌が16,200、黄色ブドウ球菌が9,300、インフルエンザウィルスが3,400、VNNウィルスが100,000と示されている。

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※タイマーは10分、20分、30分の設定が可能。また使用中でもドアを開けると紫外線照射はストップとなる


この値は繰り返すが紫外線照射量(μW・sec/㎝2)を意味し、紫外線を照射されたエネルギーの総量のことで、UV照度(μW/㎝2)と照射時間(sec)の積で示される。
ちなみに本製品の紫外線照度は附属の取り扱い説明書によれば243μW/cm2とある。したがって例えば10分(600秒)の照射で計算するとその紫外線照射量は243×600で145,800の値となり、計算上はほとんどの細菌や微生物を殺菌できる理屈である。
紫外線による消毒はなによりも非破壊というか物品を傷つけずに完全に近い消毒殺菌ができるのが魅力なのだ。なお製品にはきちんとした日本語取扱説明書が附属している。






電熱ネックウォーマー「GRAPHENE Heating Neck Protector」レポート

「背筋が寒い…」と感じる季節になった。まだまだ本格的な寒波到来には時間があるが、そろそろネックウォーマーやマフラーを巻いている女性の姿も目立ち始めた。


私も愛犬の散歩に出る際、寒い時期に来はこれまで主に布製のネックウォーマーを使ってきた。手軽だし途中で外れることもないからだ。しかし些か煩わしいことも事実だし、劇寒の中では少々頼りない場合もあるしそもそも暖かさの調節ができない…。

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※「GRAPHENE Heating Neck Protector」は軽くて大変装着感がよい


ということで先日ひやかし半分にネックウォーマー「GRAPHENE Heating Neck Protector」と言う製品を買ってみた。安価なことでもありあまり期待をしていなかったが実際に外気温8度の朝に使ってみたらとても具合がよろしい…。
この「GRAPHENE Heating Neck Protector」以後略してNeck Protectorと呼ぶが…モバイルバッテリーなどから5Vの電力をUSB供給し本体に組み込まれた発熱膜で首筋を温めるガジェットだ。

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※首に巻き、ベルクロで留めるだけなので簡単装着


あまり期待もせず朝の散歩で外気温8度のとき初めて使ってみた。
要は幅が広く発熱膜が内蔵されている部位を首の後ろに位置するようにして巻くがベルクロで留めるので簡単である。そして専用USBケーブルの先端にはマグネットコネクターなので手探りでも吸い付いてくれる。

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※専用USBケーブルの先端はマグネットコネクターなので簡単接続


そして反対側のUSB-Aタイプのコネクタをモバイルバッテリーに繋ぎ、ケーブルに付いているコントローラーのスイッチを入れればOKだ。
温度はLEDの色で3段階に設定でき、赤が45℃、黄緑が40℃、そして青が38℃だという。そもそもが高強度のTPUに包まれた発熱膜を直に首筋に巻くのでとても温かい。

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※電源のON, OFFおよび温度は3段階に調節可能


なによりもメチャ軽いし首前面の幅は細く裏面はメッシュになっていて大変装着感がよい。なお本体は発熱膜を取り外せば手洗いが可能なので汚れても安心である。

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※発熱部位の裏表


最後になるがAmazonを覗くと同類の製品が多々ある。無論ほとんどは中国製だし安価なことでもあり期待をしていなかったが、少なくとも私が手にしたこのNeck Protectorの本製品はパッケージもしっかりしているし日本語マニュアルも含まれている。そしてなによりも縫製も綺麗だし臭いもなく丁寧な作りであることが伺える。

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※これからの季節にはお勧めである


これから本格的な寒さを向かえるに当たり、まずは首元…襟元を温かくして過ごしたいものである。
しかし冬季にはここ数年電熱ベストや電熱パンツといった製品を使っているが、それらに合わせ電熱ネックウォーマーとなれば、私はすでにモバイルバッテリーで活かされているアンドロイドなのか…と笑うしかない。






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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。
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