4年ぶりにApple Watchを買った。今回はやはりというべきかApple Watch Ultra(GPS + Cellularモデル)- 49mmおよびオレンジアルパインループの組合せである。Apple Watch Ultraが登場したとき、アウトドアやスポーツユーザー向けを強調していたことでもあり私には無縁だと考えていたが、最近そのスペックやデザイン、認識性の良さを考えるとアップルのプロモーションの方が些か考えが偏っているように思い始めた…。

※Apple Watch Ultraのパッケージ
Apple Watch Ultraの売りは確かにそのハード的な頑強・屈強さにある。100メートルの耐水性能、MIL-STD 810H準拠、IP6X等級の防塵性能などは山に登り、海に潜り、ランニングやトレーニングにも欠かせないスペックである。
しかしApple Watch Ultraには他にも見るべき点が多いのも事実だ。
常時表示は勿論、49mmのワイドなディスプレイ、これまでの倍明るい2,000二トのRetinaディスプレイ、カスタマイズ可能なアクションボタン、高精度2周波GPS、デュアルスピーカー、風が強い環境でもオーディオのために完璧なマイクを選択する3マイクアレイ、2日以上使えるバッテリーなどなどだ。
これらはなにもスポーツに関係なくすべてのユーザーにとっても有益な機能であろう。どうにもアップルはApple Watch Ultraの頑強・屈強さをアピールするためアドベンチャーユーザーを意識し過ぎていると私には思える。
別途スタイリッシュな指向というか、都市生活者にもアピールするべきだと思うのだが、いかがだろうか…。


またケースサイズが49mmとなったことでもあり、腕時計としては大きすぎて使いずらいとのでは…いう印象もあるようだ。
しかし一般的な腕時計と比較し49mmは確かに小さくはないが、Apple Watchの場合は矩形の縦サイズだけであり横幅は44mmだから特別なサイズには思えないし、そのディスプレスサイズが410×502ピクセルはこれまで使いづらかったテキスト入力もかなりやりやすくなる。

※なお純正品のバンド、オレンジアルパインループも買ったが写真はサードパーティー製のものだ
とはいえまだ届いたばかりであり、iPhone 14 Proとペアリングして腕に装着したばかりなので使用感についての細かなことを申し上げるのは早計だが、iPhoneを取り出す機会がかなり少なくなるような予感がする。それは日常のあれこれの多くがApple Watch Ultraで済んでしまうからである。
Apple Watchそのものはすでに生活に溶け込み、なくてはならないアイテムとなっている訳だが、さらにUltra ならではの利便性がどう加わるのか、楽しみながら検証してみようと思っている…。
TwitterでTECNOEDGE 松尾公也 @mazzo さんの記事を読み、即効でニコマク(NikoMaku)ブランドの88鍵盤 SWAN コンパクトキーボードを買った。そもそも私はクラシックギターをはじめフラメンコギターを好んで弾いていたが現在は手指に難が出たこともあり古楽器リュートを楽しんでいる。しかし最近無性にピアノを弾きたくなっていた…。

実はすでに40年も前になるが、1年半程の期間近所のピアノ教室へ通いピアノを習っていたことがあった。バイエルそしてツェルニーといったいま思えば面白くもない練習曲を遮二無二弾いていた時期があった。
無論?狭い部屋にローランドの電子ピアノも揃えたが、次第にコンピュータへの情熱が上回ってきたため自然にピアノは埃を被るようになったという経緯がある。

※1981年秋、ピアノをならないに行くことに…。そしてローランド製電子ピアノを設置
とはいえ多少でもその頃を指が覚えているかと言えばからきし駄目で、文字通りのゼロからの手探りから始めなければならない。それでもギターでは左指の一部が十分に曲がらずポジショニングによっては正確に押さえられないがピアノの鍵盤はまずまず難なく叩ける。
というわけで無性にピアノを弾きたくなったが、弾きたいといってもすでに簡単な練習曲でさえ忘れているからゼロから練習のし直しだ…。
ただし今更バイエルだのツェルニーを…というつもりはなく簡単なジャズを弾きたいと考えているのだが…。
さて、手に入れたNikoMaku 88鍵盤 SWAN コンパクトキーボードだが、まずはよくもまあこの価格でここまで作り込んだ…と驚く。

※キーボードとしては大変コンパクトだがさすがに88鍵となれば梱包も大きい
まずは88鍵に拘ったが、鍵盤はフルサイズだし音がなかなかに良い。フランスDreamの最新音源を採用したとのことだが、Dreamという企業は1987年の設立以来、サウンドシンセシスとサウンドプロセッシングのための最先端ハードウェアとソフトウェアのソリューションを世界中に提供してきた会社のようだ。
そして本体の作りも良いし鍵盤のストロークも少し重めで好みだ。ではしばし具体的な特徴をご紹介してみよう。
① 筐体╱鍵盤もプラスチックだが筐体はピアノブラック的で艶があるものの白鍵・黒鍵ともに艶消しになっている。したがって指が滑りにくく見栄えも安っぽくない。

② 88鍵の鍵盤はフルサイズだが本体サイズは125*21*7cmとコンパクトで重量は6.7kg。
③ Bluetooth MIDI の搭載、録音機能など。
④ 左側に電源と各種ボタンが、その背面にはヘッドフォンやサステインペダル、マイクなどの接続ポートおよび充電のためのUSB-Cポートがある。


⑤ このクラスとしてはピアノの音がなかなか良く背面側左右にスピーカーが内蔵されている。いま少しより良い外部スピーカーに接続すれば臨場感溢れる音になるに違いない。ちなみに附属のイヤホンはさすがに使い物にはならず、ノイズが入る。きちんとしたヘッドホンを用意すべき。

⑥ 128種類音色、128種類リズム、30曲のデモ内蔵、録音、2人鍵盤、トランスポーズ、メトロノーム、サステイン、和音など豊富な機能が搭載されている。
⑦ リチウムバッテリーが内蔵されており2時間程度でフル充電となり連続6時間利用可能。そして3分間使用しないと自動的にスリープとなり鍵盤を弾くと即電源が入る。
⑧ 附属品も豊富で譜面立てやソフトケースも附属している。

⑨ キャンペーンとして1000円の割引だけでなく、購入時の手続き次第で専用のサスティンペダルがプレゼントされた。
なお、日本語説明書(1年保証書付き)が付き購入日から30日以内無条件返品・返金保証、そして1年間無料修理、交換対応とのこと。
至れり尽くせりだが現実問題として耐久性に関しては使ってみなければ分からない。しかし鍵盤のガタつきも無くストロークも均等のようなので今のところ不安は無い。
ともあれ現在の私にはこの製品をフルに使いこなす腕はないが、楽しみながら練習を続けたい…。
新年初の買い物のひとつはミニテーブルソーとなった。テーブルソーとは、テーブルの真ん中に丸鋸の刃が飛び出した状態で取り付けられている木工機械(鋸盤とも呼ばれている)だがミニテーブルソーは文字通りそれの小型版を言う。

※Huanyu 360W ミニテーブルソーとサイズ比較のために置いたiPhone 14 Pro
さて、レーザー加工機を思い通りに活用しようとすればするほどその素材、すなわち木材やアクリル板、あるいはアルミといった材料の形を整える必要がある。
勿論材木を例にすれば任意の形に切り抜くといったことは厚さの限界を考慮すればレーザー加工機で可能だし切断も出来る。しかし何からなにまでレーザー加工機で…というのも無理な話しだしxTool M1の庫内に入らない長さの材木はあらかじめ必要なサイズに整えておく必要がある。

※天板を外した様子
もともと私の場合は例えば本棚を作ったり…を目指すDIYではなくもっと細かな物作りにレーザー加工機やミニテーブルソーを生かそうと考えているわけで、材木にしてもアクリルにしてもまずは使いやすいサイズのものを購入する。
しかし、だとしても実際に細工を始める際には素材の寸法はあらかじめ整えたいし整えなければならない。そうした際に鋸やアクリルカッターなどをとなればなかなかに煩雑だし効率が悪い。そこでミニテーブルソーの出番ということになる。
なお、本格的な手持ちの丸鋸や、据え置き型のスライド丸鋸は材料に向かって歯を動かして切断するのに対し、テーブルソーは材料を刃に向かって動かし切断するという違いがある。いずれにしても便利な道具だが、テーブルソーは刃が高速回転した状態でテーブルに設置されているため、手や指が巻き込まれると大変な事故につながり最悪は指がなくなってしまうことも考えられる。したがって使い方を誤ったり、円盤型の刃の取り付けは正確確実に行わなければならないし、利用時にはゴーグルやマスクも不可欠だ。
ということで届いたミニテーブルソーだが、製品のサイズが24.5 x 13.5 x 20 cmとその小ささにまずは驚く…。なお重量は6.34 kgとのことだ。

※天板のレイアウト
天板はアルミニウム製で鋸刃は0~30mmの昇降可能。そしてマイターゲージーは0~90°調節可能で正確な多角度切断を実現する。さらに付属4枚の替え刃によって木材・金属・アクリル・基板・プラスチックなどの切断に対応しているだけでなく別途ドリルチャック機能を備えているので研磨やフレキシブルシャフトを使い穴開けやルーターにもなり小細工派にはもってこいの道具だ。


※フレキシブルシャフト使用例(上)と研磨用円盤型ヤスリを取り付けた例(下)
ただし小型だけに制約もある。
それば最大切削の厚さは20mmまで、最大切断幅は150mmまでとなっているのでまずはこれ以上負荷のかかる作業はやってはならない。
具体的には木材の他、10mmのアクリル板や3mmのアルミ板も切断出来るという。
早速セットアップし実際に10mmの桧の板を切断してみたが、実にスムーズに切断出来る。無論パワー以上に材料を押し込んだり無理な力を加えないことも大切だ…。

※実際に厚さ10mmの木材を切断してみたが実にスムーズだった
とはいえこの手のものは初めてなのでひとつ大きな勘違いがあった。それは電源は当然本体の中に収納逸れているものだと思い込んでいたがまるっきり外部電源であり、1977年に手に入れたワンボードマイコンを思い出した(笑)。
ともあれこうして見ると良い事尽くめのようだが、欠点というか問題もないわけではない…。それはやはり粉塵の問題だ。例えば現在愛用しているレーザー加工機は専用ダクトで粉塵や臭気も排気できるようにしてあるが、室内でこのミニテーブルソーを使う限り木屑などを完全に防御するには相応の設備が必要となり現実的で無い。
ということで取り急ぎ、掃除機を隣接して使っているが陽気がよくなったらベランダで作業するのが1番かも知れない。
■Huanyu 360W ミニテーブルソー


年末ぎりぎりになってiPadを買った。まあ自分へのクリスマスプレゼントといった屁理屈を付けて…だが、新製品の第10世代無印 iPadである。カラーはこれまた今年手に入れたM1 iMac 24インチのイエローと同じくイエローを選んだ。ともかくiPadを購入したのはほんと久しぶりである。

※Apple 無印 iPad(第10世代)無印パッケージ
iPadは2010年1月27日、Appleのスペシャルイベントにて故スティーブ・ジョブズによって発表された。ただし日本での販売は遅れに遅れたものの、私はクライアントからいち早く支給された技適マーク無しの製品を使い始めたことが懐かしい…。

※最初のiPadを発表する故スティーブ・ジョブズ
ちなみにiPadの発表を知った直後の個人的な感想あるいは思いは発表の二日後に当ブログに掲載した「iPadはまさしくアラン・ケイの夢見たDynabookの実現か?」をご一読願いたいが、振り返って見てもあながち見る目は狂っていなかったと思う(笑)。
ただし個人的にこれまで初代iPadはもとよりiPad mini(2012年)および iPad Pro (2016年)を使ってきたものの結局満足できずに手放してしまった…。

※カラーはイエローを選んだ
したがってiPadを手にするのは6年ぶりということになる。
その大きな動機となったのはiOS 16.2 にアップデートされたパワーアップにあるが、特に新たにAppleから供給された「フリーボード」というアプリケーションだった。どこか既視感を感じさせる自由度の高さはAppleにスティーブ・ジョブズが復帰後の1997年3月に開発が廃止されたOpenDocおよびCyberDogを思い出させた…。
ともあれこのiPadで大それたことをやろうと考えているわけでは無く、ほとんどはメモ書きおよびそれを何らかの形で保存していくことのために使うつもりだが、前記した「フリーボード」はもとよりデスクトップ機やiPhoneとの連携において自分なりに新しい環境を作り出したいと考えているし、ソフトウェア開発を生業にしてきた一人としては「フリーボード」を体験して新しいアプリケーションを企画してみたいとも思わせるワクワク感がある。
なお予算の関係もあり、ペンとケースは純正品では無くサードパーティー製の安物にしたが今のところ特に不満は感じられない。

※やはり黄色のケースにペンシルと共に収めてみた
iPad本体はベゼルが狭くホームボタンも無いオールスクリーン仕様の10.9インチLiquif Retinaディスプレイを採用。特に横型で利用することを意図した横向きのステレオスピーカーや12MP超広角フロントカメラも強力だ。
勿論それらを支えるA14 Bionicチップ、6コアCPU、4コアのグラフィックスと16コアNeural Engineおよび iOS 16.2により複数アプリを同時に使えるようになったし6年前と比べるまでも無く魅力的なアプリも豊富になった。事実そのオペレーションはストレスなどまったく感じられずいまさらではあるが、まさしく紙を相手に記入している感覚に近い。
今般iPadをあらためて手にしようとした動機はデジタルを突きつめてきたつもりが、手描き…手書きの重要性に気がついたといったら笑われるだろうか。しかし長きにわたり手で文字を書き、図を描き、あるいはイラストを描いてきたが、結局ここに来てキーボードやマウスで事に当たるだけでは済まない…不便なことがあることを感じさせるようになったからだともいえる。
さて6年ぶりのiPad、手に馴染むのだろうか…。
レーザー加工機 xTool M1の周辺機器への投資(散財とも言う)が止まらず困ったものだ…。と一応冷静さを保っている一方でxTool M1の活用世界を大きく広げるであろうこの専用4-in-1 RA2 Proの入手を喜んでいる。
前記事「レーザー加工機 xTool M1用 ハニカムパネル付きライザーベースとは?」で「 xTool M1を購入した際にセット品としてRA2 Proの前機種RA1が付いていたから今のところRA2 Proを購入する予定はない…」と書いたその舌の根も乾かないうちにRA2 Proを手にした訳で…自分でも自制心のなさに驚いている(笑)。

※RA2 Proのパッケージ
では4-in-1 RA2 Proとはなにか…。それはローラーロータリー、チャックロータリー、球体彫刻モジュール、リング彫刻スタッドを含む世界初だという4-in-1のレーザー回転台である。

※RA2 Pro本体と主なモジュール三点
なぜ4-in-1 RA2 Pro(以下 RA2 Pro)がxTool M1の活用世界を広げると言うのか…。それはレーザー加工をしたい、する材料というかアイテムは真っ平らな板状のものばかりではないからだし、回転台といっても均一な円筒形の物ばかりを対象とする訳でもない。
コップ、マグカップ、タンブラー、ワイングラス、ボトル類、そして極端かも知れないが球形のものや指輪といった極小のリングなどへの刻印はxTool M1本体だけでは無理だ。
また念のためだが均等な筒型で相応のサイズならRA1という旧機種でも刻印できるが、大体日常の実用品は単純な円筒形といったものは少なく、カーブしていたり不定形だったりするがこうなるとRA1では難しくなってくる場合が多い。

※均一な円筒形のものであればRA2 Pro本体のローラーモジュールだけで加工可能
その点RA2 Proはその名の "4-in-1" の通り、基本となるローラーロータリーの他に三つの爪でオブジェを挟み込むとかスフィアロータリーと言って球形を安定にホールド回転させるアクセサリー、指輪のような小さなサイズを含むリング状のオブジェを支えるリングロータリーといったアクセサリーを有している。
これらのアクセタリーを交換セットすることで前記した様々な形状のアイテムをxTool M1で扱えるようにするのがRA2 Proの役割なのだ。

※マグカップならチャックモジュールを使い安全に固定可能

※球形のものならスタッド部品とテールモジュールで…

※ワイングラスのように足が長くて細い場合はサポートモジュールを使う
ということでこれまでレーザー刻印したいけれど出来なかったことをこのRA2 Proは実現してくれるという意味で夢のツールだともいえる。
ただし実際にはRA2 Pro本体は組み立て済みのモジュラー設計だとはいえ、対象となるオブジェならどのアクセサリーが良いのかといった判断は勿論、オブジェの刻印するエリアをいかに水平にセッティングするか…といった事については当然ながらユーザーが心しなければならない。この点を配慮するため、製品パッケージは小さな水平器が同梱されている。
さて、RA2 Proを使う際にひとつ大切なことを知っていただかなければならない。それはRA2 Proの上に何らかの加工材料を乗せてxTool M1庫内に置くとノーマルというか元のままのxTool M1そのままでは使えないからだ。
どういうことかといえば高さが出るため、レーザーユニットが加工材料にぶつかったり、フォーカス合わないからだ。
そのためRA2 ProにはxTool M1本体を底上げするための木製ブロックが4つ同梱されている。

※RA2 ProにはxTool M1本体を底上げするための木製ブロックが4つ同梱されている
これを使って適当な高さにxTool M1を高くするか別売のライザーベースを使う必要があり、なおかつ実際に使ってみるとXCSアプリ画面表示する内蔵カメラの映像はベースプレートに平たい物体を置いた場合と違い、視差の差からか映像がかなり歪んで見えるしハニカムパネルの上にRA2 Proを乗せるとモニター上の映像はハニカムパネルのカラーにRA2 Proが溶け込み真っ黒で位置が判別しにくい。さらにレーザー円筒加工にすると画像は90°回転した形で表示する。
したがって板状の物への刻印とは違った環境の違いに慣れると同時にユーザーレベルで工夫も必要になる場合もある…。
ともあれRA2 Proの能力を試すため、すでにワイングラス、木製のボール、そして金属製の指輪への刻印を試みたが、これまで不可能だと考えていた事案が解決できて喜んでいる。