米国の評論家・作家スーザン・ソンタグ氏死去
1960年代に最初の評論集「反解釈」で批評家としてデビューし、急進的文学の旗手としても注目を浴びていた米国の評論家・作家スーザン・ソンタグ氏が12月28日、ニューヨークで急性骨髄性白血病の合併症のため死去したという。
スーザン・ソンタグを知ったのは松岡正剛との対談が掲載されていた「遊」だったように記憶している。
松岡正剛がニューヨークのソンタグの自宅を訪れたときの印象が伝わってくるようで楽しかったが、特にソンタグを「めちゃくちゃ美貌のソンタグ…」と称していた事が記憶に残っている(^_^)。事実後述する彼女の著作「写真論」(晶文社刊)のカバー折り込み部分に載っている若かりし頃の彼女は本当に美しい…。
さてそのスーザン・ソンタグは20世紀米思想界を代表する知識人の一人であり2001年の米同時テロ後はブッシュ政権の外交政策を辛らつに批判して論議を巻き起こしていたし、かつてはベトナム戦争反対の活動、旧ソ連やキューバの共産主義体制の批判などでも知られていた。
とはいえ私が彼女の作品をじっくりと読んだのは前記した「写真論」ただ一冊だけだ(笑)。ただし本書は上手に写真を撮るためのテクニック書ではなく、アツジェ、アーバスらの作品批判を通して写真時代の文化構造を読み解くといった意味での写真論である。
そして私などが申し上げるのも僭越この上ないが、写真を志す方には是非一読をお勧めしたい一冊である。
嗚呼...またしても憧れの一人が鬼籍に入ってしまった。あらためてスーザン・ソンタグ氏のご冥福をお祈りしたい。
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「写真論」
1979年4月10日 初版
2001年5月20日 29刷
著者:スーザン・ソンタグ
訳者:近藤耕人
発行社:株式会社晶文社
書籍コード:ISBN4-7949-5866-8
定価:本体1,600円 (税別
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スーザン・ソンタグを知ったのは松岡正剛との対談が掲載されていた「遊」だったように記憶している。
松岡正剛がニューヨークのソンタグの自宅を訪れたときの印象が伝わってくるようで楽しかったが、特にソンタグを「めちゃくちゃ美貌のソンタグ…」と称していた事が記憶に残っている(^_^)。事実後述する彼女の著作「写真論」(晶文社刊)のカバー折り込み部分に載っている若かりし頃の彼女は本当に美しい…。
さてそのスーザン・ソンタグは20世紀米思想界を代表する知識人の一人であり2001年の米同時テロ後はブッシュ政権の外交政策を辛らつに批判して論議を巻き起こしていたし、かつてはベトナム戦争反対の活動、旧ソ連やキューバの共産主義体制の批判などでも知られていた。
とはいえ私が彼女の作品をじっくりと読んだのは前記した「写真論」ただ一冊だけだ(笑)。ただし本書は上手に写真を撮るためのテクニック書ではなく、アツジェ、アーバスらの作品批判を通して写真時代の文化構造を読み解くといった意味での写真論である。
そして私などが申し上げるのも僭越この上ないが、写真を志す方には是非一読をお勧めしたい一冊である。
嗚呼...またしても憧れの一人が鬼籍に入ってしまった。あらためてスーザン・ソンタグ氏のご冥福をお祈りしたい。
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「写真論」
1979年4月10日 初版
2001年5月20日 29刷
著者:スーザン・ソンタグ
訳者:近藤耕人
発行社:株式会社晶文社
書籍コード:ISBN4-7949-5866-8
定価:本体1,600円 (税別
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