ラテ飼育格闘日記(34)
人間に不可解なワンコの行動のひとつに所かまわず臭いを嗅ぐというのがある。せっかく散歩のために外に出たのだから、青い空を眺めるとか、緑の美しさを堪能したりすれば良いと思うのに、クンクンと地べたや電信柱あるいは壁面などを嗅ぎ回っている。その姿はどうしても格好良く思えないし解せない...。したがってついリードをグイグイと引っ張って先に行こうとしてしまう。
しかしワンコという生き物は私たち人間が一般的には五感のうちでも視覚を中心に生きているのに対して臭覚の生き物であることを理解しなければならない。私たちが視覚で物事を判断理解し記憶するのと同じようにワンコは臭いで物事を理解し、記憶して自分たちの世界を認識しているという。だからオトーサンが毎日通る散歩の道筋を思い浮かべるとき、当然のことのようにビジュアルなイメージに頼ることになるが、ラテは臭覚で行程の地図を認知し、時間の経過さえも理解していることになる。

※近所の遊歩道を散歩中のラテ
ラテにしても日により態度は違うが、散歩中は基本的にはクンクンモード全開である。地べたをクンクン、道ばたの草木にクンクン、曲がり角のブロックをクンクン、橋の欄干をクンクン、大木の根元をクンクンなどなど...道行く時間の大半、その鼻面を地面に向けていることがある(笑)。そして何よりもクンクンの対象物は総じてバッチイものが多いように思えるし、拾い食いに繋がるわけだから、最初はリードを引いてしまうことが多かった。
しかし今は時間の許す限り、そして場所をわきまえるものの、なるべく嗅ぐという行為を規制しないように心がけている。
何故なら前記したように、ワンコにとって臭いを "嗅ぐ" ことは私たちが "見る" ことと同じく重要な情報収集だと知ったからである。ワンコの臭覚がとてつもない高度な情報収集能力を持っていることはよく知られているが、我々人間が臭覚を主として生きる動物ではないだけに、その理窟がなかなか理解できないわけだ。
ラテが一定間隔で並んでいる電信柱の根本を丁寧にクンクンしていく様は、言わば伝言掲示板を一つ一つ"読む"ことと同義だと思われる。物の本によれば、そこに記されたマーキングと呼ばれるオシッコによる情報には、雄雌は勿論、個体を特定する情報をはじめ、その身体の大きさや、何時間前にここを通ったか、そして発情期であるかどうか等々多くの情報を有しているそうだ。したがって嗅ぎ回る行為はラテにとって、私たちがメーラーに届いた情報やウェブにアクセスして得る情報と同じように重要なものだと考えられる。

※たくさん散歩した後のご機嫌な表情
無論クンクンから得た情報が物理的に正しいかどうか我々には分からない(笑)。特に雄は自分をより大きいワンコだと思わせたいために片足を上げ、前に残っているマーキングより上にオシッコをかけようと片足を上げる...。無論これは自分の優位性と縄張りをアピールする行為である。
おかしいのはラテも片足を上げることがままあることだ。雌犬のラテは電柱の臭いを嗅いだ後のマーキングだが、通常はその根元にしゃがみオシッコをする。しかし、たまに何を思ったのか本格的なマーキングしようとするときがある。問題は地べたならともかく、電柱などのより高い位置にオシッコをかけようとするのは身体の構造上無理である(笑)。
それを知ってか知らずか、ラテは片足を上げてオシッコをするが、そのオシッコは空しく自分の足元に落ちるだけだったり、ある時は旨く行かず自分の足にひっかけてしまうことさえある...(笑)。
そんなラテの行為を苦笑いしながら眺めるオトーサンは思わず「おっ、頑張れ!」と声をかけてしまう...。
まあ、こうした行為は公園であるとか木々が多い散歩道であれば許してもらうしかないが、そこはワンコだからして遠慮がないのが困る。だから場所によってはオシッコの後にいつも携帯しているペットボトルの水をかけて、洗浄することもあるが、開店間際のクリーニング店やケーキ屋さんの店頭当たりでオシッコモードに入ると、さすがにオトーサンは慌ててリードを強く引きその場を離れるようにする...。しかし時には...嗚呼...申し訳ないことに間に合わず...オシッコがラテを引きづった2メートルほどの残痕となってしまうこともあった(笑)。
ただしラテなりにTPOは持っているようで、すでに飼い始めた7ヶ月の間に、例えばカフェのテラスで一度も粗相をしたことはない。

※たまたまテニスコートが空いていたのでラテと一緒に駈けてみた...
こうして我が家自慢の "ションベン娘" は今日もクンクンモード全開で散歩を楽しんでいる(笑)。しかしふと思いついたようにこちらを見上げてアイコンタクトする...。それは「クンクンしていいかしら...」と問われているようでオトーサンは思わず優しく...何回も頷いてしまうのだった。
しかしワンコという生き物は私たち人間が一般的には五感のうちでも視覚を中心に生きているのに対して臭覚の生き物であることを理解しなければならない。私たちが視覚で物事を判断理解し記憶するのと同じようにワンコは臭いで物事を理解し、記憶して自分たちの世界を認識しているという。だからオトーサンが毎日通る散歩の道筋を思い浮かべるとき、当然のことのようにビジュアルなイメージに頼ることになるが、ラテは臭覚で行程の地図を認知し、時間の経過さえも理解していることになる。

※近所の遊歩道を散歩中のラテ
ラテにしても日により態度は違うが、散歩中は基本的にはクンクンモード全開である。地べたをクンクン、道ばたの草木にクンクン、曲がり角のブロックをクンクン、橋の欄干をクンクン、大木の根元をクンクンなどなど...道行く時間の大半、その鼻面を地面に向けていることがある(笑)。そして何よりもクンクンの対象物は総じてバッチイものが多いように思えるし、拾い食いに繋がるわけだから、最初はリードを引いてしまうことが多かった。
しかし今は時間の許す限り、そして場所をわきまえるものの、なるべく嗅ぐという行為を規制しないように心がけている。
何故なら前記したように、ワンコにとって臭いを "嗅ぐ" ことは私たちが "見る" ことと同じく重要な情報収集だと知ったからである。ワンコの臭覚がとてつもない高度な情報収集能力を持っていることはよく知られているが、我々人間が臭覚を主として生きる動物ではないだけに、その理窟がなかなか理解できないわけだ。
ラテが一定間隔で並んでいる電信柱の根本を丁寧にクンクンしていく様は、言わば伝言掲示板を一つ一つ"読む"ことと同義だと思われる。物の本によれば、そこに記されたマーキングと呼ばれるオシッコによる情報には、雄雌は勿論、個体を特定する情報をはじめ、その身体の大きさや、何時間前にここを通ったか、そして発情期であるかどうか等々多くの情報を有しているそうだ。したがって嗅ぎ回る行為はラテにとって、私たちがメーラーに届いた情報やウェブにアクセスして得る情報と同じように重要なものだと考えられる。

※たくさん散歩した後のご機嫌な表情
無論クンクンから得た情報が物理的に正しいかどうか我々には分からない(笑)。特に雄は自分をより大きいワンコだと思わせたいために片足を上げ、前に残っているマーキングより上にオシッコをかけようと片足を上げる...。無論これは自分の優位性と縄張りをアピールする行為である。
おかしいのはラテも片足を上げることがままあることだ。雌犬のラテは電柱の臭いを嗅いだ後のマーキングだが、通常はその根元にしゃがみオシッコをする。しかし、たまに何を思ったのか本格的なマーキングしようとするときがある。問題は地べたならともかく、電柱などのより高い位置にオシッコをかけようとするのは身体の構造上無理である(笑)。
それを知ってか知らずか、ラテは片足を上げてオシッコをするが、そのオシッコは空しく自分の足元に落ちるだけだったり、ある時は旨く行かず自分の足にひっかけてしまうことさえある...(笑)。
そんなラテの行為を苦笑いしながら眺めるオトーサンは思わず「おっ、頑張れ!」と声をかけてしまう...。
まあ、こうした行為は公園であるとか木々が多い散歩道であれば許してもらうしかないが、そこはワンコだからして遠慮がないのが困る。だから場所によってはオシッコの後にいつも携帯しているペットボトルの水をかけて、洗浄することもあるが、開店間際のクリーニング店やケーキ屋さんの店頭当たりでオシッコモードに入ると、さすがにオトーサンは慌ててリードを強く引きその場を離れるようにする...。しかし時には...嗚呼...申し訳ないことに間に合わず...オシッコがラテを引きづった2メートルほどの残痕となってしまうこともあった(笑)。
ただしラテなりにTPOは持っているようで、すでに飼い始めた7ヶ月の間に、例えばカフェのテラスで一度も粗相をしたことはない。

※たまたまテニスコートが空いていたのでラテと一緒に駈けてみた...
こうして我が家自慢の "ションベン娘" は今日もクンクンモード全開で散歩を楽しんでいる(笑)。しかしふと思いついたようにこちらを見上げてアイコンタクトする...。それは「クンクンしていいかしら...」と問われているようでオトーサンは思わず優しく...何回も頷いてしまうのだった。