FMACCG : 談話室【53】1997年8月12日〜1997年9月10日

マイクロソフト社のAppleに対する資金援助がまるで買収されたような報道をされたりと相変わらずピント外れなメディアも目立つ。またこの時期、ダイアナ妃の乗っていた車がパパラッチに追いかけられ事故を起こしてダイアナ妃は死亡というショッキングなニュースも飛び込んできた。                                                                                                               
FMACCG : 談話室【53】1997年8月12日~1997年9月10日

345/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:マイクロソフトがAppleの株取得
(14) 97/08/12 12:31 344へのコメント コメント数:1

Neonさん

>>ジョブスはまだまだ猫被ってるという感じがする。

猫かぶっている...う~ん...そうでしょうねぇ(^_^;)。
私もゲイツとジョブズのどちらがアブナイか、票を入れろと
いうなら「ジョブズ」に入れますな(笑)。
しかし、今さらどうしてジョブズ人気なんでしょうか(^_^;)。
私にとってはアップルの世界にあって過去の人なんですがね。
でも問題はこれからですね。

アメリカは全てにおいて人材が豊富だと聞かされていますが
映画やミュージカルにおいてはともかく、ビジネスではそう
でもないのかな(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

348/512 SDI00116 松田 純一    RE:納涼:林檎英雄伝説
(14) 97/08/13 07:28 346へのコメント

Neonさんのお考えのとおり、不気味さ不透明さがありますね(^_^;)。
これまで報道されている両社の取り決めを見るにつけ、よくよく考え
ると大した内容はないんですね。
これじゃあ単なる"援助交際"じゃあないの(笑)。
何か、もっといろいろ大変なゴタゴタを隠す・交わすために仕組んだ
というような憶測もあるようですが...。

結局騒ぐほどの事ではなかった...というような事で旨く収まる事を
期待したいもんです(^_^)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

360/512 SDI00116 松田 純一    RE:エージェントメーカー発売開始!
(14) 97/08/15 20:30 359へのコメント

そのエージェントメーカーは今日、8月15日の終戦記念日に発売
です(^_^;)。
早速秋葉原に出向き、T-ZONEアップル館とLAOX MAC館をのぞいて
きましたが「やったぁ!」...エージェントメーカーのパッケージ
は両店ともに平積みされておりました\(^_^)/
特にLAOX MAC館は一番大きな陳列台の奥の角に10パッケージが燦
然と輝いて平積みされておりました。

エージェントメーカーは初期ロットの1,000本に限り、キャンペー
ンガールとして製作したジュリア嬢のエージェントおよびデータ
がおまけとして付属します。

FMACCG53_01.jpg

※エージェントメーカーのキャンペーンガール「ジュリア嬢」


是非なくならない内に、ショップにお出かけくださいませm(- -)m

SKOSHING SYSOP 松田純一

367/512 SDI00116 松田 純一    RE:エージェントメーカー発売開始!
(14) 97/08/17 10:45 365へのコメント

RELHAMさん

>>「PowerMac専用」の文字が目に飛び込んできて...

そうなんですね...最近はQuickDraw3DにしてもSpeech Recognition
にしてもPowerMacintosh用なんです(^_^;)。

>>PB2400cも販売当初よりはちょっとだけ値段が下がったけれどなぁ…(^^;)。

エージェントメーカーの為にPB2400cをお薦めするのは心が痛みます
が(笑)、2400c...いいですよ(^_^)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

368/512 SDI00116 松田 純一    エージェントメーカーご使用に関して
(14) 97/08/17 11:04

お陰様で新製品のエージェントメーカーもお客様の反応がよいよう
で我々スタッフ一同喜んでおります(^_^)。
ただひとつお買い求めになる時にご注意いただくことはPowerMacで
ないとご使用になれないことです。さらにご優待販売などでお送り
したカタログや店頭パッケージにも明記してありますがPowerMacだ
としてもお気をつけていただく点があります。

音声認識のためのSpeechRecognitionは公式にはPowerMacであれば
利用できる事になっています。しかしもうひとつの条件がありまし
て16-bitサウンド入力仕様であることも必要なんですね。
ただしスペック的にはPowerMac=16-bitサウンド入力仕様という事
になっているしそのようにアピールされていますが、残念ながら
Performa5210, 5220, 6210の三機種に関しては出荷時期により一部
8-bit仕様の製品が出荷されていることが分かりました(^_^;)。

Performa5210, 5220, 6210のお客様はまずコントロールパネルの
「モニタ&サウンド」(バージョンによっては「サウンド」)を開き
16-bit入力仕様として切替ができるかをご確認ください。

なお上記3機種以外のPerformaおよびPowerMacは問題ないとアップル
からの話です。

そうそう...PowerPCアップグレードカードによりアップグレードし
たマシンはロジックボード自体が従来の8-bit仕様のためご利用に
なれません。

しかし...コストダウンのためかどうかは知る由もありませんが困っ
たもんですね。こんなことではねぇ。

SKOSHING SYSOP 松田純一

394/512 SDI00116 松田 純一    RE:シスコから
(14) 97/08/21 22:01 393へのコメント コメント数:1

有田さん

お元気のようでなによりです(^_^)。
で、いつお帰りですか...(笑)。土産話、待ってまーす。

SKOSHING SYSOP 松田純一

402/512 SDI00116 松田 純一    RE:米国マック話
(14) 97/08/25 07:24 400へのコメント コメント数:1

有田さん

お元気そうでなによりです(^_^)。

>>CDにしたって、ヴァージンメガストアにはマック用のはほとんど
>>なかったし。

お気づきかも知れないけど、向こうのCDはほとんどハイブリッドなん
ですが、その置場所のほとんどがWindowsコーナーにあるというのが
現実(^_^;)。サンフランシスコのショップはそうでした...。
Macintoshが無いのではなく、目だたない!(^_^;)。
退職したハイディ・ロイゼンさんが主張していたひとつがこのことで
金を出してもソフトウェアの置場所を確保する必要があるというもの
でした。しかしあの時、デベロッパー向けとして確保したという予算
はどこにいったのでしょう(笑)。

FMACCG53_02.jpg

※T.Maker CEO時代のハイディ・ロイゼン氏


SKOSHING SYSOP 松田純一

404/512 SDI00116 松田 純一    RE:米国マック話
(14) 97/08/25 10:33 403へのコメント

有田さん

なるほど...そのお店の場合はMacにとっては最悪ですね(^_^;)。
日本のショップはまだまだ良いほうなのかも知れませんね。
一応そこそこ品揃えがありますからねぇ...。

私はほとんどタイトルというのは買わないのですが先日久しぶ
りにトーマス・マックナイトの作品集を手に入れました(^_^)。
マックナイト好きの私ですから、ビジュアルそのものは大いに
楽しめました。そして音楽もなかなかでしたが最初の音楽は
なんだかシネマ・パラダイスを連想させるものでした(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

407/512 SDI00116 松田 純一    月刊PLAYBOY誌にオラクル会長が
(14) 97/08/26 07:27

発売されたばかりの月刊PLAYBOY誌にあのお騒がせオラクル会長の
記事が掲載されています。なかなか興味のある人物ですが、お友達
にはなりたくないタイプかも(笑)。
この雑誌の本号は他にマリリン・モンローの話題や火星探索につい
ての話題などがあり昨月号のワイン特集と連続してしばらくぶりで
買ってしまいました。
おまけに...魅力的なヌードもあるしね(^_^)。
しかし一時期とくらべると随分と薄くなりましたね...。

SKOSHING SYSOP 松田純一

446/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:ダイアナとシートベルト
(14) 97/09/02 22:05 445へのコメント コメント数:2

パパラッチ...って言うんですか? 過度の追っかけは以前から
ヤリ過ぎだと私は不快に思っていましたが、それにしても大変
変な事件ですよねぇ。
運転手が泥酔...だなんて言われていますが、ダイアナでなくと
も酔っている人間に運転させますぅ普通?
ホテルの従業員だったそうですが、ホテル側は彼が酔っていた
とは知らなかったと発言しているそうですね。
何かあるんではないか...とすでに伝説化間違いなしというか
マリリンモンローが亡くなった時と同じような違和感を感じる
事件ですね。

SMACCG SYSOP 松田純一

448/512 SDI00116 松田 純一    Power Computing買収
(14) 97/09/03 07:33 コメント数:1

いろいろと憶測されていましたが、どうやらAppleはPower Computing
の資産ならびに開発部隊などを含む買収を完了したようですね。
ただしPower Computingの名は残すということのようですが互換機ビ
ジネスの他社の動向が気になりますが、これまでのユーザーをサポート
していけるような方向に持っていけるよう願いたいものです。

SKOSHING SYSOP 松田純一

468/512 SDI00116 松田 純一    記憶は嘘をつく...
(14) 97/09/06 10:17

本の話題です。
「記憶は嘘をつく」ジョン・コールトン/石山鈴子=訳 講談社刊(1800円)
を読みましたがなかなか面白い本でした。
著者は心理学者とのことですが最新の研究による事実に基づいた記憶に関す
る著作です。ただし専門書ではなく自身の生い立ちとアルツハイマーにおか
された父親や家族、自己の幼少の頃の記憶などを織りまぜながら紹介してく
れる読みやすい一冊です。
私たちは普通、記憶というのはコンピュータのメモリに残されるようにはっ
きりしたものだという認識を持っています。あの有名なペンフィールドの実
験などを考えても...。
しかし現実の私たちの記憶は日々変化しながら再構成される、その時点での
記憶でしかない...ということを著者は論証しています。記憶は過去のもので
はなく生きているというのです。

興味のある方は本書を読んでいただくとして.....エンディングがショックと
いうか...泣かせます。

.....私がこの前、父と話をしたとき、父の声は聞き間違いかと思うほど無邪
気でかわいらしく、まるで少年のようだった。父は電話を切るときに私にこ
う言った。「じゃあね、お父ちゃん」。...............父を自由にさせてやれるの
だ。

SMACCG SYSOP 松田純一

472/512 SDI00116 松田 純一    有田さんTV出演!!
(14) 97/09/07 12:20 コメント数:1

たったいま、このFKOSHINGでもおなじみの有田一彦さんがテレビに
出演されていました(^_^)。
東京だと10チャンネル(テレビ朝日)の10時からの「サンデープロジェ
クト」でしたが、出番は11時5分からでした。
内容はご本職の(笑)水問題についてでしたがアメリカまで取材にいかれ
たことも事前にお聞きしていましたけど。エイズ患者と水質問題とが
なぜ結びつくのかは番組を見てはじめて理解できました(^_^;)。

画面を拝見していた限り、いつもの有田さんでしたね(^_^)。
私も数年前に深夜番組に出演しましたけど、自分の得意分野の話なら肩
に力もはいりませんし、あがったりもしないもんです。

先日、東京にこられた時に私共の本社に寄っていただきましたが、これ
から厚生省に取材ということでした。その場面は数秒...(^_^;)。番組として
編集されるということはなかなか大変ですね。

しかしともあれ、水は命に直結するものですから...恐いお話でした。そ
して大方のお役所の相変わらずの認識の低さと問題解決に対して意欲の
無さを思い知らされました。

SKOSHING SYSOP 松田純一

486/512 SDI00116 松田 純一    RE:タミヤの本
(14) 97/09/08 19:33 479へのコメント コメント数:3

曽我先生

>>私には松田さんとラップして見えました(^_^)。

(^_^;).........(^_^;)。
しかし、タミヤとマブチは子供のころ憧れのキーワードでしたね。
私が高校生のころ、三年間玩具屋でバイトしていたのですがその
頃流行ったのが、あのレーシングカー...。
随分と売るには売りましたが、ついに自分では買えませんでした。
今でもあの8の字型のコースを見ると、胸キュンの私です(笑)。

>>ということで、松田さんにご推薦の一冊です。

探してきます。

SKOSHING SYSOP 松田純一

487/512 SDI00116 松田 純一    実践のPowerBook2400
(14) 97/09/08 19:39

プラモって言えば...
先日池袋に出たついでに、久しぶりにパルコに入り一回りしてみま
した。以前は随分と通った世界堂とか、その隣に模型店というかプ
ラモやモデルガンなどを扱っているお店があるんです...。
その模型店のショーケースを歩きながら眺めていたのですが、フト
気になって目を上げたらガラスのショーケースの上にはPowerBook
2400cが鎮座しており、お店の人がなにやらキー入力しておりました。
あれで在庫管理とか売上管理...という感じでもなかったですが嬉し
もんですね...実際に使われている所を見るのは...。

SKOSHING SYSOP 松田純一

493/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:タミヤの本
(14) 97/09/09 06:10 489へのコメント コメント数:1

諫山さん

>>。今度遊びに行きませんか?

これはこれは、ありがとうございます(^_^)。
しかしレーシングカーは流行りましたねぇ...。車体の下の
電極(接点)をいかにしたらベストの状態にできるか...なんて
ことを一生懸命考えていましたが(笑)。

>>8の字コースは一昨年くらいに再販されたと思いますので...

憧れの8の字コースでしたが、もうひとつ憧れの物がありまし
て、そちらも買えませんでした(^_^;) 。それは無線で動かす
ロボットの玩具でしたが...(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

494/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:タミヤの本
(14) 97/09/09 06:16 492へのコメント コメント数:1

Zakさんこんにちは

>>それってつまりスロットレーシングですか(^_^;)?

う~ん(^_^;)...って言うんでしたか?(笑)。手元のコントローラ
を押す(んだったかな)んだったと思いますが、コースをハズさず
にスピード出すのって案外難しかったと記憶しています。
最盛期はバイト先の玩具屋の二階がレーシングの会場でした。私
はレーシングカーの玩具も随分と売りましたが、数としては人形
とかの方が多かったような...(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

507/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^4:タミヤの本
(14) 97/09/10 07:11 505へのコメント

諫山さん

無線で動かすロボットのオモチャ...勿論ブリキ製ですが
これを無性に欲しかったのは、やはり鉄人28号の影響だ
と思います。
操縦機を操る正太郎を意識していたのかも知れません(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

アクリル製ブックストッパー「BOOK on BOOK」の魅力

それにしても斬新というか、素敵なアイテムが誕生したものだ。「BOOK on BOOK」は約5mmの厚さを持った透明なアクリルをちょうど本を開いた形にハンドメイドで成形したもので、好きな本の好きなページを開いたままにするために作られた製品である。                                                                  

私たちがノンフィクションにしても小説あるいはコミックといった本を手にしてページをめくり、読み進むために必要なアイテムはせいぜいしおりぐらいで済む。しかし例えば私のように資料としての書籍を複数机上に置き、それらを参照比較しながらMacでテキスト入力するといった作業が多い人間にとって困るのは開いておきたいページを文字通りきちんと開きっぱなしにしておくことだ。これがなかなか難しい…。
そのためには通常文鎮といった重みのあるものでページを押さえようとするわけだが、本の大きさやページ数などにもよるもののなかなか理想通りにはいかない…。

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※本の任意のページを開いたままにしておくのは意外に難しい


どうしてもページの戻る力の方が強かったりして、開いた左右のページをきちんと開いておくことは意外に難しいのだ。したがってどうしても…というなら本の製本をむりやり開いて割ってしまう覚悟が必要になる。しかしそれでは次第に本はバラバラになるしやりたくはない…。
こうした話を進めると必ず「なぜ電子化しないのか?」といった意見が出てくる。そうすれば好みのページをいつでも固定できるではないかと…。

ここで非電子書籍論を展開するつもりはないが、簡単にいってしまえば複数の本を資料として手元に並べて比較検討するとなれば例え27インチモニターでも非効率的なのだ。またその為には大切な資料を自炊のためにバラバラにしなければならない。それに慣れも含めて手慣れている書籍のどの変に何が書いてあるかを知っているため、資料として活用するにはアナログの本の方がページ送りや全体的な扱いが楽なのだ。

さて「BOOK on BOOK」だが、厚さ5mmの透明なアクリルを新書サイズ程(約ヨコ210mm × タテ185mm ×高さ20mm)に成形したものだが、まるで本を開いた形になっているため自重の220グラムの重さも含め、開きたいページの上に乗せるだけで開いたままにしてくれるブックストッパー、いやページストッパーである。
この「BOOK on BOOK」は、肉厚のアクリル板を1つ1つ職人の手作業によって加工し 研磨することで、開いた本の形状を実現しているという。いわば一点一点微妙に違うハンドメイドなのだ。

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※パッケージに納まっている「BOOK on BOOK」(上)と「BOOK on BOOK」を立ててその形状を確認した例(下)


ところで、メーカーの商品説明には本来の用途、すなわちブックストッパーとしての用途の他に透明な開いた形の本という主旨から「外に持ち出して景色を読む」とか「写真集やアートブックを開いてインテリアとして飾ったり」といった解説がある…。無論魅力的なアイテムだからして好きな用途に使えばよい理屈だが、お店のディスプレイなどはともかく、そうしたアピールは製品のフォーカスをぼかすだけだと思うのだが...。

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※「BOOK on BOOK」の大きさは新書ほどのサイズだ。したがって新書を開き乗せるとほぼピッタリである


「BOOK on BOOK」はこれまで「本のページを開いたままにする」という目的に対しせいぜい書見台とか文鎮程度の工夫しかなかったものをユニークな形で実現した素敵な製品なのだから、製品コンセプトはストレートにブックストッパー、ページストッパーで良いのではないだろうか(笑)。

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※大判の雑誌に使っても便利


実際に「BOOK on BOOK」を色々な本や雑誌、あるいは楽譜などに乗せて試して見たが大変具合がよい。またアクリルの透明度が高いため、照明などの反射さえ注意を払えば下になっている本が読みづらいということもない。したがってこれは長い付き合いになると思うが、問題があるとすればこの「BOOK on BOOK」が無垢なアクリル樹脂ということか…。


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※「BOOK on BOOK」をページの上に置き、通常見る角度からページを撮影した例。「BOOK on BOOK」の透明度の高さがお分かりだろう


それは場合によっては静電気で埃が付きやすくなるだろうし、美しさと透明度を保つために常に綺麗にしておくと同時に傷が付かないよう注意する必要がある。

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※ハードカバーの楽譜も開いておける


また私は老眼および視力の弱さをカバーするため常々書籍の上にLED ライト付きデスクルーペを置いて活用しているが、「BOOK on BOOK」が曲面なので滑ってしまう。したがって傷が付かないよう気を使いながら利便性を考えるならフレネルレンズを使った方がよいだろう。
「BOOK on BOOK」...本好きの方にお勧めの逸品である。

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※「BOOK on BOOK」の上でフレネルレンズを活用


アシストオン/ BOOK on BOOK

Apple IIc の魅力とそのセールス秘話

Apple IIc…といってもすでに現物をご覧になった方は少ないに違いない。しかしそのデザインは現在の視点から見てもなかなか魅力的であるが、Apple IIcはもともと...特に女性にアピールしようというねらいで開発されたマシンだった。この種の高価な製品を買おうと家族が決める場合、妻が発言力を持っているという考え方にもとづいていた。


スティーブ・ジョブズは当時から今でいうポータブルなマシンを開発したいと考えていた。しかし当時の技術力ではバッテリー技術が進んでいなかったし小型化にも限界があり、残念ながら思うような製品は作れなかった。しかしそれでも1984年4月24日に発表されたApple IIc (コードネーム Moby) はAppleで最初のポータブルを謳った製品だったしフロッグデザインが手がけたそのスノーホワイトデザインも多くの支持を集めた。なおApple IIcの “c” の意味するものは “compact” である。

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※Apple IIcのカタログ一例(上)と筆者所有のApple IIcおよび専用ディスプレイ。ボディカラーは変色しているが完動品である


このApple IIcは1982年12月14日、スティーブ・ジョブズは会議を招集しその席上、Apple IIeの回路基板、キーボードおよびディスクドライブを取り出し、それらを本のサイズにまとめてみせ「これを次の製品にする」と明言した。どうやらそのきっかけは東芝がその時期に発売した最初のポータブルPCを知り決断したようだ。

Appleは潜在顧客として多くの女性も男性と同じくコンピュータの購買動機を持っていることを消費者調査で知る。しかしそれにはスタイリッシュなことは勿論、ボックスから取り出し余分なカードやケーブルをあれこれと買わなくてもすぐに接続して使えることが重要だったし、場所も取り過ぎないこともポイントだった。しかしブック型はともかく、顧客は小さなコンピュータにより多くの金を払うのだろうか…という議論もあった。

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※メディアも女性ユーザーを意識したページ作りが目立った。1984年6月号「A+」誌表紙


当時の家庭用100ドルコンピュータとして人気があったタイメックス社やTI社の家庭用コンピュータは確かに小さいが、自宅に持ち帰ってみればただのオモチャであった。やはりAppleは単なる小型だから良いという製品ではなく、ゲームが楽しめることは当然だとしても「生産性を持つ道具」として優れたものでなければならないと考えた。

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※Apple IIcの内部構造。前記1984年6月号「A+」の特集記事より


結果、Apple IIcのパッケージは明るい赤いボックスにコンピュータを手にした若い女性の姿をデザインしてパッケージされた。そしてこの写真がIIcの視覚的なシンボルとなった。ちょうどピカソ風デザインがMacintoshのシンボルとなったように…。

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※Apple IIcのシンボルともなった代表的なカタログ


面白いのはそのテストフィルムに使われた女性はプロのモデルではなく、製品マーケティングチームのメンバーだったという。赤いキャップのつばで顔を隠しているのは本職のモデルではなかったからでもあるのだ。
したがって最初の写真はプロの眼から見ていささか完成度が欠けているように見えた。事実女性の歯並びは揃っていなかったし髪も乱れていた。彼女が抱えていたのも製品そのものではなくApple IIcのモックアップだった。
ところがきちんとモデルを使って同じ写真を撮り直すと今度は元の写真のような陽気でセクシーといった魅力が出なかったのである。そこで最初の写真をデジタル化し、歯並びと髪の乱れを整え、モックアップを本物の製品に取り替えるという編集を行ったという。

さて、製品発表は1984年4月24日、サンフランシスコのモスコーニセンターに4,000人のディーラー、ソフトウェア開発者、アナリスト、記者らを招待して行われた。そしてこのイベントには250万ドルの予算が使われたがテーマは「Apple II よ、永遠に」だった。
ただしこの製品発表会もさまざまな思惑が交錯していた。Apple II 部門の担当者たちは当然のことながらテーマに沿ってApple IIcだけを強くアピールする発表会にするように望み、また働いていたもののスティーブ・ジョブズはその場を利用しMacintoshのアピールを強調したいと考えていたからである。
Apple IIの責任者だったデル・ヨーカムはMacintoshを完全に追い出すことは出来ないまでも、それを最小限度に押さえ込もうと決心してイベントに挑んだ。

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※発表会当日(1984年4月24日)付けニーヨークタイムズ紙


まずシャツに吊りズボン、そして蝶ネクタイ姿のスティーブ・ジョブズが登壇しMacintosh発表からこれまでの販売成績を公表した。その日までに約6万台以上が出荷されたというニュースはグッドニュースだった。

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※ジョブズ、スカリーそしてウォズニアックの三人が一堂に会す。InfoWorld誌 1984年5月21月号より


続いてスティーブ・ウォズニアックが壇上に登場しマイクをとった。
悪戯好きなウォズは開口一番「ジョークをお話しします」と話し始めたが、彼の後ろには父兄のようにスティーブ・ジョブズがいたし、隣の台にはMacintoshが飾られていた。

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※スティーブ・ウォズニアックのスピーチを後ろで囃し立てるジョブズ。"Steve Jobs enjoys jokes by Steve Wozniak."とキャプションがついたInfoWorld誌 1984年5月21月号より


スティーブジョブズはスティーブ·ウォズニアックのジョークを囃し立てるように楽しんでいたようだが、最後は手で顔を隠して引き下がった。だがウォズは調子が出てきたようでいましばらく聴衆の笑いを誘っていた。
しかし最後にジョン・スカリーが登場すると雰囲気は変わり、この日の主人公はスカリーだったことがはっきりする…。
製品発表に当たってジョン・スカリーは会場を埋め尽くしたアップルディーラーが座る席の下、1つおきにApple IIcを隠しておき、その小ささを強調する作戦に出た。そしてステージでの製品紹介のタイミングに合わせてあちこちに配されたAppleII 部門の担当者がApple IIcを一斉に取り出し、その1,295ドルのコンピューターを周りに座るディーラーたちに手渡した。
結果、1時間もしないうちに居合わせたディーラーたちは5万台以上の注文を入れたが、これは製品発表初日の注文数としてはApple史上最高の記録となったのである。

ともあれ、スノーホワイトのデザイン言語デビューとなったApple IIc はインダストリアルデザインで抜きんでた存在と認められた最初のApple製品であり、アメリカ工業デザイナー協会のデザイン・エクセレンス・アワードなど多くの賞を取得した。
勿論市場の評判も大変良く、例えば1984年に制作されたピーター・ハイアムズ監督「2010 : The Year We Make Contact」(2001年宇宙の旅の続編)では砂浜でフロイド博士が液晶フラットディスプレイ付きの「Apple IIc」を使っているシーンが登場するが、これなども当時のAppleとしては新しい広告手法の試みだったようだ。

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※前記Apple IIcカタログにもFlat Panel Displayを使うシーンが掲載されている


ただし正直なところApple IIc のフラットパネル・ディスプレイはまだまだコントラストも低く良いものではなかったから映画のようなピーカンの浜辺ではまったく役に立たなかったはずだし、カタログなどでは映っていないが本体は確かにポータブルではあったもののバッテリー駆動ができるわけでもなかったから、現実には重くて馬鹿でかいACアダプタを必要としたのである。

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※本体はポータブルだが別途重くて大きなACアダプタを必要とした


Apple Iic の開発にウォズは直接手をかさなかったが、これは間違いなくウォズのマシンだったし、デル・ヨーカム率いるApple IIチームの成果であった。そしてまたジョブズの発想であったことも確かなマシンだった。
スカリーは「Apple チャレンジは、堅固な基礎の上に打ち立てられる…」と話を続けたが,皮肉にもそのときAppleのその後の暗雲を象徴するかのように小さくはあったものの地震がサンフランシスコ全市を揺さぶった…。

問題はすぐに表面化した。何故なら発表会での評判は上々だったものの発売当初の1400万ドルの売上げ以降、Apple IIcの売上げがばったりと止まってしまったのだ。
おかしなことに…Appleの市場予測とは裏腹に人々が欲しがっていたのはApple IIcではなくIIeだったのである。しかし予測値が低かったため生産をカットしていたIIeは需要に対応できなかった。そして悪い連鎖は続く。
なぜなら前記した…あれほど素晴らしいと考えていたApple IIcのアイコンともなった女性の写真を使った梱包、すなわち赤い箱が顧客に軽薄な感じを与えているのではないかと考えられ始めたからだ。
そもそも売上げが伸びない理由をパッケージのデザインに向けるなど、本質を疎かにしている印象を受ける。事実ディスクドライブの不良率が高かったりという問題も表面化したのであった。
さらに不幸なことにモニタ、ディスクドライブ、その他の周辺機器を作っていたアクセサリー製造部門は予定通り動いていなかった。この事業部はいまだにMacintosh用のキーボードとマウスの製造に追われていたからで、ここでもMacintoshが他の製品より優先されるという問題に直面していた。無論それはスティーブ・ジョブズの思惑が第1に働いていたからだった…。

【主な参考資料】
・「アップル・デザイン」ポール・クンケル著/大谷和利訳 アクシスパブリッシング刊
・「エデンの西(上巻)」フランク・ローズ著/渡辺敏訳 サイマル出版会刊


Apple / Macテクノロジー研究所概要

Apple / Macテクノロジー研究所主宰:松田純一略歴


東京生まれ。東証一部上場の顔染料メーカーならびに貿易商社勤務を経て1989年3月Macintosh専門のソフトハウス、株式会社コーシングラフィックシステムズを設立し代表取締役に就任。なお2003年11月解散。
同社は「ColorMagician II」「VideoMagician II」「たまづさ」「グラン・ミュゼ」「MOMENTO」「QTJOY」「PowerKeeper」「MoviePaint」「QTアルバム」「CutieMascot」などなどMacライクなソフトウェアを開発し多くのユーザーならびに市場からの支持を得、約14年の間アップルジャパンのトップデベロッパーとしてMacintoshとそのソフトウェアの普及に寄与。
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※1994年頃の主な自社開発Mac用アプリケーションたち


自社開発のMacintosh用ソフトウェアはアップルジャパンのPerformaシリーズに3製品バンドルされただけでなく例えばソニーのコンシューマ向けビデオ製品などにも同梱され好評を得た。
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※1995年ソニー「VISCA for Mac デジタルムービーフェア」キャンペーンのカタログ。そこには「QTアルバム」」「QTJOY」がバンドルされている


さらにキヤノングループ、リコー、富士写真フイルム、NTT、エプソン、フジテレビなど大手企業へMac用アプリを供給。
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※キヤノン製ビデオフロッピー・ディスクドライブFV-540のカタログ。同社の依頼でFV-540をMacで活用するアプリケーションを開発し、その15ページのカタログ内容も筆者が執筆した


「たまづさ」「グラン・ミュゼ」は1991年、アップルジャパンよりベストプロダクト賞受賞。
「エージェントメーカー」は1997年 Mac Fan MVP'97 特別賞受賞。

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※1998年2月14日、毎日新聞に紹介記事が掲載された


また「キューティマスコットJr.」は1999年5月、Apple本社主催のWWDC(世界開発者会議)において我が国初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

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※1999年5月、WWDCにおけるApple Design Award受賞製品を報じるアップルジャパンのサイト(印刷したものです)および国内初の快挙を報じる北海道新聞


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※Apple Design Award受賞でApple本社から送られたトロフィーと賞状


さらに2000年2月幕張メッセで開催の第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からコーシングラフィックシステムズに対しMac Fan MVP’99特別賞を授与される。

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※Mac Fan MVP’99特別賞を受ける筆者(中央)

【その他の職歴】
2006年9月より、excite ism [都市生活者のためのWebマガジン]「Apple ウィキ」 公式ライター。
ソフト開発ならびに企画業務の傍らソフトウェアアーキテクト、ライター、コンサルテーション、各種講演などをこなすMacTechnology Expert。
2007年5月より多摩美術大学主宰のHi-Fi (History of Interface and Future of Interaction)「インターフェースの歴史とインタラクションの未来」プロジェクト・メンバー。
2007年6月には多摩美術大学八王子キャンバスにおいて特別講義を受け持つ。
なおHi-Fiプロジェクトの研究成果として多摩美術大学のサイトに論文「GUI を再発明する:ポスト・ウィンドウ・インターフェイス序論」を公開している。

その他プログラマーを支援する団体「MOSA」設立に関わり初代副会長に。またNPO化した際には専務理事就任(現在同団体とは関係ありません)。その後一般企業の新規事業や新製品企画にあたりコンサルタントやプロデューサーを歴任。

【プライベートな略歴】
1977年に富士通FACOM L-kit8ワンボードマイコン入手を皮切りに、コモドール社PET、アップルコンピュータ社Apple II、NEC社PC-100、NEC社PC-9801、IBM社5550、Macintosh128Kなど数十機種のパーソナルコンピュータを使い込む。
Apple IIでは1980年初頭からプログラミング、グラフィック、アニメーション、3D、ビデオ画像入力、音声認識および音声合成、そしてミュージックシンセサイザなど常に最先端分野のシステムを研究。
またMacintoshにおいてはグラフィックソフト系を中心に数百種ものソフトウェアを実際に使用して、そのGUIなどを研究・調査。
NIFTY-Serve(現@nifty)設立時からシステムオペレータとして参画しFMACCGおよびFKOHSHINフォーラム主催。
I/O、RAM、ASCIIといったマイコン/パソコン黎明期に誕生した専門誌に投稿を始め、アップルマガジン、Macワールド日本語版、Mac+、MACLIFE、MacJapan、Mac FanといったMacintosh専門誌誕生に常に立ち会い、主にグラフィックス系ライターとして活躍。ESD社「アップルマガジン」は1年間編集長に就任。著書多数。
小説「未来を垣間見た男〜スティーブ・ジョブズ」、時代小説「首巻き春貞」シリーズを執筆公開。
ゆうMUG会員、ADC(Apple Developer Connection)メンバー。

主な著書


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※著書(共著も含む)の一部

・日本実業出版社刊「入門マッキントッシュ」(共著)
・コスカ出版刊「花子によるパーソナルグラフィックス」
・技術評論社刊「図形処理名人 花子」 ※13刷まで版を重ねたベストセラー
・技術評論社刊「図形処理名人『花子』の事例集」
・ラジオ技術社刊「一夜漬 Z'sSTAFF Kid98」
・丸善刊「Let's シルエット」
・技術評論社刊「マッキントッシュ実践操作入門」
・技術評論社刊「FAX交友録〜MACの達人」(紀田順一郎氏と共著)
・日本実業出版社刊「Macintoshの事典」(共著)
・日本実業出版社刊「入門マッキントッシュ」(共著)
・ビーエヌエヌ刊「マッキントッシュがヴィークルになる日」(共著)
・技術評論社刊「QuickTimeの手品」
・オーム社刊「画像データベース構築・活用技法」
・技術評論社刊「マスコットの玉手箱」(共著)
・オーム社刊「かんたんアニメーション MoviePaintで遊ぼう」
・ビーエヌエヌ社刊「WonderCubeオフィシャルガイドブック」(共著)
・徳間書店刊「コミック版パフォーマではじめるマッキントッシュ/グラフィック編」
・CD-ROM版「マイコン・パソコン博物誌」
・CD-ROM版「NeCoRo LifeBook〜心を持った猫型ペットロボット百科」
・プチグラパブリッシング刊「あたらしい教科書 9コンピュータ」(共著)

主な連載/寄稿/インタビューなど


・イーエスディラボラトリ刊「APPLEマガジン」
・ビーエヌエヌ刊「MACLIFE」
・米国 VERBUM, INC.刊「VERBUM」
・キヤノン販売刊「ZERO-ONE NEWSLETTER WINDOW」
・キヤノン販売刊「WORK」
・日本経済新聞社「ハイテク書斎で快適」
・技術評論社刊「MacJapan」
・毎日コミュニケーションズ刊「Mac Fan」
・エーアイ出版社刊「98 magazine」
・アトリエ出版社刊「Macintoshグラフィックデザイン入門」
・美術出版社刊「デザインの現場〜1990 Vol.7 12月号/道具としてのコンピュータ」
・産業開発機構刊「映像情報」
・学研メディコン刊「アライビー」1991年10月号〜パソコンはメディアになるか?
・アトリエ出版社刊「別冊アトリエ〜Macintoshグラフィックデザイン入門」
・HBJ出版局刊「Multimedia Tools」
・HBJ出版局刊「Portraits of 50 Macintosh People」
・技術評論社刊「Multimedia WORLD」
・技術評論社刊「The Macintosh COLOR WORLD」
・技術評論社刊「The Macintosh AudioVisual WORLD」
・技術評論社刊「The Macintosh PRESENTATION WORLD」
・技術評論社刊「Multimedioa WORLD」
・技術評論社刊「Macintosh Developer's Journal」
・毎日コミュニケーションズ刊「林檎かわいや」
・毎日コミュニケーションズ刊「Apple II 1979-1986」
・産業情報「やまがた No.325号」1997年3月15日発行
・現代ギター社刊「現代ギター」2001年9月号〜濱田滋郎対談に出演
・毎日コミュニケーションズ刊「MacJack」2006年 vol.6
・現代ギター社刊「現代ギター/パソコンエイジの玉手箱」2005年4月号〜2006年3月号まで連載
・アスキー刊「月刊アスキー」2006年6月号
・アスキー刊「MacPeople」2007年5月号〜bossa macコーナーに紹介される
・光文社刊「EX 35 プラス」2007年5月10日号/"1977年すべてはここから始まった〜アップルマークがすべてを変えた!" 寄稿
・e frontier社のサイト向けに2007年4月24日より、「趣味もビジネスもPoserで!」と題する3回分の連載記事を提供
・光文社刊「Extime」2007年10月10日[発刊記念号]
・アスキー刊「MacPeople」2008年3月号「エルゴがパッケージ事業から撤退/マックの日本語環境の基礎を築いた功績」寄稿
・毎日コミュニケーションズ刊「Mac Fan」2009年4月号「マックワールドエキスポの24年」執筆と写真の一部を提供
・晋遊舎刊「The History of Jobs & Apple」スティーブ・ジョブズとアップル奇蹟の軌跡 2011年10月1日発行
・当研究所のオールドMac3機種がNHKのジョブズ氏追悼番組 NHK BS1「ワールドwaveトゥナイト」に出演( 2011年10月6日 )
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※当写真は担当ディレクターの許可を得て掲載

・マイナビ刊「追悼 スティーブ・ジョブズ」2011年12月臨時増刊号 巻末SPECIAL THANKSに名前が掲載
・マガジンハウス刊「月刊 カーサ ブルータス」(2012年2月10日発行) 特集「Appleは何をデザインしたか?」に当研究所のオールドMacおよびマウスなどの機材を貸し出す
・2012年3月31日(土)〜5月27日(日)、水道橋の凸版印刷株式会社、印刷博物館 P&Pギャラリーにて「What's 電子書籍? 新しい読書の時間がやってきた」が開催。その歴史的発展の流れを解説するコーナーに当Macテクノロジー研究所所有のMacintosh 128Kが展示
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※当写真は印刷博物館の許可を得て掲載


・週刊文春 2012年 ゴールデンウィーク特大号「告白ワイド30本 今だから話せる」のスティーブ・ジョブズ項に取材された記事が掲載
・マイナビ刊 Mac Fan 11月号(2012年) の特集2、LEGEND & Memories_Steve Jobsの中で「2人のアップルファンが本音で斬る/松田純一×小林正明 ジョブズ本放談」に小林編集長と対談が掲載
・晋遊舎刊「Windows 100%」2013年6月号に「ジョブズって神格化されすぎじゃね?」を寄稿
・洋泉社刊MOOK「スティーブ・ジョブズ〜逆行を乗り越え、世界を変えた男の成功哲学」に寄稿(2016年6月20日発売)
・くもん出版刊「くらしを変えた日本の技術(4)」情報・通信篇、2019年2月27日発行/写真提供と製品表記に関してアドバイス

プログラムコンテスト入選


・1984年アスキー刊「月刊LOGIN」主催「アダルトソフトウェアコンテスト」ゲーム部門入選。当該Apple II用ゲームは商品化されESD社で販売された
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写真コンテスト入選


・2008年10月、PLUS YU主催「PLUS YU 多摩フォトコンテスト '08」にて「特選 -Apple賞-」受賞

プライバシーポリシー


当サイトは「個人情報の保護に関する法律」に基づき、「個人情報保護の基本方針(プライバシーポリシー)」を定め、個人情報の適切な管理・保護に努めることを表明します。

個人情報保護の基本方針(プライバシーポリシー)

1.個人情報の利用目的をできるだけ特定し、特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて利用することはありません。
2.個人情報を偽りその他の不正な手段による取得はしません。取得したときは、本人に速やかに利用目的を通知または公表します。
3.個人情報を利用目的の範囲内で正確かつ最新の内容に保つよう努めます。
4.個人情報の漏洩や減失を防ぐために、必要かつ適切な安全管理措置を講じます。
5.あらかじめ本人の同意を得ないで第三者に個人情報を提供することはありません。ただし、法令に基づく場合、人の生命、身体または財産の保護に必要な場合、公衆衛生・児童の健全育成に特に必要な場合、国等に協力する場合は除きます。

以上


ラテ飼育格闘日記(338)

ラテが肉球を噛み始めた。まだ一頃のように酷いものではないが、散歩後に足を洗うときに水が滲みるのだろう「ピ~」と痛いことを訴える。これまでの数ヶ月、やっと掻き壊して抜けた毛並みも生えそろってきたのにそろそろ要注意の季節到来ということなのか…。                                                               

日中ずっと室内にいるから毎日2度の散歩はラテにとって排泄の時間というだけでなく大切な運動およびコミュニケーションの機会に違いない。
いまだに好きな猫に近づきたいとリードを引き、電線の上にとまっているカラスに吠えかかり、鳩やスズメが近くにいると猟犬としての血が騒ぐのか姿勢を低くし、静かに近づいて飛びかかる…。無論鳥たちも簡単に捕まるほど柔ではないしラテも本気の捕食活動というより…それは遊びのようだ。
ただし最近はスズメや野鳥の類の中には人を怖がらず、足元まで近づくのがいるのでオトーサンはラテをホールドするのに気を遣うときがある。

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※オカーサンに耳垢を取ってもらう。大人しくしているだけでなく良い表情だ


匍匐前進して近づき、飛びかかろうとした瞬間に鳥たちに逃げられたときのラテの表情はまことに愛らしい(笑)。
それはオトーサンには照れ笑いに見えるのだ。
まるで「えへへ、失敗しちゃったぁ」という表情に思えるし、頻繁にアイコンタクトしてくるその動作はまるでオトーサンに言い訳をしているように思える。

「ね、オトーサンも見てたでしょ。もうし少しだったんだけど…まあアタシも本気ではなかったからね…ホントだよ」とでも言っているようなばつの悪い表情をする。
そんなときオトーサンはなるべく笑顔で「残念だったね!」と激励のポーズを示すようにしている。
やはりワンコとの間もコミュニケーションが大切で、どちらか一方通行では面白くないし張り合いがないと思うからだ。オトーサンの反応がなければ次第にそうしたアイコンタクトをやらなくなるに違いない。

ラテと室内で遊ぶときも短い時間だが、オトーサンも精一杯大げさなほどのボディアクションと声を出して遊ぶ。
義務感だけでボールを投げたりしてもラテは乗ってこない。またきちんとオトーサンが参加していないと面白くないらしくすぐに止めてしまうか反対にオトーサンの腕や足を鼻先で突いたりして気を入れて遊べと催促する(笑)。
やはり単に自分だけでボールを追いかけているだけでは乗らないらしく、ギャラリーがいるのといないのとではまったく違うのが愉快だ。そして要所要所でオトーサンがちゃあんと参加しているかをアイコンタクトして確認している…。

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※オトーサンが即席に作ったタオルの塊を取られないように抱え込みながらガムと遊ぶ欲張りなラテ


余談だがこのワンコのアイコンタクトこそ、ワンコをワンコたらしめている重要な能力である。
本来オオカミなどは見つめ合う…凝視することを嫌う。それはガンをつけることであり喧嘩を売ることになるからだ。ワンコもそうした本能を持ってはいるものの、情報を求めて私達に目を向ける。
それは食べ物のありかだったり、私達の感情や気分、あるいはいま何が起こっているかを探るためだったりするが、これこそワンコが社会的認知スキルの持ち主であることを示すものだ。
私達同様ワンコも見つめ合うことができることはコミュニケーションに重要だし、人間の祖先がワンコの祖先に魅力を感じた大きな要因は彼ら彼女からが見つめる存在だったからに違いない。

さて、そもそもラテはワンコとして些か表現がオーバーなようだ。
オトーサンはラテ以前にワンコを飼ったことがないために単純比較はできないが、保護したラテを3ヶ月ほど預かってくれていた方が「この子は表現がオーバーですから惑わされないように…」と冗談半分に言われていたことを思い出す。
その方は自宅で飼っているワンコはもとよりボランティアで多くのワンコの一時預かりをされてきた方なので様々なワンコを実際に育ててきた人なのだ。その方がラテのことを表現がオーバーだから…とおっしゃるのだから間違いはないのだろうし事実オトーサンたちも日々それを感じている。

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※久しぶりにボーちゃんと「いっちょう遊びますか?」と...(笑)


表現がオーバーといっても決して乱暴とか粗雑だというのではないし夜は勿論、オトーサンたちから見て無駄吠えをすることはないが、好き嫌いが激しく特に好きな人間に対して、あるいは興が乗ったときの態度や表情および雄叫びは確かに大げさだ(笑)。
先日の朝の散歩で幼犬時代からの友達ワンコである柴犬、ぽん吉君(雄)がオトーサンに連れられて遊歩道を歩いているのに出会った。
ぽん吉君のオトーサンはその膝に両前足を掛けて顔を舐めようとするラテをしばし可愛がってくださったが、それが嬉しかったのかその後しばらく遊歩道を歩きながら「オ〜ン、ワンワン!」と叫びながら歩く(笑)。それはまるで大声で唄でも唱っているようだが、喧嘩相手のワンコでも近づいて来たのならともかく、吠える相手がいないのに歩きながら吠え続けるワンコも他にはあまりお目にかからない…。
なんだかその吠え方は威嚇ではなくどこか得意そうであり、楽しんでいるように思えるが、たまたま路地の向こうで自宅の周りを掃除していたお婆さんは何事かと、箒とちりとりを両手に持ったまま、腰を伸ばしてこちらを眺めていた(笑)。

FMACCG : 談話室【52】1997年7月13日〜1997年8月12日

自社開発の3D & アニメーションソフト「WonderCube」がリリースされた時期だった。またこの時期、マイクロソフト社が議決権のないアップルの株式一億五千万ドルを取得しアップル再建を支援するというニュースと共にスティーブ・ジョブズは噂どおり、自己保有のアップル株を一株だけ残して全部売却していたという情報も流れた。                                                                                      

FMACCG : 談話室【52】1997年7月13日~1997年8月12日

216/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^3:青いはナチュラル?
(14) 97/07/13 10:29 208へのコメント コメント数:2

こんにちは(^_^)。

>>そうそう、色と言えば、ばかげた話なんですが、昔、自分が見ている世界
>>と他人が見ている世界では本当は色が違うのではないかと真剣に考えたこ

私もこういうの考えるの好きなものですから(^_^;)随分と考えたことあり!!
やはり各人認識する部品?の個体差があるはずですから、色なんてかなり違
うのではないかと思いますけど(笑)。
唯識では確か、そこにある花、壷も個人によりあるや無し...が違う...とい
うような話(^_^;)。
ま、少なくとも自分と彼、彼女が見ている世界がかなり違うんだ...という
認識の上に立てば世の中もっとトラブルが少なくなるんでは?

SKOSHING SYSOP 松田純一

218/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:JDCに参加したけど
(14) 97/07/13 12:42 217へのコメント

鵜沢さん

>>私は私がタバコを吸うのを既に止めているのはおおよそ
>>一ヶ月に到着しそうです。

この日本語...翻訳ソフトを通したみたいだけど...(笑)。
確かに師匠はタバコを止めているというより、吸えない
状態であります(^_^;)。
もうすでにタバコを吸いたいとは思わなくなったと見受け
ました。喘息の発作は見ていても耐え難いものがあります
し、何よりも本人が一番辛いですものね...。

SKOSHING SYSOP 松田純一

224/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^3:青いはナチュラル?
(14) 97/07/13 23:17 223へのコメント

Neonさん

>>だから結局最後は認知問題なのかな。

そんなことになりますかねぇ(^_^;)。だとすると「この色味は違う!」
だなんて言う言い合いはちょっと虚しい感じもしますね。
私が最初に勤めた会社は顔染料を作るメーカーなんですが、営業に
聞いたことがあるホントの話...。

色見本をクライアントに持ち込んだけど「色味が違う」の一点張りで
納得してくれない...。しかしその調色は現場では正しいものだそうな
のでその営業は「承知しました。作り直します」と一旦引き下がり
一週間後に再度、先日のものをそのまま持参したら「今度はいいじゃ
ないか」とクライアントはご満悦だった...という話。
こんなことは良くあるみたいですね(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

235/512 SDI00116 松田 純一    RE:PHSに月に幾ら払うか
(14) 97/07/15 07:19 229へのコメント

いまの携帯電話の契約はどこも何種類かのバリエーションが
あるようです。ま、良く使う人用から使わない人用までとい
うことでしょうか(^_^;)。
最低の契約料はだいたい3,000円/月を切って2,900円くらい
だと思いますが、この契約だと一通話の電話料金がかなり高
いですが電話をかける事が少ない人にはお得ですね。

私はもっぱらかけるの専用ですが(普段は電源OFFだから)月の
契約料と電話料を合わせても7,000円くらいです。

SKOSHING SYSOP 松田純一

252/512 SDI00116 松田 純一    WonderCubeが店頭に並んでいます
(14) 97/07/19 12:30

昨日秋葉原のT-ZONEアップル館に立ち寄りましたが当社新製品
「WonderCube」が平積みされておりました(^_^)。
すでに「お知らせの部屋」に告知いたしました通り、実は18日の
この当日は「WonderCube」の発売日なのです!!

FMACCG52_01.jpg

FMACCG52_02.jpg

※用意されているオブジェクトを組み合わせて3D&アニメを実現する「WonderCube」の基本画面(上)と筆者自身の作品例(下)


そしてこの日から秋葉原の駅前で「秋葉原インターネットフェアー」
なるイベントが始まっています。アップルコンピュータ社も出展
をしており、当社の「WonderCube」もがんがんと動いているは
ずです(^_^)。
この休日、秋葉原にお寄り節はついでに是非「WonderCube」を
ご覧になってくださいまし(^_^)Y

SKOSHING SYSOP 松田純一

258/512 SDI00116 松田 純一    新宿のセミ
(14) 97/07/24 07:15 コメント数:2

蒸し暑いですねぇ(^_^;)。
ここ、新宿の靖国通り沿いにある私共の会社の回りからセミの
鳴き声が聞こえ始めました。
フト一本の貧弱な樹をを見上げると二匹のセミが、夏も早終わ
りだ~! というような鳴き方をしていました。しかし手を伸ば
してジャンプすれば手が届くようなところで鳴かなければなら
らいセミ...何か可哀想になってきました(^_^;)。

皆さんの夏はどんな夏なんでしょう?

SKOSHING SYSOP 松田純一

260/512 SDI00116 松田 純一    RE:新宿のセミ
(14) 97/07/24 13:33 259へのコメント コメント数:1

>>手が届きそうなところでセミが鳴いていても手を出さないので
>>だんだん低いところで鳴くようになったと.....

あら、そうなんですか(^_^;)。
私なんか随分無防備なセミだなあ...なんて思いましたが(笑)。しか
し最近の子供(と十ぱひとからげにはできないでしょうが)は昆虫な
どは苦手なんですかねぇ。
くわがた虫が死んだのを見て「電池がなくなった」と言ったとか言
わなかったとか...聞いたことがありますが(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

270/512 SDI00116 松田 純一    今年はHALが生まれた年(^_^)
(14) 97/07/29 20:49 コメント数:2

1997年の今年はHAL9000の誕生の年でもあります(^_^)。
「わたしはHAL9000型コンピュータ...イリノイ州アーバナの工場で
1997年1月12日に始動された...」
とは「2001年宇宙の旅」の中でのAIコンピュータ、HALの有名な
台詞のひとつです。

今日、とある本屋で出版されたばかりの本...「HAL伝説~2001年コ
ンピュータの夢と現実」(早川書房刊 編著者:デイヴィッド・G・ス
トーク)を偶然見つけました(^_^)。
原題は「HAL'S LEGACY~2001"S COMPUTER AS DREAM AND
REALITY」です。

この本は新世紀、はたして機械は人間のような知性を持つようになる
のかという至極大変な命題に取り組んだ人たちの最先端コンピュータ
ノンフィクションです。
アーサー・C・クラーク、マーヴィン・ミンスキー、あのアップルを
去ったドナルド・ノーマンら16人が検証するなかなかスリリングな
内容です。
面白いのは第一章にデイヴィッド・G・ストークが寄せている文章で
す。
「.....いくつかのウィンドウとソフトウェア・ボタンがついた優秀な
コンピュータ・ディスプレイがひとつあれば、ディスカヴアァリー号
には間にあっただろう。しかし、『2001年宇宙の旅』が製作された
のは、マッキントッシュのコンピュータ・インターフェイスが開発さ
れる前であり.....」というくだりです(^_^)。

400ページを越える厚い本。そして4,800円と少々値のはる本ですが
カラーの図版も沢山あり、コンピュータ・サイエンスなどに興味があ
る方にとって、とっても楽しめる本だと思います。

SKOSHING SYSOP 松田純一

273/512 SDI00116 松田 純一    RE:今年はHALが生まれた年(^_^)
(14) 97/07/30 07:22 272へのコメント コメント数:1

Zakさんこんにちは。

>>映画の場合はたしか数年前何ですよね(^_^;)>HALの誕生日。

そうですね。確か1972年に設定してあったと思います。先の本にも
書いてあるはずですが...確認していません(^_^;)。
映画を作るにあたりクラークとキューブリックの葛藤も面白いテー
マかも知れませんね。

SKOSHING SYSOP 松田純一

274/512 SDI00116 松田 純一    RE:今年はHALが生まれた年(^_^)
(14) 97/07/30 07:30 271へのコメント

藤本さん(^_^)

買われましたか(^_^)。しかし私は「3001年終局への旅」は買いません
でした(^_^;)。どうも最近のC.クラークは以前より面白くない(笑)。
ところでマーヴィン・ミンスキーでしたか...AIが旨くいっていない
ひとつの理由は枝葉的な研究に力を注ぎすぎたというようなことを
言ってますね。
私もそんな感じを受けます。いくらコンピュータのチェスが人を負かし
たからといって、それがAIのすべてを予測するものではないと思います
し...(^_^;)。

現在、どうもAIというと胡散臭くなってしまいましたが(笑)私は火星
や月に行くことより興味があることのひとつです(^_^)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

298/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^4:札幌が涼しいって(T_T)?
(14) 97/08/04 22:11 295へのコメント コメント数:1

>>>>(この暑さめがけて「避暑」にきている我等がボスも、お気の毒に)

暑い札幌にわざわざ避暑にやってきた当人です(笑)。
いやはや、昨日も暑かったけど今日の日中も湿度が高くて北海道らしか
らぬ天気です(^_^;)。「金返せ~」と怒鳴りたくなるくらい...(笑)。

たださすがに今日は日が落ちてからは随分と過ごしやすくなりました。
天気もまずまずもってくれましたし...。

ま、どこに行ってもやるこたあ同じって感じもしますがね。実際今も隣
にいる女房はMacintoshでWonderCubeやっとりますし私はこうしてNIFTY
に入ってる(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

311/512 SDI00116 松田 純一    RE:嵐の札幌
(14) 97/08/06 13:36 308へのコメント

曽我先生

>>昨日の札幌は大荒れ(雨、風)の天気で...

ホント! 大変な荒れ模様でしたね(^_^;)。ちょうどそのころ外から
戻る時でしたが台風並の強風のため、傘がさせませんでしたし立って
いるのがやっとで歩けないような状態でした。
おかげで旅行先なのにイッチョウラはビショビショ・ベチャベチャと
なりました(^_^;)。

先の蒸し暑さもそうですがあの雨風にも参りました。

家族を先に返したのですが、飛行機の運航...心配でした。

SKOSHING SYSOP 松田純一

318/512 SDI00116 松田 純一    マイクロソフトがAppleの株取得
(14) 97/08/07 07:51 コメント数:2

マイクロソフト社が議決権のないアップルの株式一億五千万ドルを
取得しアップル再建を支援するというニュースが流れましたね。
相変わらず新聞などでは各誌によりニュアンスが違う書き方ですが
お騒がせ屋だったオラクルのCEOまで取締役になるとのこと(^_^;)。
協調路線はけっこうな話ですが、今朝のテレビニュースではクリント
ン大統領が市場独占に問題があるかも...と発言したとかという話もあ
りました。
しかしまだアメリオ会長の後任、CEOは決まっていない模様ですが
さて、誰がこのポストに収まるのでしょうか?
一部では相変わらずジョブズ氏自身が就任するという憶測もあるそう
ですが...。

まあ何はともあれ健全な会社にはなって欲しいですが、面白くない
会社にはなってほしくないですね(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

327/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:マイクロソフトがAppleの株取得
(14) 97/08/08 00:25 326へのコメント

RELHAMさん

す、す、するどいっ(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

329/512 SDI00116 松田 純一    RE:マイクロソフトがAppleの株取得
(14) 97/08/08 22:45 328へのコメント

現場の諫山さん(^_^)。お疲れさまです。

私もここ数年ボストンには行っていませんが、来年は行ってみようかな
と思っていますが...さて。
日本の新聞は勉強不足というか、意図的とも思える変な論調でマイクロ
ソフトとの提携を報じているのですが、まったくねぇ(^_^;)。
なに取材しているのでしょうか。

しかし本当に「口は出すな。金を出せ!」的な契約だとするとマイクロ
ソフト社のメリットはやはり独禁法をかわす策ということになるのでし
ょうかね。最悪の場合企業分割命令が出ることを考えれば152億円は安い
ものなのかも知れませんね(^_^)。

また何か現地の様子をお知らせください。

SKOSHING SYSOP 松田純一

332/512 SDI00116 松田 純一    RE:マイクロソフトがAppleの株取得
(14) 97/08/10 22:53 331へのコメント コメント数:2

大嶋さんこんばんは(^_^)。

アップルとマイクロソフト提携のニュース、テレビも新聞も扇情的な
報道ばかりが目につきます。しかしそれだけショッキングなニュース
であったことは確かなのでしょうね。

ジョブズ氏がどのようにゲイツ氏に接触したかは知る由もありません
が前にも書いたように、私はマイクロソフト側からのメリットを考え
れば事の真相は理解し易いように思えます。
まず第一にはやはり司法省のにらみをかわしたいということだと思い
ます。最悪の場合企業が分割される恐れもあるわけですから152億円
は決して高い額ではないのかも知れません(^_^;)。
またご指摘のように将来のOS戦略が関係していることは確かだと思い
ますが、この部分についてはかなり曖昧なニュースしか入ってこない
事が少し不安でもあります。

私がただひとつ危惧していること...それはジョブズ氏が目先の安泰
を優先に考えすぎてアップルの将来を危うくする契約(密約)を交わし
ていないことをを祈りたいと思います(^_^;)。これは意識的だけの事
ではなく、結果としてそうなっても同じですからね。

マイクロソフトは良くも悪くもOSで強大なビジネスの舵取りをしてき
た会社です。したがって何の見返りも考えずにアップルの筆頭株主に
なるわけはないと考えるのが普通でしょうし、Windowsをはじめ自社
の未来に手詰まりを感じているとすれば、それだけ後になって152億
円は安い出資だとシミュレーションしているのかも知れません。

いずれにしてもこうした憶測が全部はずれ、「ゲイツ氏って本当は
いい人だったんだ」と思える未来があれば一番嬉しいのですが(笑)。

BG.jpg

※1987年4月13日号BusinessWeek誌表紙を飾ったビル・ゲイツ


SKOSHING SYSOP 松田純一

340/512 SDI00116 松田 純一    ジョブズ氏アップルの株売却
(14) 97/08/11 21:33 コメント数:1

日本経済新聞11日の夕刊によれば...
あのジョブズ氏は噂どおり、自己保有のアップル株を一株だけ残して
全部売却していたそうです(`_')。しかしマイクロソフト社との提携
の現在の株価と比較するとかなりの売却損になるとか...。
この話、どこかで聞いたことがあると考えていましたが、その昔ジョ
ブズ氏がスカリー氏にアップルを追われた後にアップル株を大量に売
却しましたが確かその後に高騰し、しばらく持っていれば膨大な利益
を得たであろうということがあったと思います。
歴史は、人生は繰り返す(^_^;)ようで、彼も懲りない性格というか運
命なのかも知れませんね。
しかし、株保有と経営は別だと言われれば確かにそうかも知れません
が、一株しか持っていない彼に舵取りを任せるのはどうも釈然としま
せん(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

343/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:マイクロソフトがAppleの株取得
(14) 97/08/12 09:03 342へのコメント コメント数:1

RELHAMさん

>>これ読んで「あぁ(_ _;)、いよいよ洗脳社会が到来するのか」と思ってしま
>>ったおいらは、やっぱり素直じゃないと罵倒されちゃうんでしょうか(^^;)。

いやいや...(^_^;)、私にとって最大の皮肉を言ったまでのことです(笑)。
こんなに甘いことは無いハズ...という意味はその上に書いたとおりです。
私もかなり素直ではないので(笑)、今回の提携にはいくつかの密約がある
ような気がしてなりません(^_^;)。
ま、しかしジョブズもけっこう人の目を意識する年齢になったようですか
ら「自分がアップルを潰した」と言われたくはない...したがって何とかア
ップルを建て直ししたい...だから意図的なバカはしない...と思いたいの
ですが、どうでしょうかねぇ(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

UP by JAWBONE のより安全な取扱い方再考

多くのユーザーが UP by JAWBONE に関してその魅力をレポートし始めている。またアプリのアップデートでRunkeeperなど他のアプリとの連携も可能になったことでもあり、その魅力はさらに増しているが今回はあまり語られることのないUPの極々基本的な取扱いと注意点を考察してみたい。

すでに使っている方には今更のお話しだと思うが、これからUPを手に入れようとする方々も多いと思うのでUP by JAWBONEを小1ヶ月使い続けてきたユーザーとして気になった点を述べてみたい。
それはUPをどのように腕に取り付けるか…という点についてである…。
まあ、UPは腕に巻き付けて利用するように設計されているわけだからそのまま腕に着けておけばそれで良い理屈だし一般的には利き腕ではない方の腕に着けるのが良しとされるらしいが、これを24時間着けっぱなしにすると些か気になる点も出てくる。

UP3_00.jpg

※ライフリストバンドUP by JAWBONE


私自身、製品を手にする前にウェブなどでそのビジュアルを見ていた段階ではUP独特なその形状は形状記憶といった感じで巻き方が定まっていると思っていた。しかし実際に手にするとフレキシブルであり手首に装着するにも時に一工夫必要なことも分かってきたのである。

それは特別なケースなのかも知れないが、私は愛犬との散歩時UPを装着している左手首にリードを投げ縄を絞めたような形で固定する。これは単に手指で引っ張っているだけでは不意に強く引かれた場合に離してしまう可能性があるからだ。投げ縄を絞めたようにしておけば万一私自身が倒れたところでリードは手から離れない(笑)。

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※愛犬のリードが何らかの拍子でUPのボタンを押してしまったケースが出た


それはともかくこうして散歩に出た際に自宅に戻りUPを同期して分かったことだが、何かの拍子に手首に巻いたリードの一端がUPのボタンを長押ししたたらしくストップウォッチモードが解除されていたことがあった…。
そういえばリードとUPのボタン側終端とは隣り合わせになっていたからこのままでは今後も十分あり得ると考え、ささやかな工夫だが UPのキャップ側と入れ替えてみたらトラブルは起きなくなった。

UP3_04.jpg

※UPのボタン側終端の位置を変えて対処したらトラブルは起きなくなった


またトリニティ社のサイトなどに掲載されている UP by JAWBONE 装着のビジュアルを見るとそのほとんどが、ボタンおよびキャップという両端子を手首の内側に向けて着けている。
これはUPを一種のアクセサリー、すなわちブレスレットとして美しく見栄えの良い使い方として考えれば自然にそうなるのだろうし、例えば長袖の上着を着る際にはこの装着方法の方が袖を通す際に邪魔にならないから合理的でもある。

UP3_01.jpg

※一般的にUPはこんな形で身につける場合が多い


しかし日常のほとんどを装着したままにするUPだからして、作業によっては手首内側の両端が邪魔になる場合もある…。そうした場合はUPの両端を手首の甲側にした方が良いし、実際に数回やってみた感じでは特に計測値に影響が出るといったことはないようだ。

UP3_05.jpg

※子供を抱いたりする場合は外した方が得策だが、着けたままの場合も両終端を手の甲側に回しておくとより安全かも知れない


さらに…繰り返すが充電する以外は就寝時にも手首に装着しておくべきUPではあるものの、乳幼児のご両親やそのご家族の場合は心しなければならない点がある。
それは子供と対峙するとき、特に抱き上げる際には念のためにUPは外された方がよいと思う。
それは申し上げるまでもなく UP by JAWBONE で子供を傷つけてしまう可能性がゼロではないからだ。
私の家庭にはそうした子供はいないが、犬を抱き上げた際にUPの一部が愛犬の腰や腹に当たったか擦れたのだろう…「キャン!」と叫び声を上げられたことがあったし、散歩後に身体を綺麗に拭く際にも UP の両端が身体に当たり歪んだ経験もある。

また自身のことだが、パジャマに着替えようとしたとき UP by JAWBONEの両端が些か張り出している私のお腹に当たり痛いと感じたことがあった...(笑)。
無論 UP by JAWBONE の材質は通常の使用で利用者の肌を傷つけることはないが、ボタン部位は金属だし UP 本体のTPUラバーにしてもその角を強く押しつけ、擦ったりすれば子供たちの柔らかい肌を傷つける可能性は十分あり得ると思うからだ。

したがって例え外さない場合でも子供と遊ぶ場合には UP の両端側を手首の甲側に回しておいた方が安全だと思う。
せっかく毎日の生活によい意味で刺激をもたらしてくれ、健康へのモチベーション向上に役立てようとする UP by JAWBONE だからして万一にもそれによって支障が起きないよう注意工夫する必要もあるに違いない。

スティーブ・ジョブズとは何者だったのだろうか?

この5月13日に晋遊舎から月刊「Windows100%」6月号が発売されたが、私は本誌に「ジョブズって神格化されすぎじゃね?」を執筆した。本編はそれの姉妹編を意識して書いたものだが、月刊「Windows100%」6月号共々ご一読いだたければ幸いである。


スティーブ・ジョブズという男は死しても尚、なぜこれほど人々の注目を集めるのだろうか。そのカリスマ性はどこからくるのか...?という疑問に少しでも迫ってみたいというのが本編の趣旨である。

Win100.jpg

※晋遊舎刊ムック「Windows100%」2013年6月号の丁度100ページから見開き2ページ「ジョブズって神格化されすぎじゃね?」を執筆。35年にも及ぶライター稼業でWin専門誌に原稿書いたのはこれが初めてのはずだ(笑)


さて1996年12月、Apple がNeXTを買収しジョブズも顧問という形でAppleに復帰した後の活躍はあらためてご紹介することもないだろう。
Appleが瀕死の状態だったのを立て直し、世界一の企業にしたのはジョブズだったしその彼が神とか天才と讃えられたのも分からないではないが、昨今見聞きするジョブズ評価のほとんどはApple復帰後のものばかりなのがオールドファンには些か気がかりであるし、そもそも片手落ちのように思える。
とはいえ、別に彼の若かりし頃の悪たれの多くを暴き出し「ほれ見たことか、ジョブズとはこんな男だったのだ」と悪口を述べるつもりはない。そうではなくて本当のジョブズという人物の凄さ、ジョブズの本音・真意を知るにはApple復帰以前...やりたい放題時代の彼を見つめ直さなければ分からないと思うのだ。

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※1977年当時のスティーブ・ジョブズ。スーツを身に纏ってはいるがヒッピー同然の姿だ。しかしその視線には抗しがたい魅力がある


後年のスティーブ・ジョブズは病気を別にすれば幸運にも恵まれ、かつ市場やメディアに対する対応の仕方を学習したからだろう…少なくとも対外的には大人の対応が目立つ人物になった。しかしスティーブ・ジョブズはスティーブ・ジョブズであり、ことAppleに関して自分のビジョンに反する意見や相手には相変わらず辛辣で容赦がなかった。

果たしてスティーブ・ジョブズとは何者だったのだろうか?
スティーブ・ジョブズはなぜシリコン・バレーに乱立した幾多のベンチャー企業の創業者たちと比較してもこれほどまでにカリスマ性を失わずにいられたのだろうか?
以下はそんな私自身が常々疑問に思ってきたことに対するひとつの回答でもあり、いたづらに神とか天才といった言葉で祭り上げるのではなく、スティーブ・ジョブズという男の本当の凄さをあらためて認識したいとする試みのひとつだ。

ところで「トラブルメーカー」…。この言葉ほどスティーブ・ジョブズという人物を一言で表すのにふさわしい言葉はないかも知れない。
ともかく他人の意見には耳をかさない…という以前に自分の言動に対して他人からどう思われるかなどまったく気にしない人物だった。交渉に出向いた会社で会議冒頭に「もっとマシな話はないのか」とテープルをひっくり返さんばかりの癇癪を起こしたりもした。

WhatsSteveJobs_01.jpg

※Macintoshがリリースしたばかりの1984年2月13日号「InfoWorld」誌表紙にはセーターを着た珍しいジョブズが載っている


私たちは少なからず組織とか世間の評価を気にしながら生きている。だからこんな事をしたり、あんな発言をすれば人からどのように思われるだろうか…と内心気にしながら生きているといって良いだろう。
嫌な奴、ケチな野郎、頭の悪い人、センスのかけらもない男…等々といわれたくない、思われたくないと、時に虚栄心が起きたり背伸びをしたりもする。要するに自信がないといわれれば身も蓋もないが、人から悪くは思われたくないのである。

しかしスティーブ・ジョブズはそうした世間の思惑からは無縁のような男だった。
彼は親友であるはずのウォズニアックに嘘をつきバイト代をちょろまかしたし、独身時代恋人に生ませた子供の認知をずっと拒否し続け( 後に妻のローリーンに諭されて認知 )、気に入らないと社員たちを罵倒し時にそれは社員たち家族への悪口までエスカレートする。そして株式公開にあたり創業時から苦楽を共にした社員らにストックオプションの給付を拒否したり、レストランに行けばウェイトレスらが運んできた料理に理由もなく難癖をつけて突き返すという男でもあった。
さらに自身にとって都合が悪ければ所構わず泣き叫ぶ…。まるで赤子のようである。

赤子といえば...1978年、社員番号69番として、またAppleが雇った最初のMBA取得者として入社し、後にエレクトロニック・アーツ社を設立したトリップ・ホーキンスは生前のジョブズを評していう…。
「スティーブは、本当の両親のことを何も知らなかった。彼は、あまりにも騒々しい人生を送っている。何に対しても大声で泣きわめくんだ。十分に大きな泣き声をたてれば本当の両親が泣き声を聞きつけて、彼を捨てたのは間違いだったと気がつくと思っているんじゃないかな。」と。
他人がどう思おうと、自分の信念を…泣き叫んでも通そうとするのが若い時のスティーブ・ジョブズだった。

「ACCIDENTAL EMPIRES (和名:コンピュータ帝国の興亡)」1993年アスキー出版局刊の著者ロバート・X・クリンジリーは同書でジョブズを称し「シリコンバレーでもっとも危険な男」だという。
それはスティーブ・ジョブズは他の連中と違い、金儲けのためにこの業界にいるわけではない。だからこそ危険なのだと書いている…。
クリンジリーによれば、マイクロソフトのビル・ゲイツはパソコンとは世界中の通貨を自分のポケットに集める道具だと考えているから、金さえ払ってくれれば人々がコンピュータをどう扱おうと一向に気にしない。しかしジョブズはそこが気になるし、コンピュータで世界を変えたいと願い、為に世界中に向かいコンピュータの使い方を教え、コンピューティングのスタイルを定めたいと思っているという。

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※「FORTUNE」誌 1984年2月20日号より、シカゴで開催されたディーラーミーティングでポーズを取るジョブズ


だから仕事に対する満足度が金で計られ、成功し裕福になって40歳で退職することが目標のシリコンバレー的なCEOの基準からすれば、スティーブ・ジョブズはクレイジーなのだ。
金で動かない人間がシリコンバレーにいる、だからこそ危険なのだ。人は成功して知名人となり金持ちになりたいからこそ起業したり転職したりするのが普通の人間だ…。しかしジョブズは多くの人たちや世間が反対しようが気にしない。成功の確率も気にしない。万一どれだけ損害を被るかも気にしない。そもそも自分のビジョンが最優先であり、信念を押し通すことができれば勝つ必要さえないというのがジョブズの流儀なのだ。

我々は結果から過去を見ている…。したがって1976年にジョブズらがApple Computerという会社を創業したという事実を輝かしいことと思っているが、それは一度間違ったら多大な負債を背負うことでもあり大きなリスクを背負うことだった事実を知らなすぎる。そしてなによりも当時のジョブズにもウォズニアックにも持ち金はなかった(笑)。
したがって、もうひとりの創立者であったロン・ウェインがAppleを創業したばかりでその先行きを心配し、早々に離脱したことを我々は笑えないし、ウォズニアックもウェインの決断はその時点で正当な判断だったといったほどだった。
Apple創立前に一緒にインドを放浪したダン・コケトによれば現在のシリコンバレーとは違い1970年代に会社を設立すること自体がかなり難しいことだったそうだ。そして彼は「Appleという会社が生まれたこと自体が幸運だった」といっている。しかしジョブズは突っ走った…。

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※1976年Apple創業時のスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアック


良し悪しはともかく今日我々が感じている “Appleらしさ” というすべてはスティーブ・ジョブズが生んだものだ。「Appleのビジョン」という目に見えないものを形作り、社員たちはもとより我々ユーザーにまでそれらを感染させたのは間違いなくスティーブ・ジョブズその人だった。まあ…正確にいうならレジス・マッケンナやマイク・マークラの仕掛けも多いにあるのだが…。
ともかくそのインパクトはパソコンが「表計算やワープロとして使えるから便利だ」という合理的な意味合い以前の問題だった。それは精神の働きを拡大する新しいドラッグか新しい宗教のように当時の我々を包み込んだのである。

そもそもApple II が誕生した時代、一般ユーザーにコンピュータをライフスタイルの一部として売り込み、顧客に「パソコンを買うというアイデア」と動機付けを植え付けたのはスティーブ・ジョブズだった。Apple II という小さなマシンに大きな未来を乗せたのもスティーブ・ジョブズだった。最高のビジョナリーといわれる所以である。

1986年1月、ジョブズの去ったAppleだったがサンフランシスコでは好例のMacworld Expoが開催された。
ジョブズを追い出した男...ジョブズの代わりを求められたジョン・スカリー CEOはインタビューアーの辛辣な質問に答えた...。
「(スカリー体制でAppleは)新しい会社になるのか?」「将来(これから)のAppleについてどう予測するか?」といった問いにスカリーはこれまでのビジョンは変える必要がないとし、Appleの目標は世界で最もエキサイティングな会社にすることだと答えた。
それはまるでジョブズのいう台詞だった。というか、スカリーにもジョブズの考えてきたビジョンを変えたり取り去っては、それはAppleではなくなってしまうことは明白だったからだろう。

後年Appleに復帰したジョブズの年俸はずっと1ドルのままだった。無論生活に困るわけではなかったが、若い頃から一貫して金では動かない人物の怖さ、それがスティーブ・ジョブズという男を理解するひとつのキーワードではないだろうか。
さらにスティーブ・ジョブズは生粋の技術者ではなかったが、巷でいわれているように技術的なことを知らない男ではなかった。そもそもがエレクトロニクス狂だったし、科学博好きでホームステッド高校ではエレクトロニクスを勉強した。また父親の影響もあって、サニーベールやマウンテンビューの大きなエレクトロニクス部品店にはしばしば通っていた。
スティーブ・ウォズニアックと友達になったとき、エレクトロニクス好きだったウォズの一番の理解者は間違いなくジョブズだった。

私が思うにスティーブ・ジョブズこそ1960年代のカウンター・カルチャーと称される反体制、自由指向を背景にしたハッカー精神を終生忘れないでいた希有な人物だったという気がする。
ジョブズは反統制指向、ドラッグが相乗的にアメリカのアート、音楽、文学、思想などありとあらゆる文化に多大な影響を与え、既存の価値観を否定する気風が高まった時代に育った。まさしく彼自身ヒッピーだった。

この時代は知識を共有すると共に、いまの管理社会を変えようという強い意識が若者たちに浸透していた時代だった。あのホームブリューコンピュータクラブに集まったリー・フェルゼンスタインやスティーブ・ドンビアあるいはスティーブ・ウォズニアックたちの多くは当時マイコンに関するあらゆる新しい情報はすべて共有されるべきだと考えていた。
よく知られていることだが、ウォズニアックはApple I の回路図でさえ必要だという人たちに無料で配った。

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※ウェストコーストコンピュータフェア会場でリー・フェルゼンスタインと視線を交わすスティーブ・ジョブズ


無論彼らは誰かから指示された訳でもなく、自分たちのやりたいことだけを思うように実践していたのである。
当時ソフトウェアを売って商売にしようと考えたのはビル・ゲイツとポール・アレンくらいしかいなかった(笑)。
ホームブリューコンピュータクラブの戦士たちは、他者のために自分たちの才能をふるうべきというハッカー精神を実践していた。そして誰にでも使えるコンピュータの実現という共通の夢を分かち合えるようにと努力していたのである。

しかし時代は確実に変わりつつあっ た。それはハッカー精神に反すると考える向きもあったものの次第にビジネス色が色濃くなったことだ。パソコンがビジネスとなり、金儲けができる時代になったことはハッカーたちも敏感に感じ取っていた。
1976年の終わり頃のシリコン・バレーでは、プロセッサ・テクノロジー、クロメンコ、ノース・スター、ベクター・グラフィックといった会社が名を成しはじめていて少し前にはまったくなかったひとつの産業を築きつつあった。そしてそれら新興企業のスタッフや創業者には牙を抜かれた、あるいはハッカー精神を捨てたかつてのハッカーたちの姿も多かったのである。

依然として食うため以上の金は取らないと考えていたリー・フェルゼンスタインのような人物もいたが、それらの人たちは絶滅種になったのである。しかしApple創業者のひとりスティーブ・ジョブズは親友のウォズニアックの尻を叩き、世界を変えることを旗印にApple IIをビジネスの軌道に乗せるべく力を注ぎ、結果億万長者になったものの、多くの人たちが忘れあるいは妥協し放棄したハッカー精神というものを生涯持ち続けていたと考えれば彼の一連の言動には納得のいくことも多い。
ジョブズは良くも悪くも終生少年の心を持ったままのパソコンオタクであり、アマチュアリズムを忘れないハッカーだったのだ。

Appleはスティーブ・ジョブズの全てだった。スティーブ・ジョブズはAppleと同義だった。そのジョブズがいないAppleは果たしてどこに向かうのか…。

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※6色アップルロゴが燦然と輝いていた時代のApple本社


かつてジョブズが追放されたとき、ビジョンで光り輝きクレイジーだったAppleはアノミー(anomie)感覚、すなわち孤立感とか断絶感といったものが充満し、結果として次第に弛緩・崩壊する方向に向かった。
いま再びジョブズがいなくなったAppleはどうなるのか…。
例えばジョブズは復帰後も株主というものを信頼していなかったから大幅な利益を出していたにもかかわらず一貫して株式配当はしなかった。しかし先般ティム・クック CEO 率いる新生Appleは株主還元プログラムに必要な現金を用立てるためとし、節税対策も鑑み170億ドルもの社債を発行した。
このひとつを取ってもAppleはジョブズ時代のAppleではなくなりつつあるが、再びアノミー感覚にとらわれる企業にならないことを切に願うばかりだ...。

【主な参考資料】
・「エデンの西 (上・下)」サイマル出版会
・「コンピュータ帝国の興亡」アスキー出版局
・「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績」マグロウヒル社
・「ハッカーズ」工学社
・「パソコン創世記」TBSブリタニカ


ラテ飼育格闘日記(337)

ラテとの毎日の散歩は体力的には時に辛い場合があるものの、総じてオトーサン自身の健康管理にも多いに役立っているはずだ。その散歩も近年はiPhoneのおかげでハイテク散歩(古い言い方だ…笑)に変貌し、そもそも散歩というなかなか客観的には捉えにくいその結果が視覚化できるようになったのでこれまた歩くのが楽しいのである。                                                                                         
ラテが2006年12月に我が家に来てから1日2回あるいは3回の散歩は欠かせないものとなったが、正直オトーサンは無我夢中だった。
とにかく生後6ヶ月程度という幼犬だったから何にでも興味を持ち、口に入るものは拾い食いするし落ち葉が舞えば飛びかかる。そしてすれ違う人にはいちいち愛想を振りまくというワンコだからして一瞬でも目が離せなかった。その上にオトーサンはこれまでワンコを飼った経験がなくまったくのビギナーだったから要領もなにも…まったく分からなかった。ただただ事故のないように危険なことはさせず近づけずと注意をはらっていたから毎日の散歩を無事に終えることに注視していた。

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※今日もまた新緑のアーチの中をラテと散歩


そんな状況だったから半年ほどは散歩を楽しむとか散歩を自身の健康管理に役立てようなどということに意識を向けることもできないでいた。
いや、健康管理どころかそれまでろくに歩きもしなかったオトーサンが急に1日7キロとか8キロも歩き、時に走ったりを続けたから膝関節は悲鳴をあげ、リードを巻き付けている左腕の肘までもが痛みで肩より上に上がらなくなったりもした。問題はオトーサン自身が自分でどれほど歩き、運動しているのか...という自覚もなく闇雲に動き回っていたというのが本当のところだった。

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※散歩の途中でお会いした友達ワンコ、ハリーちゃんのオカーサンに熱烈なチューを(笑)


とはいえラテは…特に幼犬時代のラテは言い聞かせれば即理解してくれる相手ではなかった。「はい、ここで今日は終わり」とUターンしようとしてもラテは踏ん張って動かない。ついつい無理をしてしまうのである(笑)。
自宅に戻っても疲れたという感覚はあっても今日どれほどの距離を歩いたのか、あるいは歩数を消化したのかも分からないわけであり、まずいという前に面白くないと考え、一時万歩計を持ち歩くがこれまた面白味に欠けすぐに飽きるというより携帯することを忘れた(笑)。しかしその後、2008年7月に登場したiPhone 3Gを手にしたときからGPSを使ったり、歩いた距離や歩数、消費カロリーや地図上で歩いた場所を記録してくれるアプリを活用して自分自身の運動量をモニターするよう心がけた…。
やはりビジュアル化と共に毎日の結果が記録されていくのが励みになる。

LAtte337_09.jpg

※見てください! この魅力的な流し目を(笑)


特にiPhoneアプリの「RunKeeper」というソフトは便利に使ってきた。散歩の後で地図を確認しながらどこを歩いたのかを確認できる機能は大変面白いし次の散歩にも参考になる。
ともかくこれで自分が1日どれほど歩いたのかは把握できるようになったが、それはオトーサン自身が感心するほどの結果だった。なぜなら毎日軽く10,000歩数を超えていたからである(笑)。これでは足腰にガタがくるはずである。
なにしろ月1回の定期検診にいくクリニックの婦長が「松田さん、それ歳の割に歩き過ぎよ!」と呆れ、遠慮もなく切り捨てたほどなのだ(笑)。

前記したように一頃は医者から1週間に1,2度で良いから1日8,000歩から10,000歩を歩くように心がけろと忠告されたもののまったくといって良いほど目標達成には至らなかったわけで、ラテ様々でもある…。それに朝晩すれ違う人たちの中には同年配、いやオトーサン以上の年代の人たちが苦しげに眉間にシワを寄せ、見るからに辛そうなジョギングやウォーキングをしている姿が目立つが、失礼ながらあれでは続かないだろうと思う。オトーサンもラテがいるからこその散歩だということは骨身にしみて理解しているつもりだ。

問題は必要以上に無理をせずに続けることに違いない。
ところでごく最近手に入れた「UP by JAWBONE」という腕輪タイプのライフログリストバンドは身体を動かすことを楽しくさせてくれる。

LAtte337_07.jpg

※運動量や睡眠、食事のログなどを記録管理できる腕輪タイプのライフログリストバンド「UP by JAWBONE」


このアイテムは運動する時だけ装着するとか持って外出…といったものでなく24時間腕にはめている事を前提にしたリストバンドでその優れた加速度センサーとアルゴリズムの妙で運動だけでなく睡眠のモニターもやってくれるし、少しの努力で毎日の食生活をもビジュアルにモニターし毎日の生活の質向上への橋渡しをしてくれる。そしてiPhoneと同期を取ればそのライフログをビジュアルに記録してくれる。それに「UP by JAWBONE」は基本的には充電以外、腕に着け続けるのが原則な製品なので散歩の際に持ち忘れたということもない。

同じ時間をウォーキングで費やすとしても、ただ漠然と歩くだけでなくラテと共に自分たちの動きを意識しつつ、気持ちを通わせながら散歩したいものだし、だからこそ毎日続くのだと思う。
ワンコとの散歩と「UP by JAWBONE」は相性がよいので特にiPhoneユーザーにはお勧めである。

またiPhoneのアプリとしてインストールしてある「雨メッシュ」というアプリにも助かっている。これは雨雲の動きを5分毎に確認できるもので自分のいる位置が後どれほどで雨雲に覆われるか、それが弱い雨か強い雨か、あるいは後どれほどで止みそうなのかがビジュアルでわかるというものだ。
無論完全ではなく天気雨といったケースもあるわけだが、有効利用すれば雨雲の合間をぬってラテとの散歩をする事ができるわけでとても重宝している。
ともあれiPhoneひとつで随分と毎日の暮らしはもとよりだが、ラテとの散歩も変わったのだ。

FMACCG : 談話室【51】1997年6月26日〜1997年7月11日

AppleのCEOでスティーブ・ジョブズを呼び戻したギルバート・アメリオ辞職というニュースが…。大方の人がジョブズに追い出されると考えていたことが現実になった。ただしこの時点ではジョブズはCEOになることを固辞していたので外部からCE0を探すのではないかという憶測も強くAppleへの不安はまだまだ解消されなかった。                                                       

FMACCG : 談話室【51】1997年6月26日~1997年7月11日

001/512 SDI00116 松田 純一    MacCG 談話室Part-18オープン
(14) 97/06/26 15:12 コメント数:1

新たに当会議室をオープンいたしましたのでどうぞ
ご利用ください。

SKOSHING SYSOP 松田純一

012/512 SDI00116 松田 純一    たまごっち
(14) 97/06/28 10:12 コメント数:1

そのたまごっちですが、いまになってやっと実物を見ることが
できるようになりましたが(女房の持ち物)...バカにしていた
けど、なかなか仕組みというか、何かを飼っているという遊び
心を刺激するようにと良くできているんですね(^_^;)。
キャラクタは単純でどうと言うこともないものですが、慣れて
くるとそれがまた味があって良いのかも知れませんね。

そして夢中になる要素のひとつとして、次のステップがどんな
キャラになるか分からない事と、変化させていくには相応の時
間がかかること...等があるのでは。

今度私も時間が取れたらキューティマスコット版たまごっちを
作って見たいと創作意欲をかき立てられました(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

020/512 SDI00116 松田 純一    RE:14歳の少年
(14) 97/06/28 23:22 018へのコメント コメント数:1

有田さん

さすがに早いですね。

>>あの須磨の恐ろしい事件の容疑者が逮捕されたそーな。
>>14歳の少年だそーな。

ホント、中学生だということはショックですね。あれこれ書きたい
こともありますが、捜査も始まったばかりでしょうから遠慮してお
きましょう。
ただし先ほどテレビでとある大学教授のコメントが入っていました
がバーチャルリアリティと現実が分からなくなってきている...と言
う意味のことをコンピュータ社会の暗部として意味づけているよう
でしたが、それこそ事を一層センセーショナルなものにしてしまう
のではないかと感じました。

事件はおぞましく悲しいそして憎むべきものですが、本当に特異な
ケースなのかも知れず現在の教育や社会に責任転化してしまうのも
危険でしょうね(尤も大いに問題はありますが)。

問題は動機ですが...最近は動機のない犯罪も多いといいますから
恐いですねぇ。

SKOSHING SYSOP 松田純一

025/512 SDI00116 松田 純一    RE:14歳の少年
(14) 97/06/29 10:00 021へのコメント コメント数:1

Zakさん

>>神戸市教育委員会はメンツ丸つぶれやろうな

こういう事件が起きると、緊急対策などということで急遽調査委員会
を...ということのようですがね。
とって付けたような調査やったって事の本質は何も分からないと思い
ますけどねぇ。

>>中学校の丸刈り強制をやって平気な顔をしていた連中...

そうなんですか? 確かに神戸のイメージとはうらはらですな(^_^;)。

>>もういいかげんに「子どもは天使」的な妄想からは離れなあかん...

確かに! 私も同意見です。大人と、いやそれ以上に情報は入ってく
るわけだし子供がいかに残忍かは子供を経てきた大人自身、分かって
いるはずだと思うのですが...。

SKOSHING SYSOP 松田純一

026/512 SDI00116 松田 純一    RE:14歳の少年
(14) 97/06/29 10:13 022へのコメント

有田さん

>>「バーチャルリアリティと現実が分からなくなってきている」
>>なんてオバカな説明をしている人がいたんですか。困ったもんだ。

今朝もその手の解説をしていた心理学者がいました(^_^;)。

私はそうした解説が真理を突いていない...ということではなく
そうした解釈がコンピュータ社会、ゲーム社会(こんな言葉はない
でしょうが)特有のもののようなニュアンスがおかしいと思うわけ。
江戸時代だろうと明治時代だろうと、人...特に子供などは夢想
の世界に入りやすいものだし"病理的に"現実とバーチャルの部分
がわからなくなってしまうことはあったはずだと思うからです。

SKOSHING SYSOP 松田純一

027/512 SDI00116 松田 純一    RE:たまごっち
(14) 97/06/29 10:26 024へのコメント

HALさん

>>ペットを飼うという感覚はありませんでした。

そうでしょうね(^_^)。ただせっかくここまで育てたのだから
先を見てみたいという好奇心でしょうか。
問題はリセットする...とか、死んでしまったというゲーム的
遊びの世界の出来事を「教育上よろしくない」などと指摘する
部分があることです。
子供って利口なものですよ!

先にも書いたけど、自分の子供時代を振り返ってみればたい
ていのことは理解できると思うのですが...。

>>我が家の愛犬に対しては面倒くさい時も、ちゃんと散歩に...
>>家の子は、大丈夫、絶対!!、家の子のたまごっちだって、

そうそう! お父さんがんばってください(笑)。結局子供は親を
見て育つんですもの。

SKOSHING SYSOP 松田純一

130/512 SDI00116 松田 純一    リカちゃん誕生30周記念(^_^;)
(14) 97/07/06 21:10 コメント数:3

札幌への出張時はいつも全日空を利用しているのですが今回シートに
座った途端に...とあることを思い出しました(^_^)。
それは数週間前に偶然テレビで紹介されたニュースです。7月から札幌
羽田間で(その他の路線もあるかもしれませんが)「ANA's リカちゃん」
人形を限定機内販売するということでした。そのニュースでは販売個数
が少ないことや機内販売する路線が限られたものである事などを理由に
即レア物・プレミア物...という取り上げ方をしていたのです。
この「ANA's リカちゃん」はリカちゃん誕生30周年記念モデルとのこ
とですが完璧なキャビンアテンダントの姿をしているのです(^_^)。制服
は勿論コート、エプロンからスティバック、ストッキング、ピアス、帽
子そして機内食セットや機内で常備する雑誌や新聞にいたるまでの小物
がセットされているわけです。

で、早速その本物の(^_^)キャビンアテンダント(どうもしっくりきません
な...笑)に「リカちゃん人形ありますか?」と聞いてみたら「ございます」
という返事、早速買ってみたというわけ...(笑)。
子供がいない私がリカちゃん人形買う姿を自分で想像すると自分で笑え
ますが(笑)、後20年もすればお宝になるかな(^_^;)。それとも即何かの
景品などにバケてしまうのでしょうか...。

パンフレットによれば、リカちゃんの本名は香山リカで歳は11歳、そし
て白樺学園・小学5年生とのこと...しかし11歳で何でキャビンアテンダ
ントの姿をしているのでしょう(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

142/512 SDI00116 松田 純一    RE:リカちゃん誕生30周記念(^_^;)
(14) 97/07/07 15:50 139へのコメント コメント数:2

Neonさん

>>リカちゃんのパパは国際線のパイロットと...

そうなんですか(^_^)。じゃあお父さんの意志を継いで...(笑)。
姪にプレゼントしようと思ったのですが惜しくなってしまい
ました(爆笑)<--取っておいてどうする(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

143/512 SDI00116 松田 純一    RE:【最新映像】火星探索機
(14) 97/07/07 15:55 141へのコメント

鵜沢さん

火星は昔からSFの対象だったし、少年の夢をかきたてる星でし
たね(^_^)。タコのような火星人が本当にいると思っていまし
たもの<---10歳くらいまで(笑)。 いまでも人面岩など興味はつき
ませんが月面写真もいくつかの 書籍によると人為的に編集された
ものがあった...というよう な話もあるし...興味はますます膨らん
でいきますな(^_^)。 やっぱし生命の痕跡がはっきり見つかったり
したら嬉しいの ですが...そりゃあ無理かな(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

149/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:リカちゃん誕生30周記念(^_^;)
(14) 97/07/07 23:49 145へのコメント コメント数:1

RELHAMさん、こんにちは(^_^)

>>何十年後かに、「何でも鑑定団」

に応募するってのは…

あの番組は私も大好きで、自分の意志で見ている数少ない番組です(^_^)。
で、どう考えても家にはお宝はまったくありませんし、一番古いものを
と探してみたところ、それは私自身という結論に達しまして...(笑)。

後のお宝を育成しようと(^_^;)という頭も少しはあるのかも知れませんね。

SKOSHING SYSOP 松田純一

160/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE5: コレラと免疫力低下
(14) 97/07/09 08:16 159へのコメント

Bergさん

>>うちの息子(3ヶ月)が幕張でデビューしました(笑)。

私もベビーカーの中で眠っている彼氏に初めてお会いしました(^_^)。
「おおっ、この子がBergさんの息子ですかぁ...」と軽くほっぺをつ
っつくと、Bergさんは無茶にも息子を揺り起こして「松田のおじちゃ
んですよぉぉぉ」とパパぶりを発揮(笑)。

会場の中のベビーカーも特に違和感はありませんでしたし、ご指摘の
とおり事情がゆるせばもっとこういう風景が増えて当然ですものね。

SKOSHING SYSOP 松田純一

165/512 SDI00116 松田 純一    2400用特注カバンが到着
(14) 97/07/10 08:08 コメント数:2

JDCの初日、注文してから久しいPowerBook2400を入れて持ち歩く
特注のカバンが出来上がり、秋谷さんがわざわざお店からピックアップ
していただき会場に届けてくださいました。
ありがとうございました<---秋谷さん(^_^) このカバンは革の色は勿論、
大きさや厚み、ポケットの数やその位置そ してデザイン全般にいたるま
でお店で「ああだ、こうだ...」と注文させ ていただき作っていただいた
逸品。 さっそく、おそるおそる2400を内部の専用ポケットに入れてみま
したが 私がお願いしたとおりでOK!!(2400は縦て入れるようにしました)。
革製 としては軽く作っていただきましたしなによりもコンピュータが入っ
てい ると自己主張しないそのデザインにひとり悦に入っています(^_^)。
安いものではなし、思ったように出来上がるか少々心配していましたが
満足な結果でよかった...。しかしこういうお店があったとは秋谷さんから
教えていただくまで知りませんでしたが、ホツレたりバンドの金具が壊れ
ても安心して治していただけるので長く使えます。

SKOSHING SYSOP 松田純一

170/512 SDI00116 松田 純一    RE:2400用特注カバンが到着
(14) 97/07/10 12:49 169へのコメント コメント数:1

えりりんへ >>松田さんの「長く使える」って半年?(爆)

随分ときついことをおっしやるではあ~りませんか(笑)。
私だって長い間使う物もあるんですってば...(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

181/512 SDI00116 松田 純一    RE:2400用特注カバンが到着
(14) 97/07/10 20:08 180へのコメント

藤本さん

>>来年はムリでも再来年の幕張では私が競りにかけている
>>かも知れぬな(笑),松田さんの鞄。

またまたぁ...いぢめてはいけませんってば(^_^;)。
いまから鞄の裏あたりに、予約者名簿でも貼り付けておき
ましょうか(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

183/512 SDI00116 松田 純一    困ったことだ
(14) 97/07/10 22:31

まったくアップル(米国)は困ったもんですねぇ(^_^;)。予測ができなかった
訳ではありませんし、業績を考えれば遅いくらいなのかも知れませんが会長
のアメリオさんが辞めてしまいましたね(^_^;)。
四半期毎の数字に追われるのは分かりますが、企業としていまが一番大切な
そして盛り上げなければならない時期でしょうに!!!!!!!

JDCの初日にバイス・プレジデントの方を含め3人と会食したのですが、その
時奇しくも「アメリオ会長はお元気ですか?」っていう話題が出たばかりな
のにぃ(^_^;)。
ジョブズ氏の発言権が高まるような記事もありますが企業ってそんなにカリ
スマ性が必要なのかしら...。だってジョブズ氏はカリスマの固まりみたい
な人でしたが失敗したものねぇ。

こうしたことはアメリカ企業の典型でありよくあることなのでしょうが.....
しかしこれまでの前科を振り返ってみても...分からない会社ですねぇ(;_;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

187/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE7: コレラと免疫力低下
(14) 97/07/11 07:14 184へのコメント コメント数:2

Bergさん

お疲れさまでした(^_^)。

>>会場の廊下の人口密度が異常に高かったことが一番印
>>象的でした。

まさしく! 問題はそこが全部喫煙場所だったことです(^_^;)。
タバコが苦手な人の逃げる場所が無いなんて...なんて時代錯誤
の催し物かと思いました。
この点はしっかりAppleにクレームを入れましたが気が付かなか
った...では済みませんよねぇ(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

194/512 SDI00116 松田 純一    RE:リカちゃん誕生30周記念(^_^;)
(14) 97/07/11 12:45 190へのコメント コメント数:1

有田さん

>>香山リカさんという札幌出身・東京医大出の精神科の医師でちょっと
>>ボーイッシュな感じの綺麗な方がいます。

ほう...お会いしたい(笑)。
リカちゃん人形は誕生30年だそうですから、どうなんでしょお医者さん
のお父さんかどなたかが真似たのかな...いや...その精神科のお医者さ
んがおいくつくらいの人かによりますか(^_^)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

195/512 SDI00116 松田 純一    RE:リカちゃん誕生30周記念(^_^;)
(14) 97/07/11 12:50 194へのコメント

>>彼女のはあのリカちゃん人形からつけたペンネームです。

ペンネームですか(^_^;)。なるほどね...。

>>今度小説を出したそうです。

小説ねぇ。誰でもひとつは小説書けるというけどどんな
小説なのかは興味がありますが...精神科のお医者さん
らしい内容なのかな。

SKOSHING SYSOP 松田純一

Macintosh 最初期国内広告に見るミステリー?

先日1984年9月/10月号という古いMACWORLD誌をなにげなく眺めていたらとあるページに釘付けとなってしまった。それはMacの日本国内向けに制作されたとするカタログが載っていたからであり、そのキャプションには「As this Japanese advertisement shows, marketing efforts are going ahead as Apple readies international versions of the Mac.」とあった。


それは「この日本の広告が示すようにAppleはインターナショナルなセールス活動を進めている」といった意味でありその一例として日本の広告が取り上げられたもののようだ。

Catalog in Japan of the Mac_05

Catalog in Japan of the Mac_04

Catalog in Japan of the Mac_03

※1984年9月/10月号のMACWORLD誌(上)に掲載されていたMac日本語広告ページ(中)とその拡大部分(下)


ただし最初期のMacintoshカタログや広告のほとんどは記憶しているつもりでいた私だが、この広告は所持していないばかりか見た記憶がない。無論単に忘れただけという可能性も強いが…(笑)。しかしよくよく細部を確認してみると面白いといっては語弊があるが、当時のMacintosh市場の混乱ぶりがうかがえる貴重な資料だということが分かってきた。

なぜならアップル製品国内販売元という覧に小さくキヤノン販売株式会社 アップル営業部と株式会社イーエスディラボラトリの名があったからだ。
実はオールドMacファンなら大方はご存じなはずだが、日本にApple IIを最初に持ち込み国内総代理店として長らく努力されてきたイーエスディラボラトリ社だったが、アップルジャパン(当時はアップルコンピュータジャパン)設立後は一層の市場拡大を目標にキヤノン販売と販売契約した…という経緯がある。問題はそのことをイーエスディラボラトリ社への説明もなしに進めたことだ。

この辺の詳しい経緯については斎藤由多加著「林檎の木の下で」に詳しいが、当時イーエスディラボラトリに頻繁に出入りしていた私にしても詳しい事は知る由もなかったがそうした空気を敏感に感じたものだ。
結局1983年12月、忘年会だったそうだが…酒の席でイーエスディラボラトリ社の水島社長の苦言をきっかけにアップルジャパンの福島社長は席を立ち両社は決定的な溝を作ってしまう。

アップルジャパンはより多くのMacintoshを日本市場で販売するにはイーエスディラボラトリ社では力不足だと考えたのだろうが、要は米国本社の日本市場無理解に当時のアップルジャパン社長だった福島氏自身が苦悩していたというし、理由はともかくイーエスディラボラトリ社への仕打ちは根回しもなくそれまでの恩義も忘れた無礼で卑劣な行為であったことは事実である。
問題はイーエスディラボラトリに対し、キヤノン販売の下で販売を続けるのであれば優遇を図るといったアップルジャパンだったが、直前まで国内サポートを一手にやらされた上に急にはしごを外されたイーエスディラボラトリ社がその条件を飲むわけはなく、結局イーエスディラボラトリ社との契約は解除に向かう...。

したがってそれらの経緯を踏まえ、これまで個人的にはキヤノン販売とイーエスディラボラトリの両社名を記載した広告やカタログなど存在するはずはないと漠然と考えていたのである。しかし1984年9月/10月号のMACWORLD誌に紹介されている広告にはその両社が並んでいたからこそ目が点になったのである。

問題はこの広告がいつ頃作られたかだが、それを探るヒントはいくつかある...。
当初のアップル日本法人は1983年6月21日にアップルコンピュータジャパン株式会社 (Apple Japan, Inc.) として設立されたことになっている。そして本社は赤坂ツインタワービル本館であった。
当該カタログを見ると、住所は間違いなく "赤坂ツインタワービル本館" とあるし "84年春、すでにアメリカで大反響を呼んでいるマッキントッシュが、いよいよ日本に上陸しました…"という文章および "Appleから、'84年、パソコンの新種。"とあるからして間違いなくMacintosh 128Kの国内販売開始を意図して作られたものに違いない。

また世界同時発売を謳ったMacintoshだったから、日本でのプレス発表も1984年1月24日にホテルオークラ別館で行われたが、実際の出荷は同年4月で本体価格は69万8千円だった。
だとすれば常識的にこの広告あるいはカタログはその時点で用意されていなければならなかったはずだし、逆にカタログ上部にMacintoshの世界同時発売と掛け合わせた 「ヤンバルテナガコガネ という昆虫が1984年1月24日、新種と判明」という文字があることからも1月24日以前に作られたものとは思えない。したがって国内販売開始の4月直前に刷られたものと考えて無理はないだろう。

余談ながら当該広告ページを現在の視点から見ると何とも歯痒いというかフォーカスの定まらない出来に思える(笑)。
当時の状況から推察してこの種の企画を先導したのは井之上パブリックリレーションという広告代理店だったはずだが、カタログ本文の日本語もどこかたどたどしく感じるし、前記したようにコガネムシの新種発見とMacintosh発表の時期を掛け合わせるというその手法自体、私には野暮ったさ、戦略のなさを感じる…。

ともあれイーエスディラボラトリ社発行「APPLEマガジン」の1984年6月7月号(表紙は私の作品)に社長の水島氏が載せた「アップルとイーエスディ」という記事には 「アップルジャパンとの契約は今年(1984年)6月まで」 とある。そして契約更新はされなかったようだが、当該広告が出来上がった時期が前記したあれこれで間違いなければイーエスディラボラトリ社は契約上6月までは紛う事なき国内代理店だったのだから社名の記述があってしかるべきではある…。

Catalog in Japan of the Mac_02

※イーエスディラボラトリ発行「APPLEマガジン」1984年6月7月号表紙


それにキヤノン販売にしても本当の意味で国内総代理店として機能するのはApple IIcからだった。したがってカタログに両社名が記載されるのが自然なことは間違いない。

要するにこの広告が1984年の4月から出荷開始されたMacintosh国内販売用に作られたものとするなら、アップルジャパンとイーエスディラボラトリとの契約期限である同年6月満了までのたった2ヶ月間しか使えない代物であったということになる…。であるなら頻繁にイーエスディラボラトリに出入りしていた私の目にも触れる機会がなかったのも当然か…というより、そもそもイーエスディラボラトリ社がそうした不本意なカタログを好んで配布したとは思えない。

実は手元にイーエスディラボラトリ社が独自に用意したMacintoshカタログがある。ちなみに私自身Macintoshはイーエスディラボラトリ社で購入した。
ともあれ当時私はこのA4見開きカタログがなぜ質素なモノクロ仕様なのかという点について引っかかっていたが、いま思えば同社として先が見えているビジネスには投資できないと考えたのかも知れない。さらにその表紙には「…本当に人間のために作られたもの。イーエスディはそのようにものを愛し、そのようなものをこそ供給し、サポートすべくありたいと考えます。」と目立つキャプションがある。

Catalog in Japan of the Mac_01

※イーエスディラボラトリ社が用意したMacintosh最初期カタログ


これまた些かパソコンのカタログ、それも表紙に載せるには感情的な文ではないかと考えていたが、この一点にこそイーエスディラボラトリ社のビジネスコンセプトは集約されていただけでなく、当時のアップルジャパンに主張したいことだったに違いない。

さらに注意深くこのカタログを見るとおかしな点に気づく…。それは表紙として使われているMacintoshの写真だ。ここには当然のことながらMacintosh 128Kの写真が使われるはずだが、フロッピーを出し入れするスロットの形が実際の3.5インチサイズより長く5インチのように見える。
勿論こうしたカタログデータはAppleから正規に提供されるものに違いない。しかしMacintoshのプロトタイプは直近まで独自開発の5インチサイズを採用する予定だったから、何らかの手違いで "Twiggy Mac" と呼ばれていたマシンの写真がAppleからイーエスディラボラトリ社に提供されたのかも知れない。だとすればこうした点においても当時のAppleはかなりいい加減なマネジメントしかできない企業だったことがわかる(笑)。

ということで、たった一枚の広告からではあるが、こうして振り返って見ると当時は見えなかった状況が俯瞰図を見る感じで知ることができるのは興味深いし、ビジネスとはいえ悲喜こもごもの混乱した市場を経て今日の隆盛があると思うと実に感慨深いものがある。

思うにアップルジャパンという日本法人と足掛け14年ほどデベロッパーとして付き合い、1人のユーザーとしてもその設立当時から眺めてきた私だが、あらためて感じることは実に不可解な組織であったという印象だ(笑)。
日本での販売契約相手がイーエスディラボラトリあるいはキヤノン販売であっても、むしろ最初から米国本社と交渉し直接契約を結んでコントロールした方がストレートで誤解を生ぜずに済んだと思わせる事実が多々あった。それはデベロッパーに対しても同じであり、悪くすれば単なる商社でしかなかった。
下手に(失礼)日本法人などを介するから話はややこしく、意思疎通もおかしなことになりすれ違いが多くなっていく…。
当サイトにも度々「アップルジャパン不要論」といった冗談半分、本気半分の言葉が出てきたはずだが、日本市場を円滑に、そして豊かにするはずのアップル日本法人の存在は実は当てにするほど裏切られるという歴史がほんの少し前まで続いていたのである。

丹波焼 市野信水作の文琳茶入を手にして

やっとお気に入りの青織部の抹茶茶盌を手に入れたわけだが、続いて文琳茶入を手に入れることができた。茶入れとはまさしく抹茶を入れる器であるが、狭義には棗(なつめ)に代表される木製茶器に対する陶磁器製の茶器を指すという。棗は形だけのものは最初に揃えたが、陶器の茶入れが欲しくなったのである…。


少しずつ分かってきたことは利休や織部などの茶人たちの特異性である。そもそもある意味出来の良さはともかく普通の陶器に過ぎない雑器にまで当時の茶人たちは何故もあれほど個性やら美意識を引き出して美しさと価値を見出したのだろうか…という疑問があった。それがバブリーな桃山という時代に後押しされたとはいえ、間違いなく茶の湯文化の特殊性でもあるわけで、茶人たちはいわば茶器の姿を借りた自己表現を繰り広げたのであり、武力を見立てに変えた一種の知的武装でもあったのかも…。
何しろ名物といわれる茶入は一国一城に匹敵する程の価値を持つ貴重なものであり、時には所有者の家柄や資格をも左右すると考えられ、事実この小さな茶入れひとつに命がかかる場合もあった。

ところでこの度石川県金沢市より届いた茶入れは日本六古窯の地「丹波」における茶陶作家の第一人者である市野信水作の文琳茶入だという。

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※丹波焼 市野信水作の文琳茶入と共箱


茶入れというと茶壺を想像する人もいるかも知れないが、茶入れは茶壺のように大きくはなくこの文琳茶入のサイズも胴径6.5cm/高さ6.5cm ほどの実に可愛らしい品である。

茶入れは通常蓋には象牙が用いられ、蓋の裏には金箔張りが施されていることが多いというが本作品もその典型的な例のようで、象牙製の蓋の裏は金箔貼りになっている。そして共箱は勿論だが、仕覆(しふく=茶器などの道具を入れる袋)は上等な正絹緞子(どんす)の裂を使ったものでなかなかに美しい。

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※上等な正絹緞子(どんす)の裂を使って作られた仕覆はなかなか美しい


そもそも茶入れはその形により主に肩衝(かたつき)と茄子(なす)に区別されるという。また茄子にしても微妙な形の相違によって、「大海(たいかい)、内海(ないかい)」「文琳(ぶんりん)」そして「尻膨(しりふくら)」と区別されが他にも文琳と茄子の中間の形の「文茄」とか「丸壺」「瓢箪」などバリエーションもあるらしい。
本茶入れは茶入の形態の一種である丸形の茶入であるからして広義には茄子であるが、その形から文琳茶入とされている。
まあまあ茶道にも一般には知られていない専門用語が多々出てくるので戸惑うばかりだが、こればかりはひとつひとつ覚えるしかないしこれまた楽しいものだ…。

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※象牙製の蓋裏には金箔が使われている


「茄子」とは、丸形で全体の形が京都地方名産の加茂ナスに似ているのでこのような名前がついたという。また「文琳」の意味だがそれは林檎の意味で、中国の「詩経」の分類からきた雅称(風雅な名前)であるらしい。まあリンゴに見立てた形だとするなら、まさしくMacユーザーにはうってつけだ(笑)。
ともかく同じ茶入れでも「茄子」は肩衝よりも格式が上らしく、歴史上特に有名なものを天下三茄子と称し茶道具の茶入の中でも優れているとされ「付藻(九十九髪)茄子」「松本茄子」そして「富士茄子」の三つを指し、名物と言われているという。

その付藻(九十九髪)茄子はもともと足利義満所有の唐物茶入のひとつだったらしいが、後に織田信長の手に渡る。そして現在は静嘉堂文庫美術館に収納されているが、その姿および肩衝の代表作で重要文化財に指定されている「初花」や「勢高」そして重要美術品の「新田」は中島誠之助著「天下の茶道具、鑑定士・中島の眼~へうげもの名品名席実見記」で見ることが出来るし別途 NHKのアニメワールドサイト「へうげもの名品名席」でも一連の名物および解説を閲覧することができる。
ともかく付藻(九十九髪)茄子の姿と今回手に入れた「文琳」を比較して見ると確かに「文琳」の方が全体に丸みを帯びていて林檎に見立てたとしても不思議はない...。

まあ分かったような言い方をするならこの文琳茶入はなかなか姿形がよく、釉薬の景色がとても趣き深い風情を醸し出している…とでも表現すればよいのだろうか(笑)。
ともかく一見して可愛さを感じるし、もう少し詳しく見れば釉薬の加減で面積の大半は渋い茶色に見えるものの、甑際(こしきぎわ)~ 首と肩の境から肩に掛けて ~は窯変だろうか…緑色に見える釉色部位がある。そして腰帯という一条の筋があり景色となっている。また高台は糸切りの痕がありこれまたひとつの見所だ。

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※茶入れの底には糸切りの痕がある


さらに「文琳」の意味がリンゴの形に見立てたものと知った後だからかも知れないが、私には見る角度により この茶入れの緑がかった部位がリンゴの果梗についた1枚の葉のように思えて仕方がない。
この文琳茶入に銘をつけるとするなら迷わず “林檎” とするだろう(笑)。

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※なかなか深みのある美しさを見せてくれる文琳茶入れだが、銘は「林檎」としようか(笑)


さて、私には色々な茶器を集める趣味もないし財力もないから、茶入れはこれひとつで満足だ。長いお付き合いをしつつお点前の度に愛でてあげたいと思う。しかし茶の世界はほんの少しずつにしても分かってくると楽しいものだが反面こんなにも面倒な約束事があるのかと今更ながらに驚く。
なにしろ前記した仕覆の紐の結び方があるというのは良しとしても、茶入れに濃茶が入っている時と入っていない時では結び方が違うのだ。慣れればまさしく合理的なのだろうが、この世界は本当に奥が深い…。

ライフログリストバンド "UP" の運動量信頼度テスト

多くの方々と同じく充電のときとiPhone 5との同期以外はずっと左手首に装着し生活している。慣れれば…というより装着の違和感はないから不自然でもなければ苦にもならない。後は一つずつ「UP」特有の機能およびその操作を覚えている最中だが、気になるのは運動量計測の精度である。


まあ「UP」にとって運動量の計測はキモのひとつだから信頼に足りるアルゴリズムの採用と十分なテストを繰り返しているのだろうが、1人のユーザーとしては日々蓄積していく値をそのまま信頼できるものなのか…という疑問が拭えないので念のため他のツールと併用し比較して見ようと思い立った。

UP2_01.jpg

※キャップをミントグリーンにした筆者のツートンカラー「UP」


テストはある日の朝と夕方、愛犬との散歩時に行うことにした。たった2度の比較では十分ではないかも知れないが、1度よりは良いだろう(笑)。
玄関を出る際に「UP」のボタンを2度押しし、2度目を長押しするとバイブレーションが発する。これでいわゆるストップウォッチモードに入ることになる。と同時に左腰のベルトにバード電子社製iPhone 5用革ケース「Tr-5B」に入れてぶら下げたiPhone 5にインストールしてある「RunKeeper」というアプリを起動し、これまたスタートさせる。そしてこのまま自宅に戻るまで計測を続けようということにした。

UP2_00.jpg

※犬との散歩はただ歩くだけではないのでウォーキングとしては些か過酷な運動である


「RunKeeper」は「UP」を使うまではたまに起動させてきたアプリであり、特長は後からマップ上で歩いた過程を確認できる点にある。なおこの無料アプリでは「時間」「距離」「平均スピード」「消費カロリー」が計れる。
対して「UP」は、「時間」「距離」「平均スピード」「消費カロリー」の他に「歩数」が確認できるがまあまあここでは「距離」と「時間」そして「消費カロリー」程度を比較できればよいと考えた。

UP2_03.jpg

※「RunKeeper」は移動の記録を後にマップ上で確認できる


さてそもそも両者の運動選択に「犬の散歩」という設定はない(笑)。したがって一応両者ともにウォーキングの設定で計測をしてみた。
早速その結果比較だが、まず朝の散歩は愛犬の気分のまま近所を回って終わりだったので「UP」では35分、「RunKeeper」では35分9秒という結果が…。これはもうピッタリといって良いだろう…当然だが(笑)。問題は歩いた距離だが「UP」は1.81キロメートルなのに対して「RunKeeper」は1.55キロメートルとなっている。差は260メートルということだが、無論どちらが正しいのか歩いた本人も分からない(爆)。さらにカロリー消費だが「UP」は118、「RunKeeper」では104カロリーとなっていた。

UP2_02.jpg

※朝の短い散歩を「RunKeeper」(左)と「UP」(右)双方で記録した結果


しかし「RunKeeper」が前記したマップ上で歩いた経緯をトレースできるのはGPSを活用しているからだろう。そして「RunKeeper」の距離算出がGPSからだとすれば距離に関しては「RunKeeper」の方が正確かも知れない。
ちなみに「UP」には記録された距離を正しい距離に置き換える機能がある。

UP2_05.jpg

※「UP」には計測距離を実際の距離に置き換える機能がある


まあこの朝の散歩は当人も短かったと思ったので夕方の散歩は1時間は歩いてみようと考えながら出発した。
結果だが、時間は「UP」が1時間3分、「RunKeeper」では1時間4分3秒となっていたが、計測スタートとストップ動作は両者同時にはできないためにあくまで誤差範囲だ。
問題の距離だが「UP」が2.72キロメートルなのに対して「RunKeeper」は2.52キロメートルと朝同様「RunKeeper」の方が200メートルほど少ない。
そして消費エネルギーも「UP」が191に対して「RunKeeper」は184とやはり弱冠少なかった。

UP2_04.jpg

※同様に夕方の散歩を「RunKeeper」(左)と「UP」(右)双方で記録した結果


サンプリングの頻度としては貧弱すぎるが、この2度の計測結果の比較を見ると両者の計測アルゴリズムの違いによる差と考えればその差はやはり誤差の範囲であり、したがってこの両者の計測は近似値として信頼するに足りるものだといえるのではないだろうか。
ともかくこの結果から判断しても「UP」は単に腕を振ることで歩数を計測しているといった単純なシステムではないことも分かった。

また「UP」最新バージョンのアプリケーションでは「RunKeeper」などと連携が可能になったのでさらなる拡張性が期待される...。
ただし「UP」に限らないが例えばカロリー消費量ひとつを取ってもあくまで目安であり100%これを盲進して健康面を考えるのは危険だ。なぜならこの値は歩いた距離と平均スピードから算出されるもので、例えば愛犬との散歩で私がどれだけリードを引くのに苦労したか、あるいは公園で抱っこを要求され19Kgもの愛犬を抱きかかえて歩いたか…といった点は考慮してくれない(笑)。

さらに今回は深く突っ込まないが、運動量はともかく睡眠の計測もあくまで参考程度に考えておくべきだ。なぜなら「UP」による睡眠の計測も加速度センサーで腕が動いたか止まっていたかを基礎に計算しているからだ。決して眼球の動きや脳波あるいは呼吸や脈拍などからの総合判断ではないので浅い眠りおよび深い眠りがそのままレム睡眠・ノンレム睡眠に通じると過信すべきではないだろう。
しかし常識的に考えればJAWBONEはそうした比較テストや実証テストはやられているはずだと思うし、今後は競合製品も多々登場することでもあり、ユーザーの選択肢はデザインや価格、トータルな使い勝手の良さ等はもとよりだが、計測の信頼性も大きく関わってくるに違いない。したがって「UP」にしてもどれほど近似値がでるのか、あるいはユーザーケースによりどれほど差が出てしまうのかといったデータを分かりやすく公開してくれるとより安心して使えるに違いない。

ともかく「UP」は大変画期的で素晴らしい製品であるだけに早くも友人知人達の中にはこれなくして1日の生活なし…「UP」を腕につけていないと不安だ…といった「UP依存症」患者が発生している点はいささか心配している(笑)。
「UP」は現時点ではあくまで日常の限られた部分だけをモニターするライフログリストバンドであり、健康へのモチベーションをあげる機会になるのは良いことだが、それ自体は健康医療器具ではない。したがってもっと気楽に楽しもうではないか。

ラテ飼育格闘日記(336)

季節も動くには丁度良いからだろうか、ラテはメチャ元気である。家を出た途端に200メートルほど走り始め、時には全速力モードになるがリードを持っているオトーサンたちはたまったものではない。我が家の近郊は起伏が激しい土地柄なので坂道が多いだけでなく階段も多く、これを駆け上がるにはかなりの体力と気力を必要とする…。                                                                                       
先日、ウィークディの朝、散歩の準備をしているとラテが出窓のタタキで猛烈に吠え始めた。
何事かとオトーサンも窓の外を確認してみたら、なんとそこにはパトカーが3台と救急車が2台止まり、十数人の警察官らが慌ただしくマンションから出入りしているではないか。この尋常ではない雰囲気でラテが吠えるのも仕方がないが実に五月蠅い(笑)。どうやら事件性のある出来事があったようだが、結局何事かは分からずじまいだった…。

Latte336_00.jpg

※ラテが猛烈に吠えるので窓下を覗いてみたらパトカー3台に救急車2台が止まっていた


ところでオトーサンは久しぶりにラテの夢を見た…。というより、見た夢をかなり明瞭に覚えていたというべきか。
しかしその夢はオトーサンの深層心理をどこか代弁しているのか、大変疲れる夢だった…。
ストーリーはこうだ…。
女房がベランダで布団を干すといい、ドアを開放した途端にラテが飛び出して行方知れずになってしまう。無論現実はベランダは2階にあり、ラテがそこから飛び出すなんてことはあり得ないが、そこが夢のいい加減で面白いところだ(笑)。
オトーサンと女房は無論取るものもとらずにラテを探しに行く。リードはついていないが首輪には連絡のための電話番号が金属プレートとして取り付けてあるので(これは本当のことだ)、もし誰かが見つけ保護してくれたら電話連絡してくれるはずだと考える一方、このままラテとは2度と会えないのではないかという不安が次第に大きくなってくる。

Latte336_02.jpg

※結構きつい階段をラテに引かれて駆け上るオカーサン(笑)


これは現実の話であるが、散歩途中の木々とか動物病院の掲示板などには行方不明になったワンコが写真入りで「探しています」という張り紙がかなりある。それらのワンコたちは柴犬だったり雑種だったり、はてまた大型犬だったりと様々だが、その張り紙は半年以上も告知されたままのものが多い。要するに簡単には見つからないのだ…。

Latte336_06.jpg

※近隣ではこんな感じですでに色あせた張り紙をいくつか見かける...


ワンコにしても個体差が大きいとは思うが自分のホームポジションに戻る本能は強いと思うし、その能力もあると思う。また一昔前とは違い、そもそもワンコが一匹だけでうろついていれば目立つしすぐに保健所や警察などに連絡が入ると思うのだがどうもことはそう簡単ではないらしい。
それに都市伝説みたいな話だが、昨今は実験用の生き物を用意することがなかなか難しい時代でもあり、だからこそそうした犬猫を捕獲して売り飛ばす人がいる…といったまことしやかな話も聞いたことがあるのでオトーサンは万一ラテが行方不明にでもなったらと気が気ではないことは確かなのだ。

Latte336_01.jpg

※散歩の途中、はじめての神社に立ち寄った。ラテと共にお参りを...


さて、夢の続きである...。
オトーサンは行き交う人たちに写真を見せたり「こんなワンコ知りませんか」と特長を説明しながら駆けずり回るが一向に手がかりが掴めず不安は大きくなるばかりだ。足は棒になり疲れは極限になり不安で心臓は破裂しそうなのだ。
そして公園らしき場所に入ればワンコは沢山いる。その中にラテがいるのではないかと夢中で探し回るオトーサンは夢の中だとしても自身で滑稽に思えるが、夢の中のオトーサンは真剣そのものなのだ。

そんな探し回る日々が続いたある日、あるとき、とある場所でお馴染みのワンコの飼い主さんに出会う。
飼い主さんはオトーサンが血眼になっているので「どうされました?」と聞いてくれる。オトーサンは半泣きで事情を説明し、もし見かけたら連絡をよろしくとお願いする。何しろその飼い主さんはラテのことをよく知ってくれているし、会えばラテを可愛がってくれる方なのだ。

Latte336_04.jpg

※砂場でオトーサンにアイコンタクトするラテ

そのとき夕闇の草むらから中型犬がノーリードでとぼとぼとオトーサンたちの方に歩いてくるのが見えた。
オトーサンは一瞬でそれがラテであることを確信したが、周りにいる人たちは「毛並みが違う」という。オトーサンもしっかり確認しようとそのワンコに近づくと確かにその毛並みは虎のような縞模様なのだ(笑)。しかしワンコの顔を覗き込むと間違いなくそれはラテであり、とても疲れ果てているようでラテも安心したのか抱え込んだオトーサンの腕でぐったりしている。
その顔を心配そうに覗き込みながらも心から安堵しているところで夢から覚めたが、夢でよかったと心から安堵しつつも布団の中でオトーサンの激しい動悸はなかなか収まらなかった。

どうもラテの夢を見るときにはこうした不安な夢がほとんどだ。ラテと楽しく遊びましたとさ…という夢はほとんどない。
ラテが我が家に来てから1年過ぎた頃に見たラテの夢はやはりラテとはぐれてしまう夢だった。その内容は「ワンコの”ラテ” 飼育格闘日記(58)」にご紹介してあるが、これらはオトーサンが常に何らかの不安を感じている証拠なのかも知れないし、ラテを大切に思うその反動なのかも知れない。

FMACCG : 談話室【50】1997年6月11日〜1997年6月26日

PowerBook 2400cの使い勝手が大変よく、出張には必ず持参することになった。以下感想は2週間ほど使ったあとに記したもののようだが、いま思えばまだまだ重かったもののPowerBook100、170、150、540c、そして5300cなどを経験してきたユーザーとしては感激ものだったのである。                                                                                                             
FMACCG : 談話室【50】1997年6月11日~1997年6月26日

301/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:コメントさん現る!!(ちょっと長
(15) 97/06/11 22:00 294へのコメント

>>     知らない人は鵜沢さん、松田さんに聞こう。
>>
>>と,今やこういう時代なんではないかと思うのでありますが(笑)。

う~ん(^_^;)。いっそ初代コロンビアローズなどぶっとばして、市丸姉
さんや小唄勝太郎までさかのぼりますか(爆笑)。

私の初恋の人は吉永小百合でありまする(^_^;)。
随分と似顔絵を描きましたなぁ...。

SKOSHING SYSOP 松田純一

302/512 SDI00116 松田 純一    PowerBook2400cを2週間使ってみて...
(15) 97/06/11 22:02

今日オリンパスから新しいMO...BLACK TURBOのDMが届きました。
これってPowerBook2400cに最適のようです(^_^)。

ところで私も札幌出張などに2400cを持参して使い込みましたがメチャ
いいですね...これ。
私は出張先で原稿も書きますし電子メールのやりとりもしますがインター
ネット...特に自社Webのメンテなどを確認する必要もあるだけでなく自社
開発中のアプリのテストもしなければなりません。
こうした環境を常に持ち歩く必要がある私にとって、なんだか自分用に
オーダーメイドしたみたいにぴったりと手に来る初めてのマシンだと言っ
ても過言ではないみたい...(^_^)。

FMACCG52_00.jpg

※サンフランシスコのホテルなどでも大活躍したPowerBook 2400c


確かにモバイル用としてはもっと小さく軽いのに越したことはありません
がこれまでPowerBook100、170、150、540c、そして5300cにいた
るまでの機種を求めて使ってきた私ですが、総合得点としてこの2400cは
最高だと思います。
キーボードも見た目よりはずっとしっかりしているし5300cの時にはけっ
こうトラブルがあったフロッピーディスクも外付けとはいえ今のところ読
めないような事はありません。
そして何しろ速い!!

7月に出来上がる予定の2400c用オリジナル特注鞄の到着が待ち遠しい毎
日です(^_^)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

315/512 SDI00116 松田 純一    RE:MacFan
(15) 97/06/13 12:50 306へのコメント コメント数:2

Zakさん、こんにちは(^_^)

>>おお、これは松田さんの現在と過去ではないかぁ(爆)

MacFanの「Macの中の小宇宙」ですか...(^_^;)。
自分で自分の写真をみてつくづく「あの頃君~は...若かった~」
と歌いだしたくなりましたね(笑)。

あのこの号では「がんばれ、Apple!」という特集がありまして
対談に加わらしていただきました。
文章にするとまあ辛辣なことばかり言っていますね...私は(^_^;)。
よほどその日の機嫌が悪かったのかしら(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

324/512 SDI00116 松田 純一    RE:コメットさん
(15) 97/06/13 21:50 320へのコメント

AKITANIさ~ん(^_^)。

>>黙っていてすみません。(笑) とっくに落ちていました。
>>富士通の Inter Top にも落ちております。

よく落ちますねぇ(笑)。

>>PB そのものをくるむような...

AKITANI構想は包むと言ってもインナーバッグというもので
はなく、そのまま持ち運ぶものですよね。またブルーにホワイ
トステッチですか(^_^)。

>>松田さんのような PB2400 を...

こう見ると私はマットウナ鞄を注文したものです(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田 純一

333/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^4:素焼きのルグラン
(15) 97/06/14 11:07 330へのコメント コメント数:2

肉嫌いの私は「骨髄」とか聞いただけで残念ながらダメだなあ(^_^;)。
台湾に行ったときに私にとっては結構変なものが沢山出てこまりまし
た。だいたいモツ煮込みみたいなものもダメな私ですから...鳩の○○
(忘れてしまった)とか豚の××なんてのに箸をつけるには地獄でした。

一応客でしたから、客が箸をつけないと全員が食べられないそうなん
ですよ(^_^;)。で、しかたなく...。

>>さすがに脳ミソ料理は僕も食べるのにちょー抵抗がありました(^^;)。

昔、取引先の人に聞いたことがありますが羊の脳味噌をボイルして
パンに塗って食べるんですって! 確かカナダかアメリカへ出張した
時に出されたとか言ってました。
新鮮な脳味噌をボイルしたものは丁度豆腐みたいな食感でまずくはな
かったそうです(^_^;)。

猿の脳などは最高の(料金も最高)ご馳走なんだそうですが、店に行き
「どれにしますか?」(...あっ、台湾での話ね)と言われて振り向くと
数匹の猿と目が合ってしまって(笑)食べられなかったという人の話も
聞きましたっけ...。

ラーメンとコロッケとカレーとパスタがあればいい...

SKOSHING SYSOP 松田純一(SDI00116)

334/512 SDI00116 松田 純一    RE:MacFan
(15) 97/06/14 11:32 332へのコメント コメント数:2

有田さん

取材することは勿論取材される事もおありな有田さんならお分かりでしょ
うがあのMacFanの対談記事などに消化不良的部分があるとすれば(アリマ
スガ^^;)それは雑誌メディアの限界でしょう(^_^;)。
しかし私は良く企画したと思っています。あれこれの誤報や憶測そして取
材もろくにしない記事が蔓延している時に当事者(Apple)にまで取材を申
込みにいった...そして(快くかどうかは分かりませんが)現社長のコメント
まで取ってきた事実は当然のことながら多くのメディアが忘れていること
かも知れません(^_^;)。基本なんですがね...。
対談もだいたい18時から22時くらいまで対談はかかったのをあれだけ縮
めざるを得なかった...。そして誰も夜道に後ろから刺されたいとは思って
いないし...(笑)。
しかしあのくらいの特集でさえやれない出版社の何と多いことか。

>>タイトルも「がんばれApple!」だからしょうがないけど、

いやいや、冗談でなく頑張って欲しいと心から思っているのですよ! 私は。
だからこそ憎まれ口をたたきながらMOSAをやってみたりね(^_^)。ああい
う記事さえもが出なくなったらアップルも終わりだと思いますよ...ホント。

日経の記事は読んでいませんが...。

SKOSHING SYSOP 松田純一

342/512 SDI00116 松田 純一    RE:MacFan
(15) 97/06/14 22:39 338へのコメント コメント数:1

有田さん

私は個人レベルだと20年近くアップルと直接間接に付き合って
きていますが、良くも悪くも変わった会社です。どこかに昔書
きましたが、ある企業の社長が「松田さんAppleはSorryと言う
事を知らない組織です」とこぼしたことを今でも忘れることが
できません(^_^;)。もう10数年も前のことですが...。

先の対談でもそうですが、最近私があれこれ思うアップルとは
クパチーノのAppleではないのです(^_^;)。何故か?
正直言って企業として付き合う前からAppleと付き合ってきた
教訓のひとつとして、情けないことですが日本でいくら吠えて
も米国は遠く問題点のひとつも相変わらず直らないということ
です(^_^;)。
そして申し上げるまでもなく私共はアップルの世界でビジネス
をしている会社です。日本にアップルジャパンがある限り、い
かにしたら私共のようなマイクロ企業が他社と比較して遜色の
ないビジネスをアップルとし続けていくかを日々模索してきた
のが現実です。そしてお陰様でやっと良い関係を続けていけそ
うと喜んでいた矢先、今回のリストラやらでまたまたある部分
はリセット状態(^_^;)。

釈迦に説法ですがビジネス上の駆け引きは文句ばかり言ってそ
れで解決できるものではありません。むしろ可能な部分、相手
を理解し協調していくなかで生きる道を模索していく事がとて
も重要なことだし、それがいまアップルと我々デベロッパーに
課せられる問題だと認識しているのです。
だから...(笑)文句や苦情提言はそれとして現実論、どうした
らアップル(ここではジャパンのこと)が元気を取り戻し、日本
という市場の真に重要なことを米国に認識してもらうことが
できるかに頭を悩ましているのです(^_^;)。

私は良い意味で(笑)アップルのどなたに対しても良い事は最大
現に評価を申し上げ、苦言は苦言として大人の言葉で申し上げ
てきたつもりだし、これからもその意思は変わらないつもりで
す。しかし辛辣さだけで相手が聞き耳を立ててくれるほど現実
は甘くないわけで...私のトーンがもし弱くなっていると感じら
れたのなら...私も少々齢を重ねて優しくなってきたのかも知れ
ません(笑)。

>>ということで結論はニアみたいですね(^^;)。

いやいや、ニアというより幾多の場で有田さんとお話をしてい
るように基本的な考え方は私とドンピシャでは...(笑)。ただ
その愛情表現が違うだけでしょう?

SKOSHING SYSOP 松田純一

351/512 SDI00116 松田 純一    RE:MacFan
(15) 97/06/15 09:35 346へのコメント コメント数:1

有田さん

>>骨髄食べてもリンゴの食べ方を知らない私です。

私は林檎は食べても(今朝も食べました)骨髄は食べない...(^_^)。
しかし皆さん随分と旨いもの(何でしょうねぇ)や旨いワイン、旨い
店などを知ってらっしゃるもんですね~。
私は好き嫌いはありますが食べ物にこだわりがないのでダメですね。
もう少しMacintoshに対するこだわりの爪の垢でも食生活に向けら
れれば良いのでしょうが(笑)。

女房もこだわりがないので、これまた始末が悪いんですぅ(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

358/512 SDI00116 松田 純一    RE:MacFan
(15) 97/06/15 14:01 352へのコメント

Neonさん

>>僕は待ってる、いつまでも~♪
・・・なのですね

(^_^)なのですよ(^_^)!
何を待つのかって?...(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

359/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:食べ物
(15) 97/06/15 14:04 356へのコメント

鵜沢さん

でも最近鵜沢さんと一緒に食事をしてても、あまり好き嫌いを
感じさせませんよねぇ(^_^)。
いくつか苦手のものもクリアしたし...ナンデシタッケ(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

398/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^6:MacFan
(15) 97/06/18 21:17 393へのコメント コメント数:2

八百さん、こんにちは(^_^)。

>>松田先生、色の道について教えてください(笑)。

色の道ねぇ...(笑)。忘れてしまいました(^_^;)。
液晶の色数は確かにMacintoshの場合32,000色どまりですねぇ。
購入頻度と知識の豊富さとは相関関係ないですよぉ(笑)。
私も液晶について詳しくありませんが、物理的に1670万色出せ
ませんでしたっけ? ただブラウン管式と違い目で見た差が出な
いのでは?
どなたか教えてください、色の道(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

399/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^4:MacFan
(15) 97/06/18 21:22 395へのコメント

>>空気状態の財は月収の1%程度までで押さえて...

確かよく言われることのようですが、新聞代と床屋の値段はほぼ
シンクロされてきたとのことですね。
この理由も有田さんが言われる"空気状態"というか毎月の固定費
として負担に感じないであろうぎりぎの線だそうですよね(^_^;)。

自宅では新聞を一切とっていない...SKOSHING SYSOP 松田純一

413/512 SDI00116 松田 純一    RE:BostonのEXPOは...
(15) 97/06/20 07:24 409へのコメント コメント数:2

諫山さん、こんにちは。

>>松田さん達はどうなんでしょうね?

行きたいことは行きたいのですが(^_^)、齢を重ねる毎にボストン
は遠く感じて面倒でなりません(^_^;)。
それから最近はどうか分かりませんが過去の例だと、どうもボスト
ンよりサンフランシスコの方がExpoの雰囲気を含めて面白いと感じ
ていますしニュース性もあるみたい(笑)。

やはり私はサンフランシスコ専門にしましょうかね(^_^;)。

その昔ボストンExpoで$7,000以上使ったことを思い出しましたが
その頃は新製品、特にビデオカード類もスムーズに日本に入らない
ケースもあり現地調達せざるをえませんでしたが...。
いまは良い時代になったもんです(^_^)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

425/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE2: BostonのEXPOは...
(15) 97/06/21 10:48 423へのコメント コメント数:1

Bergさん

昔、Bostonは行ったついでにとBoston美術館を見て、そしてNew York
に寄り近代美術館やBroadwayでミュージカルのCatsを土砂降りの雨の
中...見に行ったという鮮やかな記憶が残っていまして...。

FMACCG50_02.jpg

※ボストン美術館


FMACCG50_01.jpg

※ミュージカル「Cats」上映中の劇場。ブロードウェイのホテルから撮影


私はBostonの場合、どうもExpoよりこうした分野の方が本当は性に合
っているのかも知れません(^_^;)。
だからBostonのExpoは印象が薄いのかな<-----ウソ(笑)。

>>BostonのWaterfront地区もようやく再開発のスケジュールが...

>>Expoの片方の会場であるWorld Trade Centerの増築が進んで...

そうそう...それからサンフランシスコと比較するとExpo会場が分かれ
ているし(サンフランシスコも昔はそうでしたが)足が不便でしたから
ねぇ...。
しかしご指摘のように綺麗になるのでしょうね。

Bostonの街はステキですね。

FMACCG50_04.jpg

FMACCG50_05.jpg

※ボストンの街並


SKOSHING SYSOP 松田純一

426/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:BostonのEXPOは...
(15) 97/06/21 10:52 424へのコメント コメント数:1

諫山さん

>>$7,000なんか使った日には、確実に殺されます(^^;)。

ええ...(^_^;)。何回も殺されかけています(笑)<---誰に?

>>最近はよほど怪しい物以外は日本で手に入りますか...

そうですね。ありがたいことです。
ただ「怪しい物」自体もなくなってきましたね。残念な
気がします(^_^)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

427/512 SDI00116 松田 純一    JDCでHot, Simple&Deepなソフトたち開催
(15) 97/06/21 13:36 コメント数:2

「Hot, Simple & Deepなソフトたち」開催

JDC(Japan Developers Conference)'97が7月8日と9日の両日
ホテルニューオータニ幕張で開催されます。
その8日の19時から「鶴A会場(1200名収容)」においてスペシャル
セッション「Hot, Simple & Deepなソフトたち」という催し物が
開催されることになりました。

このセッションでは現在開発中または製品化されたHot, Simple &
Deep(Apple社にとって良いソフトの意味)なMacOS対応ソフトを
多くの方々の前で披露・自慢していただくものです(^_^)。
現在該当ソフトの募集を行っていますので興味のある方は下記アップ
ルのサイトでご確認ください。

なお当イベントの企画は当社の小池により発案されたもので先のWWDC
の折り、小規模ではありましたが同種の企画があり当社も日本を代表
する形で参加しました。その経験を踏まえ、楽しくそして有意義なも
のであるという事で正規なJDCでの催し物として開催されることに
なったものです。
主催はMOSA(Macintosh OS Software Association)とアップルコ
ンピュータ(株)です。

セッションは軽食とドリンクを用意するカジュアルなものですから
JDCにご参加する方々も是非会場にお越しください。

SKOSHING SYSOP 松田純一

440/512 SDI00116 松田 純一    RE:JDCでHot, Simple&Deepなソフトたち開催
(15) 97/06/22 10:10 437へのコメント コメント数:1

Zakさん、こんにちは。

>>こんなんなら、もう少し私のSCSIツールを機能追加
>>しておくんだった(^_^;)。

今からでも遅くありません(^_^)。「ちょいっと!」機
能強化していただき、ご参加くださいませ(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

470/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^13:メディア?
(15) 97/06/24 22:16 469へのコメント コメント数:1

タバコを吸う人のマナーの悪さにはホント目を覆いたくなることが
ありますが(^_^;)、最近それ以上に嫌なのが...ごみ箱を漁る人の
多いこと。
びしっとスーツを着た人、人生の粋も甘いもかみ分けたように見え
る年輩のオヤジなどなど...。そうした人がゴミ箱の扉を開けて新聞
やら雑誌を取り出しているのを見ると、オジンの一人として悲しく
なってきます(^_^;)。

昔よりゴミ箱が綺麗になったから...とか、リサイクル...だなんて
理屈もあるかも知れませんが人の心意気みたいなものがものすごく
低下しているようで悲しいです(^_^;)。

問題はこの人たち、ホームレスみたいに雑誌や新聞を買う金が無い
訳ではないでしょうに!その姿を見るとね。

ある地下鉄駅で「読み終わった雑誌などはこの篭へお入れください。
他の方が綺麗に読めるように...」という意味の看板が置かれていた
ことがありましたが、これなら納得するけど(^_^;)。
古~い人間なんでしょうかねぇ...私(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

478/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^13:メディア?
(15) 97/06/25 11:02 475へのコメント コメント数:2

藤本さん

>>ホームレスの人達が四ツ谷あたりで始めたビジネス(?)

いやいや...それならいいと言うわけではありませんが(^_^;)そうで
はなく、通勤途中のおっさんや兄ちゃんがごみ箱から漁った新聞や
雑誌を堂々と電車の中などで読みふけっているんですよ!
別に格好をつけるというのではないのですが、何かの感覚が低下し
てきているような気がしてなりません(^_^;)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

489/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:携電電話....
(15) 97/06/25 23:07 484へのコメント

携帯電話って不思議な代物ですよねぇ...私も持っていますが普段は
電源をOFFにしており、もっぱら発信用ですが...。

その昔、私がサラリーマンになったころ、真っ白なワイシャツの袖を
捲り上げて首と肩との間に受話器をはさんでテキパキと仕事をこなし
ていた先輩たちがとても頼もしくそしてステキに見えました。
しかし今、携帯電話を使っている図は本当に滑稽って感じですね。
電車の中で呼び出し音が鳴ると、一斉にポケットか鞄を開け始めたり、
ふっと気が付くと回りにいる数人が携帯で話している...(^_^;)。

やはり何か変みたい(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

490/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^13:メディア?
(15) 97/06/25 23:13 479へのコメント

有田さん

少なくとも東京の、例えば駅のごみ箱ってメチャ汚いんですよ!!!
分別形式になってはいますが、新聞の上には食べ物の包装紙やら
鼻紙とかね(^_^;)。痰を吐く人もいるし。
特別なリサイクルボックスなら別ですがゴミ箱はやはりゴミを捨て
るところ。身なりのよいおっちゃんが毎日のぞき込むところでは
ないと私はやっぱし思いますけど(笑)。

SKOSHING SYSOP 松田純一

512/512 SDI00116 松田 純一    満員御礼(^_^)
(15) 97/06/26 15:11

当会議室が一杯になりましたのでクローズし、新たに
MacCG 談話室Part-18をオープンいたします。
どうぞご利用ください。

SKOSHING SYSOP 松田純一

ジョブズの教訓が発想の原点〜「Connecting Dots…」とは

私達の周りには情報があふれていることもあって本当に大切な事や何かの拍子に閃いたアイデア、あるいは思いついたあれこれを記憶に留めておくことは非常に難しくなっている。しかしアイデアや閃きは1度忘れてしまうと2度と再会できない可能性もあるからと何らかの方法を模索している人は多いに違いない。


まず最初に知っていただきたいことはこの度ハンズメモリー社がリリースしたばかりのiPhone/iPad用アプリ「Connecting Dots - A free flowing note taking app」という製品の名称とその役割についてである。
それはあのスティーブ・ジョブズが2005年6月12日、スタンフォード大学で行った名スピーチの冒頭にいった「The first story is about connecting the dots.」に機縁しているという。そのまま和訳すれば「まずは、点と点をつなげる、ということです。」といった意味だ...。
すでに有名なスピーチとなり、多くの場で紹介されてきたからご存じの方も沢山いらっしゃると思うが、要は「将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできない。できるのは、後からつなぎ合わせることだけ…」とジョブズが自身の体験を元にしたスピーチから「Connecting Dots - A free flowing note taking app」は発案されたものだという。

Dots_01.jpg

※「Connecting Dots - A free flowing note taking app」のホーム画面例


「Connecting Dots - A free flowing note taking app」(以下「Connecting Dots…」と記す)は後述するように画面上のドット(円形に集約された写真やテキスト)を操作し、並べ直したり、位置を変えたり、新しいドットを加えたり消去しながら単なる点…すなわち最初はドットでしかないシンプルな情報から有機的なあるいは創造的なアイデアを探りだそうとするユニークなiOSアプリケーションなのである。まさしくスティーブ・ジョブズのスピーチではないが、例えひとつひとつは些末な情報だとしてもそれを複数一同に集め、組み合わせ方を考えると何らかひとつの筋道が見えてくることがあるものだ…。

さてさて...閃きは突然やってくる。それも時と場所を選ばない…。
歩いているとき、食事中、友人達と喋っているとき、あるいはトイレで用を足しているときなどなど一瞬自分でも「これは!」と思うメロディが浮かんだり、考えて続けてきた問題解決策などなどが意識の表層に飛び出てくることがある。しかしそれをきちんと捕まえ,記録しておかないことには “夢幻のごとく” に忘れてしまうのもまた常だ…。

幸い私達にはiPhoneやiPadがある。時にiPhoneは日常持ち歩くツールだけに、これを使ってメモを残すことは少しの努力と習慣化することで可能だし、事実活用されている人たちも多い。しかし問題は私達の閃きは即物的であり、前後の脈絡を無視した思いつきであることも多く簡素な文章で説明できるものばかりではない。
またアイデアは突然閃くだけのものではない。あれやこれやと関連…だと思われるデータを振り回している時に思いつくということも多い。

そもそも我々人間の思考過程は本来漠然としたものである。ある研究によれば我々が同じ事に集中できる時間は数分に過ぎないようで、そもそも意識を一点に向けていることは出来ない相談であるらしい。
そして例えば何かの企画を考える場合にも一から十まで頭の中にアイデアが整然として置かれている場合などほとんど無いといっても過言ではないし、むしろ思いつきの細切れアイデアを複数一同に介せばそこからまとまったアイデアが構築できるケースが普通ではないだろうか。
アウトラインプロセッサや KJ法などはそうした意味において企画とかマーケティングを業務とする人たちに支持された思考支援ツールだが、もっと肩肘をはらずにメモ機能と思考ツールを結びつけ、場合によっては思いもかけないアイデアや結果を生み出す可能性を期待できるのが「Connecting Dots…」なのだ。

KJ法が一般的にカードを利用してグループ分け、あるいは関連をグループ化し、多くの断片的なデータを統合しながら新しいアイディアを生み出したり、問題の解決を探っていくのに対し「Connecting Dots…」はその名の通りひとつの情報単位…それはで写真あったりテキストであったりするが…をドット化してメモり、時に階層化し、一同に並べ、あるいは比較することで新しいアイデアを生み出す一助にしようとするものだ。
しかし「アイデアを生み出す」などといえば腰が引けるユーザーも多いと思うが「Connecting Dots…」を使い易いメモアプリと捉えても一向に差し支えないと思う。
忘れたくないこと、後で整理しておきたいこと、思いついたこと等々をその場その場でテキストや写真を取りながら残しておくだけでも利点が生まれるし、それらが後で新しい価値を有む可能性はだれにも否定できない。

例えば「Connecting Dots…」ひとつあれば、旅行記などたやすく作成できるのではないだろうか。
旅先で出会った食べ物や印象的な風景をリアルタイムに撮影し、その場で得た感想やエピソード、場所場所の伝来や由来をテキストで記録しておけば後からひとつの目的のためにまとめることなど容易に違いない。

ただし「Connecting Dots…」は目的意識を持ったユーザーでないと取っつきにくいかも知れない。なぜならアプリを起動するとそこにはドットすなわち円形の中にテキストや写真が押し込められているものが並んでいるだけだ…。
したがってまずは基本的動作、仕組みを覚えていただきたいが無論難しいことなど何もなく、指一本で操作は可能である。ここでは基本操作、出来ることを分かりやすく箇条書きにしてみよう。

・ジャンル別の真っ新ホーム画面を作成可能

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※ホーム画面下を上にスライドするとジャンル別のホームメニューが表示し、メニューの空欄部位を強く長押しすれば新しいジャンルを作成できる


・ジャンル別ホーム画面を上に引き上げると一覧表示され、タップすることで表示の切り替えが可能

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※複数のホーム画面が一覧で確認および切り替え可能


・ホームページを左にずらすと右サイドメニューに階層が表示
・ドットはタップすることで内容表示し、階層下にデータがある場合は階層をサイドメニューに表示

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※愛犬のビジュアルドットをサイドメニューに移動した例


・ドットがトップデータだけの場合は手動でサイドメニューに移動可能
・空白部位を長押しで新しいドット作成


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※空白を長押しすると新しいドットが用意され(左)、ドットの種類を選択する画面が表示(右)


・ドット作成はテキスト入力と写真(撮影かファイル読み込み)を選択可能
・テキスト入力は音声認識入力も可能


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※テキスト入力は音声認識利用もできる


・写真を選択した場合は撮影かライブラリからの選択かを選べる
・サイドメニューを左に移動させると写真とテキストの実データを表示


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※サイドメニューを左に移動させると実データが表示


・ドットは指でドラッグして場所を入れ替えることができる
・サイドメニューの階層は写真テキストの区別なく一番上がトップの階層としてホーム画面に表示
・階層に何らかのデータが入っているとホーム画面上のドットは大きめのサイズになる
・ドットは長押しして移動すると複製が作られる


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※ドットは長押しすれば丸ごとコピーが作れる



・ドットは画面外にドラッグして消去できる


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※ドットは消去も簡単


・カテゴリーメニューを右に移動するとエクスポートメニューが表示。左のアイコンにドットをドラッグするとPDF、テキストに変換し、右のアイコンにドラッグするとFacebook、Twitter、Tumblrに出力してくれる。

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※カテゴリメニューを右に移動するとエクスポートメニューが表示。PDF、テキストおよびFacebook、Twitter、Tumblrに出力可能


こうしたオペレーションの組み合わせで、ドットを作り、テキストと写真を混在させたデータをジャンル別、階層で扱い、メモし、蓄積した上で任意に並べ直して閲覧しつつ自由に編集しながら考えをまとめたり記憶補助の役割を果たすわけだ。
なおテキスト入力はiOSの音声認識入力が可能なので、短いフレーズなどは環境が許せば声で入力した方が思考を中断しにくいのでお勧めだ。

ともあれ「Connecting Dots…」に限らず、この種のツール活用のキモはユーザー自身にある。なにもしなければツールは何の役にもたたない。いかにアプローチするかを工夫し、積極的に関わるユーザーにこそその真意がわかる類のアプリケーションだといえよう。
また「Connecting Dots…」は生まれたばかりのツールであり多分に開発者側の意図した機能すべてが実装されているわけでもないと想像する。
これから多くのユーザーの声に耳を傾け、操作のシンプルさを犠牲にせず強力な思考支援ツールとなればそれこそ iOSのキラーアプリケーションとなる可能性も大だと感じる。

最後に取り急ぎ現時点での個人的な要望だが、まずテキストと写真をドットとして活用できるだけでなく、喋りの録音データをドットとしてサポートできないものか…。データ容量が肥大になることを考え、例えば1ドット5秒間までという制約があっても良いと思う。さらに簡単な手入力、すなわちフリーハンドによるお絵かきモードがあればテキストでは残しづらい実イメージを図形や手描きでメモれるので現実の閃きやアイデアをより具体的な形にする大きな助けになると思うのだが...。
しかし…ああ、「Connecting Dots…」を拝見しているとソフト屋の虫が騒ぎ出す(笑)。

Connecting Dots ― A free flowing note taking app - Kenzo Yamaguchi

ライフログリストバンド UP ファーストインプレッション

Twitterのタイムラインを眺めているとJAWBONEの新製品「UP」に興味がないのは変人だという気がしてくる(笑)。個人的にはこれまでの経験上 e ヘルスとか e マネーといった製品類にはいささか疑りながら接してきたので「UP」に対しても少し腰をひきつつ冷静に皆さんの反応を見聞きしていた…。                                                                                                        

私のような年齢になればなにがしかの持病があるし、正直いまさら健康管理か…という思いもある。また若い時には肉体的にも精神的にも激務が続いたものの、すでに半分以上現役から身をひいているオッサンとしては「UP」で運動や睡眠そして食事などを管理したところで「今更遅いよねぇ」という気もするのだ(笑)。
したがって言い訳めくが、私が「UP」を手にしたのは自身の健康管理のためというよりデバイスの魅力を体現したいからに他ならない。

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※UP for JAWBONE ライトグレー(M)パッケージ


ともかく「UP」は売れているようでカラーとサイズによっては品切れが続出しているしインターネット上では開封の儀をはじめその使い勝手が多々報告されているので、同じような事はしない…。
まずどなたも同じだろうが「UP」購入に際してはサイズの検討とカラーの選択に迷う。サイズに関しては分かりやすい解説もあるからしてそんなに心配していなかったもののカラー選択は実に迷った。
迷いながらも在庫の有無なども考慮に入れつつ、サイズはMそしてオヤジユーザーとしては一番目立たないであろうとライトグレーにした。
ただし遊び心もくすぐるアイテムなのでトリニティ社で別途「UP」用キャップ(ミントグリーンとブルー)を購入し、ツートンカラーにしてみようと考えた。これがなかなかに美しい…。

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※別売のキャップを2種類購入してみた


さて続いての疑問だが、「UP」は利き手にすべきなのか、あるいは左右どちらでもよいのだろうか。
JAWBONEサイトのFAQを見ていくと回答があった。それには「これまでの経験からは、利き手でない方の手にUPを装着すると、最も正確な結果が得られることがわかっていますが、どちらの手首に着けても正常に機能します。」というものだった。では安心して利き手ではない腕時計をしている左手に装着することにしよう…。

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※ミントグリーンのキャップを付けた私の「UP」


ということで早速左腕に装着した。サイズは前記したようにMサイズだが、私の場合は事前に手首の周りを計ったら17.5cmほどだったが、きついのは避けたいとしてもピッタリ感が好きなのでMサイズにしたがとてもフィットして良い感じだ。
装着してしばらくすると、素材の低刺激性医療用ゴムの本体は着けていることを忘れるほど自然でよろしい。ただしたまに腕時計と干渉して違和感を感じるときもあるが、それは織り込み済みだ。

1つ心配なのは防水仕様だというから水洗いすれば心配はないものの、このライトグレーは汚れが目立つかも知れないということ。特に私の場合は朝夕は雨が降ろうが風が吹こうが愛犬との散歩に出かけるし、戻ってからも愛犬の足を水洗いして乾かすなど汚れ作業も多いというヘビーユーザーなのだ。
さらにリードを手首に巻き付け、力もかなり加わるのでUPが傷ついたりキャップが抜けて紛失する、あるいはボタンを何らかの形で長押ししてしまう可能性をも心配したが実際数度の散歩で確認した範囲では特に問題ないようだ。

ともかくJAWBONEの他の製品と同様この「UP」もApple製品なみにいわゆるマニュアルレスの商品だ。ヘルプ機能が優れているしサイトにアクセスして情報を得ることができるもののパッケージに「UP.JAWBONE.COM にアクセス〜スマートフォンでアプリをダウンロードしてください」というメモみたいなものだけしか入っていないのはとっかかりとして面倒なのは事実…。やはりパッケージを手にしたら製品概要が理解できる工夫をして欲しい。
なにしろ「UP」は液晶ディスプレイもなく操作は1箇所のボタンだけだ。しかしその豊富な機能を使い込むには設定や使い方を知らなければならないが、それはひとつひとつ順に覚えていけばよいとしてまずやることは充電。

すでに7割程度充電されていたようで私の場合は1時間程度でフル充電のサインが出た。後はともかく腕にはめておくことだ。そして覚えることはただひとつ、モードを昼モードと睡眠時モードにする方法だ。
これはボタンを長押しするとトグルで昼モードと睡眠時モードになるのでこれさえセットしておけば基本行動の情報は蓄積され、例えばiPhone 5と同期すればなにがしかの結果が表示される。それをベースに色々な機能を使うよすがとすればよい。まあ、昼夜モードの切替を忘れたからといって実害があるわけではないが、睡眠の質が計測されないのでこれは習慣にしておきたい。

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※ボタンを長押しして日中モード(上)と睡眠モードを切り換える(下)。下の睡眠モードではグリーンの点灯アイコンが月の形をしている


そうそう…充電といえば「UP」を活用する上で重要なのは充電のタイミングだ。フル充電で10日間連続使用が可能だとしても「UP」は365日、腕にはめているべきアイテムだ。
iPhoneなら就寝時間中に充電すれば問題ないが、せっかくの「UP」だからして睡眠時もその質や傾向を知るべく腕にはめておきたい。
ではいつ充電すべきか。そんな話題がTwitterに出たとき、AssisOnの店主:大杉さんからアドバイスをいただいた。それは「充電のコツとしては3日に1度ぐらい充電するんです。すると15分ほどで満充電が完了します。ぜひお試しを!」ということだった。
なるほど...3日に1度、15分程度なら腕から外すことも問題ないだろうと、私も3日目の夜に購入直後のフル充電を別にすれば最初の充電を試みた。ただしどうした訳か15分では終わらず28分かかったが、後はユーザーの生活パターンに合わせ自分なりに使い方を工夫するのも「UP」の楽しい点だろうか。
ともかく「UP」を着けたからといって即健康に結び付くばすもないし現実は自身の生活がいかに理想にほど遠いかを思い知らされることになるだろう。しかし「UP」との生活は健康への配慮が深くなり、毎日の生活がちょっと楽しく、張りのあるものになるに違いない。

ラテ飼育格闘日記(335)

1ヶ月が過ぎるのは実に早い。ラテに飲ませているアトピー対処用の薬がなくなったのでオトーサンは急遽自転車を飛ばして動物病院に出向いた。やはりまだ目脂と耳垢が酷いし、花粉の季節でもありしばらくよい状態が続いてきたラテの体調もこれからは予断を許さないと考えなければならない。


とはいえ一時の酷い状態から見れば顔はもとより四つ脚の体毛もかなり生えそろってきた。これまでの状況を気に掛けてくださっている人たちからは「ラテちゃん綺麗になったね」との声も…。
確かにアトピー以外はお腹を壊すこともなくお陰様で元気で、散歩の途中でも興が乗れば駆け、実によい表情を見せる。

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※機嫌が良いのか、とても良い表情だ

ただし広い公園に出向いても通常はラテが安心して遊べる友達ワンコの登場を期待できるわけでもなく、広い公園の真ん中あたりに座り込み、オトーサンがリードを引いてもなかなか腰を上げずジッと公園入り口方向を見詰め、誰か知っているワンコや人物が来ないかを待っている…。
まあラテはそれで良いのかも知れないが、オトーサンはたまったものではない。歩いているのなら時間は自然に経過していくが同じ場所に椅子もなくただただジッと立ち尽くしているなどというのには限界がある。

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※広い公園の真ん中で歩きもせずじっと何かを持っている...

とはいえなるべくラテの思いを尊重しようと15分…20分とオトーサンもその場に立ち尽くしているが、これほど面白くないことも他にはない(笑)。
公園の周りには小型犬やお馴染み数人の飼い主さんたちが散歩を続けているが、ラテは残念ながらその輪の中には昔から入れないので近づくわけにはいかないのだ。
そんな公園の真ん中にぽつんといるオトーサンたちを不憫に思ってか(笑)、時々周りを回っている飼い主さんのお一人お二人が近寄ってくれ「ラテちゃんどうした?」と声をかけてくれるときもあるがラテは実に無愛想だ。
そんなときはどうした具合か、飼い主さんが差し出してくれるオヤツも食べないのだからオトーサンの立場もない(笑)。

たぶんこのままオトーサンが何のアクションも起こさなければラテはきっと1時間でもその場を離れないのではないかと思う。しかしそこまでのお付き合いもできないのでオトーサンはタイミングを伺いながらリードを引いたり、あるいは抱っこをして公園から強制退去を命ずることになる。
なにしろ公園でボール投げをやろうとしてもラテはまったく乗らないのだから始末が悪い。歩きもしない、遊びもしない、ただただ座ってジッとしているのだからオトーサンは焦れてしまう。

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※オカーサンのリードで散歩を楽しむ

こうした刺激がない夕方の散歩から帰ると、ラテは俄然オトーサンに遊びを強制する(笑)。
マッサージチェアに深々と座って一息ついているオトーサンの耳元で「ワオン!アンアン!」と声は大きいが少し乾いた甘え声を続け、オトーサンが嫌々振り向くとその場で両前足を突き出し頭を下げ、お尻を上げるワンコ独特の「遊ぼう」ポーズでオトーサンを誘うのだ。

しかしオトーサンは例え公園で立ち尽くす時間が長かったとはいえ往復の散歩は距離にして最低3キロほど歩くし、少し寄り道すれば4キロ以上ということも珍しくない。その上にリードを引き、時に駆け、時に19Kgのラテを抱っこして歩くわけで正直フラフラなのだ。
だからわざと無視して寝たふりするが、マッサージチェアの背を倒して寝ているオトーサンの耳の側で吠え続けるのだから本当に寝るわけにもいかない。

仕方なくオトーサンが身を起こすと遊ぼうポーズのその顔は光り輝くような表情をしている。その嬉しそうな顔を見ると例え数分でも遊んであげようという気になるオトーサンなのだ。
そんなときラテのお気に入りのボールを取りだし、手には数個のおやつを持ってラテと対峙する。ラテは涎を垂らさんばかりに期待してオトーサンの一挙一動に注目している。
この場が盛り上がるか、盛り上がらないかはすべてオトーサンの腕次第なのだ(笑)。

ボールを握り、オトーサンがゆっくりと腕を上げる。
ラテはオトーサンの手にあるボールを注視し、顔がす~っと上がっていくと同時に期待が120%に達するのか口を大きく上げながらボールがどこに飛ぶかを一瞬でも見逃さないと身構える…。
オトーサンは玄関に向かってボールを投げた! と見せかけ左脇の下に挟んで隠す。無論ラテは玄関に向かって突進するがすぐにボールが投げられていなかったことを察知しオトーサンの背面から脇の下にあるボールを取ろうとマズルを押しつけてくる。
どうやらオトーサンのやることはすべてラテに知られているようなのだ。
その後組んずほぐれつの乱闘となるが(笑)、ラテに飛びかかるのはオトーサンの役目でラテは逃げる一方とこれまたいつものパターンなのだ。

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※マッサージチェアで爆睡するが、頭が落ちている(笑)

そんなたわいもない一時を過ごすとさすがに満足したのかラテもマッサージチェアに丸くなり、その頭を突き出しながら笑顔を浮かべているような寝顔を見せてくれる。
オトーサンはそんなラテを眺めながら今日もなんとか無事にラテとの攻防が終わったと安堵のため息をつくのでありました…。

IPEVO Ziggi USB書画カメラ HDバージョン使用記

USB書画カメラとして以前ご紹介したIPEVO Ziggi が知らない間にHD (hight definition)すなわち高精細仕様になって再登場していた! 早速その違いを体験すべく取り寄せて試してみたが、解像度が見違えるほど高くなっただけでなくマイクロフォン内蔵、そしてマニュアルもきちんと日本語版が用意されているではないか...。


IPEVO Ziggi USB書画カメラは常に私の机上にあって日常さまざまな形で活用している。その役割や長所・短所を含むスペックなどについてはこれまでにもご紹介しているのでここでは詳細を繰り返さない。
ただしそうしたご紹介の中で本製品を気に入ったユーザーの視点から希望・要望を記したがその要点は3つだった。

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※USB書画カメラIPEVO Ziggi HDパッケージ(上)と別売専用キャリングケース(下)


ひとつは出来ることなら解像度を一般のデジタルカメラ並に上げて欲しいこと。2つ目はウェブカメラとして使う際にマイクロフォンが内蔵されていない点が不便なこと、そして3つ目は製品をきちんと理解するためにはやはり日本語の取扱説明書は不可欠だということだった。

今般「USB 書画カメラ Ziggi HD」として登場した製品は驚いたことに前記3つの問題点がすべてカバーされていたのである。
無論当サイトの要望をそのまま繁栄したというよりメーカー自身でその必要性を認識された結果なのだろうが、1人のユーザーとしては実に嬉しい…。

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※日本語クイックスタートガイドは勿論、付属CDには日本語取扱説明書(PDF)も用意されている


早速「USB 書画カメラ Ziggi HD」(以下Ziggi HD)を使ってみたが、思わず頬が緩んでくる…。
ちなみにパッケージを開封するとまず目にする日本語のクイックスタートガイドによれば、従来のバージョンを使っていた場合はまずそのアプリケーションをアンインストールしてから「Ziggi HD」付属のCDから新しいソフトウェアをインストールするようにとの注意書きがある。

それに沿って早速アプリケーションのインストールと「Ziggi HD」のUSBコネクタをMacのポートに接続してみた。
ところで「Ziggi HD」だが、従来のバージョンとハードウェア的には外見上の違いはほとんどない。

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※手前が Ziggi HDだが外見はほとんど同じである


基本的なデザインやサイズはまったく同じであり、ちょっと見は区別がつきにくいほどだが、違いはカメラヘッド部のサイド1箇所に “Ziggi HD” とシルク印刷されているかいないかだ。そして「Ziggi HD」はレンズの横に小さな穴がひとつ追加されているのがわかるが、これがマイクロフォンである。

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※新型(右)はレンズ脇に小さな穴が追加されているが、これが内蔵マイクロフォンだ


なおマイクはカメラがONになると同時に機能する仕様になっているので「Ziggi HD」側でマイク機能のみOFFにすることはできない。
ともかくこれで「Ziggi HD」ひとつでまさしくウェブカメラとしても活用できるわけだし、適切なアプリケーションを使えば「Ziggi HD」一台で音声を含む動画を撮ることもできるわけだ。

さてやはり一番の違いはHDの謳い文句のとおり解像度が大幅に向上したことだ。
旧型製品の最大解像度は1600×1200ピクセルだったのに対して新型「Ziggi HD」は5メガピクセルCMOSセンサー搭載で解像度は2592×1944ピクセルになったのである。


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※新聞の細かいテキストも鮮明に表示できる


実際に「Ziggi HD」を使って画像をキャプチャし、その実データを確認してみると違いは明らかだ。
特に2592×1944ピクセル設定でテキスト類をキャプチャーしたもののクオリティは素晴らしいし、試しに室内の書棚をキャプチャーしてみたが約2メートルほど離れている書棚のタイトルなどがはっきり認識できる。

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※背景の書棚を撮影してみたが本のタイトルがはっきり認識できる


まさしく「Ziggi HD」は書画カメラの名に恥じないスペックとなりこれまで以上に活躍してくれるに違いない。

Apple カタログに見るジョブズとスカリーの拘りの違い

先日来、あらためてAppleの黎明期からの製品カタログを多々眺めていたとき、ふと閃いたことがあった。それは1983年4月にジョン・スカリーが社長兼CEOに就任したのをきっかけにして製品カタログの表紙にテキストが増えているのではないかという点だった…。                                                             

スティーブ・ジョブズはAppleの全てを統括したい…すべきと考えていた人間である。開発する製品の外観はもとより見えない基板にまで見栄えの良さを要求した。無論その美意識は製品だけではなくパッケージやカタログにまで及んだという。したがってスティーブ・ジョブズがAppleを退職する1985年9月までは何らかの形で彼の意志がカタログのデザインに及んでいたと考えて間違いないだろう。

さて、私とてApple創業時からのカタログをすべて持っているはずもないが、主要な製品に関するものはかなり揃えてきた。例えばApple II は勿論Apple III、Lisa、Macintosh 128K、Apple IIcおよび IIe、Macintosh Plus などなどだ。無論Appleはひとつの製品に関してカタログ類を1種類しか作らなかったというわけではないから私の手元にあるものは市場に出回ったほんの一握りだといえるが、何らかの傾向は推し量れると思う…。

ご承知のようにスティーブ・ジョブズの金言のひとつは “シンプル” ということに尽きる。
ジョブズはシンプルである事の重要さ大切さを禅から学んだともいわれるが、無駄な物をすべてそぎ落とした単純さ…といった意味よりもデザインを含む扱いやすさ、あるいは使いやすさといったユーザー体験を主とした考え方に違いない。
ところで写真やイラストを多用し詳細な説明を施した高級感あるパンフレットやカタログはbrochure(ブローシャー・ブローシュア)と呼ばれるが、ここでは言い慣れた “カタログ” という呼び名で話を続ける。しかしそもそも製品カタログの使命とは何だろうか?

それは申し上げるまでもなく対象となる製品を顧客へ正確に知らしめ、その魅力を伝えて購買意欲をそそるためのものだ。
例えばApple IIはどのようなコンピュータなのか、他のコンピュータと違った特筆すべき点は...どんなことができてこれを買う事でユーザーの生活やビジネスがどのように変わるのか…等々を限られたページで鼓舞するためのものだ。
またカタログは販売店の店頭に積まれる場合もあるし、展示会などで配布したりと様々な扱い方をされるものの重要なことはカタログ自体も魅力のあるものでなければ見て貰えない。そのカタログを手にした顧客にキャッチコピーよろしくページを開く気にさせるのが表紙の使命でもある。でなければ即ゴミ箱行きとなる。

第1パーソナルコンピュータは商品として説明し難いものだ。いまでこそ何の躊躇もなく私達はコンピュータを手にして使うが、1980年代にはマニアといった特別な連中ならともかく一般の学生やサラリーマン、家庭の主婦たちに製品の魅力を伝えることは至難の業だったに違いない。
私自身も1977年の暮れからワンボードマイコンを手にしてこの世界に入ったが、周りにユーザーがいないことは勿論、コンピュータを個人で手にする意味・意義・楽しさを他者に伝えることに難儀した経験がある。
したがってカタログにしても何らかの「説明」をすることを考えると当然のことながら言葉(テキスト)で記述したくなるものだ…。どんなコピーにするかはともかく、分かりやすく明記すれば読んでくれる人には伝わるだろうという至極安易な思いがわいてくる。

何故なら…渡されたカタログの表紙に6色アップルロゴをドーンと載せたとしても知らない人は何のカタログかも分からない。したがって制作者側はその脇に「これはパーソナルコンピュータのカタログだ」と知らしめる何らかの説明文を入れたくなるものなのだ(笑)。
しかし1978年7月に刷ったとされるApple IIの豪華なカタログは中身のページは2色刷だが表紙にはこれ以上は嫌みになると思われるほどの大きさで6色アップルロゴが配されている。後はその上部に "Apple II" と薄いカラーで製品名がデザインされているだけである。カラフルでポップなデザインではあるが確かにシンプルだ。

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続いて1980年に印刷されたApple IIIのカタログをご覧いただこう。
表紙には実際にApple IIIを使っているビジネスユーザーをイメージし、ネクタイを締めた男性がApple III をオペレーションしている写真が大きめに配されている。したがって現在の視点から見ればこれが何のカタログであるかは一目瞭然だが、表紙にあるテキストといえば上部に置かれた "Apple III Information Analyst - More Than A Worksaver" という2行だけだ。

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さらにその2年後に印刷されたApple IIIの同種のカタログも写真やテキストの内容は弱冠違うものの先のカタログデザインを踏襲している。

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また1983年1月に印刷されたLisaのカタログのひとつは中身もカラー印刷だが、表紙中央には抽象的なデザインが配され、Lisaのロゴと6色アップルロゴが上部左右に小さく置かれてその間に "Lisa, It works the way you do." とこれまた小さなフォントで印刷されている。

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同じく1983年9月に印刷された見開きの比較的簡素なLisaカタログを見ると中央にはLisaに向かう男性ユーザーの写真が先の抽象的デザインに取って代わっているものの、後はほとんど変更はない。

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勿論カタログも配布のターゲットによりデザインやページ数を変えて作るのは定石だが、このLisaの場合は最初のカタログから半年強経った時点でAppleは売上げが伸びないLisaに関してより具体的な意味を伝える必要を感じたのではないかと推測される…。

このあたりまでの時代はスティーブ・ジョブズの影響力が間違いなく強かったはずだから、これらのカタログデザインに彼の意志が加わっていることは間違いないだろう。
そうした点を頭に入れていただき、続いてMacintoshのカタログを数種ご覧いただきたい。

まずは1984年1月24日にお披露目された初代Macintoshだが、その代表的なカタログのひとつは1983年12月に刷られている。
ジョブズがプレゼンテーションの中で行ったバッグからMacintoshを取り出すシーンを彷彿とさせる表紙だが、そこには "Of the 235 million people in America, only a fraction can use a computer." とちょっと挑戦的で比較的まとまったテキストが配されている。

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これはあくまで私のお遊び的推測だが、スティーブ・ジョブズはカタログにテキストを多々配置するのを良しとしなかったのではないか…と考えている。それは先のApple IIのカタログにしっかりと現れているような気がする。しかし1983年4月にAppleの社長兼CEOに就任したジョン・スカリーはコンピュータには疎いとしてもマーケティングのプロとしての自負もあったに違いなく、製品をきちんと分かりやすく説明すべしとテキストを入れることを主張したのではないか…と考えてみた(笑)。
したがって前記のMacintoshカタログはジョブズが入社したばかりのスカリーの立場を考え譲歩した結果なのかも知れない。

1984年6月に夏の商戦用に印刷されたと思われる "Macintosh SOFTWARE SAMPLER" の表紙は私にはジョブズとスカリーの折衷案のように思えるのだ…。なぜなら表紙にあるテキストといえば右下に "Summer 1984" の他には前記した "Macintosh SOFTWARE SAMPLER" という文字がフロッピーディスクのラベルに印刷されているだけであり、他に説明らしきテキストは使われていない。

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スカリーは「何のカタログかを記さないと意味がないよ」という。
ジョブズは「なるべくテキストによる説明は避けシンプルにやりたいね」というその折衷案がこのカタログのような気がするのだ。この頃はまだ2人はダイナミック・デュオと称され仲が良かった…。

続けよう…

1985年1月に刷られたApple IIc のカタログはなかなかシンプルでテキストといえば"The Apple IIc Personal Computer." とあるだけだ。これはジョブズの意志が強かったのかも…。

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なおApple IIcといえばジョブズとスカリー、そしてウォズニックの3人が仲良く発表の場に介した写真が印象的だ。

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※1984年5月7日付NEWSWEEKより


そして翌月の2月に刷られたMacintosh Office、すなわちApple Talkによるネットワークをアピールするカタログではタイトルとして"The Macintosh Office"の他に "Apple introduces an alternative to business as usual." というテキストが3行で配されている。

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まあこじつけだが,手元にあるカタログの中でスティーブ・ジョブズの意志が…多少の妥協も含みながらも現れているのはこの辺までではないかと考えられる。

繰り返すがスティーブ・ジョブズがAppleを離れたのが1985年9月、そしてその前半年間あたりはスカリーとの間で様々な確執がありジョブズもさすがにカタログのデザインにまで気を回せなかったに違いない。
ではその後のカタログのいくつかを見てみよう…。

まずは1985年10月に印刷されたカタログはその1月に発表されたLaserWriterの威力を紹介する内容で、表紙にはかなり目立つ “You may never go back to the drawing board again.” というテキストが配されている。繰り返すがその前月にジョブズは退社しているわけで、デザイン企画のステップは知る由もないがすでにジョブズの眼は届いていないに違いない。

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そして1986年1月印刷のカタログは表示に大きくMacintosh Plusをデザインしたデスクトップ・パブリッシングの威力を示す内容で、表示には背景の黒に白抜きのテキストで “Did you ever image you could come into power so quickly ?” とある…。

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さらに1986年3月に印刷されたカタログだが、これまたLaserWriterを鼓舞するカタログでその表紙は先に紹介したテキストと同じく ”You may never go back to the drawing board again.” というテキストがフレームに飾られて配されている。

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また翌月4月に印刷のカタログだが表紙にMacintosh 128KとPlusが並んでデザインされているが中身はやはりLaserWriter、すなわちデスクトップ・パブリッシングの解説だ。そして肝心の表紙には多少控えめではあるものの “Now it’s twice as hard to do business without a Macintosh” のテキストが目立つ。

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最後にご紹介するのは印刷年度がはっきりしないが、記号 “A2L0087 300,000” と記されているので1987年に30万部印刷されたのではないかと推察されるApple IIeのカタログだ。またクレジットカードの勧めのページは先に「1985年 クリスマス商戦におけるAppleの動向」でご紹介カード名と同じく “JOHN APPLESEED” とある点からこれより以前のものではないと思われる。
ともかくその表紙は IIeというプレートの一部をデザインした他は “In the history of personal computers, only one has been around long enough to have a history.” と長ったらしいテキストが目立つデザインとなっている。

Applecatalog_1987.jpg


まあまあこうした推察は手元にある限られた資料および先に結論ありきの視点で見たからこその論かも知れないし、この理屈に合わないカタログも存在するかも知れない。あくまでお遊びであり深刻に受け止められては困るが、3年間ほどの間にも大きな変化があったことは明白だし私にはスティーブ・ジョブズとジョン・スカリーの考え方の違いがひとつのカタログにも滲み出ているように思われてならない。
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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員