トリニティ株式会社は10月31日、KATHARINE HAMNETT LONDONとのコラボモデルとなる「Card Pocket Case for iPhone 6」と「Thin Flip Case with Card Pocket for iPhone 6」をコンピューター周辺機器取扱店、および全国の家電量販店を通じて本日より販売すると発表。なお、本製品はTrinity Online Storeでも取り扱いする。【KATHARINE HAMNETT LONDON × Simplism】 「KATHARINE HAMNETT LONDON × Simplism」は、キャサリンハムネットの人々に訴えるメッセージ性からエコや平和、愛などのピースを切り取り、Simplismのシンプルさや利便性、プライス感を融合させたコラボレーションライン。 オーガニックコットンやエコレザー、日本製オーガニックデニムと、こだわりの素材を用い、また、パッケージにもエコというテーマをもっている。△ iPhone 6 カードポケットケース[ Card Pocket Case for iPhone 6 ] [KATHARINE HAMNETT LONDON × Simplism] Card Pocket Case for iPhone 6(iPhone 6 カードポケットケース)は、オーガニックコットン素材のiPhone用ハードカバー。KATHARINE HAMNETTの環境と人々に訴えるスローガン入りデザインの表面素材は、3年以上化学肥料を使っていない畑で無農薬で栽培されたオーガニックコットンを使用、デニムは岡山産オーガニックデニムを使用している。 ケースの内側には、ICカードを収納できるカードポケットを装備。さらに一般的なケースには付属していない、ICカードとiPhoneとの電波干渉を防ぐ防磁シートも同梱。 また、本製品にはケース本体と同素材のストラップが付属。大きくなったiPhoneを手にして持ち歩く際もしっかりとホールドし、万が一手が滑っても落とすことなく安心して持ち歩くことができるとともに、ケースと合わせて統一感のあるコーディネートが楽しめる。 ・価格/市場予想価格 オープン/市場予想価格:3,000円(税抜) ・タイプ/型番/JANコード Denim / TR-KHIP144-DM / 4582269471167 Choose Life / TR-KHIP144-CO / 4582269471174 Love / TR-KHIP144-LV / 4582269471181 Peace / TR-KHIP144-PE / 4582269471198 ■ 製品ページURL △ iPhone 6 薄型フリップケース[ Thin Flip Case with Card Pocket for iPhone 6 ] [KATHARINE HAMNETT LONDON × Simplism] Thin Flip Case with Card Pocket for iPhone 6(iPhone 6 薄型フリップケース)は、エコレザー素材の横開きフリップスタイルのケース。ケースの内側には、ICカードを収納できるカードポケットを装備。表面素材は、100%の牛革繊維に再生可能資源である天然ラテックスを繊維接合のために加えて形成されたレザー。繊維の良さを生かしつつ環境に配慮した、クロムウェル・エコレザーを使用し、自然素材のプレートに刻印されたKATHARINE HAMNETTのロゴがアクセントになっている。また、本製品にはケース本体と同素材のストラップが付属します。大きくなったiPhoneを手にして持ち歩く際もしっかりとホールドし、万が一手が滑っても落とすことなく安心して持ち歩くことができるとともに、ケースと合わせて統一感のあるコーディネートが楽しめる。 ・価格/市場予想価格 オープン/市場予想価格:4,200円(税抜) ・タイプ/型番/JANコード Black / TR-KHIP144-BK / 4582269471204 Brown / TR-KHIP144-BR / 4582269471211 Red / TR-KHIP144-RD / 4582269471228 Green / TR-KHIP144-GR / 4582269471235 ■ 製品ページURL
パナソニック、ウェアラブルカメラ HX-A500を毎日活用している。勿論愛犬との散歩時にヘッドマウントに取り付け通常1時間前後になる散歩の過程をドライブレコーダーならぬ散歩レコーダーとして使っているが、その使い勝手と長所短所が見えてきた。 いやはや HX-A500の画質はこのクラスの製品として見事なもので文句のつけようがない。勿論一般的なビデオカメラとは違いかなりの広角撮影となるしズームもピント合わせもないからいわゆる撮りっぱなしである。また近接撮影も50センチと花や昆虫などに近づいて大きく撮るというのにはふさわしくないが、肉眼で見ているシーンがHX-A500でどのように撮れているのか…が概略わかるようになってきたのが面白い。※手放せなくなったウェアラブルカメラ HX-A500 とにかく映像がシャープなので、大きくカメラを振っていなければ行き交う車のナンバーも読めればすれ違う人の顔も判別できるからドライブレコーダならぬ散歩レコーダーとしては最高である。通常は1920×1080/60p で撮影しているが、それをiMac 27”のモニターで再生しても実に美しい。 建物や橋桁なども実にシャープに写っているし、道端の草花やススキといったものもディテールまで見事に動画となっている。これで愛犬との散歩時には両手が空くし、ビデオ撮影しているという意識さえ忘れ散歩だけに集中できるので安全でもある。※本体に液晶モニターが付いているため確認や設定変更が容易 これだけ良く撮れるのであればカメラ部を様々な場所に取り付けることができるアダプターもあるし、私自身の目線ではなく愛犬のハーネスに取り付け、愛犬の低い視野で散歩を撮ったら面白いのではないかと考えた。しかしそのアイデアは残念ながら一度も実施することなく没となった…。 よくよく考えてみるとそんなに低い位置にカメラを設置するということは昨今の女子学生などの下半身盗撮と間違われる可能性大ということに気づいたからだ(笑)。考えすぎと笑われるかも知れないが、我が娘は女子中学生や高校生くらいの女の子が大好きで相手が怖がって逃げたりしなければ積極的に近づき生足を舐めたりする。無論それに至るまでは飼い主としてのオトーサンはそれなりの挨拶と近づく許可を貰っているが…。※散歩の途中で高校生に声をかけられ嬉々として近づくラテ。しかしもしラテの背にウェアラブルカメラがあったらスカートの中まで盗撮することになってしまう(笑) 先日も自転車に跨がっている2人の女子高校生のうちの1人が近づいたラテを見て「可愛い!」といった途端にラテはぐんぐんと接近しクンクンしている。女子は「あら、犬の臭いがするのかなあ」というのでオトーサンは「飼われているんですか?」と聞くと「ハイッ」と言いながら手をラテの方に伸ばしてくれた。 ラテはその手にマズルを擦りつけるようにして女子の短いスカートの端の臭いを嗅いでいる(笑)。そんなラテの襟首にウェアラブルカメラなど着けたらどういうことになるかは一目瞭然だ。したがってラテ目線の撮影は特定のエリア内だけに限定するしかないが、いつかやってみようと思っているのだが。 ともあれ HX-A500には様々なことにチャレンジしてみようと思わせる素晴らしい画質を持っているからだ。 さて本題だが、それほど気に入ったHX-A500だが困ったことが生じている。それは使い勝手でも画質でもなく実は撮影した映像データの管理に関してだ。 HX-A500で1920×1080/60p の設定で撮影すると20分間毎のファイルに自動的に分割されてmicroSD内に記録される。したがって例えば1時間の散歩をすべて撮影したとすれば20分間毎のファイルが3つ保存されることになる。90分の連続撮影なら20分毎のファイルが4つと10分間のファイルが1つの合計5つのファイルが保存されるわけだ。 問題はそのデータ容量が大きいことにある。動画のデータが容量大だということは当然のことで今更騒ぐことではないのは承知しているが、私が HX-A500に期待しているのは日々朝夕に愛犬との散歩をドライブレコーダーならぬ散歩レコーダーとして記録していくということだ。それぞれは特に目立った出来事がないとしても2度と撮り直しができない記録であることには間違いない。だから一端ハードディスクに一時保管しておき、まとまったら何らかの手段で保存をしていこうと漠然と考えていた。※雨の日の散歩シーンのキャプチャ例。実に質感よく撮れている【クリックで拡大】 しかし20分間のファイル容量は映像によって違いはあるものの4GBを超えることもあるのだ…。平均を4GBと計算しても朝夕1時間づつの記録はそれだけで一日24GBほどの容量となる!一時保管のつもりで1TBの外付けハードディスクを用意したもののあっと言う間に空き容量が減っていく(笑)。 ということは当たり前だが、そのまま1ヶ月が経つと24GB×30日で720GBの空きを必要とすることになる。ちなみに私の環境ではハードディスクを別にするとフルーレイ・ディスクの長時間2層ディスク BD-RE が1番大容量保管メディアなのだが、それでも1枚50GBの要領でしかない。これでは2日間分しか記録できないではないか…。 いやハードディスクもかなり安価になった。したがって1ヶ月間の記録を1TBのハードディスクに保管していくというのが1番安易な考え方だが、それでも現時点で1TBのハードディスクでも裸で約6千円前後するから年間では72,000円ほどになりコスト的に現実的でない。 そもそもこれだけのデータを保存しようとすること自体が間違っているのかも知れない…。なぜなら余程のことでもない限り1年とか2年前のデータを見ることはまずないとも考える。それに1ヶ月間程度のデータだとしても記憶の中にある「あのシーン」は何日の事だったか…を探すのはすでに至難の業だ。 そういえば HX-A500というか専用のiOSアプリにはユニークな機能がある。それは HX-A500とiPhoneをWi-Fiで接続し、専用アプリで「ムービースライドショー作成」機能がある。これは複数の動画から動きのある部分やきれいに撮影された部分を自動的に抜き出して映像効果やBGMと共に短時間のムービーとして保存するものだ。しかし自分で必要なシーンを編集するのとは違い、私の目的としては意味がないし、かといって日々必要なシーンを取り出して編集し続ける気力も時間もない。 またデータ容量を軽減する1番の方法は動画のサイズや解像度を落とすことだが、そもそも大変綺麗な映像が撮れるものをわざわざクオリティを落とすなんてことはやりたくない…。 あるいは記録という意味なら動画ではなく HX-A500には間欠写真記録機能があり、3秒・5秒・10秒などといった設定した間隔で自動的に写真を撮っていくという方法もある。これなら例え最短の3秒毎に設定してもデータ容量的には大幅な減少になるが、静止画と動画ではその意味合いが違い散歩レコーダーとしてのコンセプトには合致しない。 いろいろと考えてはいるが、なるべく面倒なことは避けて毎日の記録を取り続けることを考えると、幸いというか特に見るべき出来事がなかった日のデータは思い切って捨てていくしかないのかも知れない。後で残したい出来事やシーンがあるムービーのみ保管し、かつ特に興味のあるシーンは静止画としてキャプチャしておくことが現実的な対処方法なのだろうか。 たかが動画データだが、捨て去るということがいかに難しいことかをあらためて思い知らされた HX-A500であった…。
フォーカルポイント株式会社は10月30日、米BOOM Movement社の形状記憶ハンガーマウントと吸盤マウントの2種類のマウントを交換することで、お風呂やアウトドアなどのシーンに応じて最適に利用できる防水ワイヤレススピーカー「BOOM Swimmer 防水ワイヤレススピーカー」を全国の家電量販店および雑貨店舗などを通じて発売すると発表。同社の運営するオンラインストアでも本日より販売を開始した。【BOOM Swimmer 防水ワイヤレススピーカー について】 BOOM Swimmer 防水ワイヤレススピーカー(ブーム スイマー)は、付属する形状記憶ハンガーマウントと吸盤マウントの2種類のマウントを交換することで、お風呂やアウトドアなどのシーンに応じて最適に利用できる防水ワイヤレススピーカー。[製品の主な特徴] 1.国際規格の保護等級「IPX7」の防水性能 国際的な防水性能の保護等級IPX7に準拠しているので、水深1mの場所に約30分間浸漬しても影響を受けない高い防水性能を有している。そのため、お風呂やプールサイド、水辺のアウトドアなど幅広いシーンで利用できる。 2.お風呂やアウトドアで使える各種マウント付属 本製品には、形状記憶ハンガーマウントと吸盤マウントの2種類の異なるマウントが付属。マウントは簡単に付け替えができるので、お風呂やアウトドアなどシーンに応じてスピーカーを設置することができる。 3.スピーカーのボタンからリモート操作 iPhoneやiPod touchを直接操作しなくても、スピーカー上のボタンで、再生、一時停止、音量調整をリモートコントロールできる。 4.最長約16時間再生可能な充電式バッテリー 付属の充電用microUSBケーブルを使って内蔵のリチウムイオンバッテリーを充電できる。約2時間の充電で最長約16時間※の連続再生が可能。充電用microUSBポートと3.5mmオーディオ入力端子は、開閉容易な蓋で保護されており水の侵入を防ぐ。(※ボリューム50%時) 5.Bluetoothに加えてオーディオ端子入力も可能 Bluetoothに対応していない機器でも、付属する3.5mmのオーディオケーブルで接続して音楽を楽しめる。[同梱品] ・BOOM Swimmer 防水ワイヤレススピーカー 本体 ・形状記憶ハンガーマウント ・吸盤マウント ・充電用microUSBケーブル ・3.5mmオーディオケーブル[対応モデル] ・iPhone 4 以降 ・iPad (第2世代) 以降 ・iPod touch (第5世代)[製品仕様] 本体サイズ:約55(H)×67.8(W)x67.8(D)mm 重さ:約142g 定価:オープンプライス オンライン直販価格:8,000円(税抜) 発売時期:発売中 型番:BOM-BT-000001(グレイ) BOM-BT-000002(ブルー) BOM-BT-000003(レッド) BOM-BT-000004(ホワイト) BOM-BT-000005(グリーン) ■ BOOM Swimmer 防水ワイヤレススピーカー 製品ページ
クリス・エガートン(Chris Egerton)と聞いても古楽器やリュートに興味を持たれている方以外ほとんどの方はご存じないはずだ。先日、古楽情報誌「アントレ(Entrée)」のバックナンバー2013年12月を購入したが、本号巻頭にそのクリス・エガートン氏へのインタビュー記事が載っていることを知ったからだ…。インタビューアーは撥弦楽器奏者の竹内太郎氏である。 すでに一年近くも前の発刊だったが、古楽情報誌「アントレ(Entrée)」のバックナンバーを興味深く読んだ。巻頭インタビューに載っているクリス・エガートンは大英博物館所蔵最古の弦楽器シトールや18世紀のチェロであるバークスウェル・チェロなど貴重で重要な楽器の修復と保全に関わる数少ない専門家であり、かつ現在私が愛用している6コース・ルネサンスリュートの製作家でもあるからだ。 自分の愛用する楽器の製作家に関する情報を得たいと考えるのは当然だと思うし楽器にとって製作家はブランドであり、基本的な良し悪しを判断する1番の材料でもある。 なおシトールの修復に関しては “THE BRITISH MUSEUM ” サイトに詳しく(英文)レポートされている。※古楽情報誌「アントレ」2013年12月号表紙 では、名器といわれる楽器とはどのようなものなのだろう…。高価な楽器がよい楽器か? 無論楽器の使命は演奏家にとって扱い易く弾きやすく、かつ自身のイメージに沿った自在なそしてすばらしい音楽を奏でることができるものだろう…。その上でそれを所有する喜びが湧いてくる楽器が名器だと思う。 とはいえバイオリンに代表される名器を思い浮かべれば当然のこととは言え大変高価で私たちが逆立ちしても所有できるはずもない。 価格はともかく、もし相応の予算があるとしてギターやリュートを手に入れようとするとき1つだけ重要な選択肢は何かと問われれば僭越ながら私は躊躇なく「製作家」であると答えたい。 誰が作った楽器なのか、誰が作ったリュートなのか、ギターの製作家は誰なのか…は楽器を選ぶ際に1番の重要事項である。 クリス・エガートンはもともとリュート製作家であり、1980年代に製作したリュートで名声を得た。しかし彼の人生は些かユニークで変わっている。なぜなら20歳代のとき、インド文化に興味をもちインドに3年滞在しヒンズー教の修行僧となる。 ロンドンに戻りリュートやギターの製作家になろうと楽器製作の専攻で知られたロンドン・カレッジ・オブ・ファーニチャーに学ぶ。 その後前記したように古楽器が盛んになり始めた1980年代、リュートをはじめ素晴らしい楽器を製作するも修復の仕事やアートのマネージメントといった仕事が増えていったようだ。※愛用のクリス・エガートン製作6コース、ルネサンスリュート(上)とそのラベル。ローズ内を覗くと制作者名と制作年を記した簡単なラベルが貼ってある 頭が下がるのは50歳代になったとき、より厳格な修理や保全の勉強のためと王立美術院の大学院に入学する。その後積極的に新しい楽器は作っていないようだし、もともと製作本数は少ないこともあり製作家としてマスコミに取り上げられる機会より古楽器修復家としての知名度が高くなっていく。 ともあれ、リュートという古楽器に話しを絞っても製作家としてクリス・エガートンが貴重なのは製作技術はもとよりとしても数多く “本物の楽器” を知っている点だ。なんでもかんでも歴史的事実に忠実に…とは思わないが、リュートを形だけ真似ればリュートになるというはずもない。音を出し、当時の音楽を紡ぐというだけならモダンギターでも程度問題可能だが、私たちはリュートが全盛期を迎えていた時代の音楽を聴きたくて…知りたいが故にリュートを勉強する。 エガートンのように、僅かに残っているオリジナル楽器を修復・修繕することはその詳細を十分に検分することでもあり、当然のことながら製作にも大いに参考になるはずだ。こればかりは写真や図面だけでコピーしてもその神髄はなかなかに分からないと思う。※クリス・エガートン製作6コース、ルネサンスリュートのペグ なにしろリュートという楽器は18世紀の中頃以降歴史から完全に忘れられた楽器であり、今世紀に入って数人の名手たちや学者たちの努力によって再構築された楽器なのだ。古楽器と言われる所以でもある。それだけに現在我々が見知っているリュートという楽器の姿は中世に存在した楽器のうちの限られた存在…一部でしかないという説もあるという…。 ましてや形だけ真似たとしても古楽器として評価できるはずもなく、音が出るから良いというわけにはいかないのが楽器だ。だからこそ本物を熟知している腕の良い製作家の手によるリュートは貴重なのだ。※リブの一部に修理の跡が見える 私自身、実はクリス・エガートン作の6コース・リュートに巡り会う前にいわゆる安価な量産品を短期間ながら手にしたことがある。入手以前にいろいろと調べ、そうした製品はリュートの形をしていてもリュートにあらず…といった評価も知った上でイギリスのEMS(Early Music Shop)社から直接8コースのルネサンスリュートを取り寄せた。無論その理由の第一は安かったからだ。 リュートを始めようと決意したものの、クラシックギター歴は長かったが、果たして五線譜ではなくタブラチュア譜を読めるのか…などなど知らない事ばかりで最初から高価な楽器を手に入れたところで宝の持ち腐れになるかも知れなかった。だから前記した理屈と矛盾するのは承知ながら形だけでもリュートが欲しかった…。※ローズの模様はレオナルド・ダ・ヴィンチの結び目をモチーフにしたもの イギリスからケースに入って届いた楽器は初めてリュートという楽器を眼前にした私には美しく映った。様々なクラシックギターを弾き、一時期にはギターを自作した私にとってこの種の弦楽器を見るポイントは理解しているつもりだった。その8コースのルネサンスリュートは外見上の工作精度も悪くなかったしネックも反ってはいなかった。 早速調弦して弦を鳴らしてみた。無論まだ曲を演奏するすべは知らなかったがギターのように左手で弦を押さえ、右手の指で弦を弾くことは一緒だろうとまずはやってみた。不思議に数日するとタブラチュア譜は読むことができたし「グリーンスリーブス」をたどたどしくはあったが音出しができるまでになったが、どうにも弾きづらいのと音に魅力がないことに気づく…。 弾きづらいと感じたことのひとつには弦の間が複弦(1コースは単弦)であることも相俟ってギターより狭いことはまだしも、弦高が微妙に高いように思えた。これはナットを調整すればある程度までは低くすることが可能だが、さらに1コース弦(単弦)が微妙にネック端と余裕がなく、慣れないこともあってか押さえると巻弦のフレットを外してしまいそうになる。 それ以上に気になったのは弾き方もギター式ではあったからか、その音はギターとそんなに変わりがないように思えて少々がっかりした。木材で作られている点はギターと同じだし弦長も極端に違うわけでもない。したがってボディの形が違うからといって音色に大きな変化があるはずもないのか…とも思ったが、CD等で聞くリュートの音とはほど遠い気がしたのである…。 次第に運指が分かり、たどたどしくはあるものの音を紡ぐことができるようになるとそのリュートがいかにもオモチャっぽく思えてきた。確かに形はリュートだし木材でできている。見栄えはなかなか美しいがネットなどで名のあるリュート演奏家が持つ楽器とは微妙に違うようでもあり、どうにも納得できなくなってきた。 このままこの楽器でリュートを学ぼうとすれば意欲が続くだろうかと考えるようになったころ、中古のリュートが売りに出されている情報を得た。それがクリス・エガートン 1984年作の6コース・ルネサンスリュートだった。数日悩み続けたが、懐具合はともかく、このチャンスを逃しては後悔するのではないかと考え購入することにした…。 その際クリス・エガートンという名は初めて知った。どのような製作家なのかを知りたいとネットで調べたが明確な情報がないことに驚いたが、やっと撥弦楽器奏者の竹内太郎氏のウェブサイトが検索に引っかかり僅かではあったがその人物のアウトラインを知っただけでなく当該リュートの来歴をも知ることになったのである。 現在でも…古楽情報誌の巻頭インタビューに登場する人物…オリジナル弦楽器の修復家として活躍してるクリス・エガートンの名をネットで検索しても日本で知られていないこともあってか日本語で検索に引っかかるのは私のブログか竹内太郎氏のウェブサイト、そして今回ご紹介した古楽情報誌「アントレ(Entrée)」の情報くらいでしかない…。 インターネットの時代と言われて久しいが、マスメディアで騒がれることもなく自己宣伝のためウィキペディア(Wikipedia)にプロフィールを書き込むといった気持ちのない人はいまだにその情報を得ることが困難な場合が多々あるわけだ。 ともかくクリス・エガートン作のリュートを手にして大げさでなく「これは本物だ!」と思った。6コースだからしてネック幅は狭いというだけでなくとにかく弾きやすい。こればかりは実際に楽器を比較しないとわかり得ないことかも知れないが…。そして短音を弾いたその音は軽く弦を弾いただけなのに大きくそして和音の何とも輝きのある音...。 これまでギターの良し悪しは勉強し体験してきたがリュートは当然のことながら初めてだったから、私にとしては安い授業料ではなかったものの良いリュートと良くないリュートを実体験できたことは貴重だったと思っている。 それにリュートもルネサンス・リュート、バロック・リュートといっただけでなくコースも様々な楽器があるがやはり6コースのルネサンス・リュートが基本かなあとも思う。プロフェッショナルのリュート奏者、永田斉子氏 は以前Twitterで「数種類あるリュートの中から1本を選べと言われたら、6コース・ルネサンスリュートを選ぶ。作品の数が多く、名作揃いで難しいから一生飽きない。」と言われていた。さもありなんと思う…。 ちなみにインタビューアである竹内氏のホームページ「日記 」の2013年7月16日にクリス・エガートンの姿やインタビューのトピックが載っているので興味のある方は参考にしていただきたい。
トリニティ株式会社は10月28日、ストラップとロック機構が一体となった新構造の軽量バンパー「Strap Bumper」をコンピューター周辺機器取扱店、および全国の家電量販店を通じて10月29日より販売すると発表。なお、本製品はTrinity Online Storeでも取り扱いする。[ Strap Bumper for iPhone 6 ストラップバンパー] Strap Bumper(ストラップバンパー)は、薄くて軽いプラスチック製のフレームにPUレザーを貼り付けた、ストラップ一体型軽量バンパー。 ストラップの根元にロックがあり、ここをカチッと留めるだけのワンタッチ操作で装着が完了する。最小限のサイズでiPhoneのコーナーを保護するバンパーは、iPhoneの持つ薄くて美しいデザインを崩さない。なおカラーバリエーションはブラック、オレンジ、ホワイト、レッドの4種。 価格はオープンだが、Trinity Online Storeでは1,944円(税込) ■ 製品ページURL
トリニティ株式会社は10月28日、iPhone 6/6 Plus用のガラス全面を守るフレームデザインの保護フィルム「Frame Film」をコンピューター周辺機器取扱店、および全国の家電量販店を通じて下記の日程で販売すると発表。なお、本製品はTrinity Online Storeでも取り扱いする。 Frame Film(端まで貼れるフレームフィルム)は、フルカバータイプの保護フィルム。[ Frame Film for iPhone 6 ] [ Frame Film for iPhone 6 Plus ] iPhone 6/iPhone 6 Plusはフチが曲面となっている。通常のフィルムでは曲面に貼り付けても端が浮いてきてしまうため、フチを避けたディスプレイ部分のみを保護する小さなサイズになっており、周囲まで保護することができなかった。 Frame Filmは曲面となっているフチまで貼ることができるため、ガラス面全体を守り、安心して使用することができる。お手持ちのiPhoneに合わせてブラックとホワイトの2種がある。 価格はオープンだが、Trinity Online StoreではiPhone 6が1,400円(税込)、iPhone 6 Plusが1,500円(税込)。 ■製品ページURL/iPhone 6用 /iPhone 6 Plus用
フォーカルポイント株式会社は10月28日、IK Multimedia Production srl(本社:イタリア モデナ 以下IK Multimedia)のiPhone、iPad、iPod touch、そしてMacに対応した高品位なデジタルハンドヘルドマイク「IK Multimedia iRig Mic HD」を全国の家電量販店、オーディオ専門店などを通じて発売すると発表。同社の運営するオンラインストアでも15,000円(税抜)で発売中。【IK Multimedia iRig Mic HD について】 IK Multimedia iRig Mic HD(アイケー マルチメディア アイリグ マイク エイチディー)は、iPhone、iPad、iPod touch、そしてMacに対応した高品位なデジタルハンドヘルドマイク。歌手、作曲家、プロデューサー、レコーディングエンジニア、ジャーナリスト、学生、放送関係者、司会者など、すべての人にお使いいただける、高品位ながらお手ごろな価格を実現したデジタルコンデンサーマイクロフォン。[製品の主な特徴] 1.24-bit AD変換による、高品位なサウンド。 iRig Mic HDには、高品位なエレクトレット・コンデンサー・カプセル、ローノイズ、高解像度なプリアンプと、ハイファイ・オーディオ機器クラスの24-bit、44.1/48kHz対応のADコンバータが搭載され、外出先はもちろん、スタジオでの使用にも耐えるクオリティを実現している。入力レベルを示すマルチカラーLEDを見ながら、入力ゲインを調整することもでき、ささやくような静かなボーカルから、アコースティック楽器から大音量のギター・アンプまで、幅広い用途で使うことが出来る。 2.使いやすいハンドヘルド仕様。 コンデンサー・マイクというと、太く、大きなものを思い浮かべがちだが、iRig Mic HDは、手持ちで使えるハンドヘルド仕様なので、歌や楽器の収音だけでなく、インタビュー、取材、プレゼンテーションなど、外出先でも低ノイズの高品位なサウンドが求められる環境で活躍する。マイククリップ、キャリングケースも付属しているので、気軽に持ち運びして、マイクスタンドに設置 可能。 3.iPhone、iPad、Macで使える、ユニバーサル対応ケーブル。 iRig Mic HDには、iPhone、iPad、iPod touch用のLightningケーブル、Mac用のUSBケーブルが同梱されているので、モバイルからラップトップまで、幅広いApple製品にて利用可能。別途サードパーティ製ドライバASIO4ALLをインストールすれば、Windows機種でも利用可能。 4.豊富な純正アプリを用意。 IK Multimediaでは、豊富な無償アプリを用意しているので、iRig Mic HDを購入したその日から歌唱、レコーディングを楽しむことができる。iPhone、iPad、iPod touchで使うなら、ボーカル・エフェクト・アプリのVocaLive FREE、ボイス・レコーダー・アプリiRig Recorder FREEをダウンロードできる。VocaLiveおよびギター・アンプ・エフェクト・アプリのAmpliTube FREEにはマルチトラック・レコーディング機能を追加するアプリ内課金アドオンも用意されている。 Macでお使いなら、無料のT-RackS CS、AmpliTube CSをインストールした後で、好みのEQ、コンプレッサー、エフェクトを追加していくことができる。純正アプリ以外でも、iRig Mic HDはCore Audioデジタル入力に対応したアプリケーションにて利用可能。[同梱品] ・IK Multimedia iRig Mic HD 本体 ・Lightningケーブル ・USBケーブル ・ジッパー付きキャリングケース ・マイククリップ ・マウントアダプタ[対応モデル] iOSデバイス※ ・iPhone 6 Plus ・iPhone 6 ・iPhone 5s ・iPhone 5c ・iPhone 5 ・iPod touch (第5世代) ・iPad Air ・iPad (第4世代) ・iPad mini Retinaディスプレイ ・iPad mini※iOS 5.1以上が必要 Mac ・Mac OS X 10.6以降 ・USBポートx1が必要[製品仕様] 本体サイズ:約185(H)×48(W)×48(D)mm 重さ:約146g ケーブル長:約1.5m パッケージサイズ:約263(H)×135(W)×78(D)mm パッケージ重量:約580g 定価:オープンプライス オンライン直販価格:15,000円(税抜) 発売時期:発売中 型番:IKM-OT-000040 ■ IK Multimedia iRig Mic HD 製品ページ
過日のスペシャルイベントで iPad Airが発表され、また待望のRetina 5K iMacも登場した。結局アップルのiPadのラインナップはモデル数で5種類となり、ネットワーク機能やストレージ容量の違いあるいはカラーバリエーションまで考慮に入れると…目眩がするほど多種多様になったと指摘する向きも出てきた。アップルは果たしてシンプルさを失ったのだろうか…。 この場合のシンプルさ…とは1996年末にアップルに復帰したスティーブ・ジョブズが多くのプロダクトを抱えていた当時のアップル製品群に大なたを振るい、極端にプロダクト数を押さえたことを意味する。 スティーブ・ジョブズが亡くなってから丸3年が経ったが、今般のiPadに見る製品の多様さはアップルらしさを象徴する点でもあったプロダクトのシンプルさを忘れ、あるいは捨て去ったのではないか…アップルはまたあの混沌とした時代に逆戻りするするつもりなのかと危惧する声が出てきた。※iPadのラインナップだけでもモデル数は5種類となった 果たして現在のアップルがリリースしているプロダクト類はそうした危惧するほど多いものなのだろうか…。私はあくまで現時点で考えれば、その製品群は混乱するほど、あるいは心配するほどのプロダクト数ではないと思っている。 話しをよりよく理解するためには前記したようにスティーブ・ジョブズが復帰した直後のアップルがどのような製品群を出していたかを知る必要がある…。それなくしてジョブズが大なたを振るった時と比較しても意味がないではないか。 私の手元にMACWORLD Expo '96でAppleが配布した「Product Guide」および別途1996年5月付で用意された「Spec Chart」という資料がある。これらを見ると当時のアップルが扱っていたハードウェアおよびソフトウェアの全容が正確に把握できる…。※1996年1月MACWORLD Expo '96で配布された当時のアップル「Product Guide」 これらを一望すると文字通り頭がクラクラするほど数が多く複雑だったことがわかる。すべてを記述するわけにもいかないが、どのような製品があったのか、取り急ぎ「Spec Chart」からその1996年初頭におけるアップルのプロダクト概略をご紹介してみよう。※1996年5月発行のアップル「Spec Chart」(折りたたんである) △ Power Macintosh 1番スペックが低いPowerMacintosh 5200/75 LCから最高のスペックを持つPowerMacintosh 9500までのラインナップは13種あり、クロックスピードの違いを含めると26種にもなる。その上にプロセッサのアップグレードキットとメモリやキャッシュカードやNuBusアダプタカードといったアクセサリー群も別途扱っていた。その上に翌年にはあの20th Anniversary Macintoshまで登場する。△ Macintosh Performa これまた8種あり、別途プロセッサアップグレードおよびメモリ等のアクセサリーを扱っていた。△ Macintosh PowerBook 本体12種類の他、Duo Dock、ロジックボードやプロセッサーアップグレード、メモリ拡張キット、外部フロッピーディスクドライブ、バッテリーチャージャーなどなど数多い。△ Network Servers 2種。△ Workgroup Servers 6種およびロジック・アップグレードキットおよびメモリ拡張キットがある。△ Apple Printers Image Writer II からポストスクリプトのColor LaserWriterまで14種類あった。さらにプリンタのメモリ拡張キットやポストスクリプトカード、内蔵ハードディスク、インクやトナーカートリッジなどのアクセサリー群が15種類。△ Apple Displays 7種類。△ Digital Camera QuickTake 150△ Newton MessagePad 120△ その他 QuickDraw 3D Accelerator Card、GeoPort Telecom adapter Kit、QuickTime Conferencing Kit 等々。 これらはすべて "Current Products" すなわち当時の現行製品リストである。その上にインターネットで配布という時代ではなかったから、システムソフトウェアや各種のソフトウェアもパッケージで販売されていた。それらはMacintosh System 7.5、At EaseやPhotoFlash、Apple Media Tool、PowerShare、Macintosh PC Exchange、HyperCard、AppleScriptなど全部で10数種種がリストアップされている。 まさしく目眩がするほどの複雑さだ…。アップルがシンプルでなくなったと心配する方々、そしてスティーブ・ジョブズが大なたをふった成果を壊すのか…と危惧する方々は再度ジョブズが大なたを振るわなければならなかったこの複雑なプロダクト群の時代を再認識していただかなければならない。複雑さのレベルが違うのだ(笑)。 それに重要なのは時代背景の違いであろう。ジョブズがアップルに復帰した1996年末はアップルにとってその経営状態は最悪だった。そのままでは後3ヶ月ほどで倒産の憂き目に遭う状態だったし、いつ売却の報道がなされても不思議でなかった時代だった。そうした余力のない時代にこれだけ複雑で多様な製品群を製造販売し、かつサポートすることがいかに無理であるかをジョブズは指摘したかったのだ。 そうした最悪の時代と違い現在のアップルは相変わらず膨大な現金保有高を誇っているし無論経営状態もよい。今やアップルはMicrosoft、HP、そしてGoogle全部を合わせたより大きな存在となっただけでなく昨年はこれら全部の会社を合わせたより大きな利益を稼ぎだしている…。状況はまったく違うのだ。 そしてそれらに伴いターゲットとする顧客の増加、シェアの増大を考慮する必要があるに違いない。 ジョブズ不在の時代はMacintoshのシェアは常に数パーセントでしかなかった。一時期Newtonといった新時代を夢見させる新製品も登場したが主力製品はMacintoshでしかなかった。そのシェアが数パーセントだった…。 反して現在はその当時では考えられない状況となった。Macのシェアも他のパソコンが売れない時代に販売台数は驚くほど伸びているし、そもそもスティーブ・ジョブズ復帰後に登場したiPod、iPhoneそしてiPadといった製品のシェアは世界的ヒットとなった。 要は市場の期待や多様性は桁違いに大きく広がっている。iPadにしても小型のサイズを望むユーザーもいればもっと大型のサイズが欲しいと声を大きくするユーザーもいる。そうした市場に的確に寄り添い、顧客のニーズを満足させ業績をさらなる高みに向かわせるためにはある種の多様性は必要になってくると思う。 したがって、現在の製品ラインナップの種類はそうした現在のあり方を考慮すれば、そんなに憂慮すべき多様さではないと思うのだが…。 その上、ティム・クックの働きで在庫の管理は万全となり、極力不良在庫を抱えることはなくなっているという。というわけで、Appleも時代と共に変わっていかなければならない…。 皆さんはどうお考えになるだろうか?
季節は秋…。あれほど暑かった日々がちょっと懐かしいほど朝晩は涼しくなった…というより寒く感じるようになった。面白いのは俄然ラテがよく歩くようになったことだ。散歩途中で多々座り込んだり、玄関から出るのを嫌がった娘は最近ではやっと自宅まで戻ったのにまだ続けたいとダダをこねるほどになった。 そういえば去年の10月25日に現在地に引っ越しをしたので丁度1年となった…。その間何度か馴染みだった公園に足を向けたが、片道30分以上もかかるとあっては毎日というわけにもいかないし第一ラテが歩かないので随分とご無沙汰していた。しかしこの季節になりその公園まで歩くようになった。 先日など、仕事にでかける女房と共に家を出て駅まで行き、オトーサンはそのままUターンして戻ろうと考えていたがラテは駅前公園の方向にリードを引く。※散歩途中、さまざまな表情や行動を見せるラテを眺めていると飽きない 実は現在の場所に引っ越ししてからその公園には一度も足を向けたことがなかったのである。駅前公園だけでなく以前の住居に向かう道は意識的に避けるようにしていた…。無論それはラテに新しい環境に一日も早く慣れさせようという意図だった。やはり約7年も育った場所だからして愛着があるのは当然だし、引っ越し直後から3ヶ月ほどは散歩の途中で以前の住居方向へリードを引こうとするラテだった。 そうした点を考慮してオトーサンは散歩の途中で昔通った道はずっと避けてきたのである。しかしその日の朝、気温も低くラテは元気いっぱいの様子だったしオトーサンも一年ぶりに昔の道筋をたどって馴染みだった公園に行ってみようかと考えた。ラテの様子を見つつ、途中で行き先を変更してもいいかな…と考えながら歩いたが、ラテは率先して歩き目的の公園を訪れた…。 以前なら土曜日のこの時間帯ならあのボーダーコリーのボーチャンが元気に走り回り、オトーサンたちを迎えてくれたが、残念ながらボーチャンは春に亡くなってしまったし、しばらく待ってもワンコの姿がなかったので渋るラテをなだめて戻ることにした。幸い結構長い帰りの道のりを抱っこ要求もせずに歩いてくれたので助かった。※昔は土日の朝に通った公園だが、その日は時間が少し早かったかワンコたちの姿はなかった ともかく夏場は歩かせるのに苦労したが、歩けば様々な方やワンコと出会えるチャンスがあるというものだ。これまた過日は商店街と公園の間の道を進んでいたら久しぶりに柴犬のぽん吉くんとその飼い主さんご夫婦に声をかけていただいた。ラテはご主人の口元を舐め、奥様に抱きつかんばかりにしてぽん吉くんを嫉妬させた(笑)。 なかなかこうした昔からご縁のある飼い主さんと出会える機会は少ないが、ここのところ見知らぬ子供たちとの接触が増えてきた。これまた気候がよくなり、子供たちも外に出て遊ぶようになったからかも知れない。※ぽん吉くんのオトーサンの口元を舐めるラテ 常々ご紹介しているとおり、ラテは子供たちにはフレンドリーだしこれまで一度も子供たちを怖がらせたことはない。しかし幼児や低学年の子供たちの言動は予測ができず激しいこともあって、いつラテが怖がったりして吠えたり唸ったりしないか、オトーサンとしても細心の注意をしてリードを引くので気疲れする(笑)。 それでも「ワンちゃんだ」「触っていいですか」と声をかけてから近づく子供たちもいる。反対にすれ違い様、ふいにラテの頭に手を伸ばす幼児もいて油断はできない。事実あまりにしつこいとラテの尻尾も下がってくる…。※「ワンちゃんに触りたい」と近づいてきた子供(上)とすれ違い様にラテの頭に手を伸ばす幼児(下) しかしオトーサンとしては出来ることなら興味をもって…可愛いと思って近づいてくれた子供たちをワンコ嫌いにさせないようにと細心の注意をしつつ短い出会いを楽しんで貰おうと思っているし無論ラテは基本的に子供たちなら初対面の子にも優しい。 先日も公園の砂場を通ったら最近馴染みとなった男子が近づいて来た。「オヤツあげていいですか?」といつもの要求にオトーサンは「お願いします」とラテ用の小さなオヤツを手渡した。 男子は砂場に座り込んでラテに「お手!」と命じている。すると同級生なのだろうか3人の女の子が近寄ってきて銘々もオヤツをあげたいという(笑)。3人の女子たちから同時に「お手!」と言われたラテはしどろもどろだ…。ただし1人の女子はこれまで中型犬(大きなワンコ)に近づいたことはないらしく本音は怖いらしい…。それでも友達の手前少々無理してラテにオヤツを突きだし「ワッ、舐められた!」と喜んでいる。※4人の子供たちを相手に孤軍奮闘するラテ(笑) ほんの5分程度の交流だが、ラテにとってもそして子供たちにとっても何かしら充実感の生まれた時間だったに違いない。「じゃあね!」と去って行く子供たちを目で追うようにラテが立ち上がり、姿勢をオトーサンへのアイコンタクトに変えた。その顔はなんだか「遊んであげました」と言っているように思えた(笑)。
クラウドストレージ事業を展開する株式会社ねこじゃらしは10月24日、プロクリエイターが共同プロジェクトのデータを管理するために最適なファイル共有サービス「Jector」(ジェクター)を開発し、本日よりサービスを開始したと発表。 「Jector」は、国内で1,000社以上にご利用いただいているクラウドストレージサービス「MacServer」で培ったノウハウをもとに、日本のプロクリエイターや制作会社の意見や要望を聞きながら開発した新しい国産のファイル共有サービス。映像・音楽・出版・印刷・広告制作などのクリエイティブ業界で、大きなファイルや特殊なファイルを扱ったり、社外のユーザも参加するプロジェクトで安全にファイルを共有する必要のある企業に最適です。ファイル置き場としての機能だけでなく、プロジェクト単位でデータやアセットファイルを便利に、安全に管理するための様々な機能を提供できる。 WebアプリではPhotoshop・Illustrator・InDesignなど多くの専門的なファイルのプレビューに対応しており、こうしたソフトをインストールしていない社外の人でもブラウザで簡単にファイルの内容を確認してもらうことができる。PDFやPowerPointなど複数ページがあるファイルは全ページが確認でき、ダウンロードすることなく印刷が可能。また、Retinaや5Kなど高解像度ディスプレイに対応しているので、ブラウザ上でも細部まで詳細にファイルを確認することができる。 デスクトップアプリ(Mac・Windows)を使えば、大きなファイルや大量のデータも制限なく簡単に操作することができる。MacのFinder、WindowsのExplorerで社内ファイルサーバやNASのようにマウントできるので、従来の運用体制からスムーズに移行することが可能。ファイルを同期せず、必要なときにダウンロードする仕組みのため、容量の大きなアセットデータを多数管理する企業に特に最適。通信はMac標準のファイル共有プロトコルを独自に暗号化したAFPSを用い、安全にファイルを操作することができる(Windowsアプリは今冬リリース予定)。 モバイルアプリを使えば、外出先でもすばやくプロジェクト内のファイルを確認することができる。Webでプレビューできるすべてのファイルをプレビューできるので、どこでも簡単にプロジェクトファイルの内容をチェック可能。モバイルアプリは端末にデータを残さないオンライン専用アプリなので、万一デバイスを紛失した際でもデータの漏えいを防ぐことができる。iOSアプリは特にiPad向けに最適化されており、モバイルでタブレットを利用している企業の業務効率を高める。(iOSアプリは現在申請中、10月下旬リリース予定)。 Webでの通信はもちろん、AFPも含めすべての通信経路が暗号化されており、顧客のデータはISMS認証を取得している国内のデータセンターで厳重に保管される。ファイル操作の詳細ログも追跡可能で、情報システムや管理部門に求められる機能も充実している。 ■Jector プレスリリース
アシストオンから "デジタル時代の多機能ペン" と謳った「Hex-Styli 6 in 1」を購入した。アーミーナイフではないがひとつの物に複数の機能を持たせているガジェットは常に魅力で神秘的だ。どれだけ活用するか…より、常に持っていることに喜びを感じる類の製品である。 "デジタル時代の多機能ペン" と聞いても正直あまりイメージがわかないが「Hex-Styli 6 in 1」はデジタルにもアナログにも重宝するハイブリッドなガジェットだといえよう。※デジタル時代の多機能ペン「Hex-Styli 6 in 1」パッケージ 本製品はその名の通り "ペン" である。それも未来型のデザインというより、さも道具道具した製品である。魅力的なクロームボディーは製図用ツールのような風合いを見せている。しかし「Hex-Styli 6 in 1」は一本のボディにボールペンに加えて、タブレット用入力ペン(スタイラスペン)、ミニ・ドライバー2種、本格的な水準器を内蔵し、ボディにはセンチとインチのデュアル方式でスケールがプリントされているという多機能ペンなのである。※クロームボディーが魅力的な「Hex-Styli 6 in 1」 私はスタイラスペンというものを多用しない方だが、それでも使いたいときもあるしボールペンは当然のことながら必要だ。「Hex-Styli 6 in 1」はボディの両端がボールペンとスタイラスペンになっているからして使い分けるときも面倒ではない。反対側に持ち直せばよいだけだ。※0.7ミリ、ブラックインクのボールペン ボールペンの先端はギザギザのテクスチャーが施されているグリップを回すと出てくるし、反対に回せば収納できる。なおボールペンのインクが切れた場合、プラチナ万年筆「ダブルアクションR3」用リフィル(BSP-100S φ2.0×6.7mm)を文具店で求めればよいというから安心して使える。 さらにタブレットペン(スタイラスペン)の入力チップを外せば内部から精密ドライバーが出現し、メガネのネジの緩みなど、もしもの時に備えになる。プラスは「Phillipsプラス:PH0」、マイナスは「(-) 2.5」の規格だそうだが急場しのぎはもちろん、さまざまな用途に対応することが可能だ。※スタイラスペン(上)とペン入力チップを外しドライバーをとりだした例(下) またドライバーは本体にしっかり取り付けることができ、持ち手部分…すなわちペンのボディが六角形と相俟って握りやすく、力を入れやすいのも特長だ。※マイナス・ドライバーを出してボディにしっかりとセットした例 またスタイラスの入力チップ部は外したままではなくしやすい…。その場合はそのままボールペン側にねじ込むことができるので便利だ。 そしてリアルなサイズの確認に便利なスケールはなにかと便利だ。センチとインチ両方の目盛を装備して、いつでも長さを確認することができる。なおセンチのスケールは7センチまで目盛りがプリントされている。※スケールとしても使えるのは何かと便利 さらに水準器が内蔵されているのも特筆できるだろう。水準器は黄緑色の液体の中を気泡が動く本格的なものでデジカメを水平に設置したり、壁にポスターを貼るといった場合なども容易に対応できるだろう。※ボディに本格的な水準器が組み込まれている 要はボールペン、スタイラスペン、+のドライバー、-のドライバー、スケールそして水準器といった6種の機能を一本のペン型ツールに収納しているわけだ。したがって文具好きの方は勿論、機器類を愛してやまない人たちにもお勧めである。 ■アシストオン /Hex-Styli 6 in 1
フォーカルポイント株式会社は10月23日、IK Multimedia Production srl(本社:イタリア モデナ 以下IK Multimedia)のiPhone、iPad、iPod touch、Mac、PC対応の、ポータブルMIDI パッドコントローラー「IK Multimedia iRig Pads」を全国の家電量販店、オーディオ専門店などを通じて発売すると発表。同社の運営するオンラインストアでも18,500円(税抜)で本日より発売を開始した。【IK Multimedia iRig Pads について】 IK Multimedia iRig Pads(アイケー マルチメディア アイリグ パッズ)は、16個のベロシティ対応パッド、MIDIアサイン可能なスライダー、ツマミ2個と、プッシュボタン・ロータリー・エンコーダーを備えた、ポータブルMIDIパッドコントローラー。Lightningケーブル、USBケーブルが付属しているので、iPhone、iPad、iPod touchおよびMac/PCに直接接続して使用することができる。[製品の主な特徴] 1.どこでも使えるポータブルなMIDIパッド・コントローラー iRig Padsは、自宅、スタジオ、学校、ホテルから、飛行機や列車のトレイテーブルまで、どこでも使えるように設計されて、超コンパクトなボディが自慢。縦横20cm前後とiPadの長辺よりも小さく、厚みも2.3cmと薄く、気軽にバッグに入れて持ち運び可能。iPhone、iPad、iPod touchに接続するLightningケーブル、Mac/PCに接続するUSBケーブルが同梱されており、別途アダプタを使用することなく、そのまま接続して使える。電源もバスパワーで動作する。 2.コンパクトな筐体に、プロの求める仕様を凝縮 レッド、オレンジ、グリーンのレトロ調の色彩で光るバックライト機能を備えた、ベロシティ対応の16個のパッドは、標準的な縦4 × 横4で配置されている。叩きやすいラバーパッドの感触とともに、表現力豊かな演奏が可能になっている。バックライトは、お使いのアプリやソフトウェアのMIDI出力に反応して光る。 iRig Padsには、MIDIコントロール情報をアサイン可能なスライダー、2つのノブ、プッシュボタン付きロータリー・エンコーダーと、エクスプレッション・ペダル/フット・スイッチ用のインプットが装備されており、ピッチ、カットオフ周波数など連続的に変化するMIDI情報をコントロールすることもできる。各パッドのノートナンバー、コントローラーのアサイン情報は16の「シーン」から呼び出し可能なので、使用アプリやソフト、状況にあわせて、瞬時に切替え可能。お買い求めになったらすぐに使用できるように6シーンのプリセットがあらかじめ用意されている。 3.無償アプリや特典ライブラリーも充実 ※1※2 IK Multimediaでは、無償のiPhone/iPadアプリも用意しています。ドラム、効果音をパッドでプレイするなら、SampleTank free。ループをパッドでトリガーして、リアルタイムにリミックスするならGrooveMaker 2 free。ライブラリの曲を読み込んでリミックスDJプレイするならDJ Rig freeを、iRig Padsでトリガー、プレイ可能。 iRig Padsをユーザー登録した方には、最新の64-bit AAX/AU/RTAS対応ワークステーションSampleTank 3同等の機能を備え、6.5GBの400音色、150種類のMIDIパターンを収録したSampleTank 3 SE for Mac/PCも無償で提供される。SampleTank for iOS、SampleTank 3 SE for Mac/PCとも、iRig Pads登録時に、特別ボーナスとして50音色、50 MIDIパターンが提供。iRig Padsを念頭にデザインされたものなので、すぐにビート制作、グルーブ・パフォーマンスを楽しむことができる。※1 各iPhone、iPadアプリは、App Store にてダウンロード可能。※2 SampleTank 3 SE for Mac/PCは、iRig Padsユーザー登録後、ここ からダウンロード可能。[同梱品] ・IK Multimedia iRig Pads 本体 ・専用Lightningケーブル(60cm) ・USBケーブル(60cm)[対応モデル] iOSデバイス ※ ・iPhone 6 Plus ・iPhone 6 ・iPhone 5s ・iPhone 5c ・iPhone 5 ・iPod touch (第5世代) ・iPad Air ・iPad (第4世代) ・iPad mini Retinaディスプレイ ・iPad mini※iOS 4.3以上が必要 Mac ・Mac OS X 10.6以降 ・USBポートx1が必要 Windows ・Windows XP(SP3), Windows Vista(SP1), Windows 7およびWindows 8 ・USBポートx1が必要[製品仕様] 本体サイズ:約190(H)×205(W)×23(D)mm 重さ:約547g 定価はオープンプライスだが、オンライン直販価格は18,500円(税抜)。 ■ IK Multimedia iRig Pads 製品ページ
株式会社バード電子は10月22日、PFU社製SnapLiteにiPhoneを設置したままコネクターを接続しっぱなしにできるスペーサー(PZ-ESSL01)を発売したと発表。なお本製品はPFUダイレクトが販売する。 充電状態でもSnapLiteを使用できるように 、高さを調整するスペーサー。SnapLiteにiPhoneをセットした状態で充電ケーブルを接続できるため、iPhoneの充電残量を気にせず使い続けることができる。※iPhoneならびにSnapLite本体は別売 底面に粘着ゲルを用いることで安定した設置環境を実現。iPhone設置面の素材はSnapLiteと同じくエラストマー(弾力ゴム)を使用しているので、使い心地は変わらない。 サイズは表面にSnapLiteロゴの刻印入り。価格は1,620 円。 ■Spacer for SnapLite(スナップライト) PZ-ESSL01
株式会社 技術少年出版は10月21日、Legacy8080セミキット組立てマニュアル「エンタープライズモデルの組立て方」をWEB公開した。セミキット組立て説明には完成品購入者にも役立つセットアップ情報やメンテナンス情報が含まれている。 Legacy8080のセミキットは電子工作未経験の方でも楽しみながらマイコンの組立てを行えるように企画された組立てキット。 Legacy8080セミキットの組立てはとても簡単。基本的な組立て内容はネジを締めてケースを組立て、基板や部品を固定する作業となる。一般的なDOS/Vパソコンの組立てよりも部品点数が少なく難易度は低い。※ラックマウントブラケットと天板取付け前まで出来上がったLegacy8080のケース またLegacy8080セミキットの組立てにはハンダ付けも特殊な工具や危険な工具も使用しない。Legacy8080セミキットの対象は小学校高学年以上だが小学校高学年の方が組立てを行う場合は保護者の付き添いと安全指導をお願いしている。 Legacy8080セミキットの組立てに使用する基板は全て組立て済みで入念な出荷検査を行っているため、以下の組立て説明通りに組立てれば安定して動作するマイコンをだれでも簡単に完成できる。 Legacy8080は、プラスドライバーとナットドライバーの2本が在れば組立て可能。フロントパネルの固定にはデザイン的に六角ボルトを利用しているが、六角ボルトを絞めるL型レンチはLegacy8080セミキットに付属している。 ■Legacy8080 セミキット組立てマニュアル
Apple Japanは米国報道発表資料抄訳としてApple本社が2014年9月27日を末日とする2014年度第4四半期の業績を発表したと告知。それによれば、当四半期の売上高は421億ドル、純利益は85億ドル、希薄化後の1株当り利益は1.42ドルとなった。 前年同期は、売上高が375億ドル、純利益が75億ドル、希薄化後の1株当り利益が1.18ドルだった。売上総利益率は、前年同期の37%に対し、38%となった。当四半期の米国市場以外の売上比率は60%。 Appleの取締役会は、普通株式1株当り0.47ドルの現金による配当金を発表。配当金は、2014年11月10日の営業時間終了時点で株主名簿に記録されている株主を対象に、2014年11月13日に支払われる。なおAppleは2015年度第1四半期の業績について、以下の予想を提供している。 ・売上高として635億ドルから665億ドル ・売上総利益率として37.5%から38.5% ・営業費用として54億ドルから55億ドル ・その他の収入/(費用)として3億2,500万ドル ・税率26.5% Appleは、2014年度第4四半期業績発表のカンファレンスコールのライブストリーミングを、2014年10月20日14時00分(米国西部時間)より、AppleのWebサイト で配信する。このウェブキャストは、配信開始後も約2週間にわたり再生が可能。 ■Apple Press Info
フォーカルポイント株式会社は10月22日、IK Multimedia Production srl(本社:イタリア モデナ 以下IK Multimedia)のLightningコネクタ経由のデジタル入力に対応した、ポータブルサイズで高品位な音声収録が可能な24-bitデジタルステレオマイク「IK Multimedia iRig Mic Field」を全国の家電量販店、オーディオ専門店などを通じて発売すると発表。同社の運営するオンラインストアでも13,500円(税抜)で予約受付中。【IK Multimedia iRig Mic Field について】 IK Multimedia iRig Mic Field(アイケー マルチメディア アイリグ マイク フィールド)は、iPhone、iPad、iPod touchのLightning端子に直接挿して使える24-bitのデジタルステレオマイクで、90度の角度調整機構によりビデオ撮影時、音声レコーディング時のどちらでも正確なステレオ録音が可能。[製品の主な特徴] 1.24-bitの高品位なステレオレコーディング。 ポケットに入れても邪魔にならない大きさで、iPhone、iPad、iPod touchのLightning端子に直接挿して使えるので、収音、撮影のチャンスを逃さない。2つの単一指向性エレクトレット・コンデンサー・マイク・カプセル、44.1/48kHz対応の高品位な24-bit A/Dコンバータにより、クリアで臨場感あふれるステレオ音声の収音が可能になっている。最大SPL115dB対応、低ノイズ、高解像度なプリアンプで入力ゲインを調整可能なので、静かな森、騒音溢れる街での撮影、会議、講義の収録、旅先での楽器の録音から、バンドリハーサルの記録まで、あらゆる場面でステレオレコーディングを楽しむことができる。 2.音声録音、ビデオ撮影に対応する、90度の角度調整機構。 通常の音声録音用に設計されたステレオマイクだと、ビデオ撮影で本体を横に構えた時、音像が左右ではなく上下になってしまう。90度の角度調整機構を備えたiRig Mic Fieldなら、音声収録時は縦、ビデオ撮影時は横に構えて、いつでも正確なステレオ録音が可能。 3.クリアな音で、最高のビデオを。 iRig Mic Fieldを使って撮影されたビデオの音声は、ステレオになるだけでなく、クリアで、撮影内容に焦点を合わせたサウンドになる。 YouTube、Facebook、Instagram、Vine。その投稿先がどこであっても、音の良いビデオはより多くの人に伝わるクオリティになる。旅の記録、運動会、ライブ演奏から、話題のENG (電子的ニュース取材 = Electronic News Gathering)を行うビデオジャーナリストまで、いつでも人前に出せる音声クオリティでビデオ撮影が行えるようになる。 4.ポータブルな、Lightning対応ステレオマイク。 これまでのステレオマイクロフォンは、iRig Mic Fieldに比べると大きく、複雑な形状をしたものが多く、ポケットに入れて持ち運ぶのには躊躇してしまうかもしれない。iRig Mic Fieldは胸ポケットに入れても違和感が無いだけでなく、キャリングポーチもついているので、いつでも、どこでも、出かける時の供とすることができる。 5.プロ仕様のレベル調整、モニター機能付き。 24-bitのADコンバータがあれば、大抵の環境でノイズを気にせずに録音が楽しめるのは事実だが、静かな自然音と大音量の楽器では、やはり最適な入力ゲインが異なる。iRig Mic Fieldは指一本で調整可能な入力ゲインダイヤルと、入力レベルを色で確認できるLEDが装備されている。ヘッドフォンアウトもあるので、リアルタイムモニタリングに対応したアプリなら、録音中の音声を耳で確かめることもできる。 6.豊富な対応アプリ。 IK Multimediaでは、iPhone、iPad、iPod touchに対応したの純正アプリiRig Recorderを用意している。iRig Recorderは、録音中の音源のリアルタイムモニターに対応したレコーディングアプリで、iRig Mic Fieldの発売に合わせてステレオ録音に対応する他、ソーシャルネットワークでの共有機能が強化される予定。iRig Mic Fieldは、GarageBand、Camera、iMovieなど、多くのiOS Core Audio対応アプリ、ビデオアプリで使用可能。 ※ iRig Recorderは、App Storeにてダウンロード 可能。 [同梱品] ・IK Multimedia iRig Mic Field 本体 ・キャリングポーチ[対応モデル] ・iPhone 6 Plus ・iPhone 6 ・iPhone 5s ・iPhone 5c ・iPhone 5 ・iPod touch (第5世代) ・iPad Air ・iPad (第4世代) ・iPad mini Retinaディスプレイ ・iPad mini ※ iOS 6以上が必要[製品仕様] 本体サイズ:約50(H)×57.5(W)×16(D)mm 重さ:約30g 定価はオープンプライスだが、オンライン直販価格は13,500円(税抜)。発売時期は11月中旬発売予定。 ■ IK Multimedia iRig Mic Field
最近Wi-Fiが時々切れるようになった。私が使っているAirMac Extremeはすでに二世代前の製品だが、特に遅いとは感じていなかったので愛用してきた。しかし今やWi-FiはパソコンやiPhoneなどの活用を考えれば要となる環境で、これが不安定では日々の活動に支障が出る。ということで久しぶりにAirMac Extremeを買い換えることに…。 まあAirMac Extremeベースステーションは24時間、365日電源を入れ続けだし消耗品と考えれば諦めもつくが、過日手に入れたiPhone 6 Plusや今年春に手に入れたMacBook Air 11” は802.11ac Wi-Fiをサポートしていることでもあり、現行のAirMac Extremeなら最高のパフォーマンスを引き出せるとも考えた。※AirMac Extreme(上)と背面の各種ポート部位は上から3つのEthernet LANポート、USBポート、Ethernet WANポート、そして電源(下) AirMac Extremeは802.11acテクノロジーを搭載し、ビームフォーミングアンテナアレイ採用と共にWi-Fiが最大3倍も速く、信号もより強力になったという。そして2.4GHzと5GHzの両方の周波数を同時に使ってデータを送信することが可能なため、いま使っているワイヤレスデバイスが利用できる一番速い帯域に自動的に接続することで、パフォーマンスを最大限に高めることができるという。 Wi-Fi 環境構築はやはりアップル純正品と拘りたいが、そうなるとこのAirMac Extremeの他にはハードディスク内蔵タイプのAirMac Time CapsuleあるいはAirMac Expressしかないので選択肢は限られる…。 さてこのAirMac Extremeで目立つのは機能面ばかりではない。まずはそのデザインだろうか…。アップルの解説によれば背の高い形状にして、アンテナを最上部に配置したことでこのように縦長となったようだし設置面積が小さいことをアピールしている。個人的な印象としては決してベストのデザインとは思えないがシンプルなカタチであることは好ましい。ただしACアダプターを配して電源を内蔵した点は大きく評価できる。 そういえばこのAirMac Extremeの評判をいろいろと確認してみるとパッケージに対する悪評が目立つ。要は開け方が不明確でかつ中身を落としやすいということだ。中には2つ購入したが2つとも落としたという人もいるらしい。そんな話しを聞き、実際にどのようなパッケージなのかを楽しみにしていたことも事実である…。※AirMac Extremeのパッケージ。上に引くと底が抜けるような仕様になっている ただし個人的にはあり得ないパッケージデザインとは思わないしシュリンクを開ける前から縦方向に引き上げると内箱が出てくることは分かった。したがってAirMac Extremeに限らず、特に小物の機器類パッケージを開けるときは立ったまませず、必ず机上などに置いて作業する習慣がついているので無論落としたりはしなかった…。 さて問題はセッティングだ。メインマシンにインストールされている 「AirMacユーティリティ」を使ってのセッティングは基本的には簡単だ。以下概略を追ってみるが、注意する点は最初の設定でWi-Fi接続ができないことがままあるので慌てないことか…。 ハードウェア的にはルーターからLANケーブルをAirMac Extremeの Ethernet WANポートに刺してから電源ケーブルをコンセントにつなぐ。これだけだ。※AirMac ExtremeにWANケーブルをつなぎ電源を入れると装置を検索開始する 後はiMac側でのセッティングになるが、「AirMacユーティリティ」を起動するとデバイスを検索しネットワークの作成ステップに入る。まずはネットワーク名、ベースステーション名そしてパスワードを入力し「次へ」のボタンをクリック。※ネットワーク名、ベースステーション名そしてパスワードを入力する 次の画面ではISPすなわちプロバイダとの契約で取得しているアカウント名とパスワードを入力する。なお接続は通常「常に入」でよいだろう。※ISPとの契約で取得しているアカウント名とパスワードを入力 続いては「診断と使用状況」の画面になるがユーザーの使用状況データ(匿名)をAppleに送信するか否かを選択して「次へ」進む。これでネットワーク作成が開始され少し待たされることになる。そしてトラブルや入力間違いがなければ設定は完了する。※「診断と使用状況」画面(上)。「次へ」進むとネットワーク作成が開始される(下) メニューバーのWi-Fiアイコンをプレスし、プルダウンメニューを確認すると作成したネットワーク名が追加されているはずだ。このネットワーク名をデバイス側で選択すればWi-Fi環境に接続できることになる。※設定完了 ただしここまでの設定は2.4 GHzであり802.11ac Wi-Fi、すなわち5GHz環境の設定は終わっていないことに注意…。その設定は「AirMacユーティリティ」のビジュアル表示からAirMac Extremeのアイコン部位をクリックする。表示するウィンドウの「編集」ボタンをクリックすることで開始できる。※続いて5GHz環境の設定を行う 次のウィンドウにある「インターネット」タブをクリックし、下方にある「インターネットオプション」ボタンをクリック。これで5GHzのネットワークを設定するダイアログが表示されるので「5GHz ネットワーク名:」のチェックを入れると先に設定したネットワーク名の語尾に "5GHz" と追加された名称がディフォルトで入力される。無論このネットワーク名は編集可能だ。※5GHz ネットワーク名:にチェックを入れる 後は「保存」ボタンをクリックすると「装置とそのネットワークサービスが一時的に利用できなくなります。続けてよろしいですか?」と確認が出るので「続ける」をクリック。※確認ダイアログが表示。「続ける」をクリックして5GHz ネットワーク設定も完了 これまたトラブルがなければしばらく待った後に設定完了となる。そしてまずは無事にセッティングが完了したと言いたいところだが、間違いなくこれだけの手順を進めたはずなのに巧く行かず、AirMac Extremeをリセットして同じ事を再度行ったら今度は問題なく接続できた。まあよくある話しだ(笑)。 これで 5GHzのネットワーク(デュアルバンドの802.11ac Wi‑Fi)に接続していれば、2.4GHzと5GHzの両方の周波数を同時に使ってデータを送れることになる。すなわちワイヤレスデバイスが使う帯域がどちらでも、できるだけスピードが速くなるように、利用できる一番速い帯域に自動的に接続してくれる。 事実体感的にもWi-Fiスピードが向上したことは分かる変化があった。※iMacのメニューバー表示のWi-Fiアイコンをプレスして5GHzのネットワークを選択しておく 体感だけでなく具体的に新しいWi-Fi環境の状態を確認してみよう…。簡単な方法としてメニューバーのWi-Fiアイコンをオプションキーを押しながらクリックする…。これで現在接続中のWi-Fiのパフォーマンスが表示される。ちなみにメインマシンのiMac 27” Late 2012は802.11ac Wi‑FiをサポートしていないためRHYモードは802.11nで接続され、その転送レートは450だ。※iMac 27” Late 2012は802.11nで接続され、その転送レートは450だった ちなみに802.11n 2.4GHz/5GHz帯の理論上の最高速度が 600Mbpsだそうだから、iMac 27” Late 2012のPHYモード値が450というのは実用上ストレスのない速度と考えても良いだろう。一方MacBook Air 11” Mid 2013 はPHYモードが802.11acで接続され、その転送レートは理論上の最高速度 867Mbpsが出ている…。※MacBook Air 11” Mid 2013 は802.11acで接続され、転送レートは理論上の最高速度 867Mbpsが出ている この新しいAirMac Extremeの恩恵は16日(米国)に開催されたAppleのブライベートイベントで発表されたOS X Yosemiteへのアップデートでも証明された。発表即日に公開されたことでもあり、相変わらずサーバーは込んでいたはずだが、MacBook Air 11” Mid 2013をWi-Fiでアップデートを試みたところダウンロード時間を含めインストールが無事終了するまでのトータル時間は39分で終了した。 本来、無線LAN通信規格の IEEE 802.11ac は、理論値で最高6.93Gbpsという家庭向け有線LANでは事実上最速のギガビット・イーサネット速度をも上回る。ただし現実問題としてはこのスピードに対応するWAN側アクセスポイントや機器が整備されておらず、理論値がそのまま実現しているわけではない。いくらWi-Fiが速くなってもインターネットの下り自体のスピードを超えることはできない理屈だ。しかし少し前まではWi-Fiが遅く、ためにパソコンとルーターの間はLANケーブルを接続するに限ると考えられていたわけで感慨深いものがある。 ともかく例えばMacBook Air 11” Mid 2013ではアンテナの仕様上、理論上の最高速度は867Mbpsなのだという。とはいえ勿論iPhone 6 PlusのWi-Fi接続も体感的にも早くなった…。まずは万々歳だが、最後にひとつApple Storeに苦言をいいたい…。 このAirMac ExtremeはオンラインのApple Storeから購入したが、ヤマト運輸の宅急便が届けてくれたダンボールを受け取ったら中身が明らかに動いてガタガタなのだ。 ともかく箱を開けて驚いたが、製品パッケージの横にA4版程度のプチプチがあっただけでパッケージを輸送途中のダメージから保護するための対策がまったくできていないことが分かった。 実際問題として酷い扱いを受けなければ製品が壊れたりパッケージに凹みができたりはしないだろうが、これは商品を安全に届けようという意志がまったく感じられない。壊れたらそのとき交換すればよいという程度の考えなのだろうか?※宅配便で送られてきたダンボールを開けたらこんな感じだった 心配なのはネットでググったところ、こうした手抜きとも思える発送は私のケースだけでなく多々あるようなのだ。壊れる壊れないはともかく商売の基本を忘れているようで残念でならない…。Amazonはもとより、いわゆる通販で様々な商品を購入しているが、ここまで気持ちが入っていない梱包は本当に珍しい。出荷は外注なのだろうか…。 オンライン販売は顔が見えない分、商品の取り扱いには気を遣ってもらいたいものだ。しっかりしろ!Apple Store!
スティーブ・ジョブズは何故これほどの成功者として讃えられるのか、成功の秘密はどこにあるかを「ジョブズ学」と題して考察してきた。そういえばこの10月5日でジョブズが亡くなって丸3年経ったが、彼の記憶は薄れるどころか益々鮮明になっていく感もある。今回は自分の考えに固執しない彼の生き様を追ってみたい。 我々は大なり小なり自分なりの考え方に固執・執着し、それが自分の信念…アイデンティティだと思い込んでしまう傾向があるようだ。 さらに、常に物事の価値観や考え方が変わらない人こそ信頼できる人であり、信念の人であると評価される傾向すらある。反対にその時、その時で意見をコロコロと変える人は節操のない信頼に値しない人だと考えがちだ…。 スティーブ・ジョブズという男はその点、どういう考え方を持っていたのだろうか。一見彼は一度明らかにした自分の意見を変えるような男に見えないが、実はそうでもないのである(笑)。 彼は「スティーブ・ジョブズ 1995 ロスト・インタビュー」でいみじくも言っている。「私は、自分が正しいかどうかにこだわらないタイプだ」と。「こだわるのは成功するかどうかだけで、何かを強硬に主張していたとしても、反対の証拠を示されると5分後にはすっかり考えを変えているという証言をする人が、たくさんいるはずだ。私はそういう人間なんだよ」と…。※スティーブ・ジョブズは自分の意見には固執しなかったという こうした変わり身の早さは時に節操のない人間と誤解を生んだり憎まれたりもする。 Macintoshプロジェクトの生みの親だったジェフ・ラスキンによればジョブズの常は「他人の脳みそを盗むことだ」として「ジョブズはまず人のアイデアを鼻であしらっておいて、その1週間後には素晴らしいアイデアを思いついたとひけらかす。勿論それは1週間前に誰かが彼に話したアイデアなんだ…」という批判になる。要は他人の意見に耳を貸さないふりをして後で良いところ取りする…という印象なのだろう…。 そもそもジョブズでなくとも他人の意見に同調するのは簡単ではない。なぜなら人は自身のメンタルモデルと相容れない物を見聞きしたとき、それを拒絶するだけでなく軽視する傾向があるという。 我々はどうしても自分が持っている天秤の均衡が計れるような言動を好み、天秤が大きく左右に揺れ動くような意見は聞きたくないし自分とは関係ないことだと考えがちだ。ましてや企業のトップともなれば体面にこだわる場合も多い。部下の意見が正しいほど意固地になって反対する輩も多い…。 そういえば、過日NHKのオンデマンドで本田宗一郎を取り上げた番組を見た。本田宗一郎も部下に対してよく怒鳴るだけでなく時に工具で殴ることもあったという。その本田宗一郎の印象深いエピソードとして彼が社長を退任するきっかけが興味深かった。 それは米国でマスキー法が施行され、ホンダもそれに対応する低公害エンジンを開発しなければならなくなった。本田はこの機会を「米国のビッグ3社と並ぶ千載一遇のチャンスだ」と社員らを鼓舞した。しかし社員らは、その意見に反発し、ホンダの低公害エンジン開発はビジネスでトップをとるためにやっているのではなく、公害のない社会を実現するためではないかと訴えた。それを聞いた宗一郎は自身の発言を恥じて取り消すとともに「自分の時代は終わった」と感じて社長退任を決めたという。 企業人として良い製品を作り上げ、競合に打ち勝ち利益を上げなければならない厳しいビジネスの世界ではあるが、本田宗一郎は自身の思いや発言にこだわらない清さを持っていた。そして彼の言動には常にエゴというか私心がなかったからこそ怖いトップであったものの社員たちから「オヤジ」と尊敬と親しみを込めて呼ばれたのだろう。 ともあれPIXARアニメーションおよびディズニーアニメーション社長のエド・キャットムルは自書「ピクサー流創造するちから」で書いている…。 「スティーブは…人と言い争った後、相手が正しいと納得したら、その瞬間に考えを改めた。自分が一度すばらしいと思ったからといって、その考えに固執する人ではなかった。」と…。さらに「自分の提案はあらゆる手を尽くして推したが、そこに彼のエゴはなかった。」という。 あるときPIXARで「バグズ・ライフ」の映画のアスペクト比が議論の的となった…。いわゆる映画とテレビの違いである。例えば映画向けワイドスクリーンで上映された作品をビデオで観ると画面の上下に黒い帯が出るか、映像の左右が見えなくなるかのどちらかになってしまう。どちらにするかでマーケティング側と制作側で意見が対立していたという。 スティーブ・ジョブズは持論を展開しワイドスクリーンで創るなんて「頭がおかしいんじゃないのか」と発言した。そのとき制作デザイナーのビル・コーンが感心なことに…真っ向から反論しワイドスクリーン方式が芸術的視点から言っていかに絶対的に重要かを説明し激しいやりとりが続いた。そして結論が出ないままにスティーブ・ジョブズはその場を離れた。 その後、ビル・コーンは先ほどの相手はスティーブ・ジョブズだったことに気がつき、まずいことになったかと心配した。しかし結果はビルの勝ちだった。 エド・キャットムルいわく、ジョブズはビルの熱意に応えたのだと…。ビルのはっきりと自分の信念を主張したことに対し、その考えが尊重するに値するものだとジョブズは考えたのだと理解した。そしてジョブズは二度とこのアスペクト比の問題を持ち出すことはなかったという。 我々凡人は誰もが自分こそがまともな人間だと認識しているに違いない。しかし他者の視点を尊重し理解しようとする者こそリーダーにふさわしいだけでなく成功という扉を開く鍵を手にするチャンスを得ることができるに違いない。 【主な参考資料】 ・エド・キャットムル著「ピクサー流 創造するちから ~ 小さな可能性から大きな価値を生み出す方法」ダイヤモンド社刊 ・「スティーブ・ジョブズ 1995 ロスト・インタビュー」
ラテとの散歩は日常的なことでもあり、朝晩粛々と実行している。そのほとんどは当然のことながら事件も事故もなく平凡なものだ。しかしたまたま縁といえば縁、不思議といえば不思議な巡り合わせに出会うこともあるから世の中なかなかに愉快なのだ…。 ラテと出会って来月で丸8年が過ぎようとしている。オトーサンたちにとって短いようで長い歳月だが、果たしてラテにとってはどのような月日だったのだろうか。人間より寿命が短いワンコとしては恒久にも思える長い時間なのだろうか…。 ともあれその間、お互いの気質というか気持ちは学習しつつ伝わっていると確信している。いちいちあれこれと指示しなくてもオトーサンの視線ひとつ、舌打ちひとつでラテにはその意味するところがわかるようになった。無論ラテの表情や態度そして吠え声などからこの娘が何を訴えているのかも大概はわかるようになった。面白いものである。※もうすぐラテと出会ってから丸8年が過ぎようとしている... ワンコも個人差ならぬ個犬差があるようだが、総じて人間の2歳児ほどの言語理解能力があるといわれる。いやわざわざ人間の子供と比較するまでもなく、日々オトーサンたちはラテに語りかけ、ラテのボディランゲージと表情、そしてその声で文字通り意思の疎通をしているわけだ。 この意思の疎通という物言いは決して大げさなものではない。事実「お手」とか「待て」あるいは「伏せ」といった定番のコマンドだけでなく「水」「オヤツ」「終わり」「オカーサン/ママチャン」「オトーサン」「ニャンコ」「ワンコ」「チュー」「散歩」「ご飯」「ネンネ」「ダメ」「良し」「可愛い」などなどといった言葉をラテは人間と同様な理解および認知かどうかは心許ないものの、オトーサンたちがなにをいっているのかを理解していることは間違いない。※雑林の中をラテと歩く そしてボディランゲージと併用することでかなりのコミュニケーションを取ることができている。またオトーサンたちの話し言葉に機嫌の良いときのラテはきちんと反応し、アイコンタクトしながらまさしく確認を取るようにして歩く姿は「けっこう何でも理解しているのかなあ」と思うほどだ。 しかしオトーサンはそうはいっても相手はワンコだから、より分かりやすい言い方やボディランゲージを工夫しようと努力をしてきたつもりだが女房はいたってノー天気というか大胆で、その多くは子供にでも諭すよう普通に話しをしている(笑)。※久しぶりに出会ったアンリちゃん、足を悪くしたとのことでカートで散歩にきていた。早く完治するといいけど... 先日、夕方の散歩は少し早めに家を出た。日の入りが大分早くなったこともあるが少々小腹も空いたから駅ビルにあるカフェに行こうと女房がいう。オトーサンに異存はないが、面白いことにそちらに向かう道はいつもの夕方散歩コースとはまったく違う方向なのだがラテはまるでオトーサンたちがどこに行こうとしているのかを知っているかのように迷わずズンズンと歩く…。 オトーサンは「おいラテ、お前どこにいくんだ?」と思わず声をかけたが、ラテは振り向いたものの語らずだ(笑)。笑ってしまったのは代わりに女房が「ラテにはさっきカフェに行こうねと言っといたから…」という。オイオイ…。 まさかその意味が完全にわかるはずもないとオトーサンは思ったがラテの先導の様子を見ていると信じるしかない(笑)。女房がいう「カフェにいくよ」という意味のポイントを理解しそして同意したとしか思えない歩きっぷりなのだ。そう思わなければ今回に限ってそちらの道に進むことの理由が説明できないではないか…。 自宅からそのカフェまではオトーサンたちだけで歩いて約12,3分はかかるから、ラテを連れていると早くて15分程度は軽くかかる距離だし坂道を上りきり、階段を降りて…と楽な道ではないのだ。その道を、それも日々向かう方向ではないのにズンズンと歩くラテのリードを持っているオトーサンは親バカながら「利口だなあ」と声を出してしまった。 この日この時の選択はラテにとって単にカフェで一休みできるといった単純なことだけでない楽しみを生むことになるのだからこれまた不思議なことだ。 なぜなら坂道を登り切り、信号を渡って階段に向かい直進しようとしたとき「あらっ!」と後ろから声がかかったのだ。オトーサンは思わず振り向いた途端にラテはリードを引いて走り出そうとしている。数メートルの背後にはマスクを取りながらの中学生の女子が立っていた。 それは「ラテ飼育格闘日記(409) 」でもご紹介した女子で小学校3年生くらいからずっとラテを可愛がってくれた子なのだが、友達2人と共に歩いて来たこの道は学校の方角からしてまったく別の道なのだ。普通ならこのあたりで会うはずはないのだ。 飛びつくように近づいたラテをしゃがみ込んで抱えてくれた女子に挨拶をしつつ「今日はどうしたの?」とオトーサンは聞く。どうやら社会実習からの帰りだとのこと…。だから普段とは違う道を通っていたのだった。※お馴染みの女子は喜び飛びつくラテを抱えてくれた 女子は2人の友達にも「ほら、ラテちゃんだよ」といってくれたこともあって3人でラテを囲んでくれた。ラテは太めの身体をくねらすように女子たちに身体をぶっつけながらも思い出したようにしゃがんでいる馴染みの女子の口元を舐めに行く…。※3人の女子に撫でられメロメロなラテ ラテにしてもまったく期待も予測もできようのない場所で大好きな女子と会えたのだから、その喜びもひとしおに違いない。そしてその嬉しそうな表情を見ているとオトーサンも幸せ気分になってくる。ありがたいことだ…。 当然のことだが、こうした時々の出会いは偶然でしかないし確率的には大変低い可能性であるはずだ。しかしこの女の子や別途小学生の男子などは不思議に出会う機会が多いような気がする。それもこれもラテがきちんと歩くことがまず基本だが…(笑)。 季節もよくなってきたこの時期、散歩もより楽しく実践したいものである。
株式会社PFUは10月17日、本日よりモバイルスキャナ「ScanSnap iX100(スノーホワイト)」を"PFUダイレクト限定" で受注開始すると発表。なお商品の出荷は10月28日より。 ScanSnap iX100に明るい「スノーホワイト」モデルが仲間入り。クールで高級感のあるブラックモデルに加え、明るくナチュラルなスノーホワイトモデルの2色から、好みのカラーをお選びいただける。スノーホワイトは、リビングやオフィスなどあらゆるシーンにフィットし、お手持ちのどんな色のアイテムとも相性よく組み合わせられる。 なお iX100のスノーホワイトモデルはScanSnap本体 および USBケーブルが白色であることを除き、iX100と共通。 またPFUダイレクトではスノーホワイト発売を記念し、登録ユーザー様限定で通常価格22,800円を約15%割引の19,400円(税込)で販売する。ただし2014年12月25日(木)までの限定販売。 ■ScanSnap iX100(スノーホワイト)
Appleは2014年10月17、1,470万という息を飲むほど膨大なピクセル数を誇る世界最高の解像度を持つディスプレイを備えた27インチiMac® Retina 5Kディスプレイモデルを発表。この驚くほどの解像度では、文字はかつてないほどくっきりと表示され、映像はまるで生きているような現実感にあふれ、写真については細部にわたって今までないレベルの精細さを体験できる。 最新のクアッドコアプロセッサ、高性能グラフィックス、Fusion Drive、そしてThunderbolt 2という特長を備えたiMac Retina 5Kディスプレイモデルはこれまで作られた中で最もパワフルなiMac、究極のディスプレイを備えた究極のオールインワンコンピュータ。 iMac Retina 5Kディスプレイモデルは外側が美しくなっただけではなく、内部においてもさらにパワフルになった。3.5GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ(Turbo Boost使用時は最大3.9GHz)を標準搭載し、また初めて4GHzクアッドコアIntel Core i7プロセッサ(Turbo Boost使用時は最大4.4GHz)でも構成できるようになった。iMac Retina 5Kディスプレイモデルは全モデルがAMD Radeon R9 M290Xグラフィックスを標準搭載するほか、iMacに提供されるものとしては過去最強のグラフィックスとなる最大3.5テラフロップの演算能力を発揮するAMD Radeon R9 M295Xグラフィックスで構成することもできる。iMac Retina 5Kディスプレイモデルでは、8GBメモリと1TB Fusion Driveが初めて標準装備となる。この新しいiMacは、最大32GBメモリに加え、3TB Fusion Driveまたは最大1TBの超高速なPCIeベースのフラッシュストレージで構成することもできる。また、iMac Retina 5Kディスプレイモデルが装備する2基のThunderbolt 2ポートは、それぞれが前世代の2倍のバンド幅となる最大20Gbpsの転送能力を備えている。 新しいMacはすべてのモデルにOS X Yosemiteが標準で搭載される。このパワフルな新バージョンのOS Xは、新鮮でモダンな外観にデザインを一新し洗練度を高めた上、パワフルな新しいアプリケーションと驚くような新しい方法による連係機能備え、Mac®およびiOSデバイス間での作業がこれまで以上にスムーズになります。OS X Yosemiteは、iMacのRetina 5Kディスプレイをフル活用できるように設計され、すべてのアプリケーションでその美しくクリアな表示を実現する。 iMac Retina 5Kディスプレイモデルは本日より出荷が開始され、3.5GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ(Turbo Boost使用時は最大3.9GHz)、AMD Radeon R9 M290Xグラフィックス、1TB Fusion Drive搭載のモデルがメーカー希望小売価格258,800円(税別)にて販売される。 ■Apple Press Info
Appleは2014年10月17、これまでで最も薄く、最もパワフルなiPadとなるiPad Air 2を発表した。わずか6.1mmの薄さと450グラムを下回る軽さを実現したiPad Air 2は、向上したコントラスト、より豊かで生き生きとした色を表現するためにさらに改良されたRetinaディスプレイと、美しい写真やビデオを撮ることができるさらに良くなったカメラを備えている。 ゴールド、シルバー、スペースグレイが用意された新しいiPad Air 2とiPad mini 3は、Touch IDを搭載し、指で触れるだけでiPadのロックを解除し、Apple Pay1を使ってアプリケーション内で簡単かつ安全に支払いをすることができる。 iPad Air 2は心臓部にAppleの設計による新しいA8Xチップを搭載し、CPUパフォーマンスを40%向上、グラフィックスパフォーマンスを2.5倍にしながら、ユーザの期待通り、引き続き10時間3、仕事、ゲームやネットサーフィンで使える。iOS 8の新しいグラフィックステクノロジーであるMetalとの組み合わせにより、A8Xチップは最先端のゲームコンソールに匹敵するリアルなビジュアルエフェクトを可能にしている。iPad Air 2はまた、M8モーションコプロセッサを搭載し、加速度センサー、ジャイロスコープ、コンパスそして気圧により相対的高度を計測する気圧計からモーションデータを収集できる。 新しいiPadはiOS 8.1を搭載しており、お持ちのApple製品がシームレスに連係できるようにする、iOS 8とOS X Yosemiteをまたいだ連係機能が含まれている。Handoff機能を使うと、一つのデバイスで開始したアクティビティを別のデバイスで継続することができ、iPhone®が同じWi-Fiネットワークにあれば、iPadで電話を受けたりかけたりすることができる。 iPad Air 2 Wi-Fiモデルのメーカー希望小売価格は、16GBモデルが53,800円(税別)、64GBモデルが64,800円(税別)、そして128GBモデルが75,800円(税別)。iPad Air 2 Wi-Fi + Cellularモデルのメーカー希望小売価格は、16GBモデルが67,800円(税別)、64GBモデルが78,800円(税別)、そして128GBモデルが89,800円(税別)。 ■Apple Press Info
Appleは2014年10月17、世界で最も高度なデスクトップオペレーティングシステム、OS X Yosemiteの最新メジャーリリースを発表。このリリースは、Mac App StoreでMacユーザ向けに無料アップグレードとして提供される。 Yosemiteは新鮮でモダンな外観だけでなく、MacとiOSデバイス間のアクティビティの受け渡しを容易にし、MacでiPhoneの着信や発信が可能になった。Yosemiteには新たに「今日」表示、デザインを一新したSpotlight、最新のSafari、メール、メッセージ、iTunesも搭載されている。 【Yosemiteの画期的な新機能】 ● 通知センター内の「今日」表示では、カレンダー、天気、株式、リマインダー、世界時計、ソーシャルネットワークといった情報満載のウィジェットにすばやくアクセスできる。Mac App StoreからYahoo! Sportsなどのウィジェットを追加して、「今日」表示をカスタマイズすることもできる。 ● 新しいSpotlightは、Wikipedia、マップ、Bing、App Store、iTunes Store、iBooks Store、人気のあるWebサイト、ニュース、映画上映時間など、豊富な情報を直接デスクトップに表示できる。 ● iCloud Driveによって、iCloudにあらゆる種類のファイルを保存でき、好みの方法で整理して、Mac、iPhone、iPadだけでなく、Windows PCからもアクセスできるようになる。 ● シンプルで新しくなったSafariは高速なパフォーマンスを提供し、MacでのWebブラウジングやNetflix HDビデオストリーミング時のバッテリー持続時間も最長になった。 ● バージョンアップされたメールでは、マークアップによって、メール内から直接フォームやPDFへの記入や署名が行えるようになり、すばやく記入や署名が行えるようになった。またMail Dropによって、5GBまでの大きな添付ファイルを無料で簡単に送信できるようになった。 ● メッセージ機能の拡張によって、グループ内で進行中の会話に参加者を追加し、マップ上で参加者の場所を確認できるようになった。さらに添付ファイルへの瞬時のアクセス、その会話に関する通知のオフも可能。 ● 高速かつシンプルでデザインが新しくなったiTunes 12は、ミュージックライブラリのブラウズとiTunes Storeでの新しい音楽の検索を簡単に切り替えられる。新たに追加された「最近使った項目」表示では、最近購入または再生したメディアに簡単にアクセスできる。 ● ファミリー共有によって、家族がお互いにiTunes、iBooks、Mac App Storeで購入したコンテンツをブラウズしたり、ダウンロードできるようになった。 ■Apple Press Info
Appleは2014年10月17、Mac miniに最新のテクノロジーを搭載し、同時にエントリーモデルの価格も下げることでAppleの最もお求めやすいMacをさらに高い価値を提供する製品にアップデートした。 新しいMac miniは第4世代のIntel Coreプロセッサ、最大90パーセントも高速化された統合型グラフィックス、802.11ac Wi-Fi、Thunderbolt 2を特長としながら、世界で最もエネルギー効率に優れたデスクトップの立場を不動のものとしている。 新しいMac miniは、グラフィックパフォーマンス、拡張性、接続性のいずれにおいても新しいレベルを実現。新しい統合型グラフィックスのIntel HD Graphics 5000とIntel Iris Graphicsは前世代よりも最大90パーセントも高速なグラフィックパフォーマンスを誇る。Mac miniが新たに搭載した2基のThunderbolt 2ポートは各ポートが最大20Gbpsの転送能力を備えると同時に、次世代の802.11ac Wi-Fiでは802.11acベースステーション接続時に最大3倍のワイヤレス性能を発揮。Mac miniは、Energy Star 6.1要件を標準的な数値の7倍で上回り、アイドル時の消費電力わずか6ワットで、世界で最もエネルギー効率に優れたデスクトップの立場を不動のものとしている。 新しいMac®はすべてのモデルにOS X Yosemiteが標準で搭載。このパワフルな新バージョンのOS Xは、新鮮でモダンな外観にデザインを一新し洗練度を高めた上、パワフルな新アプリケーションと驚くような新しい方法による連係機能を備え、MacおよびiOSデバイス間での作業がこれまで以上にスムーズになる。 新しいMac miniは、本日より以下の3つの標準モデルで出荷される。1.4GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost時は最大2.7GHz)、4GBメモリ、Intel HD Graphics 5000、500GBハードディスクドライブ搭載モデルはメーカー希望小売価格52,800円(税別)、2.6GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost時は最大3.1GHz)、8GBメモリ、Intel Iris Graphics、1TBハードディスクドライブ搭載モデルはメーカー希望小売価格74,800円(税別)、2.8GHz駆動デュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost時は最大3.3GHz)、8GBメモリ、Intel Iris Graphics、1TB Fusion Driveはメーカー希望小売価格搭載モデルが106,800円(税別)。 ■Apple Press Info
Appleは2014年10月17、指先でタッチして支払いができるApple Payの運用を米国内で10月20日(月曜日)より開始することを発表した。 Apple Payは、iPhone 6およびiPhone 6 Plusが搭載するTouch IDを利用して、店舗やアプリケーション内での支払い手続きを簡単に、安全に、プライベートに実行する手段を提供する。同じく発表されたばかりのiPad Air 2およびiPad mini 3でも、それぞれのデバイスに搭載されているTouch IDを使ったアプリケーション内での購入にApple Payが使えるようになる。この新サービスは、iOS 8の無料のソフトウェアアップデートを適用することで利用できるようになる。※スペシャルイベントでApple Payを解説するフィル・シラー Apple Payは利用者の個人情報を守るように設計されている。Apple Payが利用者に紐付けできるような取引情報を収集することは一切なく、支払い取引は利用者、小売店、利用者の銀行の間にのみ存在する。Appleがお客様の購入履歴を集めることはないので、お客様が商業施設やレストランで買い物や食事をしても、お客様が何をどこで買っていくら支払ったか、といった情報をAppleが知ることはない。実際のカード番号がiOSデバイスに保管されることもない。その代わりに、固有のデバイスアカウント番号が割り当てられ暗号化され、そのiOSデバイスに搭載されているSecure Elementに保管される。Secure Elementに保管されたデバイスアカウント番号はiOSからはアクセスできない場所に隔てられており、iCloudにバックアップされることもない。 Apple Payは米国の大手銀行によって発行された、American Express、MasterCard、Visaの3大ペイメントネットワークのクレジットカードとデビットカードに対応。9月にApple Pay対応を発表したAmerican Express、Bank of America、Capital One Bank、Chase、Citi、Wells Fargoその他に加え、さらに全米で500以上の新しい銀行がApple Payへの対応を表明している。お客様は米国内の大手銀行が発行した多くのクレジットカードでApple Payを使った店舗やアプリケーション内での購入に使用できる。Apple Payが対応するクレジットカードは、米国におけるクレジットカード購入額の83パーセントをカバーしている。 ■Apple Press Info
今回遅ればせながら当研究所にScanSnap iX100が入った。これでいまセットアップできているスキャナはフラットベッド型が1機種、そしてScanSnap SV600、S1100および iX100となった。ただしiX100が入ったことでS1100の役割はお休みとなるが…。勿論 iX1001番の利点はバッテリー内蔵であること、そしてWi-Fi接続ができることだ。 早速だが iX100がリリースされたとき私は「スキャナを持ち歩きするなど論外!」と豪語した(笑)。iX100は充電式の内蔵バッテリーを装備しWi-Fiによる無線接続で使える。本体は約400gという軽いことやコンパクトなサイズから、これをどこにでも持ち運んでスキャニングができるという点も強調された。いわゆるモバイルスキャナということだ…。 まあ、自宅や職場でiX100の使う場所をフレキシブルに変える...ということはありだと思うが、私の悪たれはこれを外出時にまで持参する必要があるのかと考えたまでだ…。※ScanSnap iX100パッケージ 確かにユーザーは各自がその利点を活かして好きな使い方をすればよい理屈だが、カフェに入ったり出張時にホテルへ戻ってからもスキャナを使うようなことはいたづらに仕事を増やすだけだと個人的には考えている。なにも自ら休息や遊びの時間を放棄してまで仕事をする必要もないだろうと思うし便利だからといって明日やればよい作業を本来一息入れるべき場所にまで持ち込むのは野暮だと考えたが、やはり余計なお世話だろうか…(笑)。※iX100(手前)はこれまで使ってきたS1100(後ろ)とほぼ同じサイズ さてお節介はともかく届いたパッケージを開けてまずはセットアップすることに。同梱の取扱説明書を取り出してみるが、ブック形式に閉じたものではなく大判のペーパーを折りたたんだ形式のものだった。これは正直使いづらい…。まあ付属のセットアップDVD-ROMでインストールが完了すればデジタル・マニュアルが使えるから簡易的な位置づけなのだろうか…。 ともあれこの種の製品をそれこそ数え切れないほど扱ってきた1人としてもセットアップだけはトラブルがないよう知ったかぶりをせず、きちんとマニュアルに即してやらなければならない。 手順どおりにソフトウェアをインストール後、iX100をUSBケーブル接続で正常動作することは確認できたが、さてどうしたことか自宅のWi-Fiにアクセスできない…。理屈はそんなに難しい手順ではないしと一度 iX100の設定をリセットし最初からセットアップを試みたがやはりダメだった。 まさか iX100側の初期不良ということもないだろうと考え、しばらく時間をおいて冷静になることにした。これも長い間の経験則から学んだことで、駄目なときにしゃにむにやっても良い結果にはならないことを学習しているからだ…嗚呼。 しばらく別の作業に没頭し、愛犬の散歩を終えてから再びiX100を前にして考えてみた。ルーターは正常に機能しているからこそ iMacからもiPhone 6 Plusからも問題なくアクセスできている。しかしiX100からはアクセスポイントが見つからないという…。この状況は何を意味するのか。 私のWi-Fi機器は2世代前のAirMac Extremeベースステーションだ。ボ~と考えていたときひとつの記憶が宿ってきた。数ヶ月前、仕事上のテストでAirMac Extremeベースステーションの設定をいくつか変更したことを思い出したのだ…。とはいえ前記したように現在もiMacやiPhoneなどからは正常に無線LANが使えている。 ここであらためてiX100の無線LAN仕様はIEEE802.11b / g / n 準拠であり、2.4GHz帯を用いる規格となっていることを確認。そういえば先のソフトウェア開発中のテスティング時に2.4GHzより電波干渉が起きにくいということでAirMac Extremeの「無線モード」を5GHz帯にしたことがあったが、もしかしたらそのままだったかも知れないことに気がついた。 AirMac Extremeの設定を確認してみるとやはり「無線モード」は5GHz帯専用になっており、それらにも準拠しているiMacやiPhoneは問題なくアクセスできるものの、2.4GHz帯のみの仕様である iX100は繋がるわけはなかったのだ…。 早速AirMac Extremeの設定を「802.11n(802.11b/g 互換)」に変更してみたら、何ということはなくiX100も無線LAN設定ができた。※AirMac Extremeの「無線モード」を「802.11n(802.11b/g 互換)」に変更 無事にセットアップが完了した iX100をあらためて眺めてみたが、コンパクトながらドキュメントスキャナとしては大変優秀な製品だ。基本的に1枚ずつ手差しが必要で片面読み取りではあるが、これまで使ってきたScanSnap S1100よりも原稿の読み取りスピードも早くWi-Fi接続が可能だけでなく無料で提供されている iOS版 ScanSnap Connect アプリにより iPhoneやiPadなどとのダイレクト接続利用も可能だ。 同梱のアプリケーションも上位製品と同様本格的なもので、OCR機能は勿論、PDFとしての保存、WordやExcel文書などへの変換なども可能である。またEvernote プレミアム(3ヶ月版)も同梱されていた。 というわけで個人的には iX100をあちこちに持ち歩き、モバイルスキャナとして使うつもりは全くない。ただしこれまで使ってきたScanSnap S1100はUSB接続だからして狭い机上や作業スペースに鎮座するiMac周りに理想的な設置場所を探すのが一苦労だった。多くの方は製品のプロモーション映像のように広々とした、そして整理整頓された空間で仕事や生活しているわけではないと思うからして、当然のことUSBケーブルが届けばよいというだけでなく給紙のやりやすさ、そしてできるだけ椅子から離れないで作業ができる範囲となると結構難しいのである。※無線LAN設定も無事に終えた iX100 その点 iX100ならWi-Fiで使えるからしてその置き場所は桁違いに自由度が増す。さらにバッテリーが切れてきたらそれこそモバイルバッテリーからも供給できるから実に便利だ。 iX100は置き場所の自由度を飛躍的に増す点は強く強調したい…。 iX100が届いたばかりなので今回は設置篇としたが、次の機会にはScanSnap iX100の使い勝手をご紹介したいと考えている。とはいえそのコントロールはメインツールの ScanSmap Manager で行うが、SV600やS1100で活用するものと同じなのでハードウェアに依存する機能以外はお馴染みのものなので迷うことはない。事実複数のデバイスが接続されている場合は ScanSmap Manager でデバイスを切り換えて使うことができる。※ScanSnap Managerは複数スキャナを切り換えて活用できる 無線LAN対応のおかげでパソコン本体とUSBケーブル接続の制約から開放されたとはいえスキャナとしての実用を考えるとその都度置き場所が違うというのでは使いづらい。 やはり様々な原稿を思ったときにすぐさまスキャニングできる置き方、常設の設置場所があった方が便利に違いないと考え、基本の設置場所を決めると共にバード電子の新製品「 iX100ペーパーキャッチャー(PC-100)」を手に入れた。※バード電子製「ペーパーキャッチャー」 ちなみにiX100の使い方だが、ご存じの通り排出ガイドを開けて使う方法と閉じたままで使う方法とがある。念のために記せば、排出ガイドを開いて使うと給紙の原稿は排出ガイドに沿って曲げられ、眼前に出てくるので取り出しやすい。しかしこれは連続的にスキャニングする場合だと排出される原稿をその都度スキャナから外さないと使いづらいしプラスチックカードなど堅いものには適さない。 また排出ガイドを閉じたままなら原稿はストレートに背面側に排出されるので曲がり癖も付かないが、スキャナ設置の場所によっては排出原稿が背面に散らかり、特に枚数が多い連続使用の場合には片付けも面倒だ。 そこでiX100の使い勝手を向上させるアイテムがバード電子製…その名も「iX100ペーパーキャッチャー(PC-100)」である。 本製品を一言で説明するなら、ScanSnap iX100からの排紙を散らかすことなく受け、すっきりまとめるための専用ラックだ。大量スキャンや連続スキャンの機会が多いユーザーには、特に快適な使用環境を約束してくれるに違いない。 本体は焼付け塗装された鉄板であり丈夫で狂わない。そして取り付け方法も付属の強力なネオジウム磁石でスチール製の机やキャビネット側面などに簡単設置する方法と、デスクの天板にネジ付きクリップで固定する方法とがあるが、その性格上 iX100の排出口背面に設置するわけだから、スキャナの給紙口を手前に、そして排出口にはペーパーキャッチャーが取り付けられる机上の端という設置環境がポイントだ。※取り付け方法も付属の強力なネオジウム磁石でスチール製の机やキャビネット側面などに簡単設置する方法と、デスクの天板にネジ付きクリップで固定する方法がある ペーパーキャッチャーはV字型に設計され、スキャニング済みの原稿が排出ガイドから落ちてペーパーキャッチャー内に保持されるわけだが、前後に縦方向のスリットが空いているが名刺やレシートなど小さめな原稿もペーパーキャッチャーからすり抜けることもない。またこのスリットがあるために内側が認識しやすくスキャンした用紙の取り忘れを防ぐにも都合が良い。 私はスキャニング後の一時保管場所というだけでなく、これからスキャニングする資料の置き場所としても使っているしスキャナを使わない時には文字通りマガジンラックと化している…。 ちなみにホワイト面上部にある2つの丸い穴は単なる飾りではない。前記したようにネオジウム磁石で金属製の机やキャビネットに取り付ける際には固定具をプラスドライバーで取り外す必要がある。その際にドライバーをこの穴から差し入れると2箇所のネジが外しやすい。ただし外したネジや固定具はしっかりと保存し、設置環境が変わった際にもすぐ対応できるようにしておきたい。※固定具をプラスドライバーで取り外しているところ ともあれ設置したペーパーキャッチャーの縁にScanSnap iX100の背面を向けてを置くわけだが、そのままではスキャナの給紙位置が机上に近くて作業がやりにくいと感じる人もいるはずだ。そうした場合は同じくバード電子からScanSnap S1100専用スタンドが販売されているが、iX100とS1100はサイズがほとんど同じなのでこのアクリル製のスタンドは iX100でも活用できる。※アクリル製スタンドにiX100を乗せると使いやすい(上)。金属製キャビネットにペーパーキャッチャーを磁石で取り付け、アクリル製スタンドとiX100を設置した例。金属製キャビネットは東洋リビングの防湿庫を使ってみた この専用スタンドの上に iX100を置くと給紙口が標準より約5センチほど高くなるので作業がしやすくなる。ペーパーキャッチャー共々お勧めである。 iX100が届いたばかりなので今回はセットアップ篇としたが、次の機会にはScanSnap iX100の使い勝手をご紹介したいと考えている。 ■株式会社PFU/ScanSnap iX100 ■株式会社バード電子/iX100ペーパーキャッチャー
トリニティ株式会社は10月17日、Apple社より米国時間10月16日に発表のiPad Air 2に対応した各種アクセサリー製品をコンピューター周辺機器取扱店、および全国の家電量販店を通じて10月下旬より順次販売すると発表。なお、本製品はTrinity Online Storeでも取り扱いする。※Handle Smart Flip Note Case with Card Pocket for iPad Air 2 △ iPad Air 2 対応製品一覧 【保護フィルム製品】 01) バブルレスフィルム(光沢/つや消し) 02) ブルーライト低減&バブルレスフィルム(光沢/つや消し) 03) 瞬間傷修復&バブルレスフィルム(光沢) 04) 衝撃吸収&バブルレスフィルム(光沢) 05) ブルーライト低減&衝撃吸収&バブルレス ハイブリッドフィルム(光沢) 【ケース製品】 06) 極薄スマートバックケース 07) 超軽量フリップノートケース 08) シリコンケース 09) 3つ折りスマートフリップケース 10) カードポケットスマートフリップノート 11) ハンドルスマートフリップケース 12) エコレザースリーブケース ■トリニティ株式会社
トリニティ株式会社は10月16日、KATHARINE HAMNETT LONDONとのコラボモデルとなる「Card Pocket Case for iPhone 6」と「Thin Flip Case with Card Pocket for iPhone 6」をコンピューター周辺機器取扱店、および全国の家電量販店を通じて10月下旬より販売すると発表。なお、本製品はTrinity Online Storeでも取り扱いする。【KATHARINE HAMNETT LONDON × Simplism】 「KATHARINE HAMNETT LONDON × Simplism」は、キャサリンハムネットの人々に訴えるメッセージ性からエコや平和、愛などのピースを切り取り、Simplismのシンプルさや利便性、プライス感を融合させたコラボレーションライン。 オーガニックコットンやエコレザー、日本製オーガニックデニムと、こだわりの素材を用い、また、パッケージにもエコというテーマをもっている。△ iPhone 6 カードポケットケース [ Card Pocket Case for iPhone 6 ] [KATHARINE HAMNETT LONDON × Simplism] Card Pocket Case for iPhone 6(iPhone 6 カードポケットケース)は、オーガニックコットン素材のiPhone用ハードカバー。 KATHARINE HAMNETTの環境と人々に訴えるスローガン入りデザインの表面素材は、3年以上化学肥料を使っていない畑で無農薬で栽培されたオーガニックコットンを使用、デニムは岡山産オーガニックデニムを使用。ケースの内側には、ICカードを収納できるカードポケットを装備。さらに一般的なケースには付属していない、ICカードとiPhoneとの電波干渉を防ぐ防磁シートも同梱している。 また、本製品にはケース本体と同素材のストラップが付属。大きくなったiPhoneを手にして持ち歩く際もしっかりとホールドし、万が一手が滑っても落とすことなく安心して持ち歩くことができるとともに、ケースと合わせ統一感のあるコーディネートが楽しめる。バリエーションはDenim、Choose Life、Love、Peaceの4種で価格はオープン価格ながら市場予想価格は3,000円(税抜)。△ iPhone 6 薄型フリップケース[ Thin Flip Case with Card Pocket for iPhone 6 ] [KATHARINE HAMNETT LONDON × Simplism] Thin Flip Case with Card Pocket for iPhone 6(iPhone 6 薄型フリップケース)は、エコレザー素材の横開きフリップスタイルのケース。 ケースの内側には、ICカードを収納できるカードポケットを装備。表面素材は、100%の牛革繊維に再生可能資源である天然ラテックスを繊維接合のために加えて形成されたレザー。繊維の良さを生かしつつ環境に配慮した、クロムウェル®・エコレザーを使用し、自然素材のプレートに刻印されたKATHARINE HAMNETTのロゴがアクセントになっている。 また、本製品にはケース本体と同素材のストラップが付属。大きくなったiPhoneを手にして持ち歩く際もしっかりとホールドし、万が一手が滑っても落とすことなく安心して持ち歩くことができるとともに、ケースと合わせて統一感のあるコーディネートが楽しめる。カラーバリエーションはBlack 、Brown、Red、Greenの4種で価格はオープン価格ながら市場予想価格は4,200円(税抜)。 ■トリニティ株式会社
パナソニックのウェアラブルカメラ HX-A100を犬の散歩で使うには十分な画質だ…と言った舌の根も乾かぬうち、フルハイビジョンの4倍の画素数で撮影できる4K上位機種 HX-A500を使うことになった。画質が大幅に向上しているのは当然だが、操作部本体に1.5型の液晶モニタが搭載され使い勝手も大幅に向上している。 今回はその HX-A500の概要をレポートする…。さて言い訳めくがウェアプルカメラ HX-A100を手にするとき、その効用というか使い勝手にあまり期待をしていなかった。ドライブレコーダーの変わりというか、散歩途中に万一トラブルがあったりしたときの記録になれば良いと考えたのがそもそもの発端だったし、その撮影結果を編集して何らかのコンテンツを作るといった希望も持っていなかった。 ただし当然愛犬との思い出が残るのは嬉しいし、もし綺麗に撮れたシーンがあったらキャプチャして「ラテ飼育格闘日記」に使おうか…といった程度の考えしか持っていなかったのである。※パナソニック製ウェアブルカメラ HX-A500パッケージ それが実際に使い始めてみるとそのカメラ部が自分の耳の横に付いているにも関わらず、散歩中意識していないシーンが撮れたり、知り合いにお会いしたりが思った以上によく撮れていることに感激した次第。勿論散歩途中でふと綺麗だと見上げた夕焼けでもそのままでは一瞬で記憶から外れてしまうが HX-A100 で撮影した動画を確認すると独特の広角視野も関係し素晴らしいシーンとして残っていることも体験した。なにしろズームといった機能はないものの手が空くのは歩いている最中にも安心だ…。 そうなると正直欲が出てくる。当初はそこそこの画質で撮れればあくまで記録だからして十分だと考えていたのが「このシーンをもっと良い画質で保存したい」とも思うようになったし、これからの季節は日の入りが早くなるし暗い場所での撮影もより良い画質で残したいと思い始めた…。 細かなスペック比較はしないが、A500は色の再現性と高画質を実現するために、パナソニックの高機能ビデオカメラW850Mと同じセンサーと高速エンジン「クリスタルエンジンPRO+」を採用し4K30pを処理するために高速処理LSIを搭載したモデルだ。 ちなみにA100の総画素数が332万画素(有効画素280万画素)なのに対し、A500は1276万画素(有効画素903万画素)と約4倍もの差があるにも関わらず操作部及びカメラ部のサイズや重量もほとんど変わらないのだから驚異である。※HX-A100 (右)とHX-A500(左)を並べて見た。本体はA500が多少厚みが増し、かつカメラ部が少し長くなっているがほぼ同一サイズとみてよいだろう したがって操作部のレイアウトやUIは違うもののA100を使ってきたユーザーにとってA500の操作性もすぐに理解できるに違いない。それにA500はA100と同様にiPhoneなどとW-Fi接続して設定や操作も可能だが、液晶画面を得たことでA500のみで映像の確認や撮影設定あるいはメディアのフォーマットなども容易にできることが素晴らしい。※A500には小型ながらカラー液晶モニターが搭載されているので大変便利 というわけでヘッドセットに HX-A500 を取り付けて早速散歩に出てみた。その際の撮影モードだが、まずは最高品質の4K設定で撮ってみた。すなわち3840×2160/30p スタンダードである。 当然といえば当然なのだが、明るい日中で撮った映像は笑ってしまうほどA100と違う。A100も一応1920×1080/60pの高精細なフルハイビジョンムービーを撮影でき、明るい場所でカメラを動かさなければなかなかに綺麗な撮影が可能だが、A500による4Kはやはり美しかった。 ただし美しいがそこはウェアラブルカメラの宿命であり、激しくカメラが動いていては明瞭な映像は望めない。それにこの撮影モードでは32GBのmicroSDカードでも約55分程度しか撮れないのだ…。 この時間的な限界は一般的な愛犬との散歩では不足で、自宅を出るときから戻ったときまでを記録しようとする私のコンセプトからして足りないのだ。それによくよく考えればいつもいつも4Kモードによる映像である必要はない。1920×1080/60p で約2時間40分撮れるし、その画質はA500の高感度MOSセンサーのおかげでA100の1920×1080/60p と比較してさらに高品位な映像が期待できるからその方が実用的である。VIDEO ※HX-A500による 1920 × 1080/60pモード撮影例 結局特別な場合を別にして普段の撮影は1920×1080/60p 画角はスタンダードの設定で使うことにした。自宅に戻り、これまでどおりにHX-A500とiMacをUSBケーブルでつないで撮影したデータをiMacのハードディスクに移した。 コピーし終わって何気なくiMac上のサムネイルを眺めた瞬間気がついたが、サムネイル画像自体が明るく鮮明でA100とのそれと明らかに違う…。※橋の上からHX-A500で車道を撮った例だが左手前の大型車のナンバーがきちんと確認できる(消してある)【クリックで拡大】 そして実際にA500の1920×1080/60p で撮った映像を再生してみると、大幅に画質が向上しているのがわかる。映像のキレが違い、馴染みの風景も細部まで際立って綺麗だ。ただしA500の逆光補正がONになっていたからか、露出がオーバー気味で妙に明るすぎるので次からは逆光補正をOFFにして使うことにした。 特に顕著に差が出たのはやはり夜間に撮影した場合だ。その違いを見てしまっては残念ながらA100に戻れなくなるだろう…。ただしA100と同様カラーナイトビュー設定では確かに明るく撮れるものの再生時にコマ落としのようになり明瞭なシーンをキャプチャするといった用途には向かないのでOFFにしているが、これまたA100と比較して格段に違う。※ほぼ同じ場所を午後22時頃に撮影した比較。上はHX-A100で下がHX-A500。共にカラーナイトビューはOFFにしているが差は歴然だ【クリックで拡大】 ただしA100にしてもA500にしても本製品らは一般的なビデオカメラのように極力激しい動きをしないよう注意して使う製品ではない。それだけにどんなに良い画質だとしても激しく頭を振っているときのシーンはブレて乱れてしまうが、オプション品のトライポッドマウントなどで三脚に固定して夕焼けなどを撮ってみたい衝動にかられる…。 ともあれ HX-A500は使い始めたばかりだ。これから日々体験し経験したことをまた機会を見てご報告したい。
スティーブ・ジョブズといえばApple。Appleといえばスティーブ・ジョブズ…という印象は大変強い。彼はAppleの創業者の1人だったし一度はAppleから離れたものの奇跡とも思える復職を果たしただけでなく、いつ倒産してもおかしくないほどのAppleを世界一の企業にした。しかしジョブズの人間形成に大きな影響を与えたのはAppleよりPIXARの方かも知れないのだ。 Macintoshは勿論のこと、スティーブ・ジョブズはApple復帰後にiPod、iPhoneそしてiPadと矢継ぎ早に私たちの生活を変えてしまう製品を世に送り出した。我々にしてもAppleといえばスティーブ・ジョブズだし、スティーブ・ジョブズ自身にとってAppleという会社は人生のすべてであったかのように思いがちだ。 実際にそうだったのかも知れないものの、彼がAppleと同時にかかわったもうひとつの企業 PIXAR…すなわちピクサー・アニメーション・スタジオがスティーブ・ジョブズを大きく育てたことをもっと認識すべきではないだろうか。※筆者所有のPIXAR社 (Pixar Animation Studio)の株券。同社は2006年5月5日よりウォルト・ディズニー・カンパニーの完全子会社となったが、当該株券はそれ以前に入手したもの。株券下部にはPIXAR社の作品に登場したキャラクターがデザインされ、右下にはスティーブ・ジョブズのサインがある ここのところPIXAR社(Pixar Animation Studios)についての本を2冊読んだ。1冊はデイヴィッド・A・プライス著「メイキング・オブ・ピクサー ~ 創造力をつくった人々」(早川書房)でもう1冊はエド・キャットムル著「ピクサー流 創造するちから 〜 小さな可能性から大きな価値を生み出す方法」だ。前書は2009年初版だが2冊目は新刊である。特に「ピクサー流 創造するちから」は名著として記憶されるかも知れない…。※エド・キャットムル著「ピクサー流 創造するちから 〜 小さな可能性から大きな価値を生み出す方法」 ※デイヴィッド・A・プライス著「メイキング・オブ・ピクサー ~ 創造力をつくった人々」 長い間、Appleの製品を愛用し続け、Appleのデベロッパーとしてソフトウェア開発会社を起業した関係で1996年末Appleに復帰したスティーブ・ジョブズという男を否応なしで意識せざるを得なくなった。特に最初のiMacをリリースしてからの活躍は凄まじく瀕死のAppleを立ち直らせた男が目立たないわけはなかった。 その後必然的にAppleとジョブズの動向を追うことになったが、Appleはともかくスティーブ・ジョブズという人物は時に最低の男として語られたし、事実そうした雰囲気を目の前で見せつけられたこともありその業績とは裏腹にできることならつき合いたくない人物として写った…。 しかし「ピクサー流創造する力」で著者のエド・キャットムルは我々が持ち続けてきたスティーブ・ジョブズの印象とは違う一面を紹介しているのを見ればジョブズという男はまだまだ不可思議な側面を持って研究に値する偉人だと思ったし、後年のスティーブ・ジョブズをスティーブ・ジョブズたらしめたのはPIXARに関わったからではないかということに改めて気づいた...。 スティーブ・ジョブズが PIXARのオーナーになりいかに多くのことを学び、経営者としてそして1人の人間として成長したかについて我々はもっともっと認識をあらためなければならないと思う。 ところで、ご承知の方がほとんどだと思うが、PIXARの前身は、1979年にジョージ・ルーカス率いるルーカスフィルム社がニューヨーク工科大学からエド・キャットムルを雇用し創立したコンピュータ・アニメーション部門だった。その後1986年、当時Appleを退社したスティーブ・ジョブズがアラン・ケイらに勧められ、1000万ドルで買収し「PIXAR」と名付けた。その後紆余曲折があったものの、2006年にディズニーに売却しPIXARはディズニーの完全子会社となった。結果ジョブズはディズニーの個人筆頭株主となり、同時に役員にも就任した。またキャットムルはピクサー・アニメーション・スタジオ社長およびウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ社長、ラセターは同社チーフ・クリエイティブ・オフィサーとなる。 そのPIXARでスティーブ・ジョブズと26年間一緒に仕事をしたエド・キャットムルは自書「ピクサー流創造するちから」でスティーブ・ジョブズについて興味深い多くのことを述べている。 彼はジョブズがPIXARに変わったその数十年の間、ジョブズは大きく変わったと証言している。彼は2つの劇的な企業を成功に導く実戦経験を身につけただけでなく、イノベーションに対する拘りはますます堅固なものになっていったものの、人にごり押しするのをどこでやめるか、あるいは相手を追い込みすぎないようにする加減を身につけ、公正で賢明になり、パートナーシップに対する理解を深めたという。そして己を知った思いやりのあるリーダーになっていったと…。 そうした変化の要因はローレン・パウエルとの結婚と愛する子供たちに依存することが大きいとしながらもエド・キャットムルは「PIXARがその一翼を担ったと思っている」と断言しているのだ。 というわけでここでは2つの事例を取り上げて、PIXARがAppleへの…というよりスティーブ・ジョブズに強い影響を与えたであろうことを考察してみたい。 さて、まずひとつめの検証だが、2008年の秋以降、WALL STREER JOURNALやWIREDの記事などで「Apple University」 が開講されるというニュースが大きな話題となった。 これは当然のことながらスティーブ・ジョブズの希望で立ち上げることになったプロジェクトだが、統括責任者として当時イェール経営大学院の学部長を務めていたJoel Podolny氏を採用したと報道された。 無論その役割はAppleが培ってきたDNAを継承させるために違いないが、興味深い事はこの「Apple University」というトレーニングプログラムは、1996年から開講されたPIXARにおける「PIXAR University」という類似のプログラムに倣ったものであることは明白だ。PIXARでその効用を眼前にしたスティーブ・ジョブズがAppleでも実施したいと考えたのだろう。 当初「Apple University」 という企画を聞かされた我々は、スティーブ・ジョブズのユニークな発想に思いを馳せたが、その源流はPIXARにあったのだ…。 次にふたつめの検証だが、スティーブ・ジョブズは2001年や2010年の基調講演で「我々(Apple)は、リベラル・アートとテクノロジーの接点に立つ企業である」と発言した。特に2010年1月の基調講演でジョブズは、Appleが最も多くの先端技術を駆使し、信じ難いほどの魅惑的な価格で革命的なデバイスを開発し続けることが可能なのはまさしくAppleがリベラル・アートとテクノロジーの接点に立つ企業だからだと力説した。 この「リベラル・アートとテクノロジーの融合」といった概念は分かりづらくどうしても難しく考えがちだが、これまたPIXARで学んだことのように思える。※2010年のイベントにおける基調講演で「我々(Apple)は、リベラル・アートとテクノロジーの接点に立つ企業」と発言するスティーブ・ジョブズ なぜなら「ピクサー流創造するちから」でエド・キャットムルはいう。第10章「視野を広げる」の4番目に「テクノロジーとアートの融合」という項目があり、「PIXARのすべてはアーティストからの要求とプログラマーの提案によって実現したこと」だとし、両者のキャッチボールは、技術と芸術の融合の場だったとした上で、だからこそイノベーションの推進力は、外からではなく内から生まれたと書いている。 しかしなぜ彼ら(エドやスティーブ)は「テクノロジーとアートの融合」といった事にこだわるのだろうか…。当初私の頭の中でAppleというコンピュータメーカーと「リベラル・アートとテクノロジーの接点」といった謳い文句がスムーズにマッチングしなかった。「なにか突飛でもなく難しいというかきれい事を持ち出してきたな」と正直感じていたが、デイヴィッド・A・プライス著「メイキング・オブ・ピクサー 〜 創造力をつくった人々」(早川書房)を読んで理解できたように思う…。 スティーブ・ジョブズがオーナーになりPIXARと名付けられる以前の持ち主は前記したとおりジョージ・ルーカスだったが、彼がグラフィックス・グループに作らせたかったのは映画製作用のツールであり、コンピュータ・アニメーションではなかった。 そもそも映画というメディアはいまから1世紀ほど前、奇しくもスタンフォード大学の建設が予定されていたベイエリアの私有地であったパロアルトで誕生したものである。 ここでジョン・アイザックスという技術者が写真家のエドワード・マイブリッジからの依頼を受け、1972年頃から10台〜30台ほどのカメラをずらりと並べた場所に馬を走らせ写真を撮る実験を行った。それは馬がギャロップするとき四つ脚、すなわち蹄が一度に地面を離れる瞬間があるかどうかという長年の論争に決着をつけるためだった。これにより連続写真撮影が実現し、初めて動きのイメージを連続的に映写することも可能になった…。 当初はシャッターにつけられた糸を馬が通過する際に切っていくことでシャッターを動作させる仕組みだったが、後には電磁シャッターを使うまでになった。 この実験のおかげで写真家のマイブリッジは一躍著名人の仲間入りを果たしたが、連続撮影という写真実用化の突破口を開いた電気制御シャッターの開発者であったアイザックスは無名のままだった。事実こうした歴史に詳しいC・W・ツェーラム著「映画の考古学」(フィルムアート社刊)においてもマイブリッジの名は登場するもののアイザックスの名はまったく出てこない。※C・W・ツェーラム著「映画の考古学」(フィルムアート社刊) エド・キャットムル著「ピクサー流 創造するちから ~ 小さな可能性から大きな価値を生み出す方法」によれば、ルーカスの問題は、ルーカスがCGの専門家たちをいわばアイザックスに仕立て、自分たちがマイブリッジ…すなわち芸術家になろうとしていたことにあるという。 要はPIXARの前身だったルーカスフィルムのグラフィクスグルーブはテクノロジーとアートが融合されるどころか、アート部門がテクノロジー部門を蔑ろにするといった風潮もあって作品や製品作りに支障をきたしていたらしい。 スティーブ・ジョブズという支援者を得たエド・キャットムルはその問題を重視し、アーティストからの要求とプログラマーの提案が最良の形で融合しなければ最高の作品はできないことを前提にその改革に力を注いだということなのだろう。 スティーブ・ジョブズにとってPIXARだからこそ学べた重要なことのひとつがこの点にあったということではないだろうか。そしてそれはAppleにとっても重要なポイントであることを認識したに違いない。 これまで我々はスティーブ・ジョブズの言動を常にAppleという視点から見てきた。Appleで彼はなにをしてきたのか、どのような製品をリリースしその経緯はどのようなものであったのか…などなどを追ってきた。しかしそうした視点だけではここにご紹介した「Apple University」の実施や2001年ニューヨークにおけるMacworld Expoの基調講演でスティーブ・ジョブズが発言した “This is an illusration of apple standing in the intersection of liberal arts and technology.” といった真の意味は掴めない。 スティーブ・ジョブズはアート表現に重点を置くPIXARという組織においてAppleでは得られない多くのことを学んだに違いなく、それらの成果をAppleの経営にもフィードバックしたことになる。 ジョブズはエド・キャットムルによく言っていたという…。「Appleの製品はどんなにすばらしくとも最後は埋立地に行く運命だが、PIXARの映画は永遠に生き続ける」と。そして彼自身、エンタテインメントが自分の最も得意とする分野ではない事を自覚した上で「関わることができて幸運だ」とも…。 スティーブ・ジョブズがAppleに復帰し、ユーザーはもとより取締役会などからCEO就任希望があったとき、彼は「私にはPIXARのCEOという職がある」といって要請を断った。結局暫定CEOという形でしばらくの間舵取りをしていたものの私も含め多くの人たちは彼の物言いに駆け引きというか詭弁を感じたに違いない。しかしいま思うとある程度は本心だったのかも知れない…とも思う。 スティーブ・ジョブズにとってPIXARは我々が感じてきた以上に大切な存在であり、Appleと共に彼の人生にとって両輪だったのだ。 そのPIXAR本社ビルはスティーブ・ジョブズ逝去から1年と少し経った2012年11月5日、"ザ・スティーブ・ジョブズ・ビルディング"と改名された。ジョブズの意志はPIXARでも生き続けるに違いない。 【主な参考資料】 ・エド・キャットムル著「ピクサー流 創造するちから ~ 小さな可能性から大きな価値を生み出す方法」ダイヤモンド社刊 ・デイヴィッド・A・プライス著「メイキング・オブ・ピクサー ~ 創造力をつくった人々」早川書房刊 ・C・W・ツェーラム著「映画の考古学」フィルムアート社刊