ラテにとって、というだけでなくオトーサンにとっても面白味と刺激が少ない時節がやってきた。それは学校が春休みに入ったからである。当の子供たちは宿題もない春休みを満喫しているに違いないが、馴染みの公園に行ってもそれら子供たちの姿がない。 さらにお馴染みのファミリーもご実家に帰郷されたこともあって実にシンプルな朝晩の散歩となった。 しかしこればかりは仕方のない話だ。それに季節は桜開花の時期でもありオトーサンが何とかラテの気を引く散歩を続けなければならない。※挑戦的なラテの視線(笑) 子供たちは正直だしまた大人達が思っている以上に観察眼にも優れている。 この冬の時期、オトーサンは散歩に出るときにはそれ用のダウンジャケットを愛用してきた。オレンジ色で目立つだけでなく防寒性能はもとより動きやすい優れものだからだ。 ジーンズにそのダウンジャケットを着てネックウォーマーと両手には指先が出る手袋、そしてキャップを被りモバイルカメラを取り付けた散歩用バッグを肩から斜めがけ…といったスタイルであり、ファッション性がどうのこうのではなくあくまで実用一点張りのスタイルである。※楽しい記憶が残っているのか、Aちゃんちのマンション前を通るとラテはエントランスに入り込もうとする 過日少し暖かいようなので久しぶりに、本当に久しぶりにオレンジのダウンジャケットでは暑いだろうと厚手のグレージャケットを羽織って散歩に出た。 公園に行くと早速「ラテちゃ~ん」と小学2年生の女子三人から声が掛かった。ラテは盛んに尻尾を振っている。 オトーサンたちが近づくとひとりの子が「あっ、オジサンいつものと違う。オレンジじゃない」と言った。 オトーサンもすかさず「オジサンもさ、あれしかない訳ではないんだよ」と笑いながら応じると三人に爆笑された。 しかしよく見ているなあと感心すると同時に、それだけいい加減な態度や行動行為はできないなあとあらめて反省した次第。※「オジサンもさ、あれしかない訳ではないんだよ」に爆笑の女の子たち そういえばここのところ近隣に不審者情報が続いている。 オトーサンたちがいつも行く小さな公園にも低学年の子供に下半身を見せる奴が現れた。また少し離れた場所でも違う人物のようだが同じような行為をし、子供たちの反応をスマホで撮影するといった奴が目撃通報されている。※場所によってはすでに盛りが過ぎた桜の花もある こうした奴は不審者ではなく犯罪者なのだが、プライバシーの問題はあるだろうし様々な意見もあろうが公園内に監視カメラが欲しいところだ。 いまのところは大人が常にその場にいることが抑止になるといった方策しかないのがもどかしいが、春先にはこうした変質者が出てくるらしい。オトーサンも注視して散歩したいと心している。※そろそろ帰りたいオトーサンとまだ帰りたくないラテの攻防戦 さて、春休みだからとか子供たちの姿が少ないといってもラテとの散歩が大きく変わるわけではないし、変えることもできない。 朝夕の散歩は粛々とこなさなければならないが、近隣の公園に足を向けないとなれば必然的に散歩が遠方になりがちなのが困ったことなのだ。無論これはオトーサンにとっての話しだが。 しかし季節は桜の見所である。様々な桜を愛でながらゆったりとした散歩を楽しみたいと思っている。
Appleは3月27日、最も人気のあるiPadをアップデートし、Apple Pencilに対応したことに加え、性能をさらに高めたと発表。価格は37,800円から。新しい9.7インチのiPadとApple Pencilを使うことにより、アイデアをスケッチしたり、メモを手書きしたり、スクリーンショットをマークアップしたりといった作業を、よりクリエイティブかつ生産的に行うことができるようになる。 新しいiPadはこれまで以上に多用途、高機能で、大型のRetinaディスプレイ、A10 Fusionチップ、そして没入感のある拡張現実を実現する高度なセンサーを特長とし、抜群の携帯性と使い勝手、そして一日中使えるバッテリー駆動時間を提供。 なおApple Pencilは10,800円での別売りとなる。 ■Newsroom
3Dプリンターは実に面白いし使い方によっては物作りの概念を変えるツールであるといえる。なにしろ目の前で3Dによるモデリングが実物として出来上がるのだから…。しかし3Dプリンターがいかに凄いといっても造形が終わったモデルをそのまま使えるわけではない。 サポート材を外しバリを取り、細かな突起を丁寧に取り去らなければならない。しかしPLA樹脂で造形したモデルはかなり固くて後からの仕上げは決して簡単とは言えない。 勿論予算があればこうした問題点を解決できるツールや機器もあるが、それはまた別の世界の話しだ。 ということで詳細な部位を仕上げるためにヤスリの類も揃えているがヤスリに適さない仕上げもありうる。要は細部を滑らかにしたいのだがその目的の為だけに米国の代理店から「Modifi3D : 3D Print Finishing Tool」という製品を買ってみた。※「Modifi3D : 3D Print Finishing Tool」のパッケージ 2015年の10月にKickstarterのプロジェクトに登録され、注目を浴びた「MODIFI3D : 3D Print Finishing Tool」だが、現在ではほぼ同じデザインでハンダごてもあるようだ。というよりその仕組みはそもそもハンダごてといってもよい。 ただしその目的は当然のことながらハンダ付けをするのではなく3Dプリンターで造形したモデルの仕上げやバリ取りなどに重宝するツールなのだ。※同梱品一覧 筆者はPLAフィラメント仕様の3Dプリンターを使っているが、PLAは造形後はかなり固い樹脂であり細かな修正や仕上げが難しい類の材質だ。いろいろと方法はあるようだが、様々なヤスリも使ってみたがそれだけで思い通りの結果を出せなかったので熱処理した方が容易だと考えた次第。 「Modifi3D : 3D Print Finishing Tool」(以下Modifi3D)はUSB供給の電源で先端のチップを温め、それで造形したモデルに穴を空けたり、不要な箇所を切りとり、バリ取りでささくれ立った部位を滑らかにするためのツールである。※まさしくハンダごてといった感じ 簡単なスペックを記すと、 ・5V 8W ・USB 2.0またはUSB 3.0を推奨 ・サイズ:先端チップを除くボディ 15mm(0.6 ")x 117mm(4.6") ・重量:120g ・ケーブル:長さ1.5mのUSB Aプラグ ・15秒以内に最高300°C(572°F)まで達する。 ・最高温度420-450℃(788-842ºF) そして使い方だが、まずは保護キャップを取り外し、4種の先端チップのどれかをセットして付属のスタンドに MODIFI3D を置く。 付属のUSBケーブルをModifi3Dにつなぎ、タイプAコネクタをUSB 2.0か3.0の機器に接続する。そして本体の金属スイッチに触れると電源が入り赤いLEDが点灯する。 この状態で放置すると約15秒後に先端チップの温度は300℃に達するがその後25秒そのままだとスリープモードに入り温度は冷えていく。 逆に使用中に金属スイッチに触れ続ければ最高420~450ºCまで温度が上がるが、PLA樹脂は200℃前後で溶解するので電源をONにLEDが消えたら金属スイッチに触れるといったことの繰り返しで用が足りるものと思われる。 使用後、USBケーブルを抜けば約30秒後程度で先端のチップは常温になっている。 一番のキモは目的によって4種のチップを上手に使い分けることに尽きる。 4種のチップとは切り裂くための「KNIFE TIP」、針先のような「NEEDLE TIP」、穴あけ用の「POINT TIP」そして突起を慣らしたりバリを掻き出したりと用途の多い「SCOOP TIP」だ。※KNIFE TIP先端 ※NEEDLE TIP先端 ※POINT TIP先端 ※SCOOP TIP先端 無論こうしたツールがあれば全てが上手く行くほどことは簡単ではない。すべての作業はそれなりの加減と熟練を必要とする。少しでもツールの使い方を間違えればモデルそのものへのダメージとなるからだ。※扱いを間違えるとモデルそのものが簡単にダメージを受けてしまうので要注意だ そしてなによりも誤った使い方をすれば火傷の可能性もある。 ともあれ、安価な分だけ粗雑な出来の部分もあるが3Dプリンターのユーザーはひとつ持っていても損はないと思うツールにではあるだろう。 ■Modifi3D : 3D Print Finishing Tool
寒さは和らいだと思ったら真冬に逆戻り。この水曜日は雪交じりの雨降る中、オトーサンとラテは珍しくも嬉しい体験をすることになった。それはラテを可愛がってくださるファミリーからラテ共々ランチに誘っていただいたので、初めて他家へワンコ連れでお邪魔することになった。 他のワンコに関しては知る由もないが、ラテはオトーサンに意外と冷たい態度を取るものの、例えばリードを他人に預けるようなことをすると嫌だと抱きついてくる。 オトーサンが勝手に考えるには生後三か月で拾われ、ボランティアの方々の一時預かりの環境下で育ったから多々住処と買い主が変わることを体験したからではないかと思うのだ。だからリードを預けたりするとまた飼い主変わるのかと思うのかも知れない。※今週はいろいろなことがありました そもそもラテはどんな人に対しても愛想を振りまくタイプのワンコではない。 子供たち、それも高校生あたりまでは初対面でも愛想は良く、顔を舐めにいったりもするが大人は男女ともに初対面はもとより、吠えなくなるまでは長い時間が掛かる。 さて、そのファミリーと出会う最初の切っ掛けは2015年秋のことだった。 未就学児童と思われるポニーテールの可愛い女の子が近づいて来て「噛みませんか?」と声をかけてくれた。オトーサンは「虐めなければ噛まないよ」と答えると女の子は嬉しそうに近づいて来て早速ラテを撫で始めたが、先ほど「噛みませんか?」と聞いた慎重さとは裏腹にラテの後ろからまたがるように抱え込んで頬ずりし始めた。 無論オトーサンはラテが嫌がる兆候を見せたらいつでもリードを引けるようにしていたが、ラテは初対面の女子が背中に乗るように被さってきたその顔をペロリと舐めた…。 こうしてAちゃんとラテは友達になった。※ラテがAちゃんと初めて会ったときの記念すべき写真。2015年秋 オトーサンは自分から子供たちに名前や住んでいるところなどは聞かないようにしているから当初はAちゃんの名も家族のことも知らなかったが、公園で何度も会う内にオカーサンと弟とも面識を得た。しかしラテは大人には吠えるからとその旨お断りしていたが何ヶ月目だったかラテは目の前に座ってくれたAちゃんのオカーサンの口元を嬉々として舐め始めた。 むろんそれはラテの一方的な行為だけでは成り立たない。ワンコに口元を舐められて喜んでくださる方はそんなに多くはないに違いない。 Aちゃんのオカーサンがそれを喜んでくださり許してくれたことでラテはオカーサンも大のお気に入りとなった。※女房が初めてフェルト人形を作った。一作目はラテだった :-) それから馴染みの公園に向かうのが日課となった。無論いつもいつも好きな子供たちやオカーサンたちと出会えるわけではないが、ラテだけでなく子供のいないオトーサンにとってAちゃんは次第に孫のような存在になっていった。 オカーサンにお誘いいただきAちゃんの運動会や学芸会にでかけたのは昨年だったが今年の初詣もご家族とご一緒した。また最近はAちゃんと一緒に散歩もやった。しかしオトーサンは一度お宅にお邪魔したことはあったもののラテを連れて伺ったことはなかったが今回それが実現することになった。 オトーサンが伺うだけならまだしも、ラテが一緒となればことは難しくなる。 オカーサンやAちゃんに会えることは大いなる喜びに違いないが、万一粗相でもしたら大変な迷惑をかけるのでオトーサンは躊躇していたが、ファミリーのオカーサンの寛大なるお誘いがあったことでもありありがたくご招待を受けることにした。また本当なら女房も一緒にと考えたが残念ながら仕事の都合で同道できなかった…。 ラテはいつもの散歩の帰り道、ファミリーの住むマンションのエントランスに入りたいとリードを引くことが度々だ。それはAちゃんやオカーサンらが入っていくから、この奥にはなにか楽しいことがあるに違いないと思っているフシがある。 そんなラテではあるが果たしてどのような態度を取るのか、オトーサンは些か心配もしながら大いなる興味を持ってAちゃんのお宅に伺うことにした。 さてその当日の未明、消防車のサイレンなどで目が覚めたら停電しているではないか…。枕元に置いてある時計を見ると午前1時半だったと思うが非常用の照明を持ちブレーカーを確認するが落ちてはいない。 少し待ってはみたものの復旧する気配がないし様子が分からないのは一番の不安だ。仕方なく着替えて懐中電灯を持ち外に出てみたら消防車と警察車両、そして警備会社の車などでごった返しており、交差点の信号機や付近の街灯も消えている。 原因は不明のままだがやっと午前3時近くになり停電が復旧したのでオトーサンは冷えた体を蒲団の中で温めたが、朝になって寝不足の目を擦ると外は雨に雪が交じっているではないか…。※3月21日の午前1時半過ぎ停電。外に出てみると消防車、パトカー、警備会社の車、東京電力の車などでごった返していた ファミリーのお宅に伺う記念すべき日に停電だの雪だとはよほどオトーサンの日ごろの行いが良くないのだろう(笑)。 ともあれお約束のお昼にラテにはレインコートを着せて傘を差してファミリーのお宅に向かった。 オトーサンだけで歩けば徒歩5分といった距離だが、少し遠回りし排泄させてからお宅に向かう算段をする。 Aちゃんのお宅の玄関でラテはすでに尻尾を振っている。しかしまずは足は勿論雨と雪で濡れた体を綺麗に拭いてから上がらせていただいた。※オトーサンの心配をよそにラテは大はしゃぎ 驚いたのはラテは部屋に入らせていただくとまったく臆することなくAちゃんやオカーサンと遊びのポーズを取ったりする。 初めての場所に伺ったのに不安がる様子はまったくない。尻尾も下がらず見るからに喜んでいる。 オトーサンの心配は杞憂に終わったが、結局ランチをいただき夕刻まで楽しい一時を過ごさせていただいた。
3Dプリンター BIQU-Magician を楽しんでいる。友人たちからは「それで何をするのか?」といった野暮な問いもあるが、このクラスの製品でそうそう高度なものを作れるとは思っていない。なにかを作って実用とするというより、その過程を…これまで知らなかった世界を体験してみたいという興味と楽しみの方が大きいのだ。 とはいっても単に立方体やウェブサイトから彫刻めいたデータをダウンロードしプリントするだけでは知り得ることは限られてくる。やはりなにか具体的な使用目的を持って事に当たると精緻な考え方も必要になってくるし実用面からのアイデアや工夫も湧いてくるというものだ。※3Dプリンター BIQU-Magician そんな私だが3Dプリンター を手にした時、ひとつの目標があった。それは背面のカバーを変更できるスマホ、NuAns NEO [Reloaded] のカバーを作ることだった。 最初はそんなに難しいことではないだろうと思った。なにしろ3Dデータはメーカーのトリニティ(株)が公開しているのだから…と。 公開されているSTLファイルをスライスソフトでG-codeデータ化しSDカードにコピーした後、スタンドアローンでプリンターに任せればよいと至極単純に考えていたがそうは問屋が卸さなかった。※試行錯誤の末に後述の方法でなんとか実用的なプリントができた なお以降のレポートはあくまで私が手に入れたBIQU-Magician という3Dプリンターに関してだ。コンシューマー向けの製品としては優れたものと思っているが、より精密な、より簡単に造形できる製品もあるに違いないからその点はお含み置きを願いたい。 さて、3Dプリンターで理想的なプリント結果を得るには次のことが大切だ。 ひとつは水平出しの自動調整をプリント毎にやること。そして印刷プラットフォーム(ベッドプレート)にスティック糊を塗りノズルから抽出された樹脂を付着させるようにすることだ。 特に水平出しの自動調整をやらずにプリント開始をした場合には必ずといってよいほど失敗する。 これらを踏まえた上で現実のプリントで注視すべきはプリントするオブジェクトの向きである。 例えばNuAns NEO [Reloaded] のトップカバーを例にすると、STLファイルからG-codeデータを生成したその位置のとおりにプリンターは出力する。 ちなみにプリントする場合の現実的な位置はカバー表面を下、カバー表面を上、立ててプリントと大別して3種が考えられるはずだ。私も予備知識なくカバーを立てて造形しようと試みたがあえなく失敗。※製品同梱のスライスソフトによるカバーのプリント方法3種 それはいくらプラットフォームに糊を塗ろうと支える面積が小さ過ぎて積層が進むうちにヘッドの振動やらでぐらつき倒れてしまったからだ。 それならカバー表面を下にしたらどうか。これは見栄えに大きく関係し表面処理に難がでてくるのは明らかだ。ではカバー表面を上にして…とやってみたら安定したプリントはできたもののサポートが多くてその後の処理が大変だっただけでなく、下手をすると取り去る過程でボタン穴位置などを壊してしまう可能性があるし、裏面とはいえサポートの痕が酷くてとてもそのままでは使えないことがわかった。※カバー表面を上にしてプリントした例。カバー裏面はサポートでびっしりと埋め尽くされた ここで “サポート” について説明しなければならない。この場合のサポートとは支えといった意味で、積層して造形していく過程で重要な意味を持ついわゆるバリである。 簡単に説明すると例えば腕を前に出した人形をプリントしようと考えてみればすぐにわかるはずだ。 3Dプリンターはノズルから溶解した樹脂を下から積み重ねてオブジェクトを作っていく。しかし足、腰、胸と積層していくまではよいが、前に突きだしている腕を作ろうと樹脂を落とせばそれは当然ながら重力に従いプラットフォームに落ちてしまう。 これでは困るわけで、実際にはSTLファイルをスライス化しG-codeデータにする際にサポートとなる造形部位を自動的に作ってくれる。腕の場合なら、腕が落ちないようにプラットフォームのレベルからダミーの支えを用意してくれるわけだ。 ただしこのサポートが適切な場所、それも最小の形で出来ていないと結果が無残なことになる。 無謀にもミロのヴィーナスをプリントしたとき、一番重要な顔の片側にサポートの先端がくっついており丁寧に剥がしても面積が小さいこともあって顔の造作が変わってしまった。 話しをNuAns NEO [Reloaded] のトップカバーに戻すが、表面を上にした形もプリントしてみたわけだが、これは見るからに安定した形であり途中で倒れる心配は無い。しかし前記したサポートの話しを思い出していただきたい。 表面を上にしたケースの形状は両端が支えになるものの後は柱のない天井みたいなもので、その天井はサポートなしには造形できない。 したがって裏面は全体にサポートで埋め尽くされることになり綺麗に剥がすことが出来たとしてもザラザラでそのままでは使えない。※裏面のサポートを綺麗に取り去るのは至難の技だ そもそもABS樹脂を使う3Dプリンターと違いBIQU-MagicianはPLA樹脂を使うが、PLA樹脂は後の加工が固くて柔軟性に欠け難しい。 さらに表面は一見綺麗に仕上がったかと思ったが、スライスデータを積層していくことからよく見ると縦横に交差した網目状のパターンが出来ている。 これを良い意味で模様と捉えればそれもよいが、一応ここもツルツルに作りたかった。※カバー表面を上にしてプリントした表面はフィラメントの積層痕が縦横のパターンになっていた そうしたことを考えるとトップカバーのプリントは時間がかかる場合が多いもののやはり立てて作るのが理想だと言うことが分かる。しかし立てたままでは途中で倒れるのも必定だ。ではどうするか…。 最初にカバーを向かい合わせて二つ列べて同時にプリントすることを考えた。軽く接触させておくことで立てた形でも安定するのではないかとやってみた。 一応倒れずにプリントは済んだが時間がかかることはともかくどうした具合か仕上がりが良くなかった。※ケースのオブジェクトを二つ組合せてG-code化しプリントすることもやってみた 結局行き着いたのはトップカバーは立て、それが容易に倒れないように別途足ともなるオブジェクトをモデリングし、それをトップカバー背面下に組み入れてひとつのオブジェクトとして結合しG-code化するという秘策だった。※ケース背面下にプリント中の転倒防止を意図した足を付けてG-code化(AutodeskのMeshmixer画面) ただしその際、造形後にトップカバーそのものに損傷を与えず綺麗に取れるような形を考え、トップカバーとの結合面積を極力小さくすることに注視した。 ということで吹き出しみたいなオブジェクトを作り、それをAutodeskのMeshmixerというツールで結合しSTLファイルにしてからスライスソフトでG-code化した。 3DプリンターBIQU-Magicianで出力中はヒヤヒヤものだったが結果は安定した積層が出来、はじめて実用となるトップカバーが出来上がった。※無事にプリント完了。カメラやボタン位置にサポートが着いている そして表面も裏面もこのレベルではツルツルに仕上がっているのでそのままNuAns NEO [Reloaded] に被せることができるほどだ。※サポートを概略取ったトップカバー ちなみにフィラメントはピンクを使ったので文字通りピンク色のNuAns NEO [Reloaded] トップカバーとなった。なおサイドボタンはトリニティのオンラインショップから購入した純正品である。※実際にNuAns NEO [Reloaded] 本体に被せてみた この要領でやるならフィラメントのカラーの数だけバリエーションができる理屈だし、別途ゴールド色といった塗装をすることも可能だ。 ともあれ自分にとってひとつの難関を越えることが出来た。
当該日記のNo.588に「当該日記に限らないが、いつもいつも日記を書くに最適な出来事があるとは限らない。というより普段の日常は至極平凡なものだ。そうそう大事件があっては困る。」と記した。しかし先日久しぶりに…といっては語弊があるが、肝を冷やす出来事があった。 朝の散歩だったが、雨が上がったばかりといった天気で路面もまだ些か濡れていた。 オトーサンは近隣の公園へとラテを連れて出たが、一時暖かくなっただけにこの数日また寒くなったから余計に冷えを感じる。 それでもラテは相変わらず元気にアイコンタクトしながら歩く。※ラテはお陰様で元気です 公園内には誰もいなかったし砂はまだ湿っていたからオトーサンは中に入らず公園の周囲を一回りするつもりでいた。 その一郭を歩き始めたときラテが後ろを振り向いた。 みれば大型犬のゴールデンラブラドゥードルか、女性に引かれて散歩している姿を見た。しかしオトーサンたちの後を追ってくる気配はないので安心してそのまま進むことにした。※元気だけどお休みモードも多い… その後一分ほどか、ラテが急に立ち止まって後ずさりした。 何ごとかと思ったら先の大型犬が公園内に入り、そこでオトーサンとラテの存在を知ったらしく石垣のフェンスの上にいたのだ。 しかしリードは飼い主が保持しているからとそのまま歩こうと思ったとき事が起こった。 大型犬は高さ80センチほどの高さからラテに向かって一方的に突進してきた!※ノーリードの大型犬が飛んできた! その時の様子がモバイルカメラに残っているので何度でも確認出来るが、当然飼い主は阻止しようとリードを引いたもののワンコの引く力が強い上にワンコは石垣のフェンスから飛び降りようとしたため1メートル少々の長さのリードを保持している飼い主はリードを持ったままだとフェンスから引き落とされると思ったのだろう、リードを離してしまったのだ。 無論そのワンコはこれまでラテと鼻面を付き合わせたこともないし飼い主と挨拶したこともない相手だから勝手も分からない。その瞬間のオトーサンの気持ちは正直「大変だ!」の一言に尽きた。 ゴールデンは一般的に大人しく人間に懐きやすいから番犬には向かないと聞いたことがある。したがってオトーサンに飛びかかって…ということはまずないことは分かっていたし、遊びたくて向かってきたのかも知れないが万一の場合はラテを守らなければならない。※大型犬はマズルに皺を寄せ典型的な怒りの表情を見せた ラテもこれまで本格的な喧嘩をして噛み合った体験はないが、もし本気で喧嘩を吹っ掛けられたらどう考えても体型が違い過ぎるしラテに勝ち目はない。 大型犬が勢いよく飛んでくるのに数秒もかからなかったが、オトーサンはラテが幼犬時代にノーリードで近づいて来たコーギー犬に前足を噛まれた教訓から、いたずらにラテのリードを引き動きを止めずにある程度防戦させようとした。コーギー犬のときにはオトーサンがリードを引いたためにラテは防戦ができず簡単に咬まれてしまったからだ。無論それは程度問題であり時間稼ぎである。 相手の飼い主も慌てて駆けつけ取り押さえようとしたが激しく動き回るのでリードや首輪に手が掛からない。 オトーサンは仕方なく散歩用のバッグと手にしていた傘そして自分の足を盾にしてラテを守ることにした。ワンコがオトーサンを咬むとは思わなかったし、それしか方法が思いつかなかったこともある。 無論本音は傘の先で大型犬を叩くか突くかしたいところだったが、さすがにそれはやりたくなかった…。※ラテも応戦状態だが… 一瞬大型犬はマズルをめくり上げ唸った…。 オトーサンは正直「これは大事になるな」と冷めた覚悟をしたとき、やっと飼い主がワンコの首輪に手を掛けた。 ホッとしてラテを見ると尻尾は下がっていない。それなりに防戦体制を取り牙を剝いていたから相手も闇雲に飛びかかれないでいたのかも知れない。 大型犬の飼い主は仕切りに「ごめんなさい、ごめんなさい」と言いながらワンコを引いて行ったが、すべての責任は飼い主にある。ワンコがどうのこうのという言い訳はできない。※大好きなAちゃんと会う。嬉しさを確認するかのようにアイコンタクト オトーサン自身、ワンコを飼いたいと思ったとき出来れば大型犬がいいなと考えたときがあった。だから大型犬の魅力は分かるつもりだが、その体力故にちょっとした油断で他人は勿論飼い主自身も不幸になってしまう。 なにしろその引く力は半端ではない。中型犬のラテでさえ本気で引き合うとかなりのパワーがあり女房ではタジタジとなるくらいだ。ましてや大型犬が本気でリードを引いたら一般女性では抗しきれないと思うからよほど訓練されたワンコでないと女性では無理ではないだろうか。 他のワンコを傷つけたりしたらそれこそ「すみません」では済まない。 愛犬家なら十分に注意と準備そして訓練を怠らないようにしたいものだが、次に出会った時が心配だ。
カリフォルニア州クパティーノ―2018年3月13日、Appleは来たる6月4日から6月8日の期間、今年で29回目となる年次イベントのワールドワイドデベロッパカンファレンス(世界開発者会議、以下WWDC)をサンノゼで開催する予定であることを発表した。 世界で最も創造的な開発者コミュニティの本拠地として、マッケナリー‧コンベンションセンターが選ばれ、この場所に例年のように、それぞれの独自の視点を皆と分かち合い、Appleが提供する画期的な製品とサービスの未来について学ぼうとする人々が集うことになる。 開発者ならびにAppleファンは、カンファレンスの模様を、iPhone、iPad、Apple TV向けに用意されているWWDCアプリケーション、あるいはAppleの開発者向けウェブサイトを通じて世界のどこからでもライブ配信で視聴できる。 また開発者は、3月22日の午前10時(米国太平洋標準時夏時間;日本時間は3月23日の午前2時)まで、WWDCウェブサイトにて参加チケットの申込みを受け付ける。チケットは無作為の抽出プロセスにより抽選で発行され、応募者には抽選結果を3月23日の午後5時(米国太平洋標準時夏時間;日本時間は3月24日の午前9時)までに通知するという。 ■ Newsroom
ファイルメーカー株式会社は本日、「FileMaker カンファレンス 2018」を 2018 年 11 月 7 日(水)から 9 日(金)の 3 日間、「虎ノ門ヒルズフォーラム」(東京都港区虎ノ門)にて開催することを発表した。同カンファレンスは、ファイルメーカー社が主催する日本最大のFileMakerプラットフォーム総合イベント。 10年目を迎える今年のFileMakerカンファレンスは、都心に位置する虎ノ門ヒルズフォーラムにて開催される。東京駅や羽田空港からも好アクセスの立地。アクセス至便でエリア最大級のカンファレンスセンターを会場とすることで、展示エリアが広くなり、セッション収容人数も増え、例年より多くの来場者の皆様が快適、便利に参加できる。 本カンファレンスでは次のようなコンテンツを用意。 ・米国本社FileMaker, Inc.からのスピーカーによる基調講演、製品ロードマップ ・ユーザー導入事例を紹介するビジネスセッション ・カスタム App の作成法や技術動向を解説するテクニカルセッション ・医療業界にフォーカスするメディカルセッション ・パートナー企業がブース出展する展示エリア ・参加型のワークショップ 本カンファレンスへの参加には事前登録が必要。事前登録の申し込みは、2018年 7 月上旬より開始。ファイルメーカー社の公式サイト内の FileMakerカンファレンス特設ページにてメールアドレスを登録しておくと、事前登録の開始通知やイベントプログラムの詳細をメールで知らせてくれる。 ■ FileMakerカンファレンス特設ページ
3Dプリンター BIQU-Magicianは頭の良き刺激にもなっている。幾つになっても新しいことに向き合うのは楽しいし新しい発見に結び付く。さて3Dプリンターは買ったものの果たして使い物になるかどうかが問題。その為にはとにかく基本から忠実にやってみなければならない。 「BIQU-Magician」のパッケージにはSDカードが同梱されており、そこにテストプリント用のデータがあるので本体のセットアップが完了すればパソコンなしでプリントが可能だ。※3Dプリンター BIQU-Magician。縦長のデザインは設置スペースをとらない ところで、基本的なことを抑えておきたい。 一般的に3Dプリンターで作りたい物を3Dソフトでモデリングする際、やり方は一様ではないもののまずはオブジェクトファイルを .stl フォーマットで保存し、それをスライサーソフトでプリント可能なGcodeファイルにする必要がある。 パッケージのSDカードには「BIQU-Magician」に適合調整されたスライサーソフト「Cura for BIQU」が同梱されているのでそれをMacにインストールして使う。 プリントは「BIQU-Magician」をUSBケーブルで接続し、Macから行ってもよいし前記したGcodeファイルをSDカードにコピーすればスタンドアローンでプリントできる。 というわけで今回はスタンドアローンでプリントしてみることにした。 では実際の作業工程に沿って3Dプリントの概略をご説明しよう。 手順としては一般的に以下のようなことになる。 ・作りたい3Dオブジェクトをモデリングする ・モデリングしたデータを .stl フォーマットで保存 ・STLファイルをスライスソフトでGcodeを生成 ・生成したGcodeファイルをSDカードにコピー まずはモデリングだが、単にプリントテストのためならウェブを探せば様々なデータが見つかるだろう。しかしここでは基本に忠実に?無料のモデリングツール TINKERCAD で簡単なオブジェクトを組み合わせて作り .stl フォーマットで保存してみた。その際にはスケールも正確に計っておく。※テストとして扱いが容易な TINKERCADでモデリング 続いてその .stlファイルを「BIQU-Magician」同梱のスライスソフト「Cura for BIQU」で読み込み、プリント出力パラメータなどを確認調整した上でGcodeデータとして出力する。なおプリント出力パラメータはマニュアルの6ページの内容に合わせた。※3Dのファイルを「Cura for BIQU」で読み込みスライスを実行しGcodeファイルを生成。3Dオブジェクトがトップテーブル上で黄色表示ならスライスが可能な事を示している ここからはSDカードを「BIQU-Magician」本体にセットしてプリント開始となる。 プリントまでのセットアップだが、まずは電源を入れる。当然フィラメントもセットされているとして話しを進める。 まずは水平出しのキャリブレーションを行う。※同梱のフィルム圧力センサーに剥がしたEVAコットンを貼る 製品同梱のフィルム圧力センサーに剥がしたEVAコットンを貼り、ワイヤーを本体から出ているワイヤーに接続し、ドーナツ型のEVAコットンをノズルに取り付ける。ただしノズル温度が50℃を越えている場合は冷やしてからにすること。 同時に印刷プラットホームに付属の円盤シートを接着面を少し湿らせてしっかりと置く。※圧力センサーを本体から出ているケーブルに繋ぎ、ノズルに押しつける そして液晶パネルの「自動調整」ボタンを押せば文字通り自動でキャリブレーションが行われる。 終わったら必ずEVAコットンを外し、ワイヤーも外して保管するが本体側のワイヤーは収納位置に納めておくこと…。※液晶パネルの「自動調整」ボタンを押せば水平出しのキャリブレーションが開始され終わればヘッド部が上がる 続いて液晶パネルの「あたため」ボタンを押し「PLA」ボタンを押す。 初期値ではPLAフィラメントの材質に最適な目標温度は200℃となっているが、ノズルの現在温度が目標温度に達するまで待つ。もしフィラメントを強制的にヘッドまで送る必要があれば、液晶パネル「移動」からE軸および "+" を数回押してみる。※「あたため」ボタンを押した直後の画面 ※現在の温度が目標値に達した ノズルから溶解したフィラメントが垂れた場合はノズル先端ではさみなどで切断しておくとよい。※フィラメントが溶解してノズルから出てきたらノズル先端で切っておく。ただしノズルは高温になっているので素手で触ってはいけない 後は印刷プラットホームにおいたシート上に同梱のスティック糊を塗る。これは造形物をしっかりとホールドするのに役立つだけでなく、プラットホームから造形物を剥がす際に綺麗に取るためだ。※スティック糊を満遍なく塗る いよいよプリントである。SDカードを「BIQU-Magician」に装着しプリントするが「プリント」ボタンを押し、目的のファイルを選択すればプリントが開始される。※SDカードを本体スロットに装着 ちなみに例としてご覧頂いているキーチェーンはサイズが12×75×8mmほどのものだが35分でプリント完了となった。 後はプラットホームからオブジェクトを剥がしてバリを取り去れば完成である。※プリント開始直後 ※プリント後にサポート材やバリを取った完成品。後は綺麗に磨く ただしこれは比較的容易な3Dモデルの場合だ。 別途ネットで見つけたミロのヴィーナスのデータがあったのでダウンロードし挑戦してみた。 高さが13センチほどのオブジェクトだが、3Dプリンターは積層していく距離に等しく時間が掛かる。なにしろ午前10時30分にプリントスタートしたものの終わったのが20時30分頃だった。実に10時間がかかったことになる。 その間、「BIQU-Magician」はトラブルなく動作し続けたが、まずは動作音がかなり気になる。日中は良いが夜間それもマンションなどの集合住宅だと上下に音が響くのではないかと思う。 それと縦に長い造形、例えば今回のミロのヴィーナスのように顔という大変微妙な部位、それも小さな表現部分は場合によっては微妙に揺れる可能性があるしサポート(プリント過程に不可欠な支えのバリ)のコントロールなどにより良い結果にならないこともある。※ミロのヴィーナスのプリント終了直後。回りにサポート材が多々ついている【クリックで拡大】 ともかく数回のテストプリントで3Dプリンターを扱う際に重要なノウハウが分かり大変勉強になったが「BIQU-Magician」は面白い…。
梅の花が咲き、桜の蕾も膨らみつつあるこの季節、散歩には最適のようだがオトーサンにはなかなかにしんどい毎日だ。反面ラテは歩く速度は速くはないがもし放っておくならいつまででも外を歩き回っているだろうと思わせるほど元気である。 寒さも和らいだから天気の日の散歩は気持ちが良いことは確かだ。しかし散歩を楽しめるには体力と気力が揃わなければならないが、オトーサンの歳になるとなかなか上手い具合にはいかない。 天候と体調とを考えながら朝夕の散歩のコースを考えて歩き出すが、なかなかオトーサンの予定通りにはいかないのも現実である。※さて、ラテ…今日の散歩はどっちだ! この場所に来てすでに4年が過ぎた。そしてラテとの散歩は毎日2回が原則だしいつも同じ道を粛々と進むのではラテもオトーサンも面白くない。 だから正確に計ったことはないものの自宅を中心に半径2キロメートルあたりの場所は歩き尽くした感がある。 さらにこの地域は非常に起伏が激しく坂道は勿論階段も多く、数カ所160段以上の場所がある。※登ってきた階段を振り返るラテ その上に春夏秋冬の季節を満喫できる場所でもある。 春には桜があちらこちらで満開となるしその名が「桜ケ丘公園」もある。秋には燃えるような紅葉のアーチが待っているから桜を見に、あるいは紅葉を見にあらためて観光地に行こうという気は起きない。 とはいえ散歩は行った道を単純に戻るのではこれまた興味は半減する。進みつつぐるりと回って戻ってくるコースをと考えているオトーサンだが、ラテはまったく協力する気が無い。 さらに梅が綺麗だからとオトーサンがスマホを構えてシャッターを切る瞬間に限ってラテがリードを引くために写真は手ブレで酷い結果となる。※オトーサン、レインコート着せられたけど雨降ってないぞっ そして風景の醍醐味となっている起伏の激しさは足腰が弱ってきたオトーサンには楽しめなくなりつつある。階段もきついし坂道も辛い。 また今更ではあるが歩きながら道々の風景を楽しむのならまだしもワンコとの散歩はそれが目的ではない。なにしろ我が娘は当然と言えば当然だが、地べたばかりに目を向けクンクンしながらの散歩だからして自然にオトーサンも変な物を口にしないかを注視する習慣がついている。したがって顔の横に装着したモバイルカメラの映像のほとんどは地べたしか映っていない…。※大好きなAちゃんの姿に歓喜の雄叫び しかしそれはワンコの特性であるからして「地べたを見ずに空を仰げ」といったところで意味は無いしワンコは嗅覚で世界を認識しているというくらいなのだからできるだけ尊重するしかない。 とはいえ歩道に7メートルほどの感覚でずらりと木が並んでいるその一本一本を丁寧にクンクンされてはたまらない(笑)。 「せめて一本おきにしろっ!」と思わず文句をいいながらリードを引くオトーサンだ。 それでもオトーサンとアイコンタクトしながらの散歩はなかなかに楽しい。 オトーサンは「ラテ!」と呼びかけると顔をこちらに向けるラテだが、ラテの方も声には出さないがオトーサンに意思表示する。 それはオトーサンの足の脹ら脛あたりをマズルでツンと突くことだ。 オトーサンが笑顔を向けるとそれで満足することもあるが大概はオヤツ狙いだ。オヤツを頂戴という要求なのだ。 あるいはそのとき、ラテが舌なめずりしている場合は水を飲みたいという要求でもある。※足をツンされたのでオヤツを… たまにわざとツンを無視して歩き続けるとツンが次第に強烈になってくる。 しまいにはマズルと言うより前歯を当ててくるので結構痛いときがあるのだ。「これなら無視出来ないでしょ」とでも言っているのだろうか。 思わず「痛い」と口から出てしまったとき、脇を通ったご婦人が一部始終を見ていたようで「くすっ」と笑った。
フォーカルポイント株式会社は、iPhone X / 8 / 8 Plusに最適な7.5Wに対応 置くだけで充電できる急速ワイヤレス充電器「TUNEWEAR 10W Plus WIRELESS CHARGER」を同社運営のオンラインショップにて本日より予約受付開始すると発表。2018年3月28日(水)以降、順次発送予定。 TUNEWEAR 10W Plus WIRELESS CHARGER(チューンウェア・テンワットプラス・ワイヤレスチャージャー)は、iPhone X やGalaxy S8などの対応機器を置くだけで充電できる急速ワイヤレス充電器。5W / 7.5W / 10Wの出力に対応。 iPhone X / 8 / 8 Plus など、Apple 7.5Wワイヤレス充電対応機種であれば、7.5W急速充電を行なっていることを自動判別し2色のLEDカラーで知らせてくれる。 【製品仕様】 ・製品サイズ:約 87.4(W)× 87.4(H)×9.9(D) mm ・製品重量:約 117g ・入力:5V/2A, 9V/2A(最大9V/2A) ・出力:5V/1.5A, 9V/1.1A(最大10W) ・QC規格:Quick Charge 2.0対応急速充電モデル ・対応機器(一例):Qi機器 5W / Apple 7.5W / Samsung 10W ご注意:5V/3A PD入力では5W出力となる。7.5W及び10W出力を利用する場合はQuick Charge 2.0対応のUSB A電源(5V/2A, 9V/2A)が必要。 【同梱品】 ・充電パッド 本体 ・USB-A – USB-C ケーブル(1.5m) ※別途USB電源アダプタが必要。 ※7.5W及び10Wでの急速充電にはQuick Charge 2.0対応のUSB電源アダプタが必要。 【製品の主な特徴】 ・5W / 7.5W / 10W に対応した急速ワイヤレス充電器 ・異物や未対応デバイス検知時にLEDの点滅でお知らせ ・5W充電と急速充電時を2色のLED点灯で識別 ・デバイスと充電器が密着しない独自設計のトレイ型 ・2層の放熱材とアルミ筐体を採用し、放射性能に優れた安全設計 【販売情報】 ・定価:オープンプライス ・オンライン直販価格:3,980円(税込み) ■フォーカルストア
以前から取り組んでみたいと考えていた3Dプリンターをやっと手に入れた。まずは手に負えるものかを試すつもりもあるし、設置面積なども考慮し「BIQU-Magician」というコンシューマー向け製品を選んだ。とはいえスペックを見る限り、最初に取り組む3Dプリンターとしては最適な製品ではないか…。 「3Dプリンター」とは1995年、MITが開発したテクノロジーをZ Corporation社が初めて"3D printing (3DP)"の商標で販売したのが最初だという。 当初この種の造形に “printer” すなわち “印刷機” と呼ぶのに違和感もあったが、金型などから成型するものと違い、ノズル(ヘッド)からインクのように樹脂を出力し、コンピュータ制御で立体成型を実現するものだから確かにプリンターと呼んだ方が適切なのかも知れない。※「BIQU-Magician」のパッケージ。直径31cm,高さ48cm、重量9Kgほど BIQU-Magicianもそうだが、最近の製品ではパソコンと接続しなくてもデータを納めたSDカードを3Dプリンター本体に装着すればスタンドアローンでプリントできる機種が増えているようだ。しかし3Dオブジェクトの造形を考えれば文字通りパソコンによる3Dソフトウェアを使うことは避けられない。 その "3D" や “CG” に魅せられ、私は1987年初めて渡米しSIGGRAPHに参加したり、当時NEC PC-9801用の高価な「Personal LINKS」システムを購入して本格的な三次元グラフィックスに手を染めたことを思い出す。 しかし1989年に起業してからは時間がとれずに3D関連には意識的に手を染めないように自制していたが、手前味噌ながら日本でパソコンによる3Dを極めようとした最初の1人であったことは確かなのだ。※1987年に手に入れた「Personal LINKS」。当時パソコン用3Dシステムとしては最高峰の製品だった Apple II による最初の3Dソフト「Apple WORLD」(1982年)を皮切りにPC-100用の「3Dマスター」(1984年)、「ソリッドマスター」(1985年)等を経て満足できずに前記したPersonal LINKS(1987年)を手に入れCGの祭典SIGGRAPH '87 にまで行くはめとなった。 また日本で3Dソフトとして知られている「Shade」のMac版が登場する際(1990年)、MACLIFE誌編集部の依頼でその評価記事を最初に書いたし望まれて開発元に出向き、要望やらを申し上げたこともあった。 その後もいちいち書くのも面倒なほどMac版の高価な3Dアプリケーションを多々手に入れたものだ…。 というわけで3Dというテクノロジーには興味以上のものを持っているわけで、それを知っている友人らはずっと「なぜ3Dプリンターを買わないのか」と訝しく思っていたようだ。 理由は単純で、ひとつは安価で使いやすくホビーだとしても実用レベルの製品がなかったことに尽きる。また実際使いこなすには相応な時間を費やするであろうことも知っていただけに、おいそれと手を出せなかったのである。※本体を作業場所に設置 さて安価な3Dプリンターの中にはユーザーが組立なければならない製品もあるが「BIQU-Magician」は組立完成済みな製品だ。 本体サイズは 220 x 250 x 500mmと縦長なのだが設置面積を取らないのもよい。重さは4kgである。とはいえ完成品であることや付属品も含めたパッケージはかなり大ぶりの円筒形で荷物の総重量重は約9kgもあった。 スペック概要としてだが、最大印刷サイズは Φ100x150mm、2.8インチ・タッチスクリーン装備、32Bitマザーボード、Titan押出機、日本語操作、本語マニュアル付といったところだ。 パッケージを開けてまずは付属品のチェックをする。 日本語マニュアル、250gのフィラメント(白色)、フィラメント用ホルダー、六角レンチ、SDカード、カードリーダー、USBケープル、フィルム熱感センサ、のり、スクレーパー、電源アダプター、遮熱チューブ&ノズル(交換用)だがマニュアルに記してある保証書は同梱されていないがAmazonの評価などを見るとそんなものらしい(笑)。しかし至れり尽くせりといった感じもして好感が持てる。 早速本体を設置することにしたが、組立完成品とはいえ何もせずにそのまま使えるわけではない。※付属品一覧 ともあれ、マニュアルが些か可笑しな箇所があるものの日本語である点は有りがたい。 セットアップだが、筒状のパッケージにしっかりと納まっているだけでなく、可動部などは保護と固定のためにラッピングされているのは安心感がある。 本体を作業場所に設置し、フィラメントホルダーを上部に取り付け、そこにフィラメント(1.75mm)をセットする。 ちなみにこの場合のフィラメントとは樹脂を細い紐状にしたものであり、これをヘッド部で溶解しつつヘッドから噴射させる理屈。付属のフィラメントは白色だが様々なカラーのものが別売されている。なおフィラメントの材質はPLA樹脂である。※本体にフィラメントを取り付ける 続いてフィラメントの先端を抽出機に押し込む必要があるが、ここが最初の難関かも知れない。 何故ならスルスルと簡単に入っていかないのだ。要領としては糸を針穴に通すごとく、先端を真っ直ぐな位置で斜めに切り落とすこと。そして抽出機右の歯車を静かに回して…というのがポイントか。 もうひとつマニュアルを見てもそして関連のYouTube動画などを参考にしても分からないことがあった。それはフィラメントを抽出機にどれほどの長さを挿入すればよいのかという点だ。※フィラメントを抽出機に押し込む。左には電源がある 抽出機はPTFEチューブが繋がっており、フィラメントはその中を通ってノズルまで達することになる理屈だ。3Dプリンタの理屈をよく知らない者にとって疑問となる点ではないだろうか。 結論だがチューブ内に数センチでも入っていればOKのようだ。後は本体のプリント準備の段階でフィラメントをヘッドまで導く手順が待っているからである。※液晶パネル表示も日本語に変えられる とにかく初期不良などがないかどうかの確認だけでもやってみたいので早速なにがしかのテストプリントを行ってみるつもりだ。 さてトラブルなくなにがしかの結果が出せるものなのだろうか…。
一時の劇寒は去ったようだが朝はまだまだ寒い。それでも近隣には梅が開花し始めたし少しずつ春の気配が感じられる季節になってきた。反面、子供たちの中にも花粉症予防のための眼鏡をかけている子も目立つようで見るからに気の毒だ。 当該日記に限らないが、いつもいつも日記を書くに最適な出来事があるとは限らない。というより普段の日常は至極平凡なものだ。そうそう大事件があっては困る。 とはいえ散歩の道筋ひとつとっても近隣数キロ範囲はほとんど歩いているし初めての道といった場所もほとんどないから新鮮味は薄れている。 後は季節を含め、天気のお話しかラテを可愛がって下さる方々との触れ合いがテーマになるわけだ。※ラテとの毎日は平凡な日々の繰り返しが基本 だ オトーサンは後4ヶ月ほどで70歳となる。月並みだが自分が70歳になるなど想像したこともないしする気持ちも起きなかった(笑)。 ニュースなどを見ていると同じ年代の芸能人や著名人たちの訃報を聞かない日はないように思う。 一度も実際には会ったことも無い人たちにしても同年代の、それもテレビなどで見知っている方の訃報は辛い…。※下校時の小学6年女子4人に囲まれてご満悦なラテ ともあれ時々オトーサンはふと考える。もし2006年暮れにラテと出会っていなければ、ワンコを飼うことになっていなければ、現在の状況は一変しているであろうと…。 歴史に if はないとはいえ、ついそんなことを考えてしまう。 もしラテを飼っていなければ、まず住居は多摩には移らなかったに違いない。なぜならそれまで長い間住み暮らしていた埼玉県川口市からワンコを飼うために環境の良い現在の場所に引っ越してきたのだから。 したがってワンコを飼わなければたぶんいまだに埼玉県人のままだったろう。※Aちゃんと、またまた焼き芋を食べにいった(笑) その埼玉に住んでいた2000年暮れ、仕事上のストレスが最高潮になったからか健康診断で糖尿病を指摘され即入院となった。それまでまったく何の自覚症状もなかったのに…。 結局2週間の検査入院の末、食事療法と歩くことで血糖値は正常になり薬物療法に頼らず退院できたが自身の生活とこれからをあらためて考えざるを得ない状況となった。 ワンコと暮らしたいという願望は昔から合ったものの様々な状況がそれを許してはくれなかったが、会社を解散整理した結果、オトーサンは腑抜け状態となり生きる気力を失う寸前だった。だからこそ女房がワンコを飼うことを認めてくれたに違いない。※大好きなAちゃんが姿を見せると喜びの雄叫びを上げるラテ ラテが我が家に来たその日から散歩が始まった。最初の3ヶ月程度は朝昼晩と一日三回の散歩をやった。楽しくて仕方がなかったがすぐに左膝と左肩をやられた(笑)。 しかし「腰が、膝が、腕が痛い」と嘆きながらも散歩を日々続けられていること自体喜ばしいことに違いない。 自分の性格上、ラテがいなければ絶対に…絶対に散歩などするはずはないオトーサンだ。 したがってラテがいなければオトーサンはすでに命が尽きていたかも知れないし、介護を必要とする一人になっていたかも知れない。 それよりなにより、ラテと歩き回っていたからこそ近隣の子供たちやラテを可愛がってくださるご家族と知り合い、お付き合いをさせていただくことになったのだ。 これがもしジイサンひとりが杖突いて歩いていたところで、この世知辛いご時世にそうそう素敵な出会いなど起こり得ないに違いない。※可愛がって下さるファミリーのオカーサンと さらに幸いというか、ラテが子供好きなワンコだったことだ。 一般的に子供は奇声を発する、動きが激しいなどの理由でワンコから見て安心できないから警戒する生き物だという。したがって初対面の幼児・子供にもフレンドリーなワンコは珍しいと動物病院で言われた。 ラテがいるおかげでワンコ好きの子供たちが近寄ってくれたのがそもそもの切っ掛けだった。 時に言うことを利かず、腹も立つラテだが本当の所、オトーサンたちの人生を文字通り豊かにしてくれていることはまぎれもない事実なのである。