まあ、どうでもよい記事だと自覚はしているがこの暑さ、バカげた1篇もまた良しということでお付き合い願いたい。要は米国から取り寄せたフィラメントドライヤー「PrintDry」はドライフルーツメーカー(MA-670-RY)の改変版だということは知ってはいたが、手違いというかアホというか両方手に入れてしまったのでこんな企画を考えてみた…。
フィラメントドライヤー「PrintDry」は日本への出荷はしていない。それが60Hz専用仕様だからなのかあるいは別の理由があるのかは不明だが、だとすれば外観がほとんど同じなドライフルーツメーカー (MA-670-RY)を工夫すれば同じ効果を生むことが出来るのではないかとドライフルーツメーカーを注文した。ところが経緯は省くが諦めていた本物の「PrintDry」も届いてしまった…。


※ドライフルーツメーカー (MA-670-RY)とその専用トレイ
ということでバカげた企画だが、こんな馬鹿をやる人も他にいないだろうしせっかくだから双方の違いをきちんと認識することはドライフルーツメーカー をフィラメントドライヤーに改変する際に役立つのではないかとこじつけて話しを進めたい。

※「PrintDry」
まず本体の外観をご覧いただきたい。ベースユニットは商品名表記のあるなしは別にしてデザインはまったく同じだし温度設定のメモリ表記がドライフルーツメーカー(勿論国内仕様)が温度を摂氏のみで表示しているだけだ。したがってぱっと見の違いと言えばトレーの形状であり、ドライフルーツメーカーの方はスライスしたフルーツなど比較的細かなものを並べて置くためネット上のトレイが5枚セットになっている。

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※電源と温度設定ダイヤル部。PrintDry(上)とドライフルーツメーカー(下)
一方「PrintDry」はそのトレイ部分が最上部の蓋を別にして違う。フィラメントスプールを収納するだけの厚みがあり、それが上下2組セットになっている。
また「PrintDry」のトレイは中にフィラメントを入れたまま3Dプリンターに供給するためトレーの横に一箇所フィラメントを通す穴が空いている。
ではトレイを外したベースユニットに違いはあるのだろうか。
この製品はベースユニット内にあるヒーターを熱し、ファンで熱風をトレー内に送り続けるという仕組みだからしてその仕組み自体は変わらない。ただし目的の違いからベースユニットの熱風吹き出し口に違いがある。
まずはドライフルーツメーカーの方だが、こちらはトレイを全て取り外すとベースユニット中央に熱風吹き出し口があるだけだ。ここから出てくる指定温度の熱風が網状のトレイを上昇しつつトレイに置いた物品を乾燥させるというわけだ。

※ドライフルーツメーカーの熱風吹き出し口
一方フィラメントの乾燥専用として考えられた「PrintDry」はどうなのかといえばさすがにそのままではなく一工夫され、特別なユニットが組み合わされている。
それが吹き出し口の上にセットされているフィラメント・フィーダーとセンタリングピースである。

※PrintDryの熱風吹き出し口にはフィラメント・フィーダーが取り付けられている。なお写真のセンタリングピースは実際の使い方とは逆さまだ
「PrintDry」は前記したとおりフィラメントの乾燥だけでなく、乾燥しつつ(しなくても)フィラメントを3Dプリンターに供給できるのが売りのひとつである。単に乾燥だけならトレイの底板にでもフィラメントスプールを置くだけでよいはずだがそれではスムーズにフィラメントを送り出せない。
為に「PrintDry」は吹き出し口中央上にフィラメント・フィーダーと呼ぶユニットが取り付けられている。この基本は樹脂製ベースを介して取り付けられ、2枚の金属板の間にベアリングが置かれている。したがってフィラメント・フィーダー上にスプールを乗せ、かつスプルーが中央位置からずれないようセンタリングピースを被せ、そしてフィラメントの一端をトレー横の穴を通して3Dプリンターのエクストルーダーへセットできる。
無論フィラメント・フィーダーは自走式ではなくあくまでエクストルーダーのフィラメント送り機構(引き込み)により引っ張られたスプールを抵抗なく回転させフィラメントを送り出すためのものだ。
「PrintDry」には同じようなフィラメント・フィーダーとセンタリングピースがもう一組同梱されている。最初スペア部品と思ったが形状が違い熱風吹き出し口には取付が出来ない。
マニュアルを拾い読みして分かったが、これは上段のトレイで使うものなのだ。上段のトレイ底に敷く金属板中央穴に合うようにフィラメント・フィーダー底に突起がある。したがって金属板に取り付けて1段目と同様3Dプリンターにフィラメント供給しながら乾燥することもできるわけだ。勿論2段目のトレイ横にもフィラメントを通す穴が空いている。
こうして違いを確認していてふと思いついたことがある。
前回の記事にも記したが「PrintDry」は60Hz仕様だった。この機器を一般のドライヤーに例えるなら50Hz環境で使っても能力が若干違うものの実際の使用には問題がないと思われる。しかし肝心の温度設定に誤差が生じ乾燥に影響があるとすれば問題だ。
であるなら国内で問題なくスペック通り使えるドライフルーツメーカー (50Hz/60Hz仕様)にフィラメント・フィーダーとセンタリングピースを取付れば後はサイズも同じだから「PrintDry」のトレイをそのまま使えるのではないか…。
くどいようだがドライフルーツメーカーのままトレイだけ「PrintDry」のものを使えば乾燥だけは問題なく可能だがフィラメントの送り出しができないわけだ。
そう思いついて早速実行してみた。



※PrintDryからフィラメント・フィーダーを外し、ドライフルーツメーカー吹き出し口の上蓋にネジ2本でフィラメント・フィーダーを取り付ける
結果、前記の要領で難なく「PrintDry」から取り外したフィラメント・フィーダーをドライフルーツメーカーの熱風吹き出し口に取り付けることができた。
無論「PrintDry」用2つのトレイもそのまま使えるわけで、これで安全に使える国内仕様の「PrintDry」が出来上がったことになる。

※国内仕様のPrintDry完成
一応厳密にはドライフルーツメーカーの改造にあたるから保証外になってしまうに違いない。しかし新たに穴1つ空けてはいないし電気系統や配線の改造等も一切やっていない。ただただ熱風吹き出し口にフィラメント・フィーダーを取付ただ(既存のネジ穴およびネジをそのまま使用)けで後は純正「PrintDry」のトレイに置き換えただけである。したがって100%元の状態に戻すことも可能である。

※最後にPrintDryのロゴを自作して貼り付けた
ただひとつ残念なのは “PrintDry” のロゴが本体にないことだが、これは些か寂しい。ということで透明シールにデジカメで撮ったロゴを同サイズにプリントして貼ってみたらまずまずの出来となった(笑)。
これからしばらくの間…具体的には夏休みが終わるくらいまでラテ受難の日が続くことになる(笑)。一番の問題はこの暑さには違いないが、夏休みで子供たちが公園に姿を現さないし、ラテを可愛がってくださるファミリーも帰省され出会いが激減するからだ。
猛暑、いや酷暑が続く。したがって朝の散歩はなるべく早めに済ますことにしているし夕方の散歩は日が落ち少しでも気温が低くなった頃に出かけるようにと心懸けてはいるがオトーサンの都合もあるしなかなかに難しい。
しかし幸いといってはラテに叱られようが、暑さは大の苦手だからして排泄を終え、水を飲ませると日陰の涼しそうな場所で腹ばいになってしまうわけでそもそも散歩にはなっていない。

※暑いねえ!
それでも夏休みが始まってからも馴染みの公園に出向くが、暑いこともあるだろうし夏休み中はどうしても家族の一員としての行動になるからか公園にはまったくといってよいほど子供たちの姿が見えないのだ。
3日4日と続けて公園に出向いても待ちぼうけを体験するとラテも学習するらしく、自宅マンションのエントランスを出てオトーサンは公園側に向かおうと右に折れるつもりだが、ラテはがんとして「嫌だ」とリードを引き左に折れるという日々が始まった。



※こうした子供たちとの触れ合いも小一カ月お預けだ
人間と同様な感覚ではないにしても「暑い中に公園に行っても誰もいないじゃん」とでも言っているようで感心しながら苦笑いするオトーサンであった。
無論どちらに向かおうが冬場のように小一時間歩き回ることはなく排泄し水を飲んだら自分からUターンして戻ってくるのだから大したものである。
そうした刺激がない散歩が続くが、ラテはそれなりに回りを注視して「なにか面白い事はないかな」とアンテナを張っている。
天敵のように吠え合うワンコの家の道路反対側を歩いていても、その家のエントランス位置になると立ち止まってこの瞬間出てくるのではないかと身構えたり、時には後ろ足立ちして様子を覗こうとする。

※大好きなファミリーのオカーサンを見つけて歓喜の声を上げる
また、ときに部活なのだろうか中学生の姿を見かけるとすれ違い様、知らない女子なのに近づこうとする。きっともしかしたら撫でてもらえるかも等と目論んでいるのかも知れないがワンコ嫌いなのかあからさまに離れていくとさも残念そうな表情をしてオトーサンにアイコンタクトする。
「オトーサン、チャンスだと思ったんだけどね。残念」とでも言っているようで思わず気の毒に思いポケットからオヤツを差し出してしまう。
また何かの気張らし、元気づけかも知れないが回りにワンコの姿も知り合いの姿も見えないのに急に狼の遠吠えのような吠え方が始まったり、歩きながらなにか文句でもいっているのかそれとも「誰かいないのかい」と声を上げているのか「ワンワンワン」と高い吠え声もあげたりもする。
勿論どこからも反応があるはずもないから、そうしたときにはオトーサンが「ワンワンワン!」と返事をするとラテの吠え声がまたまた続く(笑)。
しかし同じ吠え声でも些かトーンが違うと思う時がある。
先日も横断歩道で信号待ちしていると急に「オーン、ワンワンワン」と声高らかに吠えだした。まさか行き交う自動車に向かって吠えるはずもないと思ったら、道路の向こう側に動物病院の院長の姿があったのだ。

※国道の向こう側を歩いている人物を特定して声をかけるのだから凄い!
面白いことに、そばに近づけば吠えたりましてや唸ったりすることはないのに、その姿を遠くからでも発見するとまるで声をかけるように吠え始める。
それにしても10数メートル先を歩いている人物を特定できるのだからありがたいことにラテの視力はまだまだ健在なのだろう。
3Dプリンターをほとんど毎日活用するようになったが、そうなるとフィラメントそのものにも注視するようになってくるが一番の問題は湿度による劣化だ。フィラメントは湿度に弱く、フィラメントに含まれる湿度の高さは、造形精度やノズル詰まりなどに大きな影響を与える原因の一つとされている。
湿度が高いこの時期に、フィラメントを3Dプリンター「FLASHFORGE Inventor」の庫内にしろ室内にしろ、そのまま数日放置すれば確実に劣化が起きる。
「FLASHFORGE Inventor」はフィラメントの交換も容易なので使用後大切なフィラメントは外して防湿庫に保存するよう心懸けてはいるが、種類が多くなるとなかなか思うようにはいかず庫内や庫外に放置する時間が長くなってしまいがちだ。
では一度湿気を帯びてしまったフィラメントから湿気を取り去ることは出来ないのだろうか。
調べて見ると方法は電子レンジを使う…などいくつかあるようだがどれも不確定要素が多く、失敗したら元も子もなくなる。そしてそもそも一端湿気を含んだフィラメントから湿気を取り去るのは意外と難しいという。

※セッティングが終わった「PrintDry」
そんなあれこれを考えていたとき、ウェブで専用のデバイスが存在することを知った。
それは「PrintDry」という製品だったが、Kickstarterで成功裏に資金を調達しプロダクト化に成功したという。しかし残念な事に日本で販売はされていないだけでなくメーカー自体日本への発送はしていない…。
「PrintDry」はフィラメント専用の乾燥機で、単にフィラメントの乾燥をというだけでなく乾燥(防湿)を行いながら3Dプリンターへ1.75mmまたは3mmのフィラメントを直接供給できる。
さらにひとつのスプールを供給しながら上部のケース内で追加のフィラメントスプールを乾燥させることもできる。
さて「PrintDry」の理屈だが、フィラメントは空気中から水分を吸収した後、水の分子はフィラメントのポリマーと結合し強固なものとなる。
「PrintDry」は熱を使用しまずはポリマーと水の分子結合を弱め、破壊し、水の分子が自由に動くことを可能にする。そして適切な風量はフィラメントに熱を運ぶと同時に遊離した水分子を運び去る役割をする。
ただし、フィラメントは瞬時に乾燥させることはできず、まずは水分子とポリマーとの結合を弱めるため適切な温度で加熱する必要があり、同時に蒸発させ拡散するため十分な時間が必要となる。
「PrintDry」は、そうした理屈に基づいて設計されているのだという。
となれば、これは愛用の3Dプリンター「FLASHFORGE Inventor」の庫外にセッティングするフィラメントローダーとして最適なデバイスに違いない。
とはいえ購入できないとなれば余計に欲しくなるのが人情(笑)。さらに調べて見るとこの「PrintDry」はどうやら既存の食品乾燥機「ドライフードメーカー」といった類の上部トレイ部位をフィラメント専用収納ケースに置き換えた製品のようだと分かった。
事実ネットにはこのドライフードメーカーのトレイを改造してフィラメント乾燥機に…という記事もあった。これなら自分でも簡単にできると考え早速当該ドライフードメーカーを注文したが、経緯は省くが本家の「PrintDry」そのものも入手できてしまった!
この無駄な買い物は自分でも困ったものだと思っているが、性分なので仕方がない(笑)。
しかし事実上同じ効果を生むにしても本家純正品の方がそのために設計されている訳だし魅力的だし効果的だろう。それに「PrintDry」は前記したようにケースが上下にセットでき、乾燥しながらフィラメントをスムーズに供給できるが「ドライフードメーカー」は乾燥はできても供給できる設計にはなっていない。

※トレイ横にはフィラメントを外に導く穴が空いている
さて、「PrintDry」は本体サイズ:370×370×360mmの円筒形だが意外に大きい。机上の空いてる場所に…というレベルではないからきちんと置き場所を確保する必要がある。
乾燥のキモは温度と乾燥時間だが、PLAとかABSといった樹脂の違いにより乾燥温度と乾燥時間が違ってくる。
マニュアルによると例えば湿度が50%、温度が22℃の室内で500gのフィラメントを乾燥させる場合、 PLAならドライヤー温度 45°C、乾燥時間 4時間。ABSではドライヤー温度 60°C、乾燥時間 2時間となっている。

※電源スイッチと温度設定ノブ
ただし「PrintDry」の問題だが温度設定はダイアルで可能だがタイマー機能が内蔵されていないことだ。コストダウンのためか、あるいは元々ドライフードメーカーの転用製品だからかは不明だが、タイマーがないと経過時間を気にしていなければならない。フィラメントは乾燥し過ぎてもまずいからだ。
そこで以前、暖房機器を購入した際におまけで付いてきた「REVEX」プログラムタイマーを取り出して活用することにしたがこれで完璧だ。

※プログラムタイマー「REVEX」
蛇足だが「PrintDry」はフィラメントの乾燥だけでなくこれまでフィラメント保存時に使用していた防湿材(シリカゲル乾燥剤)なども、再利用のために乾燥することが出来る。
なおより乾燥効率を高めるためには一般的なスプールより同梱の組立式 D-spool を使った方がよいという。それはそうで見るからに左右の円盤で保護され、しっかりと巻かれているフィラメントに温風は通りにくいから時間がかかりそうだ。しかしいちいち D-spool に巻き直すなど簡単にできるはずもない。

※組立式の D-spool
まあまあここまでは確かに良かったのだが雑な思いつき故か難が見つかった。
何故なら「PrintDry」の110~120V/250Wはともかく60Hz専用仕様だったことだ。ちなみに220~240Vの場合は50Hzだという。この辺が日本への出荷をしない理由なのかも知れないが事前の確認不足が露見してしまった…。
しかし例えばヘアードライヤーに例えるならモーターの出力及び回転スピードが若干遅くなると同時にヒーターの出力も微々たるものだが落ちる程度なはずだから安全を確認しながらまずはテストをしてみるつもり…。またケース部位の造形が雑で、ベースユニット本体に乗せるにしてもぴったりしっくりといかない。
そしてもうひとつ問題が…。
動作中は設定温度によるものの当然ながら熱風が澱む。したがってそれでなくともこの季節、暑い室内で冷房を掛けながらというのもナンセンスなので私の場合、夏期は3Dプリンターの隣で乾燥させるのは無理と判断した。したがって乾燥のための稼働場所を考えなければならない。

※スプールを乗せるフィラメント・フィーダー(中央)
最後に同梱品だがフィラメントフィーダーが付いた本体とトレイが2つ、上段トレイと底板(メタルプレート)、蓋の他にスプールクリップ、D=spool 2組、上段用フィーダーそしてシリカゲルが多数付いていた。
ともあれ3Dプリンターの利用環境も何だか次第に大がかりになって来た。
次回はせっかくだから(笑)「PrintDry」とドライフードメーカーの違いを検証し、可能なら両者を組合せて「PrintDry」の国内版を作ってみたいと考えている。
一日中尋常ではない暑さが続いている。これでは散歩を楽しむなどできないし危険だ。多少でも気温が下がり日が陰ったころを見計らってラテを連れ出すが、ラテも排泄を済ませると自ら早々に戻ろうとする。無論室内では冷房フル稼働にせざるを得ない。
ということである日の5時過ぎに近所の公園に向かった。アスファルトの道より公園の砂地の方が温度が低いからだが、オトーサンとラテが公園に入ると見知った女の子が嬉しそうに駆け寄ってきた。
ラテを撫でるためかと思ったらいきなり「ラテのおじさん、いいところへ来てくれたので嬉しい。お願いがあるの」という。

※ラテ、熱中症に気を付けようね
こんなことは初めてなので何ごとかと少し身構えたオトーサンだったが(笑)。「ねえ、こちらに来てくれる?」とオトーサンの腕を引っ張るように公園の反対側に向かった。
一緒に歩きながら「おじさんで出来ることなのかな」というと「絶対大丈夫よ」と答える。とはいえ子供はオトーサンらが考え得ない突飛なことを言い出すときもあるし期待に答えられないのも嫌だ(笑)。
とはいえ別に公園でミッションがあるわけでもなし、お馴染みのファミリーがいらっしゃるかなと顔を出したのだが、女の子の頼みとあっては邪慳にはできず「なにかなあ」と言いながらオトーサンはラテと一緒についていった。
すると公園の端に別の女の子が二人待っていてオトーサンたちの姿を見ると「やったあ」と声を上げた。益々何ごとかと身構えるオトーサンを尻目に女の子は「ねえねえ、あの枝があるでしょ。あの枝にぶら下がりたいの。引っ張ってくれる?」とオトーサンを見上げた。

※「あの枝引っ張ってくれる?」と女の子が…
目的は何だか分からないが、大きな木から出ている細身の枝の1本にぶら下がりたいが、石造りのフェンスに乗っても届かないのだという。
オトーサンは心の中で「なあんだ、そんなことか」と安心しながら手を伸ばして引っ張りながら「これでいいのかな」というとその枝の先端に触れた女の子は満面の笑顔で「ありがとう。これがやりたかったの」と礼を言ってくれた。

※枝に手が届いた女子は満面の笑顔
オトーサンは「ひっぱる程度なら大丈夫だけど折れて怪我すると大変だからぶら下がっては危ないよ」というと「はあ~い」と可愛い三人の声が響いた。
しかし今になってもなぜその枝にぶら下がりたかったのかは不明だ(笑)。そばにはいくらでも手が届く枝があるのに…。ともかくオトーサンはお願いされたミッションは遂行できたわけで笑顔の女子たちの側から離れた。

※最近抱っこが多いなあ…
散歩とはいってもこんなことはそうそうはなく、知り合いの子供たちがいなければ排泄を済ませてなるべく早く帰るよう算段している。子供たちにしてもこの炎天下に駆けずり回っては熱中症で倒れるに違いないからそもそも姿がないのだ。
そんなわけで砂場でラテに水を十分に飲ませて帰宅を急ぐわけだが、ラテは素直に従う場合とまだ歩きたいとリードを引く場合があるが、いずれにしても長時間外にいるのは危ない。
家のドアを開けると冷房の心地よい空気が待っている。自分本位のラテはオトーサンを押しのけていち早く玄関に座り込む。オトーサンといえばラテの四つ脚と体を拭く準備をしつつまずは冷蔵庫の水に浸したタオルを絞ってハアハア言っているラテの頭を覆ってやる。

※自宅に戻るとまずは冷たい水で浸し絞ったタオルで頭を覆ってやる
本当ならオトーサンもシャワーを浴びたいところだがラテ優先である。
タオルに包んだラテは気持ち良いのだろう、うっとりした目をしているがそれからオトーサンは十数分、ラテの体の拭き掃除を始めなければならない。それが終わるまでオトーサンにとって散歩は完了とはならないのである。
これまでいわゆるモバイルバッテリー類は数個手元に置いてあるが、iPhoneなどの充電には役立つものの非常時となれば些か心許ない。ということでAC出力も可能な小型ポータブル電源を手に入れた。先日、近隣の事故で夜間に数時間停電を経験したことも購入のきっかけとなった。
誰もが程度問題を別にして災害に危機感を持っている時代。そしてスマホやノートパソコンがライフラインそのものになっているからこそバッテリーの問題を抜きにして日々は送れない。
ざっと調べて見るとそんな時代だからだろうか、非常用電源の類はとても多い。そして当然のことながら高価で大きな製品ほどいわゆる電池容量が大きく出力もACコンセントが付き一部の家電も長時間使えるのが相場だ。

※ポータブル電源 suaiki S270 40540mAh/150Wh
大は小を兼ねるではないが、大きめなものを求める自分がいる反面、置き場所や価格そして未経験の製品への不安といったあれこれがブレーキとなり結局ポータブルな小型でそこそこの製品を買うことにした。
大容量の製品をひとつ買うのもよいが、可搬性や扱いやすさを考えるとそこそこの製品を2つ手元に置いた方が良いとも感じたからだ。
さて購入した「suaiki S270 Portable Solar Generator」のスペックを簡単に記述すると、電池容量は150Wh(3.7V 40500mAh/11.1V 13500mAh)で家庭コンセント充電/ソーラー充電/シガーソケット充電の3Wayの充電式だ。

※AC出力側

※DC出力側
出力はACコンセント(2口):110V/60Hz 100W(瞬間最大150W)/DCポート(4口):12V/120W(瞬間最大15A/180W)そしてUSB出力ポート4個のうちひとつは急速充電規格Quick Charge3.0(最大18W(5V/2A、9V/1.5A、12V/1A)に対応している。

※USB出力は4ポートのうちひとつはQuick Charge3.0対応だ
ちなみに製品サイズは184.5×109.5×118.5 mmで重量が1.3 kg。ハンドルがあるので扱い易い。なおLED照明も付いていてボタンで常時点灯とストロボを切り替えることができる。

※非常灯側
非常時の場合、これで一般家電をがんがん使うだけのパワーはないしそもそもそんなことは考えていない。
勿論使い道の第一はスマホの充電用だ。そして夜間の場合にはLED照明の電力供給源としたいし、夏ならUSB扇風機や冷風扇程度は十分動作させることができる。またACコンセント利用と言えばデジカメのバッテリー充電、そしてできれば充電式単3電池の充電あたりもできればと考えた。

※本体底面にスペックが記されている【クリックで拡大】
数日あれこれと試しているとこれをフル充電して非常用バッグに押し込むのは勿体ないと気づいた。
スマホはもとよりだが近年USB仕様のガジェットが多く、何らかの充電器を使う場合に当然コンセントを直接使うか、あるいはタップなどで都合の良い場所に引いて使うわけだが、「suaiki S270 Portable Solar Generator」ならバッテリーがあるうちは我が家のUSB充電ステーションになってくれる。それも都合の良い場所に…。

※各USBポートの電圧/電流などをチェッカーで検証中
またバッテリーを長持ちさせるには途中でこまめに充電するよりある程度使い切ってからの方がよいという。であれば本製品をもうひとつ購入し、ひとつを使い切ったらフル充電すると共に、一方を充電ステーションとして使う事を繰り返せば都合が良い。
本音はこの種の製品にお世話にならずに済ませたいものだが、こればかりは分からない。やはり「備えあれば憂い無し」という格言は生きている…。
先日、ラテを3ヶ月ぶりに美容室へ連れて行った。全身シャンプーは勿論、カット、肛門腺絞り、爪切り、耳掃除、歯磨きにいたるまでのフルコースが待っている。しかし問題はラテ自身このペット美容室に行くのが動物病院より嫌で抵抗することだ。したがってオトーサンも一工夫せざるを得ない。
とにかく店舗内に入るとき、強く抵抗するだけでなく受付カウンターでの手続き中に緊張の余りかオシッコをしてしまうこともあり、かつ抱っこを要求しオトーサンの腕の中で震えるという有様。なんともだらしないが、全身をいじられて大嫌いな水浸しになるのが嫌なだけでなく、2,3時間にしてもオトーサンたちと離れるのが不安のようだ。

※いまね、水を飲んでんだよ
ラテは長毛だが見た目と違い抜け毛は少ない方だと思う。しかし伸びるのは早くすぐに四つ脚のつま先はボウボウとなり使い古した箒みたいになってしまう。
これは汚れるだけでなく散歩から帰った後の掃除も大変になってくる。無論見た目もよくない。
ということでの美容室なのだが、連れて行くオトーサンもなかなかに辛いのだ。
今回の予約は午後1時だったが15分程前に支度をして家を出た。美容室はすぐ近くなので5分もかからないが、途中で排泄させるためだ。
それはせめて店内で緊張とはいえ粗相を…というのをさせないようにとの配慮だが、それはともかく方角が美容室と違う方向へ行くにもかかわらず、ラテはすでにどこに連れて行かれるのを承知している。

※店に近づくのを嫌がっていたラテだが、近くなると早く通り過ぎようと歩くスピードを増す。しかし尻尾は下がっている(笑)
可笑しいと言ってはラテに叱られようが、排泄を済ませて美容室に近づくほどUターンして戻ろうとする回数が増える。その都度オトーサンの強烈なリード引きで元に戻されながら進む。
それはストレートな感情表現だと思うので分かりやすいが、美容室が十数メートル先に目前となるとラテの態度が変わるのが何とも面白い。
どうしても美容室方面に向かうなら、店内に入らずさっさと通り過ぎてしまおうと思うのか、あれほどリードを引いて進むのを嫌がっていたラテが笑ってしまうほど歩きが軽快となりオトーサンの前に出てスタスタとスピードを増す。ただし尻尾は完全に下がっている(笑)。
なにか見ていると可笑しいと同時に痛々しくも感じる。こんなに嫌がっているのに無理強いしているようにも思えてオトーサンも罪の意識を感じざるを得ない。

※店内で震えながら抱っこを要求
そんなラテをオトーサンは美容室の店内に引っぱり込むが、後ろのガラス戸を閉めるとすでにラテは震えている。「お前の健康のためなんだから」と心を鬼にし、担当の女性にリードを渡して振り向かずに店内から出るオトーサンであった。
その日は混んでいたのか「仕上がりました」という電話が来るまでに3時間かかった。ラテの居ない空白の3時間が何とも寂しい…。そして美容室で大立ち回りでもしていないかといらぬ心配もしてしまう。
せっかく?ラテがいない時間帯なのだから伸び伸びと好きなことをやれば良いと自分でも思うが、正直美容室から電話があるまでは落ち着かない。

※引取に行くといつもは見せない笑顔で出て来た。さあ、散歩しようか!
電話を貰ってオトーサンはすぐに支度をして美容室に向かった。料金を支払うと奥の檻からラテが出てくるのが分かったが、オトーサンを確認したラテの表情は普段は見せない独特な喜びの顔だ。

※美容室から直接公園へ。ラテを可愛がってくださるオカーサンとチュー!
その大げさな喜びようにリードを引いてきてくれたお店の女性が笑っているほどである。その首にはオマケに着けてもらったバンダナがあったが、時間的に一端自宅に戻るとすぐにまた散歩の時間になるからとそのまま公園に向かった。
美容室帰りのラテはとても愛想がよかった(笑)。
Appleは本日、さらに高速な処理能力とプロ向けの新機能を装備し、これまでで最も先進的なMacノートブックとして、MacBook Proをアップデートしたと発表。

Touch Barを搭載した新しいMacBook Proは、第8世代のIntel Coreプロセッサの搭載により、15インチモデルは6コアで従来よりも最大70パーセント高速で、クアッドコア(4コア)を搭載した13インチモデルは最大2倍も高速な処理能力を発揮して、大規模データセットの操作、複雑なシミュレーションの実行、マルチトラックのオーディオプロジェクトの制作、先進的な画像処理、映像の編集といった作業に理想的な環境を提供。
MacBook Proは、すでに世界中のデベロッパの間で最も人気のあるノートブックとなっており、新しいモデルはコードのコンパイルをより迅速にこなす一方で、複数の仮想マシンやテスト環境もこれまで以上に簡単に実行できる。その他のアップデートとしては、最大32GBメモリのサポート、True Toneディスプレイ、より静粛にタイピングできるように改良された第3世代のキーボードがある。また、パワフルなRadeon Proグラフィックス、大型の感圧タッチトラックパッド、革新的なTouch BarとTouch ID、ダイナミックレンジの広いステレオスピーカー、Appleの独自設計による静粛な冷却システムに加え、データ転送、充電、2台までの5Kディスプレイへのビデオ出力、あるいは最大4基の外部GPUを接続できるThunderbolt 3ポートも完備し、新しいMacBook Proはプロ向けの究極のノートブック。
■Newsroom
ファイルメーカー株式会社(東京都港区六本木)は本日、「FileMaker カンファレンス 2018」の詳細プログラムを公開し、オンライン事前登録を開始したと発表。本カンファレンスは、ファイルメーカー社が主催する日本最大のFileMaker総合イベント。

【開催概要】
会期: 2018 年 11 月 7 日(水)〜2018 年 11 月 9 日(金)
主催: ファイルメーカー株式会社
会場: 虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都港区)
詳細: www.filemaker.com/jp/conference
入場料: 無料(事前登録制)
今年で10年目を迎える「FileMaker カンファレンス 2018」は、『学ぶことは、創造のはじまり - イノベーションは、あなたから』をメインテーマに、ビジネスニーズに合わせてカスタマイズされた業務アプリケーション(カスタム App)をFileMakerプラットフォームで作成・運用する際に役立つ基礎知識や技術情報を提供。
FileMakerプラットフォームを使うと、ビジネス課題を解決するためのカスタム Appをすばやく作成できるので、今すぐ業務効率化を推進して生産性を向上させ、働き方改革に取り組むことができる。本カンファレンスでは、導入をご検討中のお客様がカスタム App作成を始めるときに役立つ情報を得られるだけでなく、他のアプリケーションや基幹システムとの連携、モバイルへの展開など、既存ユーザーのお客様が現行システムの機能拡張や強化を行う際に役立つ内容も充実している。
カスタム Appをクラウドに展開したいお客様に最適なソリューションである FileMaker Cloud が昨年より日本でも利用可能になった。FileMaker Cloudは、AWS Marketplaceを通じて提供され、Amazon Web Services (AWS) クラウド上で稼働。本カンファレンスでは、カスタム Appをクラウドに展開することを検討されているお客様向けのセッションも用意している。
セッション
50を超える多彩なテーマのセッションから、ご自身のビジネスにおける働き方改革を進めるヒントが見つかります:ファイルメーカー社による基調講演、エンドユーザー企業が導入成果を紹介する事例トラック、RPAやREST API、クラウド、モビリティなど最新技術の活用方法や開発手法を学べるジェネラルトラック、医療分野に特化したメディカルトラック、協賛企業によるランチョンセミナー/スイーツセミナーなど。
セッション一覧はこちら:www.filemaker.com/jp/conference/2018/session
ショウケース
展示会場「ショウケース」では、FileMaker開発パートナーや協賛企業がブース出展を行います。FileMakerプラットフォームと組み合わせて活用できるサービスや周辺機器、実績あるカスタム Appの受託開発事例、FileMaker関連パッケージ、などをデモを交えてご紹介。開発経験が豊富なコンサルタントや開発パートナーを探す場としても最適。
ショウケース出展企業一覧はこちら:www.filemaker.com/jp/conference/2018/showcase
ワークショップ / ミーティング
定員25名までの先着順少人数制セッション。FileMakerエキスパートや協賛企業がファシリテーターを務める。特定のテーマについて深く掘り下げたり、参加者同士で質疑応答や意見交換したりすることで、次のレベルを目指せます。事前登録は不要。直接会場までどうぞ。
3Dプリンター選択でなぜ「FLASHFORGE Inventor」を選んだのかについては「3Dプリンター『FLASHFORGE Inventor』ファーストインプレッション」に書いたが、その時期は購入したてでもありいま読むと大切な点が抜けている。為に魅力的な新製品「Adventure3」がリリースされたこの時期ではあるがあえてInventorとDreamerの差を明確にさせておきたい。
FLASHFORGEのウェブサイトはほぼ同じデザインといってよいこの両製品をきちんと比較した紹介になっていないのが大いに悩ましいところである。その要因はサイトをアップした時期がかなり違うからのようだ。
とはいっても私はInventorのユーザーだからしてDreamerの実機は使った事はないが、販売会社のウェブサイトの製品紹介および私自身がFLASHFORGE Japanに問い合わせた内容を加味して両者の違いをあらためて考察してみよう。
まずこの両者は税込み価格で28,080円の価格差がある。

※「FLASHFORGE Inventor」
「FLASHFORGE Inventor」購入にあたり私は電話でその違いを簡単にお聞きしたわけだが、精度など基本的なスペックは同じだという説明だった。
実はInventorでひとつ気にくわない点があった。それは本体の色使いだ。そのブルーのデザインはInventorという製品の良さを覆い隠してしまっているような安っぽさがあるし一般家庭に置くに似合うカラーではないように思える。
その点Dreamerのグレーとホワイトの組合せはシンプルで好感がもてる。ということで最初は自宅に常設することを考えるならDreamerの方が良いと考えた。
くどいようだが3万円近く安い訳だし…。

※「FLASHFORGE Inventor」はデュアルヘッドなので二色プリントも可能
正直、全てを理解した上でInventorを選んだとは言えないが、少し高くてもInventorをと無理した一番の要因はプリントサイズがわずかながらInventorの方が大きかったこと、そして調べた範囲ではDreamerが2014年3月にリリースされた製品であるのに対してInventorは2017年発売らしい。
だとすれば部品などは共通だとしても3年の開きはハウジングはもとよりアーキテクチャーというかコンストラクション、ストラクチャーといった細かな点において差がでているのではないかと考えた。
事実ウェブページの記述をそのまま信じればInventorは本体の仕組みの強度が上がっているようだし目に見える点ではエクストルーダー左右にある2つの冷却ファンのフロント側にInventorはファンガードが付いているもののDreamerにはない。

※デュアルヘッドの利点は二色プリントというより片方に溶解性フイラメントを使い、サポート材とすることで複雑なオブジェのプリントも綺麗な仕上げが期待できる
そうした些細な差が28,080円の価格差を生んでいるのかといえばそれより明確な機能がInventorにはあった。
まずは本体内部にモニターカメラがあり、スマートフォンからプリントの様子を確認することが出来る。またプリント中に何らかの操作ミスや停電などで電源が切れた場合でも再起動することによって引き続きプリントを実行できる停電回復機能を持っている点だが当初これらの機能、特に停電回復機能の重要性には気づかなかった。
いつも身近な場所に設置している関係上Wi-Fiによるリモートカメラ機能などは不要だと思ったし事実確認の段階でカメラユニットが故障してして使えなかった(後日新しい基板ユニットを送っていただき自分で取り替えた)。
ともあれ手元に鎮座したInventorをあれこれと吟味テストしているうち、InventorとDreamerの決定的な違いが分かってきた。それは前記した停電回復機能である。
メーカーの意図は不明だが、この機能は停電時のものだけでなく騒音や利用者の都合で意図的にプリント途中で電源を切っても後にその途中からプリントを再開できることを意味する。

※プリント再開時に表示するメッセージ
例えば大きな造形をと考えると当然そのプリント時間は十数時間、いや数十時間かかることもあり得る。その間、深夜でもプリントし続けることが可能な環境ならよいが、時に68dBほどの動作音は昼は良いものの夜間一般の集合住宅では回りに迷惑をかけるのは必須のように思える。
そうした場合に一端電源を切って翌朝プリントを再開できるのはある意味、3Dプリンターを本格利用するユーザーにとって不可欠の機能であり、それと比較すればカメラモニター機能など無くても別に困らない。
停電回復機能の詳細については「3Dプリンター『FLASHFORGE Inventor』プリント中断と再開プリントについての覚書」に詳しいので参考にしていただきたい。
というわけで個人的な見解としては停電回復機能(命名が悪い:プリント中断機能とでもするとよいと思う)があるだけで28,080円の価格差は十分意味があると感じているし「FLASHFORGE Inventor」にして良かったと考えている。
言いたくはないけど…暑い。毎年のことには違いないが、こちらの体力が年々衰えているわけで暑さはひとしお身にしみて辛い。それはラテも同様で、とにかく外には出たがるが排泄を済ませば日陰の涼しそうな場所を見つけてそそくさと腹ばいになる。それで散歩は終わりになることも多い(笑)。
ということでこの季節、夕方の散歩はこれまでより1時間ほど遅くに家を出る。要は夏時間ということになるが少しでも日射しが弱くなることを見込んでのことだ。
この季節、我々人間も熱中症に注意しなければならないがワンコは我々以上に熱中症にかかりやすい。

※この時期、熱中症に注意しないとね!
ひとつにはそもそも暑さに弱いこともあるが、日射しより路面からの照り返しの熱でやられてしまうことが多いという。何故なら日中の間、ずっと日射しに照らされていたアスファルトの路面は外気温とは比較にならない高温になる。
事実先日、非接触温度計を持ち出してみたが、外気温が31℃のとき、とある交差点の路面温度は最高で45.8℃にもなっている箇所があった。

※散歩途中の路面一部の温度が45.8℃の箇所もあった
その熱い路面に肉球を置かなければならないこと、そしてなによりもワンコは我々と比較にならないほど路面に近い位置にいる。
特にダックスフンドとかコーギーといった犬種は腹が路面に極端に近く、40℃以上にもなっている路面に触れるようにして歩くとなればあっと言う間に熱中症になりかねない。
したがって本来なら日の入り後に散歩に出るのが理想なのだが、オトーサン側にも事情があるから日の入り前だとしてもなるべく日陰を選んで散歩をすることになる。
ただしこうしたオトーサン側の配慮も実際にはほとんど無駄となる(笑)。なぜなら歩かないからだ…。

※朝は通学時の子供たちに囲まれる
いつもの公園に行けば顔見知りの子供たちやファミリーのオカーサンが来ているかも知れない。オトーサンとしてはラテを少しでも喜ばそうとも考えてリードを引くが、ものの5分もしないうちに腹ばいになり19kgの重石と化す。
では歩けないのかといえばそうではない。
天敵のように出会えば猛烈に吠え合うワンコが遠目に現れるとすっくと立ち上がって駆け出したりもする。
それからオトーサンは冷蔵庫で冷やした水を散歩の時に必ず携帯する。これはオトーサンの飲み物ではなくラテ用なのだ。
中には「冷水を飲んでお腹を壊しませんか」と言われるワンコの飼い主さんもいるが、ラテは我が家に来てからずっと飲み水は浄水器を通し冷蔵庫で冷やした水を飲ませている。

※おいっ!一休みが多すぎるぞ!
オトーサンたちの理由は明白である。それは「美味しい」からに他ならない。下手な清涼飲料水を飲むより我が家の飲み水は美味いと思っているし健康にも良い。その水をラテにも飲ませているわけだが、ラテもその冷たい水が心地よい・美味いということをよく知っている。
定まった場所に常に水が飲めるようにしてあるが、時折オトーサンたちがボールの水を替えるとラテはどこからともなく現れ、「水入れ替えてくれたね」とでも言いたげに美味そうに飲み始める。
その水をペットボトルに入れ散歩の時にも携帯しているが、なにが気になるのか、何が気に入らないのかそろそろ水を飲ませた方が良いとオトーサンが用意し差し出してもラテはプイと横を向いてしまうときがある。
先日もそんなことがあり、「まったく」と思いながらも仕方なくしまい込んで歩き始めたときラテが大好きなファミリーのオカーサンと出会った。
「相変わらず暑いですね」といった挨拶の後「いま水を飲まそうとしたんですが飲まないんですよ」とオトーサンがこぼすと「私があげていいですか」とオカーサンがラテに水を差しだしてくれた。

※オトーサンが差し出したときには飲まなかったのにファミリーのオカーサンだと喜んで飲んだ(笑)
ものの5分も経たない前にプイと横を向いたラテが、そのオカーサンの差し出してくれた水を美味そうに飲んだのだ。ほっとした反面「こいつめ!」と思ったのも事実である(笑)。
気分屋なのか、反抗心なのか、ラテ飼育格闘の日々は今も続いているのです…。
3Dプリンターの製品にもよるが「FLASHFORGE Inventor」はPLAやABSはもとより様々な樹脂フィラメントを使うことが出来る。とはいえ「使える」ことと実際に「使う」ことの間には距離があり、ネットで手に入れられる様々なフィラメントを手にしたところで困惑するに違いない。
MDF型3Dプリンターにフィラメントは不可欠だが、「FLASHFORGE Inventor」はフィラメントをスプール(リール)ごと本体左右に内蔵して使う仕様になっている。その為だろうが一般的に販売されているものが1kgであるのに対して「FLASHFORGE Inventor」用として販売されているフィラメントは600gでありスプルーの直径も小型になっている。

※「FLASHFORGE Inventor」は庫内左右にフィラメントを装着して使うのが基本
例えばPLAフィラメントをと考えるとFLASHFORGE Japanで「FLASHFORGE Inventor」用として販売しているものはホワイト/レッド/オレンジ/グリーン/ブルーそしてブラックの6色でしかない。
しかしネットで販売されているものにはそれこそ多色なフィラメントが販売されているわけで、用途や目的にもよるがそうしたカラーを使ってみたいと考えても当然だろう。
またデュアルヘッドの利点を生かし、溶解性のフィラメントを使おうと考えるのもまた自然なことだと思う。

※問題はフィラメントスプールのサイズおよびスプールホールサイズがメーカーによって様々なこと
粗悪品は別にして「FLASHFORGE Inventor」でもそれらの多くのフィラメントを使うことは可能だが、問題は1kgのものはスプルーのサイズが大きいため「FLASHFORGE Inventor」のラウンジトラフに納まらないことなのだ。
ラウンジトラフに余裕を持ってセットでき、エクストルーダー内に引っ張られるスプルーがスプルーごとスムーズに回転してくれないと困る。
調べるまでもなく、そもそも3Dプリンター業界にフィラメント・スプールの規格がないことだ。フィラメントの太さは通常1.75mmのものが標準とされているが、スプールの直径や幅そしてスプールの軸穴直径もまちまちだ。
なぜかといえばこれまで登場したコンシューマ向け3Dプリンターの多くがフィラメントスプールを3Dプリンター本体の外(頭上とか脇)に置いたりぶら下げたりして使う設計が多く、為に多少の違いは何の問題にもならなかったわけだ。
さて「FLASHFORGE Inventor」だが多種多様なフィラメントをどう使うか…。そろそろ業界もなんらかの統一規格を作ってほしいものだが、それを待ってはいられないので何らかの工夫をしなければならない。
まずスプルーの直径と幅が「FLASHFORGE Inventor」のラウンジトラフに納まるがスプルー軸穴のサイズが違う場合は付属の軸受けに合うよう、アダプターを作るのが一番だ。

※スプールと軸穴サイズを自作のアダプターで対処できるフィラメントもある。また自作したスプールや空になったスプールにフィラメントを巻き付けようとしたが大変なので挫折
問題はスプルーの直径や幅が明らかにラウンジトラフに入らないフィラメントの対処は二つしか選択肢はない。
ひとつはラウンジトラフに入る空いたスプール、あるいは自作のスプールにフィラメントを巻いて使うことだが、試みてはみたもののとてもではないが簡単ではないことが分かって挫折。
後はシンプルに「FLASHFORGE Inventor」の外にフィラメントを何らかのホルダーを使って設置し、フィラメントを「FLASHFORGE Inventor」のサイドパネルのスリットからガイドチューブに誘う方法だ。これはスリットの場所選びを間違えなければ現実的な方法であり、何度か試みてみたがフィラメントホルダーの置き場所、置き位置が安定していれば問題は生じない。
ただし左側のサイドパネルのスリットはよいが、右側はエクストルーダーを前後に動かす際に配線がスリット前を行き来するので好ましくない。


※スプールホルダーをプリンターの外側に設置し、フィラメントをサイドパネルのスリットからガイドチューブに誘う方法が現実的
ということで取り急ぎ左ヘッドに限るが外部から好きなフィラメントを引き入れれば改造も必要なく多様なフィラメントが使えること分かった。
くどいようだがその際に大切なのはフィラメントが滞りなくスムーズに供給できるようなスリットの位置やフィラメントの置き位置に注視しなければならない。