2021年度、MacTechnology Lab.的ベスト10プロダクトの紹介
早いもので今年もあと僅かとなった。今年もCOVID-19(新型コロナウイルス)による混乱が続いた一年だったといってよいが、なんとか健康で年末年始を過ごしたいものだ。ともあれ今年も例年どおりMacテクノロジー研究所的ベストプロダクトを選別してみたのでお届けしたい。

無論これらは実際に私が手にした限られた製品に限ることはご承知おきいただきたい。また近年気力の問題か、何でもかんでもブログに記事を投稿するのが億劫になってきたこともあり、記事にしていないアイテムも含まれていることはご容赦願いたい。
① J&T Technology社 3Dプリンター「JT-Maker-HC50」
今年ナンバーワンのプロダクトはやはりというか、3Dプリンターだ。思い返せば2018年初頭に最初の3Dプリンターを手に入れてからこの3年半の間に7機種の3Dプリンターを使う結果になっている。気が多いという性格もあるが(笑)それ以上にこの数年の間の3Dプリンターの進歩はめざましいものがあるのだから仕方がない…。

一昔前と違い今や3Dプリンターは多くのメーカーが存在し、多彩な製品がしのぎを削っているが、今回もJ&T Technology社の製品を選んだ理由はサポートの確かさに他ならない。
そして、これまでJ&T社から購入してきた組立式の3Dプリンターはすべてダイレクト式だったので今回はこの種の製品としては初めてボーデン式を採用したことになる。それぞれ一長一短がある訳だが、ボーデン式はエクストルーダーが小型化できるのが特徴でもある。
「JT-Maker-HC50」の特長は最大造形サイズ 220 x 220 x 250mm、25点(箇所)のオートレベリングを採用している点だが日々の造型に信頼するに足りる3Dプリンターである。
② Atomstack P7 M40 40Wポータブルレーザー彫刻機
さて、本来なら今年4月にクラウドファンディングのCAMPFIREで出会ったLaserPecker 2というハンドヘルドレーザー彫刻機が素直にベストプロダクトの2位を飾るはずだった…。しかし6月末出荷というふれ込みが遅れに遅れて10月にやっと到着したと思ったら利用中に素材が発火し本体の重要部位も燃えてしまった。
ことはそれだけに留まらずメーカーの対応の悪さは近年出会ったことのないほど酷い物だったので、気持ちを切替てLaserPecker 2の実使用は諦めることにした。そしてそれらの経験を踏まえて新たに注文したのがデスクトップ型レーザー加工機ATOMSTACK P7 M40 40Wである。
ともあれまずはスペックを製品サイトに掲載されているままに紹介してみる。

・Brand: ATOMSTACK
・Model: P7 M40
・Recommend Print Size: 200*200mm
・Laser power: 40W
・Laser output power: 5-5.5W
・Wave Length: 445 ± 5nm
・Engraving accuracy: 0.01mm
・Spot area: 0.02 mm²
・Focusing method: Fixed focus laser, no need to focus
・Operating software: LaserGRBL, LightBurn
・Input Format: NC, BMP, JPG, PNG, DXF, etc.
・Data transmission method: USB connection
・Input Voltage: AC100-240V, 50/60Hz
・Output Voltage: DC12V, 5A
・Equipment net weight: 2.5kg
・Package weight: 3kg
・Product size: 382*420*146 mm
本製品はパソコンとUSBケーブルで接続し、Macの場合はLightBurnというコントロールアプリを使って利用することになる本格的なもので、高機能・多機能なためオペレーションを覚えるのはなかなかに大変…。
オプションの円筒形状のアイテムや長い板を刻印するときに使うATOMSTACK R3 Roller for Cylindricalや切断用台のハニカムボードなどと共に勉強しながら順次情報を発信していきたい。
③ iOCHOW C2 乾燥除湿機
今の時期は加湿器が必要な季節だが、今年は雨も多く数十年ぶりに乾燥除湿機を手に入れた。これは洗濯物の部屋干し時に有効なことは勿論だが、例えばFDM式の3Dプリンターをほぼ毎日何からの目的で稼働させてることもありフィラメントを最良の状態で使うためにも心強い。そして仕事部屋に限ってのことだが部屋の湿度は45%から50%程度にキープしており、これはリュートやギターの保管にも最適な湿度だけでなく、室内にいる私の健康にも大切なアイテムである。iOCHOW C2…長い付き合いになりそうだ。

④ Dowinxゲーミングチェア
ゲーミングチェアはその名の通り、もともとはオンラインゲームやeスポーツのためにつくられた製品だが、その快適さから、テレワークなど在宅での仕事用に選ぶ人が増加中だという。

その為だろうか、多くの製品は体を包み込むようなデザインが多いが、その構成は頭の先まで包み込んでくれるチェアシート、首への負担軽減のためヘッドレストが附属、姿勢に合わせて快適な肘のポジションに調整可能なアームレスト、チェアシートの傾斜角度が可変、そして腰当てやオットマン装備といったパーツが揃っているものが多い。したがって仮眠程度なら寝ることも可能だ。
日々このDowinxゲーミングチェアに座りiMacを前にする毎日である。
⑤ ordro 4K 60fps ウェアブルカメラ EP7
ベストプロダクトとしては珍しくリピート買いの製品である。前回購入したものがバッテリー切れとなってしまい不便ながらも日々愛犬の散歩時にモバイルバッテリーとUSBケーブルで繋いで使っていた。それを知った女房が44回目の結婚記念日にと同じ物をプレゼントしてくれた…。

この種の製品は上には上があるものの4K 60fpsのスペックを持つこのウェアラブルビデオカメラは私にとって必要十分な画質と使い勝手を約束してくれている。
⑥ Apple AirPods Max
昨年12月18日発売のAirPods Max、買おうか買うまいかを半年間ずっと考え続けてきたが、精神衛生上よろしくないので買うことにした(笑)。ともあれ音響製品ほど他人の評価は当てにならないものはなく、己で確認しなければならない。音の良し悪しは人の感性や好みに大きく依存するからだ。
しかしAirPods Maxはナチュラルなサウンドに加え、特にその空間オーディオは一度体験すると虜になること確実である。

⑦ Cannon PowerShot SX720 HS
PowerShot SX720 HSはPowerShot SX610 HSから買い換え製品で散歩カメラとしてスペック的にも必要十分だ。概要を列記すると焦点距離は35mm換算で24(W)~960mm(T)、有効画素数は2030万画素、連続撮影は最高約5.9枚/秒、動画撮影はフルHD(60fps)で音声はステレオ録音、映像素子は1/2.3型高感度CMOSといったところだ。

さらに動画記録に優れた映像エンジンDIGIC 6 と、光学式と電子式を併用する5軸の手ブレ補正。広角24mmから望遠960mm相当までの幅広い撮影領域に対応する光学40倍ズームレンズを搭載などを始め、被写体(人物)の年代を検知し適切なサイズにフレーミングするオートズーム機能などという目新しい機能もある…。そしてオートで1cmまで寄れるわけで空に輝く月から道端に咲く小さな花々を撮ることができる。
⑧ MacBook Pro 13”(Mid 2012)
古いMacBookを手に入れた。MacBook Pro 13”(Mid 2012)だ。いまさらではあるがいまオーダー中のレーザー加工機を使うには専用アプリが必要で設置場所や利便性、安全性を考えると仕事場のiMacからコントロールするるのは現実的ではない。
ということでこのMacBook Proはレーザー加工機のオペレーション用に手に入れたものなので何も最新版である必要はなかったからこそ中古を求めた。

とはいえあればあったでそこはMacだ…。搭載しているmacOSやメモリの限界はともかくあれやこれやと便利に使うようになった。
ちなみに様々なことに使ってみようとブートキャンプでmacOSとWindows10を切り換えることもできるようにした。Windowsにしてもあくまでレーザー加工機用のアプリでWindows版しかないものの検証用に使うつもりである。
⑨ デスクの足元ヒーター パネル
デスクの下に設置するとまるで簡易コタツのような心地よさだ。これまで冬場のデスク回りを温かくしようといろいろな試みをしてきた。電気スリッパ、足温器、デスクの裏面に磁石で取り付ける簡易コタツ、小型温風機などなど…。そして現在は電気膝掛けを使ってきた。

しかし、どれも帯に短し襷に長しで一長一短。なかなか自分にとってベストのものがなかった。そんな折、「足元 デスクヒーター」という製品をAmazonで見つけた。折り畳み式で組み立てると前面・左右・底そして天板のパネルで構成された遠赤外線パネルヒーターとなる。また底面には取り外しが出来るフットウォーマーも付いている。
実際に使ってみると見かけよりずっと実用的な暖房器具である。
⑩ Apple AirTag
AirTagは、Appleによって開発・製造され、2021年にリリースされた忘れ物検索タグだ。キーファインダーとして機能しiPhoneからAirTagの場所を特定でき失せ物を探す強い味方となる。現在筆者は財布とキーチェーンにこのAirTagをぶら下げているが幸いなことに今のところお世話になったことはないが、安全のためのお守りでもある。

■番外編
① Aria 10コース、ルネサンスリュート
6年ほど前に両手の指が腱鞘炎とバネ指に悩まされ、心ならずも手放した6コース・ルネサンスリュートだったが、いまだ左手中指に難があるものの自分で楽しむためならと再びリュートを弾きたいと思うようになった。しかしギターとは違いそこいらの楽器店にずらりと並ぶ楽器ではない。
ともあれ思ったときが縁を呼び寄せるのか、ヤフオクで見つけたのがすでに40年ほども前に売り出したリュートだった。これは当初から一部で低い評価も受けていた荒井貿易が販売開始したAriaブランドの楽器である。しかし幸いなことに手元に届いたリュートは目立った傷もなく工作精度もなかなかの楽器だった。

出品されていたのは弦長60cm、10コースのシャントルレライダーおよびバスライダーを備えたルネサンスリュートだったが全ての絃と巻きフレットを新しい物に取り替えただけで問題なく楽しんでいる。

無論これらは実際に私が手にした限られた製品に限ることはご承知おきいただきたい。また近年気力の問題か、何でもかんでもブログに記事を投稿するのが億劫になってきたこともあり、記事にしていないアイテムも含まれていることはご容赦願いたい。
① J&T Technology社 3Dプリンター「JT-Maker-HC50」
今年ナンバーワンのプロダクトはやはりというか、3Dプリンターだ。思い返せば2018年初頭に最初の3Dプリンターを手に入れてからこの3年半の間に7機種の3Dプリンターを使う結果になっている。気が多いという性格もあるが(笑)それ以上にこの数年の間の3Dプリンターの進歩はめざましいものがあるのだから仕方がない…。

一昔前と違い今や3Dプリンターは多くのメーカーが存在し、多彩な製品がしのぎを削っているが、今回もJ&T Technology社の製品を選んだ理由はサポートの確かさに他ならない。
そして、これまでJ&T社から購入してきた組立式の3Dプリンターはすべてダイレクト式だったので今回はこの種の製品としては初めてボーデン式を採用したことになる。それぞれ一長一短がある訳だが、ボーデン式はエクストルーダーが小型化できるのが特徴でもある。
「JT-Maker-HC50」の特長は最大造形サイズ 220 x 220 x 250mm、25点(箇所)のオートレベリングを採用している点だが日々の造型に信頼するに足りる3Dプリンターである。
② Atomstack P7 M40 40Wポータブルレーザー彫刻機
さて、本来なら今年4月にクラウドファンディングのCAMPFIREで出会ったLaserPecker 2というハンドヘルドレーザー彫刻機が素直にベストプロダクトの2位を飾るはずだった…。しかし6月末出荷というふれ込みが遅れに遅れて10月にやっと到着したと思ったら利用中に素材が発火し本体の重要部位も燃えてしまった。
ことはそれだけに留まらずメーカーの対応の悪さは近年出会ったことのないほど酷い物だったので、気持ちを切替てLaserPecker 2の実使用は諦めることにした。そしてそれらの経験を踏まえて新たに注文したのがデスクトップ型レーザー加工機ATOMSTACK P7 M40 40Wである。
ともあれまずはスペックを製品サイトに掲載されているままに紹介してみる。

・Brand: ATOMSTACK
・Model: P7 M40
・Recommend Print Size: 200*200mm
・Laser power: 40W
・Laser output power: 5-5.5W
・Wave Length: 445 ± 5nm
・Engraving accuracy: 0.01mm
・Spot area: 0.02 mm²
・Focusing method: Fixed focus laser, no need to focus
・Operating software: LaserGRBL, LightBurn
・Input Format: NC, BMP, JPG, PNG, DXF, etc.
・Data transmission method: USB connection
・Input Voltage: AC100-240V, 50/60Hz
・Output Voltage: DC12V, 5A
・Equipment net weight: 2.5kg
・Package weight: 3kg
・Product size: 382*420*146 mm
本製品はパソコンとUSBケーブルで接続し、Macの場合はLightBurnというコントロールアプリを使って利用することになる本格的なもので、高機能・多機能なためオペレーションを覚えるのはなかなかに大変…。
オプションの円筒形状のアイテムや長い板を刻印するときに使うATOMSTACK R3 Roller for Cylindricalや切断用台のハニカムボードなどと共に勉強しながら順次情報を発信していきたい。
③ iOCHOW C2 乾燥除湿機
今の時期は加湿器が必要な季節だが、今年は雨も多く数十年ぶりに乾燥除湿機を手に入れた。これは洗濯物の部屋干し時に有効なことは勿論だが、例えばFDM式の3Dプリンターをほぼ毎日何からの目的で稼働させてることもありフィラメントを最良の状態で使うためにも心強い。そして仕事部屋に限ってのことだが部屋の湿度は45%から50%程度にキープしており、これはリュートやギターの保管にも最適な湿度だけでなく、室内にいる私の健康にも大切なアイテムである。iOCHOW C2…長い付き合いになりそうだ。

④ Dowinxゲーミングチェア
ゲーミングチェアはその名の通り、もともとはオンラインゲームやeスポーツのためにつくられた製品だが、その快適さから、テレワークなど在宅での仕事用に選ぶ人が増加中だという。

その為だろうか、多くの製品は体を包み込むようなデザインが多いが、その構成は頭の先まで包み込んでくれるチェアシート、首への負担軽減のためヘッドレストが附属、姿勢に合わせて快適な肘のポジションに調整可能なアームレスト、チェアシートの傾斜角度が可変、そして腰当てやオットマン装備といったパーツが揃っているものが多い。したがって仮眠程度なら寝ることも可能だ。
日々このDowinxゲーミングチェアに座りiMacを前にする毎日である。
⑤ ordro 4K 60fps ウェアブルカメラ EP7
ベストプロダクトとしては珍しくリピート買いの製品である。前回購入したものがバッテリー切れとなってしまい不便ながらも日々愛犬の散歩時にモバイルバッテリーとUSBケーブルで繋いで使っていた。それを知った女房が44回目の結婚記念日にと同じ物をプレゼントしてくれた…。

この種の製品は上には上があるものの4K 60fpsのスペックを持つこのウェアラブルビデオカメラは私にとって必要十分な画質と使い勝手を約束してくれている。
⑥ Apple AirPods Max
昨年12月18日発売のAirPods Max、買おうか買うまいかを半年間ずっと考え続けてきたが、精神衛生上よろしくないので買うことにした(笑)。ともあれ音響製品ほど他人の評価は当てにならないものはなく、己で確認しなければならない。音の良し悪しは人の感性や好みに大きく依存するからだ。
しかしAirPods Maxはナチュラルなサウンドに加え、特にその空間オーディオは一度体験すると虜になること確実である。

⑦ Cannon PowerShot SX720 HS
PowerShot SX720 HSはPowerShot SX610 HSから買い換え製品で散歩カメラとしてスペック的にも必要十分だ。概要を列記すると焦点距離は35mm換算で24(W)~960mm(T)、有効画素数は2030万画素、連続撮影は最高約5.9枚/秒、動画撮影はフルHD(60fps)で音声はステレオ録音、映像素子は1/2.3型高感度CMOSといったところだ。

さらに動画記録に優れた映像エンジンDIGIC 6 と、光学式と電子式を併用する5軸の手ブレ補正。広角24mmから望遠960mm相当までの幅広い撮影領域に対応する光学40倍ズームレンズを搭載などを始め、被写体(人物)の年代を検知し適切なサイズにフレーミングするオートズーム機能などという目新しい機能もある…。そしてオートで1cmまで寄れるわけで空に輝く月から道端に咲く小さな花々を撮ることができる。
⑧ MacBook Pro 13”(Mid 2012)
古いMacBookを手に入れた。MacBook Pro 13”(Mid 2012)だ。いまさらではあるがいまオーダー中のレーザー加工機を使うには専用アプリが必要で設置場所や利便性、安全性を考えると仕事場のiMacからコントロールするるのは現実的ではない。
ということでこのMacBook Proはレーザー加工機のオペレーション用に手に入れたものなので何も最新版である必要はなかったからこそ中古を求めた。

とはいえあればあったでそこはMacだ…。搭載しているmacOSやメモリの限界はともかくあれやこれやと便利に使うようになった。
ちなみに様々なことに使ってみようとブートキャンプでmacOSとWindows10を切り換えることもできるようにした。Windowsにしてもあくまでレーザー加工機用のアプリでWindows版しかないものの検証用に使うつもりである。
⑨ デスクの足元ヒーター パネル
デスクの下に設置するとまるで簡易コタツのような心地よさだ。これまで冬場のデスク回りを温かくしようといろいろな試みをしてきた。電気スリッパ、足温器、デスクの裏面に磁石で取り付ける簡易コタツ、小型温風機などなど…。そして現在は電気膝掛けを使ってきた。

しかし、どれも帯に短し襷に長しで一長一短。なかなか自分にとってベストのものがなかった。そんな折、「足元 デスクヒーター」という製品をAmazonで見つけた。折り畳み式で組み立てると前面・左右・底そして天板のパネルで構成された遠赤外線パネルヒーターとなる。また底面には取り外しが出来るフットウォーマーも付いている。
実際に使ってみると見かけよりずっと実用的な暖房器具である。
⑩ Apple AirTag
AirTagは、Appleによって開発・製造され、2021年にリリースされた忘れ物検索タグだ。キーファインダーとして機能しiPhoneからAirTagの場所を特定でき失せ物を探す強い味方となる。現在筆者は財布とキーチェーンにこのAirTagをぶら下げているが幸いなことに今のところお世話になったことはないが、安全のためのお守りでもある。

■番外編
① Aria 10コース、ルネサンスリュート
6年ほど前に両手の指が腱鞘炎とバネ指に悩まされ、心ならずも手放した6コース・ルネサンスリュートだったが、いまだ左手中指に難があるものの自分で楽しむためならと再びリュートを弾きたいと思うようになった。しかしギターとは違いそこいらの楽器店にずらりと並ぶ楽器ではない。
ともあれ思ったときが縁を呼び寄せるのか、ヤフオクで見つけたのがすでに40年ほども前に売り出したリュートだった。これは当初から一部で低い評価も受けていた荒井貿易が販売開始したAriaブランドの楽器である。しかし幸いなことに手元に届いたリュートは目立った傷もなく工作精度もなかなかの楽器だった。

出品されていたのは弦長60cm、10コースのシャントルレライダーおよびバスライダーを備えたルネサンスリュートだったが全ての絃と巻きフレットを新しい物に取り替えただけで問題なく楽しんでいる。