2021年度、MacTechnology Lab.的ベスト10プロダクトの紹介

早いもので今年もあと僅かとなった。今年もCOVID-19(新型コロナウイルス)による混乱が続いた一年だったといってよいが、なんとか健康で年末年始を過ごしたいものだ。ともあれ今年も例年どおりMacテクノロジー研究所的ベストプロダクトを選別してみたのでお届けしたい。


2021bestpro10.jpg

無論これらは実際に私が手にした限られた製品に限ることはご承知おきいただきたい。また近年気力の問題か、何でもかんでもブログに記事を投稿するのが億劫になってきたこともあり、記事にしていないアイテムも含まれていることはご容赦願いたい。

① J&T Technology社 3Dプリンター「JT-Maker-HC50」
今年ナンバーワンのプロダクトはやはりというか、3Dプリンターだ。思い返せば2018年初頭に最初の3Dプリンターを手に入れてからこの3年半の間に7機種の3Dプリンターを使う結果になっている。気が多いという性格もあるが(笑)それ以上にこの数年の間の3Dプリンターの進歩はめざましいものがあるのだから仕方がない…。

HC50_01_20211227112830dbb.jpg

一昔前と違い今や3Dプリンターは多くのメーカーが存在し、多彩な製品がしのぎを削っているが、今回もJ&T Technology社の製品を選んだ理由はサポートの確かさに他ならない。
そして、これまでJ&T社から購入してきた組立式の3Dプリンターはすべてダイレクト式だったので今回はこの種の製品としては初めてボーデン式を採用したことになる。それぞれ一長一短がある訳だが、ボーデン式はエクストルーダーが小型化できるのが特徴でもある。
「JT-Maker-HC50」の特長は最大造形サイズ 220 x 220 x 250mm、25点(箇所)のオートレベリングを採用している点だが日々の造型に信頼するに足りる3Dプリンターである。

② Atomstack P7 M40 40Wポータブルレーザー彫刻機
さて、本来なら今年4月にクラウドファンディングのCAMPFIREで出会ったLaserPecker 2というハンドヘルドレーザー彫刻機が素直にベストプロダクトの2位を飾るはずだった…。しかし6月末出荷というふれ込みが遅れに遅れて10月にやっと到着したと思ったら利用中に素材が発火し本体の重要部位も燃えてしまった。
ことはそれだけに留まらずメーカーの対応の悪さは近年出会ったことのないほど酷い物だったので、気持ちを切替てLaserPecker 2の実使用は諦めることにした。そしてそれらの経験を踏まえて新たに注文したのがデスクトップ型レーザー加工機ATOMSTACK P7 M40 40Wである。
ともあれまずはスペックを製品サイトに掲載されているままに紹介してみる。

mtl20211228pm_02.jpg

・Brand: ATOMSTACK
・Model: P7 M40
・Recommend Print Size: 200*200mm
・Laser power: 40W
・Laser output power: 5-5.5W
・Wave Length: 445 ± 5nm
・Engraving accuracy: 0.01mm
・Spot area: 0.02 mm²
・Focusing method: Fixed focus laser, no need to focus
・Operating software: LaserGRBL, LightBurn
・Input Format: NC, BMP, JPG, PNG, DXF, etc.
・Data transmission method: USB connection
・Input Voltage: AC100-240V, 50/60Hz
・Output Voltage: DC12V, 5A
・Equipment net weight: 2.5kg
・Package weight: 3kg
・Product size: 382*420*146 mm

本製品はパソコンとUSBケーブルで接続し、Macの場合はLightBurnというコントロールアプリを使って利用することになる本格的なもので、高機能・多機能なためオペレーションを覚えるのはなかなかに大変…。
オプションの円筒形状のアイテムや長い板を刻印するときに使うATOMSTACK R3 Roller for Cylindricalや切断用台のハニカムボードなどと共に勉強しながら順次情報を発信していきたい。

③ iOCHOW C2 乾燥除湿機
今の時期は加湿器が必要な季節だが、今年は雨も多く数十年ぶりに乾燥除湿機を手に入れた。これは洗濯物の部屋干し時に有効なことは勿論だが、例えばFDM式の3Dプリンターをほぼ毎日何からの目的で稼働させてることもありフィラメントを最良の状態で使うためにも心強い。そして仕事部屋に限ってのことだが部屋の湿度は45%から50%程度にキープしており、これはリュートやギターの保管にも最適な湿度だけでなく、室内にいる私の健康にも大切なアイテムである。iOCHOW C2…長い付き合いになりそうだ。

iOCHOW_01_20211227112832bd0.jpg

④ Dowinxゲーミングチェア
ゲーミングチェアはその名の通り、もともとはオンラインゲームやeスポーツのためにつくられた製品だが、その快適さから、テレワークなど在宅での仕事用に選ぶ人が増加中だという。

gameing_chair_03s_20211227112828af9.jpg

その為だろうか、多くの製品は体を包み込むようなデザインが多いが、その構成は頭の先まで包み込んでくれるチェアシート、首への負担軽減のためヘッドレストが附属、姿勢に合わせて快適な肘のポジションに調整可能なアームレスト、チェアシートの傾斜角度が可変、そして腰当てやオットマン装備といったパーツが揃っているものが多い。したがって仮眠程度なら寝ることも可能だ。
日々このDowinxゲーミングチェアに座りiMacを前にする毎日である。

⑤ ordro 4K 60fps ウェアブルカメラ EP7
ベストプロダクトとしては珍しくリピート買いの製品である。前回購入したものがバッテリー切れとなってしまい不便ながらも日々愛犬の散歩時にモバイルバッテリーとUSBケーブルで繋いで使っていた。それを知った女房が44回目の結婚記念日にと同じ物をプレゼントしてくれた…。

EP7_01_202112271128232ab.jpg

この種の製品は上には上があるものの4K 60fpsのスペックを持つこのウェアラブルビデオカメラは私にとって必要十分な画質と使い勝手を約束してくれている。

⑥ Apple AirPods Max
昨年12月18日発売のAirPods Max、買おうか買うまいかを半年間ずっと考え続けてきたが、精神衛生上よろしくないので買うことにした(笑)。ともあれ音響製品ほど他人の評価は当てにならないものはなく、己で確認しなければならない。音の良し悪しは人の感性や好みに大きく依存するからだ。
しかしAirPods Maxはナチュラルなサウンドに加え、特にその空間オーディオは一度体験すると虜になること確実である。

202106291047311c7_20211227112309876.jpg


⑦ Cannon PowerShot SX720 HS
PowerShot SX720 HSはPowerShot SX610 HSから買い換え製品で散歩カメラとしてスペック的にも必要十分だ。概要を列記すると焦点距離は35mm換算で24(W)~960mm(T)、有効画素数は2030万画素、連続撮影は最高約5.9枚/秒、動画撮影はフルHD(60fps)で音声はステレオ録音、映像素子は1/2.3型高感度CMOSといったところだ。

SX720HS_01_20211227112835983.jpg

さらに動画記録に優れた映像エンジンDIGIC 6 と、光学式と電子式を併用する5軸の手ブレ補正。広角24mmから望遠960mm相当までの幅広い撮影領域に対応する光学40倍ズームレンズを搭載などを始め、被写体(人物)の年代を検知し適切なサイズにフレーミングするオートズーム機能などという目新しい機能もある…。そしてオートで1cmまで寄れるわけで空に輝く月から道端に咲く小さな花々を撮ることができる。

⑧ MacBook Pro 13”(Mid 2012)
古いMacBookを手に入れた。MacBook Pro 13”(Mid 2012)だ。いまさらではあるがいまオーダー中のレーザー加工機を使うには専用アプリが必要で設置場所や利便性、安全性を考えると仕事場のiMacからコントロールするるのは現実的ではない。
ということでこのMacBook Proはレーザー加工機のオペレーション用に手に入れたものなので何も最新版である必要はなかったからこそ中古を求めた。

MacBook Pro

とはいえあればあったでそこはMacだ…。搭載しているmacOSやメモリの限界はともかくあれやこれやと便利に使うようになった。
ちなみに様々なことに使ってみようとブートキャンプでmacOSとWindows10を切り換えることもできるようにした。Windowsにしてもあくまでレーザー加工機用のアプリでWindows版しかないものの検証用に使うつもりである。

⑨ デスクの足元ヒーター パネル
デスクの下に設置するとまるで簡易コタツのような心地よさだ。これまで冬場のデスク回りを温かくしようといろいろな試みをしてきた。電気スリッパ、足温器、デスクの裏面に磁石で取り付ける簡易コタツ、小型温風機などなど…。そして現在は電気膝掛けを使ってきた。

足元パネル_01

しかし、どれも帯に短し襷に長しで一長一短。なかなか自分にとってベストのものがなかった。そんな折、「足元 デスクヒーター」という製品をAmazonで見つけた。折り畳み式で組み立てると前面・左右・底そして天板のパネルで構成された遠赤外線パネルヒーターとなる。また底面には取り外しが出来るフットウォーマーも付いている。
実際に使ってみると見かけよりずっと実用的な暖房器具である。

⑩ Apple AirTag
AirTagは、Appleによって開発・製造され、2021年にリリースされた忘れ物検索タグだ。キーファインダーとして機能しiPhoneからAirTagの場所を特定でき失せ物を探す強い味方となる。現在筆者は財布とキーチェーンにこのAirTagをぶら下げているが幸いなことに今のところお世話になったことはないが、安全のためのお守りでもある。

AppleTag.jpeg

■番外編
① Aria 10コース、ルネサンスリュート
6年ほど前に両手の指が腱鞘炎とバネ指に悩まされ、心ならずも手放した6コース・ルネサンスリュートだったが、いまだ左手中指に難があるものの自分で楽しむためならと再びリュートを弾きたいと思うようになった。しかしギターとは違いそこいらの楽器店にずらりと並ぶ楽器ではない。
ともあれ思ったときが縁を呼び寄せるのか、ヤフオクで見つけたのがすでに40年ほども前に売り出したリュートだった。これは当初から一部で低い評価も受けていた荒井貿易が販売開始したAriaブランドの楽器である。しかし幸いなことに手元に届いたリュートは目立った傷もなく工作精度もなかなかの楽器だった。

AriaLute_02_20211227112311670.jpg

出品されていたのは弦長60cm、10コースのシャントルレライダーおよびバスライダーを備えたルネサンスリュートだったが全ての絃と巻きフレットを新しい物に取り替えただけで問題なく楽しんでいる。



デスクの足元を快適に〜遠赤外線ヒーターパネルを試す

これまで冬場のデスク回りを温かくしようといろいろな試みをしてきた。電気スリッパ、足温器、デスクの裏面に磁石で取り付ける簡易コタツ、小型温風機などなど…。そして現在は電気膝掛けを使っている。しかし、どれも帯に短し襷に長しで一長一短。なかなか自分にとってベストのものがなかった。


それにパソコン作業などで机上のiMacと向かい合う時間が多い訳だが、エアコン暖房だと空気が乾燥し睡魔を誘うし、電気代もかかる。
そんな折、「足元 デスクヒーター」という製品をAmazonで見つけた。折り畳み式で組み立てると前面・左右・底そして天板のパネルで構成された遠赤外線パネルヒーターとなる。また底面には取り外しが出来るフットウォーマーも付いている。

足元パネル_01

※組立後早速仕事部屋のデスク下に押し込んでみたが実に具合がよい


さて本製品は箱でも組み立てる感じで簡単にセットアップができるが箱型の空いている側に足を入れることになる。そして組み立てたものは机の下に設置するのが定番の使い方だ。特に前面パネルは手前に30度傾斜するデザインなので足を入れやすく無駄な空間を作らないのもよい。

これらのパネルは上面を除いて底面・左右・前面と4つのパネルが発熱して足の膝頭から足元をコタツに入っているかのように温めてくれる。
温度調節は3段階で、強:60℃/中:50℃/弱:45℃。タイマーも3時間・6時間・9時間を選べるが安全面からタイマーをOFFにはできない。

足元パネル_02

※側面に組み込まれているコントローラー。温度を3段階に、タイマーを3種設定可能


実際に使ってみると実に具合がよろしい…。特に無音・無風な遠赤外線パネルだから空気の流れやノイズに悩まされることもない。さらに寒がりの方は小振りの膝掛けでも用いれば完璧となるだろう。
なお1時間あたりの消費電力は156Whと電気代も他の暖房器具と比べて格段の省エネが期待できる。また組立サイズだが、幅44cm×奥行34cm×高さ58cmであり無論しまう場合も折りたためばどこかの隙間に収納できる。
一見お大げさに感じる方もいるかと思うが、なかなか理にかなった製品だと思う。






ラテ飼育格闘日記(787)

朝の気温がマイナスになってきた。まあ今年も後一週間あまりとなったのだから仕方がないが、その激寒の中の散歩は正直辛いものがある。とはいえオトーサンは完全防寒対策をして出かけるがラテは素のままだ。見るからに寒そうだが、どうしてどうして…歩く気満々である。


歩くのはよいが、そのスピードが遅いこととしばしば立ち止まって休憩モードに入るのがオトーサンには辛い。吹きっさらしのマイナス気温下にじっとしているのがいかに辛いかはお分かりいただけると思う。歩いていれば多少なりとも体が温まる理屈だが、北風の中に5分も留まっていれば身体全体が冷え切ってしまう。

Latte787_01.jpg

※ラテは歳のせいか日中ほとんど寝ているが元気です!


とはいえ、ラテが止まってしまうのを無理矢理地べたから剥がすようにリードを引くのも可哀想だ。歩きたいのに続けては歩けないのかも知れないし…。しかしものの5分程度歩いただけで休まれては先が思いやられるし、しゃくに障るのは道行く人の中に「あらあら沢山歩かされたのね。ゆっくり休ませてもらいなさいね」などと的外れのことを言いながら去って行く人が少なからずいることだ(笑)。

Latte787_02.jpg

※ゆっくりではあるが、四つ脚できちんと歩いてます


ともあれ、寒さにも動じないラテではあるが、そこは高齢でもあるし温かい場所の方がよいと考える場合もあるようで、立ち止まって休憩の場合も天気ならば日が当たっている場所を選ぶことも多い。また先日のことだが、散歩から戻りマンションのエレベータに乗ったときのこと、ふと気がつくとラテの右前足がオトーサンの靴の上にあった。やはり肉球が冷たかったのではないか…。

Latte787_03.jpg

※エレベータの中でのこと、ラテの右前足はオトーサンの靴の上にあった


さらに室内で寝る場合も夏場は見向きもしないラテ専用にと用意したベッドで横になる機会が多くなった。基本的になるべくエアコン暖房はつけない我が家は室温も低いから、温かく肌さわりがよいベッドを選ぶに違いない。
しかしラテの思惑は分からないが、一日のほとんどを過ごすのはに女房の部屋だ。ここにもフローリングに厚手のマットを敷いてあるから冷たくはないはずだ。勿論女房が仕事に出かけている日は一日中この部屋はラテ専用の部屋になる。

Latte787_04.jpg

※大好きな近所のオカーサンに出会ってご満悦なラテ


オトーサンの仕事部屋に来て寝ろ…とは言わないが、ラテにしてみればオトーサンに束縛されないで寝ていたいということなのかも知れない。とはいえオトーサンとしては静か過ぎても心配だから狭い家だが仕事部屋からラテの寝ている部屋まで出向いて様子をみるようなこともやる。あるいは肉球を噛んだりしてないか…などなど視界から外れているればそれ故に心配もしてしまう。

ということで今般、Amazon Echo Show 5対応の監視用小型カメラを買ってみた。Echo Show 5自体は以前からオトーサンの机上に設置してあり、天気を確認したりニュースを垣間見たり「アレクサ、カメラを見せて」と言えば机上のAmazon Echo Show 5でラテの様子がリアルタイムで確認出来るのが便利。勿論iPhoneなら外出先からラテの様子を確認することもできる。

Latte787_05.jpg

※手元のEcho Show 5 で別室にいるラテの様子を確認出来るようになった


これでいちいち席を立ってラテの様子を見に行く必要もなくなったが、やはり長い間微動だに動かないと息をしているかと確かめに行く心配性のオトーサンでありました。

【追伸】
12月24日の午後にラテの容体が急変し呼吸が苦しそうだし室内でも立ったままで腹ばいにならなくなった。早速動物病院へと連れて行き、抗生剤注射、点滴などの処置をしてもらい一端帰宅したもののさらに苦しそうな状況に慌てて再び医者に運び込んだ。これらの顛末は来週の日記でお届けする予定ですのであしからず…。




ラテ飼育格闘日記(786)

先週の12月10日はラテが我が家に来た記念日だ。2006年のこの日、ラテは保護してくれていたボランティアのご夫婦の車で茨城からやってきた…。車酔いしたそうだが、向かえた我が家はまだ引っ越ししたばかりであちらこちらにダンボール箱が積んである状態だった。


Latte786_01.jpg

※ボール遊びを強請るときの顔です


11月12日にラテを引き取ることを決めたが、この1ヶ月の間にラテは避妊手術を受けていた。幸い問題はなく元気な姿を見せてくれたがまだ生後6ヶ月の幼犬だった。

Latte786_02.jpg

※2006年12月10日午後にラテは我が家に連れられて来たときのスナップ


ただし当然ながら初めての環境に置かれてさぞや心細かったに違いないがオトーサンたちはそうした環境下で夜泣きでもしたらどうしようかと心配していた。クレートなど必要と思われるものはすべて揃えていたが何しろオトーサンたちはワンコを飼うのは初めてだったからラテならずともこちらも不安だった…。

しかし長旅で疲れたのか、ラテはクレートに入ってはくれなかったものの電気マッサージチェアの座面に丸くなり寝てくれたのには助かった。
ただ当時の写真を見ると、新しい飼い主と新しい環境下で不安が強かったのだろう、その表情は些か厳しいものになっている。

Latte786_03.jpg

※我が家に来た夜からどう言うわけか電気マッサージチェアで寝る習慣になった


それから早くも…本当にあっと言う間に15年が過ぎた。無論その日々は平坦な日々ばかりではなかった。
広い公園でラテがフルスピードで走っているとき、急に「キャイーン」と声を上げて後ろ右足を上げた。どうやら足が痙ったようだったが、いま思えば右後ろ足は後年になって一時動かなくなったりと問題が生じる足だった。

またその公園でノーリードのコーギー犬に前足を噛まれたことがあった。オトーサンは血だらけのラテを抱き上げ動物病院へと向かったが些か距離があったので抱えきれず、血の跡を残しながらもラテを歩かせたことがあった。そしてこれは室内だったが、玩具のボールで遊ばせた後片付けるのを忘れたことがあり、朝方気がつくとボールの一部分がフローリングに落ちていた…。

Latte786_04.jpg

※2007年の春のスナップ。体重9Kgほどで動物病院の医師からもう少し太らせなさいと言われた


青ざめたオトーサンは部屋中を探したがボールの破片は見つからなかった。ということはラテは噛みきったであろうゴムボールを飲み込んでしまったに違いない。飲み込んだ時間は正確に分からないが1時間前…といったことではなく多分に6時間ほどは過ぎているに違いない。
今のところラテには変化はないが、だとすればこのまま医者に連れて行っても開腹手術となることは必定だ。そのときオトーサンは公園で出会う飼い主さんが「大概のものは💩と一緒に排泄される」と言われていたことを思い出し、とにかく様子を見ようと決めた。

その時期のラテは拾い食いも激しく、道端に落ちているものは何でも口に入れようとする危険なときだったのだ。幸いなことに三日目の夕刻だったか、排泄されたときオトーサンは雄叫びを上げた(笑)。
そしてアレルギーが発症したときには四つ脚の肉球は痒いからか囓って血だらけに、そして目の周りも掻き壊しまるでパンチを食らったボクサーのように紫色に変色してしまった。

こうなると散歩から戻り、足を拭くのも大変だ。とにかく傷があるからして汚れは落とさなければならないが痛がるのでオトーサンの思うように拭けないばかりかときに「ウッ」と歯を当ててくる。さすがに噛むことはないが歯を当てられただけでオトーサンの両手は傷だらけになった。

Latte786_05.jpg

※いつもの公園で久しぶりに沢山の小学生女子に囲まれラテはご満悦!


そして昨年にはラテの後ろ左足が動かなくなった。ラテも歳だし、一時はこのまままともな散歩は出来なくなるのかと覚悟もしたが、幸いなことに少しずつ回復し現在は歩みは遅いものの四つ脚でしっかりと歩けるようになった。
とはいえそのラテも若い時と比べればよく寝るようになった。散歩の時間や食事の時間、そして女房がいるときには起きているが日中のほとんどは寝ている…。
それは、手がかからなくて良いが(笑)、ときどきあまりに静かなので息をしてるかどうかを確認するときがある。
今年は新型コロナウィルスの件でも心配事が重なったが、寝込むようなことなく年末・新年を迎えられますように…。




ラテ飼育格闘日記(785)

相変わらず毎日ラテと格闘を続けている(笑)。オトーサンとしてはラテの体調を考えながら食事を与え、天気の具合などを考慮し、散歩の時間帯やコースなどを決めているが、そんなことラテは知る由もなくマイペースだ。しかし常々記しているように歩く意欲はあるので散歩も欠かすことは出来ない…。


Latte785_01.jpg

※ラテは元気です!


とはいえラテの足の具合が悪くなってからこの方、散歩はせいぜい30分程度になっている。とにかく歩く速度が極端に遅いので必然的にその時間で廻れる範囲は知れているからマンネリ化してきたことは確か…。
そんなことを気にしつつ日々を過ごしていたが先日の午後、天気が良かったしオトーサンの気力も充実していたので小一年ぶりに懐かしいコースにラテを誘ってみた。

Latte785_03.jpg

※足の具合が悪かったので長距離コースは一年ぶりだった


嫌ならUターンするだろうし、調子が悪そうなら途中でコースを外れて近道を通ることも考えながら歩き始めたがどうしてどうして、ラテは速度はともかく意欲満々で結果その1時間ほどの距離を挫折することなく歩き通した。それだけでなく自宅に近づくとまだ帰りたくないのかリードを別の方角に引くので困ったくらいだ。

ということは有り難いことに日々の調子は些か違うかも知れないが、ラテの足腰はまだ無理をしなければ大丈夫だということだろう。ただし15歳5ヶ月という年齢を考えれば無茶をせず様子を見ながら毎日を過ごす必要があるに違いない。

Latte785_02.jpg

※ラテを可愛がってくださるファミリーのオカーサンと遭遇。喜ぶラテ♫


足が動かなくなったとき、オトーサンは二つの決心をした。ひとつは体重を減らすことである。ラテはピーク時には21Kgまで体重が増えたが医者からは「せめて後3Kg減量できるとよいのですが…」と言われた。減量させなければまずいことは以前から認識していたもののこれは容易いことではないのはご承知の通りである。
それまでにも朝夕のメインは特に多く食べさせていたわけではないが正直我々と一緒の空間で生活していることもあり、どうしても人間の食べ物を与えてしまいがちなのだ。またワンコ用のオヤツの量も時に多くなることがあった。

それらを考慮しラテには気の毒だし可哀想だとは思ったが健康と命には替えられない。メインの食事を少し減らすと共に間食を極力制限することにした。
その成果だと思うが、この小一年で確実に減量が進み、先日美容室へ連れて行ったときに計った体重は16.1Kgになっていた。たぶんこの体重は理屈ではベストの値なのかも知れないが、オトーサン的には少し増えてもいいかな…と思っている。

Latte785_05.jpg

※美容室のトリミング部屋から出て来たときのラテ


二つ目の決心はとにかく足が多少不自由でも歩かせようということだった。動物病院では、しばらく散歩は控えた方がよいと言ってくれたがオトーサンはあえてそのアドバイスを守らなかった。無論ラテ自身が歩く意欲がなければどうしようもないことだが、幸いラテは左後ろ足が利かなくても外に出たがったからオトーサンはサポートが大変だったもののいつもの通りに散歩に連れ出した。

ご経験がある方も多いと思うが、我々も病気や怪我で一週間でも寝たきりだと足腰は簡単に萎えてしまう。オトーサン自身もギックリ腰で随分と辛い思いをしてきたが、それでも寝ていないで少しずつでも体を動かすようにした方が回復も早いことを経験で知った。
だからと言うわけではないが、ラテも脚を引きずりながらゆっくりと歩けるなら歩かせてみようと心がけてきたその成果が現れているのではないかと自負している。
とはいえ飼い主の体力も知れたものになってきたいま、無理も出来ないし正直辛い場合も多くなっているが、何とか動けるうちはラテもオトーサンも歩くのを怠ってはならないと肝に命じているのだが…。

それから先日は動物病院で5種混合ワクチンの接種を受けてきた。一年一度の接種だが、震えてはいたが抵抗も
せず、声も上げずに注射は終わった。

Latte785_04.jpg

※5種混合ワクチンの接種を受けるとこ


フィラリアの薬も今期分は飲み終えたしこれでラテに関する今年の主なミッションは終わった。ということでオトーサンと女房共々年末年始を元気に過ごしたいものだ!





ラテ飼育格闘日記(784)

本格的な冬模様になってきた。北国に住む方々には笑われようが、外気温が2℃とか3℃になると特に朝の散歩はオトーサンにとって辛いものになる。とはいえこればかりは1回休み…というわけにもいかず、完全武装して出かけるが反対にラテはここのところ意外に元気だ。


一昔前のように軽々と…といった足取りではなく実に鈍い歩みだが、歩く意欲は満々なのだ。元気なことはオトーサンも嬉しいが、どこか自分の体力が落ちていることを自覚していないのではないかという場面もある。
なぜなら100十数段もある階段を上がろうとしたり、そちらに向かったら小一時間歩かなければならない方向へとリードを引くからだ。

Latte784_01.jpg

※歩みは鈍いが歩く意欲は満々


しかし途中でエンストされてはオトーサンがたまらない。昔みたいに抱っこして長い距離を歩くというのもすでに体力的に無理だし、常に戻る…戻れる事を念頭に入れての散歩のコースになるのは仕方のない事だ。しかしラテはそんなことに気は向かないようで刹那刹那ただただ興味のある方へ足を向ける。

Latte784_02.jpg

※こう見えてもラテはなかなか頑固なんです


ただしそんな歩きながら、実に行き交う人々を観察しているのは興味深い。道路を挟んだ向こう側の歩道を歩く人にまでときに興味を持つ…。ということは幸いまだ視力はそこそこ健全のようだ。
そうした行動は基本的に人が好きなのかとは思うが、根っ子は臆病さからくる警戒心なのかも知れない。いまでこそ目立って人に吠えることはなくなったが、一時は警察官とかガードマン、工事関係者などなど制服組の人がいると猛烈に吠えたしオトーサンが見ても見るからに可笑しな行動や動きをしている人にも吠えかかった。

Latte784_04.jpg

※寝顔もまた可愛い(笑)


そういえば、まだ幼犬時代だった頃のことだが、近隣の駅前を散歩していたときラテがリードを引くのに任せて歩いていたら交番の方へと引く。まさか交番に入るわけはないしとオトーサンもそれに倣って歩くとわざわざ交番前に仁王立ちしている警察官の前まで行き猛烈に吠えたのには驚いたし恐縮した(笑)。

そんなラテだが、反対に子供には寛容で特に女子は安心だと思うのか小学生から高校生あたりまでの人は初対面でも愛想が良いのは今でも健在だ。
やはり単にオトーサンと歩いているだけでは面白くないのか、時にすれ違いの女子学生たちにあざといまでのアピールをすることがある(笑)。

Latte784_03.jpg

※馴染みの中学生女子に出会いシッポがブルンブルンのラテ


先日も近隣の中学校のジャージを着た見知らぬ女子中学生たちとすれ違うとき、あからさまに女子たちに近づいて顔を見上げる…。オトーサンも無闇に他者にラテを近づけないようにと注意をしているが狭い歩道を行き交う場合はどうしても近くになってしまうことがある。
そのときは幸いラテに気がついて笑顔を向けてくれたが、ワンコを嫌いな人もいるので神経を使わざるを得ない。

Latte784_05.jpg

※コンビニから女房が出てくるのを待つ…


ラテを可愛がってくれる女子中学生が身に着けている服と同じ服を着ているから安心だ…とも思うのか、ともかく近づいて頭の一つでも撫でてもらい「可愛い〜」などと声をかけてもらいたいのだ。
ラテが好んで近づいた人が無視して通り過ぎたりすれば、さぞ残念だという顔でオトーサンにアイコンタクトする。「失敗しちゃった」とでも言うように…(笑)。






広告
ブログ内検索
Macの達人 無料公開
[小説]未来を垣間見た男 - スティーブ・ジョブズ公開
オリジナル時代小説「木挽町お鶴御用控」無料公開
オリジナル時代小説「首巻き春貞」一巻から外伝まで全完無料公開
ラテ飼育格闘日記
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

mactechlab

Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員