ラテ飼育格闘日記_844

買い物途中でも行き交うワンコを見るとラテを思い出してしまう。近所で小型犬を飼われている飼い主さんは冗談半分で「そんなに寂しい思いをするならこの子みたいな小型犬を飼ってみたら…」と勧めてくれるが、現実問題自身の体力や歳を考えるとそうもいかないのは明白だ。


そういえばラテと15年も一緒に生活していて驚いたことのひとつにラテの記憶力がとてもよいことだ。いつ、どこで、どのようなことがあったのか…といういわゆるエピソード記憶に優れていることに何度も驚かされ、これはうかつな対応は出来ないなとしばし反省したこともあった。

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あのデカルトは犬には思考力も判断力もないと断言していたという。デカルトは犬を歯車や滑車を搭載した機械と同じとみなした。機械であるからして考える力はないが、ある種のことを実行するよう作り上げることはできる…。要は魂など持ってはいないと考えた。

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しかし実際にワンコを飼い、寝起きを共にすればデカルトの浅知恵がわかるだろう。
私たちはワンコが、馬、イルカ、ゾウ…そしてそこいらの政治家たちより頭が良く善良だということを知っている。
飼い主の多くは飼い犬の気持ちをかなりわかっているつもりになってはいるが、まだまだ未知の部分も多い。一般的にワンコは人間の子供の二歳あるいは三歳ほどの知能を持っていることは事実のようで間違いなく感情を持ち、喜びや悲しみあるいは後悔といった感情まであるに違いない。

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さらに人が話す言葉もかなりの数を理解しているとも考えられている。ちなみにこうして偉そうなことを書いてはいるがオトーサンさん自身ラテを飼うまでは「イヌは犬」だといった程度に考えていた節もある。しかし冒頭に書いた通り一緒に生活を続けるに従い、良いワンコ、良い性格に育てるにはそれなりの訓練が必要なのはもとよりだが、ワンコの感情を理解してことの判断をするのも大切なことだと思うようになった。

とにかく思っていた以上に記憶力が良いのにまずは驚いた。散歩の途中に猫と出会い睨み合いをしたとする。いや、ラテは猫好きなので多分に友達になりたいのだが猫側はそれを理解してくれないのだが…。
睨み合いの末「くうーん」と残念な声をあげてその場を離れたとして数日後に同じ場所を通るとその猫がいるかどうかを探し回り時には座り込んで出てくるのを待つのだ。

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無論ワンコの優れた嗅覚により猫がいたという事実を知ることもあるのだろうが、その態度は時に痛々しいほど切実に思えるほど真剣だった。
またとても可愛がってくださる方が住むマンションのエントランス側を通ると必ずそこに座り込み動かなくなる。向こうからそのKさんが出てくるのを待とうという姿勢だ。

まあよくよく考えてみれば、それほど知能が高いからこそ我々人類最良の友ともなったわけだし共生が可能な動物なのだ。
したがってトレーニングもワンコのその知能の高さを利用…いや頼りに対峙の方法も考えるべきだということになる。

例えばラテがオトーサンさんの腕に歯を立てたとしよう。いや実際にラテはオトーサンさんに噛みついたことは一度もないが幼犬の時には甘噛みがひどくオトーサンさんの両手は傷だらけだったのだ。
ともあれラテが何かの拍子にオトーサンさんの手に葉を立てた時、引っ叩いて躾けるという古典的な方法もあるが、これはラテにオトーサンさんは暴力を振う人間であり、信頼するに足りる人間ではないと学習させてしまうことになりがちだ。

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意外にラテの身に堪える方法はいえば、張り倒すのでなく無言でその場を離れることだ。そもそもワンコそれも幼犬が飼い主に歯を当てたとしても罪悪感を持つかどうかは分からない。ただし歯を立てると飼い主は即その場を離れてかまってくれないという事実は理解できるのだという。だから噛まなくなるという理屈だ。
ラテの場合、遊びに夢中になったのか女房の口元に歯を当て傷を負わせたことがあったが、人間の持つ罪悪感と同じであるかは不明ながら明らかに「しまった!」といった表情と戸惑った動きをした。そして無言で二階へと姿を消した女房を追って口元を舐めにいった。
それはどう見ても和解の行動であり謝りにいったとしか思えない。
その時のラテの慌てぶりは今でもオトーサンさんの脳裏に焼きついている。



Anker Soundcore Motion X600 Bluetoothスピーカーレポート

Apple HomePod miniを返品したものの、やはりiMacの外部スピーカーは欲しい…。色々と考えたが据置でなくともとにかく没入感を得られるスピーカーなら良いかなあと漠然と考えていたときAnker Soundcore Motion X600という製品を見つけた。


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特に「空間オーディオ対応」だということに惹かれたが、空間オーディオと言っても確かAppleのそれは技術の詳細を明らかにしていないはずだしDolby ATMOSというフォーマットをバイノーラルに変換しているにしても、その詳細はサードパーティーには提供されていないはず…。したがってあくまでAnker独自のそれであり、同じ物ではないだろうし事実製品説明の中に「Anker独自の空間オーディオアルゴリズムと、5つのドライバーにより、空間全体を包み込むような立体音響を実現しました」とあるのでやはりAppleのそれとは別物だ…。

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※Anker Soundcore Motion X600のフロントとバックの様子


とはいえ文字通りサウンドの広がりを期待して購入してみた。
Anker Soundcore Motion X600は上面のオペレーション領域が操作しやすいようにと角度があるので認識しやすいし操作もやりやすい。
製品サイズは31.1 x 17.1 x 8.1 cmで重さは1.93 kgだが見かけより重く感じる。本体に5つのドライバーが組み込まれ、立体感のあるサウンドを楽しめるという。なおカラーは3色あるようだが私はスペースグレーを選んだ。

バッテリーは充電式でフル充電の場合、12時間の連続使用が可能で出力は50W。そして防水規格IPX7も取得している。したがって電源を気にせずどこへでも持ち運んで利用可能。
持ち運びといえばAnker Soundcore Motion X600には特徴的なハンドルがある。確かに持ち運びには都合が良いもののこのハンドル、倒したり取り外したりはできないので時に邪魔だがこれはこれでデザインの一部だとして受け入れよう…。

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※ハンドルは倒したり外したりはできない


さて、早速iPhoneとペアリングしてみたが何の問題もなく接続できた。続いて一旦iPhoneのペアリングを解除してからiMacとペアリングしてみたがこちらも問題なく繋がったので早速iMacにインストールしてあるApple純正アプリ「ミュージック」を起動し馴染みの曲をいくつか聴いてみる。

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※トップにあるここもスピーカーだ !


当然ながらソースにもよるが、アップルのAirPods Proなどで体験する空間オーディオとは別物だが、低音から高音まで歪みもなく、サウンドの広がりも本体サイズにしてはなかなか良いと思う。とあるソースでは机上一杯にサウンドが広がり没入感抜群であり立体的だ。

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※M1 iMacとペアリングし、前面に置いて聴いてみると没入感はめちゃ良い


なお専用のiPhoneアプリを使えばいくつかの周波数別に編集できるイコライザー機能も使える。
なお附属のクイック・スタート・ガイドによれば、このAnker Soundcore Motion X600を2台並べてペアリンクが可能なようで、そうなれば空間オーディオなる機能もさらに生きて来るものと思うが、試してみる勇気はない(笑)。

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※背面にはType-Cの充電端子とAUX IN端子がある


オーディオ製品はユーザーの好みが多く左右される製品だからして、全ての方々に納得してもらえるものではないが、この価格、この筐体サイズでは良い製品だと思っている。
理屈はこの程度にして素直にAnker Soundcore Motion X600を楽しんでみようと思う。



実際に使ってみた「Atmoph Window 2 」の感想

この「Atmoph Window 2 」という製品を他の方々はどのような目的で購入するのだろうか。お店や自宅のインテリアとして…というのが一般的な答えのような気がするが、私はといえば大きな枠としてのインテリアには違いないもののファーストインプレッションで述べたように己のメンタル保全といった役割に期待しているのだが…。


さて早速だが「Atmoph Window 2 」の4K映像は実に美しい。サブスクリプションにも入ったし世界各国の風景が1500ほども選択できるというのだから日々楽しみだ。
また本体に2個の画面全体を揺らす振動スピーカーが搭載されており、リアルなサウンドが楽しめるし映像によっては鳥のさえずりが画面の外から聞こえてくる気がするほどリアルな体験をさせてくれる。

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ただしくどいようだが、私の目的はそうした世界の美しい都市や自然を堪能することではない。あくまで「Atmoph Window 2 」という窓を日常空間に置き、そこから覗く自然や人の営みなどを感じながら日々を過ごすことなのでそれぞれが15分ほどの長さがあるという映像をじっくりと鑑賞するつもりはないのである。

したがって現在は「Atmoph Window 2 」に用意されているさまざまな風景を鳥瞰しつつ、自分の目的に合ったデータを探しているところだ。

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※ジャンル別からコンテンツを検索できる


要は単に美しい山や川、海、あるいは世界遺産といった風景は私の目的には合致しない。大げさだが、雲が流れ海が波打っている…というだけでは駄目でそこに人間の営みが感じられるコンテンツが好ましいと思っている。

それはそのシーンがどこであれ、日常のリアルな1シーンであって欲しいからで具体的に言えば人が行き交い、人のざわめきが聞こえ、車や電車が通っているシーンを探している。
無論そうしたシーンが多々見つかるとは思わないものの、くどいようだが例えばと美しい凱旋門だけでは駄目で画角を少し下げて人や車の往来があるシーンが欲しいのだ。

ひとつ好例を上げるとイスタンブールの「ヒュダヴェンディギャール通り」という映像があった。トルコ最大の都市であるイスタンブールは知っているが「ヒュダヴェンディギャール通り」は初めて知ったがその映像は私の目的に合致したもののひとつだ。
路面電車のレールが2列ある決して広くない道路の左右に商店街のような佇まいの街並みがある。

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※イスタンブール「ヒュダヴェンディギャール通り」


左右の歩道には人々が行き交い、ときに犬も横切ったりする。
そして時折車が行き交い、路面電車が通過する…。
決して美しいとは言えない日当たりの悪い一郭のようだが遠方のビルには日が当たっている。

いまひとつ気に入った風景を上げると、メキシコの「夕暮れのラパス広場」という映像だ。グアナフアトという所にある広場だそうだが、文字通り夕闇が迫り建物には照明が点き、行き交う車もフロントライトを点けて徐行している。
広場では多くの人たちが行き交い、観光客らしき人が記念写真を撮っている。広場のどこかでライブ演奏があるのだろう…音楽が流れている。そして次第に暗闇に包まれていく…。

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※メキシコ「夕暮れのラパス広場」


こうした映像を「Atmoph Window 2 」のDecoration機能でリアルな窓枠を表示させて見れば、まさしく小窓から路面電車が通る何気ない街の一郭を覗いている感覚になる。無論音量を上げれば電車の軋む音やブレーキーの音などもリアルに耳に入ってくる。
窓の外からは人々の息づかいや生活感といったものが伝わってきて、窓の “内側” にいる私はそれらを見下ろしながら地域と一体になれているような感覚に浸ることができる。

もうひとつ傾向の違う例を上げさせていただくと、単に人の姿…気配を感じたいときにお気に入りなのは「リンコーヒーのカウンター」という映像だ。
この映像は珈琲店のカウンターに一人座している女性の後ろ姿と、こちら向きで作業するマスターらしき人の動きをただ眺めているだけのものだ。

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※「リンコーヒーのカウンター」


ちなみにこの4K映像のリアルな映像は、「Atmoph Window 2 」という小窓の向こうに珈琲を楽しんでいる人と珈琲を煎れる人が存在することを思い込ませるに足りるリアリティがある。したがって窓という仕切りで区切られてはいるが自分も同じ店内で珈琲を楽しんでいるという妄想が拡がる。
ちなみにこの「リンコーヒー」という珈琲店は実在するお店で、京都烏丸通から少し入った静かなエリアにあるお店だという。

まあまあ、こんな感じで遠方の映像を覗いているのではなく、すぐ窓の下、壁1つ向こうのリアリティを求めているつりなのだ。
ということでまずは目的に合った映像をなるべく多く探そうとしている毎日である。

■オプション品は疑問が多い
「Atmoph Window 2 」のオプション品としては「リモコン」「LEDモジュール」そして「カメラモジュール」などが揃っている。
私は一応基本だと思われる「リモコン」と「LEDモジュール」を購入したが「LEDモジュール」はすぐに返品することになった…。
いや、不良品だった訳ではない…。この製品は柔らかい光で、窓から太陽の光が差し込んでいる気分を味わうことができるとのことだったので手に入れたが、そのリアル感が無いだけではなく「Atmoph Window 2 」の上下設置位置にも関係するが「LEDモジュール」の発光部位が直接見えてしまい興ざめなのだ。
無論「LEDモジュール」位置が隠れるように「Atmoph Window 2 」を下げて置けば光源は見えないが窓枠の上部位置が不自然に低いことなど一般的にはないわけで、これはコンセプトそのものに無理があるようにも思える。
ということで申し訳ないが翌日に返品処理した次第。

一方「リモコン」は一応動作はするわけだが、例えばiPhoneにインストールした専用アプリのリモコン操作と比べると反応がいたって良くないのである。少しでも廻りに何かアイテムがあると動作しないこともあり、念のためボタン電池も入れ直してみたがどうやら仕様らしい。

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※Atmoph専用リモコン


要はリモコンは赤外線?仕様の上に指向性が限られているのかも知れないし、iPhoneはBluetoothだからによる違いということなのかも知れない。無論iPhoneを取りだして使えばよいわけだが、iPhoneはあれこれと利用範囲が多いし専用のリモコンがあればより簡便だろうと手に入れた訳だがこれまたストレスが溜まる場合がある…。

そもそも本体の4Kディスプレイは文句なく美しいが、ソフトウェア開発者の一人として眺めると操作系のソフトウェアというかUIがいまいち練れていない感じだし分かりづらい。iPhoneのタップにしても誤動作させないようなUIの工夫が多々必要だと思われる。
またときにエラーが表示されるなど、システム全体の安定性に難があるように思える。

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※ときにこうしたエラーが出ることも…


ということでくどいようだが「Atmoph Window 2 」の素晴らしさを損なうことのなきよう操作系もアップデートを続けていただきたい。

■「Atmoph Window 2 」総評
私はこの「Atmoph Window 2 」、買って良かったと思っている。本来なら2台とか3台を並べ、よりワイドな窓として眺めてみたいが予算の関係もありしばらくは小さな窓という演出でいろいろと試してみたいと思う。
それからまだβ版だとはいうが、ユーザー自身が撮影した映像もアップできるようなのでこの点についても試してみたいが、1500点にもおよぶサブスクリプションで体験できる映像の高画質を見ていると自分で撮った映像など表示したくなくなる(笑)。

というわけで「Atmoph Window 2 」本体については基本気に入っていることもあり大きな要望はないが、しいていえばこれからも多くの魅力ある映像を追加して欲しい。またこれまで個人的な嗜好も含めて説明したとおり私にとっての「Atmoph Window 2 」はテレビや単なる作品鑑賞のモニターでは無い。
したがってアニメ作品とかCGによる作品にはほとんど興味は向かない…。
とはいっても自分の好みだけでこの「Atmoph Window 2 」という可能性が大きいプロダクトを判断するのも少々気がひけるので最後にひとつ提案をしておきたい。

それは「Atmoph Window 2 」の画面の縦横比の問題にも関わるだろうが、例えば壁などへの設置を現在のように単に基本釘2本で吊り下げるのではなく厚みは現在のままで回転機構を持たせたベースを開発できないか…ということだ。
現在「Atmoph Window 2 」の仕様は縦置きでの利用に限られているが、コンテンツを限定するとしても横型鑑賞が可能になれば申し上げるまでもなく「Atmoph Window 2 」の世界を広げることが出来るに違いない…。
そして例えば「Atmoph Window 2 」のサブスクリプションの中にアート作品のカテゴリーを用意すると面白いと思うのだ。
現在すでにアート作品のサブスクリプション・サービスを実地している企業もあるが、世界中のアートが「Atmoph Window 2 」を通して鑑賞できるとなれば魅力は倍増するに違いない。
「Atmoph Window 2 」による映像(動画)は確かに魅力的だが、例えば「今日友達数人を呼んで食事会」といった場合には動画よりは静止画の方が気が散らずにいられるし、ときに様々なアートを飾っておけるという簡便さと魅力は「Atmoph Window 2 」の市場をも大きく広げると思うがいかがであろうか…。
そして現在の基本フレームに簡単に被せることができるアート向けの額縁も何種かオプションで用意できれば完璧だ。

それから”Decoration” 機能の窓枠類だが、できれば開閉の角度や枠のカラーなどにより多くのバリエーションが欲しいと感じているしアニメーションとして開閉できたらリアル感もより増すと思う。

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※こうした”Decoration” 機能の窓枠は「窓から覗く」幻想によりリアリティを持たせてくれる


いずれにしてもまだまだ設置してから2週間程度なのでもしかしたらこれから要望が出てくるかも知れないが、「Atmoph Window 2 」の存在が日常のあり方を少しでも豊かにしてくれることを願っている。



ラテ飼育格闘日記_843

ラテがいなくなった喪失感は自分でも驚くほど大きかったし、いまでも日々ボディブローを喰らっているかのように心を痛めている。虹の橋を渡ったものは帰ってこないわけで嘆き悲しんでばかりいても益などないことは承知しているが寂しくてならない…。そういえば今日、6月10日はラテ17歳の誕生日なのだ!


喪失感はそれとして逆にラテがオトーサンにもたらしてくれた事もこれまた大きなものがある。今回はそんな話しをしてみたいと思う。

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まずはざっくりしたところから言うとラテと過ごした15年間そのものの思い出はオトーサンの人生の後半において最も貴重な宝物となった。
可愛くて愛しくて仕方がなかったことは勿論、雨の日も雪の日も欠かさず散歩に出る辛さはこれまたなかなかに大変なことだったが、単なる使命感といったものだけではなくラテと何かを共有するそのことがオトーサンの喜びだったのだ。

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勿論、楽しいことばかりではなかった。特に晩年は足腰が思うように利かなくなったことでもありオトーサンの力業でなんとか外に出られるといった有様だったし、首に出来た腺腫が破裂してあたり一面殺人現場みたいになったこともあった。
オトーサン自身の手で日々ラテに点滴の針を刺すはめにもなったが、最初の一針はさすがに手が震えたものだ。それでもラテは暴れたり声を上げたりしなかった。
楽しいことも辛いこともいまでは皆良い思い出に昇華した。

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ラテがオトーサンに残してくれた具体的な宝物としてはそれまで挨拶さえおぼつかないであろう方々とお付き合いができたということだろう。
事実ワンコを連れているとさまざまな方とお話しする機会が増える。特にラテが公園デビューしてこの方、そこに集う飼い主さんたち…ビーグル犬のハリーちゃん、雑種のマキちゃん、ボーダーコリーのボーちゃん、ボストンテリアのボビーちゃん、黒柴のクロちゃん、コーギー犬のアポロちゃんなどの飼い主さんらとのひとときの交流はオトーサンに多大な喜びを与えてくれた。

そうした中、現在でもときにメールなどで情報をいただく方もいるし、今年の1月にはハリーちゃんの飼い主さんのお子さん(出会ったときは小学生)といっても現在は小学校の先生から6年生98名を前に講演を依頼された。
それもこれもラテがいたからこそのご縁である。

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またなによりも近隣のKファミリーと家族ぐるみのお付き合いをさせていただくことになったことは普段人付き合いの無いオトーサンにとってはなによりも嬉しいことである。それもこの地に引っ越ししてきた当初に当時幼稚園の年長組だったKファミリーの長女Nちゃんと出会い、ラテを可愛がって下さりラテも多くのお子さんたちの中で特にNちゃんが好きだったことがきっかけでそのオカーサンと知り合うことになった…。

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ラテの置き土産は実に大きく偉大であった。いつまでもメソメソしているつもりはないが、近隣のどこを歩いてもその時々のラテのアイコンタクトの視線を感じ、ラテの様子を思い出してしまうのだ。
したがってこの15年という長い間、もしラテがいなかったらオトーサンの今はどうなっていたのか…を想像すると脇の下を冷風が通り抜けるような気がするほど薄寒く味気ないものになっていたに違いない。
ラテにはほんと、感謝感謝なのだ。




世界中の風景を見せてくれる魔法の窓「Atmoph Window 2 」ファーストインプレッション

この数年ずっと気になっていた製品「Atmoph(アトモフ) Window 2 」をやっと手に入れた。これはメチャ乱暴に言えば液晶モニターを窓に見立て、そこに世界中の魅力的な景色などを映し出すという製品である。そのサイズが638 x 372 x 57mmとちょっとした小窓サイズなのでリアル感満載なのだ。

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※Atmoph Window 2はまさしくデジタルな窓だ!

■魔法の窓が欲しい

まったくの私事だが、愛犬の死以来情けないことだが日中寂しくてならない…。女房が仕事を休みのときはともかく、仕事に出かけてしまうと朝早くから夜まで一人である。
もともと本音はそんなに人付き合いの良い人間ではないし孤独も嫌いではない。またこの歳で雑踏の中に好んで混じり込む勇気も体力も無い。

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※Atmoph Window 2のパッケージ


勿論、日中いつもいつもボケッとしているわけではなくやりたいこと、やらねばならない事もあるがつくづく思うに「人の気配」と「自然」を感じられない毎日だとメンタルな部分が病んでいくような気がする…。
「人の気配」を感じたいが為にときにZoomなどでオンライン会議に出席するしYouTubeなどで人の声を見聞きしたりもする。しかしリアルな相手とは違い当然だが受ける刺激が足りない。
また愛犬が死んだことで散歩に出ることもなくなったし年齢的なこともあり、季節季節の自然に触れ合う機会もとんとなくなった。

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※iPhoneアプリによるAtmoph Window 2をコントロールする画面


いや、繰り返すが私は決して孤独が嫌いではないのだが仕事部屋にBGMならぬ、バックグラウンドに人の営む環境や気配を感じながら過ごせればいいなあ思ってきた。どういうことか…。
現実問題として私の仕事部屋は北東側に広い窓、南東側のベランダ側の窓があるが普段は閉めている。北東側を開けてもマンションの一郭が見えるだけだし、ベランダ側は隣接して建っている住宅の壁面が見えるだけだ。さらに隣接している4車線道路からは終始車やバイクの騒音が、そしてベランダ側脇には電車が通っているので自然を満喫する環境にはほど遠く騒音を遮断するためにも為に窓を閉めている。

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※こうしたカテゴリー別に映像を選択可能だがかなり曖昧でもある


こうした環境で少しでも心地よく過ごしたいと好きな音楽を流し、時々自身でピアノやリュートの演奏を楽しむが、音と共に視覚的な楽しみ…それもTVやYouTubeなどを見るといったことではなく、作業や仕事の邪魔にならないそれでいてリアルなビジュアルを味わえる方法はないものかと…。
要は自分が望む風景が映る魔法の窓が欲しいということか…。

蒸し暑いときにはどこかの高原の川のせせらぎが、人恋しいときには街中や珈琲ショップにいるような感覚…錯覚を覚えさせてくれる魔法の鏡ならぬ窓があればいいなあと…。
実はそうした願望を叶えてくれるのが「Atmoph Window 2 」なのである。

■「Atmoph Window 2 」とは

「Atmoph Window 2 」は、インターネットにWi-Fi 接続し、世界中の風景を見ることができる窓の形をしたスマートディスプレイである。
壁に掛けたりデスクに置くだけで、美しい4Kで撮影された繊細な風景と臨場感あふれるサウンドで、一瞬にしてその場にいるかのような気分になれるという製品である。
しかし単なるスマートディスプレイでなく、例えば画面に窓を開けたような…まさしく窓から覗いているような窓枠まで表示するデコレーション機能もある。

そしてGoogleカレンダーや天気などの表示が可能なだけでなくデイリールーティーン機能を使えば、朝起きる時間に明るい光と共にONとなり、朝に必要な予定や天気が表示された後は、時間帯に合わせて風景表示に。家を出る時間になると鐘や鳥のアラーム音が鳴って知らせてくれる。さらに夜には画面を暗くして、就寝時はサウンドオンリーで深い眠りへ…といった具合の使い方も選ぶことができる。

「Atmoph Window 2 」の風景動画は独自に4K撮影した世界各国1,500種類以上の風景を楽しめるが、宇宙から京都の茶室まで多彩なライブラリが月額980円からのLimitlessプラン(サブスクリプション)に入ることで見放題となるばかりか、毎月新しい風景や機能追加もされるという。
さらにはライブストリーミング機能もあり、各地に設置されたwebカメラを通して世界中の「今」の風景を見ることができ、ライブならではの現地の季節感や時差をリアルタイムで感じることができる。

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※映像にはいわゆる景色たけではなくこの喫茶店の店内といった映像もある


こうした説明を続けると「ユーザー側の動画をアップして利用できないか」という疑問が生まれるかも知れない…。この希望は現在β版ながら可能なので一段落ついたら私も試して見ようと思うが、前記した個人的な希望からすれば自分が撮った映像では意識してしまって本来の役に立たないような気もするが…。
そういえばこうした各種設定はiOSやAndroidアプリから可能とのことで、すでにApple Watch とペアリングしている際にはそのWatchで Atmoph Window 2 を操作する設定をするためのアイコンが右上に出るようになっているという。

■初期設定は今どきとしてはメチャ面倒

「Atmoph Window 2 」は最先端のプロダクトであり、実際大変魅力的な製品だが、いざ梱包を解き設定を…となるとこれがかなり面倒なのだ。
専用のリモコンも注文したものの届いたのは取り急ぎ本体だけだったのでiPhoneにこれまた専用アプリをインストールして設定を試みるが、例えばWi-Fiのパスワードひとつ入力するにもずらりと画面に並んだ文字を左右の移動ボタンで選択し、デリートや確定のボタンまでもがそこに移動しまずは選んでOKボタンを押さないとならない。

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※文字入力はなかなかに厄介だ


まあ、タッチディスプレイはコスト的に無理にしてもいま少し容易にセットアップ可能なように是非一工夫していただきたいものだ。

■電子ピアノの背景位置に「Atmoph Window 2 」を設置してみた

さて、問題は仕事部屋は狭い部屋だからして「Atmoph Window 2 」を飾る理想的な場所は少ない。それでもふと思いついて電子ピアノを置いた背景に置いてみようかと思い立った。
ちょうど窓際にピアノが置かれているといったシチュエーションである。その小窓に映る日々多彩な風景を眺めながら、仕事をしたり無論ピアノを弾くのも楽しいではないかと考えたからだ。

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※ノートルダム寺院が望める小窓の側にピアノを置いた…というシチュエーション…


この「Atmoph Window 2 」は1台だけでなく例えば2台とか3台を並べるとそれこそ広いワイドな窓となり、映像もそれらに合ったものが多々用意されているが私の環境では無理だ(笑)。
ともあれこの念願の魔法の窓をどう堪能するか、できるかをまず十分に考えてみたいと思う。
ということでまずは設置と動作を確認したわけだが、次回は実際の使用感をお届けしたいと考えている。



Apple HomePod mini 返品の結末

はじめてApple HomePod を購入した。正確にはApple HomePod miniだが、iPhoneとペアリングが目的ではなくメインマシンのiMacの外部スピーカーとして使ってみたかったのだ。


AirPlayは、Wikipediaによれば、iTunesやiPhone、iPod touch、iPadで再生している音楽や動画、画像を、家庭内のネットワークを経由して他の機器でストリーミング再生する機能だという。
事実手元のiPhoneやiPadからHomePod minとペアリングし音楽を流すのはいとも簡単だ。しかし今般私はメインマシンのM1 iMacの外部スピーカーとして使ってみたいと考えた。

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M1 iMacにしてからこれまで使っていた外部スピーカーは処分してしまったが、些か音楽に浸ろうとするときにはサウンドの広がりが乏しく没入感が得られないと感じるからだ。とはいえいまさら大層なスペックのスピーカーを並べるつもりはないしHomePod miniならM1 iMacと同様にイエローのボディもあったのでこれをiMacの左右に並べようと考えた。
HomePod miniは実際の林檎と同じようなサイズでイエローのM1 iMac左右に並べるとなかなかに素敵だ。大きくスペースも取らないから邪魔にもならない。

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■設定のわかりづらさ…
最初に申し上げたいことは意外なことに設定の分かりづらさだ。勿論iPhoneとのペアリングなら例えばApple AirPods Proなどと一緒で簡単だし一瞬でペアリングは終了する。
しかしHomePod miniをにMacの外部スピーカーとして設定しようとするといきなり敷居が高くなる。HomePodはそもそもAirPlayを活用するデバイスだが、Wi-FiとかBluetoothといったものたちほど馴染みがない。そしてHomePod miniパッケージに同梱の簡易説明書にはiMacの外部スピーカーとしての設定方法などは記載されていない。

ともかく順序としてはiPhoneからHomePod miniを認識ペアリングするが、その前にiMacのWi-FiとiPhoneのそれを同じネットワークにしておくことが必要。そしてiMacのコントロールセンターからHomePod miniを選択することになるが、繋がったと思ったら左チャンネルだけだったりと…これがなかなか上手くいかない…。
仕方なくAppleCareに電話してサポートをお願いした。

対処方法は煩雑だし私自身同じ事を再現できるとは思えないので詳細は省くが、ホームアプリなども駆使した結果やっと安定してHomePod miniが使えるようになった。
iMac内蔵スピーカと比較してやはりサウンドの広がりが違いHomePod miniの実力が遺憾なく発揮され喜んだのも束の間、問題が生じた…。

■iPhoneをiMacのWebカメラとして使えない…

しばし、HomePod miniのサウンドを楽しんでいたが、定例のYouTube動画を撮影しようとiPhoneをいつものようにiMacのウェブカメラとして使うべくセッティングをはじめたがiPhoneからの映像が入ってこない。
すると「連係カメラの接続ができません」という通知が表示され「AirPlayの接続を解除してください」とのこと。

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そもそもAirPlayというものをこれまできちんと認識しておかなかったことでもあり、さてどうしたらAirPlayをOFFにできるのか、OFFにできたとして再度ONすれば問題なくHomePod miniが使えるのかが不明でしばしあれこれと確認していたところやっと判明。
どうということはなく、コントロールセンターのサウンド覧にあるAirPlayアイコンをクリックし、サウンド出力をHomePod miniからiMacの内蔵スピーカーに切り換えればよいだけだ。
であるなら耳慣れない「AirPlayをOFFに」ではなく「出力スピーカーをiMac内蔵に切り換えてください」とすれば混乱はないのだが…。
勿論、スピーカー出力をHomePodに戻せばHomePod miniは問題なく使用できた。

■AirPlayだからしての遅延問題

さらに当初はそんなものかと思っていたがHomePod miniからサウンドをONにするにしろOFFにしろ、クリックしてから約2秒ほど遅延があることが気になった。
これはHomePod miniをMacと接続させたいとした際の問題だというが、購入時にアップルのウェブサイトのHomePod mini説明に、オーディオソースとして "iPhone、iPad、iPod touch、Apple TV、MacからHomePod miniにAirPlayでストリーミングしたその他のコンテンツ" と明記されている。この表記が曲者なのだ!
要はこのHomePod miniはMacとはWi-FiやBluetoothによる直接的な接続といった仕様ではなくあくまで「AirPlayを使って」の意だという。
どういうことかと言えば、例えばMacの外付けスピーカーとしてセッティングできたとして,Macのミュージックアプリを起動し音楽を再生したとき、再生ボタンを押してから約2秒ほど遅れてスピーカーから音が出る理由をアバウトで説明するならMacで再生したサウンドは一旦iPhoneに送られ、iPhoneからHomePod miniへデータが飛ぶ…から遅れるということになる。
このことはAppleCareで確認したので間違いは無いはずだ…。

したがってもう一例としてiMoveで動画編集をしようとした際、映像と音がずれることも同じ理屈である。映像はMac自体で再生しているからリアルタイムなのに対し、その音はAirPlayでiPhone経由でHomePod miniに送られるので遅延が発生するということだ。

要はこのHomePod miniという代物はiPhoneやiPad向けのプロダクトでありMac向けではないのである。だからMacにセッティングするためにはiPhoneが必要だしその利用も、もしiPhoneが手元に無ければMacの外部スピーカーとしての機能も果たせなくなるという製品だという。
こうした事実を知って愕然としたが、こうした事が明確になる以前にも二度AppleCareに電話をして相談したわけだが、その二度の電話は無駄だったことになる…。う〜む。

■珍しく返品を決意

そもそもAirPlayとはiPhoneやiPadなどで再生している音楽や映像を、スピーカーやテレビといった対応機器にWi-Fiなどの通信を介するストリーミングで出力するための仕様だ。それは知っていたものの実際に活用したことはなかったために今回のトラブルとなったわけだが、100歩譲って音楽再生の際の遅延は許せるとしても(大いに気になるが)動画編集などの際にはいちいち出力をiMac内臓スピーカーに切り換えなければ遅延が激しく使い物にならない。
あくまでiMacの外部スピーカーとして活用したいと考えたのが間違いの元とはいえ、我慢をしながら使うほどのものでもないと私には珍しいことだが返品を決意した。

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ネットを検索すると少なからずMacとの接続に関する情報もあるから、私と同様な目的でHomePod miniを手にするユーザーも多々いるに違いない。だとすればアップルの製品サイトにMacとの接続はAirPlay接続になるからして遅延という問題があることをきちんと明記して欲しいししなければならないと思う。
M1 iMacのカラーと同じイエローのHomePod miniはまるで黄色いリンゴを左右に置いたようでビジュアル的にもそしてサウンド的にも気に入っただけに残念であった。



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mactechlab

Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員