ラテ飼育格闘日記_848

毎日Twitter…いや、X にツィート…いや,ポストするために(嗚呼めんどくさい)その日その日のラテの写真をセレクトしているが実にオトーサンに抱っこされている写真が多いのに今更ながら気づく。甘えんぼといえばそれまでだが、この抱っこには忘れられない思い出があるのだ。


ラテを抱っこする写真が多いわけだが、実際は写真として残っているケースの何倍も多かったに違いない。一番体重が重かった時期には21kgほどあったからそれは容易な事ではないのも事実。

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※珍しくマッサージチェア上で甘える…


しかしこの抱っこは例えばオトーサンが可愛さ余って「ラテ、抱っこしてあげるよ」といった感じで抱き上げたことはほとんどないのである。すべてラテが「抱っこして」と哀願してきた結果なのだ。

無論その抱っこにも最初がある…。
正確な時期は忘れたが,ラテを迎えて早々だったと思う。オトーサンもラテも散歩にまだまだ慣れていない時期だったようだ。
朝の散歩かあるいは夕方の散歩だったかも分からなくなっているが外は雨が降っていた。オトーサンは大きめの傘の半分をラテ側に意識しつつ歩いていた。

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ふとラテが立ち止まり進もうとしない。まだまだ勝手が分からない新米の飼い主のオトーサンは何ごとかと前方を見ると歩道一面の広い水たまりがあった。
「なるほど、こいつはあの中を歩きたくないんだな」と納得したときラテが意外な行動をとった。それは後ろ足立ちし両前足をオトーサンのズボンに押し当てるというポーズだった。それは新米のオトーサンにでも「抱っこして…」と要求している姿に間違いないと思った。

それまで散歩途中でラテを抱き上げたことはなかったこともあるし、ラテの方からこうした要求をしたことにオトーサンは上機嫌だった。
雨に濡れるのも気にせずオトーサンは傘を地面に置き、ラテの体を両手で持ち上げた。ラテは自然体で両前足をオトーサンの両肩にそれぞれ置いた形となり,オトーサンの両腕はラテのお尻を無理なく支える形となった。

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後年「子供(人間の)を抱っこしているようだ」と言われたこの抱き方はあれこれ工夫した上での結果で無く、最初の一回目からこうなったのである。思えばこの抱き方がラテにとっても楽だしオトーサンにとっても力の配分に無理を生じない理想的な抱き方だったのだ。
とはいえこのときラテの体重は10kg程度だったと思うが数年後には21kgにもなったわけでおいそれと長時間抱き続けるわけにもいかなくなった…。

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そもそもラテは飼い主のオトーサンにもベタベタしたり後を追いかけ回すといったワンコではなかった。以前にも書いたがノーベル賞受賞者コンラート・ローレンツによればワンコにはオオカミ系とジャッカル系があるとし、特にオオカミ系の血の濃いワンコは飼い主に対するその並外れた忠実さと愛着の深さにも関わらず、100%従順ではないらしい。
オオカミ系の血の濃いワンコは死ぬまで主人の友であるが決して奴隷にはならない。彼女・彼は主人なくして生きていけないが、確固たる自分なりの生活態度とポリシーを持っているということらしい。

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※時には女房にも抱っこをせがんだ


だからラテは「寂しがり屋のひとり好き」といった性格を持っているようで、飼い主を信頼しつつ遊びたいときには一緒にはしゃぐが、日常の多くは頻繁にあれこれとかまわれることはあまり好きではない...といった感じ。しかし相変わらず外面はよく、散歩に出かけた公園などで他の飼い主さんたちに愛想を振りまきお腹を出したりチューをしたりするもののオトーサンに同様な甘え方をすることはほとんどないのだ。このことは少々寂しい気もするが、そのラテが抱っこの要求をするのだからオトーサンは嬉々として抱き続けてきた(笑)。

ラテが亡くなって早くも1年と5ヶ月経ったが、ラテを抱くその重さはもとより、体温の暖かさ、顔を擦りつけてくる感覚はいまでも生々しく甦るのである。



PULWTOP M1 iMac24インチ用ドッキングステーションとは?

M1 iMacのストレージをHDDからすべてSSDへ移行する計画の一環として今般 PULWTOP M1 iMac24インチ用ドッキングステーションを手に入れた。ドッキングステーションなるものとしてはすでにTHUNDERBOLT接続のwavlinkという製品を使っているが、確実なポート数の確保や使い勝手の向上を目指してのことである。


PULWTOP M1 iMac24インチ用ドッキングステーションの特長は愛器のM1 iMacボディ色と同じ筐体を選べること。そしてその上にM1 iMacを乗せることで特別なスペースを必要としないことだ。まあ、2cmほど視線が高くはなるが…。

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※PULWTOP M1 iMac24インチ用ドッキングステーションを装備したM1 iMac 24


さらにPULWTOP M1 iMac24インチ用ドッキングステーション本体底の蓋を開ければ最大転送速度10Gbpsの転送速度を誇る2TBまでのM.2 NVMe SSDまたはM.2 SATA SSDを内蔵・拡張させることが出来る。

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※別売のSSDをドッキングステーション内に装着


無論SSDは別途購入する必要があるが、インストールも簡単だ。私はMonster Storage 2TB NVMe SSD PCIe Genを取り付けた…。
他の拡張性としては、USB C 3.2 Gen2 10Gbps1個、USB A 3.2 10Gbps1個、USB A 2.0 480Mbps2個、SDおよびTFカードリーダーをサポートしている。

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※PULWTOP M1 iMac24インチ用ドッキングステーション右横の拡張ポートたち


ともあれ狭い机上なのでスペースを取らない点はありがたいし、繰り返すがiMac本体と同一カラーのドッキングステーションは一体感が増して視覚的にも邪魔にならない。そして同種の製品と比較して価格も幾分リーズナブルである事も嬉しい。

なおiMac本体との接続はPULWTOP M1 iMac24インチ用ドッキングステーション背面から出ているUSB-C型コネクタをiMacのThunderbolt端子に接続するだけだ。
欲を言えば、いま少しUSB-Cポートが欲しいしSSDの容量も4TBほどまで拡張したいが、まあM1 iMac 24の周辺機器としてはそうそう大層な要求はできないから良しとしよう。

このイエローのM1 iMac 24を買った当初はともかく、目に馴染んでしまったからだろう…そのカラーを特別意識しなくなって久しいが、暫くぶりに本体はもとよりキーボードやマウスの統一感を感じる機会を得た。

 

ラテ飼育格闘日記_847

ワンコを飼うことはどういうことか…。オトーサン自身振り返って見ても大層な事を考えてラテを迎えたわけではなかったが、命を預かる、その命と共に生きることがどれほど大切で愛しく楽しいものなのかに気づかせてくれた。


人間は一生の中で文字通り様々な出会いと別離を体験するし、その中で愛するとか慈しむとはどういうことかを痛いほど分かっているつもりだ。しかしそうした大切な思いも日々の雑多な生活の中で四散し薄められてしまうためか、しっかりと認識し十分に考える時間を得ないように思う。

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しかし一匹のワンコを飼ってみよう…。そこにはまさしく出会いの奇跡と大切さを、家族とはどういうものなのかを、愛とは…慈しむと言うことは、そもそもそ命とは、老いて衰えるとはどういうことなのか、我々には時間が限られていることを、だからこそ今というこのひとときが大切なのだということ等々を知る。
また出会いの大切さを、そして命の短さと愛するものを失う悲しみがどれほど大きなものかを一匹のワンコがすべて教えてくれる…。

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だから、物の本によれば諸外国では夫婦に子供ができると「犬を飼え」と勧める医者が多いという。ひとつには幼児の頃から動物に触れ、特にワンコと共に成長する過程で多くのことを肌で覚えるからだという。
一般的な話しとして人間の子供が誕生した際に例えば一歳のラブラドール・レトリーバーを迎入れたとすると、一年も経てば人間の子供など及ばない体格になる。
そして特別な病気でも持っていない限り、飼い方を間違えない限りワンコは子供好きであり、日々遊び相手となるだけでなく守り主にもなる。
またそうしたことを医者が薦めるのはもうひとつ大切なことがあるという。それは良い意味で「不潔さの環境を生み」その中で子供が育つことで免疫力が強くなるからだという。

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現代はやれ、除菌だ滅菌だ殺菌だと気を回すことが多い。文房具や食器類などにも抗菌を謳う製品が多く、こうした環境に生まれた時から置かれた子供はやはり抵抗力の無い子に育ちやすい…。
無論だからといって不潔さといっても程度問題だ(笑)。そもそも人間と同じ環境で室内飼いするのであればワンコも泥だらけで室内に入れる訳にもいかないしワンコ自身の健康の為にもよき環境を作ってあげなければならない。

そんなわけで子供とワンコは共に成長するが、当初はワンコの方がお兄さんでありお姉さんとなるに違いない。なにしろ人間の成長は遅いがワンコは早いからだ。だから人間の子供もワンコから様々な事を学ぶに違いないし逆にワンコの立場になっても、きっと日々が充実したものになるだろう。
しかし冒頭に記したようにワンコの寿命は病気をしないまでも十五歳ほどだ。いやラブラドール・レトリーバーといった大型犬だと十歳くらいで寿命が尽きることもある。

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そのワンコと一緒に成長した人間の子供は十歳となれば小学校3年生か…。そんな前後に姉弟同然に育ったワンコが虹の橋を渡ることになるわけだが、それは飼い主はもとより子供にとってどれほどの悲しみ、喪失感、失望を感じることだろうか。
確かにそれは悲劇ではあるが、このことが人の子の成長に大きく拍車をかけるのだという。
これまた冒頭に「愛とは…慈しむと言うことは、そもそもそ命とは、老いて衰えるとはどういうことなのか」と記したが、こうしたことは言葉や文章ではその真意は伝わらないものだ。
だが一緒に生きてきたワンコは生前は兄・姉となり、次第に親友となり、そして老いて死んでいく…。その過程を子供は理屈で無く体で肌で感じ、考え、行動し大きな成長の糧となる。

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オトーサンとラテの関係はそれらと状況は大きく違うが,考えれば似たようなものだともいえる。ワンコを飼いたいと願ったが特に目的もなく己の為にといった感覚だった。
生後6ヶ月で我が家に向かい入れたラテはガキンチョでなかなかオトーサンたちの思うようには行かなかったが二歳を過ぎたことになるとこちらの言う言葉も覚え意思の疎通もなかなかにできるようになったし、何よりもこちらの思いを先回りして行動することも多くなった。

当初はオトーサンがやってはいけないことをはじめ、すべてをラテに教え込む…教えなければならないと考えていたが、ふと気づいてみればこれまでは気がついていなかった日常のあれこれにラテが気づかせてくれたことに気がついた。
オトーサンたちから見てラテは「愛しい娘」であったが、ラテはどう思っていたのだろうか。振り返って見るに我々人間も歳を取ると子供に戻る…といったようなことを聞かされるが、ラテも晩年になればなるほどその表情は温和になり我が家に連れて来られた時とは違うものの、子供に戻ったような気がして仕方がなかった。



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員