結婚46周年記念の京都旅行記

2023 年11月20日、私は京都駅近くのホテルに女房といた。実は11月20日が結婚46周年となるからと女房が京都に行こうとセッティングしてくれたからだ。昔は一年に2回ほども京都へ旅行したものだが特に2006年に愛犬ラテを迎えてからは泊まり込みの旅行は行けなかったし、何やかやと振り返れば実に21年ぶりの京都ということになる。

🚄 いざ21年振りの京都へ

京都は好きな場所だが今回の旅行となれば大問題がある。それは私の体力、すなわち足腰が2泊3日の旅行に耐えられるかが心配だった。
愛犬のせいにするわけではないが、ここの所歩かなくなったことや加齢もあり、だらしがないことに近所を歩くにもステッキを欠かせなくなってしまったからだ。
季節がら、京都といえば紅葉が見頃なはずで、目的の名所まではタクシーを使うとしてもあとは歩かなければ話にならない。しかし考えようで…現在でさえこうなのだから、この機会を逃せばきっと京都へはもう行けなくなるに違いないと思い、それこそ一大決心をして京都旅行に挑んだ😆

ということで11月19日から21日までの2泊3日の京都旅行と相成ったわけだが、私の体力を考慮してくれたのか女房は新幹線の往復共にグリーン車を手配してくれたので快適な出だしとなった。

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しかし京都へは21年振りだが新幹線に乗るのもやはり同じほどご無沙汰になる訳で車内でのWi-Fi完備や座席にガジェットなどの充電ができるコンセントがあるのは嬉しい。

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※座席の肘掛け全面にコンセントが装備されている


ただしWi-Fiはセキュリティの問題に不安があるので持参したリチャージポケットWi-Fiルーターが大活躍してくれた。余談だがこのリチャージポケットWi-Fiルーター、自宅での利用は問題ないが新幹線の中やホテルで問題なく使えるかのテストにもなった(笑)。
その新幹線も20数年ぶりだからあれこれと変わっても当然なのだろうが、ワゴンサービスやらの車内販売廃止も含めてサービス終了が目立つ。

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※リチャージポケットWi-Fiルーターが大活躍


車内で普段は食せない贅沢な弁当を昼飯として食べ、ネットで申し込んだコーヒーと新幹線名物?ガチガチに氷ったアイスクリームをいただくうちに名古屋駅を通過。いま少し乗っていたい感じもするが2時間弱はあっと言う間に過ぎて京都駅へ到着。
幸いこの3日間は天気も良さそうなので旅行日和だが、寒いだろうと完全装備は些か暑い感じもする陽気だった。

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※新幹線名物?カチカチのアイスクリーム


宿泊先のホテルが京都駅すぐ側だったこともあり、時間的にはチェックイン前だったがまずは荷物を預かってもらい予定通りの清水寺へとタクシーを拾う。しかし予想はしていたものの激混みだそうで私の指定した場所へは直接行けないからと少し離れた八坂の塔付近で降ろして貰った。

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※八坂の塔も二十数年ぶりだ…


確かにもの凄い人出である。注意深く回りを見渡すと耳に飛び込んでくるのは中国語、韓国語そしてスペイン語だし着物を着ている女性のほとんどはこれまた日本人では無く外国人だということが分かった…。

🚄 清水寺拝観

ともかく思うように歩けないので注意をしながら少しずつ前に進むが、私は今回ステッキを持参してきたので他の方の歩行の邪魔にならないような使い方に注意しながら歩く。
結局、清水寺へ行くには二年坂と三年坂を登る必要があったが、清水の参道は人人人で埋め尽くされている。そしてこれまた20年の歳月が経過し時代が変わったことを思い知らされたが、参道の両脇に立ち並ぶ土産物屋の多くはいわゆる本来の京都名物を謳ったものではなく修学旅行の学生、外国人観光客、そして若い人たちの趣味趣向に合致したというべきか、変わった菓子やスヌーピーのお店まであり、二十年前の面影はない…。

ただし40年ほどまえから両親と共に清水へ来ると足休めのために利用させていただいた朝日堂二階の喫茶は健在だったのでそこで私は抹茶セット、女房は煎茶セットを注文し混雑からひととき逃れて休息してから清水寺へ参拝することにした。

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※清水寺門前にある朝日堂二階の喫茶で一休み


清水寺は混雑していたものの覚悟の上だったしこんな物だと思っていたから人混みは苦にならないが、まずは舞台を目指す。
そういえば清水だけではないが、今年の紅葉は温暖化のためか色合いも綺麗ではないし、紅葉自体もあまり進んでいないのが残念だが、所々赤く染まり日の当たり具合で綺麗な場所は記念写真を撮る人たちが群がっている。

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※いざ、清水寺へ!


またこの時期、主に紅葉を観光の売りとしている神社仏閣は「特別拝観」と「ライトアップ」という期間限定のサービスを行っていることはご承知のとおりだ。例えば清水寺は1年で三度ライトアップを実施するようで、今年の秋は11月18日(土)~ 30日(木)の間に限り国宝で、崖・錦雲渓(きんうんけい)の斜面にせり出すように建てられた清水の舞台(本堂)やその周辺のヤマモミジなどが約500基の照明でライトアップされるという。その絶景を観るために全国から…全世界から観光客が押し寄せるわけだ。

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※清水寺の本堂(国宝)


タクシーの運転手さん曰く、ライトアップは17時30分からで入れ替え制だという。要はそれまでの拝観者は一旦境外へ出され、ライトアップを鑑賞したい人は再度料金を払って入寺する必要があるとのこと。
まあ、この時期は門前のお店共々いわば稼ぎ時でもあり、さもありなんと思うべきか…。
例えば我々も2日目の夜に向かった東寺(教王護国寺)も普段は境内に入るのは無料だが、ライトアップの時間帯は有料となる。

ともあれ有名な清水の舞台も人で一杯で、よき写真を撮る位置を確保するのが大変な具合…。今回私は全ての工程をトラブルがなければ愛用の iPhone 14 Proのカメラで撮影すると決めていたから滅多に使わない自撮り棒を持っていったのも幸いだった。これなら人の頭越しにも撮影できるからだ。ただひとつ注意したのは自撮り棒にセットしたiPhoneが落下しないように工夫をしたが…。

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※混雑の中、清水の舞台を背景に記念撮影


そんなわけで混雑の中でもまずまず思い通りの写真を撮りながら境内を一巡りし、先ほどよりは幾分人の数が少なくなった感のある三年坂、二年坂を下り円山公園に向かった。

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※二年坂を下る


🚄 四条河原町付近

ステッキを突いたヨタヨタ歩きだが、ともかく進まなければならない。円山公園の脇にある長楽館で一休みしようとしたが満席で待たなければならないというのでそのまま八坂神社へと足を向ける。

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※八坂神社


ここも人出は多いので素通りしてこれまた懐かしい四条通を進み、小腹が空いたので目に付いた蕎麦屋に入ってみた。
女房は天ぷら蕎麦を、そして私はせっかくの京都なのでと普段食べないにしん蕎麦を頼んだが味はともかく些かぬるかったのは残念でした。

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※にしん蕎麦はぬるかった…


ということで初日の体力も限界のため、ホテルに戻ろうとしたがタクシーは拾えそうもない。そして近場の電車だと京都駅へは東福寺駅で乗り換える必要があるという。しかしまた歩いて上り下りはきついのでそのまま電車に乗り東福寺駅で降りたものの乗換駅は危険なほどホームは満員だ。それでも仕方なく電車を待ちやっと京都駅にたどり着いた次第。

そうそう、ここで愚痴にはなるが一言記しておきたいことがある。それは観光のピーク時の京都は年寄りのくる所ではない…ということだ。若い時には思いもしなかったが己が歳を取り、足腰が思うようにならなくなったから気づくことだが、京都を楽しむにはどこの神社仏閣にしろ歩かなければ話しにならない。
バリアフリーの場所などほとんどないわけだし、地下鉄や電車にしろ駅への道の多くは下りたり登ったりの階段だしエスカレーターは名目ほどしか備わっていない。
まあ、歩けないのならどこへ行っても楽しめないのは真理だろうが、世界有数の観光地である京都であるからしていま少しエスカレーターを増やすなどして欲しいと思った。

🚄 宿泊ホテル

ところで宿泊したホテルは京都駅の八条東口を出ると大きな交差点向こうに見えるほど近い。ホテルの名はHOTEL VISCHIO KYOTOという客室423室もある大きなビルのようなホテルだ。どうやら京都駅構内にあるこれまた巨大なホテル、ホテルグランヴィア京都と同様JR西日本ホテルズ系のホテルのようだ。

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※宿泊ホテルは駅からものの数分のところにあるHOTEL VISCHIO KYOTO


今年7月にリニューアルオープンしたとのことだが、結果として快適に過ごせたもののこのクラスのホテルとしては新幹線ではないが一昔のホテル利用者の感覚からして些かサービスに割り切りが多い気もする。設備は綺麗だし部屋も広くて文句はないし大浴場も備わっている。
ホテル館内は勿論、各部屋にはパスワードが必要なWi-Fi設備が備わっているしコンセントは勿論USB Aタイプのポートもベッドサイドにあった。

またエレベータで一階からリザーブした部屋の階まで上がるにはチェックインのとき渡されたカードキーをかざさないと指定階のボタンを押せないなどセキュリティにも万全のようだが個人的には一つだけ気に入らない点があった。

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※ホテルのラウンジで寛ぐ


それは朝食会場はバイキング形式の広い設備があるが、ディナーをゆっくりと楽しもうにも夜の食事サービスはないのだ。まあ駅にも近いし、そうした客は同系列の、ホテルグランヴィア京都へ行ってくれ…というつもりかも知れないが、個人的な感想としてはホテルらしくない…と思ってしまう。
また古い感覚なのかも知れないが、例えばルームサービスなどもないのは些か寂しいが、これが近代的なホテルの姿なのかも知れない。
とはいえ宿泊者が無料で使えるラウンジはあるし何よりも駅に近いことで快適な3日間を過ごすことが出来た。

🚄 二日目の観光~午前中は東福寺へ

それこそこれまで何十回と京都に来たが東福寺には行ったことがなかった。昨日の乗換駅の混雑ぶりは人気の高さを表しているに違いない。ともかく由緒由来などは別にしても東福寺は確かに京都屈指の紅葉の名所だが、我々が通天橋が見所程度の知識しかないからこれまで足を向けなかったのかも知れない。それにそもそも足腰に難があるからして遠出は出来ないと考えていたことでもあり電車に乗れば一駅の東福寺へ出かけることにした。
駅から十数分歩くことになったが臨済宗東福寺派の大本山というだけあり大変立派な佇まいだった。ともかく私たちは最大の見所だという通天橋の散策としゃれ込んだ。確かに見事なものだが、この通天橋は歩くより少し遠方から回りの紅葉と共に眺めるのが一番美しいと感じた。

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※東福寺、通天橋


通天橋を見終わり、境内にあったテント式の簡易茶店で喉を潤した私たちは壮大な国宝だという三門などを眺めつつ東福寺を後にした。

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※東福寺の国宝三門


さて、このままホテルに戻るにはいかにも早すぎるのでまたまた電車で河原町四条方面へと向かった。南座が近くの出入り口に出た私たちは具体的な目的があるわけでもなく、そろそろ昼時だし何か美味しい食べ物ははないか…程度の意識で回りを見つめていた。
そして鴨川を渡り四条河原町の交差点にたどり着いてたが、あのコロナと不景気のためか本来ならずらりと華やかな各種の店が軒を並べていたはずだがポツンポツンと歯が抜けたように休業や取り壊しのスペースが目立つのは悲しかった。
ふと上島珈琲の看板と共にサンドイッチのキャッチが目に入った。「ここにしようか…」と女房に確認し店内に入る。

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※上島珈琲の店内


京の店構えは皆間口は狭いが奥が深く、このお店も洒落た感じの客席が奥まって並んでいるがほとんど客がいない。そう、間口が狭くて奥が深いという店構えは江戸時代だったか…税は間口の広さで決まったとかでそのため狭い間口の店かまえになったということをどこかで聞いたことを思い出した。
ともあれ、女房は卵サンド、私はカツサンドを頼み奥まった席に落ち着いたがまずは卵サンドが来た。ホットサンドで二つに切り分けてあるので私もそのひとつをいただくことに…。しかしかなり待っても肝心のカツサンドが来ない。
そのとき店長か、席にやってきて「材料が切れたのでこれから調達に出ますので10分少しかかりますが、別のメニューになさいますか。お待ちいただけますか」と言う。

材料が切れていると言ってもまだ午前中だ。それに後から女房がいうには自分がオーダーした卵サンドは「売り切れ」表示になっていたという。在庫管理などと小難しいことはともかく、昼前に売り切れるほどの客がいたとは到底思えないからして管理がずさんだと思わざるを得ない。
しかしこちらは疲れているし他のメニューは食べたくないので待つことにした。
しばらくして無事カツサンドが運ばれてきたが、幸いなことにそれは美味しかった!

お腹も安定したのでホテルに帰ろうということになったが、タクシーはつかまらないだろうからまた電車で…と諦めていたとき横断歩道近くの交差点を左折してきたタクシーが目に付いたのでダメ元で乗りたい意志を示すと有り難いことに私らの前に止まってくれた。
女房曰く、私がステッキをついていたので気の毒がってくれたのかも…などと言っていたがともかくこれで無事京都駅まで戻ることが出来、午前中の予定は消化となったが駅に着いたとき “狐の嫁入り” か、天気なのにパラパラと小雨が降ってきた。

🚄 最後の観光地はライトアップされた東寺(教王護国寺)

ホテルで十分な休息時間を取ったので女房が是非観たいと言っていたライトアップされた東寺へ立ち寄ることにした。これまた東寺は私が空海フェチな事でもあり(笑)覚えていないほど多々立ち寄った場所だがこれまでライトアップ時の東寺には来たことがなかった。
京都駅から電車で一駅先という簡便さもあり、軽い夕食を京都駅で済ませてから東寺へと向かった。
とはいえ視力に難がある私としてはライトアップはともかく暗い場所は苦手なのだ。実際境内に入ると照明が当たっている場所以外は当然真っ暗闇なのでスタスタとは歩けない。しかし初めて見たライトアップされた五重塔は実に見事だった。

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※ライトアップされた東寺の五重塔【クリクックで拡大】


問題はこの闇の中に強いライトで浮かび上がっている五重塔や金堂をいかにしたら綺麗に写真に納められるかだったが、女房が手にしていた一眼レフにしても夜景撮影モードにしたもののシャッターが落ちるのが遅くて難しい状態だった。しかし私はiPhone 14 Proのカメラ能力を信頼していたからそのまま自撮り棒にセットして撮りまくった。ただただ撮りまくった(笑)。

結果さすがに手ブレが目立つ写真もあったものの、夜間の撮影としては驚異的な結果だとあらためて感嘆した。写真撮影としてこれがどのような場合でもベストの結果だという訳ではないが、要は悪条件でも「写る」ことを最重要としたソフトウェア処理の成果に違いない。
時刻は19時前後であり、繰り返すが何らかの照明がなければ辺りは闇の世界だ。それが広角気味で撮った写真には空と雲がはっきりと写り、かつライトアップされた木々と五重塔や建物が見事に写っている。

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※東寺境内のライトアップ【クリクックで拡大】


芸術作品を狙うのではなくそうそう機会のない旅行中のスナップ写真であるからしてとにもかくにも写っていることが大切だと考えればiPhone 14 Proの写真撮影能力は素晴らしいと言えよう。
というわけでライトアップだけ見に来たというのも勿体ないので立体曼荼羅のある金堂を一通り鑑賞して東寺を後にした。

🚄 京都旅行総括

今回の旅行は歩けるかどうかが一番の関心事であったが正直メチャきつく苦しいときもあったものの、この機会を逃したらきっと京都旅行は無理だろうと決断してよかった。無論その機会を作ってくれた女房には感謝しかない!
繰り返すが愛犬ラテと歩んだ15年3ヶ月の間は旅行は封印したのだ。無論ペットホテルへ預けて…といったこともできないわけではないが一度引越の際に一晩預けたとき、野良だったラテはまた捨てられたと思ったのかも知れず、翌日の夕刻私が迎えに行くまで食事もとらず水も飲まなかったと聞き、今後は絶対一人ぼっちにはしないと決めたのだった。
そして今回の旅行にはラテの小さな遺骨を入れたペンダントを私の首に掛けて一緒に新幹線に乗り京都を楽しんだ。
結局3日目はどこにもよらず、早めにチェックアウトし京都駅に出て駅弁とお土産の追加を購入してから列車に乗り込んだ。
結婚46周年記念の京都旅行はこうして幸いなことによき思い出と共に無事終了した。


Creality K1 600mm/s 爆速 FDM 3Dプリンターレポート

この度、2年ぶりに新型FDM 3Dプリンターを手に入れた。「Creality K1」という製品である。2018年に最初のFDM(FFF)式の3DプリンターBIQU-Magicianから数えて今回で9台目になり別途光造型3Dプリンター1台も可動中だ。なお同じようなものを買い換えても…とお考えの方もいらっしゃるかも知れないが、3Dプリンターという製品は新しい部類の製品だけに未だに手がかかる代物で未完成な部分も多かったものだが近年の進化・進歩はめざましいものがあるのだ。


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※梱包を解きセットアップしたCreality K1


さて、FDM式3Dプリンターの最大の欠点といえばそれは造型に時間がかかることだと思う。勿論造型サイズやパラメーターにもよるものの10時間程度ならまだしも1日半ほどかかる場合もしばしばだ。ということで作りたくても他の予定とも関連しなかなか思うように使いこなせないこともあり得る。

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※サイズは思ったよりコンパクト…かな


その点「Creality K1」は私がこれまで所持していた標準的な製品とスペック比較すれば何と10倍から12倍ほどもプリント時間が短縮できる理屈なのだ。したがってこれまで造型に24時間が必要なプリントだとしても「Creality K1」なら理屈では3時間とか5時間程度で完成するわけでこれはメチャ凄いことであり、つい「時間がかかるから…」と躊躇していた造型も苦にならなくなる。ただしそれだけに新しいトラブルにも見舞われると覚悟をしているがそれさえも知的好奇心をくすぐる製品だといえる。

■以外とコンパクトで手間いらず
さて「Creality K1」は組立式の製品ではない。一部梱包後に組合せが必要な部品があるが基本的には電源を入れればすぐに使えるという代物だ。
またFDMの3Dプリンターには大別して…少なからず組立を必要とする製品のほとんどはフレーム型とでもいうべき製品と「Creality K1」のように箱型(エンクロージャー)の中に機構が収まっている製品の2種があるが、箱型筐体の製品は庫内の温度管理が可能になりABSやASA、PCといった普通は難造樹脂と言われる素材でも造形が可能になるという利点がある。

とはいえこの種の製品は一般的には大型で重量も嵩むものだがこの「Creality K1」は設置してみると思ったより小型である事に驚いた。サイズだが35.5D x 35.5W x 48H cmである。
また造型可能サイズは220×220×250mmと私の用途としてはまずまずだし、なによりもこれまでの3Dプリンターと違い、ハンズフリーのオートレベリング機能が搭載され正確なZ軸位置制御もすべて自動に行われ、ユーザーは何の操作も必要ない。要は水平出しは勿論、コピー用紙を挟んでノズル先端とヒートベッドの間隔調整も不要になった…。

■「Creality K1」最大の魅力はその激速なスピードだ
さて改めて記すが、なによりも「Creality K1」の魅力はその激速なスピードだ。最高は驚異の600mm/sの印刷速度を誇るがエクストルーダーが速く動けばそれで済むならとっくの昔に多くの製品が出て来ただろう。
要はエクストルーダーが従来型だとそれ自体が重く、高速に移動できないしリンギングといって共振や振動によりプリントが安定しないわけだが「Creality K1」はプリントヘッド自体が軽く設計されただけで無く、 G センサーが高速印刷の共振周波数を測定し、それを軽減すると共にプリンターを自動調整するためプリント上のゴーストやリンギングもなくなるという。
ちなみに専用のゴム足を付けて用意してあった机上に設置したが思ったより振動・騒音は気にならないレベルだったのが嬉しい。

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※振動を軽減するゴム足が同梱されている


さらにホットエンドを取り囲む新しいセラミックヒーターは、様々なフィラメントを瞬時に溶かすことができ、40秒で200℃、最高300℃まで加熱できる。直接駆動の押出機と二重ファンによるチャンバー冷却で、高速冷却と成形を行い、ひずみや反りを効果的に回避し、完成度の高いプリントを実現してくれる。そして柔軟性のあるビルドプレートが採用されているため、素早くプリントを取り外すことができる。

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※エンクロージャ内部


そう…「Creality K1」のプリントは、フラッシュドライブまたはWiFiを経由することができ、ネットワークに接続すれば、専用スライサーソフトのCreality PrintまたはCreality Cloud APP/WEBから「Creality K1」を制御または監視できる。

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※スライサーソフトCreality Printから進捗状況を確認


■内蔵カメラ(オプション)の威力
「Creality K1」導入に際しオプションのカメラを一緒に買った。上位機種の「Creality K1 MAX」は始めからカメラが内蔵されているが「Creality K1」はオプションだ。

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※オプションのカメラを取り付ければ前記した3Dプリンターの庫内の様子を監視できるだけでなくタイムラプス撮影できる

ともあれこれにより3Dプリンターの庫内の様子を監視できるだけでなくタイムラプス撮影でき、スパゲッティ障害、異物、ゴミなどを見守りエラーが発生した場合はAIアラートで知らせてくれる。

■総評
「Creality K1」の魅力を駆け足でご紹介してみたが、実は当初Amazonで購入した。しかしセットアップの翌日にホットエンドの温度が上がらずフィラメントが詰まるというアクシデントに見舞われた。ノズルの詰まり程度なら多々交換やメンテの経験があるがホットエンドの温度が上がらないとなれば部品交換修理とならざるを得ない。要は私の手にした製品は初期不良といえるわけだが指定されたメーカーサポート担当はこれまでで一番やる気の無い酷い対応で時間ばかりが過ぎて先が見えなかった。
こんな調子では今後も思いやられると考え返品を決意したが「Creality K1」自体は是非使いたいと考えていたためサポートが確かな事を期待し正規代理店であるSK本舗さんから買い直したものなのだ。

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※専用スライサーCreality Printでのオペレーション例


というわけで今後順次気がついたことはX(Twitter)やブログで情報発信していきたいが、前準備や操作が格段に楽になったとはいえまだまだ家電のようにボタン一つ押せば間違いの無い結果を得られるわけではない。
このデザイン的にも魅力的な筐体を持つ「Creality K1」をいかにしたら最大限に能力を引き出し目的を遂行できるかは相変わらずユーザーの地道な努力と情熱にかかっていることは間違いない。

【参考動画】
YouTube 爆速FDM 3Dプリンター Creality K1 レポート



ラテ飼育格闘日記_852

例年に無くこの季節になっても温かいからか、木々の紅葉の色合いが良くないように思える。しかしワンコと散歩するには最良の季節になったわけだが、肝心の愛犬がいないのだから何とも寂しい。そのオトーサンは日々これまでの写真を整理しながらX(Twitter)に数枚ずつラテの写真をアップするのを楽しみにしている…。


残った数千枚の写真を年月および日付順に眺めているとあらためてラテがとても表情豊かなワンコだったことを実感する。無表情、不満足な顔、期待感溢れる顔、眠そうな顔、眠っている顔、喜んでいる顔、笑顔と様々だが、ワンコがこれほど表情および感情表現が豊かなのは当初は分からなかった…
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※お気に入りのラテの表情をTシャツなどにして日々愛用している


他のワンコの場合は分からないが、ラテは幼犬時代の表情は概して硬く大きな変化はないように思えた。いや、オトーサン側が予備知識もなかったからして見逃していたこともあるだろうが残った写真を眺めてもそれは確かなように思う。
それはラテは保護犬であったし何らかのトラウマも持っていたように思われるから新しい飼い主に心を許すのには時間がかかったのでろうと推察している。

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家族となってからしばらくはオトーサンたちが離れることに恐怖を感じるといった態度を見せた。例えば散歩の途中、オトーサンが景色をカメラに収めたいとラテを側の手すりに繋いだりすると猛烈に鳴き出すといった有り様で、近所のコンビニで買い物をと安全だと思われる場所につないでも吠え続けるのでおちおちと買い物ができなかった。

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しかし一般に言う分離不安とは少し違った。なぜならオトーサンが少しずつ馴らさせたこともあったが、ラテは自宅にいるときオトーサンが出かけても騒いだり吠えたりはしなかった。要は知らない場所でオトーサンと離れることに大きな不安を持っていたように思う。
そんなラテだったから当時の表情は総じて硬いものが多い。

やはり表情が豊かになったと思うのは3,4年たってからかも知れない。そして確実なことはいわゆる老犬といった年齢になるとその表情は俄然豊かになったように思える。大げさかも知れないが信頼は揺るがぬものとなり、ラテ本来の気質も和らいだのではないだろうか。

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初対面の大人には男女を問わず吠えるというのがいつもの事だったが、13歳くらいからは吠える頻度も低くなり、初対面の人にも甘える姿勢を見せることもあった。

そして最晩年というか、倒れて寝込むようになった頃からはこれまでになくその表情には幼さが増したように思う。子供に帰ったとでもいうのか、子犬時代以上に可愛い表情をするしその表情にも細かなニュアンスが含まれているようにオトーサンには思えた。

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オトーサンたちにとってはその15年9ヶ月の命(推定)はとても短く思えたが、近隣のワンコたちの情報などを耳にすると中型犬としては随分と頑張ってくれたようにも思え感謝せざるを得ない。



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員