EcoFlow ポータブル電源DELTA 2及び ソーラーパネル(220W)セット雑感

先般Amazonのタイムセールで「EcoFlow ポータブル電源DELTA 2及び ソーラーパネル(220W)セット」を買った。起きないことを祈るばかりだが大地震への備えでもあるし、日常仕事部屋が消費する電力の一部でも太陽光でまかなえないかと考えた次第…。


タイムセールで安かったとはいえ、これだけの予算があれば「あれやこれや」と他にも欲しいものは多々ある訳だが、自分の中での優先順位として「EcoFlow ポータブル電源DELTA 2」をという気持ちが強かったことによる。

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※開封したEcoFlow ポータブル電源DELTA 2


さて、この種のポータブル電源といえば2022年にAnker PowerHouse II 400ポータブル電源とソーラーパネルPowerSola 3-Port 100Wを手に入れたが日々可能な限り活用してきた感想として、その300Wまでの出力では数時間の停電ならともかく正直災害時を想定するとまったくの力不足を感じてきたからだ。
勿論、いざとなった場合はそのAnker PowerHouse II 400も戦力となるが、EcoFlow ポータブル電源DELTA 2はAC定格出力1500Wで1.2時間急速充電でフル充電可能という性能にも惹かれた。

簡単なスペック紹介だが、バッテリー容量1,024Whのパワフルなポータブル電源でAC6口を含む合計15ポートが備わっており、1,900Wの高出力に対応。そしてAC電源入力の場合わずか50分で80%まで充電可能という屈指の爆速充電スピードもありがたい。

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※背面にはAC6口を含む合計15ポートが備わっている


同時に複数の電化製品に電力を供給することも可能なので、いざという時のバックアップ電源や日常での利用にも最適である。また、DELTA2はリン酸鉄リチウムイオン電池が搭載されており、安全で安定したバッテリー稼働をサポートするだけでなくサイクル寿命と呼ばれるバッテリーの充放電を繰り返し行える回数が、これまで業界平均6倍の約3,000回だという点が魅力だ。
それは単純計算して一日1回使用しても、10年間使用できることになるという。そして一般的な家電製品の90%以上を動かすことが可能なこと。したがってこれだけの容量と出力があれば、そのAC出力が純正弦波でもありどんなシーンでも電化製品を稼働させ続けることができる理屈だ。

さらにパススルーはもとよりだが簡易的ではあるものの無停電機能により、停電した場合には30ミリ秒以下でバッテリー供給モードに自動で切り換えてくれる。
そして今回セットとして附属する220W両面受光型ソーラーパネルはIP68の防塵・防水仕様を備えた素材で、148℃の耐熱性もありマンションのベランダなどによる普段使いも問題ない。ただしメーカーに確認したところパネル表面はガラス製なのでその点は注意が必要とのことだ。

■設置編
さてさて、それでは実際にセットアップして稼働させた感想をご紹介したい。ただしまだ短時間なので後日印象は変わるかも知れないが…。
配送は佐川急便で届けられたがセットで購入したものの本体とソーラーパネルは別時間帯に配送され一時は心配した。ともあれEcoFlow DELTA 2は重さ12kgというからずっしりとしているがサイズは400×211×281mmと思っていたより小型に感じた。

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※DELTA 2を窓際のしっかりした棚に設置


対してソーラーパネルの方が少々扱いにくいかも知れない。そうそう出し入れするものではないのかも知れないが端正な専用ケースから取り出した後、折りたたまれている物を4枚のパネルに広げるのが慣れないと手間がかかる。また重いだけでなく広げた横幅は全長1835mmあるので当然のことながらそれだけのスペースを必要するしパネルの表面はガラス製だというから取扱は丁寧に行う必要があるだろう。

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※220Wのソーラーパネルは重くて少々扱いにくい


設置の場所はあらかじめ決めておいたが、EcoFlow DELTA 2本体は無論鋸と室内の窓際にある棚に置き、ソーラーパネルはベランダに設置。本来なら内蔵されている集光調整をインジケーター(太陽光角度測定器)でできるだけリアルタイムに行う必要がある訳だが日常洗濯物を干したりする際にできるだけ邪魔にならないようにと工夫しなければならない。そして専用のケーブルでパネルと本体を繋ぐわけだがベランダ側上部にある換気用の窓に細工しそこから室内へケーブルを引き入れることにした。

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※様々な状況を考慮して接続ケーブルは別途長さが違う物を用意した


■テスト稼働編
まず注意をすべきはEcoFlow DELTA 2をAC電源で充電する際には壁コンセントを占有すべきことだ。電源タップなどへ挿し他の電気製品と併用するとブレーカーが落ちたり安全装置の無いタップの場合には過電流でケーブルやコネクタが溶けたり発火の危険性があるという。また壁コンセントに二つ以上の差し込み口がある場合でも内部は一系統になっている場合がほとんどなので他の電化製品との併用は避けるべきだという。
しかしまあ、現実問題として専用のコンセントを確保するそのことこそ難しいので使い方を考え中である。

初めて電源を入れ、充電を開始した際にはEcoFlow DELTA 2のバッテリー残は30%程度だったが1時間半程度のうちにフル充電になった。この充電の速さもいざという場合には心強い。また本体片面には冷却ファンが二基あるが動作していても五月蠅いほどではないので一安心…。

■パススルーで家電を使う
EcoFlow DELTA 2本体をフル充電し、AC入力はそのままに本体背面にあるAC出力コンセントへ延長ケーブルを繋ぎ現在日常使っているパソコン環境の電源供給をそこに集中させてみた。
消費電力はもとより、現在の利用状況はiOSアプリでリアルタイムに確認およびコントロール可能なので便利だ…。

なお利用環境だが、M1 iMac 24インチはもとより、外付RAID 1を組んでいるHDD、外付SSD三基、USB HUB、外部スピーカー、USBマイクロフォン、STREAM DECK、Amazon Echo Show 5、そして間接LED照明二基といった機器がセットアップされている。
そのすべてをEcoFlow DELTA 2のAV出力に繋いだわけだが、繰り返すがEcoFlow DELTA 2へのAC入力もそのまま繋いである。ということはこの状態では利用環境の消費電力はEcoFlow DELTA 2のバッテリーから消費するのではなくEcoFlow DELTA 2に入力のACからそのまま供給、すなわちパススルーされることになっている。

さて前記環境をパススルーで使い、その様子をiOSでモニターしてみた。まず驚いたのがその低消費電力だ!
交流だからしてそのW値はリアルタイムに変化するが、75Wから80W前後で安定していることがわかった。古くさい物言いだが昔々…六畳間に吊されていた100Wの裸電球ひとつより低いのだ。試しに定格40Wの電気膝掛けをONにしてみると当然のことながら消費電力は110Wから125W程度になる。

■EcoFlow DELTA 2のバッテリーでどれほど持つか…
災害に会った際に頑なに前記環境のようにデスクトップパソコンを使うなどという贅沢は適当ではないものの、今度はパススルーでは無くEcoFlow DELTA 2のバッテリーでどれほど持つのか、何時間ほど使えるのかを実体験してみた。
その為にはEcoFlow DELTA 2へのAC電源供給を止めてそのまま使えばよい…。

ちなみにEcoFlow DELTA 2にはEPS(非常用電源)機能が備わっている。どういうことかと言えば、前記したようにAC充電ケーブルでEcoFlow DELTA 2を充電しつつ、そのAC電源ポートから家庭電化製品に電源供給していた際に停電などで家庭用コンセントからの電力供給が停止すると30ms以内に本製品のバッテリーからの電源供給に切り替わるためそのまま電化製品を使い続けることができる。
ただし30msの時間と言われても正直理解できないが、本物のUPS(無停電電源装置)ではないのでデスクトップパソコンはもとよりデーターサーバーなどの利用は適当でなく、もしその場合はパソコンは落ちてしまうから注意が必要だ。

実際にフル充電したEcoFlow DELTA 2に前記環境を繋いで使ってみた結果だが8時間近く使えることがわかった。凄いではないか…。無論繰り返すが停電時に消費電力の高い(比較の問題だが)デスクトップ環境に拘るのは現実的ではないがいざとなればEcoFlow DELTA 2は頼りになるアイテムだということが肌で感じられた。
とはいえ数時間の停電で済めばEcoFlow DELTA 2で事なきを得ることができるが、これが数日となれば話しは違う。このEcoFlow DELTA 2よりバッテリー容量が大きな製品も多々あるが、それにしても限界はあるわけで災害時は日常生活に大きな不便を強いられるに違いない。

■ポータブル電源にはソーラーパネルは必須
そこで不可欠なのがソーラーパネルである。今般私はEcoFlow DELTA 2と220Wのソーラーパネルがセットになったものを購入したが、このソーラーパネルの存在はポータブル電源の限界を打ち破るアイテムであり、色々と使い勝手に問題もあるが、非常時にこそあるべき製品だと思う。

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※220Wのソーラーパネルをベランダに広げてみた


天気や季節、時間帯といった環境に左右はされるものの、AC電源供給が途切れた場合にソーラーパネル無くしては時間の問題で大容量のポータブル電源だとしても使い物にならなくなる。
今回購入を決意したのもソーラーパネル、それもIP68の防塵・防水仕様を備えた製品だったからだ。外に配置しておくことを考えれば急に雨が降ってくることもあるわけで、そのタイミングで重量14.1kg、広げると2メートル近いサイズのパネルをそうそう簡単に室内に引き入れることなど出来ようもないからだし、今回は出来ることならこのソーラーパネルをベランダに広げたままにして、もし電力供給がそこそこ出来るなら日常仕事部屋の電力をこのソーラーパネルで賄えたいと考えた…。

問題はソーラーパネルは…繰り返すがその効果が環境に大きく左右されるわけで220Wのソーラーパネルでどれ程の充電効果が期待できるかがなかなか確信できないことだ。
一応Amazonの説明などを読む限り大変よい状態で太陽光を受光できた場合、推定ではあるがEcoFlow DELTA 2のバッテリー容量の約半分を充電するのに8時間から14時間ほどかかるのではないだろうか…。

しかしフル充電のEcoFlow DELTA 2を100Wほど消費し続けて6時間から7時間持つということはそのバッテリー容量の半分を使い切る3時間から4時間程度の間にソーラーパネルで300Wから400W程度の充電ができるとすれば十分かどうかはともかく最低限の電気を使い続けることができる理屈である。
勿論雨が続くといった天候ではソーラーパネルは役に立たないが、いまひとつ準備している最大516Wで同時充電 / 給電できるAnkerのポータブル電源PowerHouse II 400とこれまたソーラーパネルPowerSola 3-Port 100Wとの併用でしばし急場を凌ぐことができるのではないかと漠然と考えている。


■平常時に活用したい!
こうしたポータブル電源とかソーラーパネルと言うとどうしても非常時の利用に特化した製品に思ってしまう。しかしいつくるか…こないか(災害は来ないで欲しいが)分からないそのことにこれだけの装備を眠らせて置くのは勿体ないのも事実。
この4月という時期においては日射しはまだまだ強くはないが、感触だけでも掴んでみたいとテストを重ねた…。
例えば220Wのソーラーパネルをベランダに設置しAC入力をOFF。午前10時過ぎになるとソーラーパネルからの入力は100Wに達し前記環境下での消費電力を上回った‼️これはいい👍

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※まだ日射しは弱い季節だがそれでもソーラーパネルからの入力は一時100Wに達した


とはいえ万一災害に見舞われたらEcoFlow ポータブル電源DELTA 2にしても十分ではあり得ないが災害時は食料はもとより水と電気が命綱でもある。
まあ普段はソーラー充電を上手に使い節電を心がけ、いざというときには少しでも頼れる環境作り、備えとして常設しておくつもりである。

EcoFlow ポータブル電源DELTA 2及び ソーラーパネル(220W)セット



1970年代製作のギター「Takeharu Guitar LGT-31B」を手にして

中古のオールド・クラシックギターを買った。ヤフオクに出品されていたものだが、中古とは言えギター購入はこれまでで6本目だが、クラシックギターとしては4本目となり実に19年ぶりの購入(笑)。何しろメインのクラシックギターは20代の時に池袋のヤマハ楽器で無理して買ったギターをずっと使ってきたほど物持ちが良い…。


高校時代からクラシックギターを独学し、後にフラメンコギターを大沢憲三先生に習ったりして現在に至るが、残念なことに数年前から左手がバネ指と腱鞘炎で思うように動かないばかりか愛器であるノーマルテンションのクラシックギター(弦長658mm)の指板が思うように押さえられなくなってしまった。
そうした事情もあって調弦も低めだし、弾きやすいだろうと新たにルネサンスリュートを学ぶようになったがギターへの思いは膨らむばかり…。

とはいえ弾けないものは弾けない。しかしネックが細いギータはテンションが低ければなんとか押さえられることが分かってきたし右手は若い頃のようにはいかないまでもトレモロも弾ける!
要は標準サイズのギターに拘らず、トラベルギターとか19世紀ギターのような小振りの楽器なら楽しめることが分かってきた。

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※ヤフオクで手に入れたTakeharu Guitar LGT-31Bロマンチックギター


しかし19世紀ギターを…と考えてもそれらはおいそれと手にできる価格ではない。といって見るからに簡易的な造作の楽器は今更持つ気がしない。なお19世紀ギターと呼んでいるのはどうも日本だけのようで、世界的にはロマンティックギターと呼ばれているようだが…。
そんなあれこれを考えながらここの所ヤフオクを覗いていたところ、まさしく19世紀ギター風な楽器を見つけた…。それが1970年代に製作されたという「Takeharu Guitar LGT-31B」だった。しばし眺めていたが他のオールドギター、特に外国製のものは結構な価格でもすぐに入札があるものの、このギターはなかなか入札がない…。

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※ボロボロだがオリジナルケースも附属していた


外観は私が望むような19世紀ギター的に細身で優雅だし弦長も630mmと短めだ。特に演奏に支障がある問題部分はないように思えたしそもそも名だたる名器をと考えてるわけではないのでこの楽器にローテンションの弦を張り、クラシックはもとよりフォークでもジャズでも弾いてみたいと思った…。
それに若い時には一時期エレキギターもやっていたから時にはピックを使った演奏も楽しんでみたい。

■「Takeharu Guitar LGT-31B」とは?
さて、この「Takeharu Guitar LGT-31B」を調べて見ると製作は木曽鈴木バイオリン社であり、監修が山本丈晴(やまもと たけはる/1925年5月22日~ 2011年9月7日)という人物であることが分かった。その監修者の名をとり "Takeharu Guitar" と呼ばれているらしい。
この山本丈晴という人物は作曲家でありギタリストであり、あの古賀政男に師事し、ギター演奏により古賀メロディの普及に貢献した人だという。
作曲作品は、美空ひばりに代表される流行歌・歌謡曲・演歌から映画・テレビ・舞台音楽、社歌・校歌と数多く幅広いそうで第48回日本レコード大賞功労賞を受賞している。

ここで記憶のスイッチが入った!
山本丈晴という人は1962年第1回ミス日本に選ばれ当時「天下の美女」と謳われた女優の山本富士子と結婚した人だった…。
山本の実家には男兄弟がなく、家の後継者が居なかったことから丈晴は婿養子となり以降山本姓を名乗る。ただし別名として古屋雅章、古賀丈晴、古屋丈晴などの名で仕事をすることもあったという。

■ギターに眼を向けると
落札し手にしたギターは弦を張る前に可能な限りメンテとクリーニングをするつもりだが、昔々自分でも数本のギターを製作したことが構造的な理解に繋がっているのでツボは分かっている。
ざっと確認したところ、各部構造やバインディングも丹念に製作されているものの製作後50年ほど経過していることもあり、それなりに所々弾き傷、打痕、一部塗装の擦れ、剥がれ等もあるが、贅沢は言っていられない(笑)。ただしペグが一部固まっているようで思うように回らないしいまにも壊れそうなのでこれは取り替える必要がある。

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※ヘッド部分


各部のサイズだが弦長は630mm、ナット下のサイズが48mm、12フレットの幅が58mmほどでボディの厚みは最大95mm程度だ。ちなみに形状を人の体型(BWH)に準えるとすれば、B=230mm、W=170mm、H=304mmほどであり一般的なコンサートギターと比較してかなりの小振りだ。
また弦高も低めにセッティングするつもりだがネックの反りは若干順反り気味か…。ともあれ製作が木曽鈴木バイオリン社ということで楽器製作元としては信頼してよいだろうし、これにHANNABACHのスーパーロータイプの弦を張ってみるつもりだ。調弦はA=430くらいにしようか…。

材質面だがトップはシダーの単板、サイド/バックは今では貴重なローズウッドが採用されている。そして指板はこれまたローズウッドかエボニーだと思うが全体的に丁寧な作りである。
サウンドホールから内部のラベルを確認してみると"LADYS" の文字があるが、小振り故に当時は女性向けとして設計されたギターなのかも知れないものの、フォーマルな女性を意味する複数形なら “ladies” にならなければいけないのではないか…。

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※ラベル(部分)


ということで機能や材質面はこんな感じだが、全体的には繰り返すが19世紀ギターあるいはバロック時代を思わせるショートスケールの作りであり、例えばブリッジのデザインも近代の横長四角いそれではなくトリノスタイルのようだ。さらにサウンドホール回りの装飾がとても印象的でレトロ感を味付けするのに貢献している。

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※ブリッジのデザインもレトロ感一杯だ


■総評
まあまあ、こうして見るとなかなかに面白く興味深いギターだということがわかったが、出品終了間際になって入札があったが幸い私の入札額が僅かに上回ったためにめでたく落札できた。
他の外国製の19世紀ギターやそれに類するギターは多くの入札があるのが普通だが、ではなぜTakeharu Guitar LGT-31Bはそれほど人気がなかったのかと言えば、それはやはり日本製であること、そして監修・命名が山本丈晴という流行歌・歌謡曲・演歌の世界で大成した人物だからという点ではなかろうか。
そこには何か、クラシックより歌謡曲の世界は低俗だという偏見が働いていてるのではないかとも思う。

私はといえばそうした偏見はまったくない。なにしろ幼少の頃は母が弾く大正琴の音で育ち、母の命で三味線を習わされたから和楽を含め古賀メロディーを始め歌謡曲やらも自然に耳にしてきた。
しかし思春期ともなると私の青春時代はエルビス・プレスリー、そしてビートルズ真っ只中の世界となり、三味線よりギターの方がモテるだろうと高校の夏休みのアルバイトで得た金から3000円でギターを買ったのがギターの始まりだった。
スチール弦をナイロン弦に替えたもののクラシックギターの教則本は近所の楽器屋にはなく「古賀政男ギター独習」とか言った教則本を買った覚えがある。さらにいえば当時憧れてレコードも買った…NHKギター教室講師も務めたことのある…ギタリストの阿部保夫も古賀政男の弟子だったはず…。

ともあれギターを抱えれば、ソルやジュリアーニ、カルカッシ、あるいはヴィラロボス云々だけでなく時には古賀メロディやフォークを奏でたくなる世代でもあり、そんな私に「Takeharu Guitar LGT-31B」はドンピシャのギターなのかも知れない。
とはいえ人様に聞いて貰うような演奏はすでに自分で諦めているが、常に身近に置き楽しんでみたいと考えている。



アナログ腕時計 DUFA・エレメンツシリーズ / DF-9021-0F 雑感

昔から私は腕時計好きだったがAppleWatchに巡り会ってからというもの他の腕時計は買わなくなっていた。しかしサラリーマン時代はその一風変わったデザインが気に入りCORUM/コルム「アドミラル」を愛用していたし、後にはバウハウスから強く影響を受けたというアラン・シルベスタインの腕時計クロノ・バウハウスを溺愛していた…。


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※DUFA・エレメンツシリーズ / DF-9021-0Fの魅力ある姿


それに…偶然だが、起業してすぐに知り合ったデザイナーに会社のロゴマークのデザインを依頼したところ、赤・青・黄という三原色と三角・四角・丸とこれまた形の三要素ともいわれる要素をマッチングさせたものを提案してくれた。後に「おでんロゴ」と揶揄もされ14年間使い続けた企業ロゴである。

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※自社製品パッケージに配置した企業ロゴ例


当該デザイナーがバウハウスのデザインコンセプトを意識したのかどうかは聞きそびれたが、それが気に入り採用したわけだが、後に手にしたアラン・シルベスタイン、”クロノ・バウハウス” のリューズやボタン類が会社のロゴと列びや角度は違うものの大きな類似性があることが分かった…。

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※一時期愛用していたアラン・シルベスタイン、”クロノ・バウハウス”


時は流れ、私の左腕はAppleWatch一色となり現在でもAppleWatch Ultraを愛用している。
そのAppleWatch Ultraは健康をモニターするにも天気を確認するなど情報端末としても大変便利だし不満はないが唯一の問題は油断しているとバッテリーが切れてしまうこと…。
これは私の不注意でしかないが、最近は歳を食ったからか二日に1度にしろ充電するのが面倒になってきたし、時計好きの虫がいささか騒ぎだし、別途アナログ腕時計も身に着けてみたいと考えるようになってきた。

そんなとき、SNSの広告で目に付いたのが「DUFA(ドゥッファ)のエレメンツシリーズ / DF-9021-0F」という製品だった。それは、なにか…まるで私が特注したかのように自分の性向・趣向にドはまりのデザインで、かつシンプルな装いに一目惚れしてしまった次第。その上に期間限定のセールをやっていた!

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※DUFA・エレメンツシリーズ / DF-9021-0Fのパッケージには交換用ベルトも同梱されている


さて、DUFA(ドゥッファ)というメーカーはあまり知られていないかも知れないが、ドイツ時計史を代表する歴史ある時計ブランドで150年の歴史をもつ…。
長い歴史を持つテューリンゲン州の建築と文化の美しさから生みだされたそのブランドは、20世紀には伝統主義と新古典主義を融合させたあのバウハウスムーブメントの遺産を継承しているという。

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※DUFA・エレメンツシリーズ / DF-9021-0Fのベゼル全容


そしてDUFAの腕時計は、シンプルで無駄のないフェイスを特徴とし、精密・精巧な作りはドイツ時計ならではの職人の質実剛健な信念と規律を感じさせると評価されている。
DUFAの名前は「ドイツ時計工房」を意味する”Deutsche Uhrenfabrik”に由来するというが、正直この時計に惚れたのはブランドでも伝統でもなく、ただただそのデザイン性にあった(笑)。

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※リューズやボタンのデザインはまさしくバウハウスの魂そのものだ!


それはバウハウスが提唱した三原色「黄・青・赤」とデザインの基本▲●■の幾何学パターンをデザインに取り入れていて、前記したアラン・シルベスタインの時計や私の会社のロゴに通じるものであったからだ。正しくバウハウスが提唱した三原色の概念に即し、インダイヤルの針は勿論、ベルトチ、リューズ、プッシュボタンもデザインされ、時計背面には “BAUHAUS” と刻印されている !

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※背面には “BAUHAUS” の刻印も…


といってもアラン・シルベスタインほどの派手さはなく、シルバーの文字盤も決してしつこくなく穏やかさを感じさせ、インダイアルの凹み具合もどこか落ち着きを感じさせる…。
なお商品にはカーフレザーとナイロンの2つの素材が楽しめる2WAYベルトセットが附属していた。

■商品詳細
・ケースサイズ:縦38mm× 横38mm× 厚み13mm / 重さ61g
・文字盤カラー:シルバー
・ケース材質:ステンレススチール
・レンズ:ミネラルガラス
・ムーブメント:クォーツ
・防水性能:日常生活防水
・機能:クロノグラフ

なお、バウハウスに関してあらためて詳しくは論じないが、1919年ドイツ・ワイマールで設立された美術造形学校であり1933年にナチスによる圧力で閉鎖されるまで、わずか14年間という短い活動ながら多くの人材を輩出し現在にも息づく、モダンデザインの源流として知られる学校である。
あのワシリー・カンディンスキーやパウル・クレーもそのバウハウスで教鞭をとっていたことはよく知られていることだ。
話しは少し逸れるが私のお宝のひとつにパウル・クレーの手稿「造形理論ノート」のファクシミリ版がある。

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※パウル・クレーの手稿「造形理論ノート」表紙およびクレー直筆で講義の草稿が書かれている


"パウル・クレー"といえば私たちは画家として承知しているが、彼は「バウハウス」で教鞭をとっていたのであり「造形理論ノート」はそのクレー直筆の講義草稿なのである。 
まあ、仕事場の一角にはいまでもクレーの1922年作品「セネシオ(さわぎく)」のコピーが飾ってあるほどクレー好きでありバウハウス好きな一人なのだ。

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※クレーの1922年作品「セネシオ(さわぎく)」

なんだか最後はバウハウスおよびクレー賛美になってしまったが、このDUFA(ドゥッファ)DF-9021-0FはAppleWatch Ultraと共に大切に使っていきたい。



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プロフィール

mactechlab

Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員