ラテ飼育格闘日記(357)
前回の続きのような話になるが、 ラテと巡り会ったのは2006年11月のことだった。横浜のとある動物病院で開催された里親会に行ったことが縁を結ぶこととなった。この度、引っ越しをすることになったことでもあり、身辺を片付け始めた際にその動物病院でのエピソードに関わるアイテムが出て来た…。
2006年の11月にワンコを飼うため、それまで26年間住んでいた埼玉から現在の地に引っ越しすることに決心したがおかしな事に肝心のワンコが決まっていなかった(笑)。
ペットショップで購入するのではなく捨てられたり放棄され、保護されたワンコを飼おうと決めたものの経験のないオトーサンはもっとすんなりと…”よりどりみどり” でワンコが見つかる物と早合点していた。

※ラテはまずまず良い子に育ったとオトーサンは考えている...
ボランティアの方々が運営するウェブサイトなどで数回接触した結果、横浜の動物病院で開催される里親会に出てみることをお勧めいただき女房と一緒に出向いた…。7年前のことである。
そうした場に出向いたことのなかったオトーサンは勝手が違うその雰囲気に些か気後れしたが、そこには10匹ほどの大小のワンコが十数人の参加者の間を行き交っていた。
オトーサンは犬種などに拘ってはいなかった…というより、ワンコは皆そんなに変わらないだろうとも考えていた節もあり、キャバリエでもよいしテリア系でもいいかな…といった程度の気持ちしかなかった。しかしその場に集められたワンコたちは厳密にいって皆雑種だったが、ダックス、キャバリア、テリアといった犬種のビジュアルが著しく現れているワンコたちは里親希望が多く、オトーサンも最初に目を付けたキャバリエとかテリアはすでに3組ほどの希望者があった。
正直どうしたらよいかも分からずにいたところ、ボランティアの女性から「すみませんがこの子のリードを持っていてくれませんか」と黄色い大型犬向けと思われる太めのリードを渡された。それがラテだったのである。
無論そのとき、ラテという名前が付いていたわけではなく一時預かりをしていた方が仮の名前を付けていたが、ともかく良くも悪くも見るからに雑種で女房いわく「犬らしい」というだけの地味なワンコだった。
オトーサンたちはラテのリードを預かりながら周りに展開する人とワンコとの接触をひと事のように眺めていたが、その約2時間ほどのうち、手中にあった生後6ヶ月ほどだというワンコは吠えも唸りもせず、初対面のオトーサンの顔を舐め、オトーサンが被っていたキャップを唾液でベトベトにした。

※2006年11月の里親会でラテの里親になることを決めた後、女房と撮った写真。ラテは6ヶ月の子犬だった
ともかく他のワンコが吠えたり走ったり、あるいは粗相したりと騒がしい中でオトーサンがリードを預かっていたなんとも特色のない子犬の存在が少しずつ大きくなっていったのだから不思議だ。
試しにとオトーサンは子犬の口を開け、歯を診ようと指を突っ込んでみたり尻尾を掴んでみたが嫌がることもなく、ましてや唸ったり噛みついたりもせず実に従順なワンコだった。
幸い子犬はオトーサンが願っていた雌ワンコだったこともあり、女房と相談してこの子をもらい受けることにした。
係の方に確認するとまだ里親が決まっていないし、オトーサンたちが引っ越しする1ヶ月後まで預かってくれるという。それではこの子にしようと決断し、その旨を申し出たときボランティアのKさんが手近にあったリーフレットに「確認と注意事項です」と言いながら手描きしてくれた…。それが今回引き出しの奥から出て来たものなのである。

※2006年11月の里親会でいただいた準備メモ
そこにはKさんの連絡先と共に、里親になる際の準備として必要なものと費用が書かれていた。
ワンコは仮預かりの1ヶ月の中で避妊手術してから届けてくれるとのことでその手術費用及び2回分のワクチン接種代と保護費用を負担すると共に、最低限ドライフード、食器、リード・首輪・迷子札、トイレシートを用意しておくようにとのメモ書きがなされている。
そして実際に我が家に連れてきていただいた際に誓約書にサインをすることも求められた。
縁とはまさしく不思議なものだ。この特徴のない子犬がオトーサンたちのその後の人生において大きな…とてつもなく大きな存在となっていくのだから…。
2006年の11月にワンコを飼うため、それまで26年間住んでいた埼玉から現在の地に引っ越しすることに決心したがおかしな事に肝心のワンコが決まっていなかった(笑)。
ペットショップで購入するのではなく捨てられたり放棄され、保護されたワンコを飼おうと決めたものの経験のないオトーサンはもっとすんなりと…”よりどりみどり” でワンコが見つかる物と早合点していた。

※ラテはまずまず良い子に育ったとオトーサンは考えている...
ボランティアの方々が運営するウェブサイトなどで数回接触した結果、横浜の動物病院で開催される里親会に出てみることをお勧めいただき女房と一緒に出向いた…。7年前のことである。
そうした場に出向いたことのなかったオトーサンは勝手が違うその雰囲気に些か気後れしたが、そこには10匹ほどの大小のワンコが十数人の参加者の間を行き交っていた。
オトーサンは犬種などに拘ってはいなかった…というより、ワンコは皆そんなに変わらないだろうとも考えていた節もあり、キャバリエでもよいしテリア系でもいいかな…といった程度の気持ちしかなかった。しかしその場に集められたワンコたちは厳密にいって皆雑種だったが、ダックス、キャバリア、テリアといった犬種のビジュアルが著しく現れているワンコたちは里親希望が多く、オトーサンも最初に目を付けたキャバリエとかテリアはすでに3組ほどの希望者があった。
正直どうしたらよいかも分からずにいたところ、ボランティアの女性から「すみませんがこの子のリードを持っていてくれませんか」と黄色い大型犬向けと思われる太めのリードを渡された。それがラテだったのである。
無論そのとき、ラテという名前が付いていたわけではなく一時預かりをしていた方が仮の名前を付けていたが、ともかく良くも悪くも見るからに雑種で女房いわく「犬らしい」というだけの地味なワンコだった。
オトーサンたちはラテのリードを預かりながら周りに展開する人とワンコとの接触をひと事のように眺めていたが、その約2時間ほどのうち、手中にあった生後6ヶ月ほどだというワンコは吠えも唸りもせず、初対面のオトーサンの顔を舐め、オトーサンが被っていたキャップを唾液でベトベトにした。

※2006年11月の里親会でラテの里親になることを決めた後、女房と撮った写真。ラテは6ヶ月の子犬だった
ともかく他のワンコが吠えたり走ったり、あるいは粗相したりと騒がしい中でオトーサンがリードを預かっていたなんとも特色のない子犬の存在が少しずつ大きくなっていったのだから不思議だ。
試しにとオトーサンは子犬の口を開け、歯を診ようと指を突っ込んでみたり尻尾を掴んでみたが嫌がることもなく、ましてや唸ったり噛みついたりもせず実に従順なワンコだった。
幸い子犬はオトーサンが願っていた雌ワンコだったこともあり、女房と相談してこの子をもらい受けることにした。
係の方に確認するとまだ里親が決まっていないし、オトーサンたちが引っ越しする1ヶ月後まで預かってくれるという。それではこの子にしようと決断し、その旨を申し出たときボランティアのKさんが手近にあったリーフレットに「確認と注意事項です」と言いながら手描きしてくれた…。それが今回引き出しの奥から出て来たものなのである。

※2006年11月の里親会でいただいた準備メモ
そこにはKさんの連絡先と共に、里親になる際の準備として必要なものと費用が書かれていた。
ワンコは仮預かりの1ヶ月の中で避妊手術してから届けてくれるとのことでその手術費用及び2回分のワクチン接種代と保護費用を負担すると共に、最低限ドライフード、食器、リード・首輪・迷子札、トイレシートを用意しておくようにとのメモ書きがなされている。
そして実際に我が家に連れてきていただいた際に誓約書にサインをすることも求められた。
縁とはまさしく不思議なものだ。この特徴のない子犬がオトーサンたちのその後の人生において大きな…とてつもなく大きな存在となっていくのだから…。
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