ラテ飼育格闘日記(360)

この20日は新しい住居の鍵を受け取る日だったから、各部屋の寸法を測るという目的もあって早速メジャーやいくつかのアイテムを持参し新居に向かった。そしてもう一つ重要なこととしてラテを一緒に連れて行き、反応を見つつ少しでも早く新しい環境に慣れさそうと考えた。しかしなかなか思うようにはいかない…。


本来なら短時間で各部屋の寸法を測り、消毒作業が終わったはずの部屋を簡単に掃除しようという目的だからしてラテは邪魔である。しかしオトーサンとしてはいきなり引越当日に「はい、ここが新居ですよ〜」と引き入れたのではラテが少々可哀想とも思い、新しい場所は楽しく安全な所なのだということを知ってもらおうと思った次第。

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※オトーサンたち、一体なにやってるんですか?


女房が不動産屋に出向き、鍵を受け取った後でタイミングを合わせオトーサンがラテを連れ新しい住居前で落ち合おうという予定を立てた。
とはいえご想像いただけると思うが、ワンコの散歩には相応の持ち物が必要であり今回は目的が目的だからして他の荷物も多くて大変である。さらに新しい住居にたどり着く過程でラテが緊張のあまり脱糞し、リードを強く引き続けて嫌だと抵抗するワンコの美容室の前を通らなければならないのだ(笑)。

勿論、ラテはオトーサンたちの引越の事実など知る由もないし、今日どのような目的でこの道を通るかといったことは理解できるはずもない。ただただ、これまで美容室に行く場合のみに通った道を歩くのだから、ラテにとってことは重大である。
それに今回の日記には間に合わなかったが、この24日には初めてラテをペットホテルに預けることになった。そのホテルは当然といってはなんだが、その美容室なのだ(笑)。
例え一晩であっても我が娘がどのような不安な気持ちで過ごすかを思うと親バカのオトーサンは胸が痛くなるが、混乱する引越の場にいては作業もはかどらないし業者の方達の邪魔でもある。そしてラテ自身も危険だと判断し決断した。

ともかく人間の子供なら物事の道理を説明すれば済むのだろうが、ワンコに言い聞かせて納得させるわけにはいかない。この強い抵抗がいつまで続くのか分からないもののラテが苦手の道の先に新居があるのだから余計な苦労が増えてしまった感もある。
しかし人間が勝手に考えた予定など自然の摂理には手も足も出ず、オトーサンがよかれと考えていたこの日の予定は大雨の前に簡単に崩れてしまった。

20日は朝から本降りの雨で次第に強くなっていく…。いくらなんでもこの雨の中、レインコートを着せるとはいえラテを連れ出してびしょ濡れにするわけにはいかない。いや、濡れても自宅なら綺麗にする準備も用具もあるから手間はともかく何とかなるが、何もない新居にびしょ濡れ状態のラテを連れて行っても乾かすのが大変だし、そもそもの目的を遂行する時間がなくなってしまう。
何とかそれをクリアしたとしても現在の自宅に戻る途中でまたまたびしょ濡れになるわけで、特に雨の嫌いなラテには酷だと判断して仕方なくオトーサンたちだけで出かけることにした。

翌日21日の朝、女房が午前中だけ会社を休んだことでもあり朝の散歩を兼ねて新居にラテを連れて行くことにした。リードはずっと女房に託したが所々でリードを引く様子も見られたものの意外に素直に歩いている。しかし途中二度もウンチをした…。これはやはり大きな緊張と不快のためだと思うが、その証拠にオヤツを差し出しても食べないのである(笑)。
ともかくマンションのエントランスを上がり、エレベータではなく階段を上ってラテを導いた。ドアを開け「ここが新しい家だよ!」という女房の声を合図に玄関に入ったが、ラテの尻尾は下がっているものの、心配したような「帰りたい!」といった反発姿勢は見せない。

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※玄関で笑顔を見せるラテ


簡単に四つ脚を拭いて室内に放つが、何も置いていないからして広く感じるフローリング突っ切って畳が敷いてある和室に駆け込む。オトーサンは持参したボールを放り投げてみるとラテは嬉々として追いかけ、自分でボールをはじいてまたまた追いかけ、時に口に咥えて放り投げるといったように喜んで遊ぶ。

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※ボールを放り投げて嬉々とした表情を浮かべてい


現在の住居はダンボール箱で埋まり、ボール遊びもできないからかも知れないが、今日連れてこられた場所がこれから日々住むことになる場所だと言うことが分かっている筈もないとしても喜んで走り回った。

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※女房が窓を開ければ「なに?アタシも外見たい..」と後ろ足立ちする(笑)


帰りはこれまた初めてラテをエレベータに乗せた。狭い空間を怖がるかと思ったがここがどのような場所なのか分からないラテは女房のリードのままにエレベータ内に入ったが動き出した途端に尻尾が下がってしまった(笑)。やはり怖いのだろう。
しかしともかくラテにとって新居の空間が嫌で逃げ出したいという場所ではなかったことにオトーサンたちは喜んでいる。



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員