【緊急報告】Maker Faire Tokyo 2013におけるLegacy8080レポート
時折小雨がちらつく中、本当に久しぶりだが新橋からゆりかもめに乗り日本科学未来館に行ってきた。ここで11月3日と4日の両日「Maker Faire Tokyo 2013」が開催されその一郭に株式会社 技術少年出版による8ビット・マイクロコンピュータキット Legacy8080が展示されているので実機を見に行った…。
事前に技術少年出版よりフロアー案内をいただいていたので迷わずに当該ブースに直行した。
この「Maker Faire Tokyo 2013」は(株)オライリー・ジャパンが主催する世界最大のDIY の祭典だという。家族で楽しめる、発明と創造に役に立つ情報が満載の展示会であり、メーカームーブメントのお祭りらしい。


※会場となった日本科学未来館(上)とエントランス付近に列んでいた看板(下)
しかし残念ながら個人的には一度もこの展示会に足を運んだことがなかったものの初めて出向いたのはAltair8800やIMSAI8080と互換性がある8ビット・マイクロコンピュータキット Legacy8080が展示されているからである。
ということで始めてネットからeチケットによる前売り券を予約し、近所のコンビニで支払を済ませチケットを手にして会場へと向かった。
Legacy8080のコンセプトや仕様の概要は(株)技術少年出版サイトに詳しく載っているが、是非実機を見たかったことと同社の吉崎さんにお目にかかりたく、引越の後始末で弱った足腰を引きずりながら現地へと向かった。したがって本来なら会場をくまなく回ってみたかったものの残念ながら体力と時間がなかったのであくまで技術少年出版のブースのみを拝見することにした…。


※会場は予想していたよりずっと混雑し活気があった
さてLegacy8080の話だけではないが、ウェブの写真ではその質感や存在感はなかなか伝わってこない。やはり実際に現物を眼前で見て確認することは大切なことだと常々思っている。
広い企画展示ゾーンの入場口から真っ直ぐ中央を直進して突き当たった場所に技術少年出版のブースはあった。


※技術少年出版のブース(部分)。かなり混雑していた
問題のLegacy8080実機は全部で5台が展示稼働していた。うち3台は来場者側に開放されており残りの2台はブース内側に展示されて、向かって右側の1台は70年代に一世を風靡した STARTREKゲームが CP/M互換OSのCP/M版MBASIC上で走っていた。その他参考出品ということなのだろう、IMSAI 8080の実機がテープリーダーと共に設置されていたのも印象深かった。


※STARTREKゲームが走っているLegacy8080(上)とIMSAI 8080(下)
肝心のLegacy8080だが、その実機は実に存在感あるもので魅力的だった。コンセプトは1975年発売された伝説のマイコン Altair8800とか前記したその互換機として登場したIMSAI8080と互換があるものの、その作りは21世紀の最新LSI技術で設計製造されている。

※Legacy8080の雄姿【クリックで拡大】
そのシャープなデザインは過去と現在を結ぶという大変難しい存在ながら昔を知る人たちはもとより、これからコンピュータ工学を基礎から学んでみようとする人たちをも等しく魅惑する姿に違いない。
とはいえ現在の使い勝手が良いパソコンの扱いに慣れたユーザー諸氏にどれだけ支持されるか、あるいは興味を持って貰えるのかが少々心配だったが、私がブースにいた15分程度の間にも何度も人だかりが出来、ブースの展示が後ろからでは覗けなくなるほどだった。
なお下記に掲載のLegacy8080動作ムービー、実は世界初の公開だが(笑)オートステップモードで動いている...。通常のCPU動作を停止し1秒間に2ステップづつ命令を実行するモードでLegacy8080が学習用コンピュータとして利用できる目玉仕様の一つなのだ。このオートステップモードは、ストアードプログラム方式のコンピュータとは何か、どのように動作するかを本質的に学ぶことができる動作モードだがIMSAI8080には搭載されていない。
※Legacy8080のフロントパネルによるLED点滅(動作例)
さてさて本来…というか、時間があれば技術少年出版の吉崎さんと色々とお話しがしたかったがこうした展示会場では主催者を独占する行為は慎まなくてはならない。それは私自身Macworld Expoなどの出展で学んだことだ。したがって来場者、お客様の邪魔をするようなことがあってはならないと結局名刺をお渡しした後,握手をしていただき、2,3言葉を交わした後ブースを後にした。
なお製品の販売は2種類のケースにより価格を違える予定だとか、キットは部品選別と梱包などで手間がかかり完成品と比べて安くならない見込みであるとか、あるいは概略の予定価格といったものも立ち話でお聞きしたが近々技術少年出版より正式な告知があると思うので余計なことについては明言を避けておく。無論Legacy8080について新しい情報が入り次第順次ご報告する予定である。
■株式会社 技術少年出版
事前に技術少年出版よりフロアー案内をいただいていたので迷わずに当該ブースに直行した。
この「Maker Faire Tokyo 2013」は(株)オライリー・ジャパンが主催する世界最大のDIY の祭典だという。家族で楽しめる、発明と創造に役に立つ情報が満載の展示会であり、メーカームーブメントのお祭りらしい。


※会場となった日本科学未来館(上)とエントランス付近に列んでいた看板(下)
しかし残念ながら個人的には一度もこの展示会に足を運んだことがなかったものの初めて出向いたのはAltair8800やIMSAI8080と互換性がある8ビット・マイクロコンピュータキット Legacy8080が展示されているからである。
ということで始めてネットからeチケットによる前売り券を予約し、近所のコンビニで支払を済ませチケットを手にして会場へと向かった。
Legacy8080のコンセプトや仕様の概要は(株)技術少年出版サイトに詳しく載っているが、是非実機を見たかったことと同社の吉崎さんにお目にかかりたく、引越の後始末で弱った足腰を引きずりながら現地へと向かった。したがって本来なら会場をくまなく回ってみたかったものの残念ながら体力と時間がなかったのであくまで技術少年出版のブースのみを拝見することにした…。


※会場は予想していたよりずっと混雑し活気があった
さてLegacy8080の話だけではないが、ウェブの写真ではその質感や存在感はなかなか伝わってこない。やはり実際に現物を眼前で見て確認することは大切なことだと常々思っている。
広い企画展示ゾーンの入場口から真っ直ぐ中央を直進して突き当たった場所に技術少年出版のブースはあった。


※技術少年出版のブース(部分)。かなり混雑していた
問題のLegacy8080実機は全部で5台が展示稼働していた。うち3台は来場者側に開放されており残りの2台はブース内側に展示されて、向かって右側の1台は70年代に一世を風靡した STARTREKゲームが CP/M互換OSのCP/M版MBASIC上で走っていた。その他参考出品ということなのだろう、IMSAI 8080の実機がテープリーダーと共に設置されていたのも印象深かった。


※STARTREKゲームが走っているLegacy8080(上)とIMSAI 8080(下)
肝心のLegacy8080だが、その実機は実に存在感あるもので魅力的だった。コンセプトは1975年発売された伝説のマイコン Altair8800とか前記したその互換機として登場したIMSAI8080と互換があるものの、その作りは21世紀の最新LSI技術で設計製造されている。

※Legacy8080の雄姿【クリックで拡大】
そのシャープなデザインは過去と現在を結ぶという大変難しい存在ながら昔を知る人たちはもとより、これからコンピュータ工学を基礎から学んでみようとする人たちをも等しく魅惑する姿に違いない。
とはいえ現在の使い勝手が良いパソコンの扱いに慣れたユーザー諸氏にどれだけ支持されるか、あるいは興味を持って貰えるのかが少々心配だったが、私がブースにいた15分程度の間にも何度も人だかりが出来、ブースの展示が後ろからでは覗けなくなるほどだった。
なお下記に掲載のLegacy8080動作ムービー、実は世界初の公開だが(笑)オートステップモードで動いている...。通常のCPU動作を停止し1秒間に2ステップづつ命令を実行するモードでLegacy8080が学習用コンピュータとして利用できる目玉仕様の一つなのだ。このオートステップモードは、ストアードプログラム方式のコンピュータとは何か、どのように動作するかを本質的に学ぶことができる動作モードだがIMSAI8080には搭載されていない。
※Legacy8080のフロントパネルによるLED点滅(動作例)
さてさて本来…というか、時間があれば技術少年出版の吉崎さんと色々とお話しがしたかったがこうした展示会場では主催者を独占する行為は慎まなくてはならない。それは私自身Macworld Expoなどの出展で学んだことだ。したがって来場者、お客様の邪魔をするようなことがあってはならないと結局名刺をお渡しした後,握手をしていただき、2,3言葉を交わした後ブースを後にした。
なお製品の販売は2種類のケースにより価格を違える予定だとか、キットは部品選別と梱包などで手間がかかり完成品と比べて安くならない見込みであるとか、あるいは概略の予定価格といったものも立ち話でお聞きしたが近々技術少年出版より正式な告知があると思うので余計なことについては明言を避けておく。無論Legacy8080について新しい情報が入り次第順次ご報告する予定である。
■株式会社 技術少年出版
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