ラテ飼育格闘日記(367)
朝の散歩は例え気温が低くても気持ちが良くあまり苦にならない。しかし夕方の散歩は日が暮れるのも早くやはり暗い中を歩くのはいろいろな制約も生じてしまうので気を遣うことも多くなり大変だ。ともかくラテは朝夕の散歩を楽しみにしているわけで、オトーサンとしては少しでも充実した散歩にしてやりたいと考えているが、この娘はあまり協力的でない(笑)。そして時にはトラブルも…。
先日、夕方の散歩でのことだが以前から通っていた大きな公園に片道30分以上もかけて向かった。しかしその日は残念ながら知り合いのワンコやお馴染みの飼い主さんたちに会えずに来た道を戻ることになった。
ラテは歩きも遅く、見るからに不満そうにしているがオトーサンだって同じだ。しかしいつまでも真っ暗になりつつある公園にたたずんでいる訳にもいかないのでリードを引いて帰ることにした。
ラテの進み具合が極端に遅いのでオトーサンはリードを引く…。そのときラテが急に座り込み、前右足をお手のように上げてぶらぶらしはじめた…。すでに周りは暗くなっていて街灯の明かりでしか判断できなかったからオトーサンは懐中電灯を点灯して「ラテ、どうした?」と声をかける。

※普段はいたって元気なラテなのですが…
明らかにラテはその前脚が痛い様子である。
ワンコは頭が良く、時に演技もするというから一瞬、帰りたくないから足が痛い演技をするのか…とも思ったがそうではなさそうだ(笑)。
実はその数日前から、これまでしばらく噛んでいなかったその前脚を噛んで少々痛めたのでその傷に何か突起でも当たったのかと思った。その肉球をオトーサンは軽く握ってみたがそれ自体は嫌がる感じではなかった。注意深く肉球の間にオトーサンの指を押し込んで出血でもしているのかと試してみたものの血が出ている様子はない。しかしリードを引いて歩き出そうとすると嫌がるだけでなくかなり足を引くため右肩がガクガクと下がる。
これからいつものペースでノンストップで歩いても約30分はかかる距離に来ていることでもあり、もしこのままラテが歩けなければ困ったことになる。
とはいってもこのまま待っているわけにもいかず、オトーサンはラテを抱き上げて歩き始めた。
抱っこはお手のものだが、抱き上げているだけならいざ知らず歩き続けるとなれば長い距離は無理だ(笑)。多少ダイエットが成功しつつあるラテだがそれでも体重は18.6 kgもあるのだから…。
それでもオトーサンは我慢の限界までラテを抱いたままゆっくりと歩いた。途中暗い中ですれ違う人たちの好奇の目が面白い。
小型犬なら抱き上げて歩いている人も多いがラテクラスのワンコを抱いて歩いている例はほとんどないからだ(笑)。しかしそんなことは慣れているから気にならないが心配なのはラテの足である。
まずは抱いて歩けるだけ歩いてそっとラテを降ろすがラテの右前脚は上がったままだ。しかし抱いて歩き、疲れたら降ろし…を単純に繰り返しながら戻れる距離ではないのでオトーサンは思案に暮れ、しばしどうしようかと考えた。
暗い中、もう一度ラテの上げた足を握りしめて確認してみた範囲ではどうやら傷というより攣ったか軽く挫いた感じもする…。
数分そのまま休んでいるとラテは足を地面にそっとつけたので「ラテ、ゆっくり歩くよ」とリードを引くと足を引きずりながらもゆっくりと歩き始めた。いつもの半分以下のスピードではあるがそれは仕方がない…。ともかくゆっくりでも前に進むことが大切だし、路面が凸凹している一帯になるとオトーサンは再び抱っこしその一帯を避けてから降ろす…という事を繰り返した。しかし次第にラテの歩みは普通ではないものの大丈夫そうな感じになってきたのでゆっくりとゆっくりと前進し、家に戻れたときにはホッとした…。

※天気の良い日の散歩は気持ちがいい。オカーサンと歩調を合わせて散歩中の正面には富士山が!
トラブルと言えばラテだけでなくオトーサン自身にも起こった。オトーサンは普段医者から血糖値の高い事を指摘されているが逆にこれまで低血糖という症状になったことはない。しかし先日の夕方、ラテと帰り道を急いでいるとき急に自分の体調の変化に気がついた。
こんなことは初めてなのだが、まず冷や汗が出始める…。外気温はこの時期の夕刻だから低くダウンジャケットを羽織っての散歩だから暑いわけではない。
おかしいな? と思っているうちに身体の内側から震えが始まるような感じで膝に力が入らず、動悸がして意識もどこか漏れているというかスーッと引いていくような感じがする。
オトーサンは「これってもしかしたら低血糖という奴か?」と意識しつつ、それでも自宅まで後10分も歩けば戻れる距離に来ていることでもあり、まさか倒れることはないだろうと思いつつも冷や汗は次第に滝のようになり、後から気がついたが何か途中で甘い物やジュースでも飲もうという事にも気が向かないほど判断力が衰えていた…。ただしラテのリードを引きながら道路を渡るとき「こんな時ほど注意をしなければ…」という意識はまだあったが。
幸いにも倒れたり意識を失うまでにはならず何とか玄関にたどり着き、ラテを待たせたままで以前医者から万一の場合にと貰って置いた錠剤のブドウ糖を口に入れ、手近にあったパンを数口喉に押し込み、牛乳をコップ一杯ぐい飲みしてしばらく座っていた。後で確認したら使った事がないので当然だろうが、ブドウ糖の消費期限はとっくに過ぎていた(笑)。

※なんとかとラテは高い所に登りたがります(笑)
ラテはオトーサンの様子が尋常ではないことを感じていたのだろう、心配そうに寄り添って顔を見上げている。
「大丈夫だよ…ラテ」と身体を撫でながらオトーサンはしばし眼を閉じていたら少しずつ楽になってきた。
これまで知識として治療や改善がないまま低血糖の時間が長ければ、脳にダメージを受けてしまうケースもあり、最悪は死に至るという事は知っていたが、なるほど…これが低血糖というものだとすれば想像していたより怖いものだと実感した。だって…道端で倒れても誰もオトーサンが低血糖で倒れたなどとは知る由もなく救急車に搬送されたとしても適切な治療は遅れるに違いない…。
思えばその日はいつもより軽い昼飯であったことと、日中は集中する時間帯が長く一切間食もしないままにラテと散歩に出て走ったりしたのがいけなかったのかも知れない。
やっと一息入れてからラテの身体や足を拭き始めたが、ラテの表情は「オトーサンも若くないんだから気を付けないとね」と言っているように思えた(笑)。今後は念のためブドウ糖を散歩時に必ず持ち歩こうと思っている。
だからというわけでもないが、散歩の途中にある自動販売機で売っている缶入りの「おしるこ」、なかなか美味しくて癖になりそうだ(笑)
先日、夕方の散歩でのことだが以前から通っていた大きな公園に片道30分以上もかけて向かった。しかしその日は残念ながら知り合いのワンコやお馴染みの飼い主さんたちに会えずに来た道を戻ることになった。
ラテは歩きも遅く、見るからに不満そうにしているがオトーサンだって同じだ。しかしいつまでも真っ暗になりつつある公園にたたずんでいる訳にもいかないのでリードを引いて帰ることにした。
ラテの進み具合が極端に遅いのでオトーサンはリードを引く…。そのときラテが急に座り込み、前右足をお手のように上げてぶらぶらしはじめた…。すでに周りは暗くなっていて街灯の明かりでしか判断できなかったからオトーサンは懐中電灯を点灯して「ラテ、どうした?」と声をかける。

※普段はいたって元気なラテなのですが…
明らかにラテはその前脚が痛い様子である。
ワンコは頭が良く、時に演技もするというから一瞬、帰りたくないから足が痛い演技をするのか…とも思ったがそうではなさそうだ(笑)。
実はその数日前から、これまでしばらく噛んでいなかったその前脚を噛んで少々痛めたのでその傷に何か突起でも当たったのかと思った。その肉球をオトーサンは軽く握ってみたがそれ自体は嫌がる感じではなかった。注意深く肉球の間にオトーサンの指を押し込んで出血でもしているのかと試してみたものの血が出ている様子はない。しかしリードを引いて歩き出そうとすると嫌がるだけでなくかなり足を引くため右肩がガクガクと下がる。
これからいつものペースでノンストップで歩いても約30分はかかる距離に来ていることでもあり、もしこのままラテが歩けなければ困ったことになる。
とはいってもこのまま待っているわけにもいかず、オトーサンはラテを抱き上げて歩き始めた。
抱っこはお手のものだが、抱き上げているだけならいざ知らず歩き続けるとなれば長い距離は無理だ(笑)。多少ダイエットが成功しつつあるラテだがそれでも体重は18.6 kgもあるのだから…。
それでもオトーサンは我慢の限界までラテを抱いたままゆっくりと歩いた。途中暗い中ですれ違う人たちの好奇の目が面白い。
小型犬なら抱き上げて歩いている人も多いがラテクラスのワンコを抱いて歩いている例はほとんどないからだ(笑)。しかしそんなことは慣れているから気にならないが心配なのはラテの足である。
まずは抱いて歩けるだけ歩いてそっとラテを降ろすがラテの右前脚は上がったままだ。しかし抱いて歩き、疲れたら降ろし…を単純に繰り返しながら戻れる距離ではないのでオトーサンは思案に暮れ、しばしどうしようかと考えた。
暗い中、もう一度ラテの上げた足を握りしめて確認してみた範囲ではどうやら傷というより攣ったか軽く挫いた感じもする…。
数分そのまま休んでいるとラテは足を地面にそっとつけたので「ラテ、ゆっくり歩くよ」とリードを引くと足を引きずりながらもゆっくりと歩き始めた。いつもの半分以下のスピードではあるがそれは仕方がない…。ともかくゆっくりでも前に進むことが大切だし、路面が凸凹している一帯になるとオトーサンは再び抱っこしその一帯を避けてから降ろす…という事を繰り返した。しかし次第にラテの歩みは普通ではないものの大丈夫そうな感じになってきたのでゆっくりとゆっくりと前進し、家に戻れたときにはホッとした…。

※天気の良い日の散歩は気持ちがいい。オカーサンと歩調を合わせて散歩中の正面には富士山が!
トラブルと言えばラテだけでなくオトーサン自身にも起こった。オトーサンは普段医者から血糖値の高い事を指摘されているが逆にこれまで低血糖という症状になったことはない。しかし先日の夕方、ラテと帰り道を急いでいるとき急に自分の体調の変化に気がついた。
こんなことは初めてなのだが、まず冷や汗が出始める…。外気温はこの時期の夕刻だから低くダウンジャケットを羽織っての散歩だから暑いわけではない。
おかしいな? と思っているうちに身体の内側から震えが始まるような感じで膝に力が入らず、動悸がして意識もどこか漏れているというかスーッと引いていくような感じがする。
オトーサンは「これってもしかしたら低血糖という奴か?」と意識しつつ、それでも自宅まで後10分も歩けば戻れる距離に来ていることでもあり、まさか倒れることはないだろうと思いつつも冷や汗は次第に滝のようになり、後から気がついたが何か途中で甘い物やジュースでも飲もうという事にも気が向かないほど判断力が衰えていた…。ただしラテのリードを引きながら道路を渡るとき「こんな時ほど注意をしなければ…」という意識はまだあったが。
幸いにも倒れたり意識を失うまでにはならず何とか玄関にたどり着き、ラテを待たせたままで以前医者から万一の場合にと貰って置いた錠剤のブドウ糖を口に入れ、手近にあったパンを数口喉に押し込み、牛乳をコップ一杯ぐい飲みしてしばらく座っていた。後で確認したら使った事がないので当然だろうが、ブドウ糖の消費期限はとっくに過ぎていた(笑)。

※なんとかとラテは高い所に登りたがります(笑)
ラテはオトーサンの様子が尋常ではないことを感じていたのだろう、心配そうに寄り添って顔を見上げている。
「大丈夫だよ…ラテ」と身体を撫でながらオトーサンはしばし眼を閉じていたら少しずつ楽になってきた。
これまで知識として治療や改善がないまま低血糖の時間が長ければ、脳にダメージを受けてしまうケースもあり、最悪は死に至るという事は知っていたが、なるほど…これが低血糖というものだとすれば想像していたより怖いものだと実感した。だって…道端で倒れても誰もオトーサンが低血糖で倒れたなどとは知る由もなく救急車に搬送されたとしても適切な治療は遅れるに違いない…。
思えばその日はいつもより軽い昼飯であったことと、日中は集中する時間帯が長く一切間食もしないままにラテと散歩に出て走ったりしたのがいけなかったのかも知れない。
やっと一息入れてからラテの身体や足を拭き始めたが、ラテの表情は「オトーサンも若くないんだから気を付けないとね」と言っているように思えた(笑)。今後は念のためブドウ糖を散歩時に必ず持ち歩こうと思っている。
だからというわけでもないが、散歩の途中にある自動販売機で売っている缶入りの「おしるこ」、なかなか美味しくて癖になりそうだ(笑)
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