ラテ飼育格闘日記(371)

新年は家族全員健康で迎えたいと思うのはどなたでも同じだろうが、我が家の新年はオカーサンの体調がよくなく些か予定変更を余儀なくされた。暮れになって女房が風邪気味だったことでもあり正月休みに寝込む可能性があるとオトーサンは考えていた。それは長きにわたって勤めていた会社を辞めたわけで、無意識にも緊張が解けてきたのだろう。


しかし…である。確か12月30日あたりだったか、いつもの広い公園へラテと散歩に行ったとき、久しぶりにビーグル犬のハリーちゃんとそのオカーサンにお会いできた。ラテはハリーのオカーサンが大好きで、ハリーが近づくと「邪魔しないで!」とばかり逆ギレするほどだ(笑)。
別れ際にハリーちゃんのオカーサンは「元旦はいつも通り来られるんですか?」といわれた。
当日記にも正月の度にその話題を載せているが、この地に引っ越しした翌年から元旦はその公園で日の出を拝むのがある種の習慣となっていた。そこにはそれぞれのご都合により毎年というわけにもいかないものの、お馴染みの飼い主さんとワンコが勢揃いする可能性があるからだ。

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※オカーサンを見上げる表情は真剣そのもの。だってオヤツ狙いなんです(笑)


昨年も一昨年も、そのまた前の年もオトーサンたちはその公園で元旦の日の出を拝んできた。ハリーちゃんのオカーサンはそのことを言ってらしたのである。2014年の元旦の朝もこの公園に立ち寄るのかと…。
オトーサンは当然のことのように「はい、そのつもりです!」とお答えしてその夕方はお別れしたが、オトーサンはその約束を果たせなかったのである。ハリーちゃんのオカーサン...ゴメンなさい ^^;

元旦の朝、女房の体調が悪かったことに加え、オトーサンも疲れが重なった感じで朝早くに起きられなかったのだ(笑)。確かにラテは目を覚ましてはまだオトーサンたちが起きてこない様子を見つつ寝直すということを繰り返していたが、結果日の出から数時間も経ってから近所を回り、朝の散歩はお茶を濁した…。
女房の体調を横目で見ながら、遅ればせながら元旦の夕方にその公園に足を向けたが無論人気はなく知り合いのワンコもいなかった。

ともかく10数分その公園で時間をつぶしてそろそろ帰ろうかと考えていたとき、ラテの姿勢が変わり女房が「あっ、ボビーちゃんファミリーだ!」と声をあげた。
見るとボストンテリアのボビーちゃんとご家族4人(ご夫婦と2人のお嬢さん)全員が立ち寄られたのである。ご主人とはたまたまお会いする機会も多いが、奥様をはじめお嬢さんたちにお会いするのは久しぶりなのだ。

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※ボビーちゃんファミリーに急ぎ近づくラテ


ボビーちゃんファミリーは皆さんラテが幼犬時代から可愛がってくださっているからか、ラテは肝心のボビーちゃんとは「ガウガウ」とやるものの、飼い主さん達にはもうメロメロで、折りあらば膝に足をかけ顔を舐めにいこうと夢中になる。
そんなラテだから、大好きなファミリーに囲まれ文字通り盆と正月が1度に来たような喜びようだった。確かに当日は正月元旦だったが(笑)。
最初は本当に2年ぶりにもなるだろうか、妹さんの膝に乗りべろべろに顔を舐めどうやら素敵なマフラーまで汚したのではないかとオトーサンは心配している…。お姉さんにもそして奥様にもナデナデしていただき、最後にご主人の膝にまで乗り至福のひとときを過ごしたラテは帰りの足取りも軽かった(笑)。

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※2年ぶりにもなる妹さんとの再会。ラテは夢中で妹さんにしがみつくものの、一瞬リードを持っているオトーサンに視線を送り「邪魔しないでね」とサインを送る(笑)


「遠出した甲斐があったね」と話ながら帰路を急ぐが、女房の咳が酷くなってきたのがわかる。結局女房は熱を出し翌2日は丸一日、布団に入っていた。やはり疲れがまとまって出たのだろう…。
したがって当然のことながら朝晩の散歩はオトーサンが勤めなければならない。それは毎日やっていることだから良いが、こうした際にはラテの行動がいささかいつもと違い、やりにくいのだ。
どういうことかというと、女房が家にいるのに一緒に来ないという事が不思議というか不安でならないようだ。したがって家を出てからしばしば立ち止まり、歩んできた方向に座り込み、女房が追って来るのではないかと待つことを繰り返す。実に可愛いが時間の無駄でもある(笑)。

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※ラテと散歩に出るとラテは勿論、オカーサンも笑顔が多くなる


これまでの7年間、休日以外はすべてオトーサンが散歩に連れ出した。雨の日もあれば雪の時もあった。猛暑の時もあれば台風の時もあったし大地震の夕方も様子見を兼ねて散歩に出た。また恩着せがましいが、日々の食事のほとんどはオトーサンが用意してきたのにもかかわらず女房が散歩に加わるとラテの表情が明るくなるのは少し残念で悲しい。とはいえオカーサンが加わるとラテの笑顔とオカーサンの笑顔が見られるのはオトーサンにとって最良の瞬間には違いない…。





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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員