SIGMA DP3 Merrill を手にして
「一眼レフ用大型イメージセンサーを搭載したレンズ一体型のコンパクトデジタルカメラ」というカテゴリを確立し、フラッグシップであるデジタル一眼レフカメラSIGMA SD1 Merrillの要素をまるごと凝縮したコンパクトなボディSIGMA DPシリーズ。その中でもユニークな存在のDP3 Merrill が遅ればせながら我が手に…。
ご承知のようにSIGMA DPシリーズには専用設計の広角レンズを備えた(35mm換算28mm相当)DP1 Merrill、そして標準レンズ(35mm換算45mm相当)搭載の DP2 Merrill が先行し、そのどちらも多くのユーザーに大きな喜びを与えているようだ。
そしてシリーズの最後に登場したのがこのDP3 Merrillだが、専用設計の中望遠マクロ(35mm換算75mm相当)レンズは人によってDP1やDP2のそれと比較すると些か扱いづらいと評価する人もいる。
しかしその中望遠マクロのクロップ効果は…メーカーサイトの言葉を借りるなら、まさしく「アーティストのためのカメラ」としてユニークな存在感を示し、私の物欲を刺激していた…。

今回Amazonで本体価格が48,000円を切ったのを機会に購入したが、他にはUVフィルター、ACアダプター、レンズフード、液晶保護フィルム、リチウムイオン・バッテリーを2個、そして64GB 高速 SDXC カードを買った。
私に芸術的な写真が撮れるかどうかはともかくとして、実際にDP3 Merrill を手にしてみるとその存在感がひしひしと伝わってくると同時に極々一般的なデジカメと比較すれば決して使いよいとは言えない頑なな部分も感じる。
しかしあえて偉そうな物言いをすれば、私にとってこのDP3 Merrillはこれまでのコンデジやデジタル一眼レフと同じような扱いをするつもりはない。
その昔、銀塩フィルムを使った一眼レフのごとく、1回毎のシャッターを大切にした写真撮りに戻ってみようかと考えさせたのがDP3 Merrillの存在なのである。

いや…昔、シャッターを押すことを大切にしたのは他でもない。撮った写真をラボに出してプリントするには相応の金がかかった。したがって金のない若造には現在のデジカメのように「まずは撮っておこう」といった撮り方ができなかっただけだ(笑)。とはいえその指向は結果として1枚の写真を大切に撮るという姿勢をもたらしていたのではないかと思う。
そしてDP3 Merrill のシンプルなボディおよび中判デジタルカメラクラスの超高画質をいかにしたら活かした1枚が撮れるかを楽しみながら考えたいと思う。

それに少々きれい事を言わせていただくと…私は高校時代から母に買ってもらったカメラを楽しんで使いはじめた。社会人になってからも初給料でカメラ機材を手に入れたと記憶している。しかしその後、デジタルカメラという製品が登場するのと時を同じくしてMacのソフトウェア開発を飯の種としたことでデジタルカメラを評価し、それを使うことは仕事の領域に大きくオーバーラップしてしまい、写真というもの自体を心から楽しむことができなくなってしまった感がある。
DP3 Merrill はそんな私にとって、カメラ…写真というものの原点を取り戻す機会になるのかも知れない...。

※修学旅行時のスナップ(1966年)。自分がカメラを持っている写真としては最も古いものの1枚。この時のカメラが何だったか、正確には記憶にないものの確かキヤノネットだった気がする...
ではなぜDP1やDP2でなくDP3なのか…。それはDP3の特性である “マクロからポートレイト” といった絵作りを中心に実践してみたいからだ。
DP3は昨今使ってきたデジタルカメラと比較すればそうそうお気軽なカメラではないと思うが、どこか写真の原点を考えさせてくれる逸品には違いないだろう。
そしてまた…若い時には決して感じられない…感じようとも思わなかった何かが私にDP3 Merrillを持たせたような気がする。
「写真は自分の思惑を再認識でき、その奥底にある無意識まで暴き出すこともある…」とは私にとって最初の写真の師匠であった親友のO君(高校の同級生)の言葉だ。彼は残念なことに若くして他界したが、私がDP3 Merrillを手にしたことを知れば相変わらず酷評するだろうか。
「松田…なあ、悪いけどカメラを替えただけでは良い写真など撮れやしないよ!」と…(笑)。
ご承知のようにSIGMA DPシリーズには専用設計の広角レンズを備えた(35mm換算28mm相当)DP1 Merrill、そして標準レンズ(35mm換算45mm相当)搭載の DP2 Merrill が先行し、そのどちらも多くのユーザーに大きな喜びを与えているようだ。
そしてシリーズの最後に登場したのがこのDP3 Merrillだが、専用設計の中望遠マクロ(35mm換算75mm相当)レンズは人によってDP1やDP2のそれと比較すると些か扱いづらいと評価する人もいる。
しかしその中望遠マクロのクロップ効果は…メーカーサイトの言葉を借りるなら、まさしく「アーティストのためのカメラ」としてユニークな存在感を示し、私の物欲を刺激していた…。

今回Amazonで本体価格が48,000円を切ったのを機会に購入したが、他にはUVフィルター、ACアダプター、レンズフード、液晶保護フィルム、リチウムイオン・バッテリーを2個、そして64GB 高速 SDXC カードを買った。
私に芸術的な写真が撮れるかどうかはともかくとして、実際にDP3 Merrill を手にしてみるとその存在感がひしひしと伝わってくると同時に極々一般的なデジカメと比較すれば決して使いよいとは言えない頑なな部分も感じる。
しかしあえて偉そうな物言いをすれば、私にとってこのDP3 Merrillはこれまでのコンデジやデジタル一眼レフと同じような扱いをするつもりはない。
その昔、銀塩フィルムを使った一眼レフのごとく、1回毎のシャッターを大切にした写真撮りに戻ってみようかと考えさせたのがDP3 Merrillの存在なのである。

いや…昔、シャッターを押すことを大切にしたのは他でもない。撮った写真をラボに出してプリントするには相応の金がかかった。したがって金のない若造には現在のデジカメのように「まずは撮っておこう」といった撮り方ができなかっただけだ(笑)。とはいえその指向は結果として1枚の写真を大切に撮るという姿勢をもたらしていたのではないかと思う。
そしてDP3 Merrill のシンプルなボディおよび中判デジタルカメラクラスの超高画質をいかにしたら活かした1枚が撮れるかを楽しみながら考えたいと思う。

それに少々きれい事を言わせていただくと…私は高校時代から母に買ってもらったカメラを楽しんで使いはじめた。社会人になってからも初給料でカメラ機材を手に入れたと記憶している。しかしその後、デジタルカメラという製品が登場するのと時を同じくしてMacのソフトウェア開発を飯の種としたことでデジタルカメラを評価し、それを使うことは仕事の領域に大きくオーバーラップしてしまい、写真というもの自体を心から楽しむことができなくなってしまった感がある。
DP3 Merrill はそんな私にとって、カメラ…写真というものの原点を取り戻す機会になるのかも知れない...。

※修学旅行時のスナップ(1966年)。自分がカメラを持っている写真としては最も古いものの1枚。この時のカメラが何だったか、正確には記憶にないものの確かキヤノネットだった気がする...
ではなぜDP1やDP2でなくDP3なのか…。それはDP3の特性である “マクロからポートレイト” といった絵作りを中心に実践してみたいからだ。
DP3は昨今使ってきたデジタルカメラと比較すればそうそうお気軽なカメラではないと思うが、どこか写真の原点を考えさせてくれる逸品には違いないだろう。
そしてまた…若い時には決して感じられない…感じようとも思わなかった何かが私にDP3 Merrillを持たせたような気がする。
「写真は自分の思惑を再認識でき、その奥底にある無意識まで暴き出すこともある…」とは私にとって最初の写真の師匠であった親友のO君(高校の同級生)の言葉だ。彼は残念なことに若くして他界したが、私がDP3 Merrillを手にしたことを知れば相変わらず酷評するだろうか。
「松田…なあ、悪いけどカメラを替えただけでは良い写真など撮れやしないよ!」と…(笑)。
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