Appleテクノロジー研究所が薦める「読書リスト」40選
過日、Gigazineサイトで「パーソナルコンピューティングの父」アラン・ケイが薦める「読書リスト」99選という記事を読んだ。それによれば、5000冊以上貯蔵する愛読書の中からケイが書籍を厳選し「初心者向け読書リスト」を作成したお薦め書籍だという。アラン・ケイには到底およばないもののこの機会を得てAppleテクノロジー研究所がお勧めするパーソナルコンピュータとApple、そしてデザインや写真に関して若い方にお勧めする読書リスト40選をご紹介しよう。
今の時期は進学や新社会人となった若い方々が目立つ時期だ。通勤時間に電車に乗れば見るからに場離れしていない男女も目立つ…。しかし月並みな物言いながらこれからの世界を担うそうした人々には是非沢山の本を読んでいただきたいと願う…。なぜなら人は自分が置かれている立場においてしか物事を経験・体験ができないものだが、書籍だけではないものの良書は単に知識を増やすということだけでなく人生を豊かにしてくれるものだと信じているからだ。
たまたまこうした時期にとある大学の先生からAppleを始めとするパーソナルコンピュータ、あるいはアートや写真までを包括した関連図書のお勧めを聞きたいという依頼をいただいたのでまとめていた所だったので、それを些か手直ししたものだ…。
無論紙ベースの書籍だけが有益というわけではなく、現代はDVDや電子書籍でも一読しておくべきものは多々あるが、今回は取り急ぎAppleテクノロジー研究所としてその内容の一部だとしても有益だと考え常に手元に置いている書籍の中から40冊を選んでご紹介してみた。ただし手前味噌な選択もあれば少々偏った選択も見受けられると思うし、多くの書籍はすでに絶版だったりして入手しにくいものもある。しかし図書館を利用することは勿論、まだまだ丹念に追えば状態の良い古書が手に入る可能性も大なので、今のうちに機会があったら是非眼を通しておくことをお勧めしたい。
とはいえどのような本でもその内容を100%鵜呑みにしてはならない。沢山の本を読み、ネットで調べ、先達の方々に教えてもらい、自身で咀嚼しているうちに真実が浮き上がってくるに違いない。当初は真意が不明であっても複数の情報が後から絡み合ってひとつの明確な姿を見せる場合も多々あるものだ。無論よい意味で反論や批判精神を養うことも大切だしそれが…僭越ながら学問の面白さだと思う。
本来ならそれぞれの書籍の解説をしたいところだが、量が多いこともあり煩雑になるので各書籍の表紙と本ブログに何らかの形で登場させたケースを記憶しているものにはリンクを貼っておくことにした。なお以下の本はすべて日本語で読めるものばかりだが順番は順不同であり作為はない。
(1)「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績~」マグロウヒルズ刊、P.フライバーガー/Mスワイン著、大田一雄訳

(2)「パウル・クレー手稿 ~ 造形理論ノート」美術公論社刊、パウル・クレー著、西田秀穂訳

(3)「眼の劇場」工作舎刊、松岡正剛著

(4)「映画の考古学」フィルムアート社刊、C・W・ツェーラム著、月尾嘉男訳

(5)「日本語大博物館」ジャストシステム刊、紀田順一郎著

(6)「FAX交遊録 Macの達人」技術評論社刊、紀田順一郎/松田純一著

(7)「誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論」新曜社刊、D・A・ノーマン著、野島久雄訳

(8)「バベッジのコンピュータ」筑摩書房刊、新戸雅章著

(9)「ハッカーズ」工学社刊、スティーブン・レビー著、古橋芳恵・松田信子訳

(10)「パソコン創世記」TBSブリタニカ刊、冨田倫生著

(11)「マイクロコンピュータの誕生~わが青春の4004」岩波書店刊、嶋正利著

(12)「アラン・ケイ」アスキー出版局刊、浜野保樹監修/鶴岡雄二訳

(13)「甦るチューリング~コンピュータ科学に残された夢」NTT出版刊、星野力著

(14)「ブーストラップ~人間の知的進化を目指して」コンピュータエージ社刊、テリー・バーデニ著、森田哲訳

(15)「未来をつくった人々~ゼロックス・パロアルト研究所とコンピュータエイジの黎明」毎日コミュニケーションズ刊、マイケル・ヒルツィック著、エ・ビスコム・テック・ラボ監訳、鴨澤眞夫訳

(16)「マッキントッシュ伝説」アスキー出版局刊、斎藤由多加著

(17)「マッキントッシュ物語~僕らを変えたコンピュータ」翔泳社刊、スティーブン・レヴィ著、武舎広幸訳

(18)「写真論」晶文社刊、スーザン・ソンタグ著、近藤耕人訳

(19)「アップル・コンフィデンシャル 2.5J 上・下」アスペクト刊、オーウェン・W・リンツメイヤー+林信行著、武舎広幸・武舎るみ翻訳協力

(20)「Apple Design 日本語版」AXIS刊、ポール・クンケル著、リック・イングリッシュ写真、大谷和利訳

(21)「Photographers フォトグラファーズ」作品社刊、飯沢耕太郎著

(22)「コンサルタントの秘密~技術アドバイスの人間学」共立出版刊、G・M・ワインバーグ著、木村泉訳

(23)「人月の神話~狼人間を撃つ銀の弾はない」アドソンウエスレイ刊、フレデリック・P・ブルックス, Jr著、滝沢徹・牧野祐子・富澤昇訳

(24)「ジョブズ伝説」三五館刊、高木利弘著

(25)「アップルのデザイン~ジョブズは”究極”をどう生み出したのか」日経BP社刊、日経デザイン編

(26)「スティーブ・ジョブズ1995 ロスト・インタビュー」講談社刊、MOVIE PROJECT編

(27)「レボリューション・イン・ザ・バレー~開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏」オライリージャパン刊、アンディ・ハーツフェルド著、柴田文彦訳

(28)「ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ」集英社インターナショナル刊、ケイレブ・メルビー原作、ジェス3作画、柳田由紀子訳

(29)「メディアの考古学」工業調査会刊、橋本典明著

(30)「取り逃がした未来〜世界初のパソコン発明をふいにしたゼロックスの物語」日本評論社刊、ダグラス・K・スミス/ロバート・C・アレキサンダー著、山崎賢治訳

(31)「僕らのパソコン30年史~温故知新-パソコンはあなたが見知っているよりずっと深い」SE編集部編著

(32)「コンピュータ帝国の興亡」アスキー出版局刊、ロバート・X・クリンジリー著、藪暁彦訳

(33)「エデンの西~アップルコンピュータの野望と相剋 上・下」サイマル出版会刊、フランク・ローズ著、渡辺敏訳

(34)「実録!天才発明家」アスキー出版局刊、ケネス・A・ブラウン著、鶴岡雄二訳

(35)「レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画論」北宋社刊、加藤朝鳥訳

(36)「アンディ・ウォーホル」リブロポート刊、日向あき子著

(37)「MacOS進化の系譜」アスキー刊、柴田文彦著

(38)「もうひとつのMacintosh物語」毎日コミュニケーションズ刊、MacFan編集部編、我孫子竜也取材・文

(39)「スティーブ・ジョブズ 偶像復活」東洋経済新報社刊、ジェフリー・S・ヤング/ウィリアム・L・サイモン著、井口耕二訳

(40)「林檎の樹の下で~アップル日本上陸の軌跡」毎日コミュニケーションズ刊、斎藤由多加著

さて、申し上げるまでもなくお勧めの書籍はこの他にも多々ある。あの著名な1冊が入っていない…と訝しがる方もおられるかも知れないが、これはあくまでAppleテクノロジー研究所がパーソナルコンピュータを中心に、Appleならびにその製品たちをより良く知るため、そして広くアートや写真といったテーマに関して実際に読了した上でのお勧めの本を選んでみた結果である。そして私自身折に触れ、これらの本を読み返し、あるいは資料として活用しているものだ。
1冊毎の書評は載せられないが正直選択に迷ったものもあるものの切りの良いところで納めなければならないためご覧のような結果とした。
最後に説教めいたことを申し上げるが、本は決して一度丁寧に読んだからといって理解できたとか理解できない等と結論づけるものではない。必要な時、読んでみたいとき何度でもページを開くことが大切なように思う。1冊の本はその時期その時期で貴方に与えるインパクトは違ってくるに違いないし繰り返して読むことこそ書籍の書籍たる所以であり価値でもある。大げさにいえば人と同じように1冊の本との出会いは人生を変えるきっかけを作ってくれることもあるのだ。
人生でいかによい本と巡り会えるか、そしてそれがいかに大切なことなのかにお気づきのとき、1冊の本が決して単なる印刷物の集まりではなかったことに思い至るに違いない。
今の時期は進学や新社会人となった若い方々が目立つ時期だ。通勤時間に電車に乗れば見るからに場離れしていない男女も目立つ…。しかし月並みな物言いながらこれからの世界を担うそうした人々には是非沢山の本を読んでいただきたいと願う…。なぜなら人は自分が置かれている立場においてしか物事を経験・体験ができないものだが、書籍だけではないものの良書は単に知識を増やすということだけでなく人生を豊かにしてくれるものだと信じているからだ。
たまたまこうした時期にとある大学の先生からAppleを始めとするパーソナルコンピュータ、あるいはアートや写真までを包括した関連図書のお勧めを聞きたいという依頼をいただいたのでまとめていた所だったので、それを些か手直ししたものだ…。
無論紙ベースの書籍だけが有益というわけではなく、現代はDVDや電子書籍でも一読しておくべきものは多々あるが、今回は取り急ぎAppleテクノロジー研究所としてその内容の一部だとしても有益だと考え常に手元に置いている書籍の中から40冊を選んでご紹介してみた。ただし手前味噌な選択もあれば少々偏った選択も見受けられると思うし、多くの書籍はすでに絶版だったりして入手しにくいものもある。しかし図書館を利用することは勿論、まだまだ丹念に追えば状態の良い古書が手に入る可能性も大なので、今のうちに機会があったら是非眼を通しておくことをお勧めしたい。
とはいえどのような本でもその内容を100%鵜呑みにしてはならない。沢山の本を読み、ネットで調べ、先達の方々に教えてもらい、自身で咀嚼しているうちに真実が浮き上がってくるに違いない。当初は真意が不明であっても複数の情報が後から絡み合ってひとつの明確な姿を見せる場合も多々あるものだ。無論よい意味で反論や批判精神を養うことも大切だしそれが…僭越ながら学問の面白さだと思う。
本来ならそれぞれの書籍の解説をしたいところだが、量が多いこともあり煩雑になるので各書籍の表紙と本ブログに何らかの形で登場させたケースを記憶しているものにはリンクを貼っておくことにした。なお以下の本はすべて日本語で読めるものばかりだが順番は順不同であり作為はない。
(1)「パソコン革命の英雄たち~ハッカーズ25年の功績~」マグロウヒルズ刊、P.フライバーガー/Mスワイン著、大田一雄訳

(2)「パウル・クレー手稿 ~ 造形理論ノート」美術公論社刊、パウル・クレー著、西田秀穂訳

(3)「眼の劇場」工作舎刊、松岡正剛著

(4)「映画の考古学」フィルムアート社刊、C・W・ツェーラム著、月尾嘉男訳

(5)「日本語大博物館」ジャストシステム刊、紀田順一郎著

(6)「FAX交遊録 Macの達人」技術評論社刊、紀田順一郎/松田純一著

(7)「誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論」新曜社刊、D・A・ノーマン著、野島久雄訳

(8)「バベッジのコンピュータ」筑摩書房刊、新戸雅章著

(9)「ハッカーズ」工学社刊、スティーブン・レビー著、古橋芳恵・松田信子訳

(10)「パソコン創世記」TBSブリタニカ刊、冨田倫生著

(11)「マイクロコンピュータの誕生~わが青春の4004」岩波書店刊、嶋正利著

(12)「アラン・ケイ」アスキー出版局刊、浜野保樹監修/鶴岡雄二訳

(13)「甦るチューリング~コンピュータ科学に残された夢」NTT出版刊、星野力著

(14)「ブーストラップ~人間の知的進化を目指して」コンピュータエージ社刊、テリー・バーデニ著、森田哲訳

(15)「未来をつくった人々~ゼロックス・パロアルト研究所とコンピュータエイジの黎明」毎日コミュニケーションズ刊、マイケル・ヒルツィック著、エ・ビスコム・テック・ラボ監訳、鴨澤眞夫訳

(16)「マッキントッシュ伝説」アスキー出版局刊、斎藤由多加著

(17)「マッキントッシュ物語~僕らを変えたコンピュータ」翔泳社刊、スティーブン・レヴィ著、武舎広幸訳

(18)「写真論」晶文社刊、スーザン・ソンタグ著、近藤耕人訳

(19)「アップル・コンフィデンシャル 2.5J 上・下」アスペクト刊、オーウェン・W・リンツメイヤー+林信行著、武舎広幸・武舎るみ翻訳協力

(20)「Apple Design 日本語版」AXIS刊、ポール・クンケル著、リック・イングリッシュ写真、大谷和利訳

(21)「Photographers フォトグラファーズ」作品社刊、飯沢耕太郎著

(22)「コンサルタントの秘密~技術アドバイスの人間学」共立出版刊、G・M・ワインバーグ著、木村泉訳

(23)「人月の神話~狼人間を撃つ銀の弾はない」アドソンウエスレイ刊、フレデリック・P・ブルックス, Jr著、滝沢徹・牧野祐子・富澤昇訳

(24)「ジョブズ伝説」三五館刊、高木利弘著

(25)「アップルのデザイン~ジョブズは”究極”をどう生み出したのか」日経BP社刊、日経デザイン編

(26)「スティーブ・ジョブズ1995 ロスト・インタビュー」講談社刊、MOVIE PROJECT編

(27)「レボリューション・イン・ザ・バレー~開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏」オライリージャパン刊、アンディ・ハーツフェルド著、柴田文彦訳

(28)「ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ」集英社インターナショナル刊、ケイレブ・メルビー原作、ジェス3作画、柳田由紀子訳

(29)「メディアの考古学」工業調査会刊、橋本典明著

(30)「取り逃がした未来〜世界初のパソコン発明をふいにしたゼロックスの物語」日本評論社刊、ダグラス・K・スミス/ロバート・C・アレキサンダー著、山崎賢治訳

(31)「僕らのパソコン30年史~温故知新-パソコンはあなたが見知っているよりずっと深い」SE編集部編著

(32)「コンピュータ帝国の興亡」アスキー出版局刊、ロバート・X・クリンジリー著、藪暁彦訳

(33)「エデンの西~アップルコンピュータの野望と相剋 上・下」サイマル出版会刊、フランク・ローズ著、渡辺敏訳

(34)「実録!天才発明家」アスキー出版局刊、ケネス・A・ブラウン著、鶴岡雄二訳

(35)「レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画論」北宋社刊、加藤朝鳥訳

(36)「アンディ・ウォーホル」リブロポート刊、日向あき子著

(37)「MacOS進化の系譜」アスキー刊、柴田文彦著

(38)「もうひとつのMacintosh物語」毎日コミュニケーションズ刊、MacFan編集部編、我孫子竜也取材・文

(39)「スティーブ・ジョブズ 偶像復活」東洋経済新報社刊、ジェフリー・S・ヤング/ウィリアム・L・サイモン著、井口耕二訳

(40)「林檎の樹の下で~アップル日本上陸の軌跡」毎日コミュニケーションズ刊、斎藤由多加著

さて、申し上げるまでもなくお勧めの書籍はこの他にも多々ある。あの著名な1冊が入っていない…と訝しがる方もおられるかも知れないが、これはあくまでAppleテクノロジー研究所がパーソナルコンピュータを中心に、Appleならびにその製品たちをより良く知るため、そして広くアートや写真といったテーマに関して実際に読了した上でのお勧めの本を選んでみた結果である。そして私自身折に触れ、これらの本を読み返し、あるいは資料として活用しているものだ。
1冊毎の書評は載せられないが正直選択に迷ったものもあるものの切りの良いところで納めなければならないためご覧のような結果とした。
最後に説教めいたことを申し上げるが、本は決して一度丁寧に読んだからといって理解できたとか理解できない等と結論づけるものではない。必要な時、読んでみたいとき何度でもページを開くことが大切なように思う。1冊の本はその時期その時期で貴方に与えるインパクトは違ってくるに違いないし繰り返して読むことこそ書籍の書籍たる所以であり価値でもある。大げさにいえば人と同じように1冊の本との出会いは人生を変えるきっかけを作ってくれることもあるのだ。
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