ラテ飼育格闘日記(385)
ラテ関連の写真を整理していると時間があっという間に過ぎていく。どれもこれも当然のことながらラテの姿をひたすら追った写真ばかりなのだが、そこは必然的に7年以上にわたる時間経過とオトーサンたちの生活の記録が映り込んでいるからだ。そして日々一緒に過ごしていると分かりにくいが、数年前の写真を見ると我が娘にもかなり変化があることに驚かされる。
オトーサンたちも歳をとったがラテもそれなりの変化があることは明白だ。無論身体が大きくなったのは当然としても、まずは表情が豊かになり笑顔が多くなったように思う。
もともとラテを一時預かりしてくださっていたボランティアの方曰く「感情豊かで大げさなワンコですから騙されないように…」と冗談半分に言われたことがあるほどなのだ。多くのワンコを保護し一時預かりした経験を持っている方の物言いなので事実だと考えているが、それにしても最初の2年くらいまでの表情と現在のそれとは大きく違っている。

※ラテの表情もなかなか貫禄が出てきた(笑)。これは少し不満がある表情だ
オトーサンたちも夢中で気がつかなかったが、ラテから見れば新しい住処と新しい飼い主が果たして信頼すべきものなのかどうか、不安で仕方がなかったのではないだろうか。その疑心暗鬼が時々の表情に出ている…。
オトーサンの所に来た際にラテは生後6ヶ月(推定)と診断されていたが、それまでの間短い間とはいえノラを経験し、かつ幸い保護されたものの一時預かりの家や里親会に出るためにこれまた別のボランティアの方に預けられるなどなど、落ち着いた環境ではなかったと思われる。だからオトーサンの所に連れてこれらた際にもまたいつかパートナーが変わるのかも知れないといった不安な心情を持っていたのかも知れない。
また回りのワンコたちもそうだが、この7年の間で毛並みの色もかなり違ってきた…。具体的にいえばマズルはこの1年半くらいでかなり白くなってきたことがわかる。これは加齢によるものだと理解しているが、身体全体にも変化がある。
一言で言えば真っ黒な体毛が少なくなってきた。無論これも加齢による変化のひとつなのだろうが、マズルと比較して白髪が目立つということではなく、黒い毛が目立たなくなったというべきか…。

※オトーサン!アタシは絶対階段降りないからね!と抵抗する...
なにしろ当初、首回りにあるたてがみのような部分は先端部位まで真っ黒だったため、トリミングを怠り伸びてくるとまるで鍾馗様の髭みたいに思えるほどだったが、いまでは同じように伸びても印象がまったく違うのである(笑)。
勿論変化したのは毛並みや表情だけではなく日常の行動や態度にも大きな変化があったのも事実だ。これはラテだけでなくどのようなワンコでも同様だと思うが、飼い主との信頼関係が築けた後にはステージが変わったと思うほどの変化がある。
まず気づくのは繰り返すが笑顔が多くなることだろうか。そして表情と態度、吠え声というか声の出し方でなにを言いたいのかが分かるようになってくるのも面白い。この事はオトーサンたちがラテの行動やらから意味を読み取ることができるようになったことと同時に、いやそれ以上にラテがオトーサンたちの言動に馴染んだということなのかも知れない。
去年の秋にラテにとって住処が変わったものの、寝起きの時間感覚やらはこの7年間同じだったからラテにも快適に生活するコツのようなものが身についたようにも思う。
例えば一番手近で日々感心することはラテの水の飲み方だ…。
いやな言葉だが「犬畜生」といった言われ方をすることもあるワンコは一般的に後先など考えることもなく、食べたいときに食べ、排泄したいときにするという人間から見て知恵とか配慮などとは無縁の動物だと思われていた感もある。しかしワンコが家犬として飼われるようになるとまず覚えなければならないことは排泄のタイミングと場所だ。勿論子犬が初めての場所に連れてこられてすぐに完璧に我々飼い主の都合を求める方が間違っている。だから当初は粗相もするだろうが、ほとんどのワンコはすぐに排泄の場所を覚えるし、生活のリズムも学習するはずだ。

※結局はオトーサンに抱っこで強制退去となる(笑)
オトーサンが驚いたのはラテの水の飲み方だった。前記したようにワンコなど喉が渇けば後先のことなど考えずに水をがぶ飲みするものだと漠然と考えていた。確かに我が家に来てから2年近くはオシッコも室内のシートでしたし、粗相したのは1回ほどしかなかった。だから確かに飲みたいときに飲み、したいときにはシートでしていたが、どういう訳か次第に室内のシートでオシッコをしなくなってしまった…。
これは正直よいことではない。その後もシートはいつもの場所に設置しておいたものの役に立つことはなかった。
その変化はラテの水の飲み方にも大きな影響をもたらし、オトーサンを驚かせることになる。なぜなら一日の生活リズムに合わせ、その時々の応変に対処し水を飲むようになったからである。
水を飲むタイミングはいくつかあるが、一番多いのは食事の後だ。ラテの食事は日により前後するが、朝は8時から9時頃そして夕飯は18時から20時ほどの間になる。だとすれば基本として夕方の散歩時に外で排泄を済ませた後は翌朝の散歩のときまで待たなければならないことになる。

※機嫌が良いと絶妙なタイミングで笑顔をふりまく...
その際ラテは寝ている間、冬場の乾燥した空気の中でも寝場所の隣に常備している水を飲もうとはしない…。
夜中に喉や口内が乾くのだろう、舌を動かし唾液で口内を湿らす音をさせても水は飲まないのだ。無論それは翌朝の散歩までオシッコをしないという決意の表れに違いない。
ちなみにたまに水を飲みに行ったかと注視しているとピチャピチャと水音はしたものの容器の水はほとんど減っていない。減ってはいないが汚れてはいるので明らかに口内を湿らせ濯いだだけなのだ。

※帰宅し玄関で温和な表情を見せる
とはいえやはり我慢できるとしても身体に良くないと考え、最近では夜半前にラテを外に出そうとリードを持って誘うようにしている。しかしそのほとんどは「行かない!」と座り込んでオトーサンの勧めを拒否するが、たまに素直に従うときもある。そんなときものの数分でオシッコだけして戻ってくるわけだが、簡単に肉球などを拭いた後、真っ先に水のあるところにいき本格的にがぶ飲みする(笑)。
こうした配慮は日中にもあり、朝の散歩の次に外に出られるのは夕刻だ。したがって午後はあまり水を飲まないようにしているが、オトーサンたちが散歩の支度を始めるとそろそろ外に出られると安心するのだろう、水を飲み始める。
これらは明らかに何も考えていない行為ではない。現在と近未来すなわちこれからの行動を考えた上で水を飲むか我慢するかを我々同様に配慮していることが伺える。
たかが水の飲み方ではないかと笑われるかも知れない。しかし水の飲み方ひとつにこれだけの判断力があるとすれば他の行為にもそれなりの判断をしていると考えるのは自然なことだ。
ラテは何も考えず、その瞬間瞬間だけを生きているのではない証拠でもある。
オトーサンたちも歳をとったがラテもそれなりの変化があることは明白だ。無論身体が大きくなったのは当然としても、まずは表情が豊かになり笑顔が多くなったように思う。
もともとラテを一時預かりしてくださっていたボランティアの方曰く「感情豊かで大げさなワンコですから騙されないように…」と冗談半分に言われたことがあるほどなのだ。多くのワンコを保護し一時預かりした経験を持っている方の物言いなので事実だと考えているが、それにしても最初の2年くらいまでの表情と現在のそれとは大きく違っている。

※ラテの表情もなかなか貫禄が出てきた(笑)。これは少し不満がある表情だ
オトーサンたちも夢中で気がつかなかったが、ラテから見れば新しい住処と新しい飼い主が果たして信頼すべきものなのかどうか、不安で仕方がなかったのではないだろうか。その疑心暗鬼が時々の表情に出ている…。
オトーサンの所に来た際にラテは生後6ヶ月(推定)と診断されていたが、それまでの間短い間とはいえノラを経験し、かつ幸い保護されたものの一時預かりの家や里親会に出るためにこれまた別のボランティアの方に預けられるなどなど、落ち着いた環境ではなかったと思われる。だからオトーサンの所に連れてこれらた際にもまたいつかパートナーが変わるのかも知れないといった不安な心情を持っていたのかも知れない。
また回りのワンコたちもそうだが、この7年の間で毛並みの色もかなり違ってきた…。具体的にいえばマズルはこの1年半くらいでかなり白くなってきたことがわかる。これは加齢によるものだと理解しているが、身体全体にも変化がある。
一言で言えば真っ黒な体毛が少なくなってきた。無論これも加齢による変化のひとつなのだろうが、マズルと比較して白髪が目立つということではなく、黒い毛が目立たなくなったというべきか…。

※オトーサン!アタシは絶対階段降りないからね!と抵抗する...
なにしろ当初、首回りにあるたてがみのような部分は先端部位まで真っ黒だったため、トリミングを怠り伸びてくるとまるで鍾馗様の髭みたいに思えるほどだったが、いまでは同じように伸びても印象がまったく違うのである(笑)。
勿論変化したのは毛並みや表情だけではなく日常の行動や態度にも大きな変化があったのも事実だ。これはラテだけでなくどのようなワンコでも同様だと思うが、飼い主との信頼関係が築けた後にはステージが変わったと思うほどの変化がある。
まず気づくのは繰り返すが笑顔が多くなることだろうか。そして表情と態度、吠え声というか声の出し方でなにを言いたいのかが分かるようになってくるのも面白い。この事はオトーサンたちがラテの行動やらから意味を読み取ることができるようになったことと同時に、いやそれ以上にラテがオトーサンたちの言動に馴染んだということなのかも知れない。
去年の秋にラテにとって住処が変わったものの、寝起きの時間感覚やらはこの7年間同じだったからラテにも快適に生活するコツのようなものが身についたようにも思う。
例えば一番手近で日々感心することはラテの水の飲み方だ…。
いやな言葉だが「犬畜生」といった言われ方をすることもあるワンコは一般的に後先など考えることもなく、食べたいときに食べ、排泄したいときにするという人間から見て知恵とか配慮などとは無縁の動物だと思われていた感もある。しかしワンコが家犬として飼われるようになるとまず覚えなければならないことは排泄のタイミングと場所だ。勿論子犬が初めての場所に連れてこられてすぐに完璧に我々飼い主の都合を求める方が間違っている。だから当初は粗相もするだろうが、ほとんどのワンコはすぐに排泄の場所を覚えるし、生活のリズムも学習するはずだ。

※結局はオトーサンに抱っこで強制退去となる(笑)
オトーサンが驚いたのはラテの水の飲み方だった。前記したようにワンコなど喉が渇けば後先のことなど考えずに水をがぶ飲みするものだと漠然と考えていた。確かに我が家に来てから2年近くはオシッコも室内のシートでしたし、粗相したのは1回ほどしかなかった。だから確かに飲みたいときに飲み、したいときにはシートでしていたが、どういう訳か次第に室内のシートでオシッコをしなくなってしまった…。
これは正直よいことではない。その後もシートはいつもの場所に設置しておいたものの役に立つことはなかった。
その変化はラテの水の飲み方にも大きな影響をもたらし、オトーサンを驚かせることになる。なぜなら一日の生活リズムに合わせ、その時々の応変に対処し水を飲むようになったからである。
水を飲むタイミングはいくつかあるが、一番多いのは食事の後だ。ラテの食事は日により前後するが、朝は8時から9時頃そして夕飯は18時から20時ほどの間になる。だとすれば基本として夕方の散歩時に外で排泄を済ませた後は翌朝の散歩のときまで待たなければならないことになる。

※機嫌が良いと絶妙なタイミングで笑顔をふりまく...
その際ラテは寝ている間、冬場の乾燥した空気の中でも寝場所の隣に常備している水を飲もうとはしない…。
夜中に喉や口内が乾くのだろう、舌を動かし唾液で口内を湿らす音をさせても水は飲まないのだ。無論それは翌朝の散歩までオシッコをしないという決意の表れに違いない。
ちなみにたまに水を飲みに行ったかと注視しているとピチャピチャと水音はしたものの容器の水はほとんど減っていない。減ってはいないが汚れてはいるので明らかに口内を湿らせ濯いだだけなのだ。

※帰宅し玄関で温和な表情を見せる
とはいえやはり我慢できるとしても身体に良くないと考え、最近では夜半前にラテを外に出そうとリードを持って誘うようにしている。しかしそのほとんどは「行かない!」と座り込んでオトーサンの勧めを拒否するが、たまに素直に従うときもある。そんなときものの数分でオシッコだけして戻ってくるわけだが、簡単に肉球などを拭いた後、真っ先に水のあるところにいき本格的にがぶ飲みする(笑)。
こうした配慮は日中にもあり、朝の散歩の次に外に出られるのは夕刻だ。したがって午後はあまり水を飲まないようにしているが、オトーサンたちが散歩の支度を始めるとそろそろ外に出られると安心するのだろう、水を飲み始める。
これらは明らかに何も考えていない行為ではない。現在と近未来すなわちこれからの行動を考えた上で水を飲むか我慢するかを我々同様に配慮していることが伺える。
たかが水の飲み方ではないかと笑われるかも知れない。しかし水の飲み方ひとつにこれだけの判断力があるとすれば他の行為にもそれなりの判断をしていると考えるのは自然なことだ。
ラテは何も考えず、その瞬間瞬間だけを生きているのではない証拠でもある。
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