ラテ飼育格闘日記(389)
散歩途中の緑が深くなり、雑草の背丈もだいぶ伸びてきている。また天気の良い日は日射しも強く感じられ気温も上昇気味で早くも夏日になる日も出てきた。そんな季節になったからか、例年のこととはいえラテは散歩途中でしばしば立ち止まり、腹ばいになって「歩きたくない」と主張し始めている…。
散歩には行きたいのだが、特に帰り道は疲れもあるのだろう…気温が上昇してくると目立って歩くのが嫌になるらしい。しかし歩かなければ帰れないし、そうした反抗がたまたまなら良いがピーク時はものの数メートル歩く毎に腹ばいになったりお座りしてオトーサンが引くリードに反抗するのだから困ってしまう。

※そろそろ歩くのが面倒になってきた気温なのだろうか…
確かにラテもすでに若くはないから疲れも感じるときもあるだろうが、家から出るときには走り出すほど元気なくせに帰り道は歩くのを嫌がるというのでは始末が悪い。
たまたまならオトーサンが抱き上げてしばらくは抱っこしたまま進むが、19Kgもの体重があるラテを抱っこしてそうそう長距離歩けるほどオトーサンには体力がない(笑)。しかしそんなことはお構いなしにオトーサンがリードを引くとオトーサンの足に両前足を上げて抱っこを要求する…。すでに1度の散歩時に3度も抱き上げるという時があり、オカーサンに「甘い!」とたしなめられている(笑)。

※オトーサンと笑顔でアイコンタクト!
抱っこといってもいわゆるワンコの身体を横抱きに持ち上げるのではなく、ラテの胸と腹をオトーサンの胸に合わせ、ラテの左右の前脚はちょうど子供が親に抱っこするようにその両肩にかける形になる。したがってオトーサンはラテのお尻を右手で支え、左手でラテの腰や背を押さえて落ちないようにしている…。
この人間の子供を抱くような抱き上げ方だからこそバランスもよいので何とか抱っこができるのだが、小型犬ならいざ知らず中型犬…それもかなり大きいのを抱きながら嬉々と頬ずりしながら歩くオヤジを、自転車ですれ違う人の中には見るからに軽蔑した表情をする人もいる(笑)。
確かに奇妙なシーンなのかも知れないが、オトーサンはそんな他人の目を意識するほど柔ではないのでこれ見よがしにラテにチューをせまったりする(笑)。まあ、ラテは抱っこされている割にはオトーサンのチューを嫌がるという親不孝な娘なのだが…。
とはいえワンコ好きの人からは「珍しいですね、その抱き方!」とか「どうやってその抱き癖をつけたんですか?」などと聞かれることもある。
しかしこの抱き方はオトーサンが好んで始めたわけではないのである。

※こんな感じでラテはオトーサンにしがみつく(笑)
なにしろオトーサンはラテを我が家に迎えた際にワンコのことは何一つ知らなかった。だからと本屋で手当たり次第に6冊ほどワンコの飼育や訓練に関する本を買い込んで読み始めたほどのビギナーだったからワンコの抱き方がどうの、こう抱くべきだ…といった知識はまったく持っていなかったのである。実はこの抱き方…ラテが要求したものなのだ。
それはラテと散歩を始めてそんなに日が経っていないかったある日、最初の本格的な雨を経験した時のことだった。
雨の日の散歩は今でもなかなか大変だが、慣れないオトーサンは万全の準備をして外に出たはずだったもののリードを引きつつ傘を差し、かつ前方の視界を常に確認しなければと神経を使っていた。
それにその頃のラテは道端に落ちているものは何でも口に入れてみようと好奇心一杯の子犬だったからオトーサンの神経は張り詰めていた。
舗装された道端にはポイ捨てのタバコの吸い殻、コンビニ弁当の食べ残し、ガラス瓶が割れた跡、ビニール袋、そして時にはワンコの飼い主が放置した落とし物がそのまま残っていたりする。無神経に歩いていてはそのほとんどをラテは口に入れかねないし、事実少なからず口に入れたこともあったのでオトーサンは前を確認しつつ、危ういものが落ちていないかを注視しながら歩いていた。
雨は無情にも本降りであり、桜の並木道のあちらこちらには水たまりが出来ている。
その日、オトーサンの靴はすでに雨水が入り気持ちが悪かったが、散歩はまだ目的の公園にたどり着いてはいなかった。正直「嗚呼、雨の日の散歩はきつくて嫌だなあ」などと考えながら歩いていた感もあったが、ふとそれまで軽快に歩いていたラテが立ち止まってオトーサンのリードを引いたのである。
何事かと思って前方を再確認すると舗装が陥没したエリアがあり、かなり広い範囲…それも数センチの深さの水たまりが我々の行く手を塞ぐように出来ていたのだった。ラテはその水たまりの数十センチ前で立ち止まっていたわけで、オトーサンは「なるほど、この水たまりに入り込むのは嫌なのだろう」と考え、6メートルほどの幅の道だからちょっと迂回すれば済むと思いつつ、この機会だからと後ろを確認し、人気がないのを幸いに水で濡れた靴の内側をタオルで拭き少しでも快適にしようと傘を肩にかけて座り込んだ…。
そのときオトーサンは思いもかけない事を目にしたのである。それラテが後ろ足で立ち上がり両前足の左右をオトーサンの両肩に乗せて力を入れ、身体を近づけてきたのだった。ワンコについての知識は疎くてもこの場面のその態度はどう考えても「抱っこして!」と要求しているとしか思われなかった。
それまでワンコをこんな形で抱いたこともないし抱けるとも思っていなかったオトーサンは驚いたと同時にワクワクした気持ちになった。まだ我が家に来たばかりだし、オトーサンたちにも完全に気を許してはいないだろうと考えていたのにラテの方から抱っこの要求をしたのだから…。
勿論オトーサンは靴のグチャグチャも、傘を十分に差せないことも、そしてラテが雨で濡れていたことなどかまわずに我が娘を抱き上げた。その頃の体重は9Kg強だったから現在よりずっと軽かったし体長も小さかったから抱きやすかったはずだ。

※我が家に来て1ヶ月足らずのラテ(2007年1月撮影)
少々気恥ずかしさもあったが、オトーサンはそれまでの鬱々として気持ちは晴れ、ラテの体温と鼓動を感じながら数十メートル抱っこしたままニコニコ顔で歩いた。
これがラテを今のように抱っこし始めたきっかけなのである。いわばラテが好んで仕掛けてくれた抱き方でありオトーサンが強要したり訓練したわけではないのである。
だから…いまでもラテの抱っこ要求には弱いのだ(笑)。
散歩には行きたいのだが、特に帰り道は疲れもあるのだろう…気温が上昇してくると目立って歩くのが嫌になるらしい。しかし歩かなければ帰れないし、そうした反抗がたまたまなら良いがピーク時はものの数メートル歩く毎に腹ばいになったりお座りしてオトーサンが引くリードに反抗するのだから困ってしまう。

※そろそろ歩くのが面倒になってきた気温なのだろうか…
確かにラテもすでに若くはないから疲れも感じるときもあるだろうが、家から出るときには走り出すほど元気なくせに帰り道は歩くのを嫌がるというのでは始末が悪い。
たまたまならオトーサンが抱き上げてしばらくは抱っこしたまま進むが、19Kgもの体重があるラテを抱っこしてそうそう長距離歩けるほどオトーサンには体力がない(笑)。しかしそんなことはお構いなしにオトーサンがリードを引くとオトーサンの足に両前足を上げて抱っこを要求する…。すでに1度の散歩時に3度も抱き上げるという時があり、オカーサンに「甘い!」とたしなめられている(笑)。

※オトーサンと笑顔でアイコンタクト!
抱っこといってもいわゆるワンコの身体を横抱きに持ち上げるのではなく、ラテの胸と腹をオトーサンの胸に合わせ、ラテの左右の前脚はちょうど子供が親に抱っこするようにその両肩にかける形になる。したがってオトーサンはラテのお尻を右手で支え、左手でラテの腰や背を押さえて落ちないようにしている…。
この人間の子供を抱くような抱き上げ方だからこそバランスもよいので何とか抱っこができるのだが、小型犬ならいざ知らず中型犬…それもかなり大きいのを抱きながら嬉々と頬ずりしながら歩くオヤジを、自転車ですれ違う人の中には見るからに軽蔑した表情をする人もいる(笑)。
確かに奇妙なシーンなのかも知れないが、オトーサンはそんな他人の目を意識するほど柔ではないのでこれ見よがしにラテにチューをせまったりする(笑)。まあ、ラテは抱っこされている割にはオトーサンのチューを嫌がるという親不孝な娘なのだが…。
とはいえワンコ好きの人からは「珍しいですね、その抱き方!」とか「どうやってその抱き癖をつけたんですか?」などと聞かれることもある。
しかしこの抱き方はオトーサンが好んで始めたわけではないのである。

※こんな感じでラテはオトーサンにしがみつく(笑)
なにしろオトーサンはラテを我が家に迎えた際にワンコのことは何一つ知らなかった。だからと本屋で手当たり次第に6冊ほどワンコの飼育や訓練に関する本を買い込んで読み始めたほどのビギナーだったからワンコの抱き方がどうの、こう抱くべきだ…といった知識はまったく持っていなかったのである。実はこの抱き方…ラテが要求したものなのだ。
それはラテと散歩を始めてそんなに日が経っていないかったある日、最初の本格的な雨を経験した時のことだった。
雨の日の散歩は今でもなかなか大変だが、慣れないオトーサンは万全の準備をして外に出たはずだったもののリードを引きつつ傘を差し、かつ前方の視界を常に確認しなければと神経を使っていた。
それにその頃のラテは道端に落ちているものは何でも口に入れてみようと好奇心一杯の子犬だったからオトーサンの神経は張り詰めていた。
舗装された道端にはポイ捨てのタバコの吸い殻、コンビニ弁当の食べ残し、ガラス瓶が割れた跡、ビニール袋、そして時にはワンコの飼い主が放置した落とし物がそのまま残っていたりする。無神経に歩いていてはそのほとんどをラテは口に入れかねないし、事実少なからず口に入れたこともあったのでオトーサンは前を確認しつつ、危ういものが落ちていないかを注視しながら歩いていた。
雨は無情にも本降りであり、桜の並木道のあちらこちらには水たまりが出来ている。
その日、オトーサンの靴はすでに雨水が入り気持ちが悪かったが、散歩はまだ目的の公園にたどり着いてはいなかった。正直「嗚呼、雨の日の散歩はきつくて嫌だなあ」などと考えながら歩いていた感もあったが、ふとそれまで軽快に歩いていたラテが立ち止まってオトーサンのリードを引いたのである。
何事かと思って前方を再確認すると舗装が陥没したエリアがあり、かなり広い範囲…それも数センチの深さの水たまりが我々の行く手を塞ぐように出来ていたのだった。ラテはその水たまりの数十センチ前で立ち止まっていたわけで、オトーサンは「なるほど、この水たまりに入り込むのは嫌なのだろう」と考え、6メートルほどの幅の道だからちょっと迂回すれば済むと思いつつ、この機会だからと後ろを確認し、人気がないのを幸いに水で濡れた靴の内側をタオルで拭き少しでも快適にしようと傘を肩にかけて座り込んだ…。
そのときオトーサンは思いもかけない事を目にしたのである。それラテが後ろ足で立ち上がり両前足の左右をオトーサンの両肩に乗せて力を入れ、身体を近づけてきたのだった。ワンコについての知識は疎くてもこの場面のその態度はどう考えても「抱っこして!」と要求しているとしか思われなかった。
それまでワンコをこんな形で抱いたこともないし抱けるとも思っていなかったオトーサンは驚いたと同時にワクワクした気持ちになった。まだ我が家に来たばかりだし、オトーサンたちにも完全に気を許してはいないだろうと考えていたのにラテの方から抱っこの要求をしたのだから…。
勿論オトーサンは靴のグチャグチャも、傘を十分に差せないことも、そしてラテが雨で濡れていたことなどかまわずに我が娘を抱き上げた。その頃の体重は9Kg強だったから現在よりずっと軽かったし体長も小さかったから抱きやすかったはずだ。

※我が家に来て1ヶ月足らずのラテ(2007年1月撮影)
少々気恥ずかしさもあったが、オトーサンはそれまでの鬱々として気持ちは晴れ、ラテの体温と鼓動を感じながら数十メートル抱っこしたままニコニコ顔で歩いた。
これがラテを今のように抱っこし始めたきっかけなのである。いわばラテが好んで仕掛けてくれた抱き方でありオトーサンが強要したり訓練したわけではないのである。
だから…いまでもラテの抱っこ要求には弱いのだ(笑)。
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