コンセントに差すだけでリフレッシュする乾燥剤「モバイルドライ MD-2」を手にする
今年は例年以上に湿度に注意を払うようになった。すでにレポートしたように我が研究所の片隅には本格的な防湿庫を備えることになったので取り急ぎデジタルカメラや一部の精密機器、記録メディアなどの保管は万全となった。しかし実態は小型の防湿庫のひとつやふたつがあっても大切な資料の保管を考慮すると理想にはほど遠いのが現実だ…。
さすがに本格的な防湿庫は信頼性が高い。1週間ほど使ってきたが室内の湿度のいかんに関わらず、防湿庫内の湿度は設定に従い37%前後をキープしている。
理想は押し入れとか物入れ全体がこの種の保湿庫になっていることだが、それは残念ながら望めないのでコストや手間を含めてできる限りの範囲で資料の保管を考えていく必要がある。勿論そのためには過度な湿気防止とカビに気を付ける必要があるわけだ。
これまでにも万全とは言えないが、乾燥剤をガラス戸付きの書棚などに入れるなどの気遣いはしてきたが、書籍やカタログ等の紙類の他にも紙焼きの写真、大量のフロッピーディスク、ビデオテープ、カセットテープ、CD/DVDメディアなどなどもともと古いものでもありカビを防止したいアイテムは多い…。
勿論そのすべてを理想的な環境下で保存できるほどスペースも予算もないが、優先順位を考慮し限られたアイテムだけでも大きめのドライボックスに収納して適切な湿度管理をしようと考えてきた。ただし安価だとはいえ一般の乾燥剤を使い、適宜交換するのはいささか面倒でゴミも出る…。よい策はないかと考えていたところ、先に専用防湿庫を求めた際に知った東洋リビング社の「モバイルドライ MD-2」という製品が気になったので入手してみた。

※東洋リビング(株)製「モバイルドライ MD-2」パッケージ
この手の製品に関して予備知識もなかったから、最初どんな仕組みのものなのかがピンとこなかった。しかし確認した範囲ではなかなか合理的な製品に思える。
要するに「モバイルドライ MD-2」の仕組みはこうだ…。
本体には強力な乾燥剤と半導体ヒーターが組み込まれている。勿論乾燥剤は湿気を吸収するためのものだが当然ながら水分が乾燥剤に吸着するとそれ以上の働きはできなくなる。そこで「モバイルドライ MD-2」に装備されているスライド型電源プラグをコンセントに差し込むことで加熱し乾燥剤に付着した水分を強制的に蒸発させ機能を再生させる…というものなのだ。

※電源プラグが内蔵されている
半導体ヒーターは加熱時の温度を自動制御し安全だというし、何度でも繰り返し使用が可能だという。
ところで「モバイルドライ MD-2」のサイズだが、W116×H76×D33mmとちょっとした小型ハードディスクケースのような大きさだ。そして使い方もいたって簡単…。

※「モバイルドライ MD-2」のサイズ確認のためApple Magic Mouseと比較
まずフロントにあるインジケータとなる窓から乾燥剤の色が確認できるようになっている。これがピンク色だとリフレッシュが必要なことを示している。買った当初は当然ほぼピンク色か紫色になっているはずだ。
本体サイドのスライドボタンで電源プラグを押し出し、コンセントに差して約2時間~4時間ほど経つとインジケータの色が紫を経て青色に変化する。青になったら乾燥剤が十分乾燥しリフレッシュが完了したことを示すわけで、コンセントから外し本体の熱を冷ましてから密閉容器などに収納すればよい。

※インジケーターの色変化例。左はリフレッシュ前のピンク色だが約4時間通電で右のように青色となった
1回のリフレッシュで「モバイルドライ MD-2」がどれほど期間使えるかは利用環境によってまちまちだが、通電時間すなわち強制乾燥時間が多ければ密閉されたボックス内の湿度は低くなる(強力になる)し、通電時間が短いままに使えば湿度は高めになるという理屈でもある。
ただし「モバイルドライ MD-2」は加湿機能は持っていないので、大切なアイテムを守る際には密閉庫やドライボックスに別途湿度計を用意すべきだろう。
なお、メーカーの東洋リビング(株)のサイトによれば、"デジタルカメラグランプリ2014 SUMMER" の周辺機器部門「収納清掃関連アクセサリー」カテゴリーにおいてオートクリーンドライのED-CDB/CAC/CWシリーズ共々この「モバイルドライ MD-2」シリーズも金賞を受賞したとのこと。
ユーザー側の使い方も工夫は必要だが、コストパフォーマンスもよく環境にも優しい当該製品はもっと知られて良いと思う。
さすがに本格的な防湿庫は信頼性が高い。1週間ほど使ってきたが室内の湿度のいかんに関わらず、防湿庫内の湿度は設定に従い37%前後をキープしている。
理想は押し入れとか物入れ全体がこの種の保湿庫になっていることだが、それは残念ながら望めないのでコストや手間を含めてできる限りの範囲で資料の保管を考えていく必要がある。勿論そのためには過度な湿気防止とカビに気を付ける必要があるわけだ。
これまでにも万全とは言えないが、乾燥剤をガラス戸付きの書棚などに入れるなどの気遣いはしてきたが、書籍やカタログ等の紙類の他にも紙焼きの写真、大量のフロッピーディスク、ビデオテープ、カセットテープ、CD/DVDメディアなどなどもともと古いものでもありカビを防止したいアイテムは多い…。
勿論そのすべてを理想的な環境下で保存できるほどスペースも予算もないが、優先順位を考慮し限られたアイテムだけでも大きめのドライボックスに収納して適切な湿度管理をしようと考えてきた。ただし安価だとはいえ一般の乾燥剤を使い、適宜交換するのはいささか面倒でゴミも出る…。よい策はないかと考えていたところ、先に専用防湿庫を求めた際に知った東洋リビング社の「モバイルドライ MD-2」という製品が気になったので入手してみた。

※東洋リビング(株)製「モバイルドライ MD-2」パッケージ
この手の製品に関して予備知識もなかったから、最初どんな仕組みのものなのかがピンとこなかった。しかし確認した範囲ではなかなか合理的な製品に思える。
要するに「モバイルドライ MD-2」の仕組みはこうだ…。
本体には強力な乾燥剤と半導体ヒーターが組み込まれている。勿論乾燥剤は湿気を吸収するためのものだが当然ながら水分が乾燥剤に吸着するとそれ以上の働きはできなくなる。そこで「モバイルドライ MD-2」に装備されているスライド型電源プラグをコンセントに差し込むことで加熱し乾燥剤に付着した水分を強制的に蒸発させ機能を再生させる…というものなのだ。

※電源プラグが内蔵されている
半導体ヒーターは加熱時の温度を自動制御し安全だというし、何度でも繰り返し使用が可能だという。
ところで「モバイルドライ MD-2」のサイズだが、W116×H76×D33mmとちょっとした小型ハードディスクケースのような大きさだ。そして使い方もいたって簡単…。

※「モバイルドライ MD-2」のサイズ確認のためApple Magic Mouseと比較
まずフロントにあるインジケータとなる窓から乾燥剤の色が確認できるようになっている。これがピンク色だとリフレッシュが必要なことを示している。買った当初は当然ほぼピンク色か紫色になっているはずだ。
本体サイドのスライドボタンで電源プラグを押し出し、コンセントに差して約2時間~4時間ほど経つとインジケータの色が紫を経て青色に変化する。青になったら乾燥剤が十分乾燥しリフレッシュが完了したことを示すわけで、コンセントから外し本体の熱を冷ましてから密閉容器などに収納すればよい。

※インジケーターの色変化例。左はリフレッシュ前のピンク色だが約4時間通電で右のように青色となった
1回のリフレッシュで「モバイルドライ MD-2」がどれほど期間使えるかは利用環境によってまちまちだが、通電時間すなわち強制乾燥時間が多ければ密閉されたボックス内の湿度は低くなる(強力になる)し、通電時間が短いままに使えば湿度は高めになるという理屈でもある。
ただし「モバイルドライ MD-2」は加湿機能は持っていないので、大切なアイテムを守る際には密閉庫やドライボックスに別途湿度計を用意すべきだろう。
なお、メーカーの東洋リビング(株)のサイトによれば、"デジタルカメラグランプリ2014 SUMMER" の周辺機器部門「収納清掃関連アクセサリー」カテゴリーにおいてオートクリーンドライのED-CDB/CAC/CWシリーズ共々この「モバイルドライ MD-2」シリーズも金賞を受賞したとのこと。
ユーザー側の使い方も工夫は必要だが、コストパフォーマンスもよく環境にも優しい当該製品はもっと知られて良いと思う。
- 関連記事
-
- ANKER社 PowerIQ搭載40W 5ポート USB急速充電器レポート (2014/07/11)
- ANKER社の大容量モバイルバッテリー Anker Astro 3 レポート (2014/07/04)
- Legacy8080のマイコンメイン基板撮影でSV600とSnapLiteのガチンコ勝負 (2014/07/02)
- 水・雨からデジカメやガジェットを守る「Jelly Bag」レポート (2014/06/30)
- 「ATOK 2014 for Mac プレミアム」ファーストインプレッション (2014/06/25)
- コンセントに差すだけでリフレッシュする乾燥剤「モバイルドライ MD-2」を手にする (2014/06/23)
- ベクトル図案「日本/世界の伝統デザイン素材集」を購入 (2014/06/20)
- 当研究所に本格的なオートクリーニングドライ防湿庫を備えた (2014/06/16)
- TOSHIBA 小型消臭器 エアリオン・スリム デオドライザー DC-230(W)レポート (2014/06/11)
- 魅力的な 「SnapLite」の実力と限界〜iPhoneの置き方を探る (2014/06/09)
- デジタルカメラおよび機材保管用として「ドライボックス」入手 (2014/06/04)