ラテ飼育格闘日記(329)

大分暖かくなってきた。ただし気温の変化が著しいので朝晩の散歩のとき、着ていく服装が定まらない時期だから結局汗をかいてしまったり逆に思った以上に寒かったりと体調管理が難しい。定まらない…といえばラテの散歩もそろそろ夏季モードに移行しつつあるようで、これまた厄介なことなのだ。                                                                                                        
秋風が吹き、気温が下がりはじめる時期から春先まで、朝の散歩は女房の通勤時一緒に駅まで歩き、その後は気分によってコースを選択して帰る…といった習慣になっている。無論雨降りだったりすればラテは極近所で用を足しただけで帰宅してしまうが、普通は女房の足元に絡むように嬉しそうに駅までついていく。
そして小一時間かけて自宅に戻るというのが日課となっている。ただしくどいようだがこれは気温が低い間である。真夏となれば歩きたくない態度丸出しで、玄関から動かなかったり自宅から出た途端にグダグダと方向や目的が座給わない歩き方となり、時に道路に寝転んだり伏せてしまいテコでも動こうとはしない…という態度に出る。

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※オトーサンとのツーショット。もう少しリラックスした表情を期待したいところだが(笑)


先日の朝、確かに朝から気温が14度もあった。そのためかラテは自宅を出た途端にどうやら夏季モードにスイッチが入ったようで女房の後を追わずに勝手にリードを引っ張るのだ。
この夏季モードは駅まで歩いてから散歩というケースと比較するとどこに向かうかが不明な点だけ見てもオトーサンにとって厄介なことなのである。
時間はともあれ、ぐる〜と回って自宅に戻るというコースなら先が見えるから良いが、行ったことがない場所をそれも直進するような場合は先にどんな道があるかも分からないし、結局来た道を戻るしか現実的に方法がないわけでオトーサンとしてそれは避けたいのだ。

しかしラテは何を考えているのか、あるいはまったく考えていないのか、行きたい方向にリードを引くし向かいたくないとそのデカイ身体を地面にへばりつかせて抵抗する。
だからオトーサンとしては不本意ではあるが時には強くリードを引かなければならなくなる。そんな時には首輪が喉に食い込む場合もありゴホゴホやったり、ゲーっとやったりするがそれでも抵抗されると困ってしまう…。
その日の夕方もいつもの広い公園に入ったは良いが、知っているワンコは皆無でラテは元気が出ない。まあ、冬場ならそんな場所に長居は無用だからとオトーサンがリードを引けば、嫌々ながらも従うラテだが夏季モードに入ったラテは些か態度が違う。
オトーサンの帰ろうサインを無視し、公園の中央に座り込んだまま仲間のワンコや知り合いの女子が通るのを待つように公園の入り口を向いたまま忠犬ハチ公のようなポーズで微動だにしない(笑)。

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※友達ワンコのハリーちゃんと。気心が知れたワンコがいるとラテの表情も穏やかになる


オトーサンとしては騙しだまし戻る方策を考えないと日が長くなったとはいえ暗くなるし、予定もある...。
無論天気もよく、ラテの四つ脚の状態が良ければ多少の時間延長はかまわないが、肉球を噛み脚を引きずりながら歩くときなど少しでも平らな道を選びたいし、可能な範囲で早く戻りたいと画策するわけだが、当のラテは意外と頑固でまだまだ歩きたいという意志を示す。しかし痛いのは確実なはずだが、なにがそんなにも歩きたいと思わせるのか…帰りたくないのか、オトーサンにはいまだによく分からない…。

そんな散歩の途中でも時にオトーサンの足の後ろをツンツンと突っつくラテだ。
ラテに視線を向けるとそこには無類の笑顔でオトーサンを見上げる輝いた顔がある。その表情を見るとオトーサンも本当に幸せな気分になる。
ただし問題は気温が高くなってくると当然のことながら道ばたや公園には緑が増え、草木が伸びてくる。枯れ草だけだった公園にも緑色の面積が日増しに目立つようになってくる。

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※夕日に輝くラテの笑顔(笑)


動物病院の医師からはアレルギー抑制のためにも芝生や雑草の中にラテを入れるなと言われているから無視するわけにはいかない…。
冬の間は問題なく駆けずり回った公園もこれからはおいそれと入れないわけで、ラテにとっても辛い時期を迎えることになるが、昨年より少しでもアトピーの症状が緩和できるように注意をしなければならない。

さて、オトーサンは少しでもラテの笑顔が増えるようにと、先日駅前ビルに買い物のために出たついでに久しぶりだが縫いぐるみを買ってきた。
縫いぐるみと一言でいってもワンコ用ではないので様々なものがある反面、すぐに囓って飲み込んでしまうようなあれこれのデザインは避けなければならないしそれなりに神経は使うのだ。それにサイズもこれまでの経験から小さいものだとあまり乗らないことも分かっているのである程度大きめでかつ振り回せる大きさのものを選ぶことになる。
結局猫型の安全そうな縫いぐるみがあったので買ってみた…。
ただし過去数回の例を振り返って見ると、新しもの好きなラテでも受ける縫いぐるみと受けない物とがあるから、オトーサンとしてはラテがどんな反応を示すかが楽しみでありちょっぴり不安なのだ。

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※オトーサンの買ってきた縫いぐるみを喜んで振り回すラテ


しかしその縫いぐるみを発見したラテの表情は何とも言いがたい笑顔に満ちていた。と同時に飛びつくようにオトーサンの手から縫いぐるみを奪い取り、噛みつき、振り回し、放り投げては踏んづけ、大立ち回りして喜んで末にくたびれて寝てしまった(笑)。
オトーサンは放置され早くも猫の耳の部分が噛みちぎらた猫の縫いぐるみと満足そうな寝顔のラテとを見比べながら幸せな気分を味わっていた。
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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員