Beats Studio ワイヤレス オーバーイヤーヘッドフォン 〜 実践編
初めてBeatsのヘッドフォンを手にした。オーバーイヤーヘッドフォンの studio wireless である。Bluetoothによるワイヤレス機能を持ったノイズキャンセリングの製品だが、今回は1週間程度実際に使ってみた印象をご報告してみたい。なお本製品は付属のオーディオケーブルを接続しても使えるが、個人的にはあくまでワイヤレス利用に拘りたい…。
まず最初にお断りしておきたいが、私の使い方としては studio wireless は音楽を聴く際には iPhone 5sとペアリングして活用するつもりだ。また前回にも記したようにデュアルモード ANC (アダプティブノイズキャンセリング) 機能が文字通り使えるものであるなら、読書や仕事などで集中したいときにANC 専用モードにして理想の静寂環境を期待したいと考えている。

※とっておきの静寂を期待できるBeats Studio ワイヤレス オーバーイヤーヘッドフォン
我々は意識していなくても通常様々なノイズに囲まれている。当研究所のMacの前に座った場合を考えても、机上のハードディスク音、家族が見ているテレビ音声、エアコン室内機、換気扇の音といった生活音はもとより電車の通過音、交差点を行き来する自動車やバイクの音、学生やらの話し声、蝉の鳴き声などなど多様な騒音を耳にしていることになる。
そうした音の中には気にならない音と気になる音があるが、時には静寂の中にいたいと思うときがあるものだ。しかしそれは防音設備でもしなければ無理な相談だが、ノイズキャンセリング機能によりある意味手軽に静寂を手にすることができるのであれば安いものではないか…。問題はそのノイズキャンセリングの能力が期待できるものであるかどうかだ。
勿論iPhoneで音楽を楽しむ場合にも余計なノイズはない方が良い。ただし飛行機の中や新幹線といった乗り物の中で音楽を聴く際にはノイズキャンセリング機能は是非とも有効だが、日常ではそうしたヘッドフォンやイヤーフォンを装着しての外出は周りの音が聞こえない分、大変危険なので注意が必要だ。勿論自転車に乗りながらの利用は以ての外である。特に studio wireless は電源を入れればノイズキャンセリング機能がONとなり、ノイズキャンセリングをOFFにして使うことはできないのでその特性を十分に承知の上で活用しなければならない。

※ studio wireless はヘッドセットの両端を折りたたむことができる
さて、電源を入れ “b” を2秒ほど押せばペアリングモードに入りiPhoneなどとの接続は何ら難しいことはない。一度ペアリングをすれば次からはヘッドフォンの電源を入れればペアリングは完了する。そして音楽を聴いているときは、ANC によってオーディオと外界のバランスが自動的に調整されるからユーザーはボリュームのみ調整すればよい。
また外部のノイズを遮断するためだけにヘッドホンを使用するときは、電源ボタンを押しながら “b” ボタンを押すことでANC 専用モードとなり、ノイズキャンセリングのレベルが自動的に上がり、一層の静寂を期待できるようになる…。
取り急ぎiPhone 5sとペアリングし、インストールしてあるミュージックライブラリのいくつかを studio wireless で聴いてみた…。
studio wireless はオーバーイヤータイプのヘッドフォンであること、そしてカップの材質なども効果的なのだろうが装着するだけでかなり外部の音は軽減される。そしてiPhone 5sのミュージックライブラリを流してみたが…悪くない(笑)。
確かに低音が強調され気味だと感じる曲もあったが、そもそもがロックやヒップホップ、エレクトロニック、R&B といった類の音楽向けとして人気があると聞いていたから室内楽やギターあるいはリュートといったジャンルには向かないのかと危惧していた。しかしあくまで個人的な感じ方ではあるが、クラシックからジャズあるいはリュートやハープシコードといった類の音楽にしても期待以上の音が出ている。
勿論背景としてノイズキャンセリング機能が働き、外部のノイズを極力消している効果もあり、一本のギターやそもそもが音が小さいリュートといった楽曲も堪能できることがわかった。それにどうしてもという場合には、例えばDenon Audioといった iOSアプリとそのアプリ内課金によるイコライザ機能を使えばよりユーザーのイメージしたサウンドを楽しめるだろう。

※ iOS アプリの "Denon Audio" の課金オプションによるイコライザ利用例
結局、Hopkinson Smithのバロックリュート、木村大のアランフェス協奏曲、Glenn Gouldのバッハ、Guldaのバッハ、Buena Vista Social Clubのライヴ、Chuck BerryのJohnny B Goode、Django Reinhardtのギター、Jacques Loussier のPlays Bach、Paco De Luciaのフラメンコギター、ラッツ & スターのランナウェイ、Michael JacksonのBeat It、Eric ClaptonのLayla、ヴィヴァルディ:調和の霊感、川井郁子のヴァイオリン、ニューヨーク・ジャズ・トリオのモダン・ジャズ名曲100選などなどをランダムに聴いてみた。これまでノイズキャンセリングのヘッドフォンはどうしても音質が犠牲になるといわれてきたがそのサウンドは上々だったし音に艶もある。

※ロックからライヴ、室内楽、ジャズそしてクラシックなどなど様々な音楽を聴いてみたが studio wireless の音質は予想以上だった
なお音楽を聴くのではなく外部のノイズを遮断するためのANC 専用モードも試してみた。それには繰り返すが電源ボタンを押しながら “b” ボタンを押せばよい。これで音楽を聴くのではなく、ヘッドフォンのノイズキャンセリング機能のみが働き静寂が得られるわけだがフッ…と静かになるのが分かる。
勿論まったく無音になるわけではないが studio wireless をそのまま耳から外してみればその能力がどれほどのものなのかが理解できる。その静寂感を文字で伝えるのは難しいが、目の前のキーボードを打つ音がほとんど聞こえない…。上出来だと思う。
ということで、Beatsの studio wireless ヘッドフォン…私にとって嬉しいことに期待以上の製品だった!
まず最初にお断りしておきたいが、私の使い方としては studio wireless は音楽を聴く際には iPhone 5sとペアリングして活用するつもりだ。また前回にも記したようにデュアルモード ANC (アダプティブノイズキャンセリング) 機能が文字通り使えるものであるなら、読書や仕事などで集中したいときにANC 専用モードにして理想の静寂環境を期待したいと考えている。

※とっておきの静寂を期待できるBeats Studio ワイヤレス オーバーイヤーヘッドフォン
我々は意識していなくても通常様々なノイズに囲まれている。当研究所のMacの前に座った場合を考えても、机上のハードディスク音、家族が見ているテレビ音声、エアコン室内機、換気扇の音といった生活音はもとより電車の通過音、交差点を行き来する自動車やバイクの音、学生やらの話し声、蝉の鳴き声などなど多様な騒音を耳にしていることになる。
そうした音の中には気にならない音と気になる音があるが、時には静寂の中にいたいと思うときがあるものだ。しかしそれは防音設備でもしなければ無理な相談だが、ノイズキャンセリング機能によりある意味手軽に静寂を手にすることができるのであれば安いものではないか…。問題はそのノイズキャンセリングの能力が期待できるものであるかどうかだ。
勿論iPhoneで音楽を楽しむ場合にも余計なノイズはない方が良い。ただし飛行機の中や新幹線といった乗り物の中で音楽を聴く際にはノイズキャンセリング機能は是非とも有効だが、日常ではそうしたヘッドフォンやイヤーフォンを装着しての外出は周りの音が聞こえない分、大変危険なので注意が必要だ。勿論自転車に乗りながらの利用は以ての外である。特に studio wireless は電源を入れればノイズキャンセリング機能がONとなり、ノイズキャンセリングをOFFにして使うことはできないのでその特性を十分に承知の上で活用しなければならない。

※ studio wireless はヘッドセットの両端を折りたたむことができる
さて、電源を入れ “b” を2秒ほど押せばペアリングモードに入りiPhoneなどとの接続は何ら難しいことはない。一度ペアリングをすれば次からはヘッドフォンの電源を入れればペアリングは完了する。そして音楽を聴いているときは、ANC によってオーディオと外界のバランスが自動的に調整されるからユーザーはボリュームのみ調整すればよい。
また外部のノイズを遮断するためだけにヘッドホンを使用するときは、電源ボタンを押しながら “b” ボタンを押すことでANC 専用モードとなり、ノイズキャンセリングのレベルが自動的に上がり、一層の静寂を期待できるようになる…。
取り急ぎiPhone 5sとペアリングし、インストールしてあるミュージックライブラリのいくつかを studio wireless で聴いてみた…。
studio wireless はオーバーイヤータイプのヘッドフォンであること、そしてカップの材質なども効果的なのだろうが装着するだけでかなり外部の音は軽減される。そしてiPhone 5sのミュージックライブラリを流してみたが…悪くない(笑)。
確かに低音が強調され気味だと感じる曲もあったが、そもそもがロックやヒップホップ、エレクトロニック、R&B といった類の音楽向けとして人気があると聞いていたから室内楽やギターあるいはリュートといったジャンルには向かないのかと危惧していた。しかしあくまで個人的な感じ方ではあるが、クラシックからジャズあるいはリュートやハープシコードといった類の音楽にしても期待以上の音が出ている。
勿論背景としてノイズキャンセリング機能が働き、外部のノイズを極力消している効果もあり、一本のギターやそもそもが音が小さいリュートといった楽曲も堪能できることがわかった。それにどうしてもという場合には、例えばDenon Audioといった iOSアプリとそのアプリ内課金によるイコライザ機能を使えばよりユーザーのイメージしたサウンドを楽しめるだろう。

※ iOS アプリの "Denon Audio" の課金オプションによるイコライザ利用例
結局、Hopkinson Smithのバロックリュート、木村大のアランフェス協奏曲、Glenn Gouldのバッハ、Guldaのバッハ、Buena Vista Social Clubのライヴ、Chuck BerryのJohnny B Goode、Django Reinhardtのギター、Jacques Loussier のPlays Bach、Paco De Luciaのフラメンコギター、ラッツ & スターのランナウェイ、Michael JacksonのBeat It、Eric ClaptonのLayla、ヴィヴァルディ:調和の霊感、川井郁子のヴァイオリン、ニューヨーク・ジャズ・トリオのモダン・ジャズ名曲100選などなどをランダムに聴いてみた。これまでノイズキャンセリングのヘッドフォンはどうしても音質が犠牲になるといわれてきたがそのサウンドは上々だったし音に艶もある。

※ロックからライヴ、室内楽、ジャズそしてクラシックなどなど様々な音楽を聴いてみたが studio wireless の音質は予想以上だった
なお音楽を聴くのではなく外部のノイズを遮断するためのANC 専用モードも試してみた。それには繰り返すが電源ボタンを押しながら “b” ボタンを押せばよい。これで音楽を聴くのではなく、ヘッドフォンのノイズキャンセリング機能のみが働き静寂が得られるわけだがフッ…と静かになるのが分かる。
勿論まったく無音になるわけではないが studio wireless をそのまま耳から外してみればその能力がどれほどのものなのかが理解できる。その静寂感を文字で伝えるのは難しいが、目の前のキーボードを打つ音がほとんど聞こえない…。上出来だと思う。
ということで、Beatsの studio wireless ヘッドフォン…私にとって嬉しいことに期待以上の製品だった!
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