Legacy8080 エントリーモデルを発売

株式会社技術少年出版は8月28日、学習用8bit マイクロコンピュータ Legacy8080 シリーズの新製品として小型低価格機「Legacy8080 エントリーモデル」のセミキット、及び、完成品の発売を開始したと発表。販売価格は、セミキットで45,000 円(税別)、完成品で50,000 円(税別)から。受注生産のため納期は約5週間。同社のWEB サイトより購入可能。


【導入し易い小型低価格モデル】
Legacy8080 エントリーモデルは、従来モデルより小型で低価格な8bit マイコンを提供するために開発された。
従来モデルがミニコンスタイルのコンソールパネルを装備していたため、横幅が43cm の3Uラックサイズと大型だった。また、多数のスイッチの実装や回路構成が複雑で価格も高価になった。
Legacy8080 エントリーモデルは、ミニコンスタイルのコンソールパネルを省略することでA4バインダーサイズと小型化され、簡単に組立てできるセミキットで価格も45,000 円(税別)、完成品で50,000 円(税別)となっている。

Legacy8080entrymodel

※Legacy8080エントリーモデル。ラックマウントサイズを採用した従来モデルより小型化・低価格化した入門用モデル


【従来モデルと完全な互換性】
Legacy8080 エントリーモデルは従来モデルと同じメインボードと、同じシステムソフトウェアを搭載しているので、従来モデルと完全な互換性がある。従来モデルの特徴であったミニコンスタイルのコンソールパネルのみが省略されている。
Legacy8080 エントリーモデルは、CP/M 互換OS やCP/M アプリケーションを動かしたいがミニコンスタイルのコンソールパネルまでは不要というユーザーに最適なシステム。

【2種類の機能を持ったリセットスイッチ】
Legacy8080 エントリーモデルではCP/M 制御用に2種類の機能を持ったリセットスイッチとしてSYSTEM RESET(コールドスタート)とCPU RESET(ホットスタート)が装備されCP/M 互換OS の強制リブート操作に対応。
CP/M-80 では、デバック途中のユーザープログラムやアプリケーションプログラムが暴走したりして制御が効かなくなった場合、ユーザープログラムを破壊しないで制御不能になったCP/M のシステムプログラムのみを再ロードして復旧する「リブート」(ホットスタート)操作を行った。
通常はコンソールターミナルから[Ctrl-C]を入力してリブート操作を行うが、ユーザープログラムやアプリケーションプログラムが暴走しているときはキー入力も受け付けない場合があるので、リセットスイッチからCPU RESET(ホットスタート)を入力して強制「リブート」を行うのが確実な操作方法になる。

【上位モデルに換装可能】
いきなり高価な上位モデルを購入し難いという方にはLegacy8080 エントリーモデルからスタートして、Legacy8080 シリーズの内容を理解してから上位モデルに換装するキットを導入することで上位モデルを無理なく構築可能。
Legacy8080 エントリーモデルは、換装キットを追加購入することで上位モデルのエンタープライズモデル、エデュケーションモデル、エレガントモデルに換装することができる。上位モデルに換装後のLegacy8080エントリーモデルの空きケースはインターフェースボードを収納する「拡張ボックス」として活用できる設計になっているので無駄がない。

株式会社 技術少年出版



関連記事
広告
ブログ内検索
Macの達人 無料公開
[小説]未来を垣間見た男 - スティーブ・ジョブズ公開
オリジナル時代小説「木挽町お鶴御用控」無料公開
オリジナル時代小説「首巻き春貞」一巻から外伝まで全完無料公開
ラテ飼育格闘日記
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

mactechlab

Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員